JP2586740B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2586740B2
JP2586740B2 JP2416356A JP41635690A JP2586740B2 JP 2586740 B2 JP2586740 B2 JP 2586740B2 JP 2416356 A JP2416356 A JP 2416356A JP 41635690 A JP41635690 A JP 41635690A JP 2586740 B2 JP2586740 B2 JP 2586740B2
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/36Accompaniment arrangements
    • G10H1/38Chord
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2210/00Aspects or methods of musical processing having intrinsic musical character, i.e. involving musical theory or musical parameters or relying on musical knowledge, as applied in electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2210/571Chords; Chord sequences
    • G10H2210/616Chord seventh, major or minor

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動伴奏を行なう電
子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動伴奏を行う電子楽器が知
られている。このような電子楽器では、鍵盤の一部を自
動伴奏用に割当てることができ、その自動伴奏領域での
押鍵を検出し、押鍵されたキーの組み合わせに応じてコ
ード(和音)を求める。そして、該求められたコード
応じた自動伴奏音を発音する。自動伴奏音を生成するた
めに、発音されるべき複数の音程データ、予めテーブ
ルとして記憶されている。このとき、前記テーブルに記
憶されている複数の音程データは、所定の作成コード
(たとえばCメジャー)を基にして作成されている。
において、演奏者の自動伴奏領域の押鍵によりコー
ドが指定された際の、前記作成コードから前記演奏者に
より指定された他のコードへの変換は、音名毎の変換テ
ーブル(前記テーブルに記憶されている各音程データ
を、前記作成コードから前記他のコードへと変換するた
めに用いる変換テーブルであって、複数のコードタイプ
毎に設けられ、12の各音名について、前記他のコード
へと変換するときに必要な音高シフト量を記憶したテー
ブル)を用いて行う。すなわち、従来の電子楽器では、
自動伴奏時に発音される和音を構成する音程データをす
べて記憶しておき、記憶されている全ての音程データを
読み出して、演奏者によって指定された前記他のコード
に応じて、前記変換テーブルを用いて各音名毎に音高シ
フト処理を施し、前記他のコードにあう自動伴奏音を
音していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電子楽器では、自動伴奏音を構成する全ての音程デ
ータを記憶しておくため、多くのメモリを必要とすると
いう問題を生じた。また、前記演奏者によって指定され
他のコードへの変換は、前記のように音名毎のノート
毎の変換テーブルを用いて行うため、複音の響きについ
て考慮されず、ハーモニが不自然になるという問題を生
じた。すなわち、ノート毎の変換テーブルは12の音名
毎に音高シフト量を独立して記憶したものであり、元の
自動伴奏音程テーブルを作成する際において考慮されて
いた複音の響きが、前記他のコードにあうように変換さ
れた後もそのまま保存されるとは限らなかった。
【0004】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、メモリを節約でき、かつ、よりよいハーモニが
得られる電子楽器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、複数の音高を同時
に指定可能な音高指定手段と、この音高指定手段によっ
て指定される音高の組み合わせに基づいて和音を検出す
る和音検出手段と、楽曲の進行に従って、自動伴奏音と
して同時に発音されるべき複数の音高情報のうちの1つ
の音高情報を順次記憶した伴奏パターンを記憶する記憶
手段と、前記記憶手段から音高情報を順次読み出す読み
出し手段と、前記読み出された音高情報を、前記和音検
出手段によって検出された和音に応じて音高変換するこ
とにより、前記音高情報を前記和音にあうようにする音
高変換手段と、前記音高変換手段によって音高変換され
た音高情報と前記検出された和音に応じて、該音高変換
された音高情報と該検出された和音にあう付加音音高情
報であって、前記音高変換された音高情報とともに出力
されることで前記自動伴奏音として同時に発音されるべ
き複数の音高情報を構成する付加音音高情報を形成する
付加音形成手段と、前記音高変換された音高情報と、前
記付加音形成手段によって形成された付加音音高情報を
出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明では、複数の音高を同
時に指定可能な音高指定手段と、この音高指定手段によ
って指定される音高の組み合わせに基づいて和音を検出
する和音検出手段と、楽曲の進行に従って、自動伴奏音
として同時に発音されるべき複数の音高情報のうちの
つの音高情報を順次記憶した伴奏パターンを記憶する記
憶手段と、前記記憶手段から音高情報を順次読み出す読
み出し手段と、前記読み出された音高情報を、前記和音
検出手段によって検出された和音に応じて音高変換する
ことにより、前記音高情報を前記和音にあうようにする
音高変換手段と、前記音高変換手段によって音高変換さ
れた音高情報と前記検出された和音に応じて、該音高変
換された音高情報と該検出された和音にあう付加音音高
情報であって、前記音高変換された音高情報とともに出
力されることで前記自動伴奏音として同時に発音される
べき複数の音高情報を構成する付加音音高情報を形成す
る付加音形成手段と、前記付加音形成手段によって形成
された付加音音高情報に対して、付加音音高情報が表す
付加音の発音の遅延時間を表す遅延時間データを設定す
る発音態様情報設定手段と、前記付加音音高情報が形成
されてから、前記発音態様情報設定手段によって設定さ
れた遅延時間が経過したか否かを計測する遅延時間計測
手段と、前記音高変換された音高情報と、前記付加音形
成手段によって形成され、前記遅延時間計測手段によっ
て遅延時間が経過したことが計測された前記付加音音高
情報を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2のい
ずれかに記載の電子楽器において、前記付加音音高情報
を各音名に対して記憶した付加音テーブルを具備し、前
記付加音形成手段は、前記付加音テーブルから前記付加
音音高情報を読み出すことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、自動伴奏におい
て、演奏者が音高指定手段によって複数の音高を同時に
指定すると、和音検出手段は、指定された音高の組み合
わせに基づいて和音を検出する。音高変換手段は、読み
出し手段によって読み出された音高情報を、和音検出手
段によって検出された和音に応じて音高変換する。付加
音形成手段は、音高変換された音高情報と検出された和
音に応じて、該音高変換された音高情報と該検出された
和音にあう付加音音高情報であって、音高変換された音
高情報とともに出力されることで自動伴奏音として同時
に発音されるべき複数の音高情報を構成する付加音音高
情報を形成する。出力手段は、音高変換された音高情報
と形成された付加音音高情報を出力する。
【0008】請求項2記載の発明によれば、自動伴奏に
おいて、演奏者が音高指定手段によって複数の音高を同
時に指定すると、和音検出手段は、指定された音高の組
み合わせに基づいて和音を検出する。音高変換手段は、
読み出し手段によって読み出された音高情報を、和音検
出手段によって検出された和音に応じて音高変換する。
付加音形成手段は、音高変換された音高情報と検出され
た和音に応じて、該音高変換された音高情報と該検出さ
れた和音にあう付加音音高情報であって、音高変換され
た音高情報とともに出力されることで自動伴奏音として
同時に発音されるべき複数の音高情報を構成する付加音
音高情報を形成する。遅延時間計測手段は、付加音音高
情報が形成されてから、発音態様情報設定手段によって
設定された遅延時間が経過したか否かを計測する。出力
手段は、音高変換された音高情報と、遅延時間が経過し
たことが計測された付加音音高情報を出力する。 また、
請求項3記載の発明によれば、付加音音高情報は、付加
音テーブルから読み出される。
【0009】
【実施例】次に図面を参照してこの発明の実施例につい
て説明する。図1はこの発明の各部の機能を示すブロッ
ク図である。この図において、鍵盤1は、複数の白鍵及
び黒鍵からなり、その一部は自動伴奏用の鍵盤に割当て
ることができるようになっている。自動伴奏領域のキー
の状態は、コードタイプ検出手段2によって検出され
る。コードタイプ検出手段2は、キーの状態に応じて、
コードの根音(ルートR)およびコードタイプCT
(M;メジャー、m;マイナ、7;セブンスなど)を検
出し、これらをノート変換モジュール4へ供給する。さ
らに、コードタイプCTは、付加音テーブル5へも供給
される。また、自動伴奏トップノートデータ(単音)手
段3は、メモリに記憶されている自動伴奏用のキーのト
ップノートを読み出し、該トプノートをノートデータ
ND1としてノート変換モジュール4へ供給する。
【0010】ノート変換モジュール4は、ノートデータ
ND1をコードタイプCTに応じた(コードタイプのス
ケールに合致した)ノートデータND2に変換し、これ
を付加音テーブル5およびハーモニ付加モジュール6へ
供給する。付加音テーブル5は、ノートデータND2お
よびコードタイプCTに従って、発音すべき付加音AN
を決定し、これをハーモニ付加モジュール6へ供給す
る。
【0011】ハーモニ付加モジュール6は、コートタイ
プCTに応じて変換されたノートデータND2と付加音
ANと合計して、所定の発音音程(ノートデータND2
+付加音AN)として音源7へ供給する。音源7は、ノ
ートデータND2+付加音ANをアナログ信号に変換し
た後、スピーカSPへ供給し、楽音として発音する。
【0012】次に、図2は、上述した機能ブロックを実
際の電子楽器に適用した場合の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。なお、図において、上述した図1に示
す各機能に対応する部分には同一の符号を付けて説明を
省略する。この図において、操作パネルスイッチ回路1
3は、音色選択、伴奏のスタイルの選択、演奏を記憶す
るメモリ領域を選択(ソング選択)するための複数の操
作スイッチ等からなり、これらの操作スイッチの状態
は、データバスDBを介してCPU12へ供給される。
【0013】テンポ発振器14は、所定のクロックを発
生し、これを後述する割込みテンポクロックTINTと
してCPU12へ供給する。上述したCPU12は、電
子楽器全体を制御するとともに、プログラムROM15
に記憶されたプログラムに従い、上述した演奏情報およ
び操作スイッチの情報等に基づいて自動伴奏ヘッダRO
M16、自動伴奏パターンROM17および自動伴奏リ
ズムパターンROM18に記憶された伴奏音に関するパ
ラメータおよび伴奏のリズム音に関するパラメータを読
み出す。また、上記処理において生じる演算結果など
は、ワーキングRAM19に記憶される。また、上記プ
ログラムROM15には、本願の特徴であるノート変換
テーブル(図10参照)およびハーモニテーブル(図1
1参照)が記憶されている。なお、これらテーブルの詳
細については、後述する動作において説明する。
【0014】自動伴奏パターンROM17には、スタイ
ル毎に、伴奏音を構成する複数の楽器音の各々に対応し
て設定された伴奏パターン(音符)がテーブルとして記
憶されている。また、自動伴奏ヘッダROM16には、
上記テーブルのうちいずれを用いるかを示す情報(後述
するリードポインタRDPTRなど)を記憶している。
次に、上記自動伴奏リズムパターンROM18には、自
動伴奏の発音タイミングを示すリズムパターンが楽器
(音色)毎、およびスタイル毎に記憶されている。
【0015】上述した伴奏音に関するパラメータは、伴
奏音信号発生回路20へ供給され、伴奏のリズム音に関
するパラメータは、リズム音信号発生回路21へ供給さ
れる。また、通常の楽音に関するパラメータは、楽音信
号発生回路22へ供給される。
【0016】伴奏音信号発生回路20は、伴奏音に関す
るパラメータに従って伴奏音信号を生成し、これをサウ
ンドシステム23へ供給する。また、リズム音信号発生
回路21は、リズム音パラメータに従ってリズム音を生
成し、これをサウンドシステム23へ供給する。また、
楽音信号発生回路22は、楽音パラメータに従って楽音
(主旋律等)信号を生成し、これを上記サウンドシステ
ムへ供給する。サウンドシステム23は、上記伴奏音信
号、リズム音および楽音信号をアナログ信号に変換した
後、スピーカによって発音する。
【0017】次に、上述した構成による動作について、
図3ないし図7に示すフローチャートを参照して説明す
る。電源を入れると、CPU12は、図3に示すメイン
ルーチンを実行する。図において、まず、ステップSA
1において、レジスタ等の初期設定を行なう。次に、ス
テップSA2では、自動伴奏のスタート/ストップ・ス
イッチが押下されたか否かを判断する。そして、ステッ
プSA2における判断結果が「YES」の場合には、ス
テップSA3へ進む。ステップSA3では、自動伴奏の
動作状態を示すレジスタRUNを反転する。レジスタR
UNが”1”の場合には、自動伴奏が動作している状態
を示しており、”0”の場合には、自動伴奏が停止して
いる状態を示している。次に、ステップSA4へ進み、
上記レジスタRUNが”1”であるか、すなわち、自動
伴奏が動作しているか否かを判断する。ここで、自動伴
奏が停止している場合には、ステップSA4における判
断結果は「NO」となり、ステップSA5へ進む。ステ
ップSA5では、自動伴奏の停止処理を行なう。
【0018】一方、自動伴奏が動作している場合には、
レジスタRUNが”1”であるため、ステップSA4に
おける判断結果は「YES」となり、ステップSA6に
進む。ステップSA6では、自動伴奏の準備処理を行な
う。この準備処理では、伴奏のスタイルナンバが格納さ
れているレジスタAASTYLNに従って、自動伴奏パ
ターンROM7から伴奏の音色、パターンの読み出しポ
インタRDPTR、どのスタイルを選択するかを示すハ
ーモニテーブル・ナンバ等を読み出し、また、自動伴奏
リズムパターンROM18からテンポ(後述するテンポ
割込み処理のインタラプトのインターバル)を読み出し
て設定する。次に、ステップSA7に進み、リズム音を
発音するリズム処理を行なう。すなわち、リズム音信号
発生回路21は、リズム音に関するパラメータに従って
リズム音信号を生成し、これをサウンドシステム23へ
供給する。そして、サウンドシステム23は、リズム音
信号をアナログ信号に変換した後、リズム音として発音
する。
【0019】一方、上述したステップSA5における自
動伴奏停止処理が終了した場合、またはステップSA7
におけるリズム処理が終了した場合には、ステップSA
8へ進む。ステップSA8では、押鍵イベントがあった
か否かを判断する。ここで、押鍵イベントがあった場合
には、ステップSA8における判断結果は「YES」と
なり、ステップSA9へ進む。ステップSA9では、レ
ジスタRUNが”1”であるか否かを判断する。ここ
で、自動伴奏が動作している場合には、ステップSA9
における判断結果は「YES」となり、ステップSA1
0に進む。
【0020】ステップSA10では、押鍵されたキーが
自動伴奏領域内のキーか否かを判断する。そして、この
ステップSA10における判断結果が「YES」の場
合、すなわち、押鍵されたキーが自動伴奏領域内で、か
つ、自動伴奏時の場合には、ステップSA11に進む。
言換えると、この場合には、押鍵されたキーは伴奏のコ
ードであるため、コードチェンジが発生したと判断す
る。ステップSA11では、コードの根音(ルート)を
レジスタCDROOTに格納し、コードタイプ(メジャ
ー、マイナなど)をレジスタCDTYPEに格納する。
次に、ステップSA12へ進み、図13に示す再発音処
理を実行する。この再発音処理では、一旦、発音中の楽
音を消音し、新たなコードを設定した後に再発音する。
なお、この再発音処理については、後述する。
【0021】一方、押鍵イベントがあった場合でも、自
動伴奏を行なっていない場合か、あるいは押鍵されたキ
ーが自動伴奏領域内ではなかった場合には、上述したス
テップSA10またはステップSA9における判断結果
が「NO」となり、ステップSA13へ進む。ステップ
SA13では、発音処理を行なう。この発音処理では、
押鍵されたキーに対応する音程の楽音のパラメータを楽
音信号発生回路22へ出力する。そして、楽音信号発生
回路22は、パラメータに従って楽音信号を生成し、こ
れをサウンドシステム23へ供給する。そして、サウン
ドシステム23は、楽音信号をアナログ信号に変換した
後、通常の演奏音として発音する。
【0022】前述したステップSA12におけるコード
チェンジ処理が終了した場合、またはステップSA13
における発音処理が終了した場合には、ステップSA1
4へ進む。ステップSA14では、離鍵イベントがあっ
たか否かを判断する。そして、ステップSA14におけ
る判断結果が「YES」の場合には、ステップSA15
へ進む。ステップSA15では、レジスタRUNが”
1”であるか否かを判断する。ここで、自動伴奏が動作
している場合には、ステップSA15における判断結果
は「YES」となり、ステップSA16に進む。ステッ
プSA16では、離鍵されたキーが自動伴奏領域内のキ
ーか否かを判断する。そして、このステップSA16に
おける判断結果が「NO」の場合、すなわち、自動伴奏
時であっても、離鍵されたキーが自動伴奏領域内ではな
い場合には、ステップSA17へ進む。言換えると、こ
の場合には、離鍵されたキーは通常の演奏によるものと
判断する。ステップSA17では、離鍵されたキーに対
応する楽音を消音する。
【0023】一方、離鍵イベントが生じても、自動伴奏
が動作していない場合には、ステップSA14の判断結
果は「YES」となり、さらに、ステップSA15の判
断結果が「NO」となり、ステップSA17へ進む。そ
して、ステップSA17では、離鍵されたキーに対応す
る楽音を消音する。
【0024】また、離鍵イベントがなかった場合、また
は、離鍵イベントが生じ、かつ自動伴奏時ではあるが、
離鍵されたキーが自動伴奏領域内ではなかった場合、あ
るいあは前述したステップSA17における消音処理が
終了した場合には、ステップSA18へ進む。ステップ
SA18では、演奏者が操作パネル13で選択した伴奏
スタイルを示す自動伴奏スタイルナンバをレジスタAA
STYLNに格納する。次に、ステップSA19へ進
み、その他の処理を行なった後、ステップSA2へ戻
り、上述したステップSA2〜SA19を繰返し実行す
る。
【0025】また、CPU12は、上述したルーチン以
外にも、図2に示すテンポ発振器14が出力する割込み
テンポクロックTINTに従って、図4ないし図6に示
すテンポ割込みルーチンおよび図7に示す付加音処理を
実行する。まず、図4に示すテンポ割込みルーチンのス
テップSB1において、レジスタRUNが”1”である
か否かを判断する。そして、ステップSB1における判
断結果が「NO」の場合、すなわち自動伴奏が動作して
いない場合には、そのまま通常の処理へ戻る。
【0026】一方、ステップSB1における判断結果が
「YES」の場合、すなわち自動伴奏が動作している場
合には、ステップSB2へ進む。ステップSB2では、
リズム音を発音するリズム処理を行なう。次に、ステッ
プSB3へ進み、図7に示す付加音処理を実行する。
【0027】付加音処理では、まず、ステップSC1に
おいて、レジスタKON_ADND1およびKON_A
DND2ならびにレジスタKOF_ADND1およびK
OF_ADND2が全て”0”であるか否かを判断す
る。これらのレジスタKON_ADND1,2およびK
OF_ADND1,2には、各々、発音(KON)およ
び消音(KOF)における和音を構成する根音以外の付
加音のディレイタイムが格納されている。したがって、
レジスタの内容が”0”以外であれば、所定の時間遅延
させた後に付加音を発音あるいは消音するということに
なる。そして、このステップSC1における判断結果が
「YES」の場合には、根音の発音と同時に付加音を付
ける必要がないため、そのまま当該処理を終了してテン
ポ割込み処理へ戻る。
【0028】一方、ステップSC1における判断結果が
「NO」の場合、すなわちレジスタKON_ADND1
およびKON_ADND2ならびにレジスタKOF_A
DND1およびKOF_ADND2のうちいずれかが”
0”以外の値をとる場合には、ステップSC2へ進む。
ステップSC2では、レジスタKON_ADND1,2
およびKOF_ADND1,2のうち、”0”でないも
のを検索し、ステップSC3へ進む。ステップSC3で
は、レジスタKON_ADND1,2のうち”0”でな
いレジスタをデクリメントする。次に、ステップSC4
において、該当するレジスタKON_ADND1,2
が”0”になったか否かを判断する。ここで、レジスタ
が”0”、すなわち付加音のディレイタイムが”0”に
なると、ステップSC4における判断結果が「YES」
となり、ステップSC5へ進む。ステップSC5では、
内容が”0”になったレジスタKON_ADND1,2
に対応する楽音を発音する。そして、ステップSC6へ
進む。
【0029】一方、ステップSC5の発音処理が終了す
るか、あるいは、ステップSC3のデクリメントの結果
が”0”でない場合には、発音をまだ遅延させる必要が
あるため、発音処理をせずに、ステップSC6へ進む。
【0030】ステップSC6では、レジスタKOF_A
DND1,2のうち”0”でないレジスタをデクリメン
トする。次に、ステップSC7において、そのレジスタ
KOF_ADND1,2が”0”になったか否かを判断
する。ここで、レジスタが”0”、すなわち付加音のデ
ィレイタイムが”0”になると、ステップSC7におけ
る判断結果が「YES」となり、ステップSC8へ進
む。ステップSC8では、”0”になったレジスタKO
F_ADNDに対応する楽音を消音する。そして、当該
付加音処理を終了し、図4ないし図6に示すテンポ割込
み処理へ戻る。
【0031】一方、ステップSC7のデクリメントの結
果が”0”にならない場合には、消音をまだ遅延させる
必要があるため、ステップSC7における消音処理をせ
ずに、当該付加音処理を終了し、テンポ割込み処理へ戻
る。
【0032】上述したステップSC1またはステップS
C8を終了してテンポ割込み処理へ戻ると、ステップS
B4へ進む。ステップSB4では、テンポカウンタTM
POCNTが”12”であるか否かを判断する。そし
て、このステップSB4における判断結果が「NO」の
場合には、そのまま当該処理を終了して、割込み処理に
入る前の処理へ戻る。すなわち、該テンポ割込み処理
は、テンポカウンタTMPOCNTの12クロックに1
回だけ実行される。これは、リズム処理のタイミング
と、普通の伴奏処理のタイミングとを異ならせ、リズム
処理の方を細かく実行するためである。
【0033】一方、ステップSB4における判断結果が
YES」の場合には、ステップSB5へ進む。ステッ
プSB5では、テンポカウンタTMPOCNTを”0”
にリセットする。次に、ステップSB6へ進み、コード
ルートCDROOTが”empty”であるか否か、す
なわちコードルートが空(から)であるか否かを判断す
る。これは、リズムは発音されているが、コードは押え
られていないのを検出するためである。コードルートC
DROOTが空でない場合には、ステップSB6の判断
結果は「NO」となり、ステップSB7へ進む。ステッ
プSB7では、コードルートCDROOTに従ってベー
ス処理を行なう。次に、ステップSB8へ進み、パター
ンデータのリードポインタRDPTRに従って、トップ
ノートTOPNOTEを得る。リードポインタRDPT
Rは、伴奏パターンの読み出しアドレスを示すポインタ
である。
【0034】ここで、トップノートについて説明する。
例えば、図8に示すような和音演奏があったとする。
ップノートとは各和音構成音における最高音であり、図
8に示す例の場合、トップノートは順次、ド(C)、レ
(D)、ミ(E)、シ(B)、ラ(A)およびソのシャ
ープ(G#)となる。これらのトップノートは、MID
Iのノート番号で、それぞれ72、74、76、71、
69および68という値を取る。このようなトップノー
トのみを伴奏パターンとして記憶したものが本願の伴奏
パターンであり、図8に示す例におけるトップノートと
同じノート列が伴奏パターンとして記憶されている場
合、図9に示すようになる。ここで、”FF”は、何も
しないNOP(No Operation)であり、”
00”は、キーオフ(消音)を示す。ステップSB8の
説明に戻ると、リードポインタRDPTRが図9におけ
る先頭のトップノートが記憶されている位置を示してい
る場合、トップノートTOPNOTEには、”72”が
得られる。
【0035】そして、ステップSB9へ進み、トップノ
ートTOPNOTEが”NOP”(無効、すなわち発音
も消音も行なわない)であるか否かを判断する。ここ
で、コードルートCDROOTが空の場合か、あるいは
トップノートTOPNOTEが”NOP”の場合には、
それぞれのステップSB6またはSB9における判断結
果は「YES」となり、図6に示すステップSB21へ
進み、自動伴奏のパターンデータのリードポインタRD
PTRをインクリメントし、当該テンポ割込み処理を終
了して割込み処理に入る前の処理へ戻る。
【0036】一方、図8に示す例では、トップノートT
OPNOTEは”NOP”ではないので、ステップSB
9における判断結果は「NO」となり、図5に示すステ
ップSB10へ進む。ステップSB10では、トップノ
ートTOPNOTEがキーオフであるか否かを判断す
る。そして、この場合、トップノートTOPNOTEは
キーオフではないので、ステップSB10における判断
結果は「NO」となり、ステップSB11へ進む。ステ
ップSB11では、以前のトップノートを格納するレジ
スタOLDTOPNOTEへ新しいトップノートTOP
NOTEを格納する。次に、ステップSB12へ進む。
ここからの処理が本願の特徴となる。
【0037】ここで、上述した伴奏例に加え、演奏者が
押えたコードをGm(ジーマイナ)とする。ステップS
B12では、コードタイプCDTYPEに基づいて、ノ
ート変換テーブルを参照してトップノートTOPNOT
Eを変換し、これをレジスタT_TOPNOTEへ格納
する。上記演奏条件を考慮すると、コードタイプCDT
YPEは、”m”(マイナ)となり、また、コードルー
トCDROOTは、”G”となる。次に、トップノート
TOPNOTE、コードタイプCDTYPEおよびノー
ト変換テーブルで、トップノートTOPNOTEを変換
するわけであるが、まず、トップノートTOPNOTE
の音名を得る。
【0038】この例の場合、トップノートTOPNOT
Eは”72”であるが、この数値は、直接、音名には対
応していない。そこで、MIDIのノート番号の規則、
すなわち、MIDIでは、”ド”の音名が”12”の倍
数になっていることを利用する。すなわち、トップノー
トTOPNOTEを”12”で割り、その余りによって
音名を判断する。図10は、上記演算の結果の余りと音
名との関係を示す図である。この例の場合、トップノー
トTOPNOTEは、”72”であるので、”12”で
割切れる。したがって、余りは”0”であるため、図に
おいて、トップノートTOPNOTEの音名は、”ド
(C)”であると判定できる。この段階で、コードタイ
プCDTYPEはm(マイナ)で、トップノートTOP
NOTEはド(C)であるため、図11に示すノート変
換テーブルの斜線部を参照する。この場合、何の変換も
必要としない。したがって、レジスタT_TOPNOT
Eには、”72”が格納される。
【0039】次に、ステップSB13へ進み、レジスタ
T_TOPNOTEの内容をコードルートCDROOT
に応じて変換し、これをレジスタM_TOPNOTEへ
格納する。ここで、レジスタT_TOPNOTEをコー
ドルートCDROOTに応じて変換するには、まず、コ
ードルートCDROOTに応じて、トップノートTOP
NOTEを移調する必要がある。この例の場合、コード
ルートCDROOTは”G”であり、伴奏データは”
C”の音階で記録されているため、移調は上記”G”
と”C”との差の分だけ行なう必要がある。そして、”
G”と”C”とは、7半音離れている(図10を参
照)。したがって、レジスタM_TOPNOTEに
は、”72+7”、すなわち”79”が格納される。
【0040】次に、ステップSB14へ進み、レジスタ
M_TOPNOTEの内容を”12”で割り、その余り
を求めてレジスタR_TOPNOTEへ格納する。これ
は、前述したステップSB12と同様に、レジスタM_
TOPNOTEの音名を得るためである。すなわち、こ
のステップSB14では、レジスタM_TOPNOTE
の”79”を”12”で除算し、その余り”7”をレジ
スタR_TOPNOTEへ格納する。
【0041】次に、ステップSB15において、レジス
タR_TOPNOTE、コードルートCDROOTの相
対値およびコードタイプCDTYPEに基づいてハーモ
ニテーブルを参照する。この例の場合、コードルートC
DROOTが”G”であるので、図10より”7”とな
る。これは”C”を基準にした値である。また、レジス
タR_TOPNOTEは、上述したように”7”である
ので、図10に示すように音名は”G”となる。しがた
って、コードルートCDROOTとレジスタR_ROP
NOTEとの相対値は”0”となる。また、コードタイ
プCDTYPEは、”m(マイナ)”であるため、参照
するのは、図12に示すハーモニテーブルの斜線部とな
る。
【0042】そして、ステップSB16へ進む。ステッ
プSB16では、ハーモニテーブルの参照によって、付
加音を求めて、これをレジスタKON_ADNN1,2
へ格納する。すなわち、この例の場合、付加音とトップ
ノートTOPNOTEとの相対値、”−5”と”−8”
が得られる。これらは相対値であるため、実際の付加音
は、レジスタM_TOPNOTEに上記相対値を加算し
て求める。レジスタKON_ADNN1には、M_TO
PNOTE+(−5)、すなわち”79”+”−5”の
結果、”74”を格納する。また、レジスタKON_A
DNN2には、M_TOPNOTE+(−8)、すなわ
ち”79”+”−8”の結果、”71”を格納する。こ
のレジスタKON_ADNN1,2には、MIDIのノ
ート番号として求まり、そのまま音源へ供給できる。
【0043】次に、ステップSB17へ進み、付加音の
ベロシティ”ED”および”EC”を得て、レジスタK
ON_ADNV1へ格納し、レジスタKON_ADNV
2へ格納する。このベロシティは、トップノートのベロ
シティに対する相対値である。また、トップノートのベ
ロシティは、自動伴奏ヘッダROM16に伴奏スタイル
毎に設定されており、また、この実施例では、伴奏スタ
イル内におけるトップノートのベロシティは一定値とし
ている。次に、発音ディレイタイム”00”および”0
0”を得て、各々、レジスタKON_ADND1,2へ
格納する。次に、ステップSB18において、付加音の
うち、内容が”0”であるレジスタKON_ADND
1,2のいずれか、または双方に対応するレジスタKO
N_ADNN1,2とレジスタM_TOPNOTE1,
2との楽音を発音処理する。次に、ステップSB21へ
進み、自動伴奏のパターンデータのリードポインタRD
PTRをインクリメントし、当該テンポ割込み処理を終
了して割込み処理に入る前の処理へ戻る。
【0044】一方、ステップSB10における判断結果
が「YES」の場合、すなわちトップノートTOPNO
TEがキーオフの場合には、図6に示すステップSB1
9へ進み、コードタイプCDTYPE、コードルートC
DROOTおよびレジスタM_TOPNOTEに従って
ハーモニテーブルを参照して、付加音のノートナンバお
よび消音ディレイタイムを得る。付加音のノートナンバ
はレジスタKOF_ADNN1,2へ格納され、消音デ
ィレイタイムはレジスタKOF_ADND1,2へ格納
される。次に、ステップSB20へ進み、付加音のう
ち、内容が”0”であるレジスタKOF_ADND1,
2のいずれか、または双方に対応するレジスタKOF_
ADNN1,2とレジスタM_TOPNOTE1,2の
楽音を消音処理する。次に、ステップSB21へ進み、
自動伴奏のパターンデータのリードポインタRDPTR
をインクリメントし、当該テンポ割込み処理を終了して
割込み処理に入る前の処理へ戻る。
【0045】ここで、前述した再発音処理について、図
13に示すフローチャートを参照して説明する。まず、
ステップSD1において、自動伴奏で発音中の楽音をリ
ズムパートを除いて、全て消音する。次に、ステップS
D2へ進み、レジスタKON_ADND1,2およびレ
ジスタKOF_ADND1,2をいずれも”0”にす
る。この再発音処理では、一旦、発音されている楽音を
全て消音しなければならないので、付加音のディレイタ
イムをクリアし、発音されるのを防止している。ステッ
プSD3では、レジスタCDTYPE(コードタイプ)
を基準にして、ノート変換テーブルを参照してレジスタ
OLDTOPNOTEを変換し、該レジスタOLDTO
PNOTEの内容をレジスタT_TOPNOTEへ格納
する。
【0046】次に、ステップSD4へ進み、レジスタT
_TOPNOTEの内容をレジスタCDROOT(根
音)の値に応じて変換する。変換されたレジスタT_T
OPNOTEの内容は、レジスタM_TOPNOTEに
格納される。ステップSD5では、レジスタCDTYP
E、CDROOTおよびM_TOPNOTEからハーモ
ニテーブルを参照して付加音のノートナンバ、ベロシテ
ィおよび発音ディレイタイムを得る。ノートナンバは、
各々、レジスタKON_ADNN1およびKON_AD
NN2へ格納され、ベロシティは、各々、レジスタKO
N_ADNV1およびKON_ADNV2へ格納され
る。また、発音ディレイタイムはレジスタKON_AD
ND1およびKON_ADND2へ格納される。次に、
ステップSD6では、”0”になっているレジスタKO
N_ADNDに対応するレジスタKON_ADNNとレ
ジスタM_TNとを発音処理する。ステップSD6の処
理が終了すると、当該再発音処理を終了し、メインルー
チンへ戻る。
【0047】次に、図8における”76”のノート番号
を読み出した時の処理について、説明する。なお、この
時、演奏者が押えているコードタイプは”Fm”とす
る。テンポ割込み処理のステップSB12において、ト
ップノートTOPNOTE(=76)をノート変換テー
ブルで変換する。”76”は”12”で除算すると、そ
の余りは、”4”である。したがって、トップノートT
OPNOTEの音名は、”E”となる。また、コードタ
イプCDTYPEは、”m(マイナ)”であるので、ノ
ート変換テーブルの一点破線による斜線部分を参照す
る。したがって、この場合、レジスタT_TOPNOT
Eへは、”76”−”1”、すなわち”75”が格納さ
れる。
【0048】次に、ステップSB13において、まず、
この例の場合、コードルートCDROOTは”F”であ
り、伴奏データは”C”の音階で記録されているため、
移調は上記”F”と”C”との差の分だけ行なう必要が
ある。そして、”F”と”C”とは、5半音離れている
(図10を参照)。したがって、レジスタM_TOPN
OTEには、”75+5”、すなわち”80”が格納さ
れる。
【0049】次に、ステップSB14において、レジス
タM_TOPNOTEの”80”を”12”で除算し、
その余り”8”をレジスタR_TOPNOTEへ格納す
る。したがって、この音名は”G#”となる。さらに、
ステップSB15では、ルートとトップノートとの相対
値”8”−”5”、すなわち”3”を求める。また、コ
ードタイプCDTYPEは、”m”であるため、ハーモ
ニテーブルの参照する場所は、図12に示す一点破線に
よる斜線部分となる。したがって、この例では、付加音
とトップノートとの相対値、”−3”および”−8”が
得られる。
【0050】そして、ステップSB16において、レジ
スタM_TOPNOTEから”3”を減算し、”77”
という付加音のノート番号を得る。このノート番号、”
77”は、レジスタKON_ADNN1に格納される。
また、レジスタM_TOPNOTEから”8”を減算
し、”72”という付加音のノート番号を得る。このノ
ート番号、”72”は、レジスタKON_ADNN2に
格納される。以下、前述した処理と同様の処理が行なわ
れる。
【0051】なお、自動伴奏の和音のうち、データ化す
るのは「トップノート」とは限らず、ボトムノートな
ど、少なくとも1音を記憶すればよい。また、上述した
実施例では、ハーモニテーブルは、1つのみを示した
が、通常、複数のハーモニテーブルを有しており、ま
た、付加音は、2つに限ることなく、4つ、5つなど複
数でもよい。
【0052】また、上記のように、ハーモニテーブルを
複数有している場合には、自動伴奏スタイル毎に持って
いるハーモニテーブルを演奏者が選択できるようにして
もよい。この結果、1つの伴奏パターンデータでバリエ
ーションが多くなる。また、ハーモニテーブルの付加音
ディレイ値を演奏者が変更してもよい。この結果、さま
ざまなアルペジオが実現できる。
【0053】また、トップノートのベロシティは、実施
例では全て共通のデータをもつことにしているが、ノー
ト毎に独立していてもよい。また、伴奏パートは1つに
限らず、2つ以上あってもよい。
【0054】また、トップノートに対応させてハーモニ
テーブルを選択するようにしてもよい。また、ディレイ
値、ベロシティ以外にも音色等を制御する情報(デー
タ)をテーブルとして持ってもよい。また、ハーモニテ
ーブルは、メロディ音に対する付加音として用いてもよ
い。また、実施例では、記憶する音は、MIDIのノー
ト番号という絶対データの形で記憶しているが、任意の
基準値を設定し、該基準値からの相対値として記憶する
ようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モリを節約できるとともに、より良いハーモニを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の機能を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】 本実施例の動作を説明するメインルーチンの
フローチャートである。
【図4】 本実施例の動作を説明するテンポ割込み処理
のフローチャートである。
【図5】 本実施例の動作を説明するテンポ割込み処理
のフローチャートである。
【図6】 本実施例の動作を説明するテンポ割込み処理
のフローチャートである。
【図7】 本実施例の動作を説明する付加音処理のフロ
ーチャートである。
【図8】 本実施例の伴奏パターンを示す楽譜である。
【図9】 同伴奏パターンのMIDIのノート番号を示
す説明図である。
【図10】 ノート番号から音名を算出する際の演算結
果と音名との関係を示す図である。
【図11】 トップノートをコードタイプに応じたノー
トに変換するノート変換テーブルである。
【図12】 ルートとトップノートとの相対値から付加
音を求めるハーモニテーブルである。
【図13】 本実施例の動作を説明する再発音処理のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1……鍵盤(操作子)、2……コードタイプ検出手段、
4……ノート変換モジュール(変換手段)、5……付加
音テーブル、7……音源

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の音高を同時に指定可能な音高指定
    手段と、 この音高指定手段によって指定される音高の組み合わせ
    に基づいて和音を検出する和音検出手段と、 楽曲の進行に従って、自動伴奏音として同時に発音され
    るべき複数の音高情報のうちの1つの音高情報を順次記
    憶した伴奏パターンを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から音高情報を順次読み出す読み出し手段
    と、前記読み出された音高情報を、前記和音検出手段によっ
    て検出された和音に応じて音高変換することにより、前
    記音高情報を前記和音にあうようにする音高変換手段
    と、 前記音高変換手段によって音高変換された音高情報と前
    記検出された和音に応じて、該音高変換された音高情報
    と該検出された和音にあう付加音音高情報であって、
    音高変換された音高情報とともに出力されることで
    記自動伴奏音として同時に発音されるべき複数の音高情
    を構成する付加音音高情報を形成する付加音形成手段
    と、 前記音高変換された音高情報と、前記付加音形成手段に
    よって形成された付加音音高情報を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 複数の音高を同時に指定可能な音高指定
    手段と、 この音高指定手段によって指定される音高の組み合わせ
    に基づいて和音を検出する和音検出手段と、 楽曲の進行に従って、自動伴奏音として同時に発音され
    るべき複数の音高情報のうちの1つの音高情報を順次記
    憶した伴奏パターンを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から音高情報を順次読み出す読み出し手段
    と、前記読み出された音高情報を、前記和音検出手段によっ
    て検出された和音に応じて音高変換することにより、前
    記音高情報を前記和音にあうようにする音高変換手段
    と、 前記音高変換手段によって音高変換された音高情報と前
    記検出された和音に応じて、該音高変換された音高情報
    と該検出された和音にあう付加音音高情報であ って、
    音高変換された音高情報とともに出力されることで
    記自動伴奏音として同時に発音されるべき複数の音高情
    を構成する付加音音高情報を形成する付加音形成手段
    と、 前記付加音形成手段によって形成された付加音音高情報
    に対して、付加音音高情報が表す付加音の発音の遅延時
    間を表す遅延時間データを設定する発音態様情報設定手
    段と、前記付加音音高情報が形成されてから、 前記発音態様情
    報設定手段によって設定された遅延時間が経過したか否
    かを計測する遅延時間計測手段と、 前記音高変換された音高情報と、前記付加音形成手段に
    よって形成され、前記遅延時間計測手段によって遅延時
    間が経過したことが計測された前記付加音音高情報を出
    力する出力手段とを備えることを特徴とする電子楽器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の電子楽器において、 前記付加音音高情報を各音名に対して記憶した付加音テ
    ーブルを具備し、 前記付加音形成手段は、前記付加音テーブルから前記付
    加音音高情報を読み出す ことを特徴とする電子楽器。
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