JP3285650B2 - インソール - Google Patents

インソール

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JP3285650B2
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三剛 有賀
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は清涼感に優れた靴用のイ
ンソールに関するもので、スポーツシューズやウォーキ
ングシューズのように長時間使用される靴内の温度上昇
を抑える効果を有するインソールに関する。
【0002】
【従来の技術】靴のインソールは厚さ数mmの樹脂発泡
体あるいは繊維積層体などの基体の表面に、織編物ある
いは不織布を貼り合わせた物が主として使用されてい
る。その織編物としては、コットンを使用したニットパ
イルや合成繊維を使用したトリコットが用いられてい
る。一方不織布としては、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンなど使用したスパンボンド、ニードル
パンチ不織布が用いられている。
【0003】これらの材料はシューズの快適な着用とい
う観点からは不十分なものである。すなわちコットンを
使用したニードルパンチは、着装初期はよいが長時間着
用することによって汗が出てくるとコットンが汗を保持
して放さないために濡れ感が著しく大きくなる。また合
成繊維不織布は初期装着感が暖かく着用とともに暑さと
蒸れが増大していく欠点を有している。
【0004】とくに最近、スポーツシューズやウォーキ
ングシューズのように長時間着用する靴の快適性につい
て検討されつつある。そのような用途においては足の皮
膚温度の上昇を抑えることが必要であるが、その目的に
ふさわしい材料はいまだ無い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発汗
状態においてシューズを着用する時に、足の皮膚温度の
上昇を抑え、快適な着用感をあたえるインソール用材料
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、シューズ
用のインソールとしてエチレン−ビニルアルコール系共
重合体を少なくとも1成分として含む繊維を使用するこ
とにより、発汗状態においてシューズを着用する時に、
足の皮膚温度の上昇を抑え、快適な着用感をあたえるこ
とが出来ることを見出した。
【0007】本発明においては、エチレン−ビニルアル
コール系共重合体からなる繊維、またはエチレン−ビニ
ルアルコール系共重合体と他の熱可塑性重合体からなる
複合繊維を使用した織編物や不織布をインソール基体に
貼り合わせることで上記機能を有するインソールとする
ことができる。本発明において使用するエチレン−ビニ
ルアルコール系共重合体を少なくとも1成分として含む
繊維は従来の合成繊維には見られない親水性の特長を持
っているために上記機能を有するものと本発明者らは考
えている。
【0008】本発明の繊維の基体成分となるエチレン−
ビニルアルコール系共重合体は、エチレンからなる繰り
返し単位の割合が約30〜70モル%であり、残余がビ
ニルアルコール単独、またはビニルアルコールとその他
のビニル系モノマーの繰り返し単位からなるものが好ま
しい。エチレンからなる繰り返し単位の割合が30モル
%よりも少ないと繊維化が困難となる。一方エチレンか
らなる繰り返し単位の割合が70モル%を超えると繊維
の親水性が低下する。エチレン−ビニルアルコール系共
重合体としては、通常、数平均分子量約8000〜20
000のものを使用するのがよい。エチレン−ビニルア
ルコール系共重合体は、例えば(株)クラレよりエバー
ルの商品名で、また日本合成化学工業(株)よりソアノ
ールの商品名で市販されており、容易に入手可能であ
る。
【0009】エチレン−ビニルアルコール系共重合体と
他の熱可塑性重合体とを組み合わせた複合繊維として
は、例えば、ポリエチレンテレフタレートやナイロン−
6などとの複合がある。複合の形態としては芯鞘型、サ
イドバイサイド型、およびそれらの変形型などが可能で
あるが、エチレン−ビニルアルコール系共重合体が外面
に露出していることが必要である。エチレン−ビニルア
ルコール系共重合体と他の熱可塑性重合体とを複合する
ことによる効果としては、主として補強効果による繊維
強度アップである。本発明の繊維および複合繊維の断面
形状はどのようなものであってもよく、円形または異形
の形状とすることができる。更に、本発明の繊維および
複合繊維は、蛍光増白剤、安定剤、着色剤、あるいは、
セラミックス、金属化合物等の任意の添加剤を必要に応
じて含有することができる。たとえば遠赤外効果を有す
るセラミックスや抗菌防臭性能を有する添加剤等であ
る。また、本発明の繊維はモノフィラメント等の長繊
維、ステープル等の短繊維、フィラメント糸、紡績糸等
のいずれでもよい。また、本発明の繊維を他の繊維、例
えばコットン、麻、ウール、レーヨン、ポリエステル、
ナイロン、ポリプロピレン等と混紡、混繊、合撚して使
用してもよい。
【0010】しかしながら、本発明の繊維の機能を有効
に発揮させるためには足の皮膚に接する部分にはエチレ
ン−ビニルアルコール系共重合体からなる繊維、または
エチレン−ビニルアルコール系共重合体と他の熱可塑性
重合体からなる複合繊維を主体に使用することが好まし
い。
【0011】本発明の繊維を使用してインソールとする
場合、まず織編物となし、任意の基体に張り合わせるこ
とでつくることができる。本発明の繊維を使用した織編
物としては通常の織編物でよい。例えば編み物として
は、トリコット編地、丸編地、ラッセル編地などであ
る。織物としても任意の組織が使用できる。その形状は
フラットなものでもよいし、凹凸を有するものでも、ま
たパイル状のものでもよい。またフラットな編地や織り
地にエンボスなどで凹凸をつけてもよい。またパイル状
のものにカレンダー加工を施してフラットにしてもよ
い。それらは靴の用途に応じて適宜選択すればよいもの
である。
【0012】このような織編物は、必要に応じて、後加
工を施されていてもよい。例えば吸水加工は本発明によ
る効果を増大させることがあるが、かならずしも必須で
はない。用途によっては弱い撥水性を示す方が好ましい
結果をもたらすこともある。抗菌防臭加工や、消臭加工
等を施すことは任意である。また、このような織編物に
使用される本発明の繊維の量は、基本的には多い程効果
を発揮するが、用途によっては適正な量があり、用途に
応じて効果を斟酌しながら使用量は決められるべきであ
る。
【0013】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 85%含水フェノール溶剤中、30℃で測定したときの
固有粘度〔η〕=1.05dl/gのエチレン−ビニル
アルコール系共重合体を、口金温度260℃で溶融紡糸
し、紡糸速度1000m/分で巻き取り、75デニール
/24フィラメントのマルチフィラメントを得た。上記
で得たマルチフィラメントを2本合糸して150デニー
ルとなし、24ゲージ丸編パイル機を用いて、グランド
にポリエステル加工糸150デニール/36フィラメン
トを使用し、パイルにエチレン−ビニルアルコール系共
重合体繊維150デニールを使用してパイル編地を作っ
た(シンカー高さ2.7mm)。このパイル編地を60
℃の温水でリラックスしたのち130℃の熱風で乾燥し
た。こうして出来たパイル編地を発泡ポリウレタンの4
mmの厚みの片面に接着剤を介してパイル面が表になる
ように貼り合わせた。こうして出来た積層品を適当な大
きさの足型に切り、スポーツシューズのインソールとし
て使用したところ使用感は良好であり、長時間のランニ
ングにおいても足の蒸れ、むくみが少なかった。
【0014】比較例1 綿糸40番単糸を実施例1で使用した同じパイル組織の
パイル部分に使用し、グランドは実施例1と同じくポリ
エステルを使用してパイル編地を作成した。ついで60
℃の温水でリラックスしたのち130℃の熱風で乾燥し
た。こうして出来たパイル編地は、ごく一般に使用され
ているインソールの材料である。この編地を発泡ポリウ
レタンの4mmの厚みの片面に接着剤を介してパイル面
が表になるように貼り合わせた。こうして出来た積層品
を適当な大きさの足型に切り、スポーツシューズのイン
ソールとして使用したところ使用感は、着装当初は良好
であったが長時間のランニングにおいてはべとべとした
感じがあり、足のむくみがみられた。
【0015】次に実施例1の積層品と比較例1の積層品
を試料とし、皮膚温度シミュレーション装置を使用して
発汗運動時の皮膚温度の上昇のシミュレーションをおこ
なった。但し、産熱量は2.20W/100cm2
し、発汗量は毎分20μl/100cm2とした。二つ
の試料を使用した場合の皮膚温度の上昇曲線を図1に示
す。図1から明らかなように、本発明のインソールは皮
膚温度の上昇が従来品のコットン使用品より小さいこと
が判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインソールについて皮膚温度シミュレ
ーションした時のグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−144008(JP,U) 特公 平4−27891(JP,B2) 実公 昭59−27133(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43B 17/00 A43B 13/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−ビニルアルコール系共重合体
    を少なくとも1成分として含む繊維を使用してなるイン
    ソール。
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