JPH08326346A

JPH08326346A - 機械式駐車場

Info

Publication number: JPH08326346A
Application number: JP13432995A
Authority: JP
Inventors: Kazunari Nukaga; 一成額賀; Fukuji Kurihara; 福次栗原; Yoshito Horiuchi; 吉人堀内; Shuichiro Nomura; 修一郎野村
Original assignee: NKK Corp; Nippon Kokan Ltd
Current assignee: JFE Engineering Corp
Priority date: 1995-05-31
Filing date: 1995-05-31
Publication date: 1996-12-10

Abstract

(57)【要約】【目的】入出庫時間の短縮、駐車設備全体の製造コスト
およびランニングコストの低減。【構成】入出庫室１，２、搬機４、台車７及び駐車室３
を備えた機械式駐車場において、前記入出庫室、搬機、
台車及び駐車室に取付けられた上下２段のパレット収納
手段１２，１３と、前記入出庫室、搬機、台車及び駐車
室の間で前記収納手段に収納されたパレットを順次交換
する手段と、前記入出庫室のパレット収納位置を上段か
ら下段、または下段から上段に入れ替えるパレット収納
位置上下入れ替え手段と、を具備した機械式駐車場。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は駐車装置、特にパレット
を用いる立体駐車装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】パレットを台車等で搬送する駐車設備に
おいては、従来の一般的な方法としては、例えば車を入
庫する場合、入庫する駐車室より空のパレットを出入口
に搬送し、このパレットに車を載せ、駐車室に搬送して
いる。また、出庫の場合も、車の出庫後、空のパレット
を元の駐車室に戻す必要があり、いずれにしても空のパ
レットを搬送する時間が必要である。

【０００３】また、特開昭５５−１１１５７０には駐車
室の下にパレツト収納スペースを設けておき、入庫の際
には、車の載ったパレットを駐車室に格納した後、パレ
ット収納ペースに収納されいた空パレットを取り出し、
出庫の際には、まず空のパレットをパレツト収納スペー
スに収納した後に、駐車室より車の載ったパレットを取
り出す方法が開示されている。

【０００４】一方、例えば特開平４−１１８４７２に開
示されているような、上下２段にパレットを収納できる
能力を備えた方式の駐車装置では、従来、駐車層内での
車の搬送や駐車室と台車間でのパレットの受け渡しを行
うために、各駐車室ごとにパレットを搬送する駆動機構
を設置する必要がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のようにサイクル
タイム上に空パレットの処理だけを目的とした動作のみ
を行う時間が発生することは、入出庫時間を長くする原
因となっている。一方、各駐車室に駆動機構を設けるこ
とはコスト高の原因になる。本発明は上記のような問題
点を解消できるようにした機械式駐車場を提供すること
を課題とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の機械式駐車場
は、入出庫室、搬機、台車及び駐車室を備えた機械式駐
車場において、前記入出庫室、搬機、台車及び駐車室に
取付けられた上下２段のパレット収納手段と、前記入出
庫室、搬機、台車及び駐車室の間で前記収納手段に収納
されたパレットを順次交換する手段と、前記入出庫室の
パレット収納位置を上段から下段、または下段から上段
に入れ替えるパレット収納位置上下入れ替え手段と、を
具備している。また、パレット搬送のための走行手段お
よび駐車室との間のパレット交換用の駆動手段を備えた
台車を用いている。

【０００７】

【作用】上記の構成により、入出庫の際には、車の載っ
たパレットと空パレットを入出庫室・搬機・台車及び駐
車室の間で順次交換していき、空パレットの処理だけを
目的とした動作をなくすことにより、入出庫時間を短縮
することができる。

【０００８】また、台車にパレット搬送のための走行手
段および駐車室との間のパレット交換用の駆動手段を具
備させることにより、駐車設備全体の製造コストおよび
ランニングコストを低減することができる。

【０００９】

【実施例】図１は本発明の一実施例の全体構成を示す入
庫室または出庫室部分での縦断面図、図２は立面図、図
３は平面図である。本実施例では駐車室は３層になって
おり、各層には複数の駐車室３が台車７の走行レール８
の両側に設けられている。また、最上部には入庫口１と
出庫口２が設置されており、ここから入出庫される車は
搬機４により各駐車層との間を運搬される。

【００１０】入庫室・出庫室・搬機・台車・駐車室に
は、パレットを受け渡しするための収納手段としてのレ
ール１２，１３が上下２段に設けられており、車の載っ
たパレットは上段レール１２に，空のパレットは下段レ
ール１３に載せられるようになっている。

【００１１】また、入庫室・出庫室・搬機・台車・駐車
室の間で前記収納手段に収納されたパレットを順次交換
する手段が設けられている。さらに、入庫室・出庫室に
はパレット収納位置を上段から下段、または下段から上
段に入れ替えるパレット収納位置上下入れ替え手段が設
けられている。この上下入れ替え手段は、パレットを上
下段のレール間で入れ替え可能な構成であればよく、例
えば特開平４−１１８４７２に開示されている。

【００１２】この実施例では、入庫口１と出庫口２に、
パレット用レール１０を、上下２段レール１２，１３間
で昇降駆動させるリフタ９が、入れ替え手段の１要素と
して設けられている。そして、特開平４−１１８４７２
に開示されているように、上記のパレット交換手段と上
下２段の収納手段の作用との組合わせにより、パレット
収納位置を上下に入れ替えるようになっている。

【００１３】なお、初期状態においては入庫室の上段、
出庫室の下段に空パレットが各１枚、搬機および台車の
下段に空パレットが各１枚、駐車室では車を載せたパレ
ットの場合は上段に、空パレットの場合には下段に１枚
載せられている。

【００１４】最初に、入庫の工程を図４により説明す
る。まず、入庫室に乗り入れられた車はパレット１１ａ
の上に駐車し、運転手は降りる。運転手が車を離れ、安
全が確認された後、車を載せたパレット１１ａは搬機４
の上段レール１２ｂ上に移動し、搬機下段レールにあっ
た空パレット１１ｂを入庫室下段レール１３ａ上に移動
する。そして、搬機は所定の駐車層まで下降する。ま
た、入庫室下段レール１３ａにある空パレットは上述の
上下入れ替え手段により上段に移される。

【００１５】上記の工程を行っている間、所定の駐車層
では台車７が入庫用搬機昇降路の横まで走行してくる。
そして、下降してきた搬機との間でパレットの交換を行
う。つまり、搬機上にあった車を載せたパレツト１１ａ
が台車上段レール１２ｃに、台車７にあった空パレット
１１ｃが搬機下段レール１３ｂに移動する。

【００１６】そして、搬機は再び上昇して初期位置に復
帰する。また、車を載せた台車は所定の駐車室３ａ横ま
で走行していき、駐車室との間でパレット交換を行う。
つまり、車を載せたパレット１１ａを駐車室の上段レー
ル１２ｄに移動し、駐車室にあった空パレット１１ｄを
台車の下段レール１３ｃに移動する。

【００１７】以上の工程により、車の入庫は完了し、か
つ駐車装置全体は全て初期の状態に復帰している。次
に、出庫の工程を図５によって説明する。

【００１８】まず、台車７が所定の駐車室３ｂ横まで走
行し、車の載ったパレット１１ｄを台車の上段レール
に、台車にあった空パレット１１ｃを駐車室下段レール
１３ｄに移動する。そして、車を載せた台車は出庫用搬
機昇降路横まで走行する。

【００１９】また、上記の工程を行っている間にに搬機
４は所定駐車層まで下降しており、台車との間でパレッ
トの交換を行う。つまり、車を載せたパレット１１ｄが
搬機上段レール１２ｂに、搬機にあった空パレット１１
ｂは台車の下段レール１３ｃに移動する。

【００２０】そして、搬機４は出庫室まで上昇し、駐車
室との間でパレット交換をする。つまり、空パレット１
１ａを搬機の下段レール１３ｂに移動し、車の載ったパ
レット１１ｄを搬機より受け取る。そして、車が出庫し
た後、上段レール１２ａにある空パレットは上下入れ替
え手段により下段レールに運ばれる。

【００２１】以上の工程により、車の出庫は完了し、駐
車装置全体は全て初期の状態に復帰している。次に、台
車にパレット搬送のための走行手段および駐車室との間
のパレット交換用の駆動手段が設けられている例を図６
〜９により説明する。

【００２２】図６は台車１０１の平面図、図７は図６の
駆動機構部のみの側面図である。台車１０１にパレット
搬送のための走行手段として、走行モータ１０６が設け
られ、シャフト１０５を介して左右の車輪１０４を駆動
するようになっており、パレットを載せた台車は台車走
行レール上を走行するようになっている。

【００２３】次に、パレット交換用の駆動手段について
説明する。台車１０１上に、パレット用のレール１０２
が、上下２段に設けられている。また、パレット交換の
ための横行アーム１１０が上下２段に設けられ、これら
横行アーム１１０の上に、パレットに係止される爪１１
１が設けられている。

【００２４】これらの駆動機構は上下段とも同じである
ので、以下に、上段についてのみ説明する。横行アーム
１１０は動力１０７により、走行レールに直交する方向
（図８に示すＡ方向）に駆動されるようになっている。
また、これら横行アーム１１０の上に、パレットに係止
される爪１１１がそれぞれ上記横行アーム１１０と同じ
方向（図８に示すＢ方向）に、動力１０８により駆動さ
れるようになっている。そして、爪１１１は、シリンダ
１０９により、横行方向に直交する方向（図８に示すＣ
方向）に出し入れ駆動されるようになっている。

【００２５】そして、パレット１１２には、図９に示す
ように、爪１１１が挿入係止される穴１１３があけられ
ている。次に、図１０により、パレット交換の動作を、
駐車室のレール１１４上にあるパレットを台車のレール
１０２上に移す場合について説明する。

【００２６】（ａ）横行アーム１１０を駐車室に向け横
行させる。爪１１１をパレット１１２の嵌合穴１１３位
置まで移動させる。爪１１１を突出させ、嵌合穴１１３
に挿入嵌合させる。

【００２７】（ｂ）横行アーム１１０を元の位置に戻
し、同時に爪１１１をパレット１１２を台車のレール１
０２上に引き込むように移動させる。そして、上記操作
は、上段、下段とも同様である。

【００２８】なお、台車上のパレットを駐車室に移す場
合は、上記と逆の操作を行う。また、上下段同時に動か
すことで、台車上のパレットを駐車室に、駐車室のパレ
ットを台車に、同時に移動させることができる。

【００２９】

【発明の効果】空パレットの処理だけを目的とした動作
をなくすことにより、入出庫時間を短縮することができ
る。また、台車にパレット搬送のための走行手段および
駐車室との間のパレット交換用の駆動手段を具備させる
ことにより、駐車設備全体の製造コストおよびランニン
グコストを低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の全体構成を示す入庫室また
は出庫室部分での縦断面図。

【図２】本発明の一実施例の立面図。

【図３】本発明の一実施例の平面図。

【図４】入庫工程の説明図。

【図５】出庫工程の説明図。

【図６】台車の他の例の平面図。

【図７】図６の側面図。

【図８】横行アーム及び爪の動作説明図。

【図９】パケットの嵌合係止穴の説明図。

【図１０】パレット交換操作説明図。

【符号の説明】

１、２…入出庫室，３…駐車室、４…搬機、５、６…入
出庫室、７…台車、９…リフタ、１２，１３…パレット
収納手段。１０１…台車、１０６…走行モータ、１１０
…横行アーム、１１１…爪、１１３…係止穴。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者野村修一郎東京都千代田区丸の内一丁目１番２号日本鋼管株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】入出庫室、搬機、台車及び駐車室を備え
た機械式駐車場において、前記入出庫室、搬機、台車及
び駐車室に取付けられた上下２段のパレット収納手段
と、前記入出庫室、搬機、台車及び駐車室の間で前記収
納手段に収納されたパレットを順次交換する手段と、前
記入出庫室のパレット収納位置を上段から下段、または
下段から上段に入れ替えるパレット収納位置上下入れ替
え手段と、を具備した機械式駐車場。
【請求項２】上下２段のパレット収納手段として、上
下２段に取付けられたレールを用いた請求項１に記載の
機械式駐車場。
【請求項３】パレット搬送のための走行手段および駐
車室との間のパレット交換用の駆動手段を備えた台車を
用いた請求項１または２に記載の機械式駐車場。
【請求項４】入出庫室、搬機、台車及び駐車室を備え
た機械式駐車場のパレット操作方法で、前記入出庫室、
搬機、台車及び駐車室に取付けられた上下２段のパレッ
ト収納手段に収納されたパレットを、前記入出庫室、搬
機、台車及び駐車室の間で順次交換する工程と、前記入
出庫室のパレット収納位置を上段から下段、または下段
から上段に入れ替える工程を具備した機械式駐車場のパ
レット操作方法。