JPH06221024A - 機械式立体駐車場 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入出庫時間が短く設備コストも低い機械式立
体駐車場を提供する。 【構成】 エレベータE1,E2 は上段フレームと下段フレ
ームを備えた２段構造であり、各格納層内の台車走行レ
ーンを走行する台車は自動車搬送用の２個のパレットを
長手方向に並べて積載しうる２連型台車CRである。入出
庫用乗降室６，７、エレベータE1,E2 の各段フレーム、
各格納棚Ｈおよび２連型台車CRのそれぞれにパレット移
載装置を設置している。２連型台車CRとエレベータE1,E
2 との間では２連型台車CRの一方のパレット搬送装置上
にエレベータから実車パレットＰを移載すると、２連型
台車をパレット１個分の短い距離だけ前後進すると空パ
レットｐをエレベータE1,E2 に移載することができる。
したがって、各格納層でのエレベータと台車間での空パ
レットの処理が極めて短時間で実車パレットの移載と同
時的に行いうるので、入出庫サイクルを短縮するのに効
果が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は機械式立体駐車場に関す
る。さらに詳しくは、自動車をパレットに載せて搬送格
納する機械式立体駐車場に関する。

【０００２】

【従来の技術】立体駐車場には自動車を搬送・格納する
のにパレットを使用するパレット方式とパレットを用い
ず直接自動車を搬送するパレットレス方式の２つの方式
がある。パレット方式の場合は、駐車場内を移送する
間、自動車が損傷を受けないという利点があるが、自動
車を積載していない空のパレット（以下、空パレットと
いう）を出庫用乗降室より回収し入庫用乗降室へ供給す
る処理が必要となる。

【０００３】従来の空パレット回収処理方法としては、
次の二例がある。一つの例は、空パレットを駐車室に格
納したのちに実車パレットを取り出したり、又は入出庫
のために空パレットを乗降室に搬送するなど搬送装置を
２回動かすことで、自動車１台の入庫または出庫を行な
うようにする（従来例Ｉ）。また、別の方法として、空
パレットを数枚段積みして回収処理するものがある。す
なわち、空パレットを入出庫乗降室またはエレベータ上
に何枚かストックしておき、自動車の移載と同時期に払
い出すものであり、入庫用エレベータはパレットが無く
なれば格納棚へ取りに行き、出庫用エレベータはパレッ
トがたまれば格納棚へ返しに行くように構成されている
（従来例II）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来例Ｉで
は搬送装置を１台の自動車の入出庫のたびに２回動かす
ので時間がかかり、入出庫時間が長くなるという問題が
ある。また、従来例IIでは空パレットの段積み装置やば
らし装置が必要となり、乗降室あるいはエレベータの構
造も複雑になって、設備コストが高くなるという問題が
ある。従来の立体駐車場においては、エレベータと格納
棚との間を結ぶ台車は１台だけであり、しかも実車パレ
ットもしくは空パレットを１個だけ乗せるスペースしか
有していない。そのため、台車は、台車上に搭載された
実車パレットまたは空パレットをエレベータまたは格納
棚に移載後でないと、次の受入れ動作に移れないので、
台車待ち状態が生じ、依然として空パレットの処理に時
間を要し入出庫時間が長くなり、パレットを使用しない
パレットレス方式に比べ入出庫サイクルタイムが長くな
るという欠点があった。

【０００５】本発明はかかる事情に鑑み、パレットを使
用する立体駐車場でありながら入出庫時間を短くして、
しかも設備コストも低い機械式立体駐車場を提供するこ
とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】第１発明の機械式立体駐
車場は、入出庫用乗降室と、自動車を格納するための多
段の格納層と、前記入出庫用乗降室と前記各格納層間で
自動車を運搬するエレベータと、各格納層内で自動車を
運搬する台車とを備えており、前記各格納層には、台車
が走行する台車走行レーンと、該走行レーンの側方に多
数の格納棚を配置した格納スペースが設けられ、かつ前
記台車走行レーンに隣接して前記エレベータが昇降する
エレベータ室が設けられており、前記台車は、自動車搬
送用の２個のパレットを長手方向に並べて積載しうる２
連型台車であり、前記入出庫用乗降室、エレベータ、各
格納棚および２連型台車のそれぞれにパレット搬送装置
を設置していることを特徴とする。第２発明の機械式立
体駐車場は、前記エレベータを上段フレームと下段フレ
ームを備えた２段構造にして、各段フレームにそれぞれ
パレット搬送装置を設置したことを特徴とする。

【０００７】なお、本発明において、エレベータには入
庫用エレベータ、出庫用エレベータ、および入出庫兼用
エレベータが含まれる。また、入出庫用乗降室には入庫
用乗降室、出庫用乗降室、および入出庫兼用乗降室が含
まれる。格納スペースは台車走行レーンの片側でも両側
に配置したものでもよく、配置列数は１列に限らず２列
以上であってもよい。また、２連型台車とは、パレット
を２個長手方向に並べて積載しうるものであればどのよ
うな構造・形態のものでもよく、例えば２台の台車を物
理的に連結した連結台車、長手方向の長さが２台分の長
さを有する１台の長尺台車、あるいは２台の台車を連動
して運転させるようにした連動台車などが含まれる。

【０００８】

【作用】第１発明では、２連型台車とエレベータとの間
で、２連型台車の一方のパレット搬送装置上にエレベー
タから実車パレットを移載すると、該２連型台車をパレ
ットの長手方向寸法にほぼ等しい短い距離だけ前後進さ
せると空パレットをエレベータの前に位置させて移載す
ることができる。その後は２連型台車を所定の格納棚ま
で進めて実車パレットを移載すればよい。したがって、
第１発明では各格納層でのエレベータと台車間での空パ
レットの処理が極めて短時間で実車パレットの移載とほ
ぼ同時的に行いうるので、入出庫サイクルを短縮するの
に効果が大きい。

【０００９】第２発明では、エレベータの上下２段のパ
レット搬送装置を利用すると、入出庫用乗降室とエレベ
ータ間での空パレットの処理が実車パレット移載操作の
前後において、上下段フレーム間の短い距離だけエレベ
ータを昇降させるか、あるいは入出庫用乗降室に上下２
段のパレット搬送装置を設置する等の条件を満足させる
ことにより、空パレットの処理を極めて短時間で、ある
いは実車パレットの移載と同時に行いうることになる。
このため、第２発明では、入出庫用乗降室とエレベータ
間、およびエレベータと台車間の２箇所で空パレット処
理時間を短縮できるので、さらに入出庫サイクルを短縮
するのに効果が大きいものである。

【００１０】

【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。図１は第１発明および第２発明を適用した一実施
例に係わる立体駐車場の長手方向断面図（Ａ）および格
納層の平面図（Ｂ）、図２は同立体駐車場の幅方向断面
図である。

【００１１】図１〜２に示すように本実施例の立体駐車
場は、４段の格納層１〜４を設け、最上層５に入庫用乗
降室６と出庫用乗降室７を設けている。また、乗降室
６，７に隣接して垂直にエレベータ室８，９が形成さ
れ、入庫用エレベータE1と出庫用エレベータE2が昇降す
るようになっている。各格納層１〜４は同一構成であ
り、図１に示すように、３列の長尺スペースL1,L2,L3が
設けられている。なお、格納層の階数は任意であり、３
層以下でもよく、５層以上であってもよい。また各格納
層のスペースの列数と格納層の長手方向の長さも任意で
あり、図示の例より増大してもよいものである。前記長
尺スペースL1,L3 は格納スペースであり、多数の格納棚
に区画されている。中央の長尺スペースL2は台車走行レ
ーンで、２連型台車CRが走行するようになっている。そ
して、エレベータ室８，９は台車走行レーンL2に隣接し
ている。入庫用エレベータE1と出庫用エレベータE2は共
にコ字型に連結された上段フレーム11と下段フレーム12
を備えた２段フレーム型のエレベータである。

【００１２】前記２連型台車CRとしては、図３（Ａ）に
示すように１個のパレットＰを積載しうる大きさの通常
の台車crを前後に２台、適宜の連結器COで連結した２台
連結型や、同図（Ｂ）に示すように、通常の台車２台分
の長さを有し、２個のパレットを長手方向に並べて積載
しうる長尺型、あるいは同図（Ｃ）に示すように、物理
的には分離している２台の台車crをコントローラで制御
して同時に同方向に走行させる連動型などを採用しう
る。

【００１３】そして、前記乗降室６，７、入・出庫用エ
レベータE1,E2 の上段フレーム11と下段フレーム12、各
格納棚ＨにはパレットＰを短手方向に送るための２方向
型パレット搬送装置Faがそれぞれ設置され、前記２連台
車CRにはパレットＰを長手方向と短手方向に送るための
４方向型パレット搬送装置Ｆが２台設置されている。

【００１４】ここで、パレット搬送装置F,Faとパレット
Ｐの構成の一例を図４〜９に基づき説明しておく。パレ
ット搬送装置F,Faのうちパレットを前後左右の４方向に
搬送しうる４方向型パレット搬送装置Ｆは、図４に示す
ように型鋼などで枠組みしたフレーム51とその上面に設
けた４個のパレット支持輪52とから構成されており、４
個のパレット支持輪52のうち対角に位置している２個は
夫々直結された駆動モータ53で回転されるようになって
いる。また、４個のパレット支持輪52には方向転換用の
リンク54が連結されており、該リンク54の一端にはリン
ク操作用のモータ55が連結されている。このモータ55を
駆動すると、リンク54を介して４個のパレット支持輪52
が同時同方向に90度向きを変えることができる。なお、
各パレット支持輪52の両サイドには次に述べるパレット
Ｐの裏面に形成されたレール61を挟むローラ56が設けら
れている。また、フレーム51の前縁および一方の側縁に
は、隣接するパレット搬送装置Ｆ上に移動途中のパレッ
トＰを支えるための自由回転型の車輪57が取り付けられ
ている。

【００１５】自動車積載用のパレットＰは、図５に示す
ように、平板状の搬送用部材であって前記搬送装置Ｆと
ほぼ同じ大きさであり、その裏面には井桁状に組まれた
レール61が取り付けられている。また、各レール61の交
差部分には旋回レール62が取り付けられている。旋回レ
ール62は図６〜７に示すように、軸63で旋回レール62が
回転自在に支持されており、その下面は搬送装置Ｆ側の
パレット支持輪52に接し、その側面はローラ56が接する
ようになっている。

【００１６】従って、搬送装置Ｆ上にパレットＰを載せ
パレット支持輪52を回転させれば、パレットＰは搬送装
置Ｆ上を転動させられる。そして、４方向型パレット搬
送装置Ｆの場合、旋回レール62をパレット支持輪52上に
位置させた状態でパレット支持輪52の向きを変えればパ
レットＰの旋回レール62も同方向に回転させられるの
で、図８に示すようにパレットＰを前後方向にも横方向
にも移送することができる。

【００１７】左右の２方向にのみパレットを搬送する２
方向型パレット搬送装置Faは、図９に示すように、上記
の４方向型パレット搬送装置Ｆから方向転換用のリンク
54およびリンク操作用のモータ55を除いた構造のもので
ある。したがって、２方向型パレット搬送装置Faでは横
方向にのみパレットＰが搬送される。

【００１８】つぎに、本実施例の駐車場における入庫操
作を図10〜11に基づき説明する。なお図10の(1) 〜(9)
は各操作手順の説明図であり、図11の(2),(4),(6),(8)
は図10の(2),(4),(6),(8) に対応する側面図である。 (1): 各格納棚Ｈが実車パレットおよび空パレットで一
杯であり、２連台車CRは何も載せていない状態で、中央
で待機している。入庫指令が出ると２連台車CRが任意の
格納棚Ｈの空パレットｐを取りにいく。 (2): ２連台車CR上に空パレットｐを移載する。 (3): 空パレットｐを載せた２連台車CRが入庫用エレベ
ータ室８の前まで走行する。 (4): 入庫用エレベータE1が実車パレットＰを載せて当
該格納層まで降下し、２連台車CR上に実車パレットＰを
移載する。 (5): 空パレットｐと実車パレットＰを載せて２連台車
CRが少し前進し、空パレットｐを入庫用エレベータE1の
前まで進める。 (6): 入庫用エレベータE1を上方に寸動させて、下段フ
レーム12のパレット搬送装置Faと２連台車CRのパレット
搬送装置Ｆのレベルを合わせ、２連台車CRから入庫用エ
レベータE1へ空パレットｐを移載する。 (7): ２連台車CR上で実車パレットＰを長手方向に移動
させながら、２連台車CRを走行させ、先に空パレットｐ
を取出した格納棚Ｈまで移動させる。なお、この場合、
２連台車CR上で実車パレットＰを移動させなくても、２
連台車CRを格納棚１個分余分に前進させれば、後述する
(8) での移載を行えるのであるが、２連台車CR上で移動
させておく方が２連台車CRの走行距離が短くてすみ、入
出庫サイクルを短縮するのには好ましい。 (8): ２連台車CRから実車パレットＰを格納棚Ｈへ移載
する。 (9): 以上により入庫操作が完了し、２連台車CRは中央
位置へ帰る。これにより前記(1) の状態に戻る。

【００１９】以上のように、本実施例では、実車パレッ
トの移載とほぼ同時的に空パレットの回収がおこなわ
れ、とくに、(4),(5),(6) の操作で明らかなように、２
連台車CRをほぼパレット１個分の短い距離を移動させる
時間と、空パレットｐをエレベータに移載する時間を余
分に要するだけで、空パレットの回収が行えるので、空
パレット処理時間を短縮して入出庫サイクルタイムを短
くするのに効果が大きいものである。また、以上は入庫
操作の説明であったが、出庫操作の場合も、同様の理由
により空パレット処理時間を短縮しうるものである。

【００２０】そして、本実施例のごとく入・出庫エレベ
ータE1,E2 を２段フレーム構造とした場合には、エレベ
ータE1,E2 と乗降室６，７との間でも、空パレット処理
時間を短縮することができる。すなわち、図11に示すよ
うなエレベータE1,E2 の寸動を行えば、乗降室６，７に
上下２段のパレット移載装置Faとの間で、実車パレット
の移載の前後に空パレットを移載できるので、空パレッ
トの処理にそれほど時間を要しないからである。さら
に、本出願人の提案する特願平４−３０１６８０号に記
載するような、乗降室６，７に上下２段のパレット移載
装置と、この２段パレット搬送装置の間で空パレットを
移動させるための昇降機能付きパレット搬送装置を設置
した場合は、実車パレットと同時に空パレットを回収し
うるので、乗降室６，７で空パレット処理にのみ要する
時間はなくなるものである。

【００２１】したがって、上記設備の場合は、格納層に
おける２連台車CRとエレベータE1,E2 の間、および乗降
室６，７におけるエレベータE1,E2 との間で、空パレッ
ト処理にのみ要する時間を必要としなくなるので、入出
庫サイクルタイムを短縮する効果が極めて顕著なもので
ある。

【００２２】つぎに、本発明の他の実施例を説明する。
前記実施例では、２連台車CRに４方向型パレット搬送装
置Ｆを設置し、各格納棚Ｈに２方向型パレット搬送装置
Faを用いたが、これを逆にして２連台車CRに２方向型パ
レット搬送装置Faを設置し、各格納棚Ｈに４方向型パレ
ット搬送装置Ｆを設置してもよい。

【００２３】この実施例の入庫操作を図12に基づき説明
する。同図において(7),(8),(9) は図10の(7),(8),(9)
に対応する操作説明図であり、(6) 以前は図10の場合と
同様である。(7) に示すように実車パレットＰを積載し
た２連台車CRは、実車パレットＰの積載位置を変えない
で、格納位置まで進み、(8) に示すように格納すべき格
納棚H1の前で停止する。この場合、実車パレットＰは一
つ手前の格納棚H2の前に位置している。そこで、格納棚
H2の４方向型パレット搬送装置を駆動して、実車パレッ
トＰを受取り、さらに(9) に示すように格納棚H1に実車
パレットＰを送ればよい。なお、格納棚H2に別の実車パ
レットＰが載っていた場合は、(8) に点線矢印で示すよ
うにあらかじめ実車パレットを別の格納棚に移しておけ
ばよい。この実施例によれば、２連台車CR上で搬送中に
実車パレットＰを移動させる必要がない。

【００２４】前記実施例では、台車走行レーンL2の両側
方に１列づつ格納棚Ｈを配置したが、図13に示すよう
に、複数列に配置してもよい。この場合、各格納棚Ｈに
４方向型パレット搬送装置Ｆを設置して、矢印で示すよ
うにパレットを長手方向と短手方向を選択して送るよう
にすれば、２連台車CRと奥側の格納棚Ｈとの間で実車パ
レットと空パレットを任意の搬送ルートを通って移載す
ることが可能となる。

【００２５】前記実施例ではエレベータE1,E2 は２段フ
レーム構造であるが、これに限ることなく１段フレーム
のエレベータであっても使用可能である。この場合、格
納層では実車パレットを払い出した後空パレットを受け
取るか、空パレットを払い出した後実車パレットを受取
ればよいので、エレベータは停止したままで、２連台車
CRを前後に１パレット分移動することで前記実施例と同
様に空パレットを回収処理しうる。そして、乗降室６，
７では前記実施例におけるエレベータE1,E2 と同様な２
段フレームに２台分のパレット搬送装置を設置した設備
を設けておけば、エレベータを上下に寸動することで、
実車パレットの移載の前後に空パレットを移載すること
ができ、空パレット処理にのみ要する時間を短縮するこ
とができる。

【００２６】

【発明の効果】第１発明によれば、格納層における２連
台車とエレベータ間の空パレットの処理に短い時間しか
要しないので、入出庫サイクルタイムを短縮することが
できる。第２発明によれば、第１発明の格納層における
空パレット回収時間短縮効果に加え、乗降室での空パレ
ット処理時間も短縮できるので、より一層入出庫サイク
ルタイムを短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る立体駐車場の長手方向
断面図（Ａ）および格納層の平面図（Ｂ）である。

【図２】図１に示された立体駐車場の幅方向の断面図で
ある。

【図３】２連台車CRの説明図である。

【図４】４方向型パレット搬送装置Ｆの平面図（Ａ）お
よび側面図（Ｂ）である。

【図５】パレットＰの側面図（Ａ）および裏面図（Ｂ）
である。

【図６】パレットＰの旋回レール部を示す裏面図（Ｂ）
である。

【図７】旋回レール62とパレット支持輪52を示す側面図
である。

【図８】４方向型パレット搬送装置Ｆ上のパレットＰの
動きを示す説明図である。

【図９】２方向型パレット搬送装置Faの平面図である。

【図１０】本発明の立体駐車場における入庫操作の説明
図である。

【図１１】図１０の入庫操作を示す側面図である。

【図１２】本発明の他の実施例に係る立体駐車場の入庫
操作の説明図である。

【図１３】本発明の他の実施例に係わる立体駐車場にお
ける格納層の平面図である。

【符号の説明】

１ 格納層 ２ 格納層 ３ 格納層 ４ 格納層 ６ 入庫用乗降室 ７ 出庫用乗降室 ８ 入庫用エレベータ室 ９ 出庫用エレベ
ータ室 E1 入庫用エレベータ E2 出庫用エレベ
ータ L1 側列 L3 側列 L2 中央列（台車走行レーン） CR ２連型台車 Ｆ ４方向型パレット搬送装置 Fa ２方向型パレ
ット搬送装置 Ｐ 実車パレット ｐ 空パレット

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】入出庫用乗降室と、自動車を格納するため
   の多段の格納層と、前記入出庫用乗降室と前記各格納層
   間で自動車を運搬するエレベータと、各格納層内で自動
   車を運搬する台車とを備えており、前記各格納層には、
   台車が走行する台車走行レーンと、該走行レーンの側方
   に多数の格納棚を配置した格納スペースが設けられ、か
   つ前記台車走行レーンに隣接して前記エレベータが昇降
   するエレベータ室が設けられており、前記台車は、自動
   車搬送用の２個のパレットを長手方向に並べて積載しう
   る２連型台車であり、前記入出庫用乗降室、エレベー
   タ、各格納棚および２連型台車のそれぞれにパレット搬
   送装置を設置していることを特徴とする機械式立体駐車
   場。
2. 【請求項２】前記エレベータを上段フレームと下段フレ
   ームを備えた２段構造にして、各段フレームにそれぞれ
   パレット搬送装置を設置したことを特徴とする請求項１
   記載の機械式立体駐車場。
3. 【請求項３】前記各格納棚にパレットを短手方向にのみ
   送る２方向型パレット搬送装置を設置し、前記２連型台
   車にパレットを長手方向と短手方向の両方向に送りうる
   ４方向型パレット搬送装置を２台設置したことを特徴と
   する請求項１記載の機械式立体駐車場。
4. 【請求項４】前記各格納棚にパレットを長手方向と短手
   方向の両方向に送りうる４方向型パレット搬送装置を設
   置し、前記２連型台車にパレットを短手方向にのみ送る
   ２方向型パレット搬送装置を２台設置したことを特徴と
   する請求項１記載の機械式立体駐車場。