JPH0316539Y2 - - Google Patents
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- JPH0316539Y2 JPH0316539Y2 JP1983170861U JP17086183U JPH0316539Y2 JP H0316539 Y2 JPH0316539 Y2 JP H0316539Y2 JP 1983170861 U JP1983170861 U JP 1983170861U JP 17086183 U JP17086183 U JP 17086183U JP H0316539 Y2 JPH0316539 Y2 JP H0316539Y2
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Landscapes
- Carpets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は靴ぬぐいマツトなどに使用されるカー
ペツトに関する。
ペツトに関する。
建物の玄関や部屋の出入口その他に使用される
靴ぬぐいマツトとして、例えば特公昭51−46023
号公報に開示されたマツトが知られている。
靴ぬぐいマツトとして、例えば特公昭51−46023
号公報に開示されたマツトが知られている。
このマツトは綿糸と潜在捲縮性合成繊維フイラ
メントとでカツトパイル織物が形成され、かつ前
記フイラメントを加熱し捲縮の全部を発現させ
て、これで前記綿糸の基部を支持させるような構
造になつている。
メントとでカツトパイル織物が形成され、かつ前
記フイラメントを加熱し捲縮の全部を発現させ
て、これで前記綿糸の基部を支持させるような構
造になつている。
上記従来のマツトはその綿糸の基部を捲縮した
フイラメントで支持しているので、マツトが踏ま
れた後にそれから解放されると、捲縮フイラメン
トの復元性によつて倒れた綿糸も元の状態に復元
される傾向となるが、捲縮フイラメントの復元性
は踏み荷重を繰返し受けるうちに徐々に低下して
行くので、綿糸の復元傾向もこれにつれ低下す
る。しかも捲縮フイラメントは綿糸の基部で層状
となつているが、それは繊維の3次元的絡合物で
あるので、踏まれたときはその荷重で薄く変形さ
れてしまい、踏み荷重を実質的に支持できず、こ
れでは綿糸は踏み荷重を受けると基部から湾曲し
てしまい、自力での復元性に乏しくなる。その結
果従来マツトでは早期に綿糸の横倒れを発生し易
く、耐久性に欠ける。更に従来マツトでは、履物
などより除去された土砂が三次元的絡合の捲縮フ
イラメント層内に入り込んでしまい、マツトより
の除去が困難となる。更に加えて従来マツトのよ
うに捲縮フイラメントが踏み荷重によつて圧縮さ
れ薄く変形されるような構造になつていると、マ
ツトが雨水などで濡れたときにおいて、それが靴
などで踏まれると捲縮フイラメントに含まれた水
が靴の周囲に流動して靴の甲部を濡らしたり、ま
たは靴で踏まれたときに捲縮フイラメントに含ま
れた水が周囲に飛散するなどの問題がある。ま
た、マツトから靴が離れるに従つて、その周囲に
流動していた水が元の位置に流動復帰して再度靴
の底に付着するから、マツトの水が靴に付着して
室内などに持込まれる問題もある。
フイラメントで支持しているので、マツトが踏ま
れた後にそれから解放されると、捲縮フイラメン
トの復元性によつて倒れた綿糸も元の状態に復元
される傾向となるが、捲縮フイラメントの復元性
は踏み荷重を繰返し受けるうちに徐々に低下して
行くので、綿糸の復元傾向もこれにつれ低下す
る。しかも捲縮フイラメントは綿糸の基部で層状
となつているが、それは繊維の3次元的絡合物で
あるので、踏まれたときはその荷重で薄く変形さ
れてしまい、踏み荷重を実質的に支持できず、こ
れでは綿糸は踏み荷重を受けると基部から湾曲し
てしまい、自力での復元性に乏しくなる。その結
果従来マツトでは早期に綿糸の横倒れを発生し易
く、耐久性に欠ける。更に従来マツトでは、履物
などより除去された土砂が三次元的絡合の捲縮フ
イラメント層内に入り込んでしまい、マツトより
の除去が困難となる。更に加えて従来マツトのよ
うに捲縮フイラメントが踏み荷重によつて圧縮さ
れ薄く変形されるような構造になつていると、マ
ツトが雨水などで濡れたときにおいて、それが靴
などで踏まれると捲縮フイラメントに含まれた水
が靴の周囲に流動して靴の甲部を濡らしたり、ま
たは靴で踏まれたときに捲縮フイラメントに含ま
れた水が周囲に飛散するなどの問題がある。ま
た、マツトから靴が離れるに従つて、その周囲に
流動していた水が元の位置に流動復帰して再度靴
の底に付着するから、マツトの水が靴に付着して
室内などに持込まれる問題もある。
本考案はこのような従来の問題点を一掃するこ
とを目的としてなされたものである。
とを目的としてなされたものである。
本考案は、基布または地組織にパイルを立植し
たカーペツトにおいて、前記パイル間に分散して
その高さよりも低い踏み荷重支持用ブロツクが配
置され、かつ前記踏み荷重支持用ブロツクは、前
記基布または地組織に分散して立植した、他のパ
イルが影響されない温度で溶融する熱可塑性樹脂
繊維性パイルを加熱溶融して形成した樹脂塊から
構成されていることを特徴とするカーペツトに係
る。
たカーペツトにおいて、前記パイル間に分散して
その高さよりも低い踏み荷重支持用ブロツクが配
置され、かつ前記踏み荷重支持用ブロツクは、前
記基布または地組織に分散して立植した、他のパ
イルが影響されない温度で溶融する熱可塑性樹脂
繊維性パイルを加熱溶融して形成した樹脂塊から
構成されていることを特徴とするカーペツトに係
る。
本考案において、踏み荷重支持用ブロツクは、
その分布密度と各ブロツクの強度との相関によつ
て、カーペツト使用時の踏み荷重で大きく変形す
ることなく、前記踏み荷重を実質上支持できるよ
うに構成すればよい。
その分布密度と各ブロツクの強度との相関によつ
て、カーペツト使用時の踏み荷重で大きく変形す
ることなく、前記踏み荷重を実質上支持できるよ
うに構成すればよい。
本考案のカーペツトは、前記のように熱可塑性
樹脂繊維製パイルを加熱溶融して構成した、樹脂
塊からなるブロツクをパイル間に分散させている
から、カーペツト使用時の踏み荷重を前記ブロツ
クが支持し、かつブロツクの変形量は小さい。し
たがつて、パイルはその先端部がわん曲するのみ
で、その基部からわん曲することはなく、踏み荷
重から解放されたときの各パイルの復元を容易に
する。
樹脂繊維製パイルを加熱溶融して構成した、樹脂
塊からなるブロツクをパイル間に分散させている
から、カーペツト使用時の踏み荷重を前記ブロツ
クが支持し、かつブロツクの変形量は小さい。し
たがつて、パイルはその先端部がわん曲するのみ
で、その基部からわん曲することはなく、踏み荷
重から解放されたときの各パイルの復元を容易に
する。
カーペツトが、例えば靴ぬぐいマツトとして使
用され、かつ雨水などで濡れたときに、各パイル
が含んだ水は、前記ブロツクよりも低くなり、カ
ーペツトが靴などで踏まれたとき、その底が前記
水に触れることをブロツクが阻止する。
用され、かつ雨水などで濡れたときに、各パイル
が含んだ水は、前記ブロツクよりも低くなり、カ
ーペツトが靴などで踏まれたとき、その底が前記
水に触れることをブロツクが阻止する。
本考案のカーペツトは上記のように、熱可塑性
樹脂繊維製パイルを加熱溶融して形成した、変形
量が小さい樹脂塊からなるブロツクをパイル間に
分散配置し、かつ前記ブロツクはパイルよりも低
くしているから、各ブロツクはパイルに隠れた状
態になり、体裁のよいパイルカーペツトを構成す
ることができる。
樹脂繊維製パイルを加熱溶融して形成した、変形
量が小さい樹脂塊からなるブロツクをパイル間に
分散配置し、かつ前記ブロツクはパイルよりも低
くしているから、各ブロツクはパイルに隠れた状
態になり、体裁のよいパイルカーペツトを構成す
ることができる。
このカーペツトが、例えば靴ぬぐいマツトとし
て使用されて、靴などで踏まれたとき、その踏み
荷重は前記ブロツクが支承するから、パイルはそ
の先端部がわん曲するのみになり、前記踏み荷重
から解放されると各パイルは、元の状態に容易に
復することが可能であつて、パイルが倒れた状態
で塑性変形することがなく、その寿命を長くする
ことができる。そして、カーペツトが雨水などで
濡れたとき、パイルが吸収した水分は前記ブロツ
クよりも低くなるから、踏み荷重で前記水が飛散
して他を濡らすような問題を無くすることが可能
である。また、前記のように、カーペツトなどで
濡れた場合、靴などに接触するのは、ブロツクよ
りも上方に突出して水分の吸収量が少ないパイル
の先端部と水分を吸収しないブロツクであるか
ら、靴などに付着した水分をパイルで確実に吸収
し除去することが可能であつて、靴などの履物に
付着して水分が室内に持込まれることをなくする
ことができる。
て使用されて、靴などで踏まれたとき、その踏み
荷重は前記ブロツクが支承するから、パイルはそ
の先端部がわん曲するのみになり、前記踏み荷重
から解放されると各パイルは、元の状態に容易に
復することが可能であつて、パイルが倒れた状態
で塑性変形することがなく、その寿命を長くする
ことができる。そして、カーペツトが雨水などで
濡れたとき、パイルが吸収した水分は前記ブロツ
クよりも低くなるから、踏み荷重で前記水が飛散
して他を濡らすような問題を無くすることが可能
である。また、前記のように、カーペツトなどで
濡れた場合、靴などに接触するのは、ブロツクよ
りも上方に突出して水分の吸収量が少ないパイル
の先端部と水分を吸収しないブロツクであるか
ら、靴などに付着した水分をパイルで確実に吸収
し除去することが可能であつて、靴などの履物に
付着して水分が室内に持込まれることをなくする
ことができる。
更に本考案カーペツトにより履物などから除去
された土砂は、各ブロツク間の隙間に落ちてたま
るので、例えばカーペツトを反転して裏面側から
叩くことにより、カーペツトから土砂を容易に除
去できる。
された土砂は、各ブロツク間の隙間に落ちてたま
るので、例えばカーペツトを反転して裏面側から
叩くことにより、カーペツトから土砂を容易に除
去できる。
本考案に係るカーペツトは、基布又は地組織上
のパイルを形成する形成繊維パイル部に、該形成
繊維が熱変化を受ける温度より融点の低い合成樹
脂繊維からなるパイル部を分散せしめ、前記低融
点繊維の融点と前記形成繊維が熱変化を受ける温
度との間の温度に加熱し、該低融点繊維を溶融し
て樹脂塊からなるブロツクとすることにより製造
することができる。
のパイルを形成する形成繊維パイル部に、該形成
繊維が熱変化を受ける温度より融点の低い合成樹
脂繊維からなるパイル部を分散せしめ、前記低融
点繊維の融点と前記形成繊維が熱変化を受ける温
度との間の温度に加熱し、該低融点繊維を溶融し
て樹脂塊からなるブロツクとすることにより製造
することができる。
本考案の1例を添附図面を参照しつつその製造
方法と共に説明する。
方法と共に説明する。
第1図はタフテイング後のカーペツト素材1の
断面図である。基布2には形成繊維パイル3と低
融点繊維パイル4とが適当な分布密度で植設され
ている。形成繊維パイル3の分布密度は、通常の
カーペツトと同様とすることができる。低融点繊
維パイル4の分布密度は5cm四方の面積について
4本〜300本とすることができ、20本〜150本とす
るのが好ましい。基布2はパイルを植設し得るも
のであれば織物、不織布など種々のものとするこ
とができ、その素材としては高融点のナイロンや
ポリエステル、麻などの天然繊維のように、ブロ
ツク形成時の熱処理に耐えうるものを広く使用す
ることができる。
断面図である。基布2には形成繊維パイル3と低
融点繊維パイル4とが適当な分布密度で植設され
ている。形成繊維パイル3の分布密度は、通常の
カーペツトと同様とすることができる。低融点繊
維パイル4の分布密度は5cm四方の面積について
4本〜300本とすることができ、20本〜150本とす
るのが好ましい。基布2はパイルを植設し得るも
のであれば織物、不織布など種々のものとするこ
とができ、その素材としては高融点のナイロンや
ポリエステル、麻などの天然繊維のように、ブロ
ツク形成時の熱処理に耐えうるものを広く使用す
ることができる。
パイルを形成する2種の繊維のうち、形成繊維
としては毛、麻、綿等の天然繊維の他、ポリエチ
レン、ナイロン等の合成樹脂繊維を使用すること
ができ、低融点繊維としてはポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン等を使用することができる。形成繊維が熱変化
を受ける温度と低融点繊維の融点との差は少くと
も20℃とし、40℃以上とするのが好ましい。前記
形成繊維が熱変化を受ける温度は、形成繊維に合
成樹脂繊維を用いる場合には該合成樹脂の融点を
意味する。
としては毛、麻、綿等の天然繊維の他、ポリエチ
レン、ナイロン等の合成樹脂繊維を使用すること
ができ、低融点繊維としてはポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン等を使用することができる。形成繊維が熱変化
を受ける温度と低融点繊維の融点との差は少くと
も20℃とし、40℃以上とするのが好ましい。前記
形成繊維が熱変化を受ける温度は、形成繊維に合
成樹脂繊維を用いる場合には該合成樹脂の融点を
意味する。
形成繊維パイルのパイル長及び形状はカーペツ
トの用途等に応じて適宜選択することができ、低
融点繊維パイルのパイル長は溶融によりブロツク
状となつたときに形成繊維パイルより低くなるよ
うに設定される。これら2種類のパイルの長さを
適宜選択することにより、最適な耐久性、クツシ
ヨン性及び汚れ落とし性能が得られる。
トの用途等に応じて適宜選択することができ、低
融点繊維パイルのパイル長は溶融によりブロツク
状となつたときに形成繊維パイルより低くなるよ
うに設定される。これら2種類のパイルの長さを
適宜選択することにより、最適な耐久性、クツシ
ヨン性及び汚れ落とし性能が得られる。
以上のようなカーペツト素材1を低融点繊維の
融点以上に適宜の方法により加熱することによ
り、パイル4は溶融してブロツク状となり、冷却
又は放冷により固化して第2図に示すような樹脂
塊からなるブロツク部5が得られる。バツキング
層6は合成樹脂ラテツクスのSBR、NBR、ポリ
塩化ビニルゾル等を使用して通常のバツキング加
工により形成することができる。ブロツク5の形
成は、バツキング加工時の熱処理温度を適切に選
ぶことにより、該バツキング加工時に同時に行な
うこともできる。
融点以上に適宜の方法により加熱することによ
り、パイル4は溶融してブロツク状となり、冷却
又は放冷により固化して第2図に示すような樹脂
塊からなるブロツク部5が得られる。バツキング
層6は合成樹脂ラテツクスのSBR、NBR、ポリ
塩化ビニルゾル等を使用して通常のバツキング加
工により形成することができる。ブロツク5の形
成は、バツキング加工時の熱処理温度を適切に選
ぶことにより、該バツキング加工時に同時に行な
うこともできる。
このようにして得られたカーペツト10は、溶
融してできたブロツク5がパイル3より低くなつ
ているため、パイル織物としての美観を備えてい
る。また使用時には踏み荷重によりパイル3が傾
倒するが、ブロツク5の間に倒れた場合は荷重は
ほとんどブロツク5で支持されてパイル3には僅
かしか作用せず、ブロツク5上に傾倒した場合で
も傾倒量が小さく、支持端から折れるようにして
し倒れることがないので、繰返し使用や悪条件下
での使用に対する耐久性を有している。しかも履
物汚れ落とし用マツトとして使用された場合は、
繊維製パイル3が履物に付着した小さな土塊や埃
まで十分に除去する。
融してできたブロツク5がパイル3より低くなつ
ているため、パイル織物としての美観を備えてい
る。また使用時には踏み荷重によりパイル3が傾
倒するが、ブロツク5の間に倒れた場合は荷重は
ほとんどブロツク5で支持されてパイル3には僅
かしか作用せず、ブロツク5上に傾倒した場合で
も傾倒量が小さく、支持端から折れるようにして
し倒れることがないので、繰返し使用や悪条件下
での使用に対する耐久性を有している。しかも履
物汚れ落とし用マツトとして使用された場合は、
繊維製パイル3が履物に付着した小さな土塊や埃
まで十分に除去する。
前述のブロツク化は、低融点繊維に十分な延伸
を行なうことにより、加熱時の収縮を大きくし、
より良好にすることができる。
を行なうことにより、加熱時の収縮を大きくし、
より良好にすることができる。
図はパイル3、ブロツク5が1つずつ交互に配
列されたものを示したが、パイル部及びブロツク
部はそれぞれ複数のパイル及びブロツクを備える
ようにしてもよく、パイル部の傾倒に関する前述
の効果が得られる範囲で、任意の分散状態とする
ことができる。
列されたものを示したが、パイル部及びブロツク
部はそれぞれ複数のパイル及びブロツクを備える
ようにしてもよく、パイル部の傾倒に関する前述
の効果が得られる範囲で、任意の分散状態とする
ことができる。
以下に本考案の実施例を示す。
実施例 1
基布として目付110g/m2のポリエステル不織
布を使用し、形成繊維パイルは溶融温度215℃、
2600d/120Fのナイロン6マルチフイラメントを
使用して、パイル長12mmのカツトパイルとして形
成し、低融点繊維パイルは溶融温度170℃、
5000d/10Fのポリプロピレン扁平フイラメント
(各フイラメントの厚さ0.1mm、巾0.7mm)を使用
して、パイル長18mmのループパイルとして形成し
た。パイル植設は、1/8ゲージタフテイングマシ
ンを使用し、形成繊維パイルと低融点繊維パイル
とが1列置きに並列するようにした。ブロツク化
のための加熱は、ポリ塩化ビニルゾルを使用した
バツキングのための熱処理を兼ねて、190℃で行
なつた。
布を使用し、形成繊維パイルは溶融温度215℃、
2600d/120Fのナイロン6マルチフイラメントを
使用して、パイル長12mmのカツトパイルとして形
成し、低融点繊維パイルは溶融温度170℃、
5000d/10Fのポリプロピレン扁平フイラメント
(各フイラメントの厚さ0.1mm、巾0.7mm)を使用
して、パイル長18mmのループパイルとして形成し
た。パイル植設は、1/8ゲージタフテイングマシ
ンを使用し、形成繊維パイルと低融点繊維パイル
とが1列置きに並列するようにした。ブロツク化
のための加熱は、ポリ塩化ビニルゾルを使用した
バツキングのための熱処理を兼ねて、190℃で行
なつた。
以上の結果得られたカーペツトは、ナイロン6
マルチフイラメントのパイル部(パイル長は約10
mmとなつた)の列の間にポリプロピレンフイラメ
ント溶融による高さ約5mmのブロツク部が分散し
たものとなり、表面にパイル部が現われて美観を
備え、かつ繰返し使用や悪条件下での使用に対す
る耐久性を有し、履物に付着した小さな土塊や埃
まで十分に除去しうるものであつた。
マルチフイラメントのパイル部(パイル長は約10
mmとなつた)の列の間にポリプロピレンフイラメ
ント溶融による高さ約5mmのブロツク部が分散し
たものとなり、表面にパイル部が現われて美観を
備え、かつ繰返し使用や悪条件下での使用に対す
る耐久性を有し、履物に付着した小さな土塊や埃
まで十分に除去しうるものであつた。
実施例 2
基布として目付110g/m2のポリエステル不織
布を使用し、形成繊維パイルは溶融温度255℃、
2600d/168Fのナイロン66マルチフイラメントを
使用して、パイル長12mmのカツトパイルとして形
成し、低融点繊維パイルは溶融温度170℃、
5000d/10Fのポリプロピレン扁平フイラメント
(各フイラメントの厚さ0.1mm、巾0.7mm)を使用
して、パイル長18mmのループパイルとして形成し
た。パイル植設は、5/32ゲージタフテイングマシ
ンを使用し形成繊維パイルを植設し、その後5/4
ゲージキルテイングタフト機を使用して4ステツ
チにて低融点繊維パイルを植設した。ブロツク化
のための加熱は、ポリ塩化ビニルゾルを使用した
バツキングのための熱処理を兼ねて、190℃で行
なつた。
布を使用し、形成繊維パイルは溶融温度255℃、
2600d/168Fのナイロン66マルチフイラメントを
使用して、パイル長12mmのカツトパイルとして形
成し、低融点繊維パイルは溶融温度170℃、
5000d/10Fのポリプロピレン扁平フイラメント
(各フイラメントの厚さ0.1mm、巾0.7mm)を使用
して、パイル長18mmのループパイルとして形成し
た。パイル植設は、5/32ゲージタフテイングマシ
ンを使用し形成繊維パイルを植設し、その後5/4
ゲージキルテイングタフト機を使用して4ステツ
チにて低融点繊維パイルを植設した。ブロツク化
のための加熱は、ポリ塩化ビニルゾルを使用した
バツキングのための熱処理を兼ねて、190℃で行
なつた。
以上の結果得られたカーペツトは、ナイロン66
マルチフイラメントのパイル部(パイル長は約10
mmとなつた)の列の間にポリプロピレンフイラメ
ントが溶融した高さ約5mmのブロツク部が分散し
たものとなり、表面にパイル部が現われて美観を
備え、かつ繰返し使用や悪条件下での使用に対す
る耐久性を有し、履物に付着した小さな土塊や埃
まで十分に除去しうるものであつた。
マルチフイラメントのパイル部(パイル長は約10
mmとなつた)の列の間にポリプロピレンフイラメ
ントが溶融した高さ約5mmのブロツク部が分散し
たものとなり、表面にパイル部が現われて美観を
備え、かつ繰返し使用や悪条件下での使用に対す
る耐久性を有し、履物に付着した小さな土塊や埃
まで十分に除去しうるものであつた。
また、前記両実施例で得たカーペツトを水で濡
らし、それを靴で踏んだ結果、水の飛散がなく、
かつ靴底に付着した水はなかつた。
らし、それを靴で踏んだ結果、水の飛散がなく、
かつ靴底に付着した水はなかつた。
図は本発明の1例を示すもので、第1図はタフ
テイング後のカーペツト素材の横断面図、第2図
はカーペツトの横断面図である。 1……カーペツト素材、2……基布又は地組
織、3……形成繊維パイル、4……低融点繊維パ
イル、5……ブロツク、6……バツキング、10
……カーペツト。
テイング後のカーペツト素材の横断面図、第2図
はカーペツトの横断面図である。 1……カーペツト素材、2……基布又は地組
織、3……形成繊維パイル、4……低融点繊維パ
イル、5……ブロツク、6……バツキング、10
……カーペツト。
Claims (1)
- 基布または地組織にパイルを立植したカーペツ
トにおいて、前記パイル間に分散してその高さよ
りも低い踏み荷重支持用ブロツクが配置され、か
つ前記踏み荷重支持用ブロツクは、前記基布また
は地組織に分散して立植した、他のパイルが影響
されない温度で溶融する熱可塑性樹脂繊維性パイ
ルを加熱溶融して形成した樹脂塊から構成されて
いることを特徴とするカーペツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17086183U JPS6077483U (ja) | 1983-11-02 | 1983-11-02 | カ−ペツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17086183U JPS6077483U (ja) | 1983-11-02 | 1983-11-02 | カ−ペツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6077483U JPS6077483U (ja) | 1985-05-30 |
JPH0316539Y2 true JPH0316539Y2 (ja) | 1991-04-09 |
Family
ID=30372882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17086183U Granted JPS6077483U (ja) | 1983-11-02 | 1983-11-02 | カ−ペツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6077483U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5300229B2 (ja) * | 2007-08-29 | 2013-09-25 | 東リ株式会社 | カーペット、及びカーペットの製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5146023A (ja) * | 1974-10-18 | 1976-04-20 | Hitachi Ltd |
-
1983
- 1983-11-02 JP JP17086183U patent/JPS6077483U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5146023A (ja) * | 1974-10-18 | 1976-04-20 | Hitachi Ltd |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6077483U (ja) | 1985-05-30 |
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