JPH08339186A - 自動伴奏機能付き電子楽器 - Google Patents

自動伴奏機能付き電子楽器

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JPH08339186A
JPH08339186A JP7144873A JP14487395A JPH08339186A JP H08339186 A JPH08339186 A JP H08339186A JP 7144873 A JP7144873 A JP 7144873A JP 14487395 A JP14487395 A JP 14487395A JP H08339186 A JPH08339186 A JP H08339186A
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bass
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Akemi Kubita
朱実 首田
Masanobu Chibana
昌信 知花
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベース音の音色とコード音の音色を適切に組
み合わせ、より自然な自動伴奏を行う自動伴奏機能付き
電子楽器を提供することである。 【構成】 自動伴奏モードのオンまたはオフを選択する
ためのモード選択手段と、演奏者の操作に応じてコード
音の音色を設定するための音色設定手段と、コード音の
音色とベース音の音色の組み合わせを記憶する記憶手段
と、自動伴奏モードがオフのとき押鍵の音高情報と音色
設定手段で設定される音色に従った楽音を押鍵情報に応
じたタイミングで発生し、自動伴奏モードがオンのとき
和音検出される和音に対応する第1の音高と音色設定手
段で設定されるコード音の音色に従った楽音と共に、該
和音に対応する第2の音高とコード音の音色に応じたベ
ース音の音色に従った楽音とを押鍵情報に応じたタイミ
ングで発生する楽音生成手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器に関し、特
に、自動伴奏機能を有する電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブルキーボードは、自動伴奏機能
付き電子楽器の一種として普及している。自動伴奏は、
自動リズム演奏と自動ベースコード演奏を含む。自動リ
ズム演奏は、例えばパーカッションによるリズムを自動
演奏する。自動ベースコード演奏は、ベース音およびコ
ード音を自動演奏する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動伴奏機能付
き電子楽器は、自動ベースコード演奏において、ベース
音の音色とコード音の音色の組み合わせが、必ずしも適
切ではなかった。
【0004】本発明の目的は、ベース音の音色とコード
音の音色を適切に組み合わせ、より自然な自動伴奏を行
う自動伴奏機能付き電子楽器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の自動伴奏機能付
き電子楽器は、複数の鍵を含む演奏操作手段と、演奏操
作手段から押鍵情報と押鍵された鍵の音高情報を含む演
奏情報を検出する演奏情報検出手段と、演奏情報検出手
段が検出する演奏情報から和音を検出する和音検出手段
と、自動伴奏モードのオンまたはオフを選択するための
モード選択手段と、演奏者の操作に応じてコード音の音
色を設定するための音色設定手段と、コード音の音色と
ベース音の音色の組み合わせを記憶する記憶手段と、音
色設定手段によって設定されるコード音の音色に対応す
るベース音の音色を前記記憶手段から読み出す読み出し
手段と、自動伴奏モードがオフのとき演奏情報検出手段
が検出する音高情報と音色設定手段で設定される音色に
従った楽音を演奏情報検出手段が検出する押鍵情報に応
じたタイミングで発生し、自動伴奏モードがオンのとき
和音検出手段によって検出される和音に対応する第1の
音高と音色設定手段で設定されるコード音の音色に従っ
た楽音と共に、該和音に対応する第2の音高と読み出し
手段によって読み出されるベース音の音色に従った楽音
とを演奏情報検出手段が検出する押鍵情報に応じたタイ
ミングで発生する楽音生成手段とを有する。
【0006】
【作用】コード音の音色とベース音の音色の適切な組み
合わせを記憶することにより、演奏者がコード音の音色
を設定すると、適切なベース音の音色を自動的に設定す
ることができる。自動伴奏モードがオフのときには、コ
ード音とベース音の楽音は発生せず、自動伴奏モードが
オンのときには、コード音とベース音の楽音が所定の音
色の組み合わせで発生する。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の実施例による自動伴奏機能
付き電子楽器の回路構成を示すブロック図である。
【0008】CPU1は、バス13を介して、プログラ
ムメモリ2、ワーキングメモリ3、音色テーブルメモリ
4、鍵盤5、スイッチ群8、自動伴奏装置9および音源
10に接続される。
【0009】プログラムメモリ2は、ROMであり、コ
ンピュータプログラムを記憶する。CPU1は、プログ
ラムメモリ2に記憶されているコンピュータプログラム
に従い、各種処理を行う。ワーキングメモリ3は、RA
Mであり、CPU1が処理する上でのワーキングメモリ
であり、バッファやレジスタ等を有する。
【0010】鍵盤5は、例えば88鍵の複数の鍵を有
し、全音域の鍵は左鍵域6と右鍵域7に分けることがで
きる。左鍵域6と右鍵域7の境界は、スイッチ群8に設
けられるスイッチにより変更可能である。
【0011】図2は、図1のスイッチ群8の構成を示す
図である。スイッチ群8は、右鍵域音色設定スイッチ8
a、左鍵域音色設定スイッチ8b、スタイル設定スイッ
チ8c、自動リズムスタート/ストップスイッチ8dお
よび自動ベースコードスタート/ストップスイッチ8e
を有する。
【0012】右鍵域音色設定スイッチ8aは、鍵盤5
(図1)の右鍵域7の音色を設定するためのスイッチで
ある。右鍵域7は、主にメロディ演奏するための鍵域で
あり、例えば、バイオリンやトランペット等の音色が設
定される。
【0013】左鍵域音色設定スイッチ8bは、鍵盤5
(図1)の左鍵域6の音色を設定するためのスイッチで
ある。左鍵域6は、主にコード演奏するための鍵域であ
り、例えば、ギターやピアノ等の音色が設定される。
【0014】自動リズムスタート/ストップスイッチ8
dは、自動リズム演奏をスタートまたはストップさせる
ためのスイッチであり、例えば押す毎にスタート状態と
ストップ状態が反転する反転スイッチである。自動リズ
ム演奏は、自動伴奏装置9(図1)により行われる自動
演奏であり、パーカッション等によるリズムの自動演奏
である。
【0015】自動ベースコードスタート/ストップスイ
ッチ8eは、自動ベースコード演奏をスタートまたはス
トップさせるためのスイッチであり、例えばスタートと
ストップの反転スイッチである。自動ベースコード演奏
は、自動伴奏装置9または音源10のいずれかを介して
行われる演奏であり、コード音とベース音の演奏であ
る。コード音の演奏は、ギターやピアノ等によるコード
演奏であり、ベース音の演奏は、ベース等による演奏で
ある。
【0016】スタイル設定スイッチ8cは、自動リズム
演奏等の演奏スタイルを設定するためのスイッチであ
る。演奏スタイルは、例えばロック、ワルツ、ボサノバ
等である。
【0017】図1において、自動伴奏装置9は、各演奏
スタイルのリズムパターンを記憶し、自動リズムスイッ
チ8dがスタート状態にあると、スタイル設定スイッチ
8cにより設定される演奏スタイルに応じて、自動リズ
ム演奏の楽音信号を生成する。
【0018】CPU1は、演奏者が鍵盤5を鍵操作する
と、キーオン/オフやキーコード等の演奏情報を検出
し、音色設定スイッチ8a,8b(図2)で設定された
音色情報と共に演奏情報を音源10に供給する。音源1
0は、供給される演奏情報等に応じて楽音信号を生成す
る。
【0019】音色テーブルメモリ4は、ROMであり、
コード音の音色とベース音の音色を対応付けたテーブル
を記憶する。自動ベースコードスイッチ8eがスタート
状態であり、かつ、自動リズムスイッチ8dがストップ
状態であると、CPU1は、鍵盤5の左音域6の押鍵パ
ターンを基に和音検出を行い、コード音とベース音の楽
音パラメータを生成する。その際、演奏者が左鍵域音色
設定スイッチ8b(図2)を用いて設定したコード音の
音色に適合したベース音の音色を音色テーブルメモリ4
から読み出し、楽音パラメータの1つに含めて音源10
へ供給する。音源10は、当該楽音パラメータに応じ
て、コード音とベース音の楽音信号を生成する。
【0020】自動ベースコードスイッチ8eがスタート
状態であり、かつ、自動リズムスイッチ8dがスタート
状態であると、CPU1は、鍵盤5の左音域6の押鍵パ
ターンより和音検出を行う。自動伴奏装置9は、伴奏パ
ターンを記憶しており、和音検出された和音に応じて、
所定の音高、音色、タイミングでコード音とベース音の
楽音信号を生成する。
【0021】ミキサ11は、音源10により生成される
楽音信号と、自動伴奏装置9により生成される楽音信号
を合成し、サウンドシステム12に出力する。サウンド
システム12は、D/A変換器とアンプとスピーカを有
し、D/A変換器により楽音信号をアナログ信号に変換
し、アンプにより信号増幅した後、スピーカから楽音を
発音する。
【0022】自動リズム演奏と自動ベースコード演奏
は、スイッチ8d,8e(図2)の操作により、各々を
オンまたはオフにすることができる。各組み合わせにお
ける演奏方法を次に説明する。なお、右鍵域の押鍵につ
いては、自動伴奏があるか否かにかかわらず、右鍵域音
色設定スイッチ8aに応じて、常に右鍵域音色で押鍵音
をそのまま発音するので、以下、左鍵域の音について説
明する。
【0023】(1).自動リズム演奏がオフ、自動ベー
スコード演奏がオフの場合 ・自動リズム演奏をしない。 ・押鍵タイミングと同じタイミングで発音する。 ・押鍵音と同じ音高で発音する。 ・左鍵域の押鍵は左鍵域音色で発音する。左鍵域音色
は、左鍵域音色設定スイッチ8bにより設定される音色
である。
【0024】(2).自動リズム演奏がオン、自動ベー
スコード演奏がオフの場合 ・スイッチ8c(図2)により設定される演奏スタイル
で自動リズム演奏をする。 ・押鍵タイミングと同じタイミングで発音する。 ・押鍵音と同じ音高で発音する。 ・左鍵域の押鍵は左鍵域音色で発音する。
【0025】(3).自動リズム演奏がオフ、自動ベー
スコード演奏がオンの場合 ・自動リズム演奏をしない。
【0026】a).コード音演奏 ・押鍵タイミングと同じタイミングで発音する。 ・和音検出された和音に対応する音高で発音する。ただ
し、音高はコード音の1オクターブ音域内の音高であ
る。 ・左鍵域の押鍵は左鍵域音色で発音する。
【0027】b).ベース音演奏 ・押鍵タイミングと同じタイミングで発音する。 ・和音検出された和音に対応する音高で発音する。ただ
し、音高はベース音の1オクターブ音域内の音高であ
る。 ・音色テーブルメモリ4(図1)に応じてa)のコード
音の音色に対応するベース音の音色で発音する。
【0028】(4).自動リズム演奏がオン、自動ベー
スコード演奏がオンの場合 ・スイッチ8c(図2)により設定される演奏スタイル
で自動リズム演奏をする。
【0029】a).コード音演奏 ・自動伴奏装置9(図1)に記憶される伴奏パターンの
タイミングで発音する。 ・自動伴奏装置9に記憶される伴奏パターンの音高で発
音する。 ・スイッチ8c(図2)により設定される演奏スタイル
に対応するコード音色で発音する。
【0030】b).ベース音演奏 ・自動伴奏装置9(図1)に記憶される伴奏パターンの
タイミングで発音する。 ・自動伴奏装置9に記憶される伴奏パターンの音高で発
音する。 ・スイッチ8c(図2)により設定される演奏スタイル
に対応するベース音色で発音する。
【0031】図3は、図1のCPU1が処理するメイン
ルーチンのフローチャートである。ステップSA1で
は、各種レジスタやバッファの初期化等の初期設定を行
う。ステップSA2では、右鍵域音色設定スイッチ8a
(図2)のオンイベントがあるか否かをチェックする。
【0032】右鍵域音色設定スイッチ8aのオンイベン
トがあるときには、ステップSA3へ進み、右鍵域音色
設定スイッチ8aにより設定された音色番号を右鍵域音
色レジスタMTCに格納する。右鍵域音色は、例えばメ
ロディ演奏用の音色である。その後、ステップSA4へ
進む。右鍵域音色設定スイッチ8aのオンイベントがな
いときには、右鍵域音色レジスタMTCに音色番号を格
納せず、ステップSA4へ進む。
【0033】ステップSA4では、左鍵域音色設定スイ
ッチ8b(図2)のオンイベントがあるか否かをチェッ
クする。左鍵域音色設定スイッチ8bのオンイベントが
あるときには、ステップSA5へ進む。
【0034】ステップSA5では、左鍵域音色設定スイ
ッチ8bにより設定された音色番号をコード音色レジス
タCTC(1)に格納する。レジスタCTC(1)は、
自動ベースコード演奏時のコード音の音色を記憶するレ
ジスタである。
【0035】ステップSA6では、コード音色レジスタ
CTC(1)に対応する音色番号を音色テーブルメモリ
4(図1)から読み出し、ベース音色レジスタBTC
(1)に格納する。その後、ステップSA7へ進む。ベ
ース音色レジスタBTC(1)は、自動ベースコード演
奏時のベース音の音色を記憶するレジスタである。
【0036】ステップSA4において、左鍵域音色設定
スイッチ8bのオンイベントがないと判断されたときに
は、コード音色レジスタCTC(1)とベース音色レジ
スタBTC(1)の値を変更せず、ステップSA7へ進
む。
【0037】ステップSA7では、自動リズムスタート
/ストップスイッチ8d(図2)のオンイベントがある
か否かをチェックする。自動リズムスイッチ8dのオン
イベントがあるときには、自動リズムのスタートまたは
ストップの処理を行うため、ステップSA8へ進む。
【0038】ステップSA8では、自動リズムフラグR
RUNを反転する。自動リズムフラグRRUNは、1で
あるとき自動リズム演奏がスタート状態であることを示
し、0であるとき自動リズム演奏がストップ状態である
ことを示す。
【0039】ステップSA9では、自動リズムフラグR
RUNが1であるか否かをチェックする。自動リズムフ
ラグRRUNが1であるときには、自動リズム演奏をス
タート状態に設定するため、ステップSA10へ進む。
【0040】ステップSA10では、自動リズムスター
ト信号を自動伴奏装置9(図1)に出力し、ステップS
A12へ進む。自動伴奏装置9は、スタイル設定スイッ
チ8c(図2)により設定される演奏スタイルに応じた
自動リズム演奏を開始する。
【0041】ステップSA9において、自動リズムフラ
グRRUNが0であるときには、自動リズム演奏をスト
ップ状態に設定するため、ステップSA11へ進む。ス
テップSA11では、自動リズムストップ信号を自動伴
奏装置9に出力し、ステップSA12へ進む。自動伴奏
装置9は、自動リズム演奏を終了する。
【0042】ステップSA7において、自動リズムスイ
ッチ8dのオンイベントがないと判断されたときには、
自動リズムのスタートまたはストップの処理を行わず
に、ステップSA12へ進む。
【0043】ステップSA12では、スタイル設定スイ
ッチ8c(図2)のオンイベントがあるか否かをチェッ
クする。スタイル設定スイッチ8cのオンイベントがあ
るときには、演奏スタイルの設定を行うため、ステップ
SA13へ進む。
【0044】ステップSA13では、スタイル設定スイ
ッチ8cにより設定されるスタイル番号をスタイルレジ
スタSTYLに格納する。ステップSA14では、スタ
イルレジスタSTYLの値を自動伴奏装置9に出力し、
ステップSA15へ進む。自動伴奏装置9には、演奏ス
タイルSTYLが設定される。
【0045】ステップSA12において、スタイル設定
スイッチ8cのオンイベントがないと判断されたときに
は、演奏スタイルの設定を行わずに、ステップSA15
へ進む。
【0046】ステップSA15では、自動ベースコード
スタート/ストップ処理を行う。自動ベースコードスタ
ート/ストップ処理は、自動ベースコードスタート/ス
トップスイッチ8e(図2)に応じて、自動ベースコー
ド演奏のスタートまたはストップの処理を行う。詳細
は、後に別のフローチャートを参照しながら説明する。
【0047】ステップSA16では、キーイベント処理
を行う。キーイベント処理は、演奏者が鍵盤5(図1)
を鍵操作することにより生じるキーイベントに応じた処
理である。詳細は、後に説明する。
【0048】ステップSA17では、その他必要な処理
を行う。その後、ステップSA2へ戻り、以上述べた処
理を繰り返す。図4は、図3のステップSA15の自動
ベースコードスタート/ストップ処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【0049】ステップSB1では、自動ベースコードス
タート/ストップスイッチ8e(図2)のオンイベント
があるか否かをチェックする。自動ベースコードスター
ト/ストップスイッチ8eのオンイベントがないときに
は、何もせず、メインルーチンの処理(図3)へ戻る。
【0050】自動ベースコードスタート/ストップスイ
ッチ8eのオンイベントがあるときには、自動ベースコ
ード演奏のスタートまたはストップの処理を行うため、
ステップSB2へ進む。
【0051】ステップSB2では、自動ベースコードフ
ラグARUNを反転する。フラグARUNが1であると
きには0にし、フラグARUNが0であるときには1に
する。フラグARUNは、1であるとき自動ベースコー
ド演奏がスタート状態であることを示し、0であるとき
自動ベースコード演奏がストップ状態であることを示
す。
【0052】ステップSB3では、根音レジスタRTを
クリアするため、根音レジスタRTに和音不検出コード
を格納する。根音レジスタRTは、鍵盤5(図1)の左
鍵域6から検出される和音の根音を格納するためのレジ
スタである。
【0053】ステップSB4では、キーコードリストK
CLSTをクリアする。キーコードリストKCLST
は、発音中の音高リストを格納するためのリストであ
る。ステップSB5では、自動リズムフラグRRUNが
1であるか否かをチェックする。自動リズムフラグRR
UNが1であるときには、自動リズム演奏中であるの
で、ステップSB6へ進む。
【0054】ステップSB6では、自動ベースコードフ
ラグARUNが1であるか否かをチェックする。自動ベ
ースコードフラグARUNが1であるときには、自動ベ
ースコード演奏中であるので、ステップSB7へ進む。
【0055】ステップSB7では、スタイルレジスタS
TYLに対応するコード音色をコード音色レジスタCT
C(0)に格納し、スタイルレジスタSTYLに対応す
るベース音色をベース音色レジスタBTC(0)に格納
する。コード音色レジスタCTC(0)とベース音色レ
ジスタBTC(0)は、それぞれ自動リズム演奏がオン
であり、かつ、自動ベースコード演奏がオンであるとき
のコード音色とベース音色を記憶するためのレジスタで
ある。
【0056】ステップSB8では、コード音およびベー
ス音用チャンネル番号と共に、コード音色CTC(0)
とベース音色BTC(0)を自動伴奏装置9に出力す
る。チャンネル番号は、コード音用とベース音用が別々
に割り当てられている。自動伴奏装置9には、コード音
色CTC(0)とベース音色BTC(0)が設定され
る。
【0057】ステップSB9では、根音RTと共に自動
ベースコードスタート信号を自動伴奏装置9に出力し、
メインルーチン(図3)の処理へ戻る。自動伴奏装置9
は、ベースコードのパターンを記憶しており、根音RT
に応じた自動ベースコード演奏の楽音信号生成を開始す
る。
【0058】ステップSB6において、自動ベースコー
ドフラグARUNが0であると判断されたときには、自
動ベースコード演奏をストップするため、ステップSB
10へ進む。ステップSB10では、自動ベースコード
ストップ信号を自動伴奏装置9に出力し、メインルーチ
ン(図3)の処理へ戻る。自動伴奏装置9は、自動ベー
スコード演奏の楽音信号生成を終了する。
【0059】ステップSB5において、自動リズムフラ
グRRUNが0であるときには、自動リズム演奏の設定
を行わずに、メインルーチン(図3)の処理へ戻る。図
5は、図1のステップSA16のキーイベント処理の詳
細を示すフローチャートである。
【0060】ステップSC1では、キーイベントがある
か否かをチェックする。キーイベントは、鍵盤5(図
1)上の鍵操作により発生する。キーイベントがないと
きには、何もせず、メインルーチン(図3)の処理へ戻
る。キーイベントがあるときには、ステップSC2へ進
む。
【0061】ステップSC2では、キーイベントが鍵盤
5の左鍵域6におけるものか否かをチェックする。左鍵
域でのキーイベントであるときには、ステップSC3へ
進む。
【0062】ステップSC3では、自動ベースコードフ
ラグARUNが1であるか否かをチェックする。自動ベ
ースコードフラグARUNが1であるときには、自動ベ
ースコード演奏の処理を行うため、ステップSC4へ進
む。
【0063】ステップSC4では、左鍵域で押鍵された
音高の組み合わせを基に、和音検出を行う。和音検出
は、和音根音と和音タイプとベース音を検出する。和音
根音は、例えばC、D、E等であり、和音タイプはメジ
ャー、マイナー等である。
【0064】ステップSC5では、和音を検出すること
ができたか否かをチェックする。左鍵域での押鍵がない
場合等には、和音を検出できず、ステップSC5へ進
む。和音を検出できたときには、ステップSC6へ進
む。
【0065】ステップSC6では、旧根音レジスタOR
Tに新根音レジスタRTの値を格納し、旧タイプレジス
タOTPに新根音レジスタTPの値を格納し、旧ベース
音レジスタOBSに新ベース音レジスタBSの値を格納
する。新レジスタRT,TP,BSは、それぞれ和音検
出により得られる和音根音、和音タイプ、ベース音を格
納するためのレジスタであり、初期時にはクリアされて
いる。旧レジスタORT,OTP,OBSは、前回和音
検出された情報を退避させておくためのレジスタであ
る。
【0066】ステップSC7では、検出された和音根音
をレジスタRTに格納し、検出された和音タイプをレジ
スタTPに格納し、検出されたベース音をレジスタBS
に格納する。
【0067】ステップSC8では、旧レジスタORT,
OTP,OBSの値と対応する新レジスタRT,TP,
BSの値が全て同じであるか否かをチェックする。旧レ
ジスタORTと新レジスタRTの値が同じであり、か
つ、旧レジスタOTPと新レジスタTPの値が同じであ
り、かつ、旧レジスタOBSと新レジスタBSの値が同
じであれば、前回の和音検出結果と今回の和音検出結果
が同じであるので、現在の自動伴奏を変更することな
く、メインルーチン(図3)の処理へ戻る。
【0068】旧レジスタORT,OTP,OBSの値と
対応する新レジスタRT,TP,BSの値が全て同じで
ないときには、前回の和音検出結果と今回の和音検出結
果が異なることを示すので、ステップSC9へ進む。
【0069】ステップSC9では、和音の変更処理を行
う。具体的には、前回検出された和音情報の自動伴奏を
終了し、今回新しく検出された和音情報の自動伴奏を開
始する。詳細は、後に別のフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0070】ステップSC5において、押鍵されたなか
ったり、または誤った和音が押鍵された等により、和音
が検出されなかったときには、ステップSC12へ進
む。ステップSC12では、キーコードリストKCLS
Tに記憶されているキーコードと共に、それぞれキーオ
フ信号を音源10(図1)に出力し、メインルーチン
(図3)の処理へ戻る。キーコードリストKCLSTに
は、発音中のキーコードが格納されている。音源10
は、キーオフ信号を受け、現在発音している音をキーオ
フ処理する。
【0071】ステップSC3において、自動ベースコー
ドフラグARUNが0であるときには、左鍵域で押鍵さ
れた音をそのまま発音処理するため、ステップSC11
へ進む。ステップSC11では、押鍵キーコードを音色
CTC(1)で発音または消音処理を行い、メインルー
チン(図3)の処理へ戻る。検出されたキーイベント
が、キーオンイベントであるときには発音処理を行い、
キーオフイベントであるときには消音処理を行う。音色
CTC(1)は、図3のステップSA5において、左鍵
域音色として設定された音色である。
【0072】ステップSC2において、キーイベントが
右鍵域のものであると判断されたときには、ステップS
C10ヘ進む。ステップSC10では、押鍵キーコード
を音色MTCで発音または消音処理し、メインルーチン
(図3)の処理へ戻る。音色MTCは、図3のステップ
SA3において、右鍵域音色として設定された音色であ
る。
【0073】図6は、図5のステップSC9の和音変更
処理の詳細を示すフローチャートである。ステップSD
1では、自動リズムフラグRRUNが0であるか否かを
チェックする。自動リズムフラグRRUNが1であると
きには、自動リズム演奏を設定するため、ステップSD
9へ進む。ステップSD9では、和音根音RTと和音タ
イプTPを自動伴奏装置9に出力し、図5のキーイベン
ト処理へ戻る。自動伴奏装置9は、和音根音RTと和音
タイプTPに応じた自動リズム演奏を行う。
【0074】自動リズムフラグRRUNが0であるとき
には、自動リズム演奏がオフ、自動ベースコード演奏が
オンであるときの処理を行うため、ステップSD2へ進
む。ステップSD2では、キーコードリストKCLST
に記憶されているキーコードと共に、それぞれキーオフ
信号を音源10へ出力する。音源10は、現在発音して
いる音のキーオフ処理を行う。
【0075】ステップSD3では、和音根音RTと和音
タイプTPに対応する和音構成音の音名を求める。和音
構成音は、例えば3音または4音である。音名は、1オ
クターブ内の音名であり、絶対音高までは限定しない。
【0076】ステップSD4では、求めた音名をコード
音のキーコードに変換する。つまり、求めた音名をコー
ド音域(1オクターブ)内のキーコードとして求める。
ステップSD5では、ベース音の音名BSをキーコード
に変換する。つまり、ベース音の音名BSをベース音域
(1オクターブ)内のキーコードとして求める。
【0077】ステップSD6では、例えば3音からなる
コード音のキーコードを、それぞれキーオン信号とコー
ド音色CTC(1)と共に、音源10へ出力する。コー
ド音色CTC(1)は、左鍵域音色として設定されてい
る音色である。音源10は、コード音の楽音信号を生成
する。
【0078】ステップSD7では、ベース音のキーコー
ドを、キーオン信号とベース音色BTC(1)と共に、
音源10へ出力する。ベース音色BTC(1)は、音色
テーブルメモリ4(図1)から、コード音色CTC
(1)に応じて読み出された音色である。音源10は、
ベース音の楽音信号を生成する。
【0079】ステップSD8では、コード音とベース音
のキーコードの集合をキーコードリストKCLSTに記
憶し、図5のキーイベント処理へ戻る。キーコードリス
トKCLSTは、前述のように、現在発音中の音を消音
するために用いるものである。
【0080】音色テーブルメモリ4は、コード音色CT
C(1)とベース音色BTC(1)の好適な組み合わせ
を記憶している。自動ベースコード演奏がオン、自動リ
ズム演奏がオフであるとき、演奏者が、所望のコード音
色CTC(1)を設定すると、コード音色CTC(1)
に適したベース音色BTC(1)が音色テーブルメモリ
4から読み出される。自動伴奏は、演奏者の音色設定に
応じて、自然なコード音色とベース音色の組み合わせで
行われる。
【0081】また、自動ベースコード演奏がオン、自動
リズム演奏がオンであるときには、演奏者の演奏スタイ
ル設定に応じて、予め設定されている自動伴奏パターン
に従い、自然なコード音色とベース音色の組み合わせで
自動伴奏が行われる。
【0082】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動伴奏モードがオンのときには、コード音とベース音
の楽音が適切な音色の組み合わせで発生するので、自然
な自動伴奏が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による自動伴奏機能付き電子
楽器の回路構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のスイッチ群の構成を示す図である。
【図3】 図1のCPUが処理するメインルーチンのフ
ローチャートである。
【図4】 図3のステップSA15の自動ベースコード
スタート/ストップ処理の詳細を示すフローチャートで
ある。
【図5】 図1のステップSA16のキーイベント処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図6】 図5のステップSC9の和音変更処理の詳細
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU、 2 プログラムメモリ、 3 ワー
キングメモリ、 4音色テーブルメモリ、 5 鍵
盤、 6 左鍵域、 7 右鍵域、8 スイッチ
群、 8a 右鍵域音色設定スイッチ、 8b 左
鍵域音色設定スイッチ、 8c スタイル設定スイッ
チ、 8d 自動リズムスタート/ストップスイッ
チ、 8e 自動ベースコードスタートストップスイ
ッチ、9 自動伴奏装置、 10 音源、 11
ミキサ、 12 サウンドシステム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の鍵を含む演奏操作手段と、 前記演奏操作手段から押鍵情報と押鍵された鍵の音高情
    報を含む演奏情報を検出する演奏情報検出手段と、 前記演奏情報検出手段が検出する演奏情報から和音を検
    出する和音検出手段と、 自動伴奏モードのオンまたはオフを選択するためのモー
    ド選択手段と、 演奏者の操作に応じてコード音の音色を設定するための
    音色設定手段と、 コード音の音色とベース音の音色の組み合わせを記憶す
    る記憶手段と、 前記音色設定手段によって設定されるコード音の音色に
    対応するベース音の音色を前記記憶手段から読み出す読
    み出し手段と、 前記自動伴奏モードがオフのとき前記演奏情報検出手段
    が検出する音高情報と前記音色設定手段で設定される音
    色に従った楽音を前記演奏情報検出手段が検出する押鍵
    情報に応じたタイミングで発生し、前記自動伴奏モード
    がオンのとき前記和音検出手段によって検出される和音
    に対応する第1の音高と前記音色設定手段で設定される
    コード音の音色に従った楽音と共に、該和音に対応する
    第2の音高と前記読み出し手段によって読み出されるベ
    ース音の音色に従った楽音とを前記演奏情報検出手段が
    検出する押鍵情報に応じたタイミングで発生する楽音生
    成手段とを有する自動伴奏機能付き電子楽器。
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