JP2770517B2 - 防寒用下着 - Google Patents

防寒用下着

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JP2770517B2 JP2002143A JP214390A JP2770517B2 JP 2770517 B2 JP2770517 B2 JP 2770517B2 JP 2002143 A JP2002143 A JP 2002143A JP 214390 A JP214390 A JP 214390A JP 2770517 B2 JP2770517 B2 JP 2770517B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は肌着の上に着る防寒用下着に関するものであ
り、この下着は保温性および汗の吸湿性や発散性に優れ
ているので、寒冷下で運動や作業を行なう時の下着とし
て優れた効果を発揮する。
[従来の技術] 防寒用下着、特に寒冷下で運動する時に使用する下着
には保温性と同時に汗の吸湿性及び発散性が要求され
る。防寒用下着として一般に使用されている羊毛製下着
は、保温性や吸湿性が優れているものの洗濯時の寸法安
定性が悪いという欠点を有している。一方、汗の発散性
の良い布帛として、外層及び内層が親水性繊維で構成さ
れ、中間層が疎水性繊維または/および浸水性繊維で構
成された三層構造布帛(実公昭62−29499)が本発明者
らによって開発された。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は保温性が良く、且つ着用時の汗の吸湿および
発散が良好な快適性に優れた防寒用下着を提供しようと
するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る防寒用下着は外層と中間層と内層を有す
る三層構造布帛よりなり、三層構造布帛の各層が、 外 層:合成繊維フィラメントと羊毛繊維が互いに分散
混合してなる複合糸 中間層:疎水性繊維糸よりなり布帛にしめる重量比率が
1.0〜7.5% 内 層:合成繊維フィラメントと羊毛繊維が互いに分散
混合してなる複合糸であり外層と内層の密度比が(1:
6)〜(3:4) で構成されていることに要旨がある。
[作用] 本発明において外層及び内層を構成する複合糸は、合
成繊維フィラメントと羊毛繊維が互いに分散混合してな
るものであり、たとえば実質的に無撚の合成捲縮フィラ
メント糸を電気開繊し、開繊状態のままローラーに導
き、該ローラ上でリボン状に拡がった羊毛條(他繊維と
の混合を含む)と重ねた後、撚係数80〜120で加撚し巻
取って作製することができる。この複合糸は、羊毛繊維
が合成捲縮フィラメントによって保護されているので、
布帛に使用した場合には羊毛の持つ保温性を維持しつつ
洗濯の時の寸法安定性やピリング性にも優れたものとな
る。
内層と外層の密度比は(1:6)〜(3:4)、好ましくは
(1:4)〜(3:4)であり、この様な密度差をつけること
によって、発汗に伴なう水分は内層の親水性繊維にすば
やく吸湿された後、密度の低い外層方向へ移行して逐次
発散される。外層で水分が発散されると、外層内は僅か
に負圧状態となり内層の水蒸気は速やかに外層方向へ移
行していく。外層の占める割合が1:6より少ない場合は
外層より発散される水蒸気量が少なくなるため十分な発
散が行なわれず、外層の占める割合が3:4より多い場合
は外層内は負圧状態とならないので水蒸気は速やかに移
行しない。
中間層に使用する疎水性繊維とは65%RH,20℃におけ
る公定水分率(JIS L−1096)が5%未満の繊維を言
い、例えば、ポリエステル繊維,アクリル繊維,ポリア
ミド繊維,塩化ビニール繊維などが好ましいものとして
挙げられる。中間層を構成する中糸の重量比率は0.4〜
0.5%、好ましくは1.0〜5.0%である。疎水性繊が中間
層を構成することにより、内層に吸収された汗は結露せ
ずに外層へと移行するが、重量比率が1%未満であれば
十分な効果が得られず、7.5%を越えると外層への移行
が阻害される。
本発明で用いられる布帛は三層構造を有するものであ
れば編物地であっても織物地であってもよい。編物地と
しては、例えば三段変形,クオーター,リバーシブル,
片面パイル等があり、織物地としては例えば経緯三重
織,経三重緯二重織,経二重緯三重織等がある。また三
層構造布帛の難燃性はJIS K 7021のLOI値で22以上であ
ることが下着としては好ましい。
上記三層構造布帛を下着に縫製する際には、内層が人
体側に面するようにする。一例を第1図に示す。防寒に
適した長袖、長ズボンの上下組で、首廻り,袖口,ウェ
スト部,足首等がフィット感に優れたゴム編組織(1)
になっており、カイロ用のポケット(2)が設けられて
いる。
[実施例] 実施例 第2図に示す編組織図により、外層を構成する編糸
(イ)として脱スケールしたウールにポリエステルフィ
ラメント30D/18fを分散混合した複合糸1/52′Sを2本
引揃えて用い、内層を構成する編糸(ロ)として前記複
合糸1/52′Sを3本引揃えて用い、中間層を構成する編
糸(ハ)としてポリエステルフィラメント75D/36f1本
を用いてリバーシブル編地を編成した。この編地の目付
は380g/m2,外層と内層の密度比は2:3,編糸(ハ)の重
量比率は4.2%であった。
下記の点で実施例と異なるリバーシブル編地を比較例
として編成した。
比較例1 編糸(イ)および(ロ)として脱スケールしたウール
100%糸1/52′Sを編糸(イ)は2本、編糸(ロ)は3
本用いた。
比較例2 編糸(イ)として脱スケールしたウールにポリエステ
ルフィラメント30D/18fを分散混合した複合糸1/78′S1
本を用い、編糸(ロ)として脱スケールしたウールにポ
リエステルフィラメント30D/18fを分散混合し複合糸1/
52′S3本を用いた。外層と内層の密度比は0.85:12,編糸
(ハ)の重量比率は5.6%であった。
比較例3 編糸(イ)および(ロ)として実施例と同一の複合糸
1/52′Sを3本ずつ用いた。外層と内層の密度比は1:1,
編糸(ハ)の重量比率は3.6%であった。
比較例4 編糸(ハ)としてポリエステルフィラメント15D/18f
1本を用いた。外層と内層の密度比は2:3,編糸(イ)の
重量比率は0.85%であった。
比較例5 編糸(ハ)としてポリエステルフィラメント150D/48
f1本を用いた。外層と内層の密度比は2:3,編糸(ハ)
の重量比率は7.9%であった。
上記実施例および比較例で得た各三層構造布帛につい
て最高衣服内湿度,保温性,収縮率,ピリング,難燃性
について夫々次に示す方法で試験を行なった。
(最高衣服内湿度) 防寒下着を寒冷下で着用した状態を想定し、特願昭56
−119586の衣服内気候シュミレーション装置を用いて最
高衣服内湿度を測定した。環境条件を5℃,60%RH、模
擬皮膚温度を35℃に設定し、下着1枚を着用した状態で
測定した。最高衣服内湿度が低いほどむれ感が少ないこ
とが確認されている。
(保温性) 保温性はクロー値で表わした。1クローとは、環境条
件21℃、50%RH、気流10cm/秒下に安静にすわっている
人で気持よく感じる程度の衣服のもつ熱絶縁性であり、
この時の代謝エネルギーは50kcal/m2.hr、皮膚温は33℃
である。実際には、ASTM保温性(恒温法)試験機で熱源
板の温度35℃を維持するのに必要な消費電力量を計測
し、クロー値に換算する。
ASTM保温性試験機を環境温度20℃、湿度65%RHで空気
の風速0.3m/secに調整する。熱源板の温度が35℃一定に
なった後、30×30cmの試料を置き、35℃を維持するため
に2時間に消費される電力量を計測する。
クロー値は、次式によって求められる。
T1:外気温度℃:20℃ T0:ヒーターボックス内温度℃:35℃ Q :投入熱量kcal/m2.hr W :電力(ヒーター容量)ジュール熱1W=0.86Kcal t :ヒーター時間(秒) s :試料の表面積(m2) (収縮率,ピリング,難燃性) 寸法安定性を表わす収縮率はJIS L 1018H法により家
庭洗濯後のたて方向とよこ方向の収縮率の合計で表わし
た。ピリングはJIS L 1076A法のピリングテスターによ
る級判定を行ない、難燃性はJIS K 7201法によるLOI値
で表わした。
第1表に実施例および比較例の測定結果を示す。
本発明の実施例で得た三層構造布帛は保温性が高く、
最高衣服内湿度が低い、すなわちムレ感の少ない下着を
与える。しかも寸法安定性に優れ、ピリングや難燃性も
良好である。
これに対して、比較例の布帛はいずれも最高衣服内湿
度が高く、しかも比較例1は寸法安定性とピリングに、
比較例2は保温性とピリングと難燃性に、比較例4は保
温性に夫々問題がある。
[発明の効果] 本発明の防寒用下着は以上の様に構成されており、着
用時の保温性に優れ、汗の吸収および発散が速やかに行
なわれるためムレ感の少ない下着である。しかも洗濯時
の寸法安定性に優れ、毛玉の生じにくい製品である。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)(B)(C)は本発明の下着の一例を示す
図、第2図は本発明の一実施例を示す編組織図である。 1……ゴム編組織、2……カイロ入れ 3……襟ボタン止メ イ……外層の編成糸、ロ……内層の編成糸 ハ……中間層の編成糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−152235(JP,A) 実開 昭59−169385(JP,U) 実開 昭59−169384(JP,U) 実開 昭59−172710(JP,U) 実開 昭59−117689(JP,U) 実開 昭55−111910(JP,U) 実公 昭62−29497(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A41B 17/00 A41B 9/00,9/04,9/06,9/12 D03D 1/00,11/00,15/00 - 15/12 D04B 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外層と中間層と内層を有する三層構造布帛
    よりなる下着であって、前記三層構造布帛の各層が 外 層:合成繊維フィラメントと羊毛繊維が互いに分散
    混合してなる複合糸 中間層:疎水性繊維糸よりなり布帛に占める重量比率が
    1.0〜7.5% 内 層:合成繊維フィラメントと羊毛繊維が互いに分散
    混合してなる複合糸であり外層と内層の密度比が(1:
    6)〜(3:4) で構成されていることを特徴とする防寒用下着。
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