JPH0834244A - ルーフパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、公知のルーフパネルの欠点
を回避できるルーフパネルを提供することにある。 【構成】ルーフパネルは、ルーフパネルを支持するフラ
ンジ上に配置される弾性体 (１) により形成されたシー
リングセクションを少なくとも周方向に沿って有する実
質的に透明かつ板状のクロージングプレート (１４) か
らなる。接続フランジのクロージングプレートの近傍に
位置される端部は、Ｕ型の接続部の突起部の上端部と結
合されている。接続部のクロージングプレートからはな
れた残りの端部は、支持フランジと結合され、クロージ
ングプレートの下方に結合される弾性突起部は、シーリ
ングセクションの接続フランジに結合されている突起部
と結合接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、実質的に平坦で透明
なクロージングプレートの円周状の部分に沿って設けら
れた弾性材料からなるシーリングセクションを介してル
ーフパネルのサポートフランジに配置され、車輌の屋根
に配置された開口部を閉じるために利用されるルーフパ
ネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】透明なクロージングプレートの上面の上
に僅かな間隔で延出されているルーフパネルの周縁を取
り巻いて配置されるシーリングセクションを有する上記
ルーフパネルは公知である。この種の構造は、いくつか
の点で後退している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】クロージングプレート
の上の飛び出し部分は、重さを増大させるとともに、ル
ーフパネルの全高を高くする。また、ルーフパネルの背
面に、水を残留させる。また、ルーフパネルのシーリン
グセクションの上部境界面は、クロージングプレートの
上部境界面とともに少なくとも１つの面を形成するよう
横たえられている。この種の輪郭線は、特別なモールド
法によりクロージングプレートと一体に成形されるの
で、製造のための時間およびコストを増大させる。さら
に、シーリングセクションが損傷を受けた場合の置き換
えは容易ではない。

【０００４】この発明の目的は、上述した欠点を回避で
きるルーフパネルを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明によれば、弾性
体により形成されたシーリングセクションを少なくとも
周方向に沿って有する実質的に透明かつ板状のクロージ
ングプレートからなりルーフパネルを支持するフランジ
上に配置される車両の屋根に開けられた開口を閉じるた
めのルーフパネルであって、前記シーリングセクション
は、前記クロージングプレートとおおむね直線状となり
うる接続フランジを上部に有し、前記接続フランジの前
記クロージングプレートの近傍に位置される端部は、Ｕ
型の接続部の突起部の上端部と結合され、前記接続部の
前記クロージングプレートからはなれた残りの端部は、
前記支持フランジと接続され、前記クロージングプレー
トの下方に結合される弾性突起部は、前記シーリングセ
クションの前記接続フランジと接続される前記突起部に
接続されることを特徴とするルーフパネルが提供され
る。

【０００６】この発明のルーフパネルのシーリングセク
ションの構造を用いることにより、シーリングセクショ
ンは、ルーフパネルの支持フレームを形成する部分に素
早くかつ簡単な方法で予め配置可能であって、しかも、
クロージングプレートの大きさの製造上の許容度を広げ
ることができる。

【０００７】

【実施例】以下、図面を参照して、この発明を詳細に説
明する。

【０００８】図１は、非挿入状態のシーリングセクショ
ンを示している。

【０００９】シーリングセクションは、実質的にＵ型に
形成された接続部の突起部２の上方端の一端部に接続さ
れたシーリングフランジ１を備えている。突起部２の他
の一端でシーリングフランジ１から離れた突起部２の近
傍には、突起部３が配置されている。

【００１０】シーリングフランジ１が接続されている突
起部３の端部は、接続部材４を介して、突起部３と平行
に延びているシーリングセクションのひも状部５に向け
て延出されている。

【００１１】ひも状部５と直交するよう延出された突起
部６は、接続部材４から離れてひも状部５の底端部に接
続されている。突起部６の自由端７は、Ｕ型の突起部２
及び突起部３に向けて上向きに曲げられている。

【００１２】下向きに延出された突起部８は、突起部３
の底端部に接続されている。

【００１３】突起部９は、突起部３から離れた突起部２
の側方に接続され、突起部３から離れる方向に、突起部
２との接続点から上方に向けて延出されている。

【００１４】突起部１０は、突起部３から離れた突起部
２の側方、かつ、突起部９の接続点よりも僅かに上方に
接続され、接続点から上方に向けて緩やかな勾配で、突
起部３の方向に向けて延出されている。

【００１５】緩衝部１１は、湾曲部を有している。湾曲
部の上端部は、Ｕ型の突起部２及び３から離れたひも状
部の側方であるひも状部５の上端部に接続され、また、
湾曲部の底端部は、ひも状部５の底端部に近接したひも
状部５に接続されている。

【００１６】緩衝部１１の底端部からわずかに離れた位
置には、外向きに突出された突起部１２が配置されてい
る。図１から明らかなように、緩衝部１１の突起部の上
方に位置する部分は、その全面の領域がベロア材１３に
より覆われている。

【００１７】シーリングセクションの各部分１〜１０
は、好ましくは、硬度が、ショア硬度において±９０°
の硬さを有するゴムにより形成される。

【００１８】緩衝部１１は、発泡ゴムあるいは類似した
材質により形成される。

【００１９】シーリングフランジ１は、好ましくは、ル
ーフパネルの透明なクロージングプレート１４の一部を
形成するよう、少なくとも、クロージングプレート１４
の１つの端部に配置される。これにより、シーリングセ
クションは、クロージングプレート１４のそれぞれの突
起部と平行に延出されるとともに、クロージングプレー
ト１４を保持するための部分を形成するルーフパネルの
フレーム１６の一部と同様に、フランジ１５に固定され
る。図２に示されるように、シーリングセクションは、
フランジ１５が、シーリングセクションのＵ型部のひも
状部５と突起部３とが僅かにクランプされることを受け
て固定される。

【００２０】図２に示されるように、突起部２の端部か
ら突き出ている突起部１７は、クロージングプレート１
４の一端部とかみ合うので、突起部２は、シーリングセ
クションのＵ型部の突起部３に向けて、クロージングプ
レート１４による僅かな圧力を提供する。シーリングフ
ランジ１の上面は、クロージングプレート１４の上面に
実質的に横たわるので、シーリングフランジ１の自由端
は、緩衝部１１にかみ合う。

【００２１】シーリングセクションが上述のようにマウ
ントされたとき、突起部３の底端部から突び出ている突
起部８は、フランジ１５に接続しているフレーム１６の
平坦部１８とかみ合う。さらに、突起部９は、プレート
１４の下部と結合し、突起部１７をプレート１４側に引
き込む。突起部１０は、対向している突起部２と突起部
３の側面の間で、僅かに変形され、突起部２に突起部９
が接続されている点の直上で、プレート１４に向かう圧
接力を発生する。この力の影響により、シーリングフラ
ンジ１は、図２の紙面に直交する方向に延びた仮想ピボ
ット軸に関して反時計回り方向にピボット旋回されるの
で、シーリングフランジ１の自由端により提供される圧
力は、緩衝部１１に向けられる。

【００２２】図１に示したシーリングセクションは、簡
単な方法でフランジ１５を固定できる。フランジ１５
は、ルーフパネルのフレーム１６の一部を形成し、たと
えば、ガラスあるいはプラスチックなどの透明な材料に
より形成されているクロージングプレート１４を支持す
る。シーリングセクションの突起部６および７は、フレ
ーム１６の湾曲領域と結合するアンカー部分を形成す
る。

【００２３】図３は、クロージングプレート１４´に関
連し、図２に示したシーリングセクションよりも大きな
部分ａを含むシーリングセクションをシーリングセクシ
ョンの長手方向に直交する方向から見た状態を示してい
る。図２と図３から明らかなように、２つの突起部９お
よび１０は、さらに変形し、結果として、シーリングセ
クションは、相互により圧縮される。

【００２４】この発明の構造によれば、シーリングセク
ションは、透明なクロージングプレートによりもたらせ
られる広い製造上の許容度に対して、容易な整合を可能
とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、この発明のシーリングセクションの非
挿入状態の断面図。

【図２】図２は、図１に示したシーリングセクションに
ルーフパネルが挿入された状態を示す断面図。

【図３】図３は、図２に示したシーリングセクション
に、図２に示したクロージングプレートより大きなクロ
ージングプレートが対応された状態の断面図。

【符号の説明】

１ …シーリングフランジ、 ２ …突起部、
３ …突起部、 ４ …接続部
材、５ …ひも状部、 ６ …突起
部、７ …突起部６の自由端、 ８ …突起
部、９ …突起部、 １０ …突起
部、１１ …緩衝部、 １２ …突
起部、１３ …ベロア材、 １４ …
クロージングプレート、１５ …フランジ、
１６ …フレーム、１７ …突起部、
１４´…クロージングプレート。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】弾性体により形成されたシーリングセクシ
   ョンを少なくとも周方向に沿って有する実質的に透明か
   つ板状のクロージングプレートからなり車両の屋根に開
   けられた開口を閉じるためのルーフパネルであって、 前記シーリングセクションは、前記クロージングプレー
   トとおおむね直線状となりうる接続フランジを上部に有
   し、前記接続フランジの前記クロージングプレートの近
   傍に位置される端部は、Ｕ型の接続部の突起部の上端部
   と結合され、前記接続部の前記クロージングプレートか
   らはなれた残りの端部は、前記支持フランジと接続さ
   れ、前記クロージングプレートの下方に結合される弾性
   突起部は、前記シーリングセクションの前記接続フラン
   ジに接続される前記突起部と接続されることを特徴とす
   るルーフパネル。
2. 【請求項２】前記接続フランジと接続される前記突起部
   の側方は、 前記シーリングセクションの方向に緩やかに上向きの突
   起部を有する前記残りの端部に向けられ、 前記突起部は、 前記端部の別の端部が前記突起部に位置されるよりも前
   記接続フランジに近い位置に配置された端部と接続され
   ることを特徴とする請求項１記載のルーフパネル。
3. 【請求項３】前記シーリングセクションのひも状部は、 前記ックロージングプレートから最も離れて位置される
   突起部と平行に延出され、かつ、前記シーリングフラン
   ジに向けられた前記突起部の端部に接続され、 前記支持フランジは、 前記ひも状部と前記突起部との間に保持されることを特
   徴とする請求項１または２記載のルーフパネル。
4. 【請求項４】前記接続部から離れた前記ひも状部の端部
   と接続されるアンカー部は、 前記ルーフパネルの一部を取り巻くよう結合されること
   を特徴とする請求項３記載のクロージングプレート。
5. 【請求項５】弾性突起部は、 前記クロージングプレートから最も離れて位置される前
   記端部の前記シーリングフランジから離れた端部に接続
   されることを特徴とする前記請求項のいづれかに記載の
   ルーフパネル。
6. 【請求項６】湾曲部を有する緩衝部は、 前記Ｕ型の部分から離れた前記ひも状部の側方に接続さ
   れることを特徴とする請求項３ないし５のいづれかに記
   載のクロージングプレート。
7. 【請求項７】前記請求項のいづれかに記載のルーフパネ
   ルに利用されるシーリングセクション。