JP2002363810A - 手 袋 - Google Patents

手 袋

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JP2002363810A
JP2002363810A JP2001172367A JP2001172367A JP2002363810A JP 2002363810 A JP2002363810 A JP 2002363810A JP 2001172367 A JP2001172367 A JP 2001172367A JP 2001172367 A JP2001172367 A JP 2001172367A JP 2002363810 A JP2002363810 A JP 2002363810A
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gloves
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glove
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JP2001172367A
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Ujiteru Niwa
氏輝 丹羽
Kazuhiro Touge
和博 垰
Koichi Akae
宏一 赤江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】毛細管現象作用を利用した汗処理性に優れた手
袋を提供する。 【解決手段】繊維表面の長手方向に沿って延びる複数の
凹溝を持つ単繊維フィラメントの本数混率が少なくとも
30%以上含む合成繊維マルチフィラメント糸条の編地
を用いてなるな手袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手袋に関する。さ
らに詳しくは、優れた汗処理性を有し、軽く肌触りが良
く、伸縮性と機械強度に優れた手袋に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、作業用、スポーツ用、防寒用のた
めに各種多くの手袋が提案され実用化されてきた。例え
ば、手の保護を目的とする作業用手袋は、一般的な綿糸
を中心とする軍手、耐切創性を特徴とするアラミド系繊
維紡績糸による軍手、耐熱性を特徴とする皮性手袋、制
菌性を目的とする医療用手袋、あるいは手汚れ防止を目
的とする園芸用の薄地手袋等。また、レジャー・スポー
ツ用としては、日焼け防止を目的とする運転用手袋、ハ
ンドルからの手滑り防止を目的とする運転用手袋、ゴル
フ手袋、野球用手袋等と多くの特徴ある手袋が実用化さ
れている。
【0003】しかし、これらの手袋は、手を保護すると
いう基本的な目的は達成するものの、春夏時期、あるい
は、温熱環境下での着用においては発汗によるベトツキ
感、多発汗においては手の滑り、さらには汗による冷え
感といった不快感が有り、いまだ十分に満足される着用
快適性に優れた手袋が得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の実状に鑑み、汗をかいてもべとつかず冷感を感じない
優れた汗処理性を有し、かつ、軽く肌触りが良く、伸縮
性と機械強度に富む手袋を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
した結果、繊維表面の長手方向に沿って延びる複数の凹
溝を持つ単繊維フィラメントを含む合成繊維マルチフィ
ラメント糸条の編地からなり、かつ、手袋としての肌触
り感、機械強度と同時に、毛細管現象作用による汗処理
性に優れた編地からなる手袋が得られることを見出し、
本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明は、繊維表面の長手方向に
沿って延びる複数の凹溝を持つ単繊維フィラメントの本
数混率が少なくとも30%以上含む合成繊維マルチフィ
ラメント糸条の編地を用いてなる手袋である。
【0007】また、上記編地は、タテ方向およびヨコ方
向のバイレック法吸水高さが40mm以上であることが
好ましく、さらに上記編地は、破裂強力が0.20MP
a以上であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の手袋は、繊維表面の長手
方向に沿って延びる複数の凹溝を持つ単繊維の本数混率
が少なくとも30%以上含む合成繊維マルチフィラメン
ト糸条の編地を用いてなるものであり、好ましくは、該
編地のタテ方向およびヨコ方向のバイレック法吸水高さ
が40mm以上であり、さらに好ましくは該編地の破裂
強力が0.20MPa以上であることを特徴とするもの
である。
【0009】本発明の手袋に用いる編地を構成す合成繊
維マルチフィラメント糸条としては、ポリエステル系、
ポリアミド系、ポリアクリルニトリル系、ポリプロピレ
ン系などの繊維を用いればよく特に限定するものではな
いが、機械強度、染色堅牢性に優れたポリエステル系繊
維を使用することがより好ましい。
【0010】本発明の手袋を構成する編地は、毛細管現
象作用での優れた汗処理性を達成するために、繊維表面
の長手方向に沿って延びる複数の凹溝を持つ単繊維フィ
ラメントの本数混率が少なくとも30%以上含む合成繊
維マルチフィラメント糸条から構成されるものである。
繊維表面の長手方向に沿って延びる複数の凹溝を持つ単
繊維フィラメントとは、その単繊維フィラメントの断面
形状として文字もしくは記号などでモデル的に示すと、
E、F、H、I、K、M、N、T、W、X、Y、Z、+
など、あるいは、五角多葉型、六角多葉型、八角多葉型
などが好ましく用いられる。中でもH型、I型、X型、
Y型、五角多葉型、六角多葉型など図1(1)〜(6)
に示す形状のものが好ましい。これらの断面形状のもの
は繊維表面の長手方向に沿って延びる複数の凹溝を持つ
ため、単繊維フィラメント自身で毛細管現象作用を有す
る断面形状である。
【0011】逆に、図2(1)〜(4)に示すような丸
型、三角型、五角型、八角型などの断面形状のものは、
繊維表面の長手方向に沿って延びる凹溝を持たないた
め、単繊維フィラメント自身では毛細管現象作用を有し
ていない断面形状である。
【0012】また、合成繊維マルチフィラメント糸条を
構成する総単繊維フィラメント本数に対し、繊維表面の
長手方向に沿って延びる複数の凹溝を持つ単繊維フィラ
メントの本数混率が少なくとも30%以上含むことが好
ましく、より好ましくは40%以上、さらに好ましくは
50%以上である。本数混率が30%未満であると汗処
理性に劣り、ベトツキ感などの不快感を感じるようにな
り、好ましくない。
【0013】この繊維表面の長手方向に沿って延びる複
数の凹溝を持つ単繊維フィラメントの本数混率を30%
以上とする方法としては、製糸段階において凹溝を持た
ない単繊維フィラメントとの一発紡糸混繊、または、凹
溝を持つ繊維と凹溝を持たない繊維を製造後、空気混繊
などで図3に示すように30%以上とすれば良い。ま
た、図4は繊維表面の長手方向に沿って延びる複数の凹
溝を持つ単繊維フィラメントの本数混率100%の糸条
の例を示す。また、これらの合成繊維マルチフィラメン
ト糸条は捲縮を持たない生糸形態使い、あるいは、捲縮
が付与された仮撚り加工糸形態使いなど特に限定される
ものではない。
【0014】本発明の手袋を構成する編地は、タテ方向
およびヨコ方向のバイレック法吸水高さが40mm以上
であることが好ましく、より好ましくは50mm以上、
さらに好ましくは60mm以上である。このバイレック
法吸水高さが40mm未満であると汗処理性に劣り、ベ
トツキ感などの不快感を感じるようになる。このバイレ
ック法吸水高さの測定法については後述する。
【0015】このバイレック法吸水高さの測定用編地サ
ンプルの採取は、縫製で手袋にする編地の場合は、縫製
前の広幅編地から採取する。また、成型手袋編機から手
袋にする場合は、その編機から成型運動機能を一時止
め、測定用サイズの編地サンプルを採取すれば良い。
【0016】またこの編地の破裂強力は0.20MPa
以上であることが好ましい。より好ましくは0.30M
Pa以上である。編地の破裂強力が0.20MPa未満
では、着用中に破れたりするため使用に耐えられなくな
る。
【0017】編地の製編は、経編地であるトリコット
地、ラッセル地、および、丸編地であるシングル丸編
地、ダブル丸編地、または、手袋専用の成形編機のいず
れであってもよい。また、編組織は、経編地のハーフ組
織、バックハーフ組織、クイーンズコード組織、サテン
組織、その他変化組織など、さらには丸編地の天竺組
織、フライス組織、インターロック組織、リバーシブル
組織、その他変化組織など、あるいは手袋専用の成形編
機の平組織、リバーシブル組織など、通常手袋として使
用されている編組織であれば良い。
【0018】本発明の手袋を構成する編地は、先に述べ
た合成繊維マルチフィラメント糸条を少なくとも40重
量%以上含む編地からなることが好ましい。より好まし
くは50重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上
である。40重量%未満であると汗処理性に劣り、ベト
ツキ感などの不快感を感じるようになる。
【0019】上記の合成繊維マルチフィラメント糸条を
少なくとも40重量%以上含む編地にする方法として
は、他の合成繊維との交編、交撚、引き揃えした編地か
らなる手袋。あるいは、一般的な紡績糸との交編、交
撚、引き揃えによる編地からなる手袋としても良い。
【0020】本発明の手袋を構成する編地は、他の吸湿
性の高い合成繊維を交編、混繊、引き揃えなどで混合す
ることで吸汗性以外に吸湿性を付与することができ、よ
り快適性な手袋を得ることができる。例えば、紡糸段階
において、ナイロンにポリビニルピロリドン等の吸湿ポ
リマーを錬り込み紡糸して得られた吸湿性向上ナイロン
糸等を挙げることができる。ナイロンにポリビニールピ
ロリドンを5重量%練り込むことにより、20℃、65
%RHの標準状態で吸湿率6%以上のナイロン原糸を得
ることができる。
【0021】編地に用いるこれらのフィラメント糸条の
太さは、総繊度33〜270デシテックス、単繊維フィ
ラメント繊度は0.1〜11デシテックス程度が好まし
く使用でき、手袋としての狙い用途により適宜使い分け
れば良い。
【0022】本発明手袋に使用する編地は、前述した編
組織が単層として構成されたものでもよいが、二層、三
層等の多層構造体にしたものであってもよい。多層構造
体の編地を使用する場合は、編地表面側を構成する糸に
紡績糸を、裏面側(肌面側)に先に述べた繊維表面の長
手方向に沿って延びる複数の凹溝を持つ単繊維フィラメ
ントの本数混率が少なくとも30%以上含む合成繊維マ
ルチフィラメント糸条を使用したり、あるいは、編地表
面側を構成する糸に繊維表面の長手方向に沿って延びる
複数の凹溝を持つ単繊維フィラメントの本数混率が少な
くとも30%以上含む合成繊維マルチフィラメント糸条
を配置し、編地裏面側(肌面側)に凹溝を持たない合成
繊維マルチフィラメント糸条を配置することが好まし
い。
【0023】このような多層構造体にした編地は、汗は
二層、三層等の多層構造体による毛細管現象作用によ
り、編地裏面側(肌面側)から表面側へ素早く、かつ効
率良く吸水・透水・拡散させることができるため、激し
い運動とか温熱環境下等での液体状発汗に対し、好適な
手袋とすることができる。
【0024】また、この手袋に使用する編地には、一般
的なゴム、あるいは、ポリウレタン系弾性糸等に代表さ
れるゴム状弾性糸を含んでいてもよい。より大きなスト
レッチ性を必要とする手袋では、このようなゴムあるい
はゴム状弾性糸を含ませることにより、そのストレッチ
パワーにより手に、よりフィットし動き易さを高めるこ
とができ好ましい。
【0025】本発明の手袋に使用される編地は、編地片
面がゴム状弾性の樹脂皮膜加工をされたものも好ましく
使用できる。ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂等で
の皮膜加工。あるいは、透湿防水膜等の貼り合わせ加工
をすることで、水作業での濡れ、汚れ防止。冬場あるい
は冷凍場作業での防寒対策となり好ましい。この手袋に
使用される編地は手へのフィット性、動き易さからゴム
状弾性のストレッチ性を有することが好ましく、編地の
タテ方向およびヨコ方向とも50%以上の伸長率を有す
ることが好ましい。
【0026】ゴム状弾性の樹脂被膜加工法としては、一
般的に使用される広幅編地への加工法で良く、例えば、
ナイフによるダイレクトコーティング加工法。あるい
は、ボンディング加工法によれば良い。また、使用面と
しては、コーティング面を手袋の表側に使用することが
好ましい。
【0027】本発明による手袋に使用される編地の染色
段階での付帯加工としては、防汚加工、抗菌加工、消臭
加工、防臭加工、吸汗加工、紫外線防止加工、さらに、
後加工としてカレンダー加工、エンボス加工、起毛加
工、オパール加工等、最終狙い手袋種の要求特性に応じ
て適宜付与することが望ましい。
【0028】本発明の手袋は、素材や編地の構造を適宜
選択することにより、次のように幅広く展開可能であ
る。例えば、家庭用としての炊事用手袋、鍋つかみ用手
袋、園芸用手袋等。農業用としての農作業用手袋。漁業
用としての水産作業用手袋。防寒用手袋。車運転用とか
ファッション用としての紫外線遮蔽手袋。ブライダル用
手袋。スポーツ用としての登山用手袋、自転車用手袋、
キャンプ用手袋、テニス用手袋、ゴルフ用手袋等。マリ
ン用としての釣り手袋等。医療用としての手術用手袋。
検査診察用手袋等に使用できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。 (測定方法) (1)バイレック吸水高さ JIS L 1096「一般織物試験方法」に準じて行
った。1cm×約20cmの試験片をタテ、ヨコ方向に
それぞれ5枚ずつ採取する。図6に示すように試験片の
一端をつかみに固定し、他端約2cmを20±2℃の蒸
留水中に浸ける。10分後の毛細管現象による水の吸水
高さh(mm)を計り、タテ、ヨコ方向それぞれ5枚の
平均値で示した。
【0030】(6)破裂強力 JIS L 1018「メリヤス生地試験方法」に準じ
て行った。15cm×15cmの試験片を5枚採取す
る。試験片の表を上にして張力を加えずに普通の状態
で、ミューレン型破裂試験機に取り付けて破裂強力を測
定し、5枚の平均値で示した。
【0031】[実施例1]図5の編方図に示す計2給糸
口からなる編組織の給糸口F1〜F2の構成糸イとロに
図3に示す六角多葉型タイプ断面の単繊維フィラメント
本数混率が50%、通常の丸型タイプ断面の単繊維フィ
ラメント本数混率が50%の混繊糸からなるポリエチレ
ンテレフタレートフィラメント糸条167デシテックス
48フィラメント糸を用い、28Gのシングル丸編機に
て、天竺編組織となる丸編地を編成した。
【0032】この編地は、繊維表面の長手方向に沿って
延びる複数の凹溝を持つ単繊維フィラメントの本数混率
が50%の合成繊維マルチフィラメント糸条の編地であ
り、また、該合成繊維マルチフィラメント糸条100重
量%からなる編地である。
【0033】この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、
リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行っ
た。得られた編地は、バイレック法吸水高さがタテ方向
145mm、ヨコ方向151mm。破裂強力が0.35
MPaであった。
【0034】この編地を使用して園芸用手袋を縫製し、
夏場に評価した結果、汗をかいてもべとつかず、また動
き易く手袋として優れていると判断されるものであっ
た。結果を表1に示す。
【0035】[実施例2]10Gの手袋専用成型編機
(島精機(株)製)を用い、実施例1と同一の図3に示
す六角多葉型タイプ断面の単繊維フィラメント本数混率
が50%、通常の丸型タイプ断面の単繊維フィラメント
本数混率が50%の混繊糸からなるポリエチレンテレフ
タレートフィラメント糸条167デシテックス48フィ
ラメント糸と、通常の丸型タイプ断面の単繊維フィラメ
ント本数混率が100%からなるポリエチレンテレフタ
レートフィラメント糸条加工糸167デシテックス48
フィラメント糸とを一本交互に配置されるように天竺編
組織で園芸用の手袋を作製した。
【0036】この編地は、繊維表面の長手方向に沿って
延びる複数の凹溝を持つ単繊維フィラメントの本数混率
が50%含む合成繊維マルチフィラメント糸条の編地で
あり、また、該合成繊維マルチフィラメント糸条50重
量%含む編地である。他の50重量%は、通常の丸型タ
イプ断面の単繊維フィラメント本数混率が100%から
なるポリエチレンテレフタレートフィラメント糸条加工
糸を含む編地である。
【0037】得られた手袋の編地は、バイレック法吸水
高さがタテ方向121mm、ヨコ方向130mm。破裂
強力が0.26MPaであった。
【0038】実施例1と同様に、夏場に評価した結果、
汗をかいてもべとつかず、また動き易く手袋として優れ
ていると判断されるものであった。結果を表1に併せて
示す。
【0039】[実施例3]実施例1と同一の図5の編方
図に示す計2給糸口からなる編組織の給糸口F1の構成
糸イに図3に示す六角多葉型タイプ断面の単繊維フィラ
メント本数混率が50%、通常の丸型タイプ断面の単繊
維フィラメント本数混率が50%の混繊糸からなるポリ
エチレンテレフタレートフィラメント糸条167デシテ
ックス48フィラメント糸を、給糸口F2の構成糸ロ
に、実施例2と同一の通常の丸型タイプ断面の単繊維本
数混率が100%からなるポリエチレンテレフタレート
フィラメント糸条加工糸167デシテックス48フィラ
メント糸とを一本交互に配置されるように28Gのシン
グル丸編機にて、天竺編組織となる丸編地を編成した。
【0040】この編地は、実施例2と同様に、繊維表面
の長手方向に沿って延びる複数の凹溝を持つ単繊維フィ
ラメントの本数混率が50%含む合成繊維マルチフィラ
メント糸条の編地であり、また、該合成繊維マルチフィ
ラメント糸条50重量%含む編地である。他の50重量
%は、通常の丸型タイプ断面の単繊維フィラメント本数
混率が100%からなるポリエチレンテレフタレートフ
ィラメント糸条加工糸を含む編地である。
【0041】この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、
リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行っ
た。さらにこの編地をナイフコーターを持つコーティン
グ機にかけポリウレタン樹脂による薄皮膜樹脂加工を行
った。
【0042】得られた編地は、バイレック法吸水高さが
タテ方向99mm、ヨコ方向95mm。破裂強力が0.
51MPaであった。
【0043】この編地を使用してコーティング面を表側
となるように園芸用手袋を縫製し、夏場に水作業を伴う
評価をした結果、手への水濡れもなく、汗をかいてもべ
とつかず、また動き易く手袋として優れていると判断さ
れるものであった。結果を表1に併せて示す。
【0044】[比較例1]実施例1と同一の図5の編方
図に示す計2給糸口からなる編組織の給糸口F1〜F2
の構成糸イとロに、実施例2で用いたと同一の通常の丸
型タイプ断面の単繊維フィラメント本数混率が100%
からなるポリエチレンテレフタレートフィラメント糸条
加工糸83デシテックス24フィラメント糸を用い、2
8Gのシングル丸編機にて、天竺編組織となる丸編地を
編成した。
【0045】この編地は、繊維表面の長手方向に沿って
延びる複数の凹溝を持つ単繊維フィラメントの本数混率
が0%の合成繊維マルチフィラメント糸条の編地であ
り、また、該合成繊維マルチフィラメント糸条100重
量%からなる編地である。
【0046】この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、
リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行っ
た。得られた編地は、バイレック法吸水高さがタテ方向
30mm、ヨコ方向36mmと小さく。また破裂強力も
0.17MPaと低いものであった。
【0047】この編地を使用して園芸用手袋を縫製し、
夏場に評価した結果、汗でべとつき不快感が有り、また
破れ易く手袋として不適と判断されるものであった。結
果を表1に併せて示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、繊維表面の長手方向に
沿って延びる複数の凹溝を持つ単繊維フィラメントを含
む合成繊維マルチフィラメント糸条の編地からなり、該
編地のタテ方向およびヨコ方向のバイレック法吸水高さ
と破裂強力を満足することにより、機械強度と動き易さ
を損なうことなく、汗処理性に優れた手袋が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に主として好適に用いられるフィラメン
ト糸条単繊維の断面形状の一例をモデル的に示す概略図
である。
【図2】単繊維フィラメント自身では毛細管現象作用を
有していない断面形状の例をモデル的に示す概略図であ
る。
【図3】本発明に主として好適に用いられるフィラメン
ト糸条の断面形状の一例をモデル的に示す概略図であ
る。
【図4】本発明に主として好適に用いられるフィラメン
ト糸条の断面形状の一例をモデル的に示す概略図であ
る。
【図5】実施例1と3、および、比較例1の編地の編方
図である。
【図6】バイレック吸水高さ測定法をモデル的に示す概
略図である。
【符号の説明】
F1〜F2:編機の給糸口NO C1〜C6:シリンダー編針 h:バイレック法による水の吸水高さ イ:編地構成糸 ロ:編地構成糸
フロントページの続き Fターム(参考) 3B011 AA07 AB01 AB11 AC05 AC17 AC18 3B033 AB04 AB07 AB10 AC03 AC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維表面の長手方向に沿って延びる複数の
    凹溝を持つ単繊維フィラメントの本数混率が少なくとも
    30%以上含む合成繊維マルチフィラメント糸条の編地
    を用いてなることを特徴とする手袋。
  2. 【請求項2】前記編地のタテ方向およびヨコ方向のバイ
    レック法吸水高さが40mm以上であることを特徴とす
    る請求項1に記載の手袋。
  3. 【請求項3】前記編地の破裂強力が0.20MPa以上
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の手
    袋。
  4. 【請求項4】前記合成繊維マルチフィラメント糸条を少
    なくとも40重量%以上含む編地からなることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の手袋。
  5. 【請求項5】前記編地の片面がゴム状弾性の樹脂皮膜加
    工が施されてなることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の手袋。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063720A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Showa Glove Kk 手袋及びその製造方法
JP2009142529A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 A Plan Kk スポーツ用手袋

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