JP5598398B2 - 伴奏データ生成装置及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、伴奏データ生成装置に関する。
従来、音楽の各種スタイル(ジャンル)に対応したMIDI形式等の自動演奏データによる複数の伴奏スタイルデータを記憶し、ユーザ(演奏者)の選択した伴奏スタイルデータに基づいて、ユーザの演奏に伴奏を付与する自動伴奏装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来の自動演奏データを利用した自動伴奏装置では、例えば、CMajなどの所定のコード(和音)に基づく伴奏スタイルデータを、ユーザの演奏から検出したコード(和音)情報に適合するように、音高変換することが行われている。
また、アルペジオパターンデータをフレーズ波形データとして記憶し、ユーザの演奏入力に適合するように音高やテンポの調整を行い、自動伴奏データを生成するアルペジオ演奏装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
上述の自動演奏データを利用した自動伴奏装置では、MIDI音源等を利用して楽音を生成するため、民族楽器や特殊な音階を用いる楽器などの楽音を用いた自動伴奏は困難であった。また、自動演奏データによる演奏のため、人間の生演奏による臨場感等を出すことが困難であった。
また、上述のアルペジオ演奏装置等の従来のフレーズ波形データを利用した自動伴奏装置では、単音の伴奏フレーズのみが自動演奏可能であった。
本発明の目的は、和音を含むフレーズ波形データを用いた自動伴奏データを生成可能な伴奏データ生成装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、伴奏データ生成装置は、コードタイプとコードルートを特定するコード情報を取得するコード情報取得手段と、コードタイプとコードルートの組み合わせで特定可能なコードを基準とした伴奏に対応する楽音を記録したフレーズ波形データと前記基準としたコードのコードタイプを特定するコードタイプ情報とコードルートを特定するコードルート情報とを識別する識別子とを含む自動伴奏データを取得する自動伴奏データ取得手段と、前記取得した自動伴奏データに含まれる前記フレーズ波形データの中から、少なくとも1つのコード構成音に関するフレーズ波形データを抽出して、該少なくとも一つの構成音を含む第1の分離波形データとその他の構成音を含む第2の分離波形データとを生成する分離波形データ生成手段と、前記取得したコード情報で特定されるコードタイプとコードルートに応じて、前記第1及び第2の分離波形データをピッチチェンジする音高変換手段と、前記ピッチチェンジされた第1及び第2の分離波形データを合成して伴奏データを生成する伴奏データ生成手段とを有する。
本発明の他の観点によれば、伴奏データ生成装置は、コードタイプとコードルートを特定するコード情報を取得するコード情報取得手段と、コードタイプとコードルートの組み合わせで特定可能なコードを基準とした伴奏に対応する楽音を記録したフレーズ波形データから少なくとも1つのコード構成音に関するフレーズ波形データを抽出することにより生成される分離波形データと、前記基準としたコードのコードタイプを特定するコードタイプ情報とコードルートを特定するコードルート情報とを識別する識別子とを含む自動伴奏データを取得する自動伴奏データ取得手段と、前記取得したコード情報で特定されるコードタイプとコードルートに応じて、前記分離波形データをピッチチェンジする音高変換手段と、前記ピッチチェンジされた分離波形データを合成して伴奏データを生成する生成手段とを有する。
本発明によれば、和音を含むフレーズ波形データを用いた自動伴奏データを生成可能な伴奏データ生成装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施例による伴奏データ生成装置100のハードウェア構成の一例を表すブロック図である。
伴奏データ生成装置100のバス6には、RAM7、ROM8、CPU9、検出回路11、表示回路13、記憶装置15、音源18、通信インターフェイス(I/F)21が接続される。
RAM7は、再生バッファ等のバッファ領域、フラグ、レジスタ、各種パラメータ等を記憶するCPU9のワーキングエリアを有する。例えば、後述する自動伴奏データは、このRAM7内の所定領域にロードされる。
ROM8には、各種データファイル(例えば、後述する自動伴奏データAA)、各種パラメータ及び制御プログラム、又は本実施例を実現するためのプログラム等を記憶することができる。この場合、プログラム等を重ねて、記憶装置15に記憶する必要は無い。
CPU9は、ROM8又は、記憶装置15に記憶されている制御プログラム又は本実施例を実現するためのプログラム等に従い、演算又は装置の制御を行う。タイマ10が、CPU9に接続されており、基本クロック信号、割り込み処理タイミング等がCPU9に供給される。
ユーザは、検出回路11に接続される設定操作子12を用いて、各種入力及び設定、選択をすることができる。設定操作子12は、例えば、スイッチ、パッド、フェーダ、スライダ、ロータリーエンコーダ、ジョイスティック、ジョグシャトル、文字入力用キーボード、マウス等、ユーザの入力に応じた信号を出力できるものならどのようなものでもよい。また、設定操作子12は、カーソルスイッチ等の他の操作子を用いて操作する表示装置14上に表示されるソフトスイッチ等でもよい。
本実施例では、ユーザは、設定操作子12を操作することにより、記憶装置15又はROM8等に記録された又は通信I/F21を介して外部機器から取得(ダウンロード)する自動伴奏データAAの選択、自動伴奏の開始および停止指示及びその他の設定操作を行う。
表示回路13は、ディスプレイ14に接続され、各種情報をディスプレイ14に表示することができる。ディスプレイ14は、伴奏データ生成装置100の設定のための各種情報等を表示することができる。
記憶装置15は、ハードディスク、FD(フレキシブルディスク又はフロッピーディスク(登録商標))、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル多目的ディスク)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等の記憶媒体とその駆動装置の組み合わせの少なくとも1つで構成される。記憶媒体は、着脱可能であってもよいし、内蔵されていてもよい。記憶装置15及び(または)ROM8には、好ましくは複数の自動伴奏データAA及び自動伴奏データAAに対応付けられた分離波形データDWを含む分離パターンデータDP、本発明の各実施例を実現するためのプログラムや、その他の制御プログラムを記憶することができる。なお、本発明の各実施例を実現するためのプログラムや、その他の制御プログラムを記憶装置15に記憶する場合は、これらをROM8に合わせて記憶する必要はない。また、一部のプログラムのみを記憶装置15に記憶し、その他のプログラムをROM8に記憶するようにしてもよい。
音源18は、例えば、波形メモリ音源であり、少なくとも波形データ(フレーズ波形データ)から楽音信号を生成可能なハードウェアもしくはソフトウェア音源であり、記憶装置15、ROM8又はRAM7等に記録された自動伴奏データ、自動演奏データ又は演奏操作子(鍵盤)22あるいは通信インターフェイス21に接続された外部機器等から供給される演奏信号、MIDI信号、フレーズ波形データ等に応じて楽音信号を生成し、各種音楽的効果を付与して、DAC20を介して、サウンドシステム19に供給する。DAC20は、供給されるデジタル形式の楽音信号をアナログ形式に変換し、サウンドシステム19は、アンプ、スピーカを含み、DA変換された楽音信号を発音する。
通信インターフェイス21は、USBやIEEE1394等の汎用近距離有線I/F、Ethernet(登録商標)等の汎用ネットワークI/F等の通信インターフェイス、MIDI I/Fなどの汎用I/F、無線LANやBluetooth(登録商標)等の汎用近距離無線I/F等の通信インターフェイス及び音楽専用無線通信インターフェイスのうち少なくとも1つで構成され、外部機器、サーバ等との通信が可能である。
演奏操作子(鍵盤等)22は、検出回路11に接続され、ユーザの演奏動作に従い、演奏情報(演奏データ)を供給する。演奏操作子22は、ユーザの演奏を入力するための操作子であり、ユーザが操作した操作子に対応する音高で、該ユーザの操作子に対する操作開始タイミング及び終了タイミングをそれぞれキーオン及びキーオフ信号として入力する。また、ユーザの演奏操作に応じてベロシティ値等の各種パラメータを入力することが可能である。
なお、演奏操作子(鍵盤等)22により入力される演奏情報には、後述するコード情報もしくはコード情報を生成するための情報が含まれる。なお、コード情報の入力には、演奏操作子(鍵盤等)22以外にも、設定操作子12や通信インターフェイス21に接続される外部機器を用いることもできる。
図2は、本発明の実施例による自動伴奏データAAの構成の一例を表す概念図である。
自動伴奏データAAは、1又は複数のパート(トラック)を含んで構成され、各伴奏パートは、少なくとも一つの伴奏パターンデータAPを含んで構成される。それぞれの伴奏パターンデータAPは、1つの基準音高(コードルート)及びコードタイプに対応し、当該基準音高及びコードタイプを基準とした基準波形データOWを含んで構成される。
自動伴奏データAAは、伴奏パターンデータAPのような実体データに加えて、当該自動伴奏データの伴奏スタイル名、拍子情報、テンポ情報(基準波形データOWの録音(再生)テンポ)、各伴奏パートの情報等を含む当該自動伴奏データ全体の設定情報を含んでいる。また、複数のセクションで構成される場合は、各セクションのセクション名(イントロ、メイン、エンディング等)、小節数(例えば、1小節、4小節、8小節等)を含んで構成される。
本発明の実施例による自動伴奏データAAは、例えば、ユーザが図1の演奏操作子22を用いてメロディラインを演奏する場合に、それに合わせて、少なくとも一つの伴奏パート(トラック)の自動伴奏を行うためのデータである。
自動伴奏データAAは、ジャズ、ロック、クラッシック等の音楽ジャンルに対応するとともに各ジャンルごとに複数種類のものが用意されており、識別番号(ID番号)や、伴奏スタイル名等で識別される。本実施例では、複数の自動伴奏データAAが、例えば、図1の記憶装置15又はROM8等に記憶されており、各自動伴奏データAAには、ID番号が付されている(「0001」、「0002」等)。
各自動伴奏データAAは、通常、複数のリズム種類、音楽ジャンル、テンポ等の伴奏スタイル毎に用意される。また、それぞれの自動伴奏データAAには、イントロ、メイン、フィルイン、エンディング等の楽曲の場面に合わせた複数のセクションが用意される。さらに、それぞれのセクションは、コードトラック、ベーストラック、ドラム(リズム)トラックなどの複数のトラックで構成される。本実施例では、説明の便宜上、自動伴奏データAAは、任意の1つのセクションで構成され、当該セクションが少なくとも和音を用いた伴奏を行うコードトラックを含む複数の伴奏パート(伴奏パート1(トラック1)〜伴奏パートn(トラックn))を含んでいるものとする。
伴奏パターンデータAPは、所定の基準音高(コードルート)における所定コードタイプに対応し、当該コードタイプの構成音を含む基準波形データOWを少なくとも一つ含んで構成される。また、伴奏パターンデータAPは、実体データである基準波形データOWに加えて、属性情報として、当該伴奏パターンデータAPの基準コード情報(基準音高(コードルート)情報及び基準コードタイプ情報)、録音テンポ(自動伴奏データAAで一括して定義される場合は省略可)、長さ(時間または小節数等)、識別子(ID)、名前、含まれる基準波形データOW数などを保持している。また、後述する分離波形データDWを含む場合は、その旨及び分離波形データの属性(当該データが含む構成音等の情報)及び数等も合わせて記憶する。
基準波形データOWは、対応付けられた伴奏パターンデータAPが対応しているコードタイプ及びコードルート(根音)を基準とした伴奏フレーズの演奏に対応する楽音を記録したフレーズ波形データであり、1〜複数小節の長さである。例えば、CM7基準の基準波形データOWには、CM7のコード構成音である音高C、E、G、Bを主に用いた演奏(和音伴奏以外の伴奏も含む)による楽音をデジタルサンプリングして記憶した波形データである。なお、基準波形データOWには、基準となるコード(コードタイプ及びコードルートの組み合わせで特定されるコード)の構成音以外の音高(非和声音)も含まれる場合がある。なお、本実施例では、図2に示すように、基準音高(コードルート)を「C」及び基準コードタイプ「M7」を基準とした基準波形データOWを用いているが、図3に示すように、全てのコードルート(12音)につて、伴奏パターンデータAPを用意することもできる。また、その場合、それぞれのコードルートにおいて、ことなるコードタイプに対応させても良い。例えば、コードルート「C」には、「M7」を対応させて、コードルート「D」には「m7」を対応させるようにしても良い。また、全てのコードルートではなく、一部のコードルート(2〜11)に対応する伴奏パターンデータAPを用意するようにしてもよい。
各基準波形データOWには、当該基準波形データOWを特定することが可能な識別子が付与されている。本実施例では、「自動伴奏データAAのID(スタイル番号)−伴奏パート(トラック)番号−コードルートを表す番号(コードルート情報)−コードタイプネーム(コードタイプ情報)」の形式で、各基準波形データOWに識別子が付与されている。なお、上記のような識別子を用いる以外の方法で、属性情報を各基準波形データOWに付与するようにしても良い。
なお、基準波形データOWは、自動伴奏データAA内に記憶されていても良いし、自動伴奏データAAとは別に記憶して、自動伴奏データAA内には、基準波形データOWへのリンク情報のみを記憶するようにしても良い。
また、図2に示す例では、基準波形データOWとして、4音(4声目まで)を含む基準波形データOWを用意したが、これに代えて又は加えて、3音のみを含むものや、5音又は6音を含むものを用意するようにしてもよい。
なお、コードルート情報とコードタイプ情報は、属性情報として予め記憶しておく以外にも、伴奏パターンデータを解析することにより検出するようにしても良い。
図4は、本発明の実施例による分離波形データを説明するための概念図である。
本実施例では、基準波形データOWから、所定の構成音及びその倍音成分のみを分離して、当該所定の構成音に対応する分離波形データDWを生成する。
分離波形データDWは、分離処理により基準波形データOWより分離される。分離処理は、例えば、特開2004−21027号公報の[発明の実施の形態]の項(特に段落[0014]〜[0016]及び[0025]〜[0027]を参照)に記載されたような周知技術による。例えば、基準波形データOWによる楽音波形信号を所定の時間フレーム毎にスペクトル解析し、その楽音波形に含まれている基音周波数およびその倍音周波数に対応する線スペクトル成分を抽出する。その後、抽出した線スペクトル成分に含まれるピークデータに基づき軌跡を成すデータを追跡・抽出し、各周波数成分毎のピッチ軌跡(トラジェクトリ)と振幅軌跡(トラジェクトリ)及び位相軌跡(トラジェクトリ)を生成する。すなわち、同じ周波数成分の時系列的な連続を検出し、これを軌跡(トラジェクトリ)として抽出する。さらに、生成した各周波数成分のピッチトラジェクトリと振幅トラジェクトリとから当該周波数成分に対応する周波数の正弦波信号を生成し、こうして生成した各周波数成分の正弦波信号を加算合成することで決定論的な波形(Deterministic Wave)を生成し、元の楽音波形から該決定論的な波形を減算することにより残差波形(Residual Wave)を得て、これらの各周波数成分毎の各トラジェクトリ及び残差波形を分析データとする。続いて、上記楽音分析処理によって得られた各周波数成分についての分析データの中から、目的とする特定のピッチと倍音関係にある複数の周波数成分(つまり基音と各倍音)の分析データ(トラジェクトリデータ)を抽出することにより、所定の構成音に対応する分離波形データDWを生成する。
なお、基準波形データOWからの分離波形データDWの分離は上記の手法に限らず、特定のコード構成音とその倍音成分を基準波形データOWから分離できるものであれば、どのような手法を用いても良い。
本実施例では、基準波形データOWを5段階の分離パターンにより、所定の構成音に対応する分離波形データDWを生成して後に利用するために記憶しておく。第0段階目の分離パターンは、分離処理を実行しない元の基準波形データOWのみを含むものであり、この段階のデータを分離パターンデータDP0とする。
第0段階目の分離パターンデータDP0の基準波形データOWから、4声目の構成音(この例では、長7度)及びその倍音成分を分離することにより、コードルート、3度及び5度の構成音(この例では、0度、長3度、完全5度)及びその倍音成分を含む分離波形データDWaと、4声目の構成音(この例では、長7度)及びその倍音成分のみを含む分離波形データDWbとが生成される。この生成された分離波形データDWaと分離波形データDWbは、第1段階の分離パターンデータDP1として記憶される。
第1段階目の分離パターンデータDP1の分離波形データDWaから、3度の構成音(この例では、長3度)及びその倍音成分を分離することにより、コードルート及び5度の構成音(この例では、0度、完全5度)及びその倍音成分を含む分離波形データDWcと、3度の構成音(この例では、長3度)及びその倍音成分のみを含む分離波形データDWdとが生成される。この生成された分離波形データDWcと分離波形データDWd及び従前に分離した7度の構成音に対応する分離波形データDWbは、第2段階の分離パターンデータDP2として記憶される。
また、第1段階目の分離パターンデータDP1の分離波形データDWaからは、5度の構成音(この例では、長3度)及びその倍音成分を分離することもできる。この場合、分離波形データDWaからコードルート及び3度の構成音(この例では、0度、長3度)及びその倍音成分を含む分離波形データDWeと、5度の構成音(この例では、完全5度)及びその倍音成分のみを含む分離波形データDWfとが生成される。この生成された分離波形データDWcと分離波形データDWd及び従前に分離した7度の構成音に対応する分離波形データDWbは、第3段階の分離パターンデータDP3として記憶される。
第2段階目の分離パターンデータDP2の分離波形データDWcから、さらに5度の構成音(この例では、長3度)及びその倍音成分を分離することにより、コードルート(0度)及びその倍音成分を含む分離波形データDWgと、5度の構成音(この例では、完全5度)及びその倍音成分のみを含む分離波形データDWfとが生成される。この生成された分離波形データDWgと分離波形データDWf及び従前に分離した7度の構成音に対応する分離波形データDWb及び3度の構成音に対応する分離波形データDWdは、第4段階の分離パターンデータDP4として記憶される。
なお、第4段階の分離パターンデータDP4は、第3段階の分離パターンデータDP3からの生成することができる。この場合、分離波形データDWeからコードルート(0度)及びその倍音成分を含む分離波形データDWgと、3度の構成音(この例では、長3度)及びその倍音成分のみを含む分離波形データDWdとが生成される。この生成された分離波形データDWeと分離波形データDWd及び従前に分離した7度の構成音に対応する分離波形データDWbと5度の構成音に対応する分離波形データDWfは、第4段階の分離パターンデータDP4として記憶される。
分離パターンデータDP0は、コード構成音が分離されていないので、元の基準波形データOWが基準としているコードタイプ以外での使用は困難である。なお、さらにテンション音を付加する場合などは、当該テンション音等を含む他のフレーズ波形データと合成することで使用可能である。
分離パターンデータDP1は、コードルート、3度及び5度の構成音(この例では、0度、長3度、完全5度)及びその倍音成分を含む分離波形データDWa及び7度の構成音及びその倍音成分を含む分離波形データDWbを含むので、分離波形データDWbをそのまま又はピッチチェンジして、分離波形データDWaに合成することにより、コードタイプ(6、M7、7)に対応可能である。また、分離波形データDWaをコードタイプ(Maj)を基準にしたものとして単独で使用することも可能である。
分離パターンデータDP2は、コードルート及び5度の構成音(この例では、0度、完全5度)及びその倍音成分を含む分離波形データDWc、3度の構成音及びその倍音成分を含む分離波形データDWd及び7度の構成音及びその倍音成分を含む分離波形データDWbを含むので、分離波形データDWdをそのまま又はピッチチェンジして、分離波形データDWcと合成することにより、コードタイプ(maj、m、sus4)に対応可能である。また、分離波形データDWbをそのまま又はピッチチェンジしてさらに合成することによりコードタイプ(6、M7、7、m6、m7、mM7、7sus4)に対応可能である。なお、分離波形データDWcをコードタイプ(1+5)を基準にしたものとして単独で使用することも可能である。
分離パターンデータDP3は、コードルート及び3度の構成音(この例では、0度、長3度)及びその倍音成分を含む分離波形データDWe、5度の構成音及びその倍音成分を含む分離波形データDWf及び7度の構成音及びその倍音成分を含む分離波形データDWbを含むので、分離波形データDWeをそのまま又はピッチチェンジして、分離波形データDWeと合成することにより、コードタイプ(maj、aug、♭5)に対応可能である。また、分離波形データDWbをそのまま又はピッチチェンジしてさらに合成することによりコードタイプ(6、M7、M7(♭5)、7(♭5)、7aug、M7aug)に対応可能である。
分離パターンデータDP4は、それぞれがコードタイプの構成音の一つ及び当該構成音の倍音成分を含む分離波形データDWg、DWd、DWf、DWbを含んで構成されるので、各分離波形データDWをそのまま又はピッチチェンジして、他の分離波形データDWと合成することにより、図5に示すコードタイプに対応可能である。
なお、分離波形データDWの合成処理及びピッチチェンジは従来技術による。例えば、前掲特開2004−21027号公報の[発明の実施の形態]の項に記載されている技術が利用可能である。
なお、本明細書で単に分離波形データDWとした場合は、分離波形データDWa〜DWgのいずれか一つ又は全体を指し示す。また、分離波形データDWと基準波形データOWのような伴奏フレーズを記憶した波形データをフレーズ波形データと呼ぶ。
図5は、本発明の実施例によるコードタイプ別半音距離数テーブルの一例を表す概念図である。
本実施例では、ユーザの演奏操作等により入力されるコード情報のコードルートに応じてコードルートを含む基準波形データOW又は分離波形データDWをピッチチェンジし、コードルートおよびコードタイプに応じて1又は複数の構成音を含む分離波形データDWをピッチチェンジして、それらを合成し、入力コード情報のコードタイプ及びコードルートを基準とした伴奏フレーズに対応する合成波形データを生成する。
例えば、CM7の基準波形データOWからの分離波形データは、図4に示す分離パターンデータDP4のようにそれぞれが1音ずつ含むように分離した場合、各分離波形データDWは、それぞれ長3度(半音距離数4)、完全5度(半音距離数7)、長7度(半音距離数11)のみに対応し、その他の構成音に対応させるためにはコードタイプに応じてピッチチェンジをする必要がある。したがって、コードルートおよびコードタイプに応じて1又は複数の分離波形データDWをピッチチェンジする際に、図5に示すコードタイプ別半音距離数テーブルを参照する。
コードタイプ別半音距離数テーブルは、コードタイプごとに、コードルートから、コードルート、3度、5度、4声目のコード構成音までの半音距離数を記録したテーブルである。例えば、メジャーコード(Maj)の場合は、コードルート、3度、5度の構成音のコードルートからの半音距離数はそれぞれ、0、4、7となる。この場合、本実施例の分離波形データDWは、長3度(半音距離数4)、完全5度(半音距離数7)に対応したものが用意されているのでコードタイプに応じたピッチチェンジは必要がないが、例えば、マイナーセブンス(m7)の場合は、コードルート、3度、5度、7度の構成音のコードルートからの半音距離数は、それぞれ、0、3、7、10となるので、長3度(半音距離数4)及び長7度(半音距離数11)に対応した選択波形データSWのピッチ(音高)をそれぞれ1半音下げる必要があることが、コードタイプ別半音距離数テーブルを参照してわかる。
なお、テンションコード用の構成音に対応する分離波形データDWを利用する場合には、コードタイプ別半音距離数テーブルに9度、11度、13度の構成音のコードルートからの半音距離を含める必要がある。
図6は、本発明の実施例によるメイン処理を表すフローチャートである。このメイン処理は、本発明の実施例による伴奏データ生成装置100の電源投入と同時に起動する。
ステップSA1で、メイン処理を開始し、ステップSA2で初期設定を行う。ここでの初期設定は、自動伴奏データAAの選択、利用コードタイプの設定(主要三和音のみ使用、トライアド、セブンスコード等)、コード取得方法(ユーザ演奏による入力、ユーザの直接指定による入力、コード進行情報による自動入力等)の設定、演奏テンポの設定、調設定等であり、例えば、図1の設定操作子12を用いて行う。また、自動伴奏処理開始フラグRUNを初期化(RUN=0)するとともに、タイマ、その他のフラグ、レジスタ等を初期化する。
ステップSA3では、ステップSA2又は後述のステップSA4で選択された自動伴奏データAAに含まれる各パートの伴奏パターンデータAP内の基準波形データOWの分離処理を行う。この分離処理は、図4を参照して説明したように行う。この分離処理における分離の度合い(分離パターンDP0〜4のいずれを生成するか)は、デフォルトの設定又はステップSA2でユーザにより設定される利用コードタイプにより決定される。例えば、ステップSA2において、ユーザが主要三和音のみを使用すると設定した場合には、図4の分離パターンDP1を生成すれば足り、また、ユーザがセブンスコードも含む基本コードを使用すると設定した場合には、図4の分離パターンDP2を生成すれば足りる。また、例えば、ユーザが広く一般の音楽で使用されるようなコードを使用すると設定した場合は、図4の分離パターンDP4を生成すればよい。なお、生成した分離波形データDWは、元の基準波形データOWとともに、伴奏パターンデータAPに対応付けられて、例えば、記憶装置15内に記憶される。また、選択された自動伴奏データAAについて生成すべき分離パターンデータDPが、すでに生成されて記憶されている場合は、当該記憶されている分離波形データDWを使用すればよいので、ここでの分離処理は省略する。また、分離処理は、コード情報が入力されるたびに、当該入力されたコード情報に応じて行い記憶するようにしてもよい。
ステップSA4では、ユーザによる設定変更操作を検出したか否かを判断する。ここでの設定変更操作は、自動伴奏データAAの再選択等、現在の設定を初期化する必要のある設定であり、例えば、演奏テンポの設定変更等は含まれない。設定変更操作を検出した場合は、YESの矢印で示すステップSA5に進む。設定変更操作を検出しない場合は、NOの矢印で示すステップSA6に進む。
ステップSA5では、自動伴奏停止処理を行う。自動伴奏停止処理は、例えば、タイマを停止し、フラグRUNを0に設定(RUN=0)し、発音中の自動伴奏による楽音の消音処理を行う。その後、SA2に戻り、検出した変更操作に従い再度初期設定を行う。なお、自動伴奏中でない場合には、そのままステップSA2に戻る。
ステップSA6では、メイン処理の終了操作(伴奏データ生成装置100の電源切断等)を検出したか否かを判断する。終了操作を検出した場合は、YESの矢印で示すステップSA24に進みメイン処理を終了する。検出しない場合はNOの矢印で示すステップSA7に進む。
ステップSA7では、ユーザによる演奏操作を検出したか否かを判断する。ユーザによる演奏動作の検出は、例えば、図1の演奏操作子22の操作による演奏信号の入力または、通信I/F21を介した演奏信号の入力の有無を検出することにより行う。演奏操作を検出した場合は、YESの矢印で示すステップSA8に進み、検出した演奏動作に基づく発音又は消音処理を行い、ステップSA9に進む。演奏操作を検出しない場合はNOの矢印で示すステップSA9に進む。
ステップSA9では、自動伴奏の開始指示を検出したか否かを判断する。自動伴奏の開始指示は、例えば、ユーザが図1の設定操作子12を操作することにより行う。自動伴奏開始指示を検出した場合は、YESの矢印で示すステップSA10に進む。開始指示を検出しない場合は、NOの矢印で示すステップSA14に進む。
ステップSA10では、フラグRUNを1に設定(RUN=1)に設定し、ステップSA11では、ステップSA2又はステップSA4で選択された自動伴奏データAAを、例えば、図1の記憶装置15等からRAM7の所定領域内等にロードする。その後、ステップSA12で、直前コードと現在コード及び合成波形データをクリアし、ステップSA13でタイマを起動して、ステップSA14に進む。
ステップSA14では、自動伴奏の停止指示を検出したか否かを判断する。自動伴奏の停止指示は、例えば、ユーザが図1の設定操作子12を操作することにより行う。自動伴奏停止指示を検出した場合は、YESの矢印で示すステップSA15に進む。停止指示を検出しない場合は、NOの矢印で示すステップSA18に進む。
ステップSA15では、タイマを停止し、ステップSA16では、フラグRUNを0に設定(RUN=0)に設定する。その後、ステップSA17で、自動伴奏データの生成処理を停止し、ステップSA18に進む。
ステップSA18では、フラグRUNが1に設定されているか否かを判断する。RUNが1の場合(RUN=1)の場合は、YESの矢印で示すステップSA19に進む。RUNが0の場合(RUN=0)の場合は、NOの矢印で示すステップSA4に戻る。
ステップSA19では、コード情報の入力を検出(コード情報を取得)したか否かを判断する。コード情報の入力を検出した場合には、YESの矢印で示すステップSA20に進み、検出しない場合には、NOの矢印で示すステップSA23に進む。
コード情報の入力を検出しない場合には、すでに何らかのコード情報に基づき自動伴奏生成中の場合と、有効なコード情報がない場合が含まれる。有効なコード情報がない場合には、コード情報を必要としない、例えば、リズムパートのみ伴奏データを生成するようにしても良い。あるいは、有効なコード情報が入力されるまで、ステップSA23に進まずに、ステップSA19の処理を繰り返すようにして、有効なコード情報が入力されるまで伴奏データの生成を待つようにしてもよい。
なお、コード情報の入力は、ユーザの図1の演奏操作子22等を用いた演奏操作により入力される。ユーザの演奏からのコード情報の取得は、例えば、鍵盤等の演奏操作子22の一部の領域であるコード鍵域の押鍵組み合わせから検出(この場合は押鍵に対応する発音は行わない)してもよく、鍵盤の全鍵域における所定タイミング幅での押鍵状態から検出するようにしてもよい。その他、周知のコード検出技術を利用可能である。なお、コード情報の入力は、演奏操作子22を利用したものに限らず、設定操作子12を利用して行ってもよい。その場合、例えば、コード情報をコードルート(根音)を表す情報(文字や数字)とコードタイプを表す情報(文字や数字)の組み合わせで入力するようにしてもよく、使用可能なコード情報を記号や番号(例えば、図3のテーブル参照)で入力するようにしてもよい。さらに、コード情報をユーザの入力によらずに、あらかじめ記憶しておいたコードシーケンス(コード進行情報)を所定のテンポで読みだして取得するようにしてもよく、再生中の曲データ等からコード検出を行い取得してもよい。
ステップSA20では、「現在コード」に設定されているコード情報を「直前コード」にセットし、ステップSA19で検出(取得)したコード情報を「現在コード」にセットする。
ステップSA21では、「現在コード」に設定されているコード情報と「直前コード」に設定されているコード情報とが同一であるか否かを判断する。同一である場合はYESの矢印で示すステップSA23に進み、同一でない場合は、NOの矢印で示すステップSA22に進む。なお、初回コード情報検出時もステップSA22に進む。
ステップSA22では、ステップSA11でロードされた自動伴奏データAAに含まれる各伴奏パート(トラック)について、「現在コード」に設定されているコード情報のコードタイプ(以下、現在コードタイプと呼ぶ)とコードルート(以下、現在コードルートと呼ぶ)に適合する合成波形データを生成して、「現在の合成波形データ」とする。なお、合成波形データの生成処理については、図7を参照して後述する。
ステップSA23では、ステップSA11でロードされた自動伴奏データAAに含まれる各伴奏パート(トラック)について、ステップSA22でセットされた「現在の合成波形データ」からタイマに適合する位置のデータを設定された演奏テンポにあわせて読み出し、読み出したデータを基に伴奏データを生成して出力する。その後、ステップSA4に戻り、以降の処理を繰り返す。
なお、自動伴奏データAAは、ステップSA2においてユーザが自動伴奏開始前に選択するかもしくはステップSA4において自動伴奏中に選択するようにしたが、予め記憶しておいたコードシーケンスデータ等を再生する場合などは、コードシーケンスデータ等に自動伴奏データAAの指定情報を含ませるようにして、それを読み出して自動的に選択するようにしても良い。また、デフォルトとして予め自動伴奏データAAが選択されるようにしても良い。
なお、選択した自動伴奏データAAの再生の開始及び停止指示は、ステップSA9及びステップSA14においてユーザの操作を検出して行ったが、ユーザによる演奏操作子22を用いた演奏の開始及び終了を検出して、選択した自動伴奏データAAの再生の開始及び停止を自動的に行うようにしても良い。
また、ステップSA14において自動伴奏の停止指示を検出した際に、直ちに自動伴奏を停止するようにしても良いが、再生中のフレーズ波形データPWの最後もしくは区切れ目(音の切れるところなど)まで自動伴奏を継続してから停止するようにしても良い。
図7は、図6のステップSA22で実行される合成波形データの生成処理を表すフローチャートである。自動伴奏データAAに複数の伴奏パートが含まれる場合は、この処理を伴奏パート数分繰り返す。なお、図6のステップSA3では、図4の分離パターンデータDP4が生成されたものとして説明する。
ステップSB1で、合成波形データ生成処理を開始し、ステップSB2では、図6のステップSA11でロードされた自動伴奏データAAの現在処理対象となっている伴奏パートに対応付けられている伴奏パターンデータAPを抽出し、「現在の伴奏パターンデータ」とする。
ステップSB3では、現在処理対象となっている伴奏パートに対応する合成波形データをクリアする。
ステップSB4では、「現在の伴奏パターンデータ」にセットされている伴奏パターンデータAPの基準音高情報(コードルート情報)と「現在コード」に設定されているコード情報のコードルートとの差分(半音距離数)からピッチチェンジ量を算出して「基本チェンジ量」とする。なお、「基本チェンジ量」はマイナスとなる場合もある。本実施例では伴奏パターンデータAPのコードルートは「C」であるので、例えば、入力コード情報が「Dm7」である場合は、コード情報のコードルートは「D」であるので、「基本チェンジ量」は「2(半音距離数)」となる。
ステップSB5では、基準コードタイプ(現在の伴奏パターンデータAPの基準波形データOWが基準とするコードタイプ)が現在コードタイプと同一(基準コードタイプ=現在コードタイプ)か否かを判断する。同一である場合は、各構成音について別々のピッチチェンジが必要ないので、YESの矢印で示すステップSB6に進み、現在の伴奏パターンデータAPの基準波形データOWをステップSB4で設定した「基本チェンジ量」分ピッチチェンジを行い、それを合成波形データとして、ステップSB17に進み、合成波形データ生成処理を終了して図6のステップSA23に進む。同一でない場合は、各構成音について別々のピッチチェンジを行うため、NOの矢印で示すステップSB7に進む。
ステップSB7では、基準コードタイプの構成音数が現在コードタイプの構成音数よりも多い(基準コードタイプの構成音数>現在コードタイプの構成音数)か否かを判断する。基準コードタイプの構成音数が現在コードタイプの構成音数よりも多い場合は、YESの矢印で示すステップSB8に進み、基準コードタイプにのみ存在し現在コードタイプに存在しない構成音を抽出して「不要構成音」として、ステップSB12に進む。基準コードタイプの構成音数が現在コードタイプの構成音数と同じか又は少ない場合は、NO矢印で示すステップSB9に進む。例えば、現在コードタイプがDmである場合、本実施例での基準コードタイプはCM7であるので、7度の構成音が基準コードタイプにのみ存在する構成音であり、「不要構成音」として設定される。
ステップSB9では、基準コードタイプの構成音数が現在コードタイプの構成音数よりも少ない(基準コードタイプの構成音数<現在コードタイプの構成音数)か否かを判断する。基準コードタイプの構成音数が現在コードタイプの構成音数よりも少ない場合は、YESの矢印で示すステップSB10に進み、同じ場合は、NOの矢印で示すステップSB12に進む。
ステップSB10では、現在コードタイプにのみ存在し基準コードタイプに存在しない構成音を抽出して「不足構成音」とする。例えば、現在コードタイプがDm7(9)である場合、本実施例での基準コードタイプはCM7であるので、9度の構成音が現在コードタイプにのみ存在する構成音であり、「不足構成音」として設定される。
ステップSB11では、現在コードタイプの不足構成音以外の各構成音のコードルートからの半音距離数と基準コードタイプの対応する構成音のコードルートからの半音距離数の差分(−2〜+2)を、図5に示すコードタイプ別半音距離数テーブルを参照して抽出し、ステップSB13に進む。本明細書において、現在コードタイプと基準コードタイプの各構成音が対応する場合とは、コードルートに対する度数が同一の場合であるが、例外として、例えば、SUS4系の4度は3度の構成音として扱う。また、(6)の6度は4声目の構成音として扱う。なお、この対応関係は予め設定されることが好ましいが、ユーザにより設定可能としても良い。例えば、現在コードタイプがDm7(9)である場合、本実施例での基準コードタイプはCM7であるので、「不足構成音」である9度の構成音以外の各構成音について差分が算出される。現在コードタイプのDm7(9)の「不足構成音」以外の構成音の半音距離数は、図5に示すコードタイプ別半音距離数テーブルより、それぞれルート「0」、3度「3」、5度「7」、4声目「10」であることがわかる。一方、基準コードタイプのCM7は、図5に示すコードタイプ別半音距離数テーブルより、それぞれルート「0」、3度「4」、5度「7」、4声目「11」であることがわかる。そこで各構成音について差分を求めると、ルート「0」、3度「−1」、5度「0」、4声目「−1」となる。
ステップSB12では、現在コードタイプの各構成音のコードルートからの半音距離数と基準コードタイプの対応する構成音のコードルートからの半音距離数の差分(−2〜+2)を、図5に示すコードタイプ別半音距離数テーブルを参照して抽出し、ステップSB13に進む。現在コードタイプの各構成音に対応する基準コードタイプの各構成音のみについて差分を抽出するので、「不要構成音」については無視される。例えば、現在コードタイプがDmである場合、本実施例での基準コードタイプはCM7であるので、「不要構成音」である7度の構成音以外の各構成音について差分が算出される。現在コードタイプのDmの構成音の半音距離数は、図5に示すコードタイプ別半音距離数テーブルより、それぞれルート「0」、3度「3」、5度「7」であることがわかる。一方、基準コードタイプのCM7は、図5に示すコードタイプ別半音距離数テーブルより、それぞれルート「0」、3度「4」、5度「7」であることがわかる。そこで各構成音について差分を求めると、ルート「0」、3度「−1」、5度「0」となる。
ステップSB13では、ステップSB11又はステップSB12で抽出した差分に基づき、基準コードタイプの各構成音のシフト量を算出する。各構成音のシフト量は、ステップSB11又はステップSB12で抽出した差分に基本チェンジ量を加算したものである。例えば、現在コードタイプがDm7(9)である場合、ステップSB11で抽出した差分より、基準コードタイプの各構成音のシフト量は、コードルート「0+2=2」、3度「−1+2=1」、5度「0+2=2」、4声目「−1+2=1」となる。なお、現在コードタイプがDmの場合は、コードルート「0+2=2」、3度「−1+2=1」、5度「0+2=2」となる。
ステップSB14では、現在の伴奏パターンデータAPに対応付けられている分離パターンデータDPの中に、差分が「0」でない現在コードタイプの各構成音に対応する構成音(不足構成音以外)及び不要構成音がそれぞれ分離波形データDWとして含まれているものがあるか否かを判断する。含まれているものがある場合は、YESの矢印で示すステップSB16に進み、含まれているものがない場合は、NOの矢印で示すステップSB15に進む。なお、それぞれ分離波形データDWとして含まれていなくとも、同一の分離波形データDWに含まれる構成音のシフト量が同一である場合は、後述するステップSB16のピッチチェンジ処理において問題がないので、YESの矢印で示すステップSB16に進む。
例えば、図6のステップSA3で図4の分離パターンデータDP4を用意した際に、現在コードタイプがDm7(9)である場合は、現在コードタイプの各構成音コードルート、3度、5度、7度、9度のうち9度は不足構成音であるので無視し、コードルート、3度、5度、7度に対応する分離波形データDWg、DWd、DWf、DWbが分離パターンデータDP4に含まれるので、YESの矢印で示すステップSB16に進む。
一方、図6のステップSA3で図4の分離パターンデータDP3を用意した際に、現在コードタイプがDm7(9)である場合は、現在コードタイプの各構成音コードルート、3度、5度、7度、9度のうち9度は不足構成音であるので無視し、5度、7度に対応する分離波形データDWf、DWbは分離パターンデータDP3に含まれるが、コードルート及び3度のそれぞれに対応する分離波形データDWが含まれず、さらに、コードルート及び3度のそれぞれのシフト量が異なるので、NOの矢印で示すステップSB15に進む。
なお、図6のステップSA3で図4の分離パターンデータDP2を用意した際に、現在コードタイプがDm7(9)である場合は、現在コードタイプの各構成音コードルート、3度、5度、7度、9度のうち9度は不足構成音であるので無視し、3度、7度に対応する分離波形データDWd、DWbは分離パターンデータDP2に含まれるが、コードルート及び5度のそれぞれに対応する分離波形データDWが含まれないものの、コードルートと5度の構成音のシフト量が同一であるので、この場合も、YESの矢印で示すステップSB16に進む。
ステップSB15では、現在の伴奏パターンデータAPに対応付けられている分離パターンデータDPの中の分離波形データDW(又は基準波形データOW)から、現在コードタイプの差分が「0」でない各構成音に対応する構成音(不足構成音以外)及び不要構成音のうち、まだ分離波形データDWが分離されていないものを分離して、当該構成音に対応する分離波形データDWを生成し、新たな分離パターンデータを生成する。例えば、基準コードがCM7である分離パターンデータDP3が用意されていたときに、Dm7が入力された場合は、分離パターンデータDP3の分離波形データDWeを分離して、分離波形データDWgと分離波形データDWdを生成して、新たに分離パターンデータDP4を生成する。その後、ステップSB16に進む。
ステップSB16では、ステップSB15で検出した又はステップSB16で生成した分離パターンデータDP内の不要構成音以外の全分離波形データDWについて、対応する構成音のシフト量のピッチチェンジを行い、ピッチチェンジ後の分離波形データDWを合成して合成波形データとする。その後、ステップSB17に進み、合成波形データ生成処理を終了して図6のステップSA23に進む。
以上のように、コードルートを含む基準波形データOW又は差分が「0」の分離波形データDWは「基本チェンジ量」分ピッチチェンジを行い、差分が「0」でないコード構成音を1つ含む分離波形データDWは「基本チェンジ量」にコードタイプに応じた値を加算(減算)した半音距離数分ピッチチェンジを行って、合成することにより、所望のコードルートおよびコードタイプを基準とした伴奏データを得ることができる。
なお、上述のフローチャートでは、現在コードタイプの中の「不足構成音」とされた構成音については、分離波形データDWが用意できないために無視したが、不足構成音とされた構成音に対応するデータをMIDIデータ等の自動演奏データで用意するようにしても良い。また、不足構成音となると予想される構成音については、基準波形データOWとは別に、フレーズ波形データを予め用意して、ピッチチェンジした後に合成するようにしても良い。また、単に「不足構成音」を無視するのではなく、現在コードタイプの代わりとなるコードタイプで、かつ用意されている分離パターンデータDPで対応可能なものを現在コードタイプとするようにしても良い。
また、ステップSB15において、必要な構成音を含む分離波形データDWを新たに生成する代わりに、当該必要な構成音を含む分離波形データDWに対応する伴奏フレーズをMIDIデータ等の自動演奏データで用意するようにしても良い。また、現在コードタイプの代わりとなるコードタイプで、かつ用意されている分離パターンデータDPで対応可能なものを現在コードタイプとするようにしても良い。
なお、図3に示すように、全てのコードルート(12音)の基準波形データOWを用意する場合には、ステップSB4における基本チェンジ量の算出処理は省略し、ステップSB13において基本チェンジ量を加算しないようにする。また、一部のコードルートに対応した基準波形データOWのみを用意する場合には、「現在コード」に設定されているコード情報との音高差が最も少ないコードルートに対応した基準波形データOWを読み出して、当該音高差の分を「基本チェンジ量」とするようにすれば良い。
なお、CM7の基準波形データOWとDm7(もしくはEm7、Am7等)の基準波形データOWの二つを用意する場合は、3度及び5度の構成音は分離せずに、7度の構成音のみを分離して用いるようにしても良い(図4の分離パターンデータDP1の状態)。この場合、メジャーコードにはCM7からの分離波形データDWをピッチチェンジして用い、マイナーコードにはDm7からの分離波形データDWをピッチチェンジして用いればよい。このように、メジャーコードとマイナーコードの二つの基準波形データOWを用意することで、図4の分離パターンデータDP1の状態で数多くのコードタイプに対応することが可能である。
以上、本発明の実施例によれば、伴奏パターンデータAPに対応付けて、所定のコードルート及びコードタイプのコードを基準として当該コード構成音を複数含む基準波形データOWを用意して、必要に応じて基準波形データOW又は複数の構成音を含む分離波形データDWを分離して、差分値が「0」以外の構成音を含む分離波形データDWを生成し、それらを適宜ピッチチェンジしたのちに、合成することにより、複数のコードタイプに対応した合成波形データを生成することができるため、入力されるコードにあわせた自動伴奏が可能となる。
また、分離波形データDWとして、差分値が「0」以外の構成音を含むフレーズ波形データを基準波形データOW又は複数音を含む分離波形データDWから分離して、それをピッチチェンジしたのちに合成することが可能であるので、基準波形データOWが基準としたコードタイプとは異なるコードタイプのコードが入力されても対応が可能である。また、コードチェンジに伴うコードタイプの変化にも追従可能である。
さらに、全てのコードルート音について基準波形データOWを用意すれば、構成音の一部にのみピッチチェンジを行えばよくなるため、ピッチチェンジによる音質の劣化を最小限に抑えることができる。
また、一旦分離した分離波形データDWを伴奏パターンデータAPに対応付けて記憶しておくことにより、次回の使用時には、分離処理を行うことなく、入力コードに応じて適切な分離波形データDWや基準波形データOWを読み出し、合成することができる。
なお、上述の実施例では、基準波形データOWから分離波形データDWを含む分離パターンDP1〜4を生成したが、予め分離波形データDWを含む分離パターンデータDP1〜4のうちの少なくとも一つを記憶しておくようにしても良い。また、必要に応じて外部機器から分離パターンデータDP0〜4のうちの少なくとも一つを取得するようにしても良い。
さらに、伴奏パターンをフレーズ波形データで用意するため、高音質での自動伴奏が可能となる。また、MIDI音源では発音が困難な特殊な楽器や特殊な音階を利用した伴奏も自動で行うことが可能となる。
なお、上述の実施例では、基準波形データOWの録音テンポを自動伴奏データAAの属性情報として記憶したが、基準波形データOWごとにここに記憶するようにしても良い。また、実施例では、1つの録音テンポについてのみ基準波形データOWを用意したが、複数種類のテンポについて基準波形データOWを用意してもよい。
なお、本発明の実施例は、電子楽器の形態に限らず実施例に対応するコンピュータプログラム等をインストールした市販のコンピュータ等によって、実施させるようにしてもよい。
その場合には、各実施例に対応するコンピュータプログラム等を、CD−ROM等のコンピュータが読み込むことが出来る記憶媒体に記憶させた状態で、ユーザに提供してもよい。また、そのコンピュータ等が、LAN、インターネット、電話回線等の通信ネットワークに接続されている場合には、通信ネットワークを介して、コンピュータプログラムや各種データ等をユーザに提供してもよい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。以下に、本発明の実施例に変形例を示す。
6…バス、7…RAM、8…ROM、9…CPU、10…タイマ、11…検出回路、12…設定操作子、13…表示回路、14…ディスプレイ、15…外部記憶装置、18…波形メモリ音源、19…サウンドシステム、20…DAC、21…通信I/F、22…演奏操作子、100…伴奏データ生成装置
Claims (5)
- コードタイプとコードルートを特定するコード情報を取得するコード情報取得手段と、
コードタイプとコードルートの組み合わせで特定可能なコードを基準とした伴奏に対応する楽音を記録したフレーズ波形データと前記基準としたコードのコードタイプを特定するコードタイプ情報とコードルートを特定するコードルート情報とを識別する識別子とを含む自動伴奏データを取得する自動伴奏データ取得手段と、
前記取得した自動伴奏データに含まれる前記フレーズ波形データの中から、少なくとも1つのコード構成音に関するフレーズ波形データを抽出して、該少なくとも一つの構成音を含む第1の分離波形データとその他の構成音を含む第2の分離波形データとを生成する分離波形データ生成手段と、
前記取得したコード情報で特定されるコードタイプとコードルートに応じて、前記第1及び第2の分離波形データをピッチチェンジする音高変換手段と、
前記ピッチチェンジされた第1及び第2の分離波形データを合成して伴奏データを生成する伴奏データ生成手段と
を有する伴奏データ生成装置。 - さらに、前記生成した第1及び第2の分離波形データとを前記自動伴奏データに対応付けて記憶する記憶手段を有し、
前記分離波形データ生成手段は、前記取得した自動伴奏データに対応した第1及び第2の分離波形データが前記記憶手段に記憶されている場合には、当該記憶されている第1及び第2の分離波形データを読み出し、前記取得した自動伴奏データに対応した第1及び第2の分離波形データが前記記憶手段に記憶されていない場合には、前記取得した自動伴奏データに含まれる前記フレーズ波形データの中から、少なくとも1つのコード構成音に関するフレーズ波形データを抽出して、該少なくとも一つの構成音を含む第1の分離波形データとその他の構成音を含む第2の分離波形データとを生成する請求項1記載の伴奏データ生成装置。 - コードタイプとコードルートを特定するコード情報を取得するコード情報取得手段と、
コードタイプとコードルートの組み合わせで特定可能なコードを基準とした伴奏に対応する楽音を記録したフレーズ波形データから少なくとも1つのコード構成音に関するフレーズ波形データを抽出することにより生成される分離波形データと、前記基準としたコードのコードタイプを特定するコードタイプ情報とコードルートを特定するコードルート情報とを識別する識別子とを含む自動伴奏データを取得する自動伴奏データ取得手段と、
前記取得したコード情報で特定されるコードタイプとコードルートに応じて、前記分離波形データをピッチチェンジする音高変換手段と、
前記ピッチチェンジされた分離波形データを合成して伴奏データを生成する生成手段と
を有する伴奏データ生成装置。 - コードタイプとコードルートを特定するコード情報を取得するコード情報取得手順と、
コードタイプとコードルートの組み合わせで特定可能なコードを基準とした伴奏に対応する楽音を記録したフレーズ波形データと前記基準としたコードのコードタイプを特定するコードタイプ情報とコードルートを特定するコードルート情報とを識別する識別子とを含む自動伴奏データを取得する自動伴奏データ取得手順と、
前記取得した自動伴奏データに含まれる前記フレーズ波形データの中から、少なくとも1つのコード構成音に関するフレーズ波形データを抽出して、該少なくとも一つの構成音を含む第1の分離波形データとその他の構成音を含む第2の分離波形データとを生成する生成手順と、
前記取得したコード情報で特定されるコードタイプとコードルートに応じて、前記第1及び第2の分離波形データをピッチチェンジする音高変換手順と、
前記ピッチチェンジされた第1及び第2の分離波形データを合成して伴奏データを生成する生成手順と
をコンピュータに実行させるための伴奏データ生成プログラム。 - コードタイプとコードルートを特定するコード情報を取得するコード情報取得手順と、
コードタイプとコードルートの組み合わせで特定可能なコードを基準とした伴奏に対応する楽音を記録したフレーズ波形データから少なくとも1つのコード構成音に関するフレーズ波形データを抽出することにより生成される分離波形データと、前記基準としたコードのコードタイプを特定するコードタイプ情報とコードルートを特定するコードルート情報とを識別する識別子とを含む自動伴奏データを取得する自動伴奏データ取得手順と、
前記取得したコード情報で特定されるコードタイプとコードルートに応じて、前記分離波形データをピッチチェンジする音高変換手順と、
前記ピッチチェンジされた分離波形データを合成して伴奏データを生成する生成手順と
をコンピュータに実行させるための伴奏データ生成プログラム。
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