JP3066172B2 - 透湿防水性布帛 - Google Patents
透湿防水性布帛Info
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- JP3066172B2 JP3066172B2 JP4061267A JP6126792A JP3066172B2 JP 3066172 B2 JP3066172 B2 JP 3066172B2 JP 4061267 A JP4061267 A JP 4061267A JP 6126792 A JP6126792 A JP 6126792A JP 3066172 B2 JP3066172 B2 JP 3066172B2
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- Woven Fabrics (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透湿防水性布帛に関す
る。詳細には、吸汗性に優れるとともに、ドライタッチ
でべたつき感のない肌ざわりを有する布帛に関し、アウ
トドア−分野の衣料、特にトレ−ニングウエア、競技用
の着衣等のスポ−ツウエア素材に適している。
る。詳細には、吸汗性に優れるとともに、ドライタッチ
でべたつき感のない肌ざわりを有する布帛に関し、アウ
トドア−分野の衣料、特にトレ−ニングウエア、競技用
の着衣等のスポ−ツウエア素材に適している。
【0002】
【従来の技術】従来、撥水性または防水性布帛として、
熱可塑性合成繊維マルチフィラメントからなる織物の片
面または両面にウレタン系の樹脂をラミネ−トまたはコ
−ティングすることが行われている。これはウレタン系
樹脂層(フィルム)が微多孔を有しているために撥水性
または防水性を有すると共に透湿性をも有しているので
ある。しかしながら、かかる布帛をスポ−ツウエアに使
用した場合、発汗量が多くなると汗処理能力が低下し、
生じた汗は肌と衣服とのべたつきによる不快感を生じせ
しめるのみならず、肌からの水分蒸発による潜熱により
体温の低下を招き、健康面でも好ましいものではない。
熱可塑性合成繊維マルチフィラメントからなる織物の片
面または両面にウレタン系の樹脂をラミネ−トまたはコ
−ティングすることが行われている。これはウレタン系
樹脂層(フィルム)が微多孔を有しているために撥水性
または防水性を有すると共に透湿性をも有しているので
ある。しかしながら、かかる布帛をスポ−ツウエアに使
用した場合、発汗量が多くなると汗処理能力が低下し、
生じた汗は肌と衣服とのべたつきによる不快感を生じせ
しめるのみならず、肌からの水分蒸発による潜熱により
体温の低下を招き、健康面でも好ましいものではない。
【0003】一方、汗処理能力を有し、発汗による肌と
衣服とのべたつきによる不快感の少ない布帛として、布
帛の裏面層(肌に接する側)に疎水性樹脂からなる層を
設け、外側の表面層に極細繊維からなる水を保有する能
力の高い層を設けた二層構造の織編物が知られている。
しかしながら、かかる布帛をスポ−ツウエアに使用した
場合には、発汗時に汗が裏面層から表面層に拡散され表
面層で保持されるため透湿性に劣ること、風雨等の外か
らの水分に対して弱いこと、表面層が極細繊維であるた
め発色性に劣り視感的に好ましくないことから、衣料用
には不向きとされている。
衣服とのべたつきによる不快感の少ない布帛として、布
帛の裏面層(肌に接する側)に疎水性樹脂からなる層を
設け、外側の表面層に極細繊維からなる水を保有する能
力の高い層を設けた二層構造の織編物が知られている。
しかしながら、かかる布帛をスポ−ツウエアに使用した
場合には、発汗時に汗が裏面層から表面層に拡散され表
面層で保持されるため透湿性に劣ること、風雨等の外か
らの水分に対して弱いこと、表面層が極細繊維であるた
め発色性に劣り視感的に好ましくないことから、衣料用
には不向きとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、かかる現
状に鑑み、発汗による肌と衣服とのべたつきによる不快
感および体温の低下がなく、風雨等の外からの水分の防
水性に優れた布帛を得ることを目的として検討した結
果、本発明に至ったものである。
状に鑑み、発汗による肌と衣服とのべたつきによる不快
感および体温の低下がなく、風雨等の外からの水分の防
水性に優れた布帛を得ることを目的として検討した結
果、本発明に至ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面層、中間
層、裏面層の3層よりなる布帛であって、表面層は透湿
防水性の樹脂で構成され、中間層は単繊維繊度が0.1
〜0.5デニ−ルであって親水性繊維を20〜80重量
%含有してなる極細糸で構成され、裏面層は単繊維繊度
が1.0〜5.0デニ−ルである疎水性繊維で構成され
ていることを特徴とする透湿防水性布帛にある。
層、裏面層の3層よりなる布帛であって、表面層は透湿
防水性の樹脂で構成され、中間層は単繊維繊度が0.1
〜0.5デニ−ルであって親水性繊維を20〜80重量
%含有してなる極細糸で構成され、裏面層は単繊維繊度
が1.0〜5.0デニ−ルである疎水性繊維で構成され
ていることを特徴とする透湿防水性布帛にある。
【0006】本発明に係わる布帛の裏面層(肌に接する
側)には、単繊維繊度が1.0〜5.0デニ−ルの疎水
性繊維が用いられる。単繊維繊度が1.0デニ−ル未満
の場合、生じた汗を吸収した後、中間層への汗の移行、
拡散がすみやかに行われず、肌に濡れ感が残る。また、
単繊維繊度が5.0デニ−ルを越えるとごわごわした感
じになり肌触感が非常に悪い。望ましくは1.2〜4.
5デニ−ルである。
側)には、単繊維繊度が1.0〜5.0デニ−ルの疎水
性繊維が用いられる。単繊維繊度が1.0デニ−ル未満
の場合、生じた汗を吸収した後、中間層への汗の移行、
拡散がすみやかに行われず、肌に濡れ感が残る。また、
単繊維繊度が5.0デニ−ルを越えるとごわごわした感
じになり肌触感が非常に悪い。望ましくは1.2〜4.
5デニ−ルである。
【0007】疎水性繊維としては、ポリエステル、ポリ
オレフィン等が挙げられるが、ヤング率の低下の少ない
ポリエステルが好ましい。ポリエステルの中でも特にポ
リエチレンテレフタレ−トが加工工程性、セット性等の
点で好ましい。繊維の形状はフィラメント、ステ−プル
等特に限定されるものではなく、単独または2種以上の
形状を組み合わせても使用できる。
オレフィン等が挙げられるが、ヤング率の低下の少ない
ポリエステルが好ましい。ポリエステルの中でも特にポ
リエチレンテレフタレ−トが加工工程性、セット性等の
点で好ましい。繊維の形状はフィラメント、ステ−プル
等特に限定されるものではなく、単独または2種以上の
形状を組み合わせても使用できる。
【0008】中間層としては、単繊維繊度が0.1〜
0.5デニ−ルの極細糸が用いられる。単繊維繊度が
0.1デニ−ル未満の場合、布帛作製上、工程通過性が
悪く、0.5デニ−ルを越えると保水性の点で劣る。望
ましくは0.2〜0.4デニ−ルである。
0.5デニ−ルの極細糸が用いられる。単繊維繊度が
0.1デニ−ル未満の場合、布帛作製上、工程通過性が
悪く、0.5デニ−ルを越えると保水性の点で劣る。望
ましくは0.2〜0.4デニ−ルである。
【0009】また中間層は、汗をすばやく吸い上げ、汗
を保持する能力を必要とするため、該層を構成する極細
糸として親水性繊維を含んでいることが必要である。こ
の親水性繊維の含有率は中間層に対して20〜80重量
%である。含有率が20重量%未満の場合、汗を吸い上
げ保持する能力が不足し、80重量%を越えると中間層
に汗等の水分が保持され続け、表面層から外へ発散され
ず、不快感が増す。中間層がこのような能力を保持する
ためには、吸水速度が15秒以下〔JISL1096:
A法(滴下法)により測定〕であることが好ましい。
を保持する能力を必要とするため、該層を構成する極細
糸として親水性繊維を含んでいることが必要である。こ
の親水性繊維の含有率は中間層に対して20〜80重量
%である。含有率が20重量%未満の場合、汗を吸い上
げ保持する能力が不足し、80重量%を越えると中間層
に汗等の水分が保持され続け、表面層から外へ発散され
ず、不快感が増す。中間層がこのような能力を保持する
ためには、吸水速度が15秒以下〔JISL1096:
A法(滴下法)により測定〕であることが好ましい。
【0010】親水性繊維となるポリマ−としてはナイロ
ン等のポリアミド、レ−ヨン、親水性の付与されたポリ
エステルなどが挙げられ、これらは単独で使用してもよ
く、2種類以上の混合で使用してもよい。
ン等のポリアミド、レ−ヨン、親水性の付与されたポリ
エステルなどが挙げられ、これらは単独で使用してもよ
く、2種類以上の混合で使用してもよい。
【0011】極細糸としては、たとえば直接紡糸して得
られた繊維を部分的に親水加工してなる繊維、分割型の
ポリエステル・ポリアミド混合繊維、海島型のポリエス
テル・ポリアミド繊維、ポリエステル繊維とポリアミド
繊維との混合マルチフィラメントなどがあるが、単繊維
繊度が小さいこと、保水性に優れていることから分割型
のポリエステル・ポリアミド混合繊維が好ましい。
られた繊維を部分的に親水加工してなる繊維、分割型の
ポリエステル・ポリアミド混合繊維、海島型のポリエス
テル・ポリアミド繊維、ポリエステル繊維とポリアミド
繊維との混合マルチフィラメントなどがあるが、単繊維
繊度が小さいこと、保水性に優れていることから分割型
のポリエステル・ポリアミド混合繊維が好ましい。
【0012】表面層は透湿防水性の樹脂層であり、中間
層の表面に透湿防水処理を施すことにより得られる。か
かる処理は通常行われる公知の方法、たとえばアクリル
系、塩化ビニル系、ゴム系、ポリアミド系、ウレタン系
等の透湿防水性の樹脂をスプレ−法、浸漬法、コ−ティ
ング法、ラミネ−ト法等の方法で行うことができる。
層の表面に透湿防水処理を施すことにより得られる。か
かる処理は通常行われる公知の方法、たとえばアクリル
系、塩化ビニル系、ゴム系、ポリアミド系、ウレタン系
等の透湿防水性の樹脂をスプレ−法、浸漬法、コ−ティ
ング法、ラミネ−ト法等の方法で行うことができる。
【0013】本発明の布帛に3000cc/m2 ・24
hrの以上の透湿性、300mm(水中)以上の耐水圧
性を付与できるのであれば上記のいずれの方法でもよ
く、このような性能を付与するための表面層の厚みは
0.1〜10μの範囲、特に1〜5μの範囲であること
が好ましい。
hrの以上の透湿性、300mm(水中)以上の耐水圧
性を付与できるのであれば上記のいずれの方法でもよ
く、このような性能を付与するための表面層の厚みは
0.1〜10μの範囲、特に1〜5μの範囲であること
が好ましい。
【0014】本発明の布帛において、中間層と裏面層の
積層形態は二重織物、二重編物、パイル編等の二次元的
構造でもよく、または織編物、不織布等の各層が公知の
方法、たとえば接着剤等で積層一体化された構造でもよ
く、限定されるものではない。そしてこの積層構造には
撥水、親水等の後加工が施されていてもよい。
積層形態は二重織物、二重編物、パイル編等の二次元的
構造でもよく、または織編物、不織布等の各層が公知の
方法、たとえば接着剤等で積層一体化された構造でもよ
く、限定されるものではない。そしてこの積層構造には
撥水、親水等の後加工が施されていてもよい。
【0015】本発明の布帛における各層の割合は、表面
層が5〜40重量%、特に10〜30重量%、中間層が
20〜80重量%、特に30〜70重量%、裏面層が1
5〜75重量%、特に25〜65重量%であることが汗
の保水能力、べたつき感が少ない等の点で好ましい。
層が5〜40重量%、特に10〜30重量%、中間層が
20〜80重量%、特に30〜70重量%、裏面層が1
5〜75重量%、特に25〜65重量%であることが汗
の保水能力、べたつき感が少ない等の点で好ましい。
【0016】本発明の布帛をアウトドア−分野における
ウポ−ツウエアに使用した場合、激しい運動で発汗が進
み、衣服内の湿度が上昇してきても透湿性を有するため
衣服内の湿度の上昇が抑制され、肌からの水分蒸発に起
因する潜熱により体温が低下することがない。また、生
じた汗は裏面層から中間層へと拡散され、該層でいった
ん保持されるが、透湿性を有する表面層から発散される
ので、汗によるべたつき感が全くない。さらに表面層が
防水性をも有しているため、風雨の中での運動にも適し
ている。
ウポ−ツウエアに使用した場合、激しい運動で発汗が進
み、衣服内の湿度が上昇してきても透湿性を有するため
衣服内の湿度の上昇が抑制され、肌からの水分蒸発に起
因する潜熱により体温が低下することがない。また、生
じた汗は裏面層から中間層へと拡散され、該層でいった
ん保持されるが、透湿性を有する表面層から発散される
ので、汗によるべたつき感が全くない。さらに表面層が
防水性をも有しているため、風雨の中での運動にも適し
ている。
【0017】また本発明の布帛は中間層が発色の不良な
極細糸で構成されているが、その外層、すなわち表面層
が樹脂層であるため、該層を着色しておけば極細糸の発
色不良は解消されカラフルな色合を有する濃色布帛とし
ても有用である。
極細糸で構成されているが、その外層、すなわち表面層
が樹脂層であるため、該層を着色しておけば極細糸の発
色不良は解消されカラフルな色合を有する濃色布帛とし
ても有用である。
【0018】以下、実施例によって本発明を説明する
が、本発明はこれら実施例になんら限定されるものでは
ない。 実施例1および比較例1、2 50デニ−ル/36フィラメントのポリエステル繊維を
パイル部(裏面層)に、50デニ−ル/24フィラメン
トのポリエチレンテレフタレ−ト−ナイロン6の11層
貼り合わせ分割型複合繊維の仮撚加工糸A(ナイロン6
の含有量:30重量%)をグランド部(中間層)に用い
たトリコットメッシュを作製し、常法に従い染色加工を
行った(サンプルA)。サンプルAのグランド部は淡色
にしか染色されていなかった。また、50デニ−ル/3
6フィラメントのポリエステル繊維を用い、平織物を作
製し、常法に従い染色加工を行った(サンプルB)。
が、本発明はこれら実施例になんら限定されるものでは
ない。 実施例1および比較例1、2 50デニ−ル/36フィラメントのポリエステル繊維を
パイル部(裏面層)に、50デニ−ル/24フィラメン
トのポリエチレンテレフタレ−ト−ナイロン6の11層
貼り合わせ分割型複合繊維の仮撚加工糸A(ナイロン6
の含有量:30重量%)をグランド部(中間層)に用い
たトリコットメッシュを作製し、常法に従い染色加工を
行った(サンプルA)。サンプルAのグランド部は淡色
にしか染色されていなかった。また、50デニ−ル/3
6フィラメントのポリエステル繊維を用い、平織物を作
製し、常法に従い染色加工を行った(サンプルB)。
【0019】サンプルAのグランド部面およびサンプル
Bの片面に、ポリエ−テル型ウレタンのフィルム(3μ
厚)を熱圧着によりラミネ−トさせた(各々サンプルA
´、サンプルB´とする)。
Bの片面に、ポリエ−テル型ウレタンのフィルム(3μ
厚)を熱圧着によりラミネ−トさせた(各々サンプルA
´、サンプルB´とする)。
【0020】サンプルA´(実施例1)は、表面層が2
0重量%、中間層が40重量%および裏面層が40重量
%の3層構造を有しており、10000cc/m2 ・2
4hrの透湿度、800mmの耐水圧を有し、ラミネ−
ト層側は防水性、撥水性を有し、防風雨効果があった。
また、激しい運動に生ずる汗は裏面層から中間層へ拡散
されるので、肌と衣服とのべたつき感がなく、肌からの
水分蒸発により体温が低下することもなかった。
0重量%、中間層が40重量%および裏面層が40重量
%の3層構造を有しており、10000cc/m2 ・2
4hrの透湿度、800mmの耐水圧を有し、ラミネ−
ト層側は防水性、撥水性を有し、防風雨効果があった。
また、激しい運動に生ずる汗は裏面層から中間層へ拡散
されるので、肌と衣服とのべたつき感がなく、肌からの
水分蒸発により体温が低下することもなかった。
【0021】サンプルA(比較例1)は激しい運動に生
ずる汗の処理はスム−スに行われ、肌と衣服とのべたつ
き感はなかったが、雨中では濡れて非常に不快であっ
た。
ずる汗の処理はスム−スに行われ、肌と衣服とのべたつ
き感はなかったが、雨中では濡れて非常に不快であっ
た。
【0022】サンプルB´(比較例2)はラミネ−ト層
側では雨をはじき、防風雨効果は十分あったが、激しい
運動に生ずる汗の処理がスム−スに行われず、衣服が肌
にまとわりつき非常に不快であるとともに体温の低下が
甚だしかった。
側では雨をはじき、防風雨効果は十分あったが、激しい
運動に生ずる汗の処理がスム−スに行われず、衣服が肌
にまとわりつき非常に不快であるとともに体温の低下が
甚だしかった。
【0023】実施例2 150デニ−ル/48フィラメントのポリエステル加工
糸と、75デニ−ル/300フィラメントのポリエステ
ル延伸糸を用いて二重編を作製し、次いでポリエステル
延伸糸の50重量%に親水加工を施し、延伸糸側に実施
例1と同様にして濃色に着色されたポリエ−テル型ウレ
タンをラミネ−トした。各層の割合は、表面層が20重
量%、中間層が40重量%、裏面層が40重量%であっ
た。
糸と、75デニ−ル/300フィラメントのポリエステ
ル延伸糸を用いて二重編を作製し、次いでポリエステル
延伸糸の50重量%に親水加工を施し、延伸糸側に実施
例1と同様にして濃色に着色されたポリエ−テル型ウレ
タンをラミネ−トした。各層の割合は、表面層が20重
量%、中間層が40重量%、裏面層が40重量%であっ
た。
【0024】得られた布帛は8000cc/m2 ・24
hrの透湿度、600mmの耐水圧を有していた。この
布帛のポリエステル加工糸側の面に水滴を落下させると
瞬時に吸収され、ポリエステル延伸糸側に拡散され、ポ
リエステル加工糸側の面は全く濡れた感じはなかった。
また、ラミネ−ト層は濃色に着色されており、衣料とし
て見栄えのよいものであった。
hrの透湿度、600mmの耐水圧を有していた。この
布帛のポリエステル加工糸側の面に水滴を落下させると
瞬時に吸収され、ポリエステル延伸糸側に拡散され、ポ
リエステル加工糸側の面は全く濡れた感じはなかった。
また、ラミネ−ト層は濃色に着色されており、衣料とし
て見栄えのよいものであった。
【0025】この布帛をウインドブレ−カ−として縫製
し着用テストを試みたところ、激しい運動または作業時
に生ずる汗のべたつき感がなく、体温の低下もなかっ
た。
し着用テストを試みたところ、激しい運動または作業時
に生ずる汗のべたつき感がなく、体温の低下もなかっ
た。
【0026】
【発明の効果】本発明の布帛をアウトドア−分野の衣
料、特にトレ−ニングウエア、競技用の着衣等のスポ−
ツウア素材として用いた場合、激しい運動で生ずる汗は
裏面層(肌に接する側)から中間層へと拡散され、表面
層を通って外へ発散されるため、肌と衣料とのべたつき
感がなく、また表面層の防水性により雨風を防ぐことが
できる。
料、特にトレ−ニングウエア、競技用の着衣等のスポ−
ツウア素材として用いた場合、激しい運動で生ずる汗は
裏面層(肌に接する側)から中間層へと拡散され、表面
層を通って外へ発散されるため、肌と衣料とのべたつき
感がなく、また表面層の防水性により雨風を防ぐことが
できる。
Claims (1)
- 【請求項1】表面層、中間層、裏面層の3層よりなる布
帛であって、表面層は透湿防水性の樹脂で構成され、中
間層は単繊維繊度が0.1〜0.5デニ−ルであって親
水性繊維を20〜80重量%含有してなる極細糸で構成
され、裏面層は単繊維繊度が1.0〜5.0デニ−ルで
ある疎水性繊維で構成されていることを特徴とする透湿
防水性布帛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4061267A JP3066172B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 透湿防水性布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4061267A JP3066172B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 透湿防水性布帛 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05230770A JPH05230770A (ja) | 1993-09-07 |
JP3066172B2 true JP3066172B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=13166284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4061267A Expired - Fee Related JP3066172B2 (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | 透湿防水性布帛 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3066172B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9323029D0 (en) * | 1993-11-09 | 1994-01-05 | Brown Nicholas | Textile fabric |
KR20020036223A (ko) * | 2000-11-09 | 2002-05-16 | 고경찬 | 흡한속건성 직편물 |
CN101956328B (zh) * | 2009-07-15 | 2013-08-28 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 一种织物及其制得的纺织品 |
CN109310216B (zh) * | 2016-07-28 | 2022-02-11 | 爱维福股份有限公司 | 寝具及寝具用罩单 |
CN113787780B (zh) * | 2021-09-26 | 2023-03-14 | 南京美华羽绒制品有限公司 | 一种基于仿生合成的双层高支高密羽绒被面料及其制备装置 |
-
1992
- 1992-02-14 JP JP4061267A patent/JP3066172B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05230770A (ja) | 1993-09-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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