JPH0834530A - 給紙カセット - Google Patents

給紙カセット

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JPH0834530A
JPH0834530A JP17101694A JP17101694A JPH0834530A JP H0834530 A JPH0834530 A JP H0834530A JP 17101694 A JP17101694 A JP 17101694A JP 17101694 A JP17101694 A JP 17101694A JP H0834530 A JPH0834530 A JP H0834530A
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Takahiro Amada
高弘 天田
Hiroshi Ehata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の給紙カセットを備えなくとも単一の給
紙カセットによって複数サイズの媒体の取り扱いを可能
とすることで装置を小型化すると共に、スキュー発生の
恐れの無い信頼性ある優れた給紙カセットを提供する。 【構成】 給紙カセット11の筐体12に複数の媒体収
納部13を複設け、かつこの各媒体収納部13には、媒
体繰り出し方向と直交方向に異サイズの媒体を積層する
ステージ14,このステージ14の左右両端に配され前
記筐体12の両側面に設けたラック20に噛合して上下
動することで左右同期回転する複数個のステージギヤ1
7,18と、前記ステージ14を常に上方に付勢するス
テージスプリング21と、給紙カセット11の引き出し
時に係合して前記ステージギヤ18を下降させるポスト
18aとより成るステージ群を備え、かつこれら各媒体
収納部13の繰り出し方向前端には、媒体を二箇所で支
持して装置内部へと案内する分離片23を複数備えた分
離ベース24を回動可能に設けて、一つの給紙カセット
11内に複数種類のサイズの媒体2を同時に収納可能と
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数種のサイズの媒体
を処理する媒体処理装置に着脱自在に備えられ、該媒体
装置の媒体分離部において堆積した多数枚の媒体が一枚
づつ分離繰り出される給紙カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、媒体処理装置は異なるサイズの
媒体を、その用途に応じて幾つか選択しながら使用する
ことができるようになっている。従って、このような構
成に対応するため、装置は複数個の給紙カセットを装填
可能な構成とする必要があると共に、給紙カセットは所
望のサイズの媒体を複数種収納することができる構成と
する必要があり、このため給紙カセットにおける媒体積
載の基準面は可変構造となっていた。
【0003】図4,図5及び図6は、上述したような構
成を有する従来の給紙カセットの構成例を示す斜視図で
あり、図4は媒体の搬送方向にガイドを可変する構造と
した第1の従来例を、図5は媒体の搬送方向と直交する
方向の両端を可変できる構造とした第2の従来例を、そ
して、図6は媒体の搬送方向と直交する方向に対してそ
の一端側のみを可変する構造とした第3の従来例を、そ
れぞれ示している。
【0004】図4〜6において、1は給紙カセットの筐
体であり、複数種のサイズの異なる媒体2を収納可能と
するため、最大の媒体サイズに対応できるよう長方形の
箱型とし、その上面は媒体2の着脱を行うために開口さ
せている。3はこの筐体1の上端部の一辺に設けた分離
ベースであり、この分離ベース3は筐体1内部に収納し
た多数枚の媒体2を繰り出す際に一枚づつ分離するよう
に働くものであり、そのほぼ中央に分離用の分離片4を
有している。そして、この分離ベース3は、それぞれ筐
体1内に収納されている媒体2の繰り出し方向前端、つ
まり、図4の例では筐体1の短手方向一端辺に、また図
5及び図6の例では筐体1の長手方向一端辺に配置して
いる。
【0005】5は筐体1の底面にスプリング等の付勢手
段にて上下動可能に設けたステージであり、前記多数枚
の媒体2を堆積しており、そしてこのステージ5はその
上に堆積した媒体2の上端の1枚が常に前記分離ベース
3にほぼ対応した高さとなるように、前記付勢手段の付
勢力が調整されている。6はこのステージ5上に堆積す
る媒体2のサイズに応じて図中矢印方向に移動して、媒
体2の一側辺を支持するガイド板であり、図4に示す例
では媒体2の繰り出し方向後端辺で該媒体2の繰り出し
方向と同方向にスライドして前後動する構成としてお
り、また、図5に示す例では媒体2の繰り出し方向左右
端辺に位置し、かつ媒体の繰り出し方向と直交する左右
方向に移動可能な構成としている。そして、この図5に
示す構造では、左右それぞれのガイド板6の下端から互
いに対向させて平行に延在したラック7と、このラック
7に噛合するピニオン8とを備え、このピニオン8をラ
ック7に沿って回転させることで前記ガイド板6を図中
矢印方向に同量づつ移動可能としている。
【0006】さらに、図6に示す例では、ガイド板6は
媒体2の繰り出し方向左端辺にのみ配し、このガイド板
6を媒体2の繰り出し方向に直交する左右方向にスライ
ド移動する構成となっている。上述した構成において、
各サイズの媒体2を筐体1内に収納する場合は、まずガ
イド板6を収納しようとする媒体2のサイズより広い位
置に移動させておき、この状態で多数枚揃えた媒体2
を、その繰り出し方向前端が分離ベース3に対向するよ
うに合わせながらステージ5上に載置する。この後、図
4の例であれば、ガイド板6を媒体2の後端辺に突き当
たるまで繰り出し方向に移動し、また、図5の例であれ
ば左右のガイド板6を媒体2の左右両端辺に突き当たる
まで繰り出し方向とは直交する方向に移動し、そして、
図6に示す例では、媒体2の左端にのみ設けたガイド板
6を媒体2の繰り出し方向とは直交して他端辺を筐体1
の右端面に突き当てるように移動すると、媒体2は筐体
1内の所定位置にセットされたことになる。
【0007】なお、上記図5に示したガイド板6は、一
方のガイド板6を移動すれば他方のガイド板6も同期し
て移動するものであり、一方のガイド板6を広げる方向
に移動すれば他方のガイド板6もやはり広がる方向に移
動し、また狭める方向に移動すれば無論他方のガイド板
6もやはり狭まる方向に移動するので、一方のガイド板
6のみを動作させれば良いことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の技術においては、次に示すような問題点を有して
いる。まず、例えば航空券等のような媒体を処理する装
置とした場合、媒体のサイズの縦横の比率は、最大で約
5:2であり、媒体の繰り出し方向と同一方向にサイズ
を可変とする図4に示す構造では、図5や図6に示すよ
うな媒体の繰り出し方向と直交する方向にサイズを可変
とする構造と比較した時、媒体を搬送する搬送路長が約
2.5倍となることから、装置の大型化を招いてしまう
という問題があった。
【0009】また、図5に示すような構造の場合では、
カセットより繰り出して搬送路上を搬送させる際、搬送
方向に対して両端辺の位置が、媒体のサイズによって定
まっていないことから、媒体走行用の基準面を設けるこ
とができず、よって繰り出し後にこの基準面に沿わせて
アライナ動作を行うことができないために、媒体が曲が
ったままの状態で搬送されたりしてしまう場合があり、
搬送時における品質を低下してしまう恐れがあった。
【0010】そして、図6に示す構造では、媒体のサイ
ズによって筐体の媒体収納位置が偏ってしまう場合があ
る。つまり、最大サイズの媒体に対応して筐体の大きさ
は設定されているので、最低サイズの媒体を収納しよう
とすると、媒体の一端は必ず筐体1の一側面に突き当て
た状態でセットするので、図6に示すように筐体の他端
側は大きく空間ができてしまい、このような場合には、
分離ベースの分離片が媒体の繰り出し方向前端辺の中央
に位置されない状態が生じることになる。
【0011】このような場合には、正確な媒体の分離繰
り出しが行われなくなる恐れがあり、上記図5に示す例
と共に、スキューを発生させる可能性が大きくなって、
媒体処理装置の信頼性の低下を招いてしまうという問題
があった。さらに、複数の給紙カセットを着脱自在に装
填する装置では、所望の用途におうじてその都度給紙カ
セットを取り替えるという操作をしなければならないこ
とから、オペレータの操作性を低下させてしまうと共
に、装置も全ての給紙カセットの着脱に対応した構造と
する必要性から、大型化を招いてしまうという問題があ
った。
【0012】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、媒体の搬送方向に媒体サイズを可
変とすることで招いていた搬送路長並びに装置の大型化
を防ぎ、また、繰り出した媒体は確実に基準面に沿わせ
て搬送可能とすることでスキューの発生を防止すると共
に、確実な媒体の分離繰り出しを可能とし、さらには給
紙カセットを複数備えなくとも単一の給紙カセットによ
って複数サイズの媒体の取り扱いを可能とし、装置の大
型化を招くこと無く、またスキュー発生の恐れの無い信
頼性ある優れた給紙カセットを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明は、繰り出し方向と直交する方向にサイズの
異なる媒体を用途に応じて選択して収納する給紙カセッ
トにおいて、媒体を収納する媒体収納部を、収納された
媒体の繰り出し方向前後に並べて、給紙カセットの筐体
に複数設けると共に、これらの各媒体収納部には、前記
媒体の繰り出し方向と直交する方向にサイズの異なる媒
体を積層可能とした上下動可能なステージ及びこのステ
ージの左右両端に設けられ前記筐体の両側面に設けたラ
ック部に噛合して上下動することで左右同期して回転し
て前記ステージを上下動する複数個のステージギヤと、
前記ステージを常に上方に付勢する付勢手段と、給紙カ
セットを媒体処理装置より引き出す際に係合して前記ス
テージギヤを下降させる係合手段とにより構成して成る
ステージ群を備え、かつこれら各媒体収納部の繰り出し
方向前端には、積層された媒体をその最上層から1枚づ
つ分離する際に該媒体処理装置側に設けた繰り出しロー
ラとの間で媒体を二箇所で支持して装置内部へと案内す
る分離片を複数備えた分離ベースを回動可能に設けて、
一つの給紙カセット内に複数種類のサイズの媒体を同時
に収納するようにしたものである。
【0014】そして、前記分離ベースに設けた分離片
は、中央を支点として揺動可能として、これら各分離片
が各々独立懸架とする。また、前記給紙カセットの媒体
処理装置のカセット収納部からの着脱時に、該カセット
収納部と摺動することにより給紙カセットの分離片が該
装置側の媒体繰り出しローラと押圧状態又は隙間のある
状態へと変化可能とするカムを、前記複数の分離ベース
に各々異なる位置または厚みで設けることとしたもので
ある。
【0015】
【作用】上述した構成によリ、媒体を収納する場合は、
まず給紙カセットを媒体処理装置より引き出す。この
時、給紙カセットは媒体処理装置のカセット収納部の一
部と摺動することで係合部が係合し、ステージギヤに対
して押下する力が加えられステージギヤはラックに沿っ
て回転して下降し、同時にステージを所定の位置まで下
降させ固定する。この時、各分離ベースのカムも装置側
のカセット収納部の一部と摺動することによりそれぞれ
所定の角度に回動して、装置側の繰り出しローラと干渉
しないようにしてカセット内に残存している媒体が装置
内部に落下しないようにする。
【0016】装置外部に給紙カセットが引き出される
と、収納しようとする複数種の媒体を、該各媒体の繰り
出し方向と直交する方向の一側を、前記媒体収納部の一
側につきあてて基準とし、多数枚の媒体をステージ上に
積層する。所望のサイズの媒体が各媒体収納部に収納さ
れると、給紙カセットは再び媒体処理装置に装着する。
この時、給紙カセットは引き出し時と反対に、係合部が
装置側のカセット収納部の一部と係合することによりス
テージギヤを押し上げ、同時にステージを押し上げてス
テージ上の媒体を所定位置まで押し上げる。また、分離
ベースのカムもカセット収納部の一部と摺動し、装置側
の繰り出しローラと分離片とが密接し、給紙カセットの
装着は完了する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は本実施例の給紙カセットの斜視図、図2は
図1に示した給紙カセットに備えた分離ベースの斜視
図、図3は媒体処理装置と給紙カセットの外観斜視図で
あり、これらの図に見られるように、本実施例の給紙カ
セットは、複数種の媒体を一つのカセット内に収納する
構成としている。
【0018】まず、図3において、10は媒体処理装
置、11はこの媒体処理装置10に着脱自在に装填可能
な給紙カセットであり、上面を開口した矩形の筐体12
の媒体繰り出し方向前後に、給紙用の媒体2を収納する
2組の媒体収納部13を備えた構成となっている。次
に、この給紙カセットの構成について、図1と図2とを
用いて説明する。給紙カセット11は、これら図1及び
図2に見られるように、その筐体12内に、複数種の媒
体2を積載するための2組のステージ群を設けており、
これらステージ群はそれぞれ以下に示す各構成要素から
構成されている。
【0019】14は前記媒体収納部13の底部に上下動
可能に設けたステージで、媒体2の繰り出し方向と直交
する方向に積載する媒体2のサイズを変更することがで
きるよう、仕切り板15を着脱するための長穴16を、
積載しようとする媒体2のサイズに対応した位置で複数
設けている。17と18は前記ステージ14の両端部に
2個づつ並列させて設けたステージギヤであり、これら
ステージギヤ17と18は互いに外周の一部を噛合する
と共に、この噛合箇所とは反対側の外周の一部が、筐体
12の側面に設けた開口部19の対向する両側面に設け
たラック20と噛合し、このラック20に沿って前記ス
テージギヤ17と18を上下動することにより前記ステ
ージ14を上下動させるようにしている。
【0020】また、この二つのステージギヤ17と18
のうちの一方のステージギヤ18は、前記ステージ14
の下側に延在させたシャフト18aにより他端側のステ
ージギヤ18と連結しており、該シャフト18aを介し
て両ステージギヤ17と18同士の回転の同期を図って
おり、これによりステージ14は左右に傾斜することな
く水平に上下動することができる。
【0021】21は各ステージ14の下面側に所定の配
置で複数個設けられた付勢手段としてのステージスプリ
ングであり、このステージ14を常に上方に付勢し、こ
れにより、前記図3に示した媒体処理装置10に給紙カ
セット11を装着した際、該ステージ14上に積載した
媒体2の上端面が前記媒体処理装置10に設けられた一
対の繰り出しローラ22に圧接させるようにするもので
ある。
【0022】23は前記繰り出しローラ22の外周の一
部と対向して揺動自在に設けられた2個の分離片で、こ
の分離片23は給紙カセット11の筐体12に設けた2
つの媒体収納部13にそれぞれ設けた分離ベース24に
支持されており、これら2個の分離片23は前記分離ベ
ース24のほぼ中央の位置に一つを、またもう一つをこ
の分離片23と分離ベース24端部とのほぼ中央、つま
り分離ベース24の端部より約1/4の位置に配設して
いる。これは、媒体収納部13内に収納された媒体2の
サイズが小さかったような場合、前記分離ベース24の
中央に配置された分離片23がこの媒体2の繰り出し方
向前端辺に対して適切に配置されない場合があり、この
ように媒体2が小さいサイズの場合であっても確実に媒
体2に対して繰り出しを行うことができる位置に対応で
きるようにするためである。
【0023】25は前記分離片23を下面側より棒状の
支点26を介して付勢しているテンションスプリングで
あり、このテンションスプリング25の付勢力によって
分離片23は支点26を中心として揺動自在となり、前
記媒体処理装置10側に設けられた繰り出しローラ22
の周面に密接することができるように該周面の動きに対
して追従するようになっている。
【0024】また、前記分離ベース24はその両端に設
けたアーム部24a、およびこのアーム部24aの外側
に突出させたポスト、一方のアーム部24aの他端側に
設けたカム部24c、そして、他方のアーム部24aの
他端側に設けたリミッタ24dにより、給紙カセット1
1の筐体12の内側の所定位置に回動可能に取り付けら
れている。
【0025】そして、27は前記媒体収納部13に設け
られた各ステージ14が該媒体収納部13の底部の所定
位置まで下がってきた時に、その位置を固定するための
ロックであり、各ステージ14の両端に設けられてい
る。上述した構成において、媒体2を給紙カセット11
内に収納しようとする場合は、まず、給紙カセット11
を媒体処理装置10より引き出す。図1に示す給紙カセ
ット11は装置おり引き出した状態を示すものであり、
この時、ステージ14は媒体収納部13の底部の所定位
置にロック27によってロックされている状態にある。
【0026】給紙カセット11を引き出す動作を行う場
合は、給紙カセット11の正面に設けられた把手12a
をオペレータが持ち、図3に示すように媒体処理装置1
0より手前側に引っ張ると引き出される。この時、給紙
カセット11が装置内部の図示せぬ幾つかのレール面と
摺動するが、あるレール面とステージギヤ18のポスト
18aが係合して摺動すると、該給紙カセット11が引
き出されるに従ってポスト18aを下方へ押し下げる構
造トなっている。このため、ポスト18aが押し下げら
れると、ステージギヤ18もステージギヤ17と共にラ
ック20に沿って回転しながら下降する。そして、この
ステージギヤ18は図示せぬシャフトを介して他端側の
ステージギヤ18と連結されているため、他端側のステ
ージギヤ18も同期して回転し、同様にラック20に沿
って下降する。ステージ14はこのステージギヤ18及
び17が両端に取り付けられていることで、このステー
ジギヤ17,18の下降動作に伴って該ステージ14も
媒体2と共に媒体収納部13内を底部へと所定の位置ま
で平行に押し下げられていく。
【0027】所定の位置まで押し下げられると、ステー
ジ14は該ステージ14の両端部に配置されたロック2
7によってロックされ、媒体収納部13の底部に固定さ
れる。なお、このステージ14のロックは、給紙カセッ
ト11の引き出し方向の手前側に位置する媒体収納部1
3のステージ14がまずロック状態となり、引き出すに
従って後方の媒体収納部13のステージ14が順にロッ
ク状態となる。
【0028】さらに、別の図示せぬレール上を分離ベー
ス24のカム部24cが摺動すると、このカム部24c
も前述のポスト18aと同様に押し下げられ、媒体処理
装置10内の繰り出しローラ22から逃げる構造となっ
ている。ここで、2か所に設けられた各分離ベース24
では、図2の実線および破線で示した各カム部24cの
位置で、それぞれ給紙カセット11が引き出される方向
と直角の方向に各カム部の位置を変えてある。
【0029】これは、給紙カセット11の引き出し方向
後方に配置されている分離ベース24が、引き出し動作
の途中で、引き出し方向前方に位置する分離ベース24
の位置に達した時に、この引き出し方向前方に位置する
分離ベース24と対向する装置側の繰り出しローラ22
と再度押圧されるのを防ぐためである。たとえば、繰り
出し方向後方に位置する分離ベース24の上に、所定位
置から少し繰り出される方向に動いた場合に、媒体収納
部13内に残っている媒体2が、再び繰り出し方向手前
側の分離ベース24の位置で繰り出しローラ22にされ
ると、これが摩擦負荷となって該媒体2が給紙カセット
11から落下し、装置内部に残るのを防ぐためである。
【0030】こうして給紙カセット11が引き出される
と、各分離ベース24はテンションスプリング25に押
圧される分離片23によって押圧され、該分離片23は
支点26を中心として揺動し、リミッタ24dが図示せ
ぬ給紙カセット11に突き当たり止まる。引き出された
給紙カセット11の各媒体収納部13には、オペレータ
によりそれぞれ所望のサイズの複数種の媒体2が収納さ
れ、補充される。この媒体2の収納は、まず、所望サイ
ズの媒体2の短手方向一側を、媒体収納部13の一側
面、図1においては右内側面に突き当てながらステージ
14上に載置する。この後、仕切り板15を媒体サイズ
に応じて、ステージ14に設けられた長穴16に挿入
し、これにより媒体の長手方向の位置を規制する。同様
にして他の媒体収納部内にも所望サイズの媒体2を収納
する。なお、複数の媒体収納部13にはそれぞれ異なる
サイズの媒体2を収納することとしても良く、また同種
の媒体を収納しても良い。同種の媒体を収納した場合に
は、オペレータによる補充回数を減らすことができるよ
うになることが考えられる。
【0031】こうして各媒体収納部13内にそれぞれ所
望サイズの媒体2が収納されると、給紙カセット11は
再び媒体処理装置10内へと挿入され所定のカセット収
納部に装着される。装置に給紙カセット11を装着する
場合は、まず把手12aを手前側にして持ち、他端側を
先端として媒体処理装置10のカセット収納部内へと押
し込むようにして挿入する。この時、給紙カセット11
は前記引き出し動作の時と逆の動作が行われ装置内に装
着される。すなわち、給紙カセット11が挿入される
と、まず、図示せぬ装置側のロック解除手段と給紙カセ
ット11が係合し、ロック27のロックを解除する。こ
れによりステージ14が自由になるので、ステージスプ
リング21によって上方に付勢される。この付勢力によ
って、ステージギヤ17と18が筐体12のラック20
に沿って開口部19を上昇し、この上昇によって媒体2
の最上層が装置側の繰り出しローラ22に当接するまで
ステージ14を持ち上げる。つまり、ステージギヤ18
は図示せぬシャフトにより左右が連結しているので、一
方のギヤが回転すると、その回転力はシャフトを介して
他方のギヤにも伝達され、両ステージギヤ17と18は
同期して回転し、これによりステージ14を水平な状態
で上昇できるようになっており、媒体2が繰り出しロー
ラ22に当接すると上昇が停止する。
【0032】また、分離ベース24もテンションスプリ
ング25のプレッシャ力により、分離片23を装置側の
繰り出しローラ22に押圧する。分離片23は支点26
を中心として揺動するために、該繰り出しローラ22の
動きに追従し密着し、また、分離ベース24上で上下方
向に自由度を持たせているため各々独立懸架となること
から2個の前記繰り出しローラ22に対し、2個の分離
片23が所定のプレッシャ力で押圧するので、媒体収納
部13内に収納された媒体2を繰り出し際には、該媒体
2を必ず2か所で支持するので、スキュー等を発生させ
ることなく確実に装置内部へと繰り出される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、繰
り出し方向と直交する方向にサイズの異なる媒体を用途
に応じて選択して収納する給紙カセットにおいて、媒体
を収納する媒体収納部を、収納された媒体の繰り出し方
向前後に並べて、給紙カセットの筐体に複数設けると共
に、これらの各媒体収納部には、前記媒体の繰り出し方
向と直交する方向にサイズの異なる媒体を積層可能とし
た上下動可能なステージ及びこのステージの左右両端に
設けられ前記筐体の両側面に設けたラック部に噛合して
上下動することで左右同期して回転して前記ステージを
上下動する複数個のステージギヤと、前記ステージを常
に上方に付勢する付勢手段と、給紙カセットを媒体処理
装置より引き出す際に係合して前記ステージギヤを下降
させる係合手段とにより構成して成るステージ群を備
え、かつこれら各媒体収納部の繰り出し方向前端には、
積層された媒体をその最上層から1枚づつ分離する際に
該媒体処理装置側に設けた繰り出しローラとの間で媒体
を二箇所で支持して装置内部へと案内する分離片を複数
備えた分離ベースを回動可能に設けて、一つの給紙カセ
ット内に複数種類のサイズの媒体を同時に収納するよう
にしたものであり、また、前記分離ベースに設けた分離
片は、中央を支点として揺動可能として、これら各分離
片が各々独立懸架とすると共に、前記給紙カセットの媒
体処理装置のカセット収納部からの着脱時には、該カセ
ット収納部と摺動することにより給紙カセットの分離片
が該装置側の媒体繰り出しローラと押圧状態又は隙間の
ある状態へと変化可能とするカムを、前記複数の分離ベ
ースに各々異なる位置または厚みで設けることとしたも
のである。
【0034】このため、一つの給紙カセット内に異なる
サイズの媒体を、該媒体の長手方向を繰り出し方向と直
交するようにして複数種同時に収納できることになるの
で、複数種の媒体を補充したりあるいは交換したりする
操作が一回の動作で行えるため、操作性を向上すること
がきると共に、長手方向に媒体サイズを可変する従来の
給紙カセットを収納する場合の構造と比較して装置の小
型化を図ることができる。
【0035】また、この媒体を繰り出した場合、媒体は
長手方向を横にした状態で搬送されるので、装置の搬送
路長を短くすることができるので、さらなる装置の小型
化を図ることができる。さらに、体収納部より繰り出さ
れる媒体が、最も小さいサイズの媒体であっても、これ
を支持する繰り出しローラと分離ベースにおける分離片
は、かならず媒体を2か所で支持することができる配置
で設けられているので、媒体はスキュー等を発生させる
ことなく安定した状態で装置内部へと繰り出すことがで
きる。そして、この媒体はその短手方向の一側を、媒体
収納部の一方の内側面を基準として収納するので、媒体
を繰り出す際および搬送する際に基準面を設けることが
できるので、アライナ動作を行うことができ、繰り出さ
れた媒体の磁気データの読み取り及び書き込みや印字処
理等の信頼性を向上することができる。
【0036】そして、複数設けられた媒体収納部毎に設
けられた複数個の分離ベース上の各々異なった位置にカ
ムを設けたことで、このカムが装置側の一部と摺動する
ことで分離ベースを回動させ、前記装置側の繰り出しロ
ーラと分離片とが干渉しないように解除し、一度解除す
れば他の繰り出しローラに対応する位置に達してもその
ローラによって押圧されることはないので、装置内部に
媒体が残留されるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の給紙カセットの斜視図である。
【図2】図1に示した給紙カセットに備えた分離ベース
の斜視図である。
【図3】媒体処理装置と給紙カセットの外観斜視図であ
る。
【図4】第1の従来例の給紙カセットの構成例を示す斜
視図である。
【図5】第2の従来例の給紙カセットの構成例を示す斜
視図である。
【図6】第3の従来例の給紙カセットの構成例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
2 媒体 11 給紙カセット 12 筐体 14 ステージ 15 仕切り板 17 ステージギヤ 18 ステージギヤ 18a ポスト 20 ラック 21 ステージスプリング 23 分離片 24 分離ベース 25 テンションスプリング 27 ロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り出し方向と直交する方向にサイズの
    異なる媒体を用途に応じて選択して収納する給紙カセッ
    トにおいて、 媒体を収納する媒体収納部を、収納された媒体の繰り出
    し方向前後に並べて、給紙カセットの筐体に複数設ける
    と共に、 これらの各媒体収納部には、前記媒体の繰り出し方向と
    直交する方向にサイズの異なる媒体を積層可能とした上
    下動可能なステージ及びこのステージの左右両端に設け
    られ前記筐体の両側面に設けたラック部に噛合して上下
    動することで左右同期して回転することで前記ステージ
    を上下動する複数個のステージギヤと、前記ステージを
    常に上方に付勢する付勢手段と、給紙カセットを媒体処
    理装置より引き出す際に係合して前記ステージギヤを下
    降させる係合手段とにより構成して成るステージ群を備
    え、 かつこれら各媒体収納部の繰り出し方向前端には、積層
    された媒体をその最上層から1枚づつ分離する際に該媒
    体処理装置側に設けた繰り出しローラとの間で媒体を二
    箇所で支持して装置内部へと案内する分離片を複数備え
    た分離ベースを回動可能に設けて、 一つの給紙カセット内に複数種類のサイズの媒体を同時
    に収納したことを特徴とする給紙カセット。
  2. 【請求項2】 前記分離ベースに設けた分離片は、中央
    を支点として揺動可能として、これら各分離片が各々独
    立懸架としたことを特徴とする請求項1記載の給紙カセ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記給紙カセットの媒体処理装置のカセ
    ット収納部からの着脱時に、該カセット収納部と摺動す
    ることにより給紙カセットの分離片が該装置側の媒体繰
    り出しローラと押圧状態又は隙間のある状態へと変化可
    能とするカムを、前記複数の分離ベースに各々異なる位
    置または厚みで設けたことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の給紙カセット。
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