JP2001146139A

JP2001146139A - 縁部間隙用ウエザーストリップ

Info

Publication number: JP2001146139A
Application number: JP2000346978A
Authority: JP
Inventors: Francois Gaillard; ガヤードフランソワ; Kerupuru Michael; ケルプルミヒャエル
Original assignee: Webasto Japan Co Ltd
Current assignee: Webasto Japan Co Ltd
Priority date: 1999-11-18
Filing date: 2000-11-14
Publication date: 2001-05-29
Also published as: DE19955504C2; DE19955504A1

Abstract

(57)【要約】【課題】シーリングリップが局部的に強く負荷された
場合も完璧な密封機能を保証する。【解決手段】車体部材間の縁部間隙、特にルーフ開口
部に挿入されたカバーの縁と固定ルーフとの間の縁部間
隙を密封するウエザーストリップであって、車体部材１
０の１つに結合固定されたベースボデー１５と、シール
溝１７の確定のためにベースボデー１０から突出して他
の車体部材に当接するシーリングリップ１６とを有し、
シール溝１７にシーリングリップ１６およびベースボデ
ー１５と一体に構成された支持ウェブ１８をシール溝１
７の縦方向へ離隔して設けた形式のものにおいて、各支
持ウェブ１８は予定屈曲箇所を有し、シーリングリップ
１６とベースボデー１５との間のシール溝１７に直角に
向き該溝を圧縮する力がシーリングリップ１６に導入さ
れた際に、支持ウェブ１８は上記予定屈曲箇所のまわり
に圧縮することなく屈曲する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車体部材間の縁部
間隙、特に、ルーフ開口部に挿入されたカバーの縁と固
定ルーフとの間の縁部間隙を密封するウエザーストリッ
プであって、ウエザーストリップが、車体部材の１つに
結合固定されたベースボデーと、シール溝の確定のため
にベースボデーから突出して他の車体部材に当接するシ
ーリングリップとを有し、上記シール溝に、シーリング
リップおよびベースボデーと一体に構成された支持ウェ
ブをシール溝の縦方向へ離隔して設けた形式のものに関
する。

【０００２】

【従来の技術】下方へ開いた形状と、相互に離隔された
補強ウェブとを有するこの種の縁部間隙用ウエザースト
リップは、例えば、ヨーロッパ特許第０４３５６８５号
に記載されている。上記公報に記載の発明は、シール溝
内にウエザーストリップベースボデーおよびシーリング
リップに対して垂直に延びる支持ウェブまたは補強ウェ
ブを有する上述の種類のウエザーストリップから出発す
る。

【０００３】上記支持ウェブ構造体に、支持ウェブに平
行な圧縮負荷が導入された場合、熱作用時には特に、支
持ウェブによる大きい反力が予期され、この種の反力
は、双方の車体部材が相互に当接された場合には問題と
なる。しかしながら、垂直に延びる支持ウェブにも、傾
斜して延びる支持ウェブにも、負荷導入時に支持ウェブ
が圧縮され、その結果、支持ウェブによって補強された
リップが、当該の車体部材に平滑に当接せず、従って、
必要な密封性が保証されないという危険性が、少なくと
も局部的に生ずるという欠点がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この先行技術に鑑み
て、本発明の課題は、シーリングリップが局部的に強く
負荷された場合もシーリングリップの完璧な密封機能を
保証する、上述の種類の縁部間隙用ウエザーストリップ
を創成することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題は、請求項１の
特徴記載部分に開示の特徴によって解決される。本発明
の有利な実施例を従属請求項に示した。すなわち、本発
明は、車体部材間の縁部間隙、特に、ルーフ開口部に挿
入されたカバーの縁と固定ルーフとの間の縁部間隙を密
封するウエザーストリップであって、該ウエザーストリ
ップが、車体部材の１つに結合固定されたベースボデー
と、シール溝の確定のためにベースボデーから突出して
他の車体部材に当接するシーリングリップとを有し、前
記シール部材に、シーリングリップおよびベースボデー
と一体に構成された支持ウェブをシール溝の縦方向へ離
隔して設けた形式のものにおいて、各支持ウェブが、予
定屈曲箇所を有し、シーリングリップとベースボデーと
の間のシール溝に直角に向き該シール溝を圧縮する力が
シーリングリップに導入された際に、上記支持ウェブ
が、上記予定屈曲箇所のまわりに、圧縮することなく屈
曲することを特徴とするものである。

【０００６】即ち、本発明は、シーリングリップまたは
支持ウェブが過大の負荷を受けた場合も、シーリングリ
ップがその密封機能を果たすよう、支持ウェブ構造体を
可撓性に構成するという考え方に依拠する。一般的に云
って、負荷によって現れる変形力を吸収し、当該の車体
部材に対するシーリングリップの平滑なまたは密な当接
を保証するよう支持ウェブを構成する。詳細に云えば、
本発明にもとづき、シーリングリップへの過大な力の導
入時に、支持ウェブが圧縮なく屈曲するよう支持ウェブ
の所定の強度低下を誘起する予定屈曲箇所を各支持ウェ
ブに設ける。

【０００７】かくして、先行技術において認められる如
く、過大の負荷時に支持ウェブが圧縮されることから誘
起されるシーリングリップの変形が起こり、かくして、
シーリングリップの外形が対応して不規則化してその密
封機能が保証されなくなることは、回避される。所定の
負荷を越えた際の本発明にもとづく支持ウェブの適切な
屈曲は、各種の態様で実施できる。このため、有利な実
施例にもとづき、支持ウェブを矢状またはＶ字状に形成
し、Ｖ字状支持ウェブの双方の脚の間の支持ウェブの適
切な強度低下に役立つ予定屈曲箇所は、Ｖ字先端に設け
る。

【０００８】これに代わる方式として、支持ウェブを放
物線状に形成し、放物線基部に予定屈曲箇所を設ければ
有利である。予定屈曲箇所自体は、支持ウェブの材料脆
弱化によって助成でき、更には、達成できる。最後に挙
げた作用、即ち、局部的材料脆弱化による予定屈曲箇所
の達成にもとづき、先行技術の場合と同様にシーリング
リップとウエザーストリップベースボデーとの間に延伸
状態に推移する支持ウェブの使用も可能であり、支持ウ
ェブのこの推移も、支持ウェブの圧縮のない強度低下を
保証する。

【０００９】上述の種類の縁部間隙用ウエザーストリッ
プは、例えば、ゴム製ウエザーストリップであってよ
い。しかしながら、上記ウエザーストリップは、車体部
材に発泡接合された合成樹脂形状体の形態、例えば、ル
ーフ開口部に挿入されたカバー（典型的にはガラスカバ
ー）において縁部間隙用ウエザーストリップとして使用
される如きポリウレタン要素の形態にも構成できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に、実施形態を示す図面を参
照して本発明を詳細に説明する。図１は、車両のルーフ
開口部を閉鎖するガラスカバーの縁部およびポリウレタ
ンから成形し支持ウェブを備え上記縁部に設けたウエザ
ーストリップの略横断面図である。図２は、図１のウエ
ザーストリップの支持ウェブの第１実施形態の断面図で
ある。

【００１１】図３は、図１のウエザーストリップの支持
ウェブの第２実施形態の断面図である。図１に、車両ル
ーフのルーフ開口部に挿入するためのカバーを概ね符号
１０で示した。このカバー１０は、それ自体は公知の態
様で、ガラスプレート１１からなるが、別の方策とし
て、透明な合成樹脂プレートとして形成することもでき
る。ガラスプレート１１の縁部のまわりには、ポリウレ
タン製フレーム１２が射出成形されており、上記フレー
ムに１２は、ガラスプレート１１の縁部の下面の金属形
状板１３からなる支持構造体が埋込んである。

【００１２】ポリウレタン製フレーム１２は、ガラスプ
レート１１の縁部から外方へ突出する概ね符号１４で示
したウエザーストリップとして構成されている。このウ
エザーストリップ１４は、ガラスプレート１１の縁部と
隣接の車体部材、即ち、固定ルーフ面（図示してない）
との間の縁部間隙用ウエザーストリップとして役立つ。
ウエザーストリップ１４は、ガラスプレート１１の外縁
に直接に続けて射出成形によって上記外縁に結合固定さ
れたベースボデー１５と、ベースボデー１５から下方へ
延びベースボデー１５とともにシール溝１７を確定する
外側のシーリングリップ１６とからなり、上記溝１７に
もとづき、シーリングリップ１６は、その弾性によって
ウエザーストリップベースボデー１５へ向かって内方へ
変形できる。

【００１３】上記変形を適切に制御してシーリングリッ
プ１６の密封機能を保証するため、シール溝１７には、
図２，３に詳細に示した形状を有する支持ウェブ１８が
相互に離隔して設けてある。支持ウェブ１８は、シーリ
ングリップ１６およびウエザーストリップベースボデー
１５と一体に構成され、図１に示した実施形態の場合、
ガラスプレート１１にほぼ平行に真っすぐに延びる下縁
を有する。このリブ状支持ウェブ１８は、フレーム１２
およびウエザーストリップ１４をガラスプレート１１の
縁部に一体に構成するためのスライダを使用せずに発泡
型において所望の輪郭に構成できる。

【００１４】シーリングリップ１６が、車両の固定ルー
フ面に当接した際、即ち、図１の矢印Ａの方向へ負荷さ
れた際、固定ルーフ面に対する平滑で均一な当接にもと
づき、その密封機能を確保するよう、支持ウェブ１８
は、図２，３に示した特殊な形状を備えている。図１の
相互に離隔された支持ウェブ１８，１８’は、図２に示
した如く、矢形状またはＶ字状に構成され、かくして、
Ｖ字状支持ウェブの双方の脚の間に、即ち、Ｖ字状構造
のＶ字先端１９，１９’に予定屈曲箇所を有する。

【００１５】この場合、予定箇所の屈曲を助成するた
め、２０，２０’で示した如き局部的な変形誘起部位が
構成されている。負荷がシーリングリップ１６に方向Ａ
へ作用した場合、所定の負荷大きさを越えると、無圧縮
の屈曲によって撓み、かくして、シーリングリップ１６
は、支持ウェブ１８，１８’が結合された箇所にも、更
には、他の車体部材（この場合は、固定ルーフ面）にも
平滑に且つ均一に当接する。支持ウェブの他の実施形態
を、図３に、放物線状に構成され、従って、放物線基部
（すなわち、弯曲部）に予定屈曲箇所を定めた支持ウェ
ブ１８”として示した。

【００１６】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、シ
ーリングリップが局部的に強く負荷された場合もシーリ
ングリップの完璧な密封機能を保証する。

【図面の簡単な説明】

【図１】車両のルーフ開口部を閉鎖するガラスカバーの
縁部およびポリウレタンから成形し支持ウェブを備え上
記縁部に設けたウエザーストリップの略横断面図であ
る。

【図２】図１のウエザーストリップの支持ウェブの第１
実施形態の断面図である。

【図３】図１のウエザーストリップの支持ウェブの第２
実施形態の断面図である。

【符号の説明】

１０カバー１１ガラスプレート１２フレーム１３金属形状板１４ウエザーストリップ１５ベースボデー１６シーリングリップ１７シール溝１８支持ウェブ１９Ｖ字状支持ウェブ２０変形誘起部位

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車体部材間の縁部間隙、特に、ルーフ開
口部に挿入されたカバーの縁と固定ルーフとの間の縁部
間隙を密封するウエザーストリップであって、該ウエザ
ーストリップが、車体部材（１０）の１つに結合固定さ
れたベースボデー（１５）と、シール溝（１７）の確定
のためにベースボデー（１５）から突出して他の車体部
材に当接するシーリングリップ（１６）とを有し、上記
シール溝（１７）に、シーリングリップ（１６）および
ベースボデー（１５）と一体に構成された支持ウェブ
（１８，１８’，１８”）をシール溝（１７）の縦方向
へ離隔して設けた形式のものにおいて、各支持ウェブ（１８，１８’，１８”）が、予定屈曲箇
所を有し、シーリングリップ（１６）とベースボデー
（１５）との間のシール溝（１７）に直角に向き該シー
ル溝（１７）を圧縮する力がシーリングリップ（１６）
に導入された際に、上記支持ウェブ（１８、１８’、１
８”）が、上記予定屈曲箇所のまわりに、圧縮すること
なく屈曲することを特徴とするウエザーストリップ。
【請求項２】支持ウェブ（１８、１８’）が、矢状に
またはＶ字状に構成されており、Ｖ字状支持ウェブ（１
８、１８’）の双方の脚の間の予定屈曲箇所が、Ｖ字先
端にあることを特徴とする請求項１記載のウエザースト
リップ。
【請求項３】支持ウェブ（１８”）が、概ね放物線状
に構成され、予定屈曲箇所が、放物線の基部にあること
を特徴とする請求項１または２記載のウエザーストリッ
プ。
【請求項４】予定屈曲箇所が、局部的な変形誘起部位
（２０，２０’）によって定められていることを特徴と
する請求項１，２または３記載のウエザーストリップ。
【請求項５】ウエザーストリップが、車体部材に発泡
接合された合成樹脂部材であることを特徴とする請求項
１〜４の１つに記載のウエザーストリップ。
【請求項６】ウエザーストリップが、ポリウレタンか
らなることを特徴とする請求項５記載のウエザーストリ
ップ。