JPH0633412A - 人工芝生およびそれからなる運動競技場 - Google Patents

人工芝生およびそれからなる運動競技場

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JPH0633412A
JPH0633412A JP18695092A JP18695092A JPH0633412A JP H0633412 A JPH0633412 A JP H0633412A JP 18695092 A JP18695092 A JP 18695092A JP 18695092 A JP18695092 A JP 18695092A JP H0633412 A JPH0633412 A JP H0633412A
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JP
Japan
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pile
artificial lawn
leaf
hydrophilic
moisture content
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Pending
Application number
JP18695092A
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English (en)
Inventor
Yoshitomo Kitamura
義友 北村
Minoru Takahashi
稔 高橋
Kenzo Kubo
賢三 久保
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication of JPH0633412A publication Critical patent/JPH0633412A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、プレーヤーが滑ったり転んだりして
も、擦過傷や火傷を負わない人工芝生および運動競技場
を提供せんとするものである。 【構成】本発明の人工芝生は、20℃、65%RHでの
平衡水分率が6%以上である合成繊維または天然繊維を
親水性パイル糸として、葉状パイル糸と共に混植したこ
とを特徴とするものであり、また、本発明の運動競技場
は、かかる人工芝生を敷設したことを特徴とするもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレーヤーが滑ったり
転んだりしても、擦過傷や火傷を負わない人工芝生およ
びそれからなる運動競技場に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人工芝生製運動競技場では、散水
することによって、滑ったり転んだりした際の擦過傷や
火傷を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような散水では、
夏場の炎天下では乾燥が早く、何回も散水しなければな
らず、その都度プレーを中断しなければならないという
欠点があった。また、ドームのような屋内運動競技場の
場合は、アスファルトコンクリートなどの基盤に排水性
を考慮した特別な設計を要する問題があった。
【0004】本発明は、かかる従来欠点に鑑み、プレー
ヤーが滑ったり転んだりしても、擦過傷や火傷を負わな
い人工芝生および運動競技場を提供せんとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用する。
【0006】本発明の人工芝生は、20℃、65%RH
での平衡水分率が6%以上である合成繊維または天然繊
維を親水性パイル糸として、葉状パイル糸と共に混植し
たことを特徴とするものであり、また本発明の運動競技
場は、かかる人工芝生を敷設してなるものである。
【0007】
【作用】本発明は、人工芝生を構成する葉状パイルに水
分を保有させると、プレーヤーの擦過傷や火傷を防止す
る機能が発揮されることを究明したものであり、具体的
には、葉状パイルに親水性パイルを混在させると、意外
にも人工芝生の外観を維持したまま、擦過傷や火傷を惹
起しない、特に人工芝生製運動競技場が提供できること
を究明したものである。
【0008】本発明でいう平衡水分率とは、20℃、6
0%RHの雰囲気中でJIS L-1013により測定して求めた
ものである。本発明の親水性パイル糸を構成する繊維
は、平衡水分率が6%以上、好ましくは7%以上の合成
繊維または天然繊維である。
【0009】かかる合成繊維としては、たとえば、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリルなどの合
成樹脂に、スルホン酸基含有モノマーなどの第3成分を
共重合したり、あるいは、親水性モノマーをグラフト共
重合して内部改質してなる繊維、さらにはポリビニルア
ルコール、ポリアルキレングリコール成分を含有する樹
脂やスルホン酸基含有樹脂などの親水性ポリマーを鞘成
分として有する芯鞘複合繊維、微多孔性繊維や微細孔を
有する中空繊維など保水機構を有する繊維などを使用す
ることができる。天然繊維としては、たとえばセルロー
ス系再生繊維、木綿、麻、ジュート、ヤシ、羊毛などを
使用することができる。親水性パイル糸としては、セル
ロース系繊維で構成されたものが保水性に特に優れてい
てよい。これらの合成繊維や天然繊維は、単独または混
用することができる。
【0010】本発明のパイル糸は、ポリアミド、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレンまたはポリ塩化
ビニリデンなどの合成樹脂からなる葉状パイル糸と上述
の親水性パイル糸とからなり、該パイル糸全体として、
20℃、60%RHの雰囲気中でJIS L-1013により測定
して求めた平衡水分量が、好ましくは40 g/ m2
上、さらに好ましくは60 g/ m2 以上であるものが、
摩擦熱冷却効果に優れていてよい。この平衡水分量は、
JIS L1013 により、20℃65%RHの試験室に放置し
て、1時間以上の間隔で質量を測定し、その前後の質量
差が後の質量の0.1%以内になったときの該後の質量
での水分量をいう。
【0011】かかる平衡水分量を満足させるには、上述
親水性パイル糸の種類にもよるが、概して該親水性パイ
ル糸が、好ましくは5〜30%、さらに好ましくは7〜
20%の範囲で混植されているのがよい。多すぎると人
工芝生の耐久性が低下し、外観が悪化する。
【0012】上述の親水性パイル糸は、葉状パイルと共
に混植された時は、パイル高さは葉状パイルと同じであ
るが、バッキングや裏打処理などの後加工での熱履歴に
より熱収縮し易い素材で構成されているものであり、人
工芝生として運動競技場に敷設される段階では、パイル
高さは葉状パイルよりも短くなって、葉状パイルによっ
て隠蔽されている状態になる特徴がある。
【0013】本発明の人工芝生は、砂入り人工芝生でも
同様に優れた効果を発揮する。この場合の平衡水分量
は、好ましくは100 g/ m2 以上、さらに好ましくは
150g/ m2 以上であるのがよい。本発明の人工芝生
は、砂入りとした場合に水分の保有量を大幅に増大させ
る効果を有しており、したがって、摩擦熱冷却効果も著
しく改善される。
【0014】以下、図面により、本発明をさらに説明す
る。図1は、本発明の人工芝生製運動競技場である。基
盤3の上に下地基材(クッション)2が敷設されてお
り、この下地基材2に人工芝生1が接着剤7で接着され
た構造を有する。人工芝生1は、基布4に葉状パイル5
と親水性パイル6を混植して構成されており、かつ、親
水性パイル6のパイル高さは葉状パイルより低く構成さ
れている。通常、人工芝生は、実用している内に葉状パ
イルの端部が丸まって、ヘタリを生ずるものであるが、
葉状パイル5が、やや丸まった時点で高さの低い親水性
パイル6は隠蔽されてしまうという好ましい結果を招
く。かかる状態になると、親水性パイル6の保有水分は
保護され、乾燥しにくくかつ目視できなくなる利点が発
生する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明す
る。 実施例1 ポリエステル平織物を基布として用い、これにナイロン
66フィラメントヤーン(415d/8f:3320
D)からなる葉状パイルを植毛するに際して、木綿糸
(番手10:ナイロン換算で531.5d)からなる親
水性パイルを7%混植した。植毛は、タフティングマシ
ンとして5/32Gm/cを使用し、ステッチ8本/in
ch、パイル長15mmとし、目付1410 g/ m2 の製品
を得た。
【0016】この人工芝生の葉状パイルの高さは15mm
で、親水性パイルも15mmであった。この人工芝生の裏
面をSBRラテックスでバッキング処理し、130℃で
乾燥した後、10mm厚のポリオレフィン系クッション材
をウレタン系接着剤で常温接着した。この人工芝生の葉
状パイルの高さは12mmで、親水性パイルは9mmであっ
た。
【0017】なお、木綿の20℃、65%RHでの平衡
水分率は15%で、パイル糸全体の平衡水分量は70 g
/ m2 であった。また、得られた人工芝生の20℃、6
5%RHでの平衡水分量は90 g/ m2 であった(実施
例1)。
【0018】比較のために、親水性パイルを含まない
で、ナイロン66フィラメントヤーンからなる葉状パイ
ルのみを植毛する以外は、実施例1と同じ処理をして人
工芝生を製造した。
【0019】ナイロン66フィラメントヤーンからなる
葉状パイルの20℃、65%RHでの平衡水分率は4%
で、パイル糸全体の平衡水分量は25 g/ m2 であっ
た。また、得られた人工芝生の20℃、65%RHでの
平衡水分量は30 g/ m2 であった。
【0020】これらの人工芝生を基盤上に敷設して、人
工芝生製運動競技場を2面形成して、10人のサッカー
選手にスライディングの練習をしてもらって比較した。
【0021】その結果、比較例1のものでは1回の試技
で全員が続けて練習することを中止した。理由は熱くて
滑れないとのことであった。これに対して実施例1のも
のは10回ずつ全員が快適に試技をすることができ、好
評であった。
【0022】
【発明の効果】本発明は、プレーヤーが滑ったり転んだ
りしても、擦過傷や火傷を負わない人工芝生および運動
競技場を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この図は本発明の人工芝生およびそれで構成
された運動競技場の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1:人工芝生 2:下地基材 3:基盤 4:基布 5:葉状パイル 6:親水性パイル 7:接着剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 20℃、65%RHでの平衡水分率が6
    %以上である合成繊維または天然繊維を親水性パイル糸
    として、葉状パイル糸と共に混植したことを特徴とする
    人工芝生。
  2. 【請求項2】 パイル糸の平衡水分量が、20℃、65
    %RHにおいて40 g/m2 以上である請求項1記載の
    人工芝生。
  3. 【請求項3】 親水性パイル糸が、葉状パイル糸よりパ
    イル高さが低いことを特徴とする請求項1記載の人工芝
    生。
  4. 【請求項4】 20℃、65%RHでの平衡水分率が6
    %以上である合成繊維または天然繊維を親水性パイル糸
    として、葉状パイル糸と共に混植した人工芝生を敷設し
    たことを特徴とする運動競技場。
  5. 【請求項5】 人工芝生が、砂入り人工芝生である請求
    項4記載の運動競技場。
  6. 【請求項6】 砂入り人工芝生の平衡水分量が、20
    ℃、65%RHにおいて100 g/ m2 以上である請求
    項4記載の運動競技場。
JP18695092A 1992-07-14 1992-07-14 人工芝生およびそれからなる運動競技場 Pending JPH0633412A (ja)

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