JPS6229496Y2 - - Google Patents
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- JPS6229496Y2 JPS6229496Y2 JP1095183U JP1095183U JPS6229496Y2 JP S6229496 Y2 JPS6229496 Y2 JP S6229496Y2 JP 1095183 U JP1095183 U JP 1095183U JP 1095183 U JP1095183 U JP 1095183U JP S6229496 Y2 JPS6229496 Y2 JP S6229496Y2
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Landscapes
- Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
Description
本考案は汗に対する着心地のよい多層構造布帛
に関するものである。汗には絶えず人体から出て
いる水蒸気の不感蒸泄と運動時または暑熱環境下
で出る発汗とがあるが、衣服のむれ感、ベトツキ
感など不感蒸泄や発汗に関する着心地(快適性)
は衣服設計上の重要な要素であり、しかも、該要
素は衣服を構成する布帛の性質に大きく左右され
る。 しかしながら、現状においては不感蒸泄や発汗
(以下、単に汗という)に対する着心地(快適
性)の観点から、使用素材、組織、構造が決定さ
れ製造されているのではなく、外観や摩耗など耐
久性の点からそれらが決定されている。衣服の中
でも汗に対する着心地(快適性)が要求される衣
服、例えば、スキーアンダーウエア、スキー中
衣、スエツトシヤツ、トレーニングウエア、ラン
ニングシヤツ、ゲームシヤツ、スポーツブラジヤ
ーなどのスポーツウエアや夏用肌着、Tシヤツな
どは汗に対する着心地(快適性)の要素を無視し
て製作すると、着心地の悪さを増長し、ひいては
健康上弊害をもたらした。 本考案者らは、汗に対する着心地(快適性)の
良好な布帛について考案して布帛第1層1が常に
乾いた状態を保ち第2層2で汗(不感蒸泄を含
む)を吸つて、それを第3層3を経て第4層4か
ら外気中へ放湿する機能を有する多層構造布帛が
汗に対する着心地(快適性)が良好できることを
見い出した。 即ち、人体からの不感蒸泄または汗を透過する
ための第1層1、第1層1を透過した水分を吸
湿、吸水するための第2層2、第2層2の水分を
保湿、保水しながら第4層4へ透過するための第
3層3、第3層3の水分を吸湿、放湿するための
第4層4からなる多層構造布帛であり、第1層1
は目付15〜120g/m2の疎水性繊維で構成され、
第2層2は親水性繊維で構成され、第3層3は疎
水性繊維で構成され、第4層4は親水性繊維を含
む繊維で構成されるとともに、第2層2と第4層
4との密度比が4:3〜4:1であることを特徴
とする多層構造布帛である。 本考案は、例えば、第2層、第3層および第4
層よりなる三層構造編地に第1層の布帛を点接着
した多層構造布帛で第2、第3、第4層を構成す
る3層構造の編組織は三段変形、クオーター、タ
ツクリバーシブル、リバーシブル、リバーシブル
鹿の子、片面パイルなど、三層構造が形成される
ものであれば、その編組織はいかなるものでもよ
い。また、第2層,第3層、第4層はそれぞれ必
ずしも一層である必要はなく、各層が複数層で構
成されていてもよい。 第2層は、親水性繊維で構成されるが、親水性
繊維とは65%RH、20℃に於ける水分率が5%以
上の繊維であり、例えば、綿、麻、羊毛などの天
然繊維、ビスコース、レーヨンなどの再生繊維、
合成繊維などであり、また、疎水性繊維の表面を
親水化したものであつてもよい。 第3層は、疎水性繊維で構成されるが、疎水性
繊維とは64%RH、20℃に於ける水分率が5%以
下の繊維であり、親水性繊維とは水分率で1%以
上の差を有するものをいう。例えば、ポリエステ
ル繊維、アクリル繊維、ポリアミド繊維、塩化ビ
ニール系繊維などが含まれる。 第4層は、親水性繊維を含む繊維で構成される
が、親水性繊維のみでもよいし、親水性繊維と疎
水性繊維との混合であつてもよい。後者の場合、
親水性繊維と疎水性繊維とを混紡してもよいし、
親水性繊維糸と疎水性繊維糸とを引揃え、撚合せ
などの如く交編してもよいし、また両者の混繊糸
を用いてもよい。なお、疎水性繊維は合構成編地
の80%まで使用してもよい。 第1層は、疎水性繊維で構成されるが、編地で
も織地でもよい。第1層と上記三層構造編地を点
接着するのに使用する熱賦活型接着剤としては、
エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリ
エステル等が適当である。 使用する糸の太さは単糸デニールで0.5〜20デ
ニール、トータルデニールで20〜900デニールが
適当であるが、これに限定されない。 本考案の目的を達成するには、第1層、第2
層、第3層および第4層の材質とともに、第2〜
第4層の密度比および第1層の目付も重要な要件
である。即ち、第2層と第4層との密度比が4:
3〜4:1であることが必要である。その理由は
密度が密な第2層によつて第2層が第1層を通し
てより多くの汗を吸い上げるためであり、また、
密度が粗な第4層からより多くの水分を放湿させ
やすくするためであり、第2層が第4層より密度
を密にすることは必要である。第2層と第4層と
の密度比が4:3〜4:1の範囲を外れると、汗
は表面層へ移行せず、編地内に保持し、不快感を
助長するのでよくない。また、第4層と第3層と
の密度比は10:1〜1:2が好ましく、また、第
1層はより多くの汗を透過させやすくし、常に乾
いた状態を保つため目付15〜120g/m2が好まし
く編地全体の目付は50g/m2〜500g/m2が好まし
い。編地の密度は、例えば、針抜本数を変えた
り、糸の供給本数を変えたり、糸番手を変えるこ
とによつて調整できる。また、ここでいう密度と
は体積(cm3)に対する重さ(g)といい、その測
定方法は5cm×5cmの編地の各層の繊維重量と編
地の各層の断面厚み(顕微鏡×10で測定)から算
出するものであり、第3層の厚みは全体の厚みか
ら第4層と第2層の厚みを減算したものである。 以上の如く、本考案は、第2層は親水性繊維で
構成されて密度が密のため、人体からの不感蒸泄
や汗をより多く吸い上げる働きをし、第1層は疎
水性繊維で構成されて密度が粗なため水分を保持
せず常に乾いた状態を保ち第2層と第4層とをつ
なぐ第3層は疎水性繊維で構成されて密度が粗の
ため第2層で吸い上げた不感蒸泄や汗(即ち、水
分)を毛細管現象により保湿、保水しながら第4
層へ透過させる働きをし、第4層は親水性繊維を
含む繊維で構成されているため、第3層で透過し
てきた水分や水を吸い上げ、且つ、密度が粗で外
気に接する表面積が大のため、外気中で水分を発
散させやすく、放湿する働きをするので、湿潤
感、むれ感、べとつき感、暑熱感(暑苦しさ)な
どの汗に関連した着心地悪さの要素が減少し、実
際に着用した場合、不感蒸泄あるいは運動時、暑
熱環境下で汗をかいても常にカラツとしていて不
快感がない。 以下、実施例により本考案を説明する。 実施例 1 第2層2の編成糸として綿糸(30/1′s)1本
を用い、第3層3の編成糸としてポリエステル仮
撚加工糸75デニール24フイラメント2本を用い、
第4層4の編成糸として綿糸(30/1′s)2本を
用いて第2図に示す三層構造の編組織図で編成し
た。該編地の目付は235g/m2であり、第2層2
と第4層4との密度比は2:1であり、第4層4
と第3層3との密度比は8:1であつた。また荷
重1g/cm2下における厚みは1.45mmであつた。 第1層の編成糸として、ポリエステル仮撚加工
糸50デニール24フイラメント2本を用い、目付
95g/m2の平編地を編成し、第2層の表面にエチ
レン酢酸ビニル共重合体で点接着した。 実施例 2 実施例1と同じ三層構造編地に、第1層として
ナイロン75デニール48フイラメント1本で製織し
た目付40g/m2のタフタをエチレン酢酸ビニル共
重合体で点接着した。 比較例 1 実施例1と同じ三層構造編地に第1層としてポ
リエステル仮撚加工糸150デニール78フイラメン
ト1本を用いた目付140g/m2の平編地をエチレ
ン酢酸ビニル共重合体で点接着した。 比較例 2 実施例1と同じ三層構造編地に第1層としてポ
リエステル仮撚加工糸50デニール24フイラメント
1本を用いて、目付10g/m2の平織を平編しエチ
レン酢酸ビニル共重合体で点接着した。 実施例1、実施例2、比較例1および比較例2
によつて得られた多層構造布帛を用いてトレーニ
ングズボンを作製した。 春期にランニングを行なうに際し、実施例1、
実施例2、比較例1、および比較例2によつて得
られたトレーニングズボンを着用し、着心地につ
いての評価をSD法(Semantic Differential
Method)によるアンケート形式で行ない、シエ
フエ(Soheff′e)の方法により尺度化を行なつた
ところ、第1表に示す結果が得られた。第1表か
ら明らかなように、尺度−2〜+2(+2に近い
ほど穿き心地が良いことを示す)に対し、実施例
1および実施例2は比較例1および比較例2に比
べて、いずれもすぐれた値を示し、実施例1およ
び実施例2のアンダーウエアはよく汗をかいても
濡れた感じがせず、快適であることがわかつた。
に関するものである。汗には絶えず人体から出て
いる水蒸気の不感蒸泄と運動時または暑熱環境下
で出る発汗とがあるが、衣服のむれ感、ベトツキ
感など不感蒸泄や発汗に関する着心地(快適性)
は衣服設計上の重要な要素であり、しかも、該要
素は衣服を構成する布帛の性質に大きく左右され
る。 しかしながら、現状においては不感蒸泄や発汗
(以下、単に汗という)に対する着心地(快適
性)の観点から、使用素材、組織、構造が決定さ
れ製造されているのではなく、外観や摩耗など耐
久性の点からそれらが決定されている。衣服の中
でも汗に対する着心地(快適性)が要求される衣
服、例えば、スキーアンダーウエア、スキー中
衣、スエツトシヤツ、トレーニングウエア、ラン
ニングシヤツ、ゲームシヤツ、スポーツブラジヤ
ーなどのスポーツウエアや夏用肌着、Tシヤツな
どは汗に対する着心地(快適性)の要素を無視し
て製作すると、着心地の悪さを増長し、ひいては
健康上弊害をもたらした。 本考案者らは、汗に対する着心地(快適性)の
良好な布帛について考案して布帛第1層1が常に
乾いた状態を保ち第2層2で汗(不感蒸泄を含
む)を吸つて、それを第3層3を経て第4層4か
ら外気中へ放湿する機能を有する多層構造布帛が
汗に対する着心地(快適性)が良好できることを
見い出した。 即ち、人体からの不感蒸泄または汗を透過する
ための第1層1、第1層1を透過した水分を吸
湿、吸水するための第2層2、第2層2の水分を
保湿、保水しながら第4層4へ透過するための第
3層3、第3層3の水分を吸湿、放湿するための
第4層4からなる多層構造布帛であり、第1層1
は目付15〜120g/m2の疎水性繊維で構成され、
第2層2は親水性繊維で構成され、第3層3は疎
水性繊維で構成され、第4層4は親水性繊維を含
む繊維で構成されるとともに、第2層2と第4層
4との密度比が4:3〜4:1であることを特徴
とする多層構造布帛である。 本考案は、例えば、第2層、第3層および第4
層よりなる三層構造編地に第1層の布帛を点接着
した多層構造布帛で第2、第3、第4層を構成す
る3層構造の編組織は三段変形、クオーター、タ
ツクリバーシブル、リバーシブル、リバーシブル
鹿の子、片面パイルなど、三層構造が形成される
ものであれば、その編組織はいかなるものでもよ
い。また、第2層,第3層、第4層はそれぞれ必
ずしも一層である必要はなく、各層が複数層で構
成されていてもよい。 第2層は、親水性繊維で構成されるが、親水性
繊維とは65%RH、20℃に於ける水分率が5%以
上の繊維であり、例えば、綿、麻、羊毛などの天
然繊維、ビスコース、レーヨンなどの再生繊維、
合成繊維などであり、また、疎水性繊維の表面を
親水化したものであつてもよい。 第3層は、疎水性繊維で構成されるが、疎水性
繊維とは64%RH、20℃に於ける水分率が5%以
下の繊維であり、親水性繊維とは水分率で1%以
上の差を有するものをいう。例えば、ポリエステ
ル繊維、アクリル繊維、ポリアミド繊維、塩化ビ
ニール系繊維などが含まれる。 第4層は、親水性繊維を含む繊維で構成される
が、親水性繊維のみでもよいし、親水性繊維と疎
水性繊維との混合であつてもよい。後者の場合、
親水性繊維と疎水性繊維とを混紡してもよいし、
親水性繊維糸と疎水性繊維糸とを引揃え、撚合せ
などの如く交編してもよいし、また両者の混繊糸
を用いてもよい。なお、疎水性繊維は合構成編地
の80%まで使用してもよい。 第1層は、疎水性繊維で構成されるが、編地で
も織地でもよい。第1層と上記三層構造編地を点
接着するのに使用する熱賦活型接着剤としては、
エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリ
エステル等が適当である。 使用する糸の太さは単糸デニールで0.5〜20デ
ニール、トータルデニールで20〜900デニールが
適当であるが、これに限定されない。 本考案の目的を達成するには、第1層、第2
層、第3層および第4層の材質とともに、第2〜
第4層の密度比および第1層の目付も重要な要件
である。即ち、第2層と第4層との密度比が4:
3〜4:1であることが必要である。その理由は
密度が密な第2層によつて第2層が第1層を通し
てより多くの汗を吸い上げるためであり、また、
密度が粗な第4層からより多くの水分を放湿させ
やすくするためであり、第2層が第4層より密度
を密にすることは必要である。第2層と第4層と
の密度比が4:3〜4:1の範囲を外れると、汗
は表面層へ移行せず、編地内に保持し、不快感を
助長するのでよくない。また、第4層と第3層と
の密度比は10:1〜1:2が好ましく、また、第
1層はより多くの汗を透過させやすくし、常に乾
いた状態を保つため目付15〜120g/m2が好まし
く編地全体の目付は50g/m2〜500g/m2が好まし
い。編地の密度は、例えば、針抜本数を変えた
り、糸の供給本数を変えたり、糸番手を変えるこ
とによつて調整できる。また、ここでいう密度と
は体積(cm3)に対する重さ(g)といい、その測
定方法は5cm×5cmの編地の各層の繊維重量と編
地の各層の断面厚み(顕微鏡×10で測定)から算
出するものであり、第3層の厚みは全体の厚みか
ら第4層と第2層の厚みを減算したものである。 以上の如く、本考案は、第2層は親水性繊維で
構成されて密度が密のため、人体からの不感蒸泄
や汗をより多く吸い上げる働きをし、第1層は疎
水性繊維で構成されて密度が粗なため水分を保持
せず常に乾いた状態を保ち第2層と第4層とをつ
なぐ第3層は疎水性繊維で構成されて密度が粗の
ため第2層で吸い上げた不感蒸泄や汗(即ち、水
分)を毛細管現象により保湿、保水しながら第4
層へ透過させる働きをし、第4層は親水性繊維を
含む繊維で構成されているため、第3層で透過し
てきた水分や水を吸い上げ、且つ、密度が粗で外
気に接する表面積が大のため、外気中で水分を発
散させやすく、放湿する働きをするので、湿潤
感、むれ感、べとつき感、暑熱感(暑苦しさ)な
どの汗に関連した着心地悪さの要素が減少し、実
際に着用した場合、不感蒸泄あるいは運動時、暑
熱環境下で汗をかいても常にカラツとしていて不
快感がない。 以下、実施例により本考案を説明する。 実施例 1 第2層2の編成糸として綿糸(30/1′s)1本
を用い、第3層3の編成糸としてポリエステル仮
撚加工糸75デニール24フイラメント2本を用い、
第4層4の編成糸として綿糸(30/1′s)2本を
用いて第2図に示す三層構造の編組織図で編成し
た。該編地の目付は235g/m2であり、第2層2
と第4層4との密度比は2:1であり、第4層4
と第3層3との密度比は8:1であつた。また荷
重1g/cm2下における厚みは1.45mmであつた。 第1層の編成糸として、ポリエステル仮撚加工
糸50デニール24フイラメント2本を用い、目付
95g/m2の平編地を編成し、第2層の表面にエチ
レン酢酸ビニル共重合体で点接着した。 実施例 2 実施例1と同じ三層構造編地に、第1層として
ナイロン75デニール48フイラメント1本で製織し
た目付40g/m2のタフタをエチレン酢酸ビニル共
重合体で点接着した。 比較例 1 実施例1と同じ三層構造編地に第1層としてポ
リエステル仮撚加工糸150デニール78フイラメン
ト1本を用いた目付140g/m2の平編地をエチレ
ン酢酸ビニル共重合体で点接着した。 比較例 2 実施例1と同じ三層構造編地に第1層としてポ
リエステル仮撚加工糸50デニール24フイラメント
1本を用いて、目付10g/m2の平織を平編しエチ
レン酢酸ビニル共重合体で点接着した。 実施例1、実施例2、比較例1および比較例2
によつて得られた多層構造布帛を用いてトレーニ
ングズボンを作製した。 春期にランニングを行なうに際し、実施例1、
実施例2、比較例1、および比較例2によつて得
られたトレーニングズボンを着用し、着心地につ
いての評価をSD法(Semantic Differential
Method)によるアンケート形式で行ない、シエ
フエ(Soheff′e)の方法により尺度化を行なつた
ところ、第1表に示す結果が得られた。第1表か
ら明らかなように、尺度−2〜+2(+2に近い
ほど穿き心地が良いことを示す)に対し、実施例
1および実施例2は比較例1および比較例2に比
べて、いずれもすぐれた値を示し、実施例1およ
び実施例2のアンダーウエアはよく汗をかいても
濡れた感じがせず、快適であることがわかつた。
【表】
次に、衣服内気候シミユレーシヨン装置(特願
昭56−119586,特開昭58−21164参照)を用いて
実施例1および実施例2、比較例1および比較例
2を評価した。 衣服内気候シミユレーシヨン装置の環境条件を
20℃、65%RH、模擬皮膚の温度を35℃に設定
し、トレーニングズボン1枚を着用した状態を想
定した。
昭56−119586,特開昭58−21164参照)を用いて
実施例1および実施例2、比較例1および比較例
2を評価した。 衣服内気候シミユレーシヨン装置の環境条件を
20℃、65%RH、模擬皮膚の温度を35℃に設定
し、トレーニングズボン1枚を着用した状態を想
定した。
【表】
最高衣服内湿度および平衡衣服内湿度の結果を
第2表に示す。 第2表からもわかるように、本考案による実施
例1および実施例2は、最高衣服内湿度、平衡衣
服内湿度とも、快適な衣服内湿度(50±10%
RH)を保持するが、比較例1および比較例2は
その範囲をはずれるものである。
第2表に示す。 第2表からもわかるように、本考案による実施
例1および実施例2は、最高衣服内湿度、平衡衣
服内湿度とも、快適な衣服内湿度(50±10%
RH)を保持するが、比較例1および比較例2は
その範囲をはずれるものである。
図面は本考案の一実施例を示すものであつて、
第1図は本考案の布帛の横断面図、第2図は第2
層、第3層および第4層を構成する三層構造編地
の編組織図である。
第1図は本考案の布帛の横断面図、第2図は第2
層、第3層および第4層を構成する三層構造編地
の編組織図である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 人体からの不感蒸泄または汗を透過するため
の第1層1、第1層1を透過した水分を吸湿、
吸水するための第2層2、第2層2の水分を保
湿、保水しながら第4層4へ透過するための第
3層3、第3層3の水分を吸湿、放湿するため
の第4層4からなる多層構造布帛であり、第1
層1は目付15〜120g/m2の疎水性繊維で構成
され、第2層2は親水性繊維で構成され、第3
層3は疎水性繊維で構成され、第4層4は親水
性繊維を含む繊維で構成されるとともに、第2
層2と第4層4との密度比が4:3〜4:1で
あることを特徴とする多層構造布帛。 (2) 第2層、第3層および第4層よりなる三層構
造編地であり、第2層側に第1層の布帛が点接
着されている特許請求の範囲第1項に記載した
多層構造布帛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1095183U JPS59117689U (ja) | 1983-01-27 | 1983-01-27 | 多層構造布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1095183U JPS59117689U (ja) | 1983-01-27 | 1983-01-27 | 多層構造布帛 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59117689U JPS59117689U (ja) | 1984-08-08 |
JPS6229496Y2 true JPS6229496Y2 (ja) | 1987-07-29 |
Family
ID=30142380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1095183U Granted JPS59117689U (ja) | 1983-01-27 | 1983-01-27 | 多層構造布帛 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59117689U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4624247B2 (ja) * | 2005-12-02 | 2011-02-02 | 小林製薬株式会社 | 体液吸収性シート |
-
1983
- 1983-01-27 JP JP1095183U patent/JPS59117689U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59117689U (ja) | 1984-08-08 |
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