JP3149171B2 - 防寒用中衣 - Google Patents

防寒用中衣

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JP3149171B2
JP3149171B2 JP00214590A JP214590A JP3149171B2 JP 3149171 B2 JP3149171 B2 JP 3149171B2 JP 00214590 A JP00214590 A JP 00214590A JP 214590 A JP214590 A JP 214590A JP 3149171 B2 JP3149171 B2 JP 3149171B2
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正弘 山岸
和義 土田
武 大内
俊英 武田
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は肌着と上着の間に着る防寒用中衣に関するも
のであり、この中衣は保温性および汗の発散性に優れて
いるので、寒冷下で運動や作業を行なう時の中衣として
優れた効果を発揮する。
[従来の技術] 羽毛に代わる保温素材として、着用時における汗の発
散が良好で着用感がよく、且つ保温性に優れた不織布等
より成る三層構造素材(特公昭64−9190)が本発明者ら
の一人により開発された。この三層構造素材を衣服等に
使用する際には表地及び裏地によって封入する必要があ
るが、該表地及び裏地によって当該三層構造素材の有し
ている快適性や保温性が損なわれることが多かった。す
なわち、表地及び裏地にタフタを使用すると快適性は保
たれるものの保温性が低下しやすく、一方、コーティン
グした織物を使用すると保温性は保たれるものの快適性
が低下しやすい。またタフタやコーティングした織物は
ストレッチ性がないという欠点も有している。
他方、シート状中綿を、当該中綿当接面を起毛処理し
た表地及び裏地によって封入した複合素材(特願平元年
9月6日)が本発明者らの一人によって開発された。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は着用時の汗の発散が良好で着用時の快適性が
良く且つ保温性に優れた防寒用中衣を提供しようとする
ものである。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る防寒用中衣は表地,中綿,裏地からな
り、前記中綿が、 内 層:単繊維デニールが1デニール以下の疎水性繊
維からなる不織布 中間層:親水性繊維からなる不織布 外 層:単繊維デニールが中間層の繊維より大きく、
捲縮数8個/inch以上、捲縮度17%以上である疎水性繊
維からなる不織布 で構成されており、前記表地及び裏地が編地であり且つ
前記中綿に当接する面が起毛されているところに要旨が
ある。
[作用] 本発明の中綿に使用する疎水性繊維とは、JIS L 1070
規格で示す公定水分率が2%以下の繊維を言い、該疎水
性繊維と組合わせて使用される親水性繊維とは疎水性繊
維の水分率よりも1%以上高い水分率を有するものを言
う。また、中綿の内層とは着用状態における人体側の層
を言う。
本発明においては、中綿部分の内層が1デニール以下
の極細の疎水性繊維よりなる不織布で構成されているの
で、保温性がよく、しかも発汗に伴なう水蒸気の通過性
もよい。
また中間層が親水性繊維からなる不織布で構成されて
いるので内層を介して汗を積極的に吸収する作用があ
り、着用感を高めている。尚構成繊維デニールは小さい
ほど保温性に優れているので、1デニール以下の細繊維
を使用することが好ましい。
一方、外層を構成する繊維については、中間層の繊維
より大きい単繊維デニールの高捲縮繊維で構成するのが
よく、それにより繊維充填密度が粗になる。その結果水
蒸気の通過性が良くなると共に保温性も高められる。し
かも、着用時の発汗により内層側に水蒸気が生じたとき
には、内層側と外層側で水蒸気圧に差が生じ、中間層に
取り込まれた水蒸気は速やかに外層側へ移行して発散す
る。しかもこの高捲縮繊維は疎水性であるので、該繊維
層内で結露を起こす恐れもない。なお、疎水性繊維捲縮
数は8〜35個/inch、より好ましくは10〜14個/inchであ
り、好ましい捲縮度は17〜50%、より好ましくは18〜24
%である。
三層構造素材を形成する方法としては、各構成素材を
重ね合わせてニードルパンチを打込む方法や接着剤によ
る方法が考えられるが、いずれにしても構成繊維の隙間
を埋めてしまわない方法を採用する必要がある。
本発明に使用する表地および裏地には片面が起毛され
た編地を使用する。表地及び裏地の編地の素材は特に限
定されないが、高強度のポリエステルやポリアミド等を
用いるのが好ましく、それにより中綿材の外部への抜け
出しが防止され、着用感が高められると共に外観や耐久
性(耐洗濯性)等も高められる。また編地であるのでス
トレッチ性に優れている。繊維密度は起毛後中綿が吹き
出さない程度であればよい。表地及び裏地の編地の中綿
当接面側に施される起毛は、起毛繊維の絡み合いを利用
して中綿が外側へ抜け出すのを防止するうえで重要な作
用を有している。起毛の方法は特に限定されず針布起毛
機等で起毛することができる。本発明の中衣を縫製する
方法は特に限定されるものではないが、保湿性や運動
性,装着感等を考慮したものであることが望まれる。
[実施例] 実施例1 ポリエステル繊維0.7D×35mmからなる目付け90g/m2
不織布(A)、ポリノジック繊維(平衡水分率11.5%)
1.0D×38mmからなる目付け90g/m2の不織布(B)、捲縮
数12個/25mm,捲縮度24%のポリエステル繊維4.5D×64mm
からなる目付け30g/m2の不織布(C)に夫々ポリエチレ
ン繊維(熱融着繊維)を15%混入し別々にカーディング
してカードウェッブを作製した。そして(A)(B)
(C)の順に積層して加熱接着後、エンボスカレンダー
で荷重0.2g/cm2下の厚みが3.5mmになるように調製して
中綿(第1図)を作製した。
衣服の表地及び裏地に使用する側地は、60D×48fのポ
リエステルフィラメントからなるフロント糸と30D×12f
のポリエステルフィラメントからなるバック糸で密度60
コース/inch×28ウエール/inchのハーフ組織系編地を編
成し、該編地を湯洗後、起毛剤の液中に浸漬後乾燥し、
編地片面を起毛後染め仕上セットを行なって作製した。
前記中綿の(A)を裏地側にし、(C)を表地側にし
て、編地の起毛面が中綿に当接するように裏地,中綿,
表地を順次積層(第2図)し中衣(第3図)を縫製し
た。
実施例と下記の点で異なる比較例を実施した。
比較例1 側地の一方に両面とも起毛されていない側地を用い
た。
比較例2 中綿の(A)を表地側、(C)を裏地側に、裏地,中
綿,表地を順次積層した。
比較例3 側地としてナイロンフィラメント150D/48fからなるタ
フタにポリウレタン樹脂をコーティングしたものを用い
た。
比較例4 側地としてポリエステルフィラメント75D/216fからな
るタフタを用いた。
比較例5 中綿としてポリエステル繊維0.7D×35mmからなる目付
け210g/m2の不織布を単独で使用した。
比較例6 中綿の(A)にポリエステル繊維1.4D×38mm,(B)
にポリノジック繊維7D×76mm,(C)に捲縮数7個/25m
m,捲縮度15%のポリエステル繊維4.5D×64mmを夫々使用
した。
比較例7 中綿の(C)として捲縮数7個/25mm,捲縮度15%のポ
リエステル繊維4.5D×64を用いた。
上記実施例および比較例で得た各中衣について、中綿
の吹き出し及び保温性について試験を行なった。なお、
吹き出しの評価は衣服縫製品の着用実験で目視判定を行
ない、保温性の評価は次に示す方法で行なった。
(乾熱時の保温性) 保温性はクロー値で表わした。1クローとは、環境条
件21℃、50%RH、気流10cm/秒下に安静にすわっている
人が気持よく感じる程度の衣服のもつ熱絶縁性であり、
この時の代謝エネルギーは50kcal/m2.hr、皮膚温は33℃
である。実際には、ASTM保温性(恒温法)試験機で熱源
板の温度35℃を維持するのに必要な消費電力量を計測
し、クロー値に換算する。
ASTM保温性試験機を使用し、環境温度20℃、湿度65%
RHで空気の風速0.3m/secに調整する。熱源板の温度が35
℃一定になった後、30×30cmの試料を置き、35℃を維持
するために2時間に消費される電力量を計測する。
クロー値は、次式によって求められる。
T1:外気温度℃:20℃ T0:ヒーターボックス内温度℃:35℃ Q :投入熱量kcal/m2.hr W :電力(ヒーター容量)ジュール熱 1W=0.86Kcal t :ヒーター時間(秒) s :試料の表面積(m2) (汗をかいた時の保温性、残留水分量) 人間が衣服を着用して、環境条件が−5℃という厳寒
状態下で汗をかいた状態を想定し、特願昭56−119586の
衣服内気候シミュレーション装置を用いて汗をかいたと
きの保温性を測定し、併せて保温性測定後の残留水分量
を次式で算出した。
残留水分量= 60分後の試料の重さ−測定前試料の重さ 試料は20℃で、65%RHで1昼夜調整したものである。
また、試料の面積は70cm2であり残留水分量はmg/70cm2
の値である。
第1表に夫々の結果を示す。
本発明の実施例は、快適な衣服内温度(32±1℃)域
へ早く到達し、その維持時間が長く、残留水分量も少な
いことから、汗をかいたときの保温性が優れていること
がわかる。また中綿の吹き出しもなく、乾熱時の保温性
も高い。
これに対して、比較例1は中綿の吹き出しがあり、比
較例2,3,5,6,7は残留水分量が多い。すなわち汗の発散
性が悪いので、湿熱時の保温性が低く、防寒用中衣とし
ては不十分である。比較例4は乾熱時の保温性が低く、
湿熱時の快適な衣服内温度への到達に時間がかかり防寒
用中衣として不十分である。
[発明の効果] 本発明の中衣は以上の様に構成されており、肌着と上
着の間に着用することによって、保温性に優れ且つ汗の
吸収および発散性が良好で、しかも表地および裏地が伸
縮性に優れているので快適な着用感を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の中衣に使用する中綿の断面図、第2図
は本中衣の構成断面図、第3図(A)(B)(C)
(D)は本発明の中衣の一例を示す図である。 A……内層、B……中間層 C……外層、1……中綿 2……表地、3……裏地 4……ゴム編組織、5……スピンドル中通し 6……ハイスタンド衿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A41D 31/00 502 A41D 31/00 502E 502R B32B 5/26 B32B 5/26 (72)発明者 大内 武 東京都港区元赤坂1丁目3番12号 鐘紡 株式会社東京営業所内 (72)発明者 武田 俊英 滋賀県長浜市鐘紡町1番11号 鐘紡株式 会社加工研究所内 (56)参考文献 特開 平3−93534(JP,A) 実開 昭56−14000(JP,U) 実開 昭55−99219(JP,U) 特公 昭64−9190(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41D 31/00 - 31/02 A41D 13/00 B32B 5/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表地,中綿,裏地からなる衣服であって、
    前記中綿が、 内 層:単繊維デニールが1デニール以下の疎水性繊維
    からなる不織布 中間層:親水性繊維からなる不織布 外 層:単繊維デニールが中間層の繊維より大きく、捲
    縮数8個/inch以上、捲縮度17%以上である疎水性繊維
    からなる不織布 で構成されており、前記表地及び裏地が編地であり且つ
    前記中綿に当接する面が起毛されていることを特徴とす
    る防寒用中衣。
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