JP3618019B2 - ワイヤドットプリンタヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤドットプリンタヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コイルが巻回された複数のコアを環状に配列し、ワイヤの後端部が溶接されたアーマチュアを個々のコアの端面に対向させて起伏自在に支持し、コイルを励磁することによりアーマチュアを変位させ、ワイヤをプラテン上の記録紙に衝突させるようにしたワイヤドットプリンタヘッドがある。
【0003】
以下、従来のワイヤドットプリンタヘッドの一例を図3ないし図6を参照して説明する。まず、図3にワイヤドットプリンタ100の外観を示す。図中、2はフロントハウジング、3はリアハウジングである。フロントハウジング2には、プラテン(図示せず)に沿って往復駆動されるキャリア(図示せず)に取り付けられる取付部4と、プラテン側に突出するワイヤガイド5とが一体に形成されている。
【0004】
図4ないし図6に示すように、前記リアハウジング3は、ヨークブロック6の周囲を囲繞する環状の周壁7と底面8とを有し、ヨークブロック6のコア9の端面側が開放された容器状の形状に形成され、底面8には後述するコネクタを突出させるための複数の開口10と、外部に突出する複数のフィン11とが形成されている。
【0005】
前記ヨークブロック6は、それぞれコイル12が環状に配列された複数の前記コア9と、これらのコア9と一体に形成されたヨーク13とよりなる。ヨーク13は、リアハウジング3の底面8に対向する円板部14と、この円板部14の一面から突出されてコア9の内側に位置する円筒部15とを有する。リアハウジング3には、前記開口10から突出するコネクタ16を有する基板17とスペーサ18とヨークブロック6とが順次収納され、リアハウジング3の底面8とヨーク13とは、基板17とスペーサ18とを挾持した状態で螺子19により連結されている。
【0006】
前記フロントハウジング2には、前記ヨーク13の円筒部15の内周側のエッジ(支点部)を支点として起伏自在に支持される複数のアーマチュア20の動作を案内するアーマチュアガイド21が一体に形成され、このアーマチュアガイド21には、アーマチュア20をヨーク13の円筒部15側に押える支点押えばね22と、コア9の端面に生ずる磁気吸引力に抗してアーマチュア20を付勢する復帰ばね23とが設けられている。また、フロントハウジング2には、復帰ばね23の付勢力により復帰するアーマチュア20の復帰位置を定めるアーマチュアストッパ24が取り付けられている。アーマチュア20の自由端に溶接されたワイヤ25は前記ワイヤガイド5により摺動自在に整列されて保持されている。そして、フロントハウジング2とリアハウジング3とは複数の螺子26により連結されている。
【0007】
次に、動作について説明する。コイル12を励磁すると、アーマチュア20がコア9の端面に吸引され、図示しないがインクリボンを介してプラテン上の用紙にワイヤ25が衝突することにより、印字がなされる。コイル12への通電が途絶えた時に、アーマチュア20が復帰ばね23の付勢力により復帰してアーマチュアストッパ24により復帰位置が定められる。
【0008】
この場合、発熱源となるコイル12は約150℃で損傷するおそれがあるので、図6に示すように、ヨークブロック6の周囲とリアハウジング3の周壁7との間に熱伝導性の良好なシリコンゴム等の樹脂101を充填し、コイル12から発生する熱を樹脂101を介してリアハウジング3に伝え、リアハウジング3から外部に放熱している。この場合、リアハウジング3はアルミニウム等の放熱性の高い金属材料により形成されている。
【0009】
リアハウジング3は容積が小さいので充分な放熱作用が得られにくい。そこで、リアハウジング3に伝わる熱をフロントハウジング2にも伝え、さらに、取付部4を介してプリンタのキャリア、さらにはキャリアを支持する面積の大きなフレームに伝えることにより、放熱効果を促進することが考えられる。
【0010】
リアハウジング3に伝わる熱をフロントハウジング2に伝えるために、リアハウジング3の周壁7の端部をフロントハウジング2の端面に接触させることを優先すると、部品寸法の製作上の誤差により、ヨーク13及びコア9とフロントハウジング2との相対位置関係が変化し、アーマチュア20のストローク、アーマチュア20とコア9との間のエアーギャップ等にバラツキが生じ、印字品質に影響が生ずる。
【0011】
そこで、ヨーク13及びコア9とフロントハウジング2との相対位置関係を正確に維持し、且つ、リアハウジング3の熱をフロントハウジング2に伝達するために、図6に示すように、リアハウジング3の周壁7の端面とフロントハウジング2との対向面に熱伝導性の良好なOリング102を介在させることが考えられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
リアハウジング3の熱をフロントハウジング2に伝達するために、両者の間に熱伝導性の良好なOリング102を介在させる従来例は、独立したOリング102を別個に用意しなければならず部品点数が増加する。また、リアハウジング3の周壁7の端面の幅が狭いため、螺子26を締め付けるときにOリング102が外れ易く、組立作業性が悪くなる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、それぞれコイルを保持して環状に配列された複数のコアとヨークとを一体に形成してなるヨークブロックと、前記コアの端面側が開放されるとともに環状の周壁を有して前記ヨークブロックを収容するリアハウジングと、前記ヨークにより起伏自在に支持されて前記コアの端面に対向配置された複数のアーマチュアと、これらのアーマチュアにより駆動される複数のワイヤを摺動自在に支持するワイヤガイドとプラテンに沿って往復駆動されるキャリアに取り付けられる取付部とを有して前記ヨークに連結されたフロントハウジングと、前記ヨークブロックの周囲と前記周壁との間に充填される筒状部及び前記リアハウジングと前記フロントハウジングとの間で挾持された環状のパッキング部を有し熱伝導性の良好な弾性材により形成された充填部材とを備える。したがって、コイルから発生する熱は充填部材の筒状部からリアハウジングの周壁に伝えられ、さらに、充填部材のパッキング部からフロントハウジングに伝えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。図3ないし図6において説明した部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。本実施の形態におけるワイヤドットプリンタヘッド1は、ヨークブロック6の周囲とリアハウジング3の周壁7との間に充填される筒状部27、及びリアハウジング3とフロントハウジング2との間で挾持された環状のパッキング部28を一体に有する充填部材29を備えている。この充填部材29は、熱伝導性が良好で弾性的に屈撓し得る例えばシリコン等の弾性材により形成されている。
【0015】
このような構成において、コイル12から発生する熱は充填部材29の筒状部27からリアハウジング3の周壁7に伝えられ、さらに、充填部材29のパッキング部28からフロントハウジング2に伝えられる。このフロントハウジング2は、取付部4(図3参照)によりプリンタのキャリアに取り付けられるため、フロントハウジング2に伝わった熱をキャリアを介してプリンタのフレームに伝えることができる。これにより、リアハウジング3、フロントハウジング2、キャリア、表面積の大きなフレーム等によって極めて効果的に放熱することができる。
【0016】
ワイヤドットプリンタヘッド1の組立に際し、アーマチュア20を支えるヨーク13及びコア9とフロントハウジング2との相対位置は、ヨーク13の端面とフロントハウジング2の端面とを直接当接させ、或いは両者の間に介装されるシート状のスペーサ(図示せず)の厚さを調節する等により一定に定められる。このために、リアハウジング3の周壁7の端面とフロントハウジング2の端面との間に、一定の隙間が得られるように設計されているが、その隙間は多少のバラツキがあっても充填部材29のパッキング部28により密閉される。
【0017】
したがって、ヨーク13及びコア9とフロントハウジング2との相対位置関係を所望の関係に維持することができ、アーマチュア20のストローク、アーマチュア20とコア9との間のエアーギャップ等のバラツキを小さくし、印字品質を高めることができる。
【0018】
また、フロントハウジング2とリアハウジング3との間をパッキング部28で密閉することができるため、コア9の端面やアーマチュアストッパ24にアーマチュア20が衝突するときに発生する衝撃音等が外部に洩れることはない。
【0019】
さらに、環状のパッキング部28は充填部材29の筒状部27に一体に形成されているため、部品点数を少なくするとともに、リアハウジング3の狭い周壁7から脱落するようなことがなく、組立作業性を向上させることができる。
【0020】
なお、前実施の形態においては、フロントハウジング2にワイヤガイド5及びアーマチュアガイド21を一体に形成した状態で説明したが、ワイヤガイド及びアーマチュアガイドはフロントハウジングとは別個に形成してもよい。この場合には、フロントハウジング、ワイヤガイド、アーマチュアガイド、ヨークを積層状態で結合することにより、本発明を適用することが可能となる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、環状の周壁を有してヨークブロックを収容するリアハウジングと、キャリアに取り付けられる取付部を有してヨークブロックのヨークに連結されたフロントハウジングと、ヨークブロックの周囲とリアハウジングの周壁との間に充填される筒状部及びリアハウジングとフロントハウジングとの間で挾持された環状のパッキング部を有し熱伝導性の良好な弾性材により形成された充填部材とを備えるので、コアに保持されたコイルから発生する熱を充填部材の筒状部からリアハウジングの周壁に伝え、さらに、充填部材のパッキング部からフロントハウジングに伝えることができ、フロントハウジングに伝えた熱をさらに取付部を介してプリンタのキャリアやフレームに伝えて放熱効果を向上させることができる。また、リアハウジングの熱をパッキング部を介してフロントハウジングに伝えるようにしても、ヨークとフロントハウジングとの相対位置関係に影響を与えることがないため、アーマチュアのストローク等を一定に維持することができる。さらに、環状のパッキング部は充填部材と一体に形成されているため、部品点数を少なくするとともに、組立作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるワイヤドットプリンタヘッドの内部構造を示す縦断側面図である。
【図2】組立過程を示す縦断側面図である。
【図3】従来の一例としてのワイヤドットプリンタヘッドの外観を示す斜視図である。
【図4】ヨークブロックとリアハウジングとの関係を示す分解斜視図である。
【図5】リアハウジングにヨークブロックを収納した状態を示す斜視図である。
【図6】ワイヤドットプリンタヘッドの内部構造を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
2 フロントハウジング
3 リアハウジング
4 取付部
5 ワイヤガイド
6 ヨークブロック
7 周壁
9 コア
12 コイル
13 ヨーク
20 アーマチュア
25 ワイヤ
27 筒状部
28 パッキング部
29 充填部材
Claims (1)
- それぞれコイルを保持して環状に配列された複数のコアとヨークとを一体に形成してなるヨークブロックと、前記コアの端面側が開放されるとともに環状の周壁を有して前記ヨークブロックを収容するリアハウジングと、前記ヨークにより起伏自在に支持されて前記コアの端面に対向配置された複数のアーマチュアと、これらのアーマチュアにより駆動される複数のワイヤを摺動自在に支持するワイヤガイドとプラテンに沿って往復駆動されるキャリアに取り付けられる取付部とを有して前記ヨークに連結されたフロントハウジングと、前記ヨークブロックの周囲と前記周壁との間に充填される筒状部及び前記リアハウジングと前記フロントハウジングとの間で挾持された環状のパッキング部を有し熱伝導性の良好な弾性材により形成された充填部材とを備えることを特徴とするワイヤドットプリンタヘッド。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11982696A JP3618019B2 (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | ワイヤドットプリンタヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11982696A JP3618019B2 (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | ワイヤドットプリンタヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09300669A JPH09300669A (ja) | 1997-11-25 |
JP3618019B2 true JP3618019B2 (ja) | 2005-02-09 |
Family
ID=14771224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11982696A Expired - Fee Related JP3618019B2 (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | ワイヤドットプリンタヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3618019B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-15 JP JP11982696A patent/JP3618019B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09300669A (ja) | 1997-11-25 |
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