JPH05204297A - 階名発生装置 - Google Patents

階名発生装置

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Publication number
JPH05204297A
JPH05204297A JP4138073A JP13807392A JPH05204297A JP H05204297 A JPH05204297 A JP H05204297A JP 4138073 A JP4138073 A JP 4138073A JP 13807392 A JP13807392 A JP 13807392A JP H05204297 A JPH05204297 A JP H05204297A
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JP
Japan
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pitch
key
value
floor name
voice
Prior art date
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Application number
JP4138073A
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English (en)
Inventor
Chisato Nakamura
千里 中村
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動ド唱法に従って階名を示す音声を発生さ
せる。 【構成】 SE1〜SE5の判別処理が実行されると、
レジスタQにはNewKey ONに対応して、0〜1
1までのいずれかの値が格納される。そして、SE6で
はQの値によって示される“ド”〜“シ”の内容をなす
音声波形データのスタートアドレスがRAMの記憶領域
にセットされ、SE7ではピッチデータ(アドレス加算
値)がセットされる。したがって、このピッチデータの
値によって示されるアドレス加算値をもって、対応する
音声波形データが読み出すことにより、Qに対応する音
声(移動ド唱法における階名を示す音声)がキーコード
KCに対応する音高をもって発せられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、演奏操作等により指定
された音高に対応する階名を音声にて発生する階名発生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器には音声により階名を発
生させる階名発生装置を備えたものが知られている。こ
の電子楽器にあっては、例えば図17の上部に示した楽
譜に従った押鍵を行ったとすると、押下された鍵の音高
に対応する階名の音声が、鍵に対応する音高にて発生す
る。このとき、鍵に対応する各音高の階名は固定ド唱法
を用いて決定され、したがって、前記楽譜の各音符に対
応する階名は「ソソレレミミレ・・・」となり、この階
名を示す音声が鍵に対応する音高にて発生する。また、
図示した楽譜を内容とする自動演奏データを用いて自動
演奏を行った場合には、自動演奏データの音高に対応す
る階名を示す音声が、当該音高にて発生する。このと
き、同様に自動演奏データの音高に対応する階名は固定
ド唱法を用いて決定され、したがって自動演奏データの
音高に対応する階名も同様に「ソソレレミミレ・・・」
となり、この階名を示す音声が自動的に発せられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音高の階名
を決定する唱法としては、固定ド唱法と移動ド唱法とが
存在する。固定ド唱法は、楽曲の調に関わりなく、C音
は常に“ド”でありA音は常に“ラ”と称呼する唱法で
あるのに対し、移動ド唱法は、当該調の主音に“ド”の
名称を当てはめ、順次“レ、ミ、ファ、ソ・・・”の階
名を当てはめる唱法である。したがって、移動ド唱法を
用いた場合、C調では固定ド唱法と同様にC音が“ド”
となりA音が“ラ”となるが、G調ではG音が“ド”と
なり、E音が“ラ”となる。よって、図示したG調の楽
曲を演奏し、あるいは自動演奏させた場合において移動
ド唱法を用いると、「ドドソソララソ・・・」となり、
固定ド唱法を用いた場合とは大きく異なる。しかるに、
前述した従来の装置にあっては楽曲の調とは無関係に常
に固定ド唱法にのみより、音高に対応する階名を決定す
ることから、当該調における移動ド唱法による階名を認
識することができず、調と移動ド唱法における階名との
関係を学習し得るものではなかった。
【0004】本発明の課題は、移動ド唱法に従って階名
を示す音声を発生させ得る階名発生装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の本発明にあっては、調を指定する調指
定手段と、音高を指定する音高指定手段と、該音高指定
手段により指定された音高の前記調指定手段により指定
された調における階名を検出する階名検出手段と、該階
名検出手段により検出された階名の音声を発生する階名
発音手段とを備えている。また、請求項2記載の発明に
あっては、前記階名検出手段により検出された階名の音
声を当該階名に対応する音高にて発生する階名発音手段
を備えており、さらに請求項3記載の発明にあっては、
前記階名検出手段により検出された階名の音声を前記音
高指定手段により指定された音高にて発生する階名発音
手段を備えている。
【0006】
【作用】請求項1記載の発明において、例えばC調を指
定して、G4音の音高を指定すると、階名検出手段はC
調におけるG4音の階名、すなわち“ソ”を検出し、階
名発音手段は検出された階名“ソ”の音声を発生させ
る。また、例えばG調を指定して、G4音の音高を指定
すると、階名検出手段はG調におけるG4音の階名
“ド”を検出し、階名発音手段は検出された階名“ド”
の音声を発生させる。
【0007】なお、請求項2記載の発明あっては、例え
ばG調を指定して、G4音の音高を指定すると、階名検
出手段がG調におけるG4音の階名“ド”を検出し、階
名発音手段は検出された階名“ド”の音声を、当該階名
に対応する“ド”の音高にて発生させる。また、請求項
3記載の発明にあっては、G調を指定して、G4音の音
高を指定すると、階名検出手段がG調におけるG4音の
階名“ド”を検出し、階名発音手段は検出された階名
“ド”の音声を指定されたG4音の音高にて発生させ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図にしたが
って説明する。すなわち、図2は本実施例にかかる電子
楽器の外観図であり、楽器本体10には鍵盤11、調指
定スイッチ12、曲選択スイッチ13、スタートスイッ
チ14、ストップスイッチ15及びシフトスイッチ16
が設けられている。前記鍵盤11は、最低音高“C0”
から音高順に配列された複数の白鍵及び黒鍵からなり、
各鍵には最低音高“C0”の鍵を“0”とする連続的な
キーコードKCが付されているとともに、各鍵毎に図示
しない鍵盤スイッチが設けられている。前記調指定スイ
ッチ12は、C〜B及び♯,♭の各スイッチで構成さ
れ、前記曲選択スイッチ13は曲ナンバーが付された複
数のスイッチで構成されている。
【0009】これら各スイッチ12〜16及び鍵盤11
の各鍵毎に設けられたスイッチの操作情報は、図1に示
した全体ブロック図において、スイッチ部1からCPU
3に入力される。該CPU3は、この電子楽器において
必要となる全ての制御を実行するのみならず、楽音生成
用の音源回路ハードウェアを用いることなく、プログラ
ム制御により楽音を生成する処理も実行する。すなわ
ち、ROM4には、後述するメインルーチンによって示
される全体処理プログラムと共に、タイマーインタラプ
トルーチンによって示される音源処理プログラムが記憶
されており、さらにはエンベロープデータ(レート、レ
ベル等)、ピッチデータ等の各種楽音制御パラメータ、
PCMの音声波形データ等、及び自動演奏データ等が記
憶されている。
【0010】前記ピッチデータは、音声波形データを読
み出す際のアドレス加算値であって、押鍵により鍵盤ス
イッチがオンとなった際には、前記キーコードKCに対
応するピッチデータと波形スタートアドレス、波形エン
ドアドレス、波形ループアドレスがワーキング用のRA
M5に用意されている中間データ記憶領域にセットされ
る。前記音声波形データは、図3に概念的に示したよう
に“ド”から“シ”までの各階名の音声波形の内容をQ
の値0〜11に対応させて記憶させた12種の波形デー
タで構成されている。また、前記自動演奏データは、そ
の一部を図4に概念的に示したように、アドレスに従っ
て1曲目、2曲目・・・と各曲の音高データが記憶され
ているとともに、各曲記憶領域のヘッダー17には、C
調からB調までの12種の調(図5参照)のいずれかを
指定するための調データが記憶されている。
【0011】なお、C〜Bと♯及び♭の各スイッチで構
成される調指定スイッチ12を操作することにより、図
5に示した12種の調のいずれかを指定することが可能
であり、ROM4にはこの指定された12種の調を、同
図に示した0〜11までの変換値に変換するテーブルが
用意されている。また、前記ヘッダー17に記憶された
C調からB調までの12種の調のいずれかを指定するた
めの調データは、前記変換値をもって記憶されている。
【0012】また、図1においてRAM5には、タイマ
ーインタラプトルーチンにおける音源処理により生成さ
れる各チャンネルの音声波形データ(4チャンネル分の
累算波形値)を一時記憶するための累算用レジスタR
や、図6に示したP,Q,CHO,F,S等のレジスタ
が用意されており、該レジスタCHOには、前記12種
の調に対応する0〜11までの変換値が格納される。前
記タイマーインタラプトルーチンにより生成された音声
波形データは、CPU3中の特に図示していないインス
トラクションデコーダ等からなる制御部からの信号CO
Mに応答して動作するラッチAにラッチされ、ラッチB
に入力される。該ラッチBは、前記タイマーインタラプ
トルーチンの実行を要求する信号INTの周波数に従っ
たタイミングで、動作する。この信号INTは、ハード
クロックにより分周生成される通常40数KHz程度の
安定した信号であって、よって、ラッチBからはINT
の周波数に依存した一定のサンプリング周期をもって、
D/A変換器6に音声波形データが出力される。
【0013】前記タイマーインタラプトルーチンは、I
NTの周波数に従った一定の時間間隔でメインルーチン
に割り込んで実行されるが、タイマーインタラプトルー
チンが実際に開始されるタイミング及び終了するタイミ
ングは変動し得る。つまり、CPU3は割り込みがかか
っても、実行中のオペレーションを即時に中断すること
は不可能であり、その実行が終了してからインタラプト
処理に入る。また、タイマーインタラプト処理に要する
時間もそのプロセスに依存することから、楽音波形デー
タの生成周期は不安定なものとなる。そこで、前記CO
M信号によって制御されるラッチAとD/A変換器6と
の間に、正確なタイミング信号である前記INTで制御
されるラッチBを設けてある。これにより、ラッチAの
ラッチタイミングが、インタラプト処理の処理時間等に
より変動しても、INTのタイミングで動作するラッチ
Bの存在により、D/A変換器6の入力データが切り替
わるタイミングはINTと同期する。つまり、D/A変
換器6にはINTの1周期分だけ遅れた信号がINTの
タイミングにて入力され、アナログ変換される。該D/
A変換器6によりアナログ変換された音声波形信号は、
ローパスフィルタ7でフィルタリングされ、その後アン
プ8で増幅され、スピーカ9を介して放音される。
【0014】次に、以上の構成にかかる本実施例の動作
について、CPU3によって実行されるプログラムの概
容を示したフローチャートに従って説明する。すなわ
ち、図7は本実施例のメインルーチンであり、電源の投
入に伴って開始され、先ずイニシャライズ処理(SA
1)により、RAM5のR,P,Q,CHO,F,S等
のレジスタ群のクリアや初期値設定等が行われる。次
に、スイッチ部1に設けられている鍵盤スイッチ以外の
調指定スイッチ12、曲選択スイッチ13、スタートス
イッチ14、ストップスイッチ15、及びシフトスイッ
チ16等の機能スイッチがスキャンされ(SA2)、こ
のSA2におけるスキャン結果により前回の状態から変
化した機能スイッチが識別され、これに応じた処理が行
われる(SA3)。このとき、C〜B及び♯,♭からな
る調指定スイッチ12が操作されて調が指定されると、
図8に示したように指定された調がレジスタCHOに格
納される(SB1)。なお、ここで調は、前述したよう
に図5に示した変換テーブルを用いて、C調からB調ま
での12種の調に対応する0〜11までの変換値により
レジスタCHOに格納される。
【0015】引き続きスイッチ部1における鍵盤スイッ
チのスキャンが行われ(SA4)、このSA4における
スキャン結果に応じてノートオン、ノートオフ等の対応
する処理が行われる(SA5)。さらに、SA3及びS
A5にて実行された以外の、その他の処理が実行され
(SA6)、以降電源がオン状態にある間SA2〜SA
6の処理が繰り返される。
【0016】このメインルーチンに対して、図9に示し
たタイマーインタラプトルーチンが前述したタイミング
で割り込み、音源処理(SC1)が行われる。この音源
処理は、図10に示したフローに従って実行され、まず
RAM5中に設けられている前記累算用レジスタRがク
リアされる(SD1)。これにより、前回の音源処理に
て記憶された1ch〜4chまでの累算波形値が消去さ
れた後、1ch〜4chまでの全チャンネルの音源処理
が順次実行される(SD2〜SD5)。すなわち、SD
2では1chの波形値を求めてこれをRにセットし、S
D3では同様にして2chの波形値を求めてRに累算す
る。さらに、SD4及びSD5では、各々前のステップ
で累算されたRの値に順次3chと4chの波形値を累
算する。よって、SD5の処理が終了した時点におい
て、Rには1ch〜4chまでの累算波形値が格納され
ている。そして、このRに格納された累算波形値は、図
9のSC2にてラッチAにラッチされる。つまり、ラッ
チAには音源処理(SC1)が終了するタイミングにて
1ch〜4chの累算波形値がラッチされる。さらに、
このラッチAにラッチされた累算波形値は、前述のよう
にハードクロックにより分周生成された正確な一定サン
プリング周期をもってラッチBにラッチされ、A/D変
換器6に入力されてアナログ値に変換され、これにより
スピーカ9からは後述する音声が歪みのない状態で放音
される。
【0017】一方、図7のSA5では、図11に示した
フローに従ってその一部の処理が実行され、先ず鍵盤ス
イッチのスキャン結果に基づき、New Key ON
があるか否か、つまり新たに押下された鍵があるか否か
が判別される(SE1)。新たに押下された鍵がある場
合には、そのキーコードKCを12で除した余りがレジ
スタPに格納され(SE2)、したがってレジスタPに
は0〜11までのいずれかの値が格納される。次に、P
−CHOの値がレジスタQに格納され(SE3)、ここ
で、レジスタCHOの値は前述したようにC調からB調
までの12種のに対応する0〜11のいずれかの値であ
り、また、レジスタPの値も0〜11のいずれかの値で
あることから、SE3でレジスタQに格納される値は負
である場合が有り得る。
【0018】そこで、レジスタQの値が負であるか否か
が判別され(SE4)、負であった場合には“12”を
加算する(SE5)。したがって、SE5の処理を終了
した時点においては、レジスタQには必ず0〜11まで
のいずれか正の値が格納されている。そして、次のSE
6では、レジスタQの値に対応する波形のアドレス情報
がRAM5の中間データ記憶領域にセットされ、これに
より、該中間データ記憶領域には図3に示した0〜11
までのQの値に対応する“ド”〜“シ”の内容をなす音
声波形データのスタートアドレスとエンドアドレスとが
セットされる。さらに、キーコードKCに対応するピッ
チデータ(アドレス加算値)がRAM5の中間データの
記憶領域にセットされ(SE7)、全てのNew Ke
y ONに対して前記アドレス情報やピッチデータ等の
データセットが行われたか否かが判別される(SE
8)。
【0019】そして、全てのNew Key ONに対
してデータがセットされるまで、SE2からの処理判別
が繰り返され、よって、このSE8の判別がYESとな
って、図11に示したフローを抜けた時点においては、
RAM5の中間データ記憶領域には全てのNew Ke
y ONに対して、音声データのスタートアドレスとエ
ンドアドレスとピッチデータ(アドレス加算値)とがセ
ットされている。したがって、以降はこのピッチデータ
の値によって示されるアドレス加算値をもって、対応す
る音声波形データが読み出され、これによりスピーカ9
からは、図3に示したQに対応する音声がキーコードK
Cに対応する音高をもって発せられる。
【0020】すなわち、例えば調指定スイッチ12を操
作して予めC調を指定し、G4音の音高の鍵を押下した
とする。すると、C0音のキーコードKCを“0”とし
た、G4音のキーコードKCは“55”であり、“5
5”を“12”で除した余りは“7”となることから、
SE2ではPに“7”がセットされる。また、C調の変
換値は図5に示したように、“0”であることから、レ
ジスタCHOには“0”がセットされている。よって、
SE3においてP−CHOの値は7−0=7となって、
レジスタQには“7”がセットされる。また、Qの値が
“7”であることにより、SE4の判別がNOとなって
SE6に進む。そして、SE6では図3に示したレジス
タQの値“7”に対応する音声“ソ”の内容をなす波形
データのアドレス情報がRAM5の中間データ記憶領域
にセットされ、SE7ではG4音のキーコードKC“5
5”に対応するピッチデータがセットされることから、
“ソ”の音声がG4の音高をもって発せられる。
【0021】また、例えば調指定スイッチ12を操作し
て予めG調を指定し、G4音の音高の鍵を押下したとす
る。すると、前述のようにC0音のキーコードKCを
“0”とした、G4音のキーコードKCは“55”であ
り、“55”を“12”で除した余りは“7”となるこ
とから、SE2ではPに“7”がセットされる。また、
G調の変換値は図5に示したように、“7”であること
から、レジスタCHOには“7”がセットされている。
よって、SE3においてP−CHOの値は7−7=0と
なって、レジスタQには“0”がセットされる。また、
Qの値が“0”であることから、SE4の判別がNOと
なってSE6に進む。そして、SE6では図3に示した
レジスタQの値“0”に対応する音声“ド”の内容をな
す波形データのアドレス情報がRAM5の中間データ記
憶領域にセットされ、SE7ではG4音のキーコードK
C“55”に対応するピッチデータがセットされること
から、“ド”の音声がG4の音高をもって発せられる。
【0022】さらに、G調を指定した状態で、D5音の
音高の鍵を押下したとすると、前述のようにC0音のキ
ーコードKCを“0”とした、D5音のキーコードKC
は“62”であり、“62”を“12”で除した余りは
“2”となることから、SE2ではPに“2”がセット
される。また、G調の変換値は前述のように“7”であ
ることから、レジスタCHOには“7”がセットされて
いる。よって、SE3においてP−CHOの値は2−7
=−5となって、レジスタQには“−5”がセットされ
る。また、Qの値が“−5”であることから、SE4の
判別がYESとなってSE5に進み、該SE5において
Q+12の値が−5+12=7となって、レジスタQに
“7”がセットされる。続くSE6では、図3に示した
レジスタQの値“7”に対応する音声“ソ”の内容をな
す波形データのアドレス情報がRAM5の中間データ記
憶領域にセットされ、SE7ではD2音のキーコードK
C“62”に対応するピッチデータがセットされること
から、“ソ”の音声がD2の音高をもって発せられる。
したがって、G調を指定した状態で図17の楽譜によっ
て示される演奏を鍵盤11にて行ったとすると、同図に
本実施例として示したように音声「ドドソソ・・・レレ
ド」が、各音符に対応する音高にて発せられ、これによ
り移動ド唱法に従って階名を示す音声を押鍵により指定
された音高にて発生させることができる。
【0023】一方、曲選択スイッチ13やスタートスイ
ッチ14をオン操作し、あるいはシフトスイッチ16を
操作する等により、図7のメインルーチンのSA2にて
機能スイッチの変化が取り込まれると、SA3のスキャ
ン結果に応じた処理の一部が図12及び図13に示した
フローに従って行われる。すなわち、図12に示したフ
ローでは、シフトスイッチ16が操作されたか否かが判
別され(SF1)、操作された場合にはこのときフラグ
Fがセット状態にあるか否かが判別されて(SF1)、
フラグFがセット状態にある場合にはリセットされ(S
F3)、逆にリセット状態にある場合にはセットされる
(SF4)。したがって、この図12のフローにより、
フラグFはシフトスイッチ16が操作される度にセット
又はリセットされ、フラグFのセットによりシフトスイ
ッチ16のオンが示され、リセットによりオフが示され
る。
【0024】他方、図13に示したフローでは、シフト
スイッチ16が操作される都度変化するフラグFがセッ
ト状態にあるか否かが判別されて(SH1)、セット状
態にあればレジスタCHOにヘッダー17のデータ、つ
まり調を示す値が格納され(SH2)、リセット状態に
あればレジスタCH0に“0”が格納される(SH
3)。
【0025】また、前記スタートスイッチ14のオンに
伴って、スキャン結果に応じた処理である自動演奏処理
が図7のSA3にて実行される。このSA3における自
動演奏処理の一部は、図14に示したフローに従って行
われ、この14図に示したフローにおいて、SG1〜S
G6は、前述した図11のフローと同一の構成である。
【0026】しかし、シフトスイッチ16がオフであっ
て、フラグFがリセットされている場合には、前述した
SH3(図13)の処理により、CHOには“0”がセ
ットされている。したがって、図14のSG3におい
て、P−CHOが実行されてもその値がPから変化する
ことはなく、その前のステップSG2で演算された、キ
ーコードKCを12で除した余りPがそのままレジスタ
Qにセットされる。また、CHOが“0”であれば、P
−CHOの値が必ず正となることから、SG4の判別も
必ずNOとなって、SG5の処理が実行されることな
く、SG6に進む。このSG6では、Qに対応する波形
のアドレス情報がRAMの中間データ記憶領域にセット
されるが、シフトスイッチ16がオフである場合のよう
に、CHOが“0”であれば、QはSG2で演算された
キーコードKCを12で除した余りPと常に等しい。こ
こで、キーコードKCを12で除した余りPは、当該キ
ーコードKCの階名を示す値に他ならないことから、S
G7ではSG1のNew Key ONのキーコードK
Cの階名に対応する波形のアドレス情報がRAMの中間
データ記憶領域にセットされることとなる。
【0027】引き続き、SG7では、“12”にステッ
プSG2における商を乗じた値がQに加算されてレジス
タSに格納されるが、このときQには、前述のようにS
G2で演算されたキーコードKCを12で除した余りP
がそのままレジスタQにセットされている。よって、こ
のSG7の処理を行うと、結果的にレジスタSにはNe
w Key ONのキーコードKCの値がセットされ、
SG78ではSに対応するピッチデータとして、New
Key ONのキーコードKCに対応するピッチデー
タがRAMの中間データ記憶領域にセットされることに
なる。したがって、シフトスイッチ16をオフにして自
動演奏を実行させた場合には、キーコードKCの階名を
示す音声が当該キーコードKCの音高にて発生し、図1
5に従来例(シフトSWオフの場合)として示したよう
に、音高が「G4,G4,D5,D5・・・A4,A
4,G4」の楽曲を自動演奏させれば、「ソソレレ・・
・ララソ」の音声が、各音符に対応する音高にて発せら
れる。
【0028】これに対し、シフトスイッチ16がオンで
あってフラグFがセット状態にあれば、図13のSH2
で、レジスタCHOにヘッダー17のデータ、つまり調
を示す値が格納される。したがって、図14のSG2〜
SG5の処理により、キーコードKCの階名を示す値が
調を示す値によりシフトされてQに格納され、SG6で
はこのシフトされた階名を示す値Qに対応する波形のア
ドレス情報がRAMの中間データ記憶領域にセットされ
る。また、SG7では、“12”にステップSG2にお
ける商を乗じた値がQに加算されてレジスタSに格納さ
れるが、このときQには、SG3でキーコードKCを1
2で除した余りP(音高を無視した階名を示す値)をC
HOによりシフトした値が格納されている。よって、S
G7においてレジスタSには、キーコードKCをCHO
によりシフトした音高を示すキーコードの値がセットさ
れることになり、SG8でRAMの中間データ記憶領域
にセットされるSに対応するピッチデータは、キーコー
ドKCをCHOによりシフトしたピッチデータとなる。
【0029】すなわち、例えばヘッダーにG調が格納さ
れており、A4音の音高の自動演奏データがNew K
ey ONとして読み出されたとすると、C0音のキー
コードKCを“0”としたA4音のキーコードKCは
“57”であり、“57”を“12”で除した商は
“4”余りは“9”となることから、SG2ではPに
“9”がセットされる。また、G調の変換値は図5に示
したように、“7”であることから、レジスタCHOに
は“7”がセットされている。よって、SG3において
P−CHOの値は9−7=0となって、レジスタQには
“2”がセットされる。また、Qの値が“2”であるこ
とから、SG4の判別がNOとなってSG6に進む。そ
して、SG6では図3に示したレジスタQの値“2”に
対応する音声“レ”の内容をなす波形データのアドレス
情報がRAM5の中間データ記憶領域にセットされる。
さらに、SG7ではステップSG2における商“4”に
“12”を乗じた値“48”にQの値“2”が加算され
て、48+2=50がレジスタSに格納される。このレ
ジスタSに格納された値“50”は、C0音のキーコー
ドKCを“0”としたD4音のキーコードであり、よっ
て、SG8でD4音のキーコードに対応するピッチデー
タがセットされることにより、“レ”の音声がD4の音
高をもって発せられる。
【0030】したがって、シフトスイッチ16をオンに
した状態で、スタートスイッチ14をオン操作すると、
G調であって音高が「G4,G4,D5,D5・・・A
4,A4,G4」の楽曲を自動演奏さた場合には、図1
4に本実施例(シフトSWオンの場合)として示したよ
うに「ドドソソ・・・レレド」の音声が、G調にシフト
された音高「C4,C4,G4,G4・・・D4,D
4,C4」にて発せられ、これによりG調の移動ド唱法
における階名の音声をG調にシフトした音高にて発生さ
せることができる。
【0031】図16は、本発明の他の実施例におけるS
A3の自動演奏処理の一部を示すフローであり、この図
16に示したフローは、前述した図11のフローと同一
構成であって、アドレスに従って読み出される自動演奏
データにNew Key ON情報がある毎に図11の
SA1〜SE8に対応するSI1〜SI8の判別処理が
繰り返される。このとき、シフトスイッチ16がオフで
あってフラグFがリセット状態にあれば、前述のように
図13のSH3でCHOには“0”が格納される。よっ
て、曲選択スイッチ13の操作により、図4に示した自
動演奏データ内の1曲目の曲を指定し、シフトスイッチ
16をオフにした状態で、スタートスイッチ14をオン
操作すると、図17に従来例(シフトSWオフの場合)
として示したように「ソソレレ・・・ララソ」の音声
が、自動演奏データに対応する音高にて発せられ、これ
により固定ド唱法に従って階名を示す音声を自動演奏デ
ータにより指定された音高にて発生させることができ
る。
【0032】これに対し、シフトスイッチ16をオンに
した状態で、曲選択スイッチ13の操作により、図4に
示した自動演奏データ内の1曲目の曲を指定し、スター
トスイッチ14をオン操作すると、順次G4,G4,D
5,D5・・・の各NewKey ONが読み出され
て、前述した図11のSE2〜SE8と同一の判別処理
がSI2〜SI8に従って実行される。このとき、CH
0にはヘッダー17の値が格納されおり、また、SI7
ではキーコードKCに対応するピッチデータがRAMの
中間データ記憶領域にセットされる。よって、図4に例
示した1曲目のように、G調であって音高が「G4,G
4,D5,D5・・・A4,G4」の楽曲を自動演奏さ
せれば、図17に本実施例(シフトSWオンの場合)と
して示したように、移動ド唱法に従って階名を示す音声
「ドドソソ・・・レレド」を、自動演奏データにより指
定された音高にて発生させることができる。
【0033】なお、実施例では調指定スイッチに或はヘ
ッダー17内に記憶されているデータによって予め定め
られる調に基づいて移動ド唱法を行わせるようにした
が、鍵盤11をコード鍵域とメロディー鍵域とに分割し
てコード鍵域で指定されたコードに基づく自動伴奏を行
いながらメロディー鍵域でもってメロディー演奏を行う
場合においても本発明を適用できる。
【0034】即ち、コード鍵域で順次指定されるコード
のコード進行に基づいて当該自動伴奏の調を判別するよ
うにし、この判別された調に基づいてメロディー鍵域で
演奏されるメロディー演奏を上述した移動ド唱法で行う
ようにするのである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、指定され
た調における音高の階名を検出して、この階名を音声に
より発生させるようにしたことから、指定された調にお
ける移動ド唱法の階名を音声により示してこれを認識さ
せることができ、これによって、調と移動ド唱法におけ
る階名との関係を学習させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した電子楽器の全体構
造を示すブロック図である。
【図2】同実施例にかかる電子楽器の要部外観平面図で
ある。
【図3】同実施例のROM内に記憶されたQの値とその
値に対応する波形の内容を示す概念図である。
【図4】同実施例のROM内に記憶された自動演奏デー
タを示す概念図である。
【図5】同実施例に用いられる変換テーブルにおける調
と変換値との関係を示す概念図である。
【図6】同実施例にかかる電子楽器のRAM内に設けら
れたレジスタの一部を示す説明図である。
【図7】同実施例のメインルーチンを示すフローチャー
トである。
【図8】図7に示したメインルーチンにおけるSA3の
処理の一部を示すフローチャートである。
【図9】同実施例のタイマーインターラプトルーチンを
示すフローチャートである。
【図10】同タイマーインターラプトルーチンにおける
音源処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】図7に示したメインルーチンにおけるSA5
の処理の一部を示すフローチャートである。
【図12】図7に示したメインルーチンにおけるSA3
の処理の一部を示すフローチャートである。
【図13】図7に示したメインルーチンにおけるSA3
の処理の一部を示すフローチャートである。
【図14】図7に示したメインルーチンのSA3におけ
る自動演奏処理の一部を示すフローチャートである。
【図15】楽譜とこの楽譜に従って演奏及び自動演奏を
行った場合における従来と本発明の一実施例との発音態
様を示す説明図である。
【図16】本発明の他の実施例における、図7に示した
メインルーチンのSA3における自動演奏処理の一部を
示すフローチャートである。
【図17】同実施例において、楽譜とこの楽譜に従って
演奏及び自動演奏を行った場合における従来と同実施例
との発音態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スイッチ部 3 CPU 4 ROM 5 RAM 11 鍵盤 12 調指定スイッチ 13 曲選択スイッチ 16 シフトスイッチ 17 ヘッダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10H 7/00 8622−5H G10L 3/00 J 8946−5H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調を指定する調指定手段と、 音高を指定する音高指定手段と、 該音高指定手段により指定された音高の前記調指定手段
    により指定された調における階名を検出する階名検出手
    段と、 該階名検出手段により検出された階名の音声を発生する
    階名発音手段と、 を備えたことを特徴とする階名発生装置。
  2. 【請求項2】 調を指定する調指定手段と、 音高を指定する音高指定手段と、 該音高指定手段により指定された音高の前記調指定手段
    により指定された調における階名を検出する階名検出手
    段と、 該階名検出手段により検出された階名の音声を当該階名
    に対応する音高にて発生する階名発音手段と、 を備えたことを特徴とする階名発生装置。
  3. 【請求項3】 調を指定する調指定手段と、 音高を指定する音高指定手段と、 該音高指定手段により指定された音高の前記調指定手段
    により指定された調における階名を検出する階名検出手
    段と、 該階名検出手段により検出された階名の音声を前記音高
    指定手段により指定された音高にて発生する階名発音手
    段と、 を備えたことを特徴とする階名発生装置。
JP4138073A 1991-11-29 1992-04-30 階名発生装置 Pending JPH05204297A (ja)

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JP4138073A JPH05204297A (ja) 1991-11-29 1992-04-30 階名発生装置

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JP3-106574 1991-11-29
JP10657491 1991-11-29
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031484A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 楽譜表示装置および楽譜表示用プログラム
WO2016042653A1 (ja) * 2014-09-19 2016-03-24 有限会社ハーモウェル 音楽学習支援装置及び楽器
JP2017032862A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 漢基 文 音楽再生装置及び音楽再生方法
JP2017125955A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 國男 青木 伴奏機能付きキーボード

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