JPH0834852A - シリコーン変性ポリアミド溶液組成物 - Google Patents
シリコーン変性ポリアミド溶液組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 保存安定性に優れ、硬化後は耐熱性,密着
性,接着性に優れたポリイミド樹脂皮膜を形成し得るシ
リコーン変性ポリアミド溶液組成物を提供する。 【構成】 (A)テトラカルボン酸二無水物と特定のアミ
ノ基含有有機ケイ素化合物を有機溶剤中で反応させてな
るシリコーン変性ポリアミド溶液に、(B)アルコールお
よび(C)無機質充填剤を配合してなるシリコーン変性ポ
リアミド溶液組成物。
性,接着性に優れたポリイミド樹脂皮膜を形成し得るシ
リコーン変性ポリアミド溶液組成物を提供する。 【構成】 (A)テトラカルボン酸二無水物と特定のアミ
ノ基含有有機ケイ素化合物を有機溶剤中で反応させてな
るシリコーン変性ポリアミド溶液に、(B)アルコールお
よび(C)無機質充填剤を配合してなるシリコーン変性ポ
リアミド溶液組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコーン変性ポリアミ
ド溶液組成物に関し、詳しくは保存安定性に優れ、硬化
後は、耐熱性,密着性,接着性に優れたシリコーン変性
ポリイミド樹脂皮膜を形成し得るシリコーン変性ポリア
ミド溶液組成物に関する。
ド溶液組成物に関し、詳しくは保存安定性に優れ、硬化
後は、耐熱性,密着性,接着性に優れたシリコーン変性
ポリイミド樹脂皮膜を形成し得るシリコーン変性ポリア
ミド溶液組成物に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】ポリイミド樹脂は、機械強
度,耐熱性,耐薬品性,電気絶縁性等に優れた材料とし
てよく知られており、耐熱性フィルム,接着剤,コーテ
ィング剤,成形用樹脂,被覆用樹脂等に使用されてい
る。また、このポリイミド樹脂をシリコーンで変性し、
気体透過性の付与,硬化温度の低温化,硬化時間の短縮
化といった機能性付与も行われている。本発明者らは、
先に、各種基材に対して接着性に優れたシリコーン変性
ポリイミド樹脂およびその製造方法を提案した(特開平
5−32778号公報参照)。しかし、このシリコーン
変性ポリイミド樹脂は、皮膜の熱膨張率が高いという欠
点があり、用途によっては使用できないという問題点が
あった。
度,耐熱性,耐薬品性,電気絶縁性等に優れた材料とし
てよく知られており、耐熱性フィルム,接着剤,コーテ
ィング剤,成形用樹脂,被覆用樹脂等に使用されてい
る。また、このポリイミド樹脂をシリコーンで変性し、
気体透過性の付与,硬化温度の低温化,硬化時間の短縮
化といった機能性付与も行われている。本発明者らは、
先に、各種基材に対して接着性に優れたシリコーン変性
ポリイミド樹脂およびその製造方法を提案した(特開平
5−32778号公報参照)。しかし、このシリコーン
変性ポリイミド樹脂は、皮膜の熱膨張率が高いという欠
点があり、用途によっては使用できないという問題点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記問題点
を解消すべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明の目的は、保存安定性に優れたポリアミ
ド溶液であり、硬化後は熱膨張率の小さいシリコーン変
性ポリイミド樹脂皮膜を形成し得るシリコーン変性ポリ
アミド溶液組成物を提供することにある。
を解消すべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明の目的は、保存安定性に優れたポリアミ
ド溶液であり、硬化後は熱膨張率の小さいシリコーン変
性ポリイミド樹脂皮膜を形成し得るシリコーン変性ポリ
アミド溶液組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、 (A)(a)テトラカルボン酸二無水物と(b)一般式:
は、 (A)(a)テトラカルボン酸二無水物と(b)一般式:
【化3】 [式中、R1は同一または異種の脂肪族不飽和結合を含
まない一価炭化水素基、R2は同一または異種の脂肪族
不飽和結合を含まない二価炭化水素基、R3は水素原子
または炭化水素置換ケイ素原子、mは0から100まで
の整数、pは0または1を示す。]で示されるアミノ基
含有有機ケイ素化合物の合計量100重量部[ただし、
(a)成分と(b)成分の比率はモル比で(1:0.5)〜
(1:1.5)である。]を、(c)有機溶剤25〜9,9
00重量部中で反応させてなるシリコーン変性ポリアミ
ド溶液に、 (B)アルコール 0.1〜5重量部、 (C)無機質充填剤 1〜3000重量部 を配合してなるシリコーン変性ポリアミド溶液組成物に
関する。
まない一価炭化水素基、R2は同一または異種の脂肪族
不飽和結合を含まない二価炭化水素基、R3は水素原子
または炭化水素置換ケイ素原子、mは0から100まで
の整数、pは0または1を示す。]で示されるアミノ基
含有有機ケイ素化合物の合計量100重量部[ただし、
(a)成分と(b)成分の比率はモル比で(1:0.5)〜
(1:1.5)である。]を、(c)有機溶剤25〜9,9
00重量部中で反応させてなるシリコーン変性ポリアミ
ド溶液に、 (B)アルコール 0.1〜5重量部、 (C)無機質充填剤 1〜3000重量部 を配合してなるシリコーン変性ポリアミド溶液組成物に
関する。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用される(A)成分は、(a)テトラカルボン酸二無水物
と(b)一般式:
使用される(A)成分は、(a)テトラカルボン酸二無水物
と(b)一般式:
【化4】 (式中、R1は同一または異種の脂肪族不飽和結合を含
まない一価炭化水素基、R2は同一または異種の脂肪族
不飽和結合を含まない二価炭化水素基、R3は水素原子
または炭化水素置換ケイ素原子、mは0から100まで
の整数、pは0または1を示す。)で示されるアミノ基
含有有機ケイ素化合物とを(c)有機溶剤中で反応させて
なるシリコーン変性ポリアミド溶液である。かかる(A)
成分に使用される(a)成分のテトラカルボン酸二無水物
は、ポリイミド樹脂の原料として公知のものであり、具
体例としては、ピロメリット酸二無水物、ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物及びビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物等の芳香族テトラカルボン酸二無水物、
シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタ
ンテトラカルボン酸二無水物及びシクロヘキサンテトラ
カルボン酸二無水物等の脂環式テトラカルボン酸二無水
物、ブタンテトラカルボン酸二無水物等の脂肪族テトラ
カルボン酸二無水物が挙げられる。
まない一価炭化水素基、R2は同一または異種の脂肪族
不飽和結合を含まない二価炭化水素基、R3は水素原子
または炭化水素置換ケイ素原子、mは0から100まで
の整数、pは0または1を示す。)で示されるアミノ基
含有有機ケイ素化合物とを(c)有機溶剤中で反応させて
なるシリコーン変性ポリアミド溶液である。かかる(A)
成分に使用される(a)成分のテトラカルボン酸二無水物
は、ポリイミド樹脂の原料として公知のものであり、具
体例としては、ピロメリット酸二無水物、ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物及びビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物等の芳香族テトラカルボン酸二無水物、
シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタ
ンテトラカルボン酸二無水物及びシクロヘキサンテトラ
カルボン酸二無水物等の脂環式テトラカルボン酸二無水
物、ブタンテトラカルボン酸二無水物等の脂肪族テトラ
カルボン酸二無水物が挙げられる。
【0006】(b)成分のアミノ基含有有機ケイ素化合物
は、上式中、R1は同一または異種の脂肪族不飽和結合
を含まない一価炭化水素基であり、このようなR1の例
としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキ
ル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール
基;クロロメチル基、パーフルオロメチル基等の置換ア
ルキル基等が挙げられる。R2は同一または異種の脂肪
族不飽和結合を含まない二価炭化水素基であり、このよ
うなR2の例としては、メチレン基、エチレン基、プロ
ピレン基、ブチレン基等のアルキレン基;フェニレン
基、トリレン基、キシリレン基等のアリーレン基等が挙
げられる。R3は、水素原子または炭化水素置換ケイ素
原子であり、このようなR3の例としては、水素原子、
トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、tert−
ブチルジメチルシリル基、フェニルジメチルシリル基な
どが挙げられる。mは0から100までの整数であり、
pは0または1を示す。このようなアミノ基含有有機ケ
イ素化合物は種々の方法で合成されるが、合成例として
は、特開平5−32677号公報に記載された方法、あ
るいは特開平5−51462号公報に記載された方法が
挙げられる。
は、上式中、R1は同一または異種の脂肪族不飽和結合
を含まない一価炭化水素基であり、このようなR1の例
としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキ
ル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール
基;クロロメチル基、パーフルオロメチル基等の置換ア
ルキル基等が挙げられる。R2は同一または異種の脂肪
族不飽和結合を含まない二価炭化水素基であり、このよ
うなR2の例としては、メチレン基、エチレン基、プロ
ピレン基、ブチレン基等のアルキレン基;フェニレン
基、トリレン基、キシリレン基等のアリーレン基等が挙
げられる。R3は、水素原子または炭化水素置換ケイ素
原子であり、このようなR3の例としては、水素原子、
トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、tert−
ブチルジメチルシリル基、フェニルジメチルシリル基な
どが挙げられる。mは0から100までの整数であり、
pは0または1を示す。このようなアミノ基含有有機ケ
イ素化合物は種々の方法で合成されるが、合成例として
は、特開平5−32677号公報に記載された方法、あ
るいは特開平5−51462号公報に記載された方法が
挙げられる。
【0007】(b)成分アミノ基含有有機ケイ素化合物の
使用量は、(a)成分と(b)成分の比率がモル比で(1:
0.5)〜(1:1.5)となる量である。本発明におけ
る(A)成分は、かかる(a)成分と(b)成分を有機溶剤中
で反応させてなるものであるが、有機溶剤の具体例とし
ては、N,N'−ジメチルホルムアミド,N,N'−ジメチ
ルアセトアミド,N−メチル−2−ピロリジノン,N−
メチルカプロラクタム,ジメチルスルホキシド,テトラ
メチル尿素,ブチロラクトン等が挙げられる。これら
は、単独でも混合して使用しても良い。かかる有機溶剤
の使用量は、(a)成分と(b)成分の合計量100重量部
に対して25〜9900重量部である。これは、有機溶
剤の使用量が25重量部未満になると(a)成分と(b)成
分の濃度、即ち、原料濃度が大きくなってゲル化する恐
れがあり、9900重量部を越えると原料濃度が小さく
なってポリイミド樹脂膜を形成する際、基材に対して接
着性の良い皮膜が得られないからである。本発明におい
ては、原料濃度1〜80重量%のシリコーン変性ポリア
ミド溶液であることが好ましい。
使用量は、(a)成分と(b)成分の比率がモル比で(1:
0.5)〜(1:1.5)となる量である。本発明におけ
る(A)成分は、かかる(a)成分と(b)成分を有機溶剤中
で反応させてなるものであるが、有機溶剤の具体例とし
ては、N,N'−ジメチルホルムアミド,N,N'−ジメチ
ルアセトアミド,N−メチル−2−ピロリジノン,N−
メチルカプロラクタム,ジメチルスルホキシド,テトラ
メチル尿素,ブチロラクトン等が挙げられる。これら
は、単独でも混合して使用しても良い。かかる有機溶剤
の使用量は、(a)成分と(b)成分の合計量100重量部
に対して25〜9900重量部である。これは、有機溶
剤の使用量が25重量部未満になると(a)成分と(b)成
分の濃度、即ち、原料濃度が大きくなってゲル化する恐
れがあり、9900重量部を越えると原料濃度が小さく
なってポリイミド樹脂膜を形成する際、基材に対して接
着性の良い皮膜が得られないからである。本発明におい
ては、原料濃度1〜80重量%のシリコーン変性ポリア
ミド溶液であることが好ましい。
【0008】本発明に使用される(B)成分のアルコール
は、本発明組成物の保存安定性を向上させる働きをし、
かかる働きをするものであればその種類等は特に限定さ
れない。かかるアルコールの具体例としては、メタノー
ル,エタノール,n−プロパノール,i−プロパノール
等1価のアルコールが挙げられる。これらの中でも蒸留
精製したものを使用するのがよい。このアルコールの配
合量は、上記(a)成分と(b)成分の合計量100重量部
に対して0.1〜5重量部である。これは、アルコール
の配合量が0.1重量部未満になると、本発明組成物の
保存安定性が低下するためである。また、アルコールの
配合量が5重量部を越えると、主鎖のアミド結合が切断
され、シリコーン変性ポリアミド溶液組成物の粘度が低
下し、この組成物から得られるポリイミド樹脂の強度低
下等を引き起こすからである。
は、本発明組成物の保存安定性を向上させる働きをし、
かかる働きをするものであればその種類等は特に限定さ
れない。かかるアルコールの具体例としては、メタノー
ル,エタノール,n−プロパノール,i−プロパノール
等1価のアルコールが挙げられる。これらの中でも蒸留
精製したものを使用するのがよい。このアルコールの配
合量は、上記(a)成分と(b)成分の合計量100重量部
に対して0.1〜5重量部である。これは、アルコール
の配合量が0.1重量部未満になると、本発明組成物の
保存安定性が低下するためである。また、アルコールの
配合量が5重量部を越えると、主鎖のアミド結合が切断
され、シリコーン変性ポリアミド溶液組成物の粘度が低
下し、この組成物から得られるポリイミド樹脂の強度低
下等を引き起こすからである。
【0009】本発明に使用される(C)成分の無機質充填
剤は、硬化後、形成されるポリイミド樹脂の熱膨張率を
低下させる働きをする。ここで、無機質充填剤の具体例
としては、フュームドシリカ,湿式法シリカ等のシリカ
微粉末、これらのシリカ微粉末の表面を疎水化処理した
疎水性シリカおよびこれらの表面をオルガノシランで処
理した有機変性シリカとかアルミナ粉末が挙げられる。
これらの中でも有機変性シリカが好ましい。有機変性シ
リカの具体例としては、ヘキサメチルジシラザン,γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン,ビニルトリメトキ
シシラン,γ−グリシジロキシプロピルトリメトキシシ
ラン等で表面処理されたシリカ微粉末が挙げられる。無
機質充填剤の配合量は、上記(a)成分と(b)成分の合計
量100重量部に対して1〜3,000重量部である。
これは、無機質充填剤の配合量が3,000重量部を越
えると、シリコーン変性ポリアミド溶液中のアルコキシ
シリル基が無機質充填剤で覆われ、接着性の良いポリイ
ミド樹脂皮膜が得られないためである。また、無機質充
填剤の配合量が1重量部未満になるとシリコーン変性ポ
リアミド溶液組成物の流動性を抑制するのに不十分であ
り、特に、硬化後形成されるポリイミド樹脂皮膜の熱膨
張率を低下させるという効果が得られないためである。
剤は、硬化後、形成されるポリイミド樹脂の熱膨張率を
低下させる働きをする。ここで、無機質充填剤の具体例
としては、フュームドシリカ,湿式法シリカ等のシリカ
微粉末、これらのシリカ微粉末の表面を疎水化処理した
疎水性シリカおよびこれらの表面をオルガノシランで処
理した有機変性シリカとかアルミナ粉末が挙げられる。
これらの中でも有機変性シリカが好ましい。有機変性シ
リカの具体例としては、ヘキサメチルジシラザン,γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン,ビニルトリメトキ
シシラン,γ−グリシジロキシプロピルトリメトキシシ
ラン等で表面処理されたシリカ微粉末が挙げられる。無
機質充填剤の配合量は、上記(a)成分と(b)成分の合計
量100重量部に対して1〜3,000重量部である。
これは、無機質充填剤の配合量が3,000重量部を越
えると、シリコーン変性ポリアミド溶液中のアルコキシ
シリル基が無機質充填剤で覆われ、接着性の良いポリイ
ミド樹脂皮膜が得られないためである。また、無機質充
填剤の配合量が1重量部未満になるとシリコーン変性ポ
リアミド溶液組成物の流動性を抑制するのに不十分であ
り、特に、硬化後形成されるポリイミド樹脂皮膜の熱膨
張率を低下させるという効果が得られないためである。
【0010】本発明の組成物は上記のような(A)成分〜
(C)成分からなるものであるが、本発明組成物の保存安
定性を更に向上させるために(A)成分〜(C)成分に加え
て、さらに(D)成分としてオルガノアルコキシシランを
配合することが好ましい。かかる(D)成分としてのアル
コキシシランの具体例としては、メチルトリメトキシシ
ラン、メチルジメトキシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリメ
トキシシラン、フェニルトリメトキシシラン等が挙げら
れる。このオルガノアルコキシシランは、(C)成分の表
面に残存する水酸基が(A)成分中のアルコキシ基と反応
して、本組成物の粘度が増加するのを防ぐ働きをする。
このようなオルガノアルコキシシランの配合量は0.1
〜10重量部である。
(C)成分からなるものであるが、本発明組成物の保存安
定性を更に向上させるために(A)成分〜(C)成分に加え
て、さらに(D)成分としてオルガノアルコキシシランを
配合することが好ましい。かかる(D)成分としてのアル
コキシシランの具体例としては、メチルトリメトキシシ
ラン、メチルジメトキシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリメ
トキシシラン、フェニルトリメトキシシラン等が挙げら
れる。このオルガノアルコキシシランは、(C)成分の表
面に残存する水酸基が(A)成分中のアルコキシ基と反応
して、本組成物の粘度が増加するのを防ぐ働きをする。
このようなオルガノアルコキシシランの配合量は0.1
〜10重量部である。
【0011】本発明のシリコーン変性ポリアミド溶液組
成物は、上記(A)成分,(B)成分および(C)成分あるい
は(A)成分,(B)成分,(C)成分および(D)成分を均一
に混合することによって容易に製造される。特に(C)成
分の配合は、三本ロールやボールミルなどで均一に行う
のが望ましい。
成物は、上記(A)成分,(B)成分および(C)成分あるい
は(A)成分,(B)成分,(C)成分および(D)成分を均一
に混合することによって容易に製造される。特に(C)成
分の配合は、三本ロールやボールミルなどで均一に行う
のが望ましい。
【0012】以上のような本発明の組成物は保存安定性
に優れ、硬化後は熱膨張率の低いポリイミド樹脂皮膜を
形成するので、集積回路やダイオード等半導体素子の絶
縁保護コーティング剤として有用である。
に優れ、硬化後は熱膨張率の低いポリイミド樹脂皮膜を
形成するので、集積回路やダイオード等半導体素子の絶
縁保護コーティング剤として有用である。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。実施例中、粘度は25℃における測定値であり、%
は重量パーセントである。
る。実施例中、粘度は25℃における測定値であり、%
は重量パーセントである。
【0014】
【実施例1】窒素気流下、攪拌器、滴下ロート、温度計
を備えた四つ口フラスコに、ピロメリット酸二無水物1
4.7グラム(0.0674モル)とN,N'−ジメチルア
セトアミド50.5グラムを入れて攪拌した。次いで、
原料濃度が50%となるように、次式で示されるジアミ
ン化合物35.8グラム(0.0674モル)と
を備えた四つ口フラスコに、ピロメリット酸二無水物1
4.7グラム(0.0674モル)とN,N'−ジメチルア
セトアミド50.5グラムを入れて攪拌した。次いで、
原料濃度が50%となるように、次式で示されるジアミ
ン化合物35.8グラム(0.0674モル)と
【化5】 無水エタノール1.1グラムの混合物を13分かけて滴
下した。このとき、反応温度は25℃から47℃まで上
昇した。滴下終了後、47℃から30℃の温度範囲で
5.7時間攪拌した。反応混合物をフィルターでろ過
し、シリコーン変性ポリアミド溶液99.5グラムを得
た。得られたシリコーン変性ポリアミド溶液99.5グ
ラムに、ビニルトリメトキシシランで表面処理されたシ
リカ微粉末(平均粒子径5μm)42.3グラム(シリ
コーン変性ポリアミド溶液の原料に対する重量割合は8
5%)を配合して、本発明のシリコーン変性ポリアミド
溶液組成物を調製した。このシリコーン変性ポリアミド
溶液組成物の初期粘度は3,000センチポイズであっ
た。この組成物を5℃で保存し、2カ月経過したところ
でその粘度を測定したところ、粘度変化は認められず、
その粘度は3,000センチポイズであった。このシリ
コーン変性ポリアミド溶液組成物をガラス基板上に塗布
して150℃で3時間加熱処理したところ、形成された
ポリイミド樹脂皮膜はガラス板に強固に接着していた。
また、この時の皮膜形成性は良好であった。さらに、こ
の組成物をテフロンシート上に塗布し150℃で3時間
加熱処理した。得られたポリイミド樹脂皮膜をテフロン
シートからはがし取り、これを試料として熱膨張率を測
定した。この測定結果を後記する表1に示した。ここ
で、熱膨張率の測定は、ディラトメトリ法によって測定
した。尚、ディラトメトリ法は固体材料の熱膨張率の測
定方法としては周知の方法であり、その概略は次の通り
である。「毛細管に連結されたガラスセル内に試料と水
銀を充填し、加温した。温度の上昇とともに水銀面が上
昇するが、この上昇量を測定することにより試料の体膨
張率を求めた。」
下した。このとき、反応温度は25℃から47℃まで上
昇した。滴下終了後、47℃から30℃の温度範囲で
5.7時間攪拌した。反応混合物をフィルターでろ過
し、シリコーン変性ポリアミド溶液99.5グラムを得
た。得られたシリコーン変性ポリアミド溶液99.5グ
ラムに、ビニルトリメトキシシランで表面処理されたシ
リカ微粉末(平均粒子径5μm)42.3グラム(シリ
コーン変性ポリアミド溶液の原料に対する重量割合は8
5%)を配合して、本発明のシリコーン変性ポリアミド
溶液組成物を調製した。このシリコーン変性ポリアミド
溶液組成物の初期粘度は3,000センチポイズであっ
た。この組成物を5℃で保存し、2カ月経過したところ
でその粘度を測定したところ、粘度変化は認められず、
その粘度は3,000センチポイズであった。このシリ
コーン変性ポリアミド溶液組成物をガラス基板上に塗布
して150℃で3時間加熱処理したところ、形成された
ポリイミド樹脂皮膜はガラス板に強固に接着していた。
また、この時の皮膜形成性は良好であった。さらに、こ
の組成物をテフロンシート上に塗布し150℃で3時間
加熱処理した。得られたポリイミド樹脂皮膜をテフロン
シートからはがし取り、これを試料として熱膨張率を測
定した。この測定結果を後記する表1に示した。ここ
で、熱膨張率の測定は、ディラトメトリ法によって測定
した。尚、ディラトメトリ法は固体材料の熱膨張率の測
定方法としては周知の方法であり、その概略は次の通り
である。「毛細管に連結されたガラスセル内に試料と水
銀を充填し、加温した。温度の上昇とともに水銀面が上
昇するが、この上昇量を測定することにより試料の体膨
張率を求めた。」
【0015】
【比較例1】窒素気流下、攪拌器、滴下ロート、温度計
を備えた四つ口フラスコに、ピロメリット酸二無水物1
4.2グラム(0.0651モル)とN,N'−ジメチルア
セトアミド48.8グラムを入れて攪拌した。次いで、
原料濃度が50%となるように、次式で示されるジアミ
ン化合物34.6グラム(0.0651モル)と
を備えた四つ口フラスコに、ピロメリット酸二無水物1
4.2グラム(0.0651モル)とN,N'−ジメチルア
セトアミド48.8グラムを入れて攪拌した。次いで、
原料濃度が50%となるように、次式で示されるジアミ
ン化合物34.6グラム(0.0651モル)と
【化6】 無水エタノール0.98グラムの混合物を15分かけて
滴下した。このとき、反応温度は26℃から48℃まで
上昇した。滴下終了後、48℃から27℃の温度範囲で
5.1時間攪拌した。反応混合物をフィルターでろ過
し、シリコーン変性ポリアミド溶液95.1グラムを得
た。このシリコーン変性ポリアミド溶液をガラス基板上
に塗布して150℃で3時間加熱処理してポリイミド樹
脂の皮膜を得た。この皮膜の熱膨張率を実施例1と同様
にして測定した。この結果を後記する表1に示した。
滴下した。このとき、反応温度は26℃から48℃まで
上昇した。滴下終了後、48℃から27℃の温度範囲で
5.1時間攪拌した。反応混合物をフィルターでろ過
し、シリコーン変性ポリアミド溶液95.1グラムを得
た。このシリコーン変性ポリアミド溶液をガラス基板上
に塗布して150℃で3時間加熱処理してポリイミド樹
脂の皮膜を得た。この皮膜の熱膨張率を実施例1と同様
にして測定した。この結果を後記する表1に示した。
【0016】
【実施例2】窒素気流下、攪拌器、滴下ロート、温度計
を備えた四つ口フラスコに、ピロメリット酸二無水物1
5.2グラム(0.0697モル)とN,N'−ジメチルア
セトアミド55.1グラムを入れて攪拌した。次いで、
原料濃度が50%となるように、次式で示されるジアミ
ン化合物39.9グラム(0.0697モル)と
を備えた四つ口フラスコに、ピロメリット酸二無水物1
5.2グラム(0.0697モル)とN,N'−ジメチルア
セトアミド55.1グラムを入れて攪拌した。次いで、
原料濃度が50%となるように、次式で示されるジアミ
ン化合物39.9グラム(0.0697モル)と
【化7】 無水エタノール0.55グラムの混合物を15分かけて
滴下した。このとき、反応温度は26℃から45℃まで
上昇した。滴下終了後、45℃から29℃の温度範囲で
5時間攪拌した。反応混合物をフィルターでろ過し、シ
リコーン変性ポリアミド溶液108.5グラムを得た。
得られたシリコーン変性ポリアミド溶液108.5グラ
ムに、ビニルトリメトキシシランで表面処理されたシリ
カ微粉末(平均粒子径5μm)46.1グラム(シリコ
ーン変性ポリアミド溶液の原料に対する重量割合は85
%)を配合して、本発明のシリコーン変性ポリアミド溶
液組成物を調製した。このシリコーン変性ポリアミド溶
液組成物をガラス基板上に塗布して150℃で3時間加
熱処理してポリイミド樹脂の皮膜を得た。この皮膜の熱
膨張率を実施例1と同様にして測定した。この結果を後
記する表1に示した。
滴下した。このとき、反応温度は26℃から45℃まで
上昇した。滴下終了後、45℃から29℃の温度範囲で
5時間攪拌した。反応混合物をフィルターでろ過し、シ
リコーン変性ポリアミド溶液108.5グラムを得た。
得られたシリコーン変性ポリアミド溶液108.5グラ
ムに、ビニルトリメトキシシランで表面処理されたシリ
カ微粉末(平均粒子径5μm)46.1グラム(シリコ
ーン変性ポリアミド溶液の原料に対する重量割合は85
%)を配合して、本発明のシリコーン変性ポリアミド溶
液組成物を調製した。このシリコーン変性ポリアミド溶
液組成物をガラス基板上に塗布して150℃で3時間加
熱処理してポリイミド樹脂の皮膜を得た。この皮膜の熱
膨張率を実施例1と同様にして測定した。この結果を後
記する表1に示した。
【0017】
【実施例3】窒素気流下、攪拌器、滴下ロート、温度計
を備えた四つ口フラスコに、ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物18.2グラム(0.0565モル)と
N,N'−ジメチルアセトアミド48.2グラムを入れて
攪拌した。次いで、原料濃度が50%となるように、次
式で示されるジアミン化合物30.0グラム(0.056
5モル)と
を備えた四つ口フラスコに、ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物18.2グラム(0.0565モル)と
N,N'−ジメチルアセトアミド48.2グラムを入れて
攪拌した。次いで、原料濃度が50%となるように、次
式で示されるジアミン化合物30.0グラム(0.056
5モル)と
【化8】 無水エタノール0.72グラムの混合物を13分かけて
滴下した。このとき、反応温度は25℃から45℃まで
上昇した。滴下終了後、45℃から30℃の温度範囲で
4.7時間攪拌した。反応混合物をフィルターでろ過
し、シリコーン変性ポリアミド溶液92.3グラムを得
た。得られたシリコーン変性ポリアミド溶液92.3グ
ラムに、ビニルトリメトキシシランで表面処理されたシ
リカ微粉末(平均粒子径5μm)40.2グラム(シリ
コーン変性ポリアミド溶液の原料に対する重量割合は8
7%)とビニルトリメトキシシラン1.4gを配合し
て、本発明のシリコーン変性ポリアミド溶液組成物を調
製した。このシリコーン変性ポリアミド溶液組成物をガ
ラス基板上に塗布して150℃で3時間加熱処理してポ
リイミド樹脂の皮膜を得た。この皮膜の熱膨張率を実施
例1と同様にして測定した。この結果を後記する表1に
示した。
滴下した。このとき、反応温度は25℃から45℃まで
上昇した。滴下終了後、45℃から30℃の温度範囲で
4.7時間攪拌した。反応混合物をフィルターでろ過
し、シリコーン変性ポリアミド溶液92.3グラムを得
た。得られたシリコーン変性ポリアミド溶液92.3グ
ラムに、ビニルトリメトキシシランで表面処理されたシ
リカ微粉末(平均粒子径5μm)40.2グラム(シリ
コーン変性ポリアミド溶液の原料に対する重量割合は8
7%)とビニルトリメトキシシラン1.4gを配合し
て、本発明のシリコーン変性ポリアミド溶液組成物を調
製した。このシリコーン変性ポリアミド溶液組成物をガ
ラス基板上に塗布して150℃で3時間加熱処理してポ
リイミド樹脂の皮膜を得た。この皮膜の熱膨張率を実施
例1と同様にして測定した。この結果を後記する表1に
示した。
【0018】
【実施例4】窒素気流下、攪拌器、滴下ロート、温度計
を備えた四つ口フラスコに、ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物20.2グラム(0.0627モル)と
N,N'−ジメチルアセトアミド65.1グラムを入れて
攪拌した。次いで、原料濃度が50%となるように、次
式で示されるジアミン化合物44.9グラム(0.062
7モル)と
を備えた四つ口フラスコに、ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物20.2グラム(0.0627モル)と
N,N'−ジメチルアセトアミド65.1グラムを入れて
攪拌した。次いで、原料濃度が50%となるように、次
式で示されるジアミン化合物44.9グラム(0.062
7モル)と
【化9】 無水エタノール0.65グラムの混合物を18分かけて
滴下した。このとき、反応温度は26℃から48℃まで
上昇した。滴下終了後、48℃から31℃の温度範囲で
6.1時間攪拌した。反応混合物をフィルターでろ過
し、シリコーン変性ポリアミド溶液127.2グラムを
得た。得られたシリコーン変性ポリアミド溶液127.
2グラムに、ビニルトリメトキシシランで表面処理され
たシリカ微粉末(平均粒子径5μm)56.0グラム
(シリコーン変性ポリアミド溶液の原料に対する重量割
合は86%)を配合して、本発明のシリコーン変性ポリ
アミド溶液組成物を調製した。このシリコーン変性ポリ
アミド溶液組成物をガラス基板上に塗布して150℃で
3時間加熱処理してポリイミド樹脂の皮膜を得た。この
皮膜の熱膨張率を実施例1と同様にして測定した。この
結果を後記する表1に示した。
滴下した。このとき、反応温度は26℃から48℃まで
上昇した。滴下終了後、48℃から31℃の温度範囲で
6.1時間攪拌した。反応混合物をフィルターでろ過
し、シリコーン変性ポリアミド溶液127.2グラムを
得た。得られたシリコーン変性ポリアミド溶液127.
2グラムに、ビニルトリメトキシシランで表面処理され
たシリカ微粉末(平均粒子径5μm)56.0グラム
(シリコーン変性ポリアミド溶液の原料に対する重量割
合は86%)を配合して、本発明のシリコーン変性ポリ
アミド溶液組成物を調製した。このシリコーン変性ポリ
アミド溶液組成物をガラス基板上に塗布して150℃で
3時間加熱処理してポリイミド樹脂の皮膜を得た。この
皮膜の熱膨張率を実施例1と同様にして測定した。この
結果を後記する表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明のシリコーン変性ポリアミド溶液
組成物は、(A)成分〜(C)成分あるいは(A)成分〜(D)
成分からなるシリコーン変性ポリアミド溶液組成物であ
るので、保存安定性に優れ、硬化後は熱膨張率の小さい
シリコーン変性ポリイミド樹脂皮膜を形成し得るという
特徴を有する。
組成物は、(A)成分〜(C)成分あるいは(A)成分〜(D)
成分からなるシリコーン変性ポリアミド溶液組成物であ
るので、保存安定性に優れ、硬化後は熱膨張率の小さい
シリコーン変性ポリイミド樹脂皮膜を形成し得るという
特徴を有する。
フロントページの続き (72)発明者 内藤 浩佳 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)(a)テトラカルボン酸二無水物と
(b)一般式: 【化1】 [式中、R1は同一または異種の脂肪族不飽和結合を含
まない一価炭化水素基、R2は同一または異種の脂肪族
不飽和結合を含まない二価炭化水素基、R3は水素原子
または炭化水素置換ケイ素原子、mは0から100まで
の整数、pは0または1を示す。]で示されるアミノ基
含有有機ケイ素化合物の合計量100重量部[ただし、
(a)成分と(b)成分の比率はモル比で(1:0.5)〜
(1:1.5)である。]を、(c)有機溶剤25〜9,9
00重量部中で反応させてなるシリコーン変性ポリアミ
ド溶液に、 (B)アルコール 0.1〜5重量部、 (C)無機質充填剤 1〜3,000重量部 を配合してなるシリコーン変性ポリアミド溶液組成物。 - 【請求項2】 (A)(a)テトラカルボン酸二無水物と
(b)一般式: 【化2】 [式中、R1は同一または異種の脂肪族不飽和結合を含
まない一価炭化水素基、R2は同一または異種の脂肪族
不飽和結合を含まない二価炭化水素基、R3は水素原子
または炭化水素置換ケイ素原子、mは0から100まで
の整数、pは0または1を示す。]で示されるアミノ基
含有有機ケイ素化合物の合計量100重量部[ただし、
(a)成分と(b)成分の比率はモル比で(1:0.5)〜
(1:1.5)である。]を、(c)有機溶剤25〜9,9
00重量部中で反応させてなるシリコーン変性ポリアミ
ド溶液に、 (B)アルコール 0.1〜5重量部、 (C)無機質充填剤 1〜3,000重量部、 (D)オルガノアルコキシシラン 0.1〜10重量部 を配合してなるシリコーン変性ポリアミド溶液組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6191074A JPH0834852A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | シリコーン変性ポリアミド溶液組成物 |
EP95111455A EP0693517A1 (en) | 1994-07-21 | 1995-07-20 | Curable silicone-modified polyimide compositions |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6191074A JPH0834852A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | シリコーン変性ポリアミド溶液組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0834852A true JPH0834852A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=16268438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6191074A Pending JPH0834852A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | シリコーン変性ポリアミド溶液組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0693517A1 (ja) |
JP (1) | JPH0834852A (ja) |
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US6462908B1 (en) * | 1999-12-20 | 2002-10-08 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Magnetic head and structure for supporting same |
FR2825914B1 (fr) | 2001-06-14 | 2003-09-19 | Oreal | Composition a base d'huile siliconee structuree sous forme rigide, notamment pour une utilisation cosmetique |
US20050165196A1 (en) * | 2002-05-30 | 2005-07-28 | Jin Kinoshita | Adhesive resin and film adhesive made by using the same |
US7329699B2 (en) | 2003-07-11 | 2008-02-12 | L'oreal | Composition containing oil, structuring polymer, and coated silicone elastomer, and methods of making and using the same |
US6916464B2 (en) | 2002-12-20 | 2005-07-12 | L'oreal | Sunscreen compositions |
FR2840807B1 (fr) | 2002-06-12 | 2005-03-11 | Composition cosmetique de soin et/ou de maquillage, structuree par des polymeres silicones et des organogelateurs, sous forme rigide | |
ATE468104T1 (de) | 2002-06-12 | 2010-06-15 | Oreal | Mit silikonpolymeren und organischen geliermitteln strukturierte pflege- und/oder- makeup-zusammensetzung in starrer form |
US6958155B2 (en) | 2002-06-12 | 2005-10-25 | L'oreal | Cosmetic compositions comprising at least one polysiloxane based polyamide |
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US8728500B2 (en) | 2002-12-17 | 2014-05-20 | L'oreal | Composition containing a polyorganosiloxane polymer, a thickening agent and at least one volatile alcohol |
US7887786B2 (en) | 2002-12-17 | 2011-02-15 | L'oreal | Care and/or make-up cosmetic composition structured with silicone polymers |
ATE540668T1 (de) | 2004-10-22 | 2012-01-15 | Oreal | Kosmetische zusammensetzung, die ein polyorganosiloxan enthält |
US8241617B2 (en) | 2005-08-01 | 2012-08-14 | L'oréal | Methods for removing make-up compositions from keratin materials |
US7790148B2 (en) | 2005-09-02 | 2010-09-07 | L'oreal | Compositions containing silicone polymer, wax and volatile solvent |
US8673284B2 (en) | 2006-05-03 | 2014-03-18 | L'oreal | Cosmetic compositions containing block copolymers, tackifiers and a selective solvent for hard blocks |
US8673283B2 (en) | 2006-05-03 | 2014-03-18 | L'oreal | Cosmetic compositions containing block copolymers, tackifiers and a solvent mixture |
US8758739B2 (en) | 2006-05-03 | 2014-06-24 | L'oreal | Cosmetic compositions containing block copolymers, tackifiers and gelling agents |
US8557230B2 (en) | 2006-05-03 | 2013-10-15 | L'oreal | Cosmetic compositions containing block copolymers, tackifiers and shine enhancing agents |
US8778323B2 (en) | 2006-05-03 | 2014-07-15 | L'oréal | Cosmetic compositions containing block copolymers, tackifiers and modified silicones |
US8673282B2 (en) | 2006-05-03 | 2014-03-18 | L'oreal | Cosmetic compositions containing block copolymers, tackifiers and a selective solvent for soft blocks |
US8658141B2 (en) | 2007-01-12 | 2014-02-25 | L'oreal | Cosmetic composition containing a block copolymer, a tackifier, a silsesquioxane wax and/or resin |
US8603444B2 (en) | 2007-01-12 | 2013-12-10 | L'oréal | Cosmetic compositions containing a block copolymer, a tackifier and a high viscosity ester |
US20120219516A1 (en) | 2011-02-25 | 2012-08-30 | L'oreal S.A. | Cosmetic compositions having long lasting shine |
CN110616037A (zh) * | 2019-10-31 | 2019-12-27 | 扬中市国鹰电器有限公司 | 一种用于电加热管的防水垢绝缘涂层及其制备方法 |
US11466126B2 (en) * | 2020-12-23 | 2022-10-11 | Momentive Performance Materials Inc. | Condensation curable composition comprising siloxane-imide base polymer |
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---|---|---|---|---|
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JP2536628B2 (ja) * | 1989-08-02 | 1996-09-18 | 信越化学工業株式会社 | 半導体素子保護用組成物 |
JP2660884B2 (ja) | 1991-07-30 | 1997-10-08 | 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 | シリコーン変性ポリイミド樹脂およびその製造方法 |
JP3224830B2 (ja) | 1991-07-30 | 2001-11-05 | 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 | 有機ケイ素化合物及びその製造方法 |
JP3193740B2 (ja) | 1991-08-22 | 2001-07-30 | 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 | 有機ケイ素化合物及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-07-21 JP JP6191074A patent/JPH0834852A/ja active Pending
-
1995
- 1995-07-20 EP EP95111455A patent/EP0693517A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0693517A1 (en) | 1996-01-24 |
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