JPH083323Y2 - タフテッドカーペット - Google Patents
タフテッドカーペットInfo
- Publication number
- JPH083323Y2 JPH083323Y2 JP1990069613U JP6961390U JPH083323Y2 JP H083323 Y2 JPH083323 Y2 JP H083323Y2 JP 1990069613 U JP1990069613 U JP 1990069613U JP 6961390 U JP6961390 U JP 6961390U JP H083323 Y2 JPH083323 Y2 JP H083323Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- fiber
- pile
- tufted carpet
- polyester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Carpets (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [技術分野] 本考案は吸汗・吸湿などの吸水機能を有するタフテッ
ドカーペッドに関するものである。
ドカーペッドに関するものである。
[従来技術] 従来、夏用敷物としては吸湿性の高い麻・木綿をパイ
ル糸とした敷物が重宝されて来たが耐久性に劣り且つ四
季を通じて用いることが出来ないという難点があった。
他方ナイロンパイルカーペットは耐久性には優れるが吸
湿性が低いので、盛夏には暑苦しく感じられる。又、最
近流行しているエアロビクス用マットあるいは新体操用
マットにナイロンパイルカーペットが用いられている
が、多量の汗がパイル糸に付着し滑って転倒するという
トラブルも少なくない。
ル糸とした敷物が重宝されて来たが耐久性に劣り且つ四
季を通じて用いることが出来ないという難点があった。
他方ナイロンパイルカーペットは耐久性には優れるが吸
湿性が低いので、盛夏には暑苦しく感じられる。又、最
近流行しているエアロビクス用マットあるいは新体操用
マットにナイロンパイルカーペットが用いられている
が、多量の汗がパイル糸に付着し滑って転倒するという
トラブルも少なくない。
[考案の目的] 本考案の目的はかかる従来の問題点を解消した吸水性
ナイロンパイルカーペットを提供することにある。
ナイロンパイルカーペットを提供することにある。
[考案の構成] 即ち本考案は、織布重量に対し10〜60%の高吸水性短
繊維を混用した一次基布に、親水加工された疎水性合成
繊維のパイル糸を植設し、裏面をバッキング剤で被覆し
てなるタフテッドカーペットである。
繊維を混用した一次基布に、親水加工された疎水性合成
繊維のパイル糸を植設し、裏面をバッキング剤で被覆し
てなるタフテッドカーペットである。
以下、本考案を詳細に説明すると高吸水性短繊維を構
成するポリマーはたとえばアクリルアマイド・アクリル
酸共重合体の高吸水性ポリマーからなる3次元架橋体で
あるが吸水能も150倍と高く、吸湿性能も関係湿度・気
温により異なるが、高温・多湿(例えば40℃,90%RH)
では対繊維重量比90%近く吸湿し、低湿度(40%)では
30%近く迄脱湿するいわゆる呼吸現象を示す。一般に繊
維長3mm,50mm,70mmがのものが市販されており、100%紡
績糸として用いることも可能である。反面、糸の強度不
足・吸水による繊維の膨潤による寸法安定性不良・バッ
キング剤との剥離強度低下が懸念されるのでポリエステ
ル繊維,ポリプロピレン繊維,ガラス繊維などと混紡し
て用いられているが、高吸水性繊維の比率は60%が上限
である。一次基布は上記混紡糸を経糸および/または緯
糸として製織するが、他の糸(例えばポリエステル100
%の糸)を経糸とし緯糸に上記混紡糸を交織することも
出来る。織布重量に対し高吸水性繊維を10〜60%混用す
る。混率10%未満では機能性を差別化するのに充分でな
く、60%を越えると糸の強度・寸法安定性などの物性面
で難点が多い。又、高吸水性繊維に吸収・蓄積された物
質の臭を抑えるには消臭繊維,抗菌繊維を混用・交織す
るのが望ましい。
成するポリマーはたとえばアクリルアマイド・アクリル
酸共重合体の高吸水性ポリマーからなる3次元架橋体で
あるが吸水能も150倍と高く、吸湿性能も関係湿度・気
温により異なるが、高温・多湿(例えば40℃,90%RH)
では対繊維重量比90%近く吸湿し、低湿度(40%)では
30%近く迄脱湿するいわゆる呼吸現象を示す。一般に繊
維長3mm,50mm,70mmがのものが市販されており、100%紡
績糸として用いることも可能である。反面、糸の強度不
足・吸水による繊維の膨潤による寸法安定性不良・バッ
キング剤との剥離強度低下が懸念されるのでポリエステ
ル繊維,ポリプロピレン繊維,ガラス繊維などと混紡し
て用いられているが、高吸水性繊維の比率は60%が上限
である。一次基布は上記混紡糸を経糸および/または緯
糸として製織するが、他の糸(例えばポリエステル100
%の糸)を経糸とし緯糸に上記混紡糸を交織することも
出来る。織布重量に対し高吸水性繊維を10〜60%混用す
る。混率10%未満では機能性を差別化するのに充分でな
く、60%を越えると糸の強度・寸法安定性などの物性面
で難点が多い。又、高吸水性繊維に吸収・蓄積された物
質の臭を抑えるには消臭繊維,抗菌繊維を混用・交織す
るのが望ましい。
一次基布にタフティング・マシンで植設するパイル糸
は耐久性を必要とする新体操用マットではナイロン捲縮
嵩高加工糸(略してナイロンBCF糸)が用いられるが、
一般家庭用簡易敷物ではポリエステル紡績糸・ポリプロ
ピレン捲縮加工糸が用いられる。これらは疎水性合成繊
維でありウィッキング性が悪く、吸水性・吸湿性も極め
て低いのでたとえばナイロン糸には特殊ラノリン誘導体
溶液による処理、ポリエステル糸にはポリエチレングリ
コール・ポリエステル系加工剤による処理を施して親水
加工したものを用いる。この処理によりパイル糸に付着
した水分を高吸水ポリマーからなる基布にすみやかに移
行せしめることができる。又、パイル糸の吸湿性・基布
の吸湿性を高めるうえにも有効である。
は耐久性を必要とする新体操用マットではナイロン捲縮
嵩高加工糸(略してナイロンBCF糸)が用いられるが、
一般家庭用簡易敷物ではポリエステル紡績糸・ポリプロ
ピレン捲縮加工糸が用いられる。これらは疎水性合成繊
維でありウィッキング性が悪く、吸水性・吸湿性も極め
て低いのでたとえばナイロン糸には特殊ラノリン誘導体
溶液による処理、ポリエステル糸にはポリエチレングリ
コール・ポリエステル系加工剤による処理を施して親水
加工したものを用いる。この処理によりパイル糸に付着
した水分を高吸水ポリマーからなる基布にすみやかに移
行せしめることができる。又、パイル糸の吸湿性・基布
の吸湿性を高めるうえにも有効である。
[実施例1] アクリルアミド・アクリル酸共重合体よりなる高吸水
性繊維(単糸繊度5デニール繊維長51mm、以下ANで示
す)とポリエステル綿(単糸繊度3デニール繊維長76m
m、以下PEで示す)とを下表に示す比率で混紡し、8番
単糸・撚数200T/mのポリエステル混紡糸を得て平織(経
密度22本/吋,緯糸20本/吋)に製織し基布とした。前
記基布を一次基布とし親水加工ナイロンBCF染糸セミブ
ライト1400デニール84フィラメントをタフティング機に
通し下記条件で該基布にタフトした後、SBR(スチレン
・ブタジエン・ラバー)ラテックスで裏面をバッキング
加工した。得られたカーペットは次表の如くであった。
性繊維(単糸繊度5デニール繊維長51mm、以下ANで示
す)とポリエステル綿(単糸繊度3デニール繊維長76m
m、以下PEで示す)とを下表に示す比率で混紡し、8番
単糸・撚数200T/mのポリエステル混紡糸を得て平織(経
密度22本/吋,緯糸20本/吋)に製織し基布とした。前
記基布を一次基布とし親水加工ナイロンBCF染糸セミブ
ライト1400デニール84フィラメントをタフティング機に
通し下記条件で該基布にタフトした後、SBR(スチレン
・ブタジエン・ラバー)ラテックスで裏面をバッキング
加工した。得られたカーペットは次表の如くであった。
[実施例2] 吸水性消臭性織布(一次基布) 吸水綿混紡糸と消臭綿混紡糸とを別々に紡毛式で8番
単糸撚数200T/m(S方向)に紡績し、各々を経糸および
緯糸として平織に製織した(経密度22本/吋 緯密度20
本/吋) ・吸水綿混紡糸 ランシール(高吸水性繊維,東洋紡(株)製5de×5
1mm)30% ポリエステル繊維(3de×76mm)70% ・消臭綿混紡糸 リベルテ(消臭性繊維,帝人(株)製3de×51mm)3
0% ポリエステル繊維(3de×76mm)70% 上記の吸水性消臭性一次基布に実施例1と同様に糸染
加工された親水加工ナイロンBCFをタフトし、カットパ
イルとしたカーペットは、次の特徴も顕著であった。
単糸撚数200T/m(S方向)に紡績し、各々を経糸および
緯糸として平織に製織した(経密度22本/吋 緯密度20
本/吋) ・吸水綿混紡糸 ランシール(高吸水性繊維,東洋紡(株)製5de×5
1mm)30% ポリエステル繊維(3de×76mm)70% ・消臭綿混紡糸 リベルテ(消臭性繊維,帝人(株)製3de×51mm)3
0% ポリエステル繊維(3de×76mm)70% 上記の吸水性消臭性一次基布に実施例1と同様に糸染
加工された親水加工ナイロンBCFをタフトし、カットパ
イルとしたカーペットは、次の特徴も顕著であった。
新体操用マット;汗水の吸収も早く濡れ感が少ない。
清涼マット;気温・湿度差による清涼感が大きい。
いずれも臭気を感ずることはなかった。
[考案の効果] 上述の如く構成された本考案は、盛夏において高温・
多湿の室内では大気中の湿気を良く吸収し、低湿時には
これを脱湿すると共にその際気化熱を吸収するので爽か
に感ぜられる。又、エアロビクス用マット,新体操用マ
ットでは運動時に落下する汗水がパイルより一次基布内
の高吸水ポリマーへすみやかに移行し保水されるので、
水濡れにより転倒するなどのトラブルを防ぐ効果があ
る。
多湿の室内では大気中の湿気を良く吸収し、低湿時には
これを脱湿すると共にその際気化熱を吸収するので爽か
に感ぜられる。又、エアロビクス用マット,新体操用マ
ットでは運動時に落下する汗水がパイルより一次基布内
の高吸水ポリマーへすみやかに移行し保水されるので、
水濡れにより転倒するなどのトラブルを防ぐ効果があ
る。
第1図は本考案の一次基布の平面図、第2図はその断面
図、第3図は本考案のタフテッドカーペットの断面図で
ある。 1は経糸,2は緯糸,3はパイル糸,4は一次基布,5は二次基
布である。
図、第3図は本考案のタフテッドカーペットの断面図で
ある。 1は経糸,2は緯糸,3はパイル糸,4は一次基布,5は二次基
布である。
Claims (1)
- 【請求項1】織布重量に対し10〜60%の高吸水性短繊維
を混用した一次基布に、親水加工された疎水性合成繊維
のパイル糸を植設し、裏面をバッキング剤で被覆してな
るタフテッドカーペット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990069613U JPH083323Y2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | タフテッドカーペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990069613U JPH083323Y2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | タフテッドカーペット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0427877U JPH0427877U (ja) | 1992-03-05 |
JPH083323Y2 true JPH083323Y2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=31605074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990069613U Expired - Lifetime JPH083323Y2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-02 | タフテッドカーペット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083323Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019058352A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | ヤマセイ株式会社 | マット |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60182964U (ja) * | 1984-05-14 | 1985-12-04 | 日東電工株式会社 | 防塵マツト |
JPS61109512A (ja) * | 1984-11-02 | 1986-05-28 | 帝人株式会社 | マツト |
JPH0411777Y2 (ja) * | 1985-12-19 | 1992-03-24 |
-
1990
- 1990-07-02 JP JP1990069613U patent/JPH083323Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0427877U (ja) | 1992-03-05 |
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