JPH08332743A - 印字用ユニット - Google Patents

印字用ユニット

Info

Publication number
JPH08332743A
JPH08332743A JP14031795A JP14031795A JPH08332743A JP H08332743 A JPH08332743 A JP H08332743A JP 14031795 A JP14031795 A JP 14031795A JP 14031795 A JP14031795 A JP 14031795A JP H08332743 A JPH08332743 A JP H08332743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
substrate
coil spring
heat dissipation
printing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14031795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3060894B2 (ja
Inventor
Hiroshi Yamaguchi
浩史 山口
Toshio Sugiura
俊夫 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP14031795A priority Critical patent/JP3060894B2/ja
Publication of JPH08332743A publication Critical patent/JPH08332743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3060894B2 publication Critical patent/JP3060894B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Common Mechanisms (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字用基板の局部的な過熱を防止する。 【構成】 印字用ユニット1では、ヘッド基板3は端子
部によりプリント基板4と接続されて、当該プリント基
板4により保持されて、放熱板2のヘッド基板載置部2
1に載置される。放熱板2の溝部7には、ヘッド基板3
の発熱抵抗体31の背面の部分を避けて、突起10が形
成されているので、ヘッド基板3の局部的な過熱が防止
でき、印字用紙9の印字面に線状の汚れ(尾引き)を生
じることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、プリン
タ等の印字部に搭載される印字用ユニットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリやプリンタ等の印字
装置に搭載される印字用ユニットの一例としては、図6
及び図7に示すような発熱抵抗体51を用いたサーマル
ヘッドユニット52と呼ばれるものが知られている。こ
のサーマルヘッドユニット52においては、発熱抵抗体
51とこの発熱抵抗体51を駆動する駆動IC53とを
印字用基板54に設け、この印字用基板54を放熱板5
5に載置し、この放熱板55をヘッドホルダ58で保持
して図示しない印字装置の本体フレームに固定してい
る。
【0003】ここで、前記サーマルヘッドユニット52
の印字用基板54には、後述する制御用基板56と接続
するための端子部57が設けられ、この端子部57によ
って、当該印字用基板54と制御用基板56とは電気的
かつ物理的に接続されている。また、制御用基板55に
は、印字制御信号を発生する図示しない制御装置と接続
するための接続コネクタ等が設けられている。
【0004】上記のような構成を有するサーマルヘッド
ユニット52では、図7に示すように、放熱板55は、
ヘッドホルダ58により保持されており、当該ヘッドホ
ルダ58と放熱板55の間には、前記印字用基板56に
設けられた発熱抵抗体51をプラテン59に密着させる
ために、印字用基板54をプラテン59方向に付勢する
ヘッドスプリング60が配設されている。ここで、放熱
板55にはヘッドスプリング60の移動を規制するため
に、ボス61が形成され、当該ボス61が、ヘッドスプ
リング60の端部に勘合している。尚、ヘッドスプリン
グは、図示しないが合計5個設けられているために、図
8に示すように、放熱板55上には、その長手方向にボ
スが5個形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成のサーマルヘッドユニット52では、放熱板55に
ボス61をプレス加工により形成しているために、図6
及び図7に示すように、放熱板55の印字用基板56が
載置される部分に窪み62が生じていた。この窪み62
は印字用基板54の発熱抵抗体51が設けられている部
分の裏側まで形成されているので、当該窪み62に対向
する印字用基板54の部分では、局部的に放熱が不十分
になり、局部的過熱を起こしていた。当該局部的過熱が
生じると、発熱抵抗体51への制御電圧の印加を切って
も、図7に示す印字用紙63に不要な画素が形成されて
しまい、印字用紙63の印字面に線状の汚れ(尾引き)
を生じて印字品質が劣化する原因になっていた。
【0006】上述した問題点を解決するためになされた
請求項1にかかる発明の印字用ユニットでは、放熱板上
の突起を発熱抵抗体の配置位置から離れた位置に設ける
ことにより、印字用基板の局部的過熱を防止し、印字品
質のよい印字用ユニットを提供することを目的とする。
【0007】また、請求項2にかかる発明の印字用ユニ
ットでは、上記の目的に加えて、放熱板にはその長手方
向に断面略U字型の溝部形成し、また、付勢部材をコイ
ルスプリングとし、当該コイルスプリングの外径は、前
記放熱板の溝部の幅と略同一に形成されていることによ
り、溝部の幅方向ににおけるコイルスプリングの移動を
溝部の壁部により規制して、コイルスプリングの移動防
止を確実にして、印字用基板のプラテンへの付勢を確実
にすることも目的とする。
【0008】さらに、請求項3にかかる発明の印字用ユ
ニットでは、上記の目的に加えて、突起の側面と溝部の
一つの壁面の間隔を、コイルスプリングの線径と略同一
にすることにより、溝部の長手方向におけるコイルスプ
リング移動防止を確実にして、印字用基板のプラテンへ
の付勢を確実にすることも目的とする。
【0009】また、請求項4にかかる発明の印字用ユニ
ットでは、請求項1の目的に加えて付勢部材及び突起を
複数設けることにより、印字用基板のプラテンへの付勢
力を均一にして、印字用基板のプラテンへの付勢を確実
にすることも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1にかかる発明の印字用ユニットでは、放熱板
を保持する保持部材と、放熱板上に載置された印字用基
板と、印字用基板に設けられた発熱体と、該発熱体と対
向する位置に設けられたプラテンと、保持部材と放熱板
との間に設けられ、印字用基板をプラテン方向に付勢す
る付勢部材と、付勢部材の付勢方向と直交する方向にお
いてその付勢部材の移動を規制するために、その直交す
る方向において発熱体の配置位置から離れた位置に設け
られた突起とを備えている。
【0011】また、請求項2にかかる発明の印字用ユニ
ットでは、上記の構成に加え、前記放熱板にはその長手
方向に断面略U字型の溝部を形成し、前記付勢部材はコ
イルスプリングからなり、当該コイルスプリングの外径
は、前記放熱板の溝部の幅と略同一に形成されている。
【0012】さらに、請求項3にかかる発明の印字用ユ
ニットでは、上記の構成に加え、前記突起の側面と前記
の溝部の一つの壁面との間隔が、前記コイルスプリング
の線径と略同一に形成されている。
【0013】また、請求項4にかかる発明の印字用ユニ
ットでは、請求項1にかかる発明の印字用ユニットの構
成に加えて、前記付勢部材及び前記突起が、各々複数個
設けられている。
【0014】
【作用】上記の構成を有する請求項1に記載の発明の印
字用ユニットでは、印字用基板に設けられた発熱体に通
電することにより印字動作が行われる。この字用基板を
プラテン方向に付勢する付勢部材の移動を規制する突起
は、前記発熱体の配置位置の真裏の位置を避けて放熱板
に設けられている。したがって、突起の裏側の放熱板に
形成されている窪みが、発熱体の設けられている部分の
裏側の印字用基板に対向することがないので、印字用基
板に局部的過熱を生じることがない。
【0015】また、請求項2に記載の発明の印字用ユニ
ットでは、上記の作用に加えて放熱板の長手方向に形成
した断面略U字型の溝部の幅を付勢手段たるコイルスプ
リングの外径と略同一に形成しているので、溝部の両壁
面にコイルスプリングの外周部分が接して、溝部の幅方
向におけるコイルスプリングの移動が規制される。
【0016】さらに、請求項3に記載の発明の印字用ユ
ニットでは、上記の作用に加えて突起の側面と溝部の一
つの壁面との間隔がコイルスプリングの線径と略同一に
形成されているので、当該隙間にコイルスプリングの一
部が勘合することにより、放熱板の溝部の長手方向に対
するコイルスプリングの移動が規制される。
【0017】また、請求項4に記載の発明の印字用ユニ
ットでは、請求項1の発明の印字ユニットの作用に加え
て、付勢部材及び突起が各々複数設けられていることに
より、印字用基板はプラテンへ均一に付勢される。
【0018】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例である印
字用ユニットを図面を参照して説明する。
【0019】印字用ユニット1は、図1に示すように、
放熱板2と、放熱板2に正確に位置決めされて載置され
ているヘッド基板3と、ヘッド基板3と電気的及び物理
的に接続され放熱板2に固定されているプリント基板4
から構成されている。この印字用ユニット1は、図2に
示すサーマル式ファクシミリ5の印字部6として使用さ
れるもので、このサーマル式ファクシミリ5は、感熱転
写インクリボン8を使用して普通紙の印字用紙9に印字
を行うか、または、感熱転写インクリボン8を使用せず
に感熱式印字用紙に直接印字を行う方式のものである。
ここで、図1は、図2に示すサーマル式ファクシミリ5
の印字用ユニット1の分解斜視図である。尚、ヘッド基
板3は本発明の印字用基板に該当する。
【0020】次に、この印字用ユニット1の構造を図1
から図5を参照して詳細に説明する。
【0021】先ず、放熱板2について図1乃至図3を参
照して説明する。図3は、図1に示す放熱板2を裏側か
ら見た場合の斜視図である。
【0022】印字用ユニット1の基部を構成する放熱板
2は、図1に示すヘッド基板3の熱を放熱するために用
いられるもので、図1及び図3に示す形状で、鋼板をプ
レス加工することにより形成されている。この放熱板2
は、図4に示す断面図のように、断面略U字型の溝部7
をその長手方向に形成され、図3に示すように溝部7の
底面8には、図4に示すコイルスプリング14の移動を
規制する突起10が溝部7の長手方向に一列に5個形成
されている。これらの溝部7及び突起10は、放熱板2
をプレス加工するときに一度に形成されているが、必ず
しも一度のプレス加工に寄らずに、複数の工程で形成し
てもよい。また、本実施例では、前記突起10はプレス
による絞り加工で形成しているが、必ずしも、絞り加工
による突起に限られず、図5に示すように、バーリング
加工されたバーリング突起12としてもよい。ここで、
コイルスプリング14は本発明の付勢部材に該当する。
【0023】また、図3に示す放熱板2の裏側の面に
は、図1に示すように、ヘッド基板3を載置するヘッド
基板載置部21が、溝部7の底面8の裏側の面に形成さ
れている。このヘッド基板載置部21には、前記各突起
10をプレスによる絞り加工により形成したことに伴う
窪み11が、図1に示すように前記各突起10の裏側に
それぞれ形成されている。
【0024】さらに、図1において、放熱板2の左端部
には、前記プリント基板4を載置するプリント基板載置
部22がプリント基板4の載置面を前記ヘッド基板載置
部21のヘッド基板の載置面と平行にして突設され、放
熱板2の右端部には、上記同様なプリント基板載置部2
3が突設され、プリント基板載置部22とプリント基板
載置部23との中間部には、上記同様なプリント基板載
置部24が突設されている。
【0025】尚、放熱板2は、鋼板をプレス加工で形成
する以外に、鋳物やアルミダイキャスト等の鋳造により
形成してもよく、その材質も、鉄に限られず、銅やアル
ミ等の熱伝導率の良い物を使用してもよい。
【0026】次に、各プリント基板載置部22乃至24
について説明する。
【0027】プリント基板載置部22には、プリント基
板4と放熱板の位置合わせをする位置合わせボス22a
が設けられ、位置合わせボス22aの近傍には、プリン
ト基板4を固定するねじ25用のねじ穴22bがバーリ
ング加工により設けられている。また、プリント基板載
置部23には、上記の位置合わせボス22aと同様な位
置合わせボス22aと位置合わせボス23aが設けら
れ、その位置合わせボス23aの近傍には、プリント基
板4を固定するねじ26用のねじ穴23bが設けられて
いる。ここで、位置合わせボス22a,23aはプリン
ト基板4の位置合わせ穴32,33にそれぞれ勘合する
ことにより、プリント基板4は放熱板2に対して位置合
わせされる。
【0028】次に、前記ヘッド基板載置部21の治具穴
27乃至30について図1を参照して説明する。
【0029】前記ヘッド基板載置部21には、印字用ユ
ニット1の組立時に、図示しない治具に放熱板2を一時
的に固定するための小判型の治具穴27と、円形の治具
穴28乃至30が放熱板2の長手方向に一列に形成され
ている。この治具穴27乃至30はヘッド基板載置部2
1上で、プリント基板載置部22乃至24に片寄った位
置に配置され、図1に示すヘッド基板3上の発熱抵抗体
31の背面に治具穴が来ないように形成されており、ヘ
ッド基板3の局部的な過熱を防止している。
【0030】次に、プリント基板4について説明する。
【0031】プリント基板4は、図1に示すように、サ
ーマル式ファクシミリ5の印字の主走査方向に細長い長
方形に形成され、プリント基板4の左端部には、図1に
示す位置合わせボス22aが挿入される位置合わせ穴3
2が形成されている。この位置合わせ穴32は、プリン
ト基板4の長手方向に沿って縦長の小判型に形成されて
いる。また、位置合わせ穴32の右横には、ねじ25が
貫通する貫通孔34が設けられている。さらに、プリン
ト基板4の右端部には、位置合わせボス23aが挿入さ
れる円形の位置合わせ穴33が形成され、位置合わせ穴
33の左横には、上記貫通孔34と同様の貫通孔35が
設けられている。
【0032】さらに、プリント基板4の長手方向の両端
部には後述するヘッド基板3の端子部41,42を半田
付けするためのランド部36,37が各々設けられてい
る。このランド部36,37は、各々9つの平行な長方
形の銅膜製のランドにより構成されている。
【0033】このプリント基板4には、図示しない印字
制御装置と接続するために図示しないコネクタが設けら
れ、このコネクタ図示しない各端子は、プリント基板4
の裏面まで貫通し、導体パターンにより前記ランド部3
6,37の各ランドに接続されている。また、プリント
基板4の長手方向の略中央付近には、図示しないマイク
ロスイッチが設けられ、印字用ユニット1がサーマル式
ファクシミリ5の印字部6へ正しく装着されているか否
かを検出している。
【0034】このプリント基板4は、上記の構造を有す
ることにより、図示しない印字制御装置からの印字制御
信号を図示しないコネクタを介してヘッド基板3の端子
部41,42に伝達し、また、ヘッド基板3を端子部4
1,42を介して支持するために設けられているもので
ある。
【0035】次に、ヘッド基板3の構造について、図1
及び図4を参照して説明する。
【0036】ヘッド基板3は、放熱板2のヘッド基板載
置部21に沿うように細長い長方形状に、絶縁性の基材
43により構成され、当該基材43上には、印字の主走
査方向に発熱抵抗体31が直線状に形成されている。こ
の発熱抵抗体31は、微細な発熱素子の集合体で、印字
の解像度に応じて設けられるもので、例えば、200D
PIであれば、1インチの間に、200素子が配列され
るものである。また、前記ヘッド基板3上には発熱抵抗
体31を駆動するIC45が、発熱抵抗体31と平行に
18個載置され、各IC45毎に発熱抵抗体31の一定
部分の素子のON・OFFを行っている。ここで、発熱
抵抗体31が本発明の発熱体に該当する。
【0037】さらに、ヘッド基板3の長手方向両端部に
は、図1に示すように、端子部41,42が設けられて
おり、この端子部41,42と各IC45は、図示しな
い導体パターンにより各々接続され、また、各IC45
と発熱抵抗体31との間は、図示しない導体パターンに
より接続されている。この導体パターンは、非常に細い
線状の銅膜のパターンの集合により構成されるものであ
り、図示しないが一本の線が発熱抵抗体31の一つの素
子に繋がっているものである。
【0038】さらに、このヘッド基板3の端子部41,
42には、所定規格のピン46が、各々、平行に9本ず
つ取り付けられている。このピン46は、図示しない
が、ヘッド基板の各端子部41,42において、基材4
3を上下から挟んで、その外周部を光硬化性又は熱硬化
性の接着材によってモールディングされて、基材43と
平行に固定されている。
【0039】このヘッド基板3には、放熱板2への熱伝
導を高めるために発熱抵抗体31が設けられている面の
裏側の面に、図示しないシリコングリースが塗布され、
そして、ヘッド基板3は放熱板2に精密に位置合わせさ
れて載置されている。尚、このヘッド基板3が、本発明
の印字用基板に該当する。
【0040】次に、図4を参照して、印字用ユニット1
を保持するヘッドホルダ13、コイルスプリング14、
放熱板2、ヘッド基板3、及びプラテン15の関係につ
いて説明する。
【0041】図4に示すように、放熱板2は鋼板を折り
曲げて形成されたヘッドホルダ13により保持されてい
る。このヘッドホルダ13が本発明の保持部材に該当す
る。ヘッドホルダ13の壁面16には、プリント基板載
置部24の後端が挿入される開口部17が形成されてお
り、また、ヘッドホルダ13の他の壁面18には放熱板
2に設けられているフック部19が挿入される開口部2
0が形成されている。この開口部20は、放熱板2のフ
ック部19が所定範囲で移動可能なように、長方形に形
成され、前記放熱板2に2個設けられているフック部1
9に対応して、ヘッドホルダ13の壁面18に2箇所設
けられている。
【0042】さらに、ヘッドホルダ13にはコイルスプ
リング14を保持するスプリング保持部材26が設けら
れ、当該スプリング保持部材26と放熱板2の溝部7と
の間にはコイルスプリング14が配設され、放熱板2の
ヘッド基板載置部21に載置されたヘッド基板3をプラ
テン15方向に付勢して、ヘッド基板3の発熱抵抗体3
1がプラテン15により紙送りされる印字用紙9に密着
するよう構成されている。尚、本実施例では、コイルス
プリング14は、放熱板2の長手方向に5箇所配置され
ている。したがって、ヘッド基板3はプラテン15方向
に均一に付勢されるので、ヘッド基板3上の発熱抵抗体
31はその長手方向においても印字用紙9に均一に密着
している。
【0043】また、図4の断面図に示すようにコイルス
プリング14の外径は、放熱板2の溝部7の内幅と同一
か、または、僅かに小さく構成されているので、放熱板
2の溝部7の幅方向(図4に示す矢印A方向)における
コイルスプリング14の移動が、溝部7の内壁27,2
8によって規制される。
【0044】さらに、溝部7に設けられた突起10は、
印字用基板43上で発熱抵抗体31が配置されている部
分の真裏の部分を避けて、溝部7の内壁27近傍に設け
られている。このとき、突起10の側面10aと溝部7
の内壁27との間隔はコイルスプリング14の線径と同
一か僅かに大きい間隔に形成されているので、コイルス
プリング14の下端部の一部が前記突起10の側面10
aと溝部7の内壁27との間の間隙に勘合する。したが
って、コイルスプリング14の溝部7の長手方向(図4
の紙面に直交する方向)における移動を規制することが
できる。ここで、内壁27が請求項3の発明の一つの壁
面に該当する。
【0045】次に、上記の構造を有する本実施例の印字
用ユニット1の組立について説明する。
【0046】先ず、図示しない治具の上に放熱板2を治
具穴27乃至30を利用して、正確に固定する。
【0047】次に、前記治具に固定された放熱板2のプ
リント基板載置部23上の位置合わせボス23aをプリ
ント基板4の位置合わせ穴33に、プリント基板載置部
22上の位置合わせボス22aをプリント基板4の位置
合わせ穴32に、各々勘入させた状態で放熱板2のプリ
ント基板載置部22乃至24上にプリント基板4を載置
する。これにより放熱板2とプリント基板4とは正確に
位置合わせされる。
【0048】上記のように、放熱板2のプリント基板載
置部22乃至24にプリント基板4を位置合わせして載
置した状態で、ねじ25,26を各々プリント基板4の
貫通孔34,35を介して放熱板2のプリント基板載置
部22上のねじ穴22b及びプリント基板載置部23上
のねじ穴23bにねじ込み、プリント基板4を放熱板2
上に固定する。
【0049】次いで、ヘッド基板3を、当該ヘッド基板
3の発熱抵抗体31が形成されていない側の面に放熱効
果を高めるためのシリコングリースを塗布して、放熱板
2のヘッド基板載置部21上に、図示しない治具の案内
により正確に位置合わせして載置する。
【0050】このとき、ヘッド基板3の端子部41,4
2の各ピン46は、プリント基板4のランド部36、3
7に各々載置される。ここで、半田付けにより、端子部
41,42の各ピン46は、プリント基板4のランド部
36、37に固着される。したがって、ヘッド基板3は
プリント基板4により支持されて、ヘッド基板3とプリ
ント基板4とは電気的にも物理的にも一体化される。即
ち、ヘッド基板2は、端子部41,42を介して、プリ
ント基板4に支持されて、放熱板2上の正確な位置に載
置される。
【0051】次に、ヘッドホルダ13に設けた5箇所の
スプリング保持部材26にそれぞれ、コイルスプリング
14の端部を引っかけて固定し、この状態のヘッドホル
ダ13に印字用ユニット1を挿入すると、各コイルスプ
リング14の下端部の中に各突起10がそれぞれ勘入
し、コイルスプリング14の移動が規制される。
【0052】以上説明したように、本実施例の印字用ユ
ニット1では、溝部7に設けられた突起10は、ヘッド
基板3上で発熱抵抗体31が配置されている部分の真裏
の部分を避けて、溝部7の内壁27近傍に設けられてい
る。したがって、突起10の裏側に形成された窪み11
がヘッド基板3上で発熱抵抗体31が配置されている部
分の真裏の部分にないので、ヘッド基板3に局部的な過
熱を生じることがないので、印字用紙9上に不要な画素
を生じることがない。よって、印字用紙9の印字面に線
状の汚れ(尾引き)を生じることがない。
【0053】また、図4の断面図に示すようにコイルス
プリング14の外径は、放熱板2の溝部7の内幅と同一
か、または、僅かに小さく構成されているので、放熱板
2の溝部7の幅方向(図4に示す矢印A方向)における
コイルスプリング14の移動を、溝部7の内壁27,2
8によって規制することができ、コイルスプリング14
の移動を防止できる。
【0054】さらに、突起10の側面10aと溝部7の
内壁27との間隔はコイルスプリング14の線径と同一
か僅かに大きい間隔に形成されているので、コイルスプ
リング14の下端部の一部が前記突起10の側面10a
と溝部7の内壁27との間の間隙に勘合する。したがっ
て、コイルスプリング14の溝部7の長手方向(図4の
紙面に直交する方向)における移動を規制することがで
き、コイルスプリング14の移動を防止できる。
【0055】また、コイルスプリング14及び突起10
は、溝部7の長手方向にそれぞれ5個設けられているの
で、ヘッド基板3のプラテン15方向への付勢が均一に
なり、発熱抵抗体31がプラテン15により紙送りされ
る印字用紙9に均一に密着することができ、印字むらを
防止することができる。
【0056】尚、本発明は上記の実施例に限られず、各
種の変形が可能である。
【0057】例えば、本実施例では、突起10は絞り加
工により形成しているが、図5に示すようにバーリング
加工により形成してもよい、バーリング加工により形成
すれば、突起の高さを高くすることができる特徴があ
る。また、突起10は曲げ起こしにより形成してもよ
い。この曲げ起こしは、放熱板2をプレス加工するとき
に同時に形成するようにすればよい。
【0058】また、本実施例では、付勢部材をコイルス
プリング14としているが、このコイルスプリング14
は必ずしも金属には限られず、弾性樹脂、グラスファイ
バー、カーボンファイバー等で構成してもよい。また、
必ずしもコイルスプリングに限られず、板ばね、弾性樹
脂等により構成してもよい。
【0059】また、本実施例の印字用ユニットでは、端
子部41,42のピン46をプリント基板4のランド部
36,37に半田付けにより固定しているが、コネクタ
等を利用して、固定するようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1にかかる発明の印字用ユニットでは、印字用基板
をプラテン方向に付勢する付勢部材の移動を規制する突
起は、発熱体の配置位置の真裏の位置を避けて放熱板に
設けられているので、突起の裏側の放熱板に形成されて
いる窪みが、発熱体の設けられている部分の裏側の印字
用基板に対向する位置になるのを防止することができ
る。したがって、印字用基板に局部的過熱を生じること
がなく、印字用紙に尾引きを生じず、良好な印字品質の
印字用ユニットを提供できる。
【0061】また、請求項2に記載の発明の印字用ユニ
ットでは、上記の効果に加えて、放熱板の長手方向に形
成した断面略U字型の溝部の幅を付勢手段たるコイルス
プリングの外径と略同一に形成しているので、溝部の両
壁面にコイルスプリングの外周部分が接して、溝部の幅
方向におけるコイルスプリングの移動を規制することが
できる。
【0062】さらに、請求項3に記載の発明の印字用ユ
ニットでは、上記の効果に加えて、突起の側面と溝部の
一つの壁面との間隔がコイルスプリングの線径と略同一
に形成されているので、当該隙間にコイルスプリングの
一部が勘合することにより、放熱板の溝部の長手方向に
対するコイルスプリングの移動を規制することができ
る。
【0063】また、請求項4に記載の発明の印字用ユニ
ットでは、請求項1の発明の印字ユニットの効果に加え
て、付勢部材及び突起が各々複数設けられていることに
より、印字用基板をプラテンへ均一に付勢することがで
きる。したがって、印字の主走査方向における印字むら
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である印字用ユニットの分解
斜視図である。
【図2】本発明の一実施例である印字用ユニットが使用
されるサーマル式ファクシミリの断面図である。
【図3】図1に示す印字用ユニットの放熱板を裏側から
見たときの斜視図である。
【図4】本発明の一実施例である印字用ユニットの断面
図である。
【図5】本発明の他の実施例である印字用ユニットの断
面図である。
【図6】従来の印字用ユニットの分解斜視図である。
【図7】従来の印字用ユニットの断面図である。
【図8】図6に示す印字用ユニットの放熱板を裏側から
見たときの斜視図である。
【符号の説明】
1 印字用ユニット 2 放熱板 3 ヘッド基板 4 プリント基板 5 サーマル式ファクシミリ 7 溝部 13 ヘッドホルダ 15 プラテン 14 コイルスプリング 10 突起 27 内壁 28 内壁 31 発熱抵抗体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱板を保持する保持部材と、 当該放熱板上に載置された印字用基板と、 当該印字用基板に設けられた発熱体と、 当該発熱体と対向する位置に設けられたプラテンと、 前記保持部材と前記放熱板との間に設けられ、前記印字
    用基板を前記プラテン方向に付勢する付勢部材と、 前記付勢部材の付勢方向と直交する方向においてその付
    勢部の材移動を規制するために、その直交する方向にお
    いて前記発熱体の配置位置から離れた位置に設けられた
    突起と、 を備えたことを特徴とする印字用ユニット。
  2. 【請求項2】 前記放熱板にはその長手方向に断面略U
    字型の溝部を形成し、前記付勢部材はコイルスプリング
    からなり、当該コイルスプリングの外径は、前記放熱板
    の溝部の幅と略同一に形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の印字用ユニット。
  3. 【請求項3】 前記突起の側面と前記の溝部の一つの壁
    面との間隔が、前記コイルスプリングの線径と略同一に
    形成されていることを特徴とする請求項2に記載の印字
    用ユニット。
  4. 【請求項4】 前記付勢部材及び前記突起が、各々複数
    個設けられていることを特徴とする請求項1に記載の印
    字用ユニット。
JP14031795A 1995-06-07 1995-06-07 印字用ユニット Expired - Fee Related JP3060894B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14031795A JP3060894B2 (ja) 1995-06-07 1995-06-07 印字用ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14031795A JP3060894B2 (ja) 1995-06-07 1995-06-07 印字用ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08332743A true JPH08332743A (ja) 1996-12-17
JP3060894B2 JP3060894B2 (ja) 2000-07-10

Family

ID=15266003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14031795A Expired - Fee Related JP3060894B2 (ja) 1995-06-07 1995-06-07 印字用ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3060894B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015009395A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 京セラ株式会社 サーマルヘッドおよびサーマルプリンタ
JP2015027783A (ja) * 2013-06-27 2015-02-12 京セラ株式会社 サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ
JP2017094690A (ja) * 2015-11-28 2017-06-01 京セラ株式会社 サーマルヘッド、およびサーマルプリンタ
JP2018130969A (ja) * 2018-06-05 2018-08-23 富士通コンポーネント株式会社 プリンタ装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015009395A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 京セラ株式会社 サーマルヘッドおよびサーマルプリンタ
JP2015027783A (ja) * 2013-06-27 2015-02-12 京セラ株式会社 サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ
JP2017094690A (ja) * 2015-11-28 2017-06-01 京セラ株式会社 サーマルヘッド、およびサーマルプリンタ
JP2018130969A (ja) * 2018-06-05 2018-08-23 富士通コンポーネント株式会社 プリンタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3060894B2 (ja) 2000-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02279368A (ja) 熱プリントヘッド
JP3060894B2 (ja) 印字用ユニット
JPH04284261A (ja) サーマルヘッドユニット
CA2052481C (en) Scanning head
JP3551543B2 (ja) 印字用ユニット
JP3551544B2 (ja) 印字用ユニット
JP3101394B2 (ja) プリンタユニット及びそれを備えるサーマルヘッド
US5625400A (en) Positioning device for a document processing device
US4795283A (en) Print head for a dot-printer
JP2878009B2 (ja) 感熱印画装置
JP2604181Y2 (ja) サーマルヘッド
JP2975453B2 (ja) 走査ヘッドの位置合せ構造
JP3920938B2 (ja) サーマルプリントヘッド
JP4566435B2 (ja) 印字ヘッド支持装置
JP2002166583A (ja) サーマルヘッド
JP2534608Y2 (ja) プリントヘッド
JP3531270B2 (ja) サーマルヘッドの支持装置
JP3618019B2 (ja) ワイヤドットプリンタヘッド
JPH0615850A (ja) サーマルヘッド
JPH1120214A (ja) サーマルプリンタ
JP2539169Y2 (ja) サーマルヘッド・ユニット
JPH07246753A (ja) 印字装置
JPH10119387A (ja) サーマルプリンタのヘッド構造
GB2252939A (en) Mounting and connecting arrangements for thermal printing heads
JPH01221258A (ja) 部分グレーズサーマルラインプリンターヘッドの位置決め装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees