JPH0782920A - 立体駐車場 - Google Patents

立体駐車場

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JPH0782920A
JPH0782920A JP17614493A JP17614493A JPH0782920A JP H0782920 A JPH0782920 A JP H0782920A JP 17614493 A JP17614493 A JP 17614493A JP 17614493 A JP17614493 A JP 17614493A JP H0782920 A JPH0782920 A JP H0782920A
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parking
vehicle
shelves
row
lift
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JP17614493A
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Takahiro Tsubota
隆宏 坪田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行レーンの両側に各2列以上駐車棚を配置
した立体駐車場において、前列の車両の待避に伴う車両
位置の管理を容易にし、車両の待避運動と車両の入出庫
のための運動とを重複させる。 【構成】 走行レーン7に搬送台車8を配置するととも
に、レーン7の両側に駐車棚10,12を各2列に配置
し、入庫リフト4または出庫リフト6に面した位置にキ
ャッシュの駐車棚14を設ける。後列の駐車棚12への
入出庫時に、前列の車両はキャッシュ14に待避させ、
入出庫後に元の位置に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は立体駐車場に関し、特に
駐車フロアで走行レーンの両側に各2列以上駐車棚を配
置し、収容効率を高めた立体駐車場に関する。
【0002】
【従来技術】発明者は、搬送台車の走行レーンの両側に
駐車棚を設けて駐車フロアとし、入出庫フロアと駐車フ
ロアとをリフトで接続した立体駐車場を提案した(特開
平1−271,584〜585号)。またこの立体駐車
場では、入出庫フロアのリフトに面して入庫ゾーンと出
庫ゾーンとを設け、入庫ゾーン,出庫ゾーン,リフト,搬
送台車,駐車棚のそれぞれにコンベアを搭載し、車両を
横送りで積み替える。そして入庫ゾーンや出庫ゾーンで
の運動と、リフトの昇降,搬送台車の移動を同時に進行
させれば、入出庫のサイクルタイムを短縮し、ユーザー
の待ち時間を短くすることができる。
【0003】このような立体駐車場に関連して、特開平
2−210,167号等は、走行レーンの両側に各2列
に駐車棚を配置することを提案している。この提案で
は、駐車棚はレーンの両側で計4列となり、搬送台車当
たりの駐車棚の数が増すとともに、駐車フロアに占める
走行レーンの面積の比重が減少し収容効率が増加する。
問題は後列から出庫する際の前列の車両の待避である
が、この提案では駐車棚に必ず空きを設けて空き位置に
待避させるとしている。
【0004】待避に用いる空き位置はどこでも良く、そ
の時空きがある位置にランダムに車両を移し替えるの
で、車両の駐車位置は次々と変わり管理が複雑になる。
たとえば制御コンピュータ上の概念として、車両の収容
位置の記録をCAT(カー・アロケーション・テーブ
ル)と呼ぶと、待避の毎にCATの書き換えが必要にな
る。ところでCATの信頼性は保証がないし、車両の位
置管理に用いるセンサには誤作動する確率がある。頻繁
に駐車位置を変えることは、誤った車両を出庫する可能
性をもたらす。そしてこれは有ってはならない致命的な
エラーである。
【0005】従来例には、これ以外により本質的な危険
性がある。図16に後列の車両の出庫指令が相次いだ際
の動作フローを示すと、下段が出庫指令で上段がそれに
応じた車両の入れ替え動作である。後列の車両の出庫指
令が相次ぐと、入れ替えには時間が必要で、次の出庫車
両の位置が前の車両の入れ替えで変わる可能性があるた
め、入れ替えが終わるまで次の出庫車両の位置は決まら
ず、制御は遅くなる。このようにして後列の車両の出庫
が相次ぐと、待ち時間が著しく延びる可能性がある。さ
らに前列の車両の出庫指令と後列の車両の出庫指令とが
入力されると、システムの効率を高めるため、前列の車
両を優先して出庫し、後列の車両の出庫を後回しにする
ことになる。これでは前に出庫を依頼したユーザーが、
車両が後列にあるため後回しにされ、後で出庫を依頼し
た前列の車両が先に出庫されることになる。もちろん出
庫の依頼の順に沿って出庫することもできるが、それで
はシステム効率が低下し、平均待ち時間が増加する。最
も致命的な問題は図16の後半に示したようにほぼ同時
に出庫指令が入力され、プロセス間競合が生じた場合で
ある。2つの出庫指令を同時にシステムが受け付けるこ
とは有り得るし、その際の動作は保証されず、何が起こ
るかは分からないとになる。これは致命的なシステムエ
ラーにつながる可能性がある。
【0006】
【発明の課題】この発明の課題は、 1) 後列の駐車棚に車両を入出庫するため前列の車両を
一時待避させるに際して、車両の位置管理を簡単にし、 2) 入庫から出庫まで車両を同じ駐車棚に駐車し、一時
待避時を除いて駐車位置を変えないようにし、前列の駐
車棚と後列の駐車棚とを別種の駐車スペースとして用い
ることを可能にし、 3) 前列の車両の一時待避運動と後列の駐車棚への車両
の入出庫運動との一部を重複させ、オーバーヘッド(直
接入出庫に結び付かない無駄な運動)を減らす、ことに
ある。
【0007】
【発明の構成と作用】この発明は、入出庫フロアと駐車
フロアとをリフトで接続した立体駐車場において、駐車
フロアでは搬送台車とその走行レーンを設けると共に、
走行レーンの両側のそれぞれにレーンから見て前列と後
列との2列以上の駐車棚を設け、駐車フロアでは走行レ
ーンから見てリフトの反対側の位置に、前列の駐車棚の
車両を一時待避させるための駐車棚を設け、待避車両を
一時待避後に元の駐車棚に戻し、入庫から出庫まで同じ
駐車棚に駐車するようにしたことを特徴とする。この結
果、前列の駐車棚と後列の駐車棚との間で車両の入れ替
えは起こらず、前列の駐車棚は一時貸し等の入出庫が頻
繁なユーザーの車両に割り当てられ、後列の駐車棚は月
極めや自社ビルの社用車等の固定ユーザーの車両に割り
当てられる。好ましくは、駐車フロアでの駐車棚を走行
レーンの片側当たりn列とした場合に、待避用の駐車棚
をn−1列設ける。
【0008】リフトは入庫リフトと出庫リフトの2種の
リフトを設けることが好ましく、入出庫フロアでは入庫
リフトに面して入庫ゾーン,出庫リフトに面して出庫ゾ
ーンを設けるのが好ましい。そして入庫リフト,出庫リ
フト,入庫ゾーン,出庫ゾーン,搬送台車,駐車棚のそれぞ
れにコンベアを搭載し、車両を相互に積み替えれるよう
にするのが好ましい。駐車棚はレーンの片側当たり2
列、(レーンの両側で4列)、待避用の駐車棚は1レー
ン当たり3列のものを実施例に示すが、たとえば駐車棚
をレーンの両側に各3列ずつ設けても良い。この場合は
待避用の駐車棚は2列設けるのが好ましい。
【0009】この発明の作用を示すと、仮に出庫リフト
のレーンから見た反対側に待避用の駐車棚(以下これを
高速の待避用の場所という意味でキャッシュと呼ぶ)を
設ける場合、後列の車両の出庫は次のようになる。 1) 前列の車両をキャッシュに一時待避, (台車往復) 2) 後列の車両をリフトから出庫, (台車片側運動) 3) キャッシュから待避車両を元の位置に復帰. (台車片側運動) 台車が1往復することを1行程(あるいは1ストロー
ク)と呼ぶと、1)〜3)は搬送台車について合計で2行程
である。これは後列の車両をリフトに出庫した後、同じ
位置でキャッシュから待避車両を受け取るからである。
即ち出庫車両をリフト前まで運ぶ運動と、キャッシュか
ら待避車両を戻す運動とで、1/2行程ずつ兼用しオー
バーヘッドを減らすことができる。
【0010】この発明では、車両をキャッシュに退避さ
せ、搬送台車に空きが生じるのを待って元の位置に積み
戻す。従って車両の位置は最初の駐車位置のままで、車
両の位置管理が容易になり、別の車両を出庫する確率が
ほとんど0になる。そしてこの結果、前列の駐車棚と後
列の駐車棚は性質が異なる駐車棚となり、前列の駐車棚
はたとえば一時貸しユーザーの短時間駐車用となり、後
列の駐車棚は固定ユーザー用の長時間駐車用となる。固
定ユーザーとしては、たとえば月極めのユーザー、自社
ビルでの社用車等がある。
【0011】キャッシュは車両の一時待避のために頻繁
に用い、搬送台車はキャッシュに面した位置に頻繁に停
止する。キャッシュに面した位置に停止するのは、キャ
ッシュとの積み替えと、キャッシュの反対側のリフトと
の間での車両の積み替えの2つのケースがある。そこで
キャッシュのコンベアは他のコンベアよりも高速とし、
かつ搬送台車はキャッシュに面した位置で他の位置に停
止する場合よりも急停止できるようにしておくのが望ま
しい。急停止できるようにするには、例えばキャッシュ
の付近で走行レーン上の位置センサを増設して、正確に
搬送台車の位置をつかめるようにすれば良い。
【0012】
【実施例】図1に実施例の立体駐車場の駐車フロアの構
造を示し、図2〜図7に前列の車両を一時待避させる際
のキャッシュと搬送台車の動作を示す。図8に、リフト
や搬送台車,前列の駐車棚で用いたスラットコンベアの
構造を示し、図9に後列の駐車棚で用いたスラットコン
ベアの構造を示す。図10〜図14に、搬送台車から後
列の駐車棚へ車両を移動させることを例に、図9のスラ
ットコンベアの動作を示す。図15に前列の車両の一時
待避と後列の車両の出庫を例に、実施例の立体駐車場の
制御アルゴリズムを示す。これらの図に示した以外の
点、例えば入出庫フロアの構成、等は公知技術に従って
実施することができる。
【0013】図1において、2は駐車フロアで、4は入
庫リフト、6は出庫リフト、7は走行レーン、8は搬送
台車である。駐車フロア2は例えば3〜4層程度設け、
実施例では1つの駐車フロア2に走行レーン7を3レー
ン設けた。駐車フロア2の上下のいずれかの位置に入出
庫フロアがあり、入庫リフト4に面して入庫ゾーンが、
出庫リフト6に面して出庫ゾーンを設けておく。
【0014】走行レーン7の両側に駐車棚を各2列設け
るので、1つの走行レーン7当たり合計4列の駐車棚を
配置することになる。10は前列の駐車棚、12は後列
の駐車棚である。この結果、駐車フロア2に占める走行
レーン7の面積が減少し、収容効率が増加するととも
に、収容台数当たりの搬送台車8の数が1/2になり、
設備が簡単になる。
【0015】14はキャッシュで他の駐車棚10,12
よりも高速のスラットコンベアを搭載し、走行レーン7
から見て入庫リフト4と出庫リフト6の反対側の位置に
配置する。ここではキャッシュ14を出庫リフト6と入
庫リフト4の反対側の位置にそれぞれ配置したが、例え
ば一方のリフトの反対側にのみ設けても良い。実施例で
は駐車棚10,12を走行レーン7の片側に2列ずつ配
置したので、隣のレーン7の出庫リフト6の裏側に残る
スペースを利用してキャッシュ14を3列とし、3つの
個別のキャッシュ14−1〜14−3を設けた。またキ
ャッシュ14には3つの個別キャッシュ14−1〜14
−3があるが、これらは少なくとも車両1台分、必ず常
時空けておくものとする。キャッシュ14に面した位置
は出庫リフト6に面した位置でもあり、搬送台車8はこ
の位置で急停止できるようにしておく。このため例えば
キャッシュ14の付近で走行レーン7に他の位置よりも
多数の位置センサを設け、搬送台車8の制御をより精密
に行えるようにする。
【0016】リフト4,6や搬送台車8、駐車棚10,1
2、キャッシュ14の各々にコンベアを搭載し、車両を
相互に積み替えられるようにする。コンベアの種類は任
意であるが、ここでは全てスラットコンベアとした。
【0017】図2〜図7に、前列の駐車棚10に収容し
た車両を一時待避させながら、後列の駐車棚12に収容
した車両を出庫する際の動作を示す。前列の駐車棚10
の車両を出庫する際には、搬送台車8で車両を出庫リフ
ト6まで運ぶだけでよい。また駐車棚10に車両を入庫
する際には、入庫リフト4から車両を駐車棚10まで搬
送するだけでよい。後列の駐車棚12に車両を入庫する
際の処理は、図2〜図7から明らかである。この場合、
手前の駐車棚10の車両をキャッシュ14に一時待避さ
せ、(手前の駐車棚10に車両が存在する場合)、後列
の駐車棚12へ入庫車両を収容する。次いで搬送台車8
に空きが生じるのを待って、キャッシュ14から一時待
避した車両を元の駐車棚10へ戻せば良い。図示しない
入出庫フロアでの処理は公知であり、リフト4,6の動
作は搬送台車8の動作と同時に並行して行う。
【0018】図の左上の駐車棚12−1から車両を出庫
し、その手前の駐車棚10−1に車両があるものとす
る。最初に図2に示すように、搬送台車8を駐車棚10
−1に面した位置まで移動させ、次いで車両を駐車棚1
0−1から搬送台車8へ移し替える(図3)。この時、
駐車棚10−1,12−1のコンベアを同時に動作さ
せ、駐車棚12−1の車両も駐車棚10−1へ移動させ
る。次に図4に示すように、搬送台車8をキャッシュ1
4に面した位置まで移動させ、待避車両をキャッシュ1
4−1に積み替える。この時3つのキャッシュ14−1
〜14−3のスラットコンベアと搬送台車8のスラット
コンベアとを同時に動作させ、キャッシュ14−1の車
両はキャッシュ14−2へ、キャッシュ14−2の車両
はキャッシュ14−3へ移動させ、キャッシュ14−1
には搬送台車8からの車両を収容する。搬送台車8は駐
車棚10−1に面した位置まで戻り(図5)、コンベア
で車両を駐車棚10−1から搬送台車8に積み替える。
この後、搬送台車8は出庫リフト6に面した位置まで移
動し、出庫リフト6に車両を積み替えて停止する。搬送
台車8は同じ位置で停止したまま、キャッシュ14−1
から待避車両を積み込む。この時、キャッシュ14−1
〜14−3と搬送台車8のスラットコンベアを同時に動
作させ、キャッシュ14−2の車両をキャッシュ14−
1に、キャッシュ14−3の車両をキャッシュ14−2
に移し替える(図6)。搬送台車8は元の駐車棚10−
1に面した位置まで戻り、スラットコンベアで退避車両
を駐車棚10−1に復帰させる。以上の動作で、後列の
駐車棚12−1の車両の出庫が完了する。
【0019】これらのことを整理すると、次のことが分
かる。出庫車両をリフト6に移し替えた後、キャッシュ
14−1に一時待避させておいた車両を搬送台車8に戻
すに際して、搬送台車8は移動する必要がない。このた
め搬送台車8の動きを小さくすることができる。搬送台
車8が駐車棚10−1に面した位置とリフト4,6に面
した位置との間を1往復することを1行程と呼ぶと、後
列の駐車棚12−1の車両の出庫と前列の駐車棚10−
1の車両の一時待避とに必要なのは、合計で2行程であ
る。理論的にはこの動作は、前列の駐車棚10−1の車
両の一時待避と、後列の駐車棚12−1の車両の出庫、
及び一時待避した車両の復帰の3行程からなるが、出庫
車両を出庫リフト6に移し替えた後、同じ位置でキャッ
シュ14−1から待避車両を搬送台車に移し替えるの
で、1行程減少するのである。
【0020】実施例では、駐車棚10−1から搬送台車
8へ車両を積み替えるのと同時に、駐車棚12−1から
駐車棚10−1へ車両を移し替えた。また搬送台車8か
らキャッシュ14−1へ車両を積み替えるのと同時に、
キャッシュ14−1の車両をキャッシュ14ー2へ、キ
ャッシュ14−2の車両をキャッシュ14−3へと移し
替えた。このようにして、スラットコンベアの動作に必
要な時間を短縮した。実施例ではキャッシュ14やリフ
ト4,6に面した位置で搬送台車8を急停止できるよう
にし、搬送台車8の移動時間を短縮した。さらにキャッ
シュ14のスラットコンベアを駐車棚10−1,12−
1よりも高速にし、キャッシュ14と搬送台車8との間
の車両の積み替えを高速化した。
【0021】実施例では、一時待避した車両はキャッシ
ュ14−1にある。そして出庫作業の終了後にキャッシ
ュ14−1から一時待避した車両を元の駐車棚10−1
へ戻す。入庫の際の一時待避でもこれは同様で、前列の
駐車棚10の車両をキャッシュ14−1に一時待避して
おき、後列の駐車棚12へ車両を入庫した後に、キャッ
シュ14−1から車両を駐車棚10へ戻す。このように
待避車両の位置は常にキャッシュ14−1であり、一時
待避にともなう車両の位置の管理が簡単になる。例えば
コンピュータ上で、どの駐車棚10,12にどの車両が
駐車されているかの表をCAT(カー・アロケーション
・テーブル)と呼ぶと、待避車両の位置はキャッシュ1
4−1に限られ、処理の終了後には必ず元の駐車棚10
に戻る。そこで一時待避の都度CATを書き換える必要
がなくなり、待避車両の駐車棚10に一時待避中である
ことを示すフラグを立て、キャッシュ14−1にはどの
駐車棚の車両を一時待避させたかを書き込むだけでよ
い。
【0022】図8に、リフト4,6や搬送台車8、前列
の駐車棚10、並びにキャッシュ14−1〜3に用いた
スラットコンベア30を示す。また図9に、後列の駐車
棚12に用いたスラットコンベア40を示す。図8,図
9において、32,34は駆動ローラで、36はチェー
ン、38は個別のスラットである。図8のスラットコン
ベア30では、チェーン36の全周に渡ってスラット3
8を設ける。しかし図9のスラットコンベア40ではタ
イヤに接する位置にのみスラット38を設け、スラット
38を設ける範囲をチェーン36の全長の約1/4程度
とし、スラット38のコストを1/4程度に低下させ
る。図10〜図14に、図9のスラットコンベア40の
動作を示す。
【0023】図10〜図14において、30,31はス
ラット38を全面に設けた図8の種類のスラットコンベ
アで、40,41はタイヤに接する位置にのみスラット
38を設けた図9の種類のスラットコンベアである。コ
ンベア30,40が前輪用、コンベア31,41が後輪用
である。
【0024】図10の左側の駐車棚12へ、搬送台車8
から車両を積み替えるものとする。走行レーン7上を走
行してきた搬送台車8は、駐車棚10に接した位置で停
止する(図10)。ついで搬送台車8から駐車棚10へ
車両を積み替える(図11)。この時、搬送台車8のス
ラットコンベア30,31と駐車棚10のスラットコン
ベア30,31とを同時に動作させ、駐車棚12のスラ
ットコンベア40,41は停止させておく。車両が搬送
台車8から駐車棚10へ移り(図12)、車両の左側の
タイヤが後列の駐車棚12のスラットコンベア40,4
1に乗った時点でスラットコンベア40,41が動作し
始める(図13)。このタイミングは、駐車棚10でス
ラットコンベア30が半回転した時点で、ローラ32,
34の回転数から把握することができる。この時、スラ
ットコンベア40,41では、タイヤの下にスラット3
8が必ずある。車両がさらに左側に移動すると、右側の
タイヤがスラットコンベア40,41のスラット38に
乗り、車両の両側のタイヤをスラット38で受けて、駐
車棚12へ移動させることができる。
【0025】これらの機構を図8,図9に戻り説明する
と、駐車棚10,12の間で車両を移し替えるとはチェ
ーン36を全長の1/2だけ回転させることである。図
9のスラットコンベア40は、車両をスラット38で支
えている状態に対応する。ここで駐車棚12に車両がな
い場合、チェーン36は半回転して、元の左側のスラッ
ト38が右側のローラ34上に乗り、元の右側のスラッ
ト38は左側のローラ32の下に隠れている。スラット
コンベア40にはこの状態と図9の状態との2つの状態
しかなく、車両を駐車棚10へ移し終ると右側のローラ
34の上と、左側のローラ32の下とにスラット38が
ある状態になる。ここで車両を再度受け入れると必ずス
ラット38上に車両の左側のタイヤが乗り、車両の移動
が終れば図9の状態に戻る。これらのため、駐車棚12
のスラットコンベア40,41ではスラット38を部分
的に設けても、タイヤがスラット38から外れることが
ない。
【0026】スラットコンベア30では、チェーン36
の全長にスラット38を設けたが、実際はチェーン36
の長さの例えば1/2程度にスラット38を設けるだけ
でよい。例えばローラ32とローラ34の周囲のみに、
スラット38を設けておけ良い。図8のスラットコンベ
ア30で、ローラ32とローラ34の間の直線部にはス
ラット38を設けないものとする。この状態でスラット
コンベア30に車両が乗っているとすると、車両を外へ
移し終った時に、チェーン36は1/2回転し、スラッ
ト38の配置は元の配置と変わらない。この場合ローラ
32,34の周囲にはスラット38があり、どちらの向
きから車両を積み込んでも、ローラ32,34の周囲に
スラット38があるため、そのまま車両を乗せることが
できる。
【0027】図15に、駐車棚10の車両の一時待避と
駐車棚12の車両の出庫とを例に、立体駐車場の制御ア
ルゴリズムを示す。搬送台車8の側では、駐車棚10の
車両をキャッシュ14−1に一時待避させると共に、搬
送台車8を元の位置まで戻して出庫車両を搬送台車8に
搭載する。ついで搬送台車8が、出庫リフト6に接した
位置まで移動する。
【0028】駐車フロア2が例えば4層あるとすると、
2基のリフト4,6に対して合計4台の搬送台車8があ
る。このためリフト4,6は搬送台車8よりも仕事量が
多く、搬送台車8の速度が低下しても、立体駐車場の入
出庫速度への影響は小さい。そして搬送台車8が前の車
両の一時待避作業を行っている間に、リフト6は例えば
別の車両の出庫作業を行うものとする。搬送台車8は出
庫リフト6が駐車フロア2に到着するのを待ち、車両を
リフト6へ積み替える。リフト6は車両を搬送台車8か
ら受け取ると入出庫フロアへ移動し、出庫ゾーンへと車
両を出庫する。ついでリフト6は別の車両の出庫作業に
戻る。一方搬送台車8は出庫リフト6へ車両を積み替え
ると、同じ位置に停止したまま、向かえのキャッシュ1
4−1から待避車両を受け取る。次に搬送台車8は元の
駐車棚10に接した位置に戻り、一時待避した車両を元
の位置に戻す。これで駐車棚12からの出庫の1サイク
ルが完了する。出庫にはこれ以外に、前列の駐車棚10
からの出庫がある。また入庫には駐車棚10への入庫と
後列の駐車棚12への入庫とがある。立体駐車場の全体
の動作としては、これらの4種類の入庫と出庫とを順次
組み合わせたものとなる。
【0029】図1では駐車棚10,12を全て同じ長さ
としたが、例えば軽自動車用と小型乗用車用、並びに大
型乗用車用等に応じて、駐車棚10,12の長さを変え
ても良い。この場合、軽自動車用の駐車棚は例えば長さ
3.5m程度とし、小型乗用車用では4.5m程度、大型
乗用車用では5.5m程度とする。そして軽自動車は原
則として軽自動車用の駐車棚に、小型乗用車は小型乗用
車用の駐車棚に収容するが、駐車能力が不足した場合は
大型駐車場用の駐車棚に臨時に駐車するようにする。こ
のようにすれば、長さ方向についても立体駐車場の収容
能力を増し、収容効率を高めることができる。
【0030】実施例では、前列の駐車棚10に収容して
いた車両は同じ前列の駐車棚10に戻すことを重視し
た。これは前列の駐車棚10を短時間の駐車に用い、後
列の駐車棚12を長時間の駐車に用いるためである。こ
のような駐車場の管理方法としては次の2つのものが考
えられ、実際にはこれらを併用することが好ましい。
【0031】1) 後列の駐車棚12は月極めの使用者等
のように、長時間駐車することが予測される固定ユーザ
ーに対して提供する。そして一時貸しのユーザーに対し
ては、前列の駐車棚10を提供する。あるいは駐車の受
付時に駐車時間が1時間以内かそれ以上かを確認し、駐
車時間の長いユーザーに対して後列の駐車棚12を割り
当てる。 2) 社用車のように数台の車両を駐車しどの車両を使っ
ても良い場合には、前列の駐車棚10と後列の駐車棚1
2とをセットにして駐車スペースを提供する。出庫に際
しては、前列の駐車棚10にある車両を優先して出庫す
る。
【0032】これらのいずれの場合でも、一時待避によ
って車両の位置が変わることはない。車両の位置は入庫
時に定めた位置のままで、CATの不良や搬送台車8の
位置センサの不良により別の車両を出庫してしまう確率
が急激に減少する。さらに固定ユーザーと一時貸しユー
ザーとでは入出庫の時間帯が異なる。固定ユーザーは朝
と夕方に入出庫する場合が多く、一時貸しユーザーは昼
間に入出庫する可能性が多い。そこで後列の入出庫の朝
や夕方では一時貸しに割り当てた前列の駐車棚10は空
いている可能性が高く、実際には後列の駐車棚12への
入出庫に一時待避が必要なケースは少ない。
【0033】
【発明の効果】この発明では、以下の効果が得られる。 1) 後列への入出庫のため前列の車両を一時待避させる
に際して、車両の位置管理が不要になる。即ち待避車両
はキャッシュに一時待避して、元の位置に復帰する。 2) 入庫から出庫まで車両を同じ駐車棚に駐車し、一時
待避時を除いて駐車位置を変えないようにし、前列の駐
車棚と後列の駐車棚とを別種の駐車スペースとして用い
ることができる。 3) 前列の車両の一時待避と後列の駐車棚への車両の入
出庫との一部を重複させ、オーバーヘッドを減らすこと
ができる。たとえば出庫リフトの反対側にキャッシュを
設ければ、前列の車両の一時待避,後列の車両の出庫,前
列の車両の復帰の3行程を2行程分の搬送台車の運動で
実現できる。 4) 走行レーンを複数設ける場合、隣のレーンのリフト
の裏に生じる空間を利用し、キャッシュを多列に設ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の立体駐車場の駐車フロアの平面図
【図2】 実施例の立体駐車場での出庫時の動作を示
す図
【図3】 実施例の立体駐車場での出庫時の動作を示
す図
【図4】 実施例の立体駐車場での出庫時の動作を示
す図
【図5】 実施例の立体駐車場での出庫時の動作を示
す図
【図6】 実施例の立体駐車場での出庫時の動作を示
す図
【図7】 実施例の立体駐車場での出庫時の動作を示
す図
【図8】 実施例の立体駐車場での、搬送台車,リフ
ト,前列の駐車棚でのスラットコンベアを示す断面図
【図9】 実施例の立体駐車場での、後列の駐車棚で
のスラットコンベアを示す断面図
【図10】 実施例の立体駐車場での、搬送台車から後
列の駐車棚への車両移動を示す平面図
【図11】 実施例の立体駐車場での、搬送台車から後
列の駐車棚への車両移動を示す平面図
【図12】 実施例の立体駐車場での、搬送台車から後
列の駐車棚への車両移動を示す平面図
【図13】 実施例の立体駐車場での、搬送台車から後
列の駐車棚への車両移動を示す平面図
【図14】 実施例の立体駐車場での、搬送台車から後
列の駐車棚への車両移動を示す平面図
【図15】 実施例の立体駐車場での、車両の出庫アル
ゴリズムを示すフローチャート
【図16】 従来例での出庫指令間のプロセス競合を示
す特性図
【符号の説明】
2 駐車フロア 4 入庫リフト 6 出庫リフト 7 走行レーン 8 搬送台車 10 前列の駐車棚 12 後列の駐車棚 14 キャッシュ 14−1〜3 キャッシュ 30,31 スラットコンベア 32,34 ローラ 36 チェーン 38 スラット 40,41 スラットコンベア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出庫フロアと駐車フロアとをリフトで
    接続した立体駐車場において、 駐車フロアでは、搬送台車とその走行レーンを設けると
    共に、走行レーンの両側のそれぞれにレーンから見て前
    列と後列との2列以上の駐車棚を設け、かつ走行レーン
    から見てリフトの反対側の位置に、前列の駐車棚の車両
    を一時待避させるための待避用の駐車棚を設け、一時待
    避後に待避車両を元の駐車棚に戻し、入庫から出庫まで
    同じ駐車棚に駐車するようにしたことを特徴とする、立
    体駐車場。
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