JP2763246B2 - 紙葉類媒体搬送処理装置 - Google Patents

紙葉類媒体搬送処理装置

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JP2763246B2
JP2763246B2 JP6058793A JP6058793A JP2763246B2 JP 2763246 B2 JP2763246 B2 JP 2763246B2 JP 6058793 A JP6058793 A JP 6058793A JP 6058793 A JP6058793 A JP 6058793A JP 2763246 B2 JP2763246 B2 JP 2763246B2
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学 村崎
敦司 加藤
宣政 田村
▲吉▼英 安藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関で使
用される証書等の紙葉状媒体の搬送処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、媒体を収納する
機構,収納している媒体を1枚ずつ分離して繰り出す機
構および繰り出された媒体を搬送する機構等からなる繰
り出しユニットと、媒体を搬送する機構,媒体に印字を
行う機構あるいは媒体上の文字を読み取る機構(例えば
OCR)等からなる発行ユニットの2つのユニットに分
割されている装置が主である。これは、製造部門で本装
置を組み立てる際に、ユニット化により組み立て単位を
小さくして取り回しを容易にし、試験や調整を細分化し
て組み立て効率を向上させるとともに、装置納入後、不
具合が生じた際、交換する単位を小さくして保守性を向
上させる等の目的がある。
【0003】また、この種の装置では紙づまり、つまり
ジャムという障害を皆無にすることは困難である。通
常、分割された各ユニットはキャビネットに収納されて
おり、オペレータの手でジャムを復旧させるために、各
ユニットをキャビネットより引き出せる構造にしたり、
キャビネットの一部を大きく開口して各ユニットを露出
させる構造にして、ジャムを起こした媒体を容易に除去
できるようにする必要があり、このような構造にするこ
とは、通常時の保守の面からも必要なことである。
【0004】さらに、この種の装置は、繰り出しユニッ
トから発行ユニットへの媒体の受け渡しを行う部分が存
在し、この媒体の受け渡しをスムーズに行うには、両ユ
ニットの媒体搬送速度を等速にし、両ユニットの速度差
およびその変動を極力小さくする必要があるのは周知の
ことである。以上、この種の装置の必要条件を簡潔に述
べたが、このような装置として、従来より以下に示すよ
うなものがあった。
【0005】図5は従来の紙葉類媒体搬送処理装置の概
略構成を示す側面図である。図において、101は通
帳,証書等の媒体を収納する複数のカセット、102は
各カセット101に対応して設けられ、該カセット10
1内の媒体を1枚ずつ分離して繰り出す分離部、103
は分離部102により1枚に分離されて繰り出された媒
体を搬送する複数の媒体搬送ローラ、104は媒体を搬
送するための駆動源であるモータで、このモータ104
は図示しないギヤ,ベルト等を介して媒体搬送ローラ1
03を駆動する。
【0006】105は上述したカセット101,分離部
102,媒体搬送ローラ103およびモータ104から
構成された繰り出しユニットで、この繰り出しユニット
105は、紙葉類媒体搬送処理装置のキャビネット10
6の前面から引き出し可能となっている。107は媒体
に印刷を行う印刷部、108は印刷部107で処理の完
了した媒体が発行される発行部、109は印刷部107
を経て発行部108に媒体を送り込む複数の媒体搬送ロ
ーラ、110は媒体を搬送するための駆動源であるモー
タで、このモータ110は図示しないギヤ,ベルト等を
介して媒体搬送ローラ109を駆動する。
【0007】111は上述した印刷部107,発行部1
08,媒体搬送ローラ109およびモータ110から構
成された発行ユニットで、この発行ユニット111は、
繰り出しユニット105の媒体搬送ローラ103による
媒体の搬送経路と、該発行ユニット111の媒体搬送ロ
ーラ109による媒体の搬送経路が連続するように、繰
り出しユニット105の上方に位置するようにキャビネ
ット106の上部に固定されている。
【0008】ここで、112はキャビネット106の上
部に開閉可能に設けられている上部カバーであり、この
上部カバー112を上方に向けて開けることで、キャビ
ネット106の上部全体が大きく開口して、これによ
り、キャビネット106から引き出すことのできない発
行ユニット111が露出して保守等が行えるようになっ
ていた。
【0009】なお、繰り出しユニット105は、上述し
たようにキャビネット106の前面から引き出し可能で
あり、保守時等にはキャビネット106から引き出して
作業を行っていた。図6は従来の他の紙葉類媒体搬送処
理装置の概略構成を示す斜視図であり、これは、本願出
願人が特開平4−173169号で開示したものであ
る。
【0010】図において、113は複数の繰り出しユニ
ットで、この繰り出しユニット113は、通帳を収納す
る通帳カセット114あるいは証書を収納する証書カセ
ット115と、図示しないが、ローラ等から構成されて
通帳カセット114,証書カセット115から通帳,証
書を繰り出す繰り出し機構、およびローラ,ガイド等か
ら構成され、各繰り出し機構で繰り出された通帳,証書
を搬送する共通搬送路を備えている。
【0011】116は各繰り出しユニット113を収納
するキャビネットで、このキャビネット116に繰り出
しユニット113が上下方向に並べて収納されること
で、図示しない共通搬送路が連続し、所望の通帳カセッ
ト114あるいは証書カセット115から繰り出された
通帳あるいは証書が共通搬送路を搬送されて、取り出し
口117から放出される。
【0012】各繰り出しユニット113は、キャビネッ
ト116に対して着脱自在となっているが、装着後にネ
ジで固定する構造になっているため、保守時等にオペレ
ータが容易に引き出すということはできない。しかしな
がら、スライドレール等を介在させてキャビネット11
6に各繰り出しユニット113を取り付けることで、オ
ペレータが容易に引き出せるような構造にすることも考
えられる。
【0013】図7は図6に示す紙葉類媒体搬送処理装置
の動力伝達手段を示す正面図である。なお、この図7は
キャビネット116から各繰り出しユニット113を取
り外した状態を示している。118はキャビネット11
6に取り付けられたモータ、119はモータ118の軸
に取り付けられたモータギヤ、120はキャビネット1
16に回転可能に取り付けられた複数のアイドルギヤで
ある。
【0014】各繰り出しユニット113をキャビネット
116に装着すると、モータギヤ119によりモータ1
18の駆動力が最上段および2段目の繰り出しユニット
113に伝達されるとともに、2段目と3段目の繰り出
しユニット113の間,3段目と4段目の繰り出しユニ
ット113の間および4段目と最下段である5段目の繰
り出しユニット113の間ではアイドルギヤ120によ
り駆動力の伝達が行われ、キャビネット116に取り付
けられた1個のモータ118で複数の繰り出しユニット
113の駆動を行っていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図5で説明した従来の紙葉類媒体搬送処理装置では、
各ユニットにそれぞれ独立して駆動源であるモータを備
えているので、いずれかのユニットの駆動源に対する負
荷変動が生じた場合、そのユニットにおける媒体の搬送
速度が変動し、ユニット間でスムーズな媒体の受け渡し
が行えないという問題がある。
【0016】また、各ユニットにおける媒体の搬送速度
を任意の速度で一定に保つ必要があるため、駆動源であ
るモータの制御は、それぞれの駆動源毎に行う必要であ
り、制御系が複雑になるとともにコスト高となるという
問題がある。さらに、印字等の必要な処理を行って媒体
を発行する発行ユニットはキャビネットより引き出せ
ず、上部カバーを上方へ開いてキャビネット上部を大き
く開口することにより発行ユニットを露出させて保守等
を行えるようにしていたので、装置の上側の空間を保守
等のために専有することになり、銀行店舗等に一般に設
置されているカウンタ内に本装置を収納することは困難
となり、汎用性に欠けるという問題がある。
【0017】また、図6,図7で説明した従来の他の紙
葉類媒体搬送処理装置では、複数のユニットの駆動源で
あるモータはキャビネット側に取り付けられており、各
ユニットをキャビネットから引き出しても、駆動源はキ
ャビネットから取り出すことができないので、駆動源に
障害が発生した場合に容易に保守ができないという問題
がある。
【0018】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、ユニット間で媒体の搬送速度に差が
生じず、保守操作性,汎用性に優れた紙葉類媒体搬送処
理装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、少なくとも媒体を搬送する搬送手段が設
けられている複数のユニットと、前記複数のユニットの
中のいずれか1つのユニットに設けられて搬送手段を駆
動する駆動手段と、各ユニットにおける搬送手段による
媒体の搬送経路が連続するように複数のユニットが1列
に並べて収納され、かつ各ユニットが同一方向への移動
でそれぞれ独立して出し入れ可能なキャビネットと、各
ユニット間に位置するようにキャビネットに設けられた
アイドルギヤとを備えるとともに、搬送手段と連結され
ている第1のギヤの回転軸を中心に該第1のギヤと独立
して回転可能なアームに、第1のギヤと常にかみ合う第
2のギヤが取り付けられ、この第2のギヤを前記アイド
ルギヤに押圧するスプリングを設けて、ユニットをキャ
ビネットに装着することで第2のギヤがアイドルギヤに
かみ合い、ユニットをキャビネットから引き出すことで
第2のギヤがアイドルギヤから離れる動力伝達手段を各
ユニットに備えたことを特徴とする
【0020】
【作用】上述した構成を有する本発明は、キャビネット
にユニットが装着されると、各ユニット毎の媒体の搬送
経路が連続して、媒体が各ユニットを通って搬送され、
各ユニット毎に所定の処理が施される。ここで、各ユニ
ットにおいて媒体を搬送するための駆動力は、複数のユ
ニットの中のいずれか1つのユニットに設けられた駆動
手段による駆動力が、アイドルギヤと動力伝達手段によ
り他のユニットに伝達されており、1つの駆動源で複数
のユニットを駆動している。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は本発明の一実施例における紙葉類媒体搬送処理装置
の要部構成を示す斜視図、図2は図1の側面図、図3は
本実施例の紙葉類媒体搬送処理装置の全体構成を示す側
断面図、図4は図3の斜視図であり、まず、図3,図4
を用いて本実施例の紙葉類媒体搬送処理装置の全体構成
から説明する。
【0022】図において、1は通帳,証書等の媒体を収
納する複数のカセット、2は各カセット1に対応して設
けられ、該カセット1内の媒体を1枚ずつ分離して繰り
出す分離部、3は各分離部2により1枚の分離されて繰
り出された媒体を搬送する複数の媒体搬送ローラ、4は
媒体を搬送するための駆動源であるモータで、このモー
タ4は図示しないギヤ,ベルト等を介して各媒体搬送ロ
ーラ3を駆動する。
【0023】5は上述したカセット1,分離部2,媒体
搬送ローラ3およびモータ4から構成された繰り出しユ
ニットである。6は媒体上の文字を光学的に読み取るO
CR部、7はOCR部6での処理が完了した媒体が発行
される発行部、8はOCR部6を経て発行部7へ媒体を
送り込む複数の媒体搬送ローラで、これらOCR部6,
発行部7および媒体搬送ローラ8から発行ユニット9が
構成されている。
【0024】10は上述した繰り出しユニット5および
発行ユニット9を上下方向に1列に並べて収納する紙葉
類媒体搬送処理装置のキャビネット、11はキャビネッ
ト10に取り付けられて繰り出しユニット5を支持する
スライドレール、12はキャビネット10に取り付けら
れて発行ユニット9を支持するスライドレール、13は
繰り出しユニット5に対応するキャビネット10の前面
下部に開閉可能に設けられた下部扉、14は発行ユニッ
ト9に対応するキャビネット10の前面上部に開閉可能
に設けられた上部扉であり、下部扉13を開放すること
でキャビネット10の前面下部が開口して、繰り出しユ
ニット5を水平方向への移動でキャビネット10の前面
側から引き出せるようになっているとともに、上部扉1
4を開放することでキャビネット10の前面上部が開口
して、発行ユニット9を繰り出しユニット5と同一方向
への移動でキャビネット10の前面側から引き出せるよ
うになっている。
【0025】ここで、上部扉14は上方へ開くようにな
っているが、発行ユニット9は高さが低く、これを水平
方向への移動でキャビネット10の前面から引き出すの
で、上部扉14の大きさは小さく、開閉の際の専有面積
も少なくなっている。上記構成において、繰り出しユニ
ット5と発行ユニット9をキャビネット10に収納する
と、媒体搬送ローラ3による繰り出しユニット5での媒
体の搬送経路15と媒体搬送ローラ8による発行ユニッ
ト9での媒体の搬送経路16が連続して、媒体の受け渡
し部17が形成される。
【0026】ここで、発行ユニット9には媒体搬送ロー
ラ8の駆動源を備えておらず、媒体搬送ローラ8は、以
下に詳細する動力伝達手段により、繰り出しユニット5
のモータ4の駆動力を受けて回転する。すなわち、図
1,図2において、18は繰り出しユニット5と発行ユ
ニット9との間に位置するアイドルギヤで、このアイド
ルギヤ18は繰り出しユニット5および発行ユニット9
の出し入れ方向と直交する回転軸を持ち、図3,図4に
示すキャビネット10のフレーム19に取り付けられた
ブラケット20に支持されている。
【0027】21は繰り出しユニット5の媒体搬送ロー
ラ3のシャフト、22はシャフト21に固定された第1
のギヤ、23はシャフト21を支点にして回転可能に取
り付けられたアームで、このアーム23はシャフト2
1,第1のギヤ22が回転しても回転せず、該シャフト
21,第1のギヤ22と独立して回転できるように、図
示しない軸受けを介してシャフト21に取り付けられて
いる。
【0028】24は第1のギヤ22とかみ合う第2のギ
ヤで、この第2のギヤ24は前記アーム23の一端にカ
シメて取り付けられた図示しないスタッドに回転可能に
取り付けられており、アーム23がどのように回転して
も、常に第1のギヤ22と第2のギヤ24とのかみ合い
状態が保持される。25はアーム23を矢印a方向、す
なわち、第2のギヤ24がアイドルギヤ18に押圧され
るように該アーム23をシャフト21を支点に回転させ
る力を加えるスプリングで、このスプリング25の一端
はアーム23の他端に引っかけられ、他端は繰り出しユ
ニット5に取り付けられたスプリングブラケット26に
引っかけられている。また、このスプリングブラケット
26はスプリング25によるアーム23の矢印a方向へ
の回転量を規制している。
【0029】以上の構成により繰り出しユニット5側に
おける動力伝達手段が形成され、この繰り出しユニット
5側における動力伝達手段と上下対称の構成により、発
行ユニット9側における動力伝達手段が形成されてい
る。すなわち、27は発行ユニット9の媒体搬送ローラ
8のシャフト、28はシャフト27に固定された第1の
ギヤ、29はシャフト27を支点にして回転可能に取り
付けられたアームで、このアーム29はシャフト27,
第1のギヤ28が回転しても回転せず、該シャフト2
7,第1のギヤ28と独立して回転できるように、図示
しない軸受けを介してシャフト27に取り付けられてい
る。
【0030】30は第1のギヤ28とかみ合う第2のギ
ヤで、この第2のギヤ30は前記アーム29の一端にカ
シメて取り付けられた図示しないスタッドに回転可能に
取り付けられており、アーム29がどのように回転して
も、常に第1のギヤ28と第2のギヤ30とのかみ合い
状態が保持される。31はアーム29を矢印b方向、す
なわち、第2のギヤ30がアイドルギヤ18に押圧され
るように該アーム29をシャフト27を支点に回転させ
る力を加えるスプリングで、このスプリング31の一端
はアーム29の他端に引っかけられ、他端は発行ユニッ
ト9に取り付けられたスプリングブラケット32に引っ
かけられている。また、このスプリングブラケット32
はスプリング31によるアーム29の矢印b方向への回
転量を規制している。
【0031】上述した構成によると、繰り出しユニット
5がキャビネット10から引き出された状態では、図2
に示すように、第2にギヤ24がアイドルギヤ18とか
み合っておらず、アーム23がスプリング25により引
っ張られてシャフト21を支点に矢印a方向に回転し、
該アーム23の他端がスプリングブラケット26の突起
部26aに突き当たった状態を保持している。
【0032】同様にして、発行ユニット9がキャビネッ
ト10から引き出された状態では、第2のギヤ30がア
イドルギヤ18とかみ合っておらず、アーム29がスプ
リング31により引っ張られてシャフト27を支点に矢
印b方向に回転し、該アーム29の他端がスプリングブ
ラケット32の突起部32aに突き当たった状態を保持
している。
【0033】繰り出しユニット5をキャビネット10に
装着する場合は、図4に示すスライドレール11に支持
された繰り出しユニット5がキャビネット10に挿入さ
れて、図2に示すように矢印c方向に移動してくると、
第2のギヤ24がアイドルギヤ18と接触する。繰り出
しユニット5は、この状態からさらに所定量押し込まれ
た位置が正規の装着位置であり、アイドルギヤ18と第
2にギヤ24が接触した状態から繰り出しユニット5が
さらに矢印c方向に移動すると、アーム23が第2のギ
ヤ24を介してアイドルギヤ18に押され、スプリング
25に抗してシャフト21を支点に矢印d方向に回転す
る。このとき、アーム23は第1のギヤ22の回転軸で
あるシャフト21を支点に回転するので、第2のギヤ2
4と第1のギヤ22とのかみ合い状態が保持されてい
る。
【0034】これにより、図1に示すように、第2のギ
ヤ24はアーム23を介してスプリング25の力を受
け、適度な力でアイドルギヤ18に押圧された状態でか
み合い、また、第1のギヤ22と第2のギヤ24は常に
かみ合っているので、第1のギヤ22の駆動力が第2の
ギヤ24を介してアイドルギヤ18に伝達される。な
お、繰り出しユニット5の装着時に、アイドルギヤ18
の歯先と第2のギヤ24の歯先が接触し、完全にかみ合
わなかった場合でも、スプリング25により第2のギヤ
24がアイドルギヤ18に適度な力で押圧されているの
で、第2のギヤ24が回転すれば自らかみ合うようにな
っている。
【0035】このように、第1のギヤ22の回転軸を支
点に回転するアーム23に第2のギヤ24を取り付ける
ことで、第2のギヤ24は第1のギヤ22とのかみ合い
状態を保持したまま、繰り出しユニット5の出し入れの
際の移動方向と同じ方向に移動することができ、スプリ
ング25にアイドルギヤ18に押圧される力を受けてい
るので、第2のギヤ24とアイドルギヤ18との位置関
係の精度を厳密に設定しなくとも、繰り出しユニット5
のキャビネット10への装着により第2のギヤ24は必
ずアイドルギヤ18と接触して最適な状態でかみ合い、
繰り出しユニット5のキャビネット10への装着後は、
第2のギヤ24がアイドルギヤ18に押圧されているの
で、かみ合いが外れることはない。
【0036】同様にして、発行ユニット9をキャビネッ
ト10に装着する場合は、図4に示すスライドレール1
2に支持された発行ユニット9がキャビネット10に挿
入されて、図2に示すように矢印e方向に移動してくる
と、第2のギヤ30がアイドルギヤ18と接触する。発
行ユニット9は、この状態からさらに所定量押し込まれ
た位置が正規の装着位置であり、アイドルギヤ18と第
2にギヤ30が接触した状態から発行ユニット9がさら
に矢印e方向に移動すると、アーム29が第2のギヤ3
0を介してアイドルギヤ18に押され、スプリング31
に抗してシャフト27を支点に矢印f方向に回転する。
このとき、アーム29は第1のギヤ28の回転軸である
シャフト27を支点に回転するので、第2のギヤ30と
第1のギヤ28とのかみ合い状態が保持されている。
【0037】これにより、図1に示すように、第2のギ
ヤ30はアーム29を介してスプリング31の力を受
け、適度な力でアイドルギヤ18に押圧された状態でか
み合い、また、第1のギヤ28と第2のギヤ30は常に
かみ合っているので、上述したように繰り出しユニット
5の第1のギヤ22の駆動力が伝達されたアイドルギヤ
18から、さらに第2のギヤ30を介して第1のギヤ3
2に駆動力が伝達され、これにより、繰り出しユニット
5の第1のギヤ22から3枚のギヤを介して発行ユニッ
ト9の第1のギヤ28に駆動力が伝達される。なお、発
行ユニット9の装着時に、アイドルギヤ18の歯先と第
2のギヤ30の歯先が接触し、完全にかみ合わなかった
場合でも、スプリング31により第2のギヤ30がアイ
ドルギヤ18に適度な力で押圧されているので、アイド
ルギヤ18が回転すれば第2のギヤ30が自らかみ合う
ようになっている。
【0038】このように、第1のギヤ28の回転軸を支
点に回転するアーム29に第2のギヤ30を取り付ける
ことで、第2のギヤ30は第1のギヤ28とのかみ合い
状態を保持したまま、発行ユニット9の出し入れの際の
移動方向と同じ方向に移動することができ、スプリング
31にアイドルギヤ18に押圧される力を受けているの
で、第2のギヤ30とアイドルギヤ18との位置関係の
精度を厳密に設定しなくとも、発行ユニット9のキャビ
ネット10への装着により第2のギヤ30は必ずアイド
ルギヤ18と接触して最適な状態でかみ合い、発行ユニ
ット9のキャビネット10への装着後は、第2のギヤ3
0がアイドルギヤ18に押圧されているので、かみ合い
が外れることはない。
【0039】繰り出しユニット5をキャビネット10か
ら引き出す場合は、図4に示すスライドレール11に支
持された繰り出しユニット5がキャビネット10から引
き出されて、図2に示すように矢印g方向に移動する
と、第2のギヤ24が取り付けられているアーム23
が、スプリング25により引っ張られて該アーム23の
他端がスプリングブラケット26の突起部26aに突き
当たる位置まで、シャフト21を支点に矢印a方向に回
転する。
【0040】この間はアイドルギヤ18と第2のギヤ2
4はかみ合っているが、アーム23の他端がスプリング
ブラケット26の突起部26aに突き当たった後、さら
に繰り出しユニット5が引き出されて矢印g方向に移動
していくと、アーム23はそれ以上回転しないので、第
2のギヤ24はアイドルギヤ18から離れて図2に示す
状態となる。
【0041】同様に、発行ユニット9をキャビネット1
0から引き出す場合は、図4に示すスライドレール12
に支持された発行ユニット9がキャビネット10から引
き出されて、図2に示すように矢印h方向に移動する
と、第2のギヤ30が取り付けられているアーム29
が、スプリング31により引っ張られて該アーム29の
他端がスプリングブラケット32の突起部32aに突き
当たる位置まで、シャフト27を支点に矢印b方向に回
転する。
【0042】この間はアイドルギヤ18と第2のギヤ3
0はかみ合っているが、アーム29の他端がスプリング
ブラケット32の突起部32aに突き当たった後、さら
に発行ユニット9が引き出されて矢印h方向に移動して
いくと、アーム29はそれ以上回転しないので、第2の
ギヤ30はアイドルギヤ18から離れて図2に示す状態
となる。
【0043】次に、動作について説明する。オペレータ
により発行指示が出されると、図3に示す繰り出しユニ
ット5に備えられたモータ4が駆動されて回転する。繰
り出しユニット5の各媒体搬送ローラ3は図示しないギ
ヤ,ベルト等の伝達機構により該モータ4と連結されて
いるので、モータの回転により矢印m方向に回転する。
【0044】図1に示す媒体搬送ローラ3の回転軸であ
るシャフト21には第1のギヤ22が取り付けられてい
るので、媒体搬送ローラ3の回転に同期して第1のギヤ
22も回転する。そして、第1のギヤ22と第2のギヤ
24がかみ合い、この第2のギヤ24とアイドルギヤ1
8がかみ合い、さらに、アイドルギヤ18と発行ユニッ
ト9側の第2のギヤ30がかみ合い、この第2のギヤ3
0と第1のギヤ28がかみ合っているので、媒体搬送ロ
ーラ3の矢印m方向への回転により各ギヤは図1に矢印
で示す方向に回転する。そして、発行ユニット9側の第
1のギヤ28は、該発行ユニット9の媒体搬送ローラ8
の回転軸であるシャフト27に取り付けられており、か
つ、上記各ギヤが奇数の組み合わせであるので、繰り出
しユニット5の媒体搬送ローラ3が矢印m方向に回転す
ると、発行ユニット9の媒体搬送ローラ8も矢印m方向
に回転する。
【0045】発行ユニット9側では、複数の媒体搬送ロ
ーラ8が図示しないギヤ,ベルト等の伝達機構で連結さ
れているので、図1に示す搬送ローラ8に駆動力が伝達
されて回転すると、図3に示すすべての媒体搬送ローラ
8が回転する。このように、繰り出しユニット5に備え
られたモータ4の駆動力は該繰り出しユニット5内の媒
体搬送ローラ3に伝達されるとともに、図1で説明した
動力伝達手段により発行ユニット9の媒体搬送ローラ8
にも伝達され、これにより、繰り出しユニット5のモー
タ4が回転すると、キャビネット10に収納されている
繰り出しユニット5と発行ユニット9の全ての媒体搬送
ローラ3,8が回転する。
【0046】ここで、繰り出しユニット5の媒体搬送ロ
ーラ3と発行ユニット9の媒体搬送ローラ8が同一直径
で、かつ繰り出しユニット5の第1のギヤ22と発行ユ
ニット9の第1のギヤ28が同一歯数であれば、ユニッ
ト間での媒体の受け渡しのための媒体搬送ローラ3,8
での媒体搬送速度は全く同一にすることが可能であり、
どちらかのユニットに負荷変動が生じて搬送速度が変動
しても、もう一方のユニットでも同様にして搬送速度が
変動するため、ユニット間での速度差が生じることがな
く、スムーズな媒体の受け渡しが行われる。
【0047】なお、上述した本実施例では、ユニットが
2つある場合で説明したが、各ユニット間にアイドルギ
ヤ18を備えるとともに、下側となるユニットには図1
で説明した繰り出しユニット5に備えられた動力伝達手
段を備え、上側のとなるユニットには発行ユニット9に
備えられた動力伝達手段を備えることで、任意の数のユ
ニットでも対応可能である。
【0048】また、本実施例では媒体搬送ローラの回転
軸であるシャフトに直接第1のギヤを連結しているが、
第1のギヤとシャフトとの間にギヤを介在させてあって
もよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、媒体搬
送ローラ等による媒体の搬送手段を駆動するモータ等の
駆動手段を、複数のユニットの中のいずれか1つのユニ
ットにのみ設け、各ユニット間での駆動力の伝達を、キ
ャビネット側に設けたアイドルギヤとユニット側に設け
た動力伝達手段により行うことで、1つの駆動源で複数
のユニットを駆動するので、駆動源であるモータの数を
減らして無駄をなくすことができ、また、ユニットを引
き出すことでモータも引き出すことができるので、駆動
源の保守性に優れるという効果を有し、駆動源を1つに
することで、制御が容易になるという効果を有する。
【0050】また、1つの駆動源で全てのユニットの搬
送手段を駆動するので、各ユニット間での媒体の搬送速
度に変動が生じず、ユニット間でスムーズに媒体の受け
渡しが行え、安定した媒体搬送を行えるという効果を有
する。さらに、すべてのユニットは単独でキャビネット
から引き出すことができるので、紙づまりの除去等の障
害時の保守操作性に優れるという効果を有する。
【0051】また、複数のユニットのうち、最上部に位
置するユニットもキャビネットの前面から引き出し可能
で、上部をユニット露出のために専有する必要がないの
で、設置場所を選ばず、汎用性に優れるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における紙葉類媒体搬送処理
装置の要部構成を示す斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本実施例の紙葉類媒体搬送処理装置の全体構成
を示す側断面図である。
【図4】図3の斜視図である。
【図5】従来の紙葉類媒体搬送処理装置の概略構成を示
す側面図である。
【図6】従来の他の紙葉類媒体搬送処理装置の概略構成
を示す斜視図である。
【図7】従来の他の紙葉類媒体搬送処理装置の動力伝達
手段を示す正面図である。
【符号の説明】
3,8 媒体搬送ローラ 5 繰り出しユニット 9 発行ユニット 18 アイドルギヤ 21,27 シャフト 22,28 第1のギヤ 23,29 アーム 24,30 第2のギヤ 25,31 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 宣政 群馬県高崎市栄町20番10号 株式会社沖 情報システムズ内 (72)発明者 安藤 ▲吉▼英 群馬県高崎市栄町20番10号 株式会社沖 情報システムズ内 (56)参考文献 特開 昭61−119548(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 5/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも媒体を搬送する搬送手段が設
    けられている複数のユニットと、 前記複数のユニットの中のいずれか1つのユニットに設
    けられて搬送手段を駆動する駆動手段と、 各ユニットにおける搬送手段による媒体の搬送経路が連
    続するように複数のユニットが1列に並べて収納され、
    かつ各ユニットが同一方向への移動でそれぞれ独立して
    出し入れ可能なキャビネットと、 各ユニット間に位置するようにキャビネットに設けられ
    たアイドルギヤとを備えるとともに、 搬送手段と連結されている第1のギヤの回転軸を中心に
    該第1のギヤと独立して回転可能なアームに、第1のギ
    ヤと常にかみ合う第2のギヤが取り付けられ、この第2
    のギヤを前記アイドルギヤに押圧するスプリングを設け
    て、ユニットをキャビネットに装着することで第2のギ
    ヤがアイドルギヤにかみ合い、ユニットをキャビネット
    から引き出すことで第2のギヤがアイドルギヤから離れ
    る動力伝達手段を各ユニットに備えたことを特徴とする
    紙葉類媒体搬送処理装置。
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JP7230577B2 (ja) * 2019-02-21 2023-03-01 セイコーエプソン株式会社 搬送装置及び記録装置
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