JPH1077544A - 編織物 - Google Patents
編織物Info
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- JPH1077544A JPH1077544A JP8235043A JP23504396A JPH1077544A JP H1077544 A JPH1077544 A JP H1077544A JP 8235043 A JP8235043 A JP 8235043A JP 23504396 A JP23504396 A JP 23504396A JP H1077544 A JPH1077544 A JP H1077544A
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- JP
- Japan
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- multifilament yarn
- yarn
- knitted fabric
- moisture absorption
- polyester
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
Abstract
編織物を得ること、合成繊維が本来有する固有の形態安
定性、機械強度、耐薬品性、耐熱性、洗濯耐久性、発色
性、光沢感を具備すること。 【解決手段】構成糸が主として吸湿性ポリマから形成さ
れ、かつ加撚されて、撚係数Kが6800≦K≦260
00の範囲にある合成繊維マルチフィラメント糸を30
重量%以上含み、かつ、20℃×65%RH時と30℃
×90%RH時における通気量差が10%以上40%以
下の範囲にあることを特徴とする編織物。
Description
り通気量差を生じる編織物に関する。さらに詳しくは、
吸湿することにより編織物を形成する糸形状の変化で編
織物の表面密度が変化し通気量を高め、内部の湿度を効
率よく外部に放散することを特徴とする環境湿度対応型
の編織物に関する。
能である。衣料用としては、スポーツウェア類であるト
レーニングウェア、スポーツシャツ、野球ユニフォー
ム、レオタード、サイクルパンツ、スキーウェア、ウィ
ンドブレーカー、カッパ、ゴルフパンツなどに使用され
得る。ユニフォーム類としては、ワーキングユニフォー
ム、オフィスユニフォーム、白衣、防塵衣、学生服など
に使用され得る。インナーウェア類としては、ランジェ
リー、ショーツ、ガードル、ボディスーツ、肌着などに
使用され得る。靴下類としては、パンティーストッキン
グ、タイツ、ソックスなどに使用され得る。衣料用資材
類としては、裏地、芯地などに使用され得る。その他の
用途としては、帽子、靴材、手袋、布団側地、シュラ
フ、カーシートなどに使用され得る。
リアミド系繊維は、形態安定性、機械強度、耐薬品性、
耐熱性、洗濯耐久性、発色性、光沢感などに優れるた
め、衣料用途や産業用途などを主体に幅広く使用されて
いる。しかしながら、その反面で天然繊維である綿、羊
毛、絹、麻またはセルロース系合成繊維であるレーヨ
ン、キュプラなどに比べて極めて吸湿率が低いため、ス
ポーツウェア類、インナーウェア類、ユニフォーム類、
靴下類のように直接肌に触れて、あるいは肌側に近い状
態で着用される用途には、肌からの発汗によるムレやベ
トツキなどを生じる欠点がある。
表される天然繊維やレーヨンに代表されるセルロース系
合成繊維よりも劣り、特に夏場の着用にあたつて強い改
善要望が出されているのが実情である。このため天然繊
維やセルロース系合成繊維を交編・交織などにより混入
させて編織物を作製することが通常よく行なわれてい
る。しかし、これらに代表される繊維は、ポリエステル
系繊維やポリアミド系繊維よりも吸湿率が高いため快適
性が得られるものの、夏場の体の動きに伴う多くの発汗
に対してはムレやベトツキを十分に解消することは不可
能である。
ドブレーカーや防寒作業衣も、その下に何枚もの重ね着
をするため動きに伴うムレやベトツキを感じることにな
る。
湿性には優れているものの、強度が低く、洗濯耐久性が
劣り、さらにしわが起こり易く形態安定性にも欠けると
いう基本的な問題点も併せ持っている。
ベトツキを解消する方法として、従来いくつかの提案が
なされている。例えば、特開昭62−162043号公
報に記載された「織物の製造方法」や特開平3−213
518号公報に記載された「調湿性繊維」がある。これ
らの2件に共通しているのはポリエステル層とポリアミ
ド層の異質ポリマを貼り合わせたサイドバイサイド型複
合繊維を用いた編編物であり、この異質ポリマの吸湿差
を利用して高吸湿時に繊維自体を変形させ、ムレやベト
ツキを解消させようとする考え方である。しかし、サイ
ドバイサイド型複合繊維のみでは高吸湿時における繊維
形状変化は小さく、かつ、編織物構造における組織拘束
力により十分な効果が得られるものではなかった。
ているため二層の剥離が起こり易く、この剥離による白
化現象あるいは染色における色差や光沢差によりイラツ
キ現象が発生し品位低下の原因となるなど基本的に大き
な問題を有していた。
を同時に紡糸するための特別製造設備が必要でありコス
ト的にも高くなることが避けられないという問題点もあ
った。
は、前記した従来技術の問題点を克服し、ポリエステル
系繊維やポリアミド系繊維の特徴である形態安定性や強
度保持性を維持しながら高吸湿時の衣服内湿度を高放散
することでムレやベトツキを解消し、快適な着用感を有
する衣料用や資材用の編織物を提供することにある。
課題を解決するため、以下の構成を有する。
から形成され、かつ加撚されて、撚係数Kが6800≦
K≦26000の範囲にある合成繊維マルチフィラメン
ト糸を30重量%以上含み、かつ、20℃×65%RH
時と30℃×90%RH時における通気量差が10%以
上40%以下の範囲にあることを特徴とする編織物であ
る。
る構成糸は吸湿性ポリマから形成されたものである。
テル系ポリマとして親水性化合物を共重合した共重合ポ
リエステル系ポリマであって、極性基含有化合物および
架橋剤のうち少なくともいずれかを含有するものを好ま
しく用い得る。
中で共重合ポリエステルとして5重量%以上含有される
ように用いられるのが好ましい。また、吸湿性ポリマと
して繊維中でポリエーテルエステルアミドまたはポリエ
ーテルエステルアミドと他の熱可塑性樹脂との混合物を
5重量%以上含有されるように用いられるのが好まし
い。
ドに対し1重量%以上15重量%以下のポリビニルピロ
リドンおよびポリアミドに対し0.01重量%以上10
重量%以下の還元剤を含有するものを好ましく用い得
る。
0415号公報に記載されたように、ポリアミドに対し
0.01重量%以上10重量%以下の還元剤をポリアミ
ド重合時に添加し、ポリアミドに対し1重量%以上15
重量%以下のポリビニルピロリドンをポリアミドの紡糸
時以前に添加してポリビニルピロリドンおよび還元剤を
含有するポリアミド組成物とし、該ポリアミド組成物を
溶融紡糸して得ることができる。
的な繊維とする吸湿性繊維は吸湿することにより膨潤す
ること、例えば、20℃×65%RH時の吸湿率が8%
程度の吸湿性繊維の場合では、30℃×90%RH時に
は直径で20〜30%、断面積で40〜42%も膨潤す
るという知見を得ている。
吸湿性繊維の吸湿による膨潤特性と撚トルクの相乗効果
により編織物に表面密度変化を生じさせて通気量を変化
せしめることによって従来にない快適性素材として好適
に使用され得るものを得た。すなわち、本発明における
通気量の変化は、以下の現象により発現していると考え
られる。吸湿性繊維が吸湿すると膨潤し、その繊維直径
が大きくなる。繊維直径が大きくなることにより加撚に
よる撚密度が変化し、撚トルクが発生し得る。この撚ト
ルクの発生により、編織物の平面的な組織形状が立体的
な組織形状となり表面密度変化が生じ、通気量を大きく
することができると考えられる。
て説明する。
糸が主として吸湿性ポリマから形成され、かつ加撚され
て撚係数Kが6800≦K≦26000の範囲にある合
成繊維マルチフィラメント糸を30重量%以上含むもの
である。加撚された合成繊維マルチフィラメント糸の含
有量は100%であってもよい。
50重量%以上100%以下がより好ましい。含有量が
30重量%に満たない場合は編織物の密度変化が少な
く、肌からの発汗による湿度が十分に放散できずムレや
ベトツキを解消することができない問題がある。
と30℃×90%RH時における通気量差が10%以上
40%以下の範囲にある。
の発汗による湿度が十分に放散できずムレやベトツキを
解消することができない問題がある。また、本発明の編
織物においては、通気量差が40%を越えると真夏以外
の春、秋、冬場における環境温度条件下では、かえって
寒くなり体を冷やすという問題があった。
成繊維マルチフィラメント糸のみを用いた場合であって
もよく、他に、天然繊維やセルロース系合成繊維との混
繊繊維を使用したものや、天然繊維やセルロース系合成
繊維あるいはスパンデックスと交編・交織したものなど
であってもよい。
繊維の単繊維繊度は0.1〜10デニールの範囲が好ま
しく、構成フィラメント数は3〜100フィラメントの
範囲が好ましく、総繊度は15〜300デニールの範囲
が好ましい。編織物組織としては、編物の場合は丸編で
ある天竺、鹿の子、インターロック、モックミラノリブ
等、経編であるハーフ、サテン、逆ハーフ等、靴下編で
あるソックス編、パンティストッキング編等の編組織の
いずれであってもよく、織物である平織、綾織、サテン
織等の織組織、一重織、二重織などいずれであってもよ
い。
維マルチフィラメント糸の撚係数Kは6800≦K≦2
6000の範囲とするものである。この撚係数Kとは次
の式で表される値のことをいう。
ルを示す。
ない場合は、吸湿による原糸膨潤からの撚トルクが小さ
く十分な編織物組織密度変化が得られない問題がある。
逆に、撚係数Kが26000を越える場合は、撚トルク
は十分なものの加撚数が非常に大きくなることから、加
撚工程での取り扱い性、および、加撚時間の増大、後工
程である編成、織布工程での取り扱い性が困難となる。
また、コストも高くなるという問題がある。
ブルツイスターなどの撚糸機でよく、特に限定されるも
のではない。また、加撚後は後工程での取り扱い性を考
え、撚止めセットをすることが好ましく、通常のスチー
ムセッターを用い、真空状態で70〜80℃×30分間
程度の撚止めセットを行なえばよい。
ト糸の30℃×90%RH時における吸湿率は3%以上
であることが好ましい。通常のポリエステル系マルチフ
ィラメント糸の吸湿率は20℃×65%RH時で約0.
4%、30℃×90%RH時で1%程度である。これに
対し、本発明で用いる合成繊維マルチフィラメント糸は
ポリエステル系では20℃×65%RH時で約2%以上
であるのが好ましく、30℃×90%RH時で3%以上
であることが好ましく、30℃×90%RH時で3.5
%以上8%以下であることがより好ましい。
が3%に満たない場合は、吸湿時における原糸断面方向
への膨潤力が十分でない傾向にある。また、吸湿率が8
%以上の合成繊維マルチフィラメント糸を得ることは製
造上困難である。
ような丸断面、楕円断面、三角断面、扁平断面、中空断
面など特に限定されるものではない。別の形状として、
合成繊維マルチフィラメント糸の30℃×90%RH時
における吸湿率が1%以下の層と2%以上の層とがサイ
ドバイサイドに複合されたポリエステル系マルチフィラ
メント糸であってもよい。
の長さ方向に沿って凹凸形状となり、より実施形態とし
て好ましい。このサイドバイサイドにされた複合形状と
しては、図6〜10に示すモデル図のような丸断面、楕
円断面、三角断面、扁平断面、中空断面など特に限定さ
れるものではない。
重量比は、高吸湿性ポリマ層が30〜90%、低吸湿ポ
リマ層が70〜10%の範囲がよく、高吸湿ポリマ層が
50〜70%の範囲になることがより好ましい。
異なり、同質ポリマのため剥離問題、染差によるイラツ
キ問題もなく品質上極めてよいものが得られる。
ルチフィラメント糸は、30℃×90%RH時における
吸湿率が6%以上であるポリアミド系マルチフィラメン
ト糸であってもよい。
の吸湿率は、20℃×65%RH時で約4.5%、30
℃×90%RH時で約6%程度である。これに対して、
本発明の編織物で用いるポリアミド系マルチフィラメン
ト糸は20℃×65%RH時で5%以上であることが好
ましく、30℃×90%RH時で7%以上であることが
好ましく、30℃×90%RH時で7.5%以上12%
以下の範囲であるのがより好ましい。
が7%に満たない場合は、吸湿時における原糸断面方向
への膨潤力がポリアミド系マルチフィラメント糸として
十分でない傾向にある。また、12%以上を有するポリ
アミド系マルチフィラメント糸を得ることは製造上困難
である。
同様、図1〜5に示すモデル図のような丸断面、楕円断
面、三角断面、扁平断面、中空断面など特に限定される
ものではない。別の形状として、合成繊維マルチフィラ
メント糸が30℃×90%RH時における吸湿率が5%
以下の層と7%以上の層とがサイドバイサイドに複合さ
れたポリアミド系マルチフィラメント糸であってもよ
い。
り、繊維の長さ方向に沿って凹凸形状となり、より実施
形態として好ましい。このサイドバイサイドにされた複
合形状としては、前記ポリエステルの場合と同様、図6
〜10に示すモデル図のような丸断面、楕円断面、三角
断面、扁平断面、中空断面など特に限定されるものでは
ない。
重量比は、高吸湿ポリマ層が30〜90%、低吸湿ポリ
マ層が70〜10%の範囲がよく、高吸湿ポリマ層が5
0〜70%にすることがより好ましい。
異なり、同質ポリマのため剥離問題、染差によるイラツ
キ問題もなく品質上極めてよいものが得られる。
フィラメント糸またはポリアミド系マルチフィラメント
糸の加撚工程、編成工程または織布工程、染色工程によ
って得ることができる。編成工程または織布工程および
染色工程は、通常のポリエステル系またはポリアミド系
編織物の工程でよい。他に、染色加工工程における機能
性付与加工としては、帯電防止、消臭、撥水、防汚、吸
汗加工および防カビ加工などいずれの加工を用いてもよ
い。
は、編織物の吸湿率が向上する観点から、より好まし
い。
る生地裏面に通常の合成繊維、外側にあたる生地表面に
前記高吸湿性原糸がより多く配置されるように編織物を
形成することにより、肌から出る汗を肌側から外側に素
早く移動させる毛細管原理が働くと考えられ、好まし
い。
全体に使用しても、または、部分的に使用してもよく、
何等限定されることなく使用することができる。
を用いて説明する。特性値などの評価方法を下記に示
す。
い、絶乾時の重量と、それぞれ20℃×65%RH時お
よび30℃×90%RH時の雰囲気下で市販の恒温恒湿
器中に24時間放置後の重量との重量変化から、次式の
吸湿率を計算して求めた。
の重量)/絶乾時の重量]×100 [通気量]一般的に使用されるJIS L−1096の
フラジール形法により評価した。単位はcc/cm2 /
secで示す。また、通気量差(%)は、次式の計算に
よって求めた。
時における通気量−20℃×65%RH時における通気
量)÷(20℃×65%RH時における通気量)]×1
00 [着用評価]それぞれの生地をトレーニングウェア上下
として作製し、20℃×65%RHの恒温恒湿室内でこ
のトレーニングウェアを着用した状態でトレッドミルを
使い、時速12km/hrのジョギング運動を20分間
行なった後、被験者の官能試験により快適性の評価を行
ない、次のように表示した。
程である加撚工程および編成・織布工程の生産性を次の
ように表示した。
%、30℃×90%RH時3.4%のポリエステル75
デニール36フィラメントの原糸に800T/mの加撚
を行ない、撚係数K=6900の糸を得た。この糸を用
い28G両面丸編機でインターロック組織の生機を作製
し、通常のポリエステル編物染色法に基づき加工を行な
い目付220g/m2 の生地を得た。この生地の20℃
×65%RH時における通気量は110cc/cm2 /
sec、30℃×90%RH時における通気量は131
cc/cm2 /secであり、その通気量差は19%で
あった。
り、男子5名、女子3名の計8名による着用評価を行な
った結果、ムレおよびベトツキもなく良好なものであっ
た。また、原糸生産および後加工工程の通過性も問題の
ないものであった。
/mの加撚を行ない、撚係数K=25000の糸を得
た。この糸を用い実施例1と同一方法で目付207g/
m2 の生地を得た。この生地の20℃×65%RH時に
おける通気量は121cc/cm2 /sec、30℃×
90%RH時における通気量は163cc/cm2 /s
ecであり、その通気量差は35%であった。実施例1
と同様に着用評価および生産性も問題なく良好なもので
あった。
%RH時における吸湿率が1%以下の層と他面が2%以
上の層とが複合比で50%/50%になるようなポリエ
ステル75デニール36フィラメントのサイドバイサイ
ド型複合糸を得た。この原糸の吸湿率は、20℃×65
%RH時2%、30℃×90%RH時3.1%であっ
た。この原糸に2900T/mの加撚を行ない、撚係数
K=25000の糸を得た。
を作製し、通常のポリエステル織物染色法に基づき加工
を行ない、目付91g/m2 の生地を得た。
通気量は40cc/cm2 /sec、30℃×90%R
H時における通気量は53cc/cm2 /secであ
り、その通気量差は33%であった。この生地により実
施例1と同様にトレーニングウェアを作り着用評価を行
なった結果、ムレもベトツキもなく良好なものであっ
た。また、生産性も問題のないものであった。評価結果
を表1に併せて示す。
RH時5.2%、30℃×90%RH時7.4%のナイ
ロン70デニール24フィラメントの原糸に800T/
mの加撚を行ない、撚係数K=6800の糸を得た。こ
の糸を用い28G両面丸編機でインターロック組織の生
機を作製し、通常のナイロン編物染色法に基づき加工を
行ない目付200g/m2 の生地を得た。
通気量は120cc/cm2 /sec、30℃×90%
RH時における通気量は140cc/cm2 /secで
あり、その通気量差は17%であった。実施例1と同様
に着用評価および生産性も問題なく良好なものであっ
た。評価結果を表1に併せて示す。
RH時5.2%、30℃×90%RH時7.4%のナイ
ロン70デニール24フィラメントの原糸に3100T
/mの加撚を行ない、撚係数K=26000の糸を得
た。一方、30℃×90%RH時6%以下の通常のナイ
ロンの原糸に同じ撚数を加撚した。この両者を用い、2
8G両面丸編機にて交編率50%/50%になるような
リバーシブル組織にて生機を作成し、通常のナイロン編
物染色法に基づき加工を行ない目付207g/m2 の生
地を得た。この生地の20℃×65%RH時における通
気量は127cc/cm2 /sec、30℃×90%R
H時における通気量は174cc/cm2 /secであ
り、その通気量差は37%であった。実施例1と同様に
着用評価および生産性も問題なく良好なものであった。
RH時0.4%、30℃×90%RH時1%のポリエス
テル75デニール36フィラメントの原糸に800T/
mの加撚を行ない、撚係数K=6900の糸を得た。こ
の糸を用い実施例1と同一方法で目付221g/m2 の
生地を得た。
通気量は112cc/cm2 /sec、30℃×90%
RH時における通気量も変化がなく112cc/cm2
/secであり、その通気量差は0%であった。実施例
1と同様に着用評価を行った結果、ムレおよびベトツキ
があり不快なものであった。
0T/mの加撚を行い、撚係数K=6500の糸を得
た。この糸を用い実施例1と同一方法で目付219g/
m2 の生地を得た。この生地の20℃×65%RH時に
おける通気量は115cc/cm2 /sec、30℃×
90%RH時における通気量は123cc/cm2 /s
ecであり、その通気量差は7%であった。実施例1と
同様に着用評価を行った結果、ムレおよびベトツキがあ
り不快なものであった。
RH時6.5%、30℃×90%RH時9%のポリエス
テル75デニール36フィラメントの原糸に3100T
/mの加撚を行ない、撚係数K=27000の糸を得
た。この糸を用い実施例1と同一方法で目付224g/
m2 の生地を得た。
通気量は113cc/cm2 /sec、30℃×90%
RH時における通気量は157cc/cm2 /secで
あり、その通気量差は39%であった。実施例1と同様
に着用評価を行った結果、ムレおよびベトツキもなく良
好なものであった。しかし、原糸の生産において糸切れ
が発生するなど原糸生産性が悪く、かつ、後工程におい
て加撚数が多いため、撚止めセットをする前にトルクビ
リが多発するなど生産性に劣るものであった。
係数K=25000の糸と原糸吸湿率が20℃×65%
RH時0.4%、30℃×90%RH時1%のポリエス
テル75デニール36フィラメントの原糸に2900T
/mの加撚を行ない、撚係数K=25000の糸を得
た。この両者を用い、28G両面丸編機にて交編率25
%/75%になるようなリバーシブル組織にて生機を作
製し、実施例1と同一方法で目付215g/m2 の生地
を得た。
通気量は119cc/cm2 /sec、30℃×90%
RH時における通気量は126cc/cm2 /secで
あり、その通気量差は6%であった。実施例1と同様に
着用評価を行った結果、ムレおよびベトツキがあり不快
なものであった。
よびポリアミド系繊維よりなる編織物の欠点である低い
吸湿率から発生するムレやベトツキを解消し、運動など
に伴い発生する汗による湿度を高放散させることで、よ
り快適性に優れた編織物を得ることができる。しかも、
合成繊維が本来有する固有の形態安定性、機械強度、耐
薬品性、耐熱性、洗濯耐久性、発色性、光沢感を具備す
ることができる。
の一例の断面形状をモデル的に示す概略図である。
の他の一例の断面形状をモデル的に示す概略図である。
の他の一例の断面形状をモデル的に示す概略図である。
の他の一例の断面形状をモデル的に示す概略図である。
の他の一例の断面形状をモデル的に示す概略図である。
の他の一例の断面形状をモデル的に示す概略図である。
の他の一例の断面形状をモデル的に示す概略図である。
の他の一例の断面形状をモデル的に示す概略図である。
の他の一例の断面形状をモデル的に示す概略図である。
糸の他の一例の断面形状をモデル的に示す概略図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】構成糸が主として吸湿性ポリマから形成さ
れ、かつ加撚されて、撚係数Kが6800≦K≦260
00の範囲にある合成繊維マルチフィラメント糸を30
重量%以上含み、かつ、20℃×65%RH時と30℃
×90%RH時における通気量差が10%以上40%以
下の範囲にあることを特徴とする編織物。 - 【請求項2】合成繊維マルチフィラメント糸が30℃×
90%RH時における吸湿率が3%以上であるポリエス
テル系マルチフィラメント糸であることを特徴とする請
求項1記載の編織物。 - 【請求項3】合成繊維マルチフィラメント糸が複合繊維
であって、30℃×90%RH時における吸湿率が1%
以下の層と30℃×90%RH時における吸湿率が2%
以上の層とがサイドバイサイドに複合されてなるポリエ
ステル系マルチフィラメント糸であることを特徴とする
請求項1記載の編織物。 - 【請求項4】合成繊維マルチフィラメント糸が30℃×
90%RH時における吸湿率が7%以上であるポリアミ
ド系マルチフィラメント糸であることを特徴とする請求
項1記載の編織物。 - 【請求項5】合成繊維マルチフィラメント糸が複合繊維
であって、30℃×90%RH時における吸湿率が6%
以下の層と30℃×90%RH時における吸湿率が7%
以上の層とがサイドバイサイドに複合されてなるポリア
ミド系マルチフィラメント糸であることを特徴とする請
求項1記載の編織物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23504396A JP3704827B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 編織物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23504396A JP3704827B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 編織物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1077544A true JPH1077544A (ja) | 1998-03-24 |
JP3704827B2 JP3704827B2 (ja) | 2005-10-12 |
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ID=16980244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23504396A Expired - Fee Related JP3704827B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 編織物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3704827B2 (ja) |
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