JPH08332033A - フライ類の製造方法及びプレミックス粉 - Google Patents

フライ類の製造方法及びプレミックス粉

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JPH08332033A
JPH08332033A JP7164765A JP16476595A JPH08332033A JP H08332033 A JPH08332033 A JP H08332033A JP 7164765 A JP7164765 A JP 7164765A JP 16476595 A JP16476595 A JP 16476595A JP H08332033 A JPH08332033 A JP H08332033A
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JP
Japan
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oil
frying
batter
fat
weight
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JP7164765A
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English (en)
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Katsutoshi Ide
勝敏 井出
Tomiyoshi Nishigori
富美 錦織
Yuki Sato
由紀 佐藤
Ryota Katahira
亮太 片平
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Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
Original Assignee
Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フライした後の衣のクリスピー感が損なわれ
にくいフライ類の製造方法及びそれに用いるプレミック
ス粉を提供する。 【構成】 具を、油脂を20〜60重量%含むバッター
液で被覆した後、パン粉、クラッカー粉、米粉、コーン
グリッツから選ばれた少なくとも一種を付着させ、フラ
イ油中で加熱処理することにより、フライ類を製造す
る。また、澱粉類、動植物性蛋白質、増粘剤、膨張剤、
乳化剤、調味料から選ばれた少なくとも一種と、油脂と
からなり、油脂が、水を加えてバッター液とした際に、
油脂含量が20〜60重量%となる量含有されているプ
レミックス粉を用いると、水を加えるだけで容易に上記
バッター液を調製できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱処理後、長時間経
過したり、冷凍工程を行ったりしても、加熱処理直後の
クリスピーな食感が損なわれにくいフライ類の製造方法
及びそれに用いるプレミックス粉に関する。
【0002】
【従来の技術】コロッケ類、トンカツ、メンチカツ、海
老フライ、魚フライ等のフライ類は、具をバッター液で
被覆した後、パン粉、クラッカー粉等を付着させる衣付
着工程と、フライ油中で加熱処理するフライ工程とによ
り製造される。
【0003】一般的に、フライ類は、具はジューシー
で、かつ、衣はサクサクとしたクリスピーなものがおい
しいとされている。そこで、フライ類の衣の食感をクリ
スピーにするために、バッター液に特定のものを配合し
たり、加熱処理工程においてフライ温度を調整したりす
るなどの種々の方法が提案されている。
【0004】バッター液に特定のものを配合する方法と
しては、例えば、「実際的惣菜製造方法」(食品研究
社、1980年10月20日発行、p159〜19
1)、「小麦製品の知識」(幸書房、1990年3月2
0日発行、p253〜257)等に、バッター液に、熱
凝固性のある卵白などを添加する方法、ベーキングパウ
ダーを添加する方法、10%以下の油脂を添加する方
法、物理的に気泡を含有させる方法などが記載されてい
る。
【0005】また、フライ温度を調整する方法として
は、例えば、最初に比較的低温でフライを行い(一次フ
ライ)、その後、より高温でフライを行う(二次フラ
イ)ニ度揚げによる方法、あるいは、一次フライは高温
で、二次フライは低温で行う方法等が知られている。
【0006】一方、特開平6-339345号公報には、一次バ
ッター液で被覆した後、一次パン粉を付着させ、さらに
二次バッター液で被覆し、二次パン粉を付着させる二度
バッター法において、α化澱粉と、植物性蛋白質と、水
とを含むバッター液を用いるとともに、液状油脂を吸収
させたパン粉を一次パン粉として用いるフライ類の製造
方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、フライ類は、例
えば、デパート、スーパーマーケット、惣菜屋等で、大
量に製造して販売することが多く、フライした後、消費
者が食べるまでに長時間が経過していることが多い。
【0008】ところが、バッター液に特定のものを配合
したり、加熱処理工程においてフライ温度を調整したり
する従来の方法では、いずれもフライした直後は、衣が
サクサクとしたクリスピーな食感となるが、このクリス
ピー感は、時間の経過とともに無くなってしまうという
問題があった。
【0009】また、フライ工程後に凍結させて冷凍食品
として販売することも多くなってきたが、その場合に
は、電子レンジなどによる再加熱時に全くクリスピー感
のないものとなってしまうという問題があった。
【0010】更に、特開平6-339345号公報に記載の方法
では、フライした後、時間が経過しても、衣のクリスピ
ーな食感が、上記従来方法に比べて損なわれにくいが、
冷凍食品とした後、電子レンジなどによって充分に再加
熱すると、やはりクリスピーな食感が無くなってしまう
という問題があった。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、フライした後、長時間経過した場合、
及び、フライした後に冷凍保存し、その後、電子レンジ
等で再加熱した場合でも、衣のクリスピー感が損なわれ
にくいフライ類の製造方法及びそれに用いるプレミック
ス粉を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のフライ類の製造方法は、具をバッター液で
被覆した後、パン粉、クラッカー粉、米粉、コーングリ
ッツから選ばれた少なくとも一種を付着させる衣付着工
程と、フライ油中で加熱処理するフライ工程とからなる
フライ類の製造方法において、油脂を20〜60重量%
含むバッター液を用いることを特徴とする。
【0013】また、本発明のプレミックス粉は、澱粉
類、動植物性蛋白質、増粘剤、膨張剤、乳化剤から選ば
れた少なくとも一種と、油脂とからなり、前記油脂が、
水を加えてバッター液とした際に、油脂含量が20〜6
0重量%となる量含有されていることを特徴とする。
【0014】以下、本発明について好ましい態様を挙げ
て詳細に説明する。本発明において、フライ類とは、具
をバッター液で被覆した後、パン粉、クラッカー粉等を
付着させる衣付着工程と、フライ油中で加熱処理するフ
ライ工程とにより製造されるもの全般を意味し、例え
ば、コロッケ類、トンカツ、メンチカツ、海老フライ、
魚フライ等のいずれであってもよい。また、衣付着工程
後、冷凍工程を行い、所望時にフライ工程を行うか、あ
るいは、フライ工程後、必要に応じて浸漬工程を行い、
次いで冷凍工程を行い、電子レンジ加熱等により再加熱
する、いわゆる冷凍フライ類であってもよい。
【0015】したがって、本発明において用いる具は、
製造しようとするフライ類の種類に応じて適宜選択すれ
ばよく、例えば、豚肉、鳥肉、牛肉、これらの挽き肉等
の肉類、海老、イカ、アジ、ホタテ貝等の魚介類、かぼ
ちゃ、馬鈴薯、玉ねぎ等の野菜類、及び、いわゆるポテ
トコロッケ、かぼちゃコロッケ、ライスコロッケ、クリ
ームコロッケ等のコロッケの具等を用いることができ
る。
【0016】本発明の最大の特徴は、油脂を20〜60
重量%、好ましくは30〜50重量%含有するバッター
液を用いることにある。バッター液中の油脂含量が20
重量%以下では、本発明の効果が十分得られず、60重
量%を超えると、バッター液の粘性が上昇して操作性が
低下するので好ましくない。
【0017】本発明に用いるバッター液は、油脂と水の
他、通常バッター組成物として用いる成分である澱粉
類、動植物性蛋白質、増粘剤、膨張剤、乳化剤、調味料
等を必要に応じて含有させるのが好ましい。油脂として
は、食用に用いることができるものであれば特に限定さ
れないが、融点が20〜60℃のものが好ましく、30
〜40℃のものがより好ましい。このような油脂として
は、例えば、パーム核油、パーム油、カカオ油、動物性
油脂等があげられ、それらの粉末油脂が好ましく用いら
れる。
【0018】また、澱粉類としては、小麦粉、生澱粉、
化工澱粉、α化澱粉など、動植物性蛋白質としては、大
豆蛋白、カゼイン、ラクトアルブミン、卵白、小麦蛋白
など、増粘剤としては、グアガム、寒天、カラギーナ
ン、アラビアガム、キサンタンガム、ローカストビンガ
ムなど、膨張剤としては、炭酸塩類、アンモニウム塩類
など、乳化剤としては、シュガーエステル、グルコース
エステル、グリセリンエステル、ソルビタンエステル、
プロピレングリコールエステル、脂肪酸モノグリセリ
ド、レシチン、ポリグリセリンエステルなど、調味料と
しては、ブドウ糖等の単糖類及びその還元物、砂糖等の
糖質、アミノ酸及びその塩類、有機酸類及びその塩類、
食塩などが用いられ、そのほか、デキストリン及びその
還元物等を用いることができる。
【0019】このようなバッター液の一例としては、例
えば、油脂40重量%、水50重量%、卵白粉5重量
%、澱粉4.5重量%、重炭酸ソーダ0.5重量%から
なるものなどが挙げられる。
【0020】本発明において、バッター液中に、油脂を
20〜60重量%均一に含有させる方法としては、水
に乳化剤を用いて油脂を乳化させた後、他の成分を溶解
分散させる方法、水に他の成分を分散させた後、油脂
を乳化分散させる方法、油脂を含む、バッター液に含
まれるすべての成分を、水に溶解分散させる方法等、い
ずれの方法を用いてもよい。
【0021】上記の方法を採用する場合、予め油脂を
含む、バッター液に含まれるすべての成分を混合し、プ
レミックス粉としておくこともできる。プレミックス粉
に配合する油脂は、上記バッター液に用いることができ
る油脂であればよいが、これらのうち特に粉末油脂を用
いるのが好ましい。なお、プレミックス粉には、水を加
えてバッター液とした場合に、油脂含量が20〜60重
量%となる量の油脂を含有させておく必要がある。ま
た、バッター液を調製する場合の、プレミックス粉と水
との配合割合は、プレミックス粉10重量部に対して水
14〜5重量部とするのが好ましい。
【0022】このようなプレミックス粉の一例として
は、例えば、油脂含量70重量%の粉末油脂70重量
%、卵白粉5重量%、ラクトアルブミン5重量%、可溶
性大豆蛋白10重量%、澱粉10重量%からなるものが
挙げられる。
【0023】なお、本発明においては、具をバッター液
で被覆する前に、予め、小麦粉、澱粉などの打粉をまぶ
しておくのが好ましい。
【0024】本発明においては、小麦粉、澱粉などの打
粉をまぶした具をバッター液で被覆した後、パン粉、ク
ラッカー粉、米粉、コーングリッツ等を付着させて衣と
する。
【0025】本発明におけるバッターリングの方法とし
ては、打粉をまぶした具を、バッター液に浸漬した後、
パン粉などを付着させる一度付け方法、一度付けした
後、再びバッター液に浸漬し、更にパン粉等を付着させ
る二度付け方法などいずれの方法を採用してもよいが、
好ましくは二度付け方法である。
【0026】衣付着工程の後、通常のフライ類と同様
に、フライ油で加熱処理する。フライ油の種類は特に限
定されず、通常フライ類を加熱処理する際に用いるもの
を使用することができるが、融点が20〜60℃のもの
を用いるのが好ましく、30〜40℃がより好ましい。
また、フライ油の温度は、通常のフライ類の場合と同様
に、160〜200℃とするのが好ましい。また、加熱
処理の時間も、通常のフライ類の場合と同様に、具が加
熱処理される時間とするのが好ましい。
【0027】本発明のフライ類の製造方法においては、
フライ油で加熱処理するフライ工程まででフライ類を製
造することができるが、その後、フライ油より低い温度
の浸漬油に浸漬する浸漬工程を行うのが好ましい。浸漬
油の種類、融点等は特に限定されるものではないが、融
点が20〜60℃のものを用いるのが好ましく、30〜
40℃のものがより好ましい。また、浸漬油の温度、浸
漬時間は、特に限定されるものではないが、100〜6
0℃の浸漬油に、1〜3分間浸漬するのが好ましい。こ
の処理を行うことにより、特に、フライ後、凍結させる
フライ済み冷凍食品にした際に、冷凍保存中及び電子レ
ンジ解凍加熱中におこる衣の軟化を一層防止することが
できる。
【0028】なお、上記フライ油や浸漬油として用いら
れる、融点が好ましくは20〜60℃の油脂としては、
バッター液中に含有させる油脂として前記に例示したも
のと同様なものが用いられる。
【0029】本発明のフライ類の製造方法により製造さ
れるフライ類は、衣付着工程後、冷凍工程を行い、所望
時にフライ工程を行うか、あるいは、フライ工程後、必
要に応じて浸漬工程を行い、次いで冷凍工程を行い、電
子レンジ加熱等により再加熱する、いわゆる冷凍フライ
類であってもよい。
【0030】
【作用】バッター液として、油脂を20〜60重量%含
むものを用いたので、衣に含まれる水分量が少なく、衣
のクリスピー感を向上させることができるとともに、フ
ライ後、時間の経過にともなって、あるいは冷凍保存
後、加熱処理または電子レンジ等で再加熱する際に、具
から衣へ水分が移行するのが抑制され、衣のクリスピー
感を長期間維持することが可能となる。
【0031】また、澱粉類、動植物性蛋白質、増粘剤、
膨張剤、乳化剤、調味料から選ばれた少なくとも一種
と、油脂とからなり、油脂が、水を加えてバッター液と
した際に、油脂含量が20〜60重量%となる量含有さ
れている本発明のプレミックス粉を用いると、水を加え
るだけで、上記本発明の作用を有するバッター液を調製
することができる。
【0032】更に、好ましい態様においては、フライ類
を、加熱処理後、浸漬油に浸漬するようにしたので、衣
の油脂含量がより多くなり、具から衣へ、水分が移行す
るのがより抑制される。
【0033】更にまた、好ましい態様においては、バッ
ター液中に含有させる油脂及び/又は浸漬油の融点を2
0〜60℃と高くしたので、室温あるいは冷蔵庫等での
保存中、または冷凍保存中に、フライ類の衣に含まれて
いる油脂が固化し、衣への水の吸収を一層抑制すること
ができる。
【0034】
【実施例】
実施例1、比較例1 玉葱、挽き肉、馬鈴薯を用いて、常法によりポテトコロ
ッケの具を作り、30gずつに小分して小判形に成形し
た具を20個用意した。
【0035】融点36℃の油脂を72重量%含む粉末油
脂90重量%と、卵白粉5重量%と、バッタースターチ
(日本食品化工株式会社製)5重量%とを混合したプレ
ミックス粉100gに、水100gを加えてバッター液
Aを作った。
【0036】また、比較のため、小麦粉100gに、水
200gを加えてバッター液Bを作った。
【0037】小判形に小分した上記20個の具に、それ
ぞれ小麦粉をまぶし、10個にはバッター液Aを付着さ
せ、残りの10個にはバッター液Bを付着させた後、そ
れぞれパン粉を付着させて、衣付着工程を行った。
【0038】次いで、170〜180℃の天婦羅油で加
熱処理を行って、ポテトコロッケを得た。こうして得ら
れたポテトコロッケのうち、バッター液Aを付着させた
ものを実施例1とし、バッター液Bを付着させたものを
比較例1とする。
【0039】実施例1及び比較例1のポテトコロッケ
を、フライ直後、及び室温で放置して1時間毎に、5人
のパネラーに試食させ、衣のクリスピー感を判断させ
た。
【0040】その結果、フライ直後は、実施例1、比較
例1ともクリスピー感があったが、比較例1は、1時間
経過後には衣のクリスピー感が無くなり始め、2時間経
過後にはほとんど無くなった。これに対して、実施例1
のものは6時間を経過してもクリスピー感があり、8時
間経過後に無くなり始めた。
【0041】実施例2、比較例2 実施例1と同様にして、小判形に小分けしたポテトコロ
ッケの具を20個用意して、10個ずつに分けた。
【0042】そのうちの10個の具に、小麦粉をまぶ
し、実施例1と同様のバッター液Aと、パン粉とを用い
て、二度付けを行い、次いで、融点30℃のフライ油を
用いて170〜180℃で加熱処理を行なった。フライ
終了後、90〜100℃に加熱した融点40℃の浸漬油
中に、1分間漬して、ポテトコロッケを得た。このポテ
トコロッケを実施例2とする。
【0043】一方、残りの10個の具は、特開平6-3393
45号公報に開示された方法、すなわち以下に示す方法に
従ってポテトコロッケを調製した。
【0044】α化澱粉としてα化ワキシーコンスターチ
17gを用い、植物性蛋白質として粉末状の脱脂大豆蛋
白質17gを用い、水500gを加えて、粘度1500
cpsのバッター液Cを調製した。
【0045】残りの10個のコロッケの具を、バッター
液Cで被覆し、6〜8メッシュ程度のドライパン粉20
0gにサラダ油200gを添加、吸収させた一次パン粉
を付着させた後、更に、その表面をバッター液Cで被覆
し、次いで、二次パン粉として、生パン粉を付着させ
た。
【0046】その後、170〜190℃に加熱したサラ
ダ油中で加熱処理を行ってポテトコロッケを得た。この
ポテトコロッケを比較例2とする。
【0047】実施例2及び比較例2の2種類のコロッケ
を−40℃で凍結し、ビニール袋に入れ1週間冷凍保存
した後、袋より取り出し、1000Wの電子レンジでコ
ロッケ6個を約2分間、コロッケから湯気が出る程度に
解凍加熱した。
【0048】これらをそれぞれ5人のパネラーに試食さ
せて官能検査を行った。
【0049】その結果、実施例2は、衣が揚たてと同様
にクリスピー感のあるものであったのに対し、比較例2
はクリスピー感の無いものであった。
【0050】実施例3 大豆サラダ油20g、鶏卵30g、バッタースターチ3
g、カゼイン酸ソーダ粉末10g、大豆蛋白3g、水4
4gを用いてバッター液Dを調製した。
【0051】一枚が150gのトンカツ用の豚ロース肉
に、α化コーンスターチと実施例1で使用したものと同
様の粉末油脂とを1:1に混合した打粉を付け、次いで
バッター液Dで被覆した後、パン粉を付着させた。
【0052】その後、170℃の油で加熱処理してトン
カツを得た。
【0053】このトンカツを−40℃で凍結し、ビニー
ル袋に入れて、−20℃で1月保存した。
【0054】1月保存後、電子レンジで解凍加熱を行
い、5人のパネラーにより、官能試験を行った。
【0055】その結果、揚げたてのトンカツと同様に衣
がサクサクとして、クリスピー感のあるものであるとい
う評価を得た。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフライ類
の製造方法によれば、フライ類の衣のクリスピー感を長
期間維持できるとともに、フライ類の製造工程の所望の
時期に冷凍して冷凍フライにし、その後加熱処理あるい
は電子レンジ等で再加熱した際にも、衣のクリスピー感
が損なわれにくいフライ類を得ることができる。また、
本発明のプレミックス粉によれば、本発明の効果を有す
るバッター液を容易に調製することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 具をバッター液で被覆した後、パン粉、
    クラッカー粉、米粉、コーングリッツから選ばれた少な
    くとも一種を付着させる衣付着工程と、フライ油中で加
    熱処理するフライ工程とからなるフライ類の製造方法に
    おいて、油脂を20〜60重量%含むバッター液を用い
    ることを特徴とするフライ類の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記フライ油中で加熱処理した後、前記
    フライ油より低い温度の浸漬油に浸漬する浸漬工程を行
    う請求項1記載のフライ類の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記バッター液中に含まれる油脂の融点
    が20〜60℃である請求項1又は2記載のフライ類の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記浸漬油の融点が20〜60℃である
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のフライ類の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記衣付着工程後、前記フライ工程後、
    あるいは前記浸漬工程後に、凍結させる冷凍工程を行う
    請求項1〜4のいずれか一つに記載のフライ類の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 澱粉類、動植物性蛋白質、増粘剤、膨張
    剤、乳化剤、調味料から選ばれた少なくとも一種と、油
    脂とからなり、前記油脂が、水を加えてバッター液とし
    た際に、油脂含量が20〜60重量%となる量含有され
    ていることを特徴とするプレミックス粉。
  7. 【請求項7】 前記油脂の融点が20〜60℃である請
    求項6記載のプレミックス粉。
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