JPH07269155A - 駐車装置 - Google Patents

駐車装置

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JPH07269155A
JPH07269155A JP24570294A JP24570294A JPH07269155A JP H07269155 A JPH07269155 A JP H07269155A JP 24570294 A JP24570294 A JP 24570294A JP 24570294 A JP24570294 A JP 24570294A JP H07269155 A JPH07269155 A JP H07269155A
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JP
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parking
vehicle
carriage
pallet
trolley
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JP24570294A
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English (en)
Inventor
Masahiro Suzuki
正寛 鈴木
Kisatsuki Machida
生五月 町田
Takashi Kanbayashi
隆 神林
Takashige Kawazu
孝成 河津
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Ishikawajima Syst Tech
ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK
IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Syst Tech
ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スペース効率、時間効率の両面に優れた駐車
装置を提供する。 【構成】 個々の車両M1、M2、…を駐車するパレット
5a、5bを載置する駐車棚3a、3bが2列に配列さ
れて駐車棚ライン4a、4bが形成され、第1、第2の
駐車棚ライン4a、4b間がエレベータ6に通じる通路
7とされ、その通路7上には台車33が設置されてい
る。台車33には、台車33の長さ方向に2台の車両を
積載し得るスペース34a、34bが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数階の駐車フロアと
昇降手段を備え、車両をパレットに積載した状態でパレ
ットごと移動させる形式の、立体型パレット式の駐車装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、パレット式の駐車装置の一例を
示すもので、駐車装置1における1つの階の駐車フロア
2を示す図である。個々の車両M1、M2、…を駐車する
ための複数の駐車棚3a、3b、…が2列ずつ配列され
て1つの駐車棚ライン4a、4bが構成されており、各
駐車棚3a、3bにはパレット5a、5bがそれぞれ載
置されて、車両M1、M2、…はこれらパレット5a、5
b上に駐車されるようになっている。また、各駐車棚3
a、3bには駐車棚列間でパレット5a、5bの受け渡
しを行なうための搬送機構(図示せず)が設けられてい
る。
【0003】一方、第1の駐車棚ライン4aの一端には
昇降手段としてエレベータ6が設置されるとともに、第
1の駐車棚ライン4aと第2の駐車棚ライン4bとの間
は通路7とされて、これら駐車棚ライン4a、4bと平
行にレール8が敷設され、レール8上には台車9が設置
されている。この台車9は、第1、第2の駐車棚ライン
4a、4bの各駐車棚3a、3bとエレベータ6との間
において車両M1、M2、…の受け渡しを行なうためのも
のである。すなわち、1基の台車9およびエレベータ6
が2つの駐車棚ライン4a、4bを受け持つようになっ
ているとともに、各駐車棚ライン4a、4bにおける台
車9から見て手前側の駐車棚3aと奥側の駐車棚3bと
の間、および手前側の駐車棚3aと台車9との間で車両
M1、M2、…の受け渡しが行なわれるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
駐車装置1においては、駐車棚ライン4a、4bがそれ
ぞれ2列ずつの駐車棚3a、3b、…で構成されている
ため、図6に示すように、例えば台車9から見て手前側
の駐車棚3aに車両M3 が駐車している状態で奥側の駐
車棚3bの車両M1 を出庫する場合には手前側の車両M
3 が邪魔になるので、この車両M3 を別の場所に一時退
避させる必要がある。そこで、この場合、(1)手前側
の車両M3 を台車9に移載する(図6の矢印)。
(2)空き棚Aを検索し、空き棚Aのある位置に台車9
を移動させるとともに、車両M6 を空き棚Aに移送する
(図6の矢印)。(3)台車9上の車両M3 を空き棚
となった手前側の駐車棚Bに移載する(図6の矢印
)。(4)台車9を元の位置に戻す(図6の矢印
)。(5)奥側の車両M1 を手前側の駐車棚Cを経て
台車9に移載する(図6の矢印)。(6)台車9をエ
レベータ6の手前まで移動させ、車両M1 をエレベータ
6に受け渡す(図6の矢印)。このような手順により
奥側の車両M1 を出庫するのである。
【0005】したがって、前記のような場合に、手前側
車両M3 の退避用として、第1および第2の駐車棚ライ
ン4a、4bの駐車棚3a、3b、…中に少なくとも1
箇所の空き棚Aを必ず設けておかなければならないの
で、実際に駐車に使用する棚の数が減少してしまい、ス
ペース効率が良くないという問題があった。
【0006】さらに、手前側車両M3 を退避させるため
の前記(2)、(3)、(4)の手順、すなわち駐車棚
3a、3b、…中の任意の箇所にある空き棚Aを検索し
てそこまで台車9を移動させ、手前側車両M3 を空き棚
Bに移載した後、台車9を再度元の位置に戻すといった
動作に長い時間を要するので、出庫時間が長くなってし
まい、駐車装置1の効率的な運用が図れないといった問
題があった。
【0007】本発明は、前記の課題を解決するためにな
されたものであって、スペース効率、時間的効率の両面
に優れた駐車装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の駐車装置は、車両を駐車するための複数
階の駐車フロアと、これら駐車フロアに対して車両の入
庫、出庫を行なうための昇降手段とが具備されたパレッ
ト式の駐車装置において、各駐車フロアには、個々の車
両を駐車するパレットがそれぞれ載置される複数の駐車
棚が複数列、配列された駐車棚ラインが複数設けられ、
2つの駐車棚ライン間は前記昇降手段に通じる通路とさ
れるとともに、該通路を走行する台車が備えられ、該台
車には、前記駐車棚の列数分のパレットをその長さ方向
に並べて積載し得るスペースが設けられたことを特徴と
するものである。
【0009】また、前記台車に積載したパレットを前記
長さ方向に搬送する搬送手段を具備してもよい。
【0010】そして、前記搬送手段を前記台車の長さ方
向にわたって設置されたベルトコンベアにより構成する
とともに、該ベルトコンベアを正転逆転動作可能とする
ことが望ましい。
【0011】また、前記台車に前記パレットの受け渡し
を行なうための受け渡し手段を具備し、さらに、その前
記受け渡し手段を、前記パレットの下面に形成された凹
部と係合する凸部を有し、水平面内で回転可能とされた
パレット受渡アームと、前記凸部を前記台車の両側方の
駐車棚ラインにおけるパレットに到達させるべく前記パ
レット受渡アームを前記台車の幅方向に移動させるアー
ムスライド機構とにより構成してもよい。
【0012】
【作用】本発明の駐車装置は、駐車棚ではなく台車上に
車両を退避させるためのスペースを確保したものであ
る。すなわち、台車が駐車棚の列数分のパレットを並べ
て積載し得るスペースを有しているので、台車から見て
手前側の駐車棚に車両が駐車している状態でその奥側の
駐車棚の車両を出庫する場合、奥側の車両の出庫に邪魔
となる手前側の車両を台車に移載した後、台車を移動さ
せて台車上の空いたスペースに奥側の車両を移載して出
庫する。
【0013】また、台車にパレットの搬送手段を具備し
た場合には、手前側の車両を台車に移載した後、その車
両を搬送手段により台車の長さ方向に搬送する。そし
て、台車の位置はそのままにして台車上の空いたスペー
スに奥側の車両を移載し、2台の車両を台車に載置した
状態で台車を昇降手段の位置まで移動させた後、奥側の
車両を昇降手段に受け渡して出庫する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の駐車装置の第1実施例を図1
ないし図3を参照して説明する。図1は、本実施例の駐
車装置31における1つの階の駐車フロア32の構成を
示す図である。この図に示す通り、本実施例の駐車装置
31は、従来の技術として図6に示した駐車装置1にお
いて台車のみを代えたものであり、駐車棚ライン、エレ
ベータ(昇降手段)、通路におけるレール等の構成や配
置は従来の駐車装置1と同一であるため、図1において
図6と同一の構成要素には同一符号を付し、詳細な説明
を省略する。
【0015】第1、第2の駐車棚ライン4a、4bの間
の通路7にレール8が敷設され、台車33が設置されて
いる。図2に示すように、台車33には、長尺の台車本
体13に対して前後に1組ずつの動輪14、14が設け
られるとともに、動輪14、14を駆動するためのモー
タ等からなる駆動手段(図示せず)が設けられている。
そして、台車33は、その長さ方向に2台のパレット5
a、5bを積載し得るスペース34a、34bを有し、
2台のパレット5a、5bを積載した状態でレール8上
を前後両方向に自動走行できるようになっている。
【0016】台車33の各パレット積載スペース34
a、34bの中央には、パレット受渡アーム17が軸1
8を中心として水平面内で回転可能に支持されている。
パレット受渡アーム17は、軸18を介して回転駆動源
(図示せず)に接続されているとともに、アームスライ
ド機構19に接続されて台車33の幅方向に移動できる
ようになっている。このパレット受渡アーム17は、先
端に上方に突出した係合凸部(凸部)20を有し、パレ
ット5a、5bの下面に形成された溝(凹部)(図示せ
ず)と係合するようになっている。したがって、アーム
スライド機構19によりパレット受渡アーム17を第1
の駐車棚ライン4aの側に寄せ、パレット受渡アーム1
7の係合凸部20とパレット5a、5bの溝とを係合さ
せた状態でパレット受渡アーム17を回転させること
で、第1の駐車棚ライン4aにおける手前側の駐車棚3
aと台車33との間でパレット5a、5bを受け渡すこ
とができ、パレット受渡アーム17を第2の駐車棚ライ
ン4bの側に寄せて同様に動作させることで、第2の駐
車棚ライン4bにおける手前側の駐車棚3aと台車33
との間でパレット5a、5bを受け渡すことができるよ
うになっている。
【0017】本実施例の駐車装置31においては、台車
33から見て手前側の駐車棚3aに車両M3 が駐車して
いる状態で奥側の駐車棚3bの車両M1 を出庫する場
合、以下の手順により奥側に駐車した車両M1 を出庫す
ることができる。すなわち、図1に示すように、(1)
手前側の車両M3 を台車33に移載する(図1の矢印
)。(2)台車33を1棚分だけ図における左方向に
移動させる(図1の矢印)。(3)奥側の車両M1 を
手前側の駐車棚Cを経て台車33に移載する(図1の矢
印)。(4)奥側の車両M1 がエレベータ6の手前に
位置するまで台車33を移動させ、奥側の車両M1 をエ
レベータ6に受け渡す(図1の矢印)。なお、奥側の
車両M1 をエレベータ6に受け渡した後は、台車33を
元の駐車棚3aの位置に移動させ、台車33上に残った
手前側の車両M3 を再度、元の駐車棚3aに戻してお
く。
【0018】また、図3に示すように、例えば出庫しよ
うとする車両M1 の駐車棚3bが駐車棚ライン4aにお
けるエレベータ6と反対側の端部にあり、台車33を駐
車棚ライン4aの端部からはみ出すように停止すること
ができないような場合には、以下の手順により奥側に駐
車した車両M1 を出庫することができる。すなわち、図
3に示すように、(1)隣接する手前側の車両M3 、M
4 を同時に台車33に移載する(図3の矢印)。
(2)台車33を1棚分だけ図における右方向に移動さ
せる(図3の矢印)。(3)手前側の車両M3 を車両
M4 が元あった駐車棚Dに移載する(図3の矢印)。
(4)台車33上に車両M4 を載せたまま台車33を元
の位置(図における左方向)に移動させる(図3の矢印
)。(5)奥側の車両M1 を手前側の駐車棚Cを経て
台車33に移載する(図3の矢印)。(6)奥側の車
両M1 がエレベータ6の手前に位置するまで台車33を
移動させ、奥側の車両M1 をエレベータ6に受け渡す
(図3の矢印)。
【0019】いずれにしても、本実施例の駐車装置31
の場合、台車33が2台の車両M1、 M3 を積載できる
スペース34a、34bを有しているため、従来の場合
のように駐車棚ライン4b内の空き棚Aを用いて手前側
の車両M3 を退避させる必要がなく、奥側の車両M1 を
エレベータ6に移載することができる。すなわち、台車
33が、奥側の車両M1 をエレベータ6まで搬送する機
能を有することは勿論、手前側の車両M3 の退避スペー
スとしての機能をも有するため、第1、第2の駐車棚ラ
イン4a、4bには空き棚Aを設けておく必要がなく、
駐車棚ライン4a、4bの全駐車棚3a、3b、…を駐
車のために使用できるので、従来の駐車装置1の場合に
比べてスペース効率を向上させることができる。
【0020】また、従来の駐車装置1における出庫の手
順と比較すると明らかなように、手前側車両M3 の退避
動作、すなわち駐車棚中の任意の箇所にある空き棚Aを
検索してその位置まで台車9を移動させ、手前側車両M
3 を空き棚Bに移載した後、台車9を再度元の位置に戻
すといった動作が必要なくなるため、従来の場合に比べ
て出庫時間を短縮することができ、時間的効率を向上さ
せて駐車装置31を効率的に運用することができる。前
述したように、駐車棚ライン4aの途中部である図1に
示すような場合には、従来に比べて出庫手順が簡単にな
ることは明らかであるが、駐車棚ライン4aの端部であ
る図3に示すような場合には、出庫手順の工程数だけで
見ると従来と同等となってしまう。しかしながら、従来
の場合とは全く異なり、手前側車両M3 を隣接する駐車
棚Dに退避させるだけでよいので、台車33を移動させ
る距離は常に1棚分だけで済み、従来に比べて出庫時間
を短縮することができる。
【0021】また、本実施例における台車33は、図2
に示したように、台車本体13、動輪14、14、駆動
手段、パレット受け渡しアーム17等のみで構成され、
その構造が極めて簡単である。したがって、台車33自
身の全高を低く抑えることができるため、例えば各駐車
フロアの高さに制限のある立体駐車場等に設置するのに
好適なものとなる。さらに、台車33を軽量化すること
ができることにより台車33の取り扱いが容易になると
ともに、機械要素が少ないことで台車33の故障率を低
減させ、信頼性の向上を図ることができる。
【0022】また、台車33がパレット受渡アーム17
とアームスライド機構19とを備えているため、第1、
第2の駐車棚ライン4a、4bにおける全ての駐車棚3
a、3b、…にパレット5a、5bの受け渡し機構を備
える必要がないので、駐車装置31の構造の簡略化を図
ることができる。
【0023】以下、本発明の駐車装置の第2実施例を図
4および図5を参照して説明する。本実施例の駐車装置
10が第1実施例の駐車装置と異なる点は台車12の構
成のみであり、駐車棚ライン、エレベータ(昇降手
段)、通路におけるレール等の構成や配置は第1実施例
と同一であるため、共通の構成要素には同一符号を付
し、詳細な説明を省略する。
【0024】本実施例における台車12は、図5に示す
ように、第1実施例と同様、台車本体13に設けられた
前後に1組ずつの動輪14、14と、これら動輪を駆動
するための駆動手段に加えて、台車の前後方向に延び2
つのパレット積載スペース34a、34bを結ぶ搬送手
段が設けられている。すなわち、台車12には、1台の
フリーコンベア14と、これを挟む2台のベルトコンベ
ア15、15とで構成された搬送手段16が2組設けら
れ、2組の搬送手段16、16の間にはさらに1台のベ
ルトコンベア15が設けられて、1組の搬送手段16の
上面に対して1台のパレット5a、5bが積載されるよ
うになっている。また、各搬送手段16においては、ベ
ルトコンベア15に正転逆転可能な駆動モータ(図示せ
ず)が接続されることにより台車12の前後両方向に走
行するとともに、フリーコンベア14は駆動源をもたず
ベルトコンベア15によるパレット5a、5bの移動に
追従して転動するようになっている。
【0025】また、各フリーコンベア14の中央には、
第1実施例と同様、第1の駐車棚ライン4aおよび第2
の駐車棚ライン4bと台車12との間でパレット5a、
5bを受け渡すためのパレット受渡アーム17が設置さ
れ、さらに、パレット受渡アーム17を駆動するための
駆動源(図示せず)、パレット受渡アーム17を台車1
2の幅方向に移動させるためのアームスライド機構19
がそれぞれ設置されている。
【0026】また、各ベルトコンベア15には昇降機構
(図示せず)が備えられ、ベルトコンベア15全体が上
昇、下降するようになっている。したがって、駐車棚3
aとの間でパレット5aの受け渡しを行なう際には、ベ
ルトコンベア15を下降させフリーコンベア14と同一
高さとして、パレット5aの移載を妨げないようにして
おき、パレット5aを台車12上で搬送させる際には、
ベルトコンベア15をフリーコンベア14に対して上昇
させた後、他方の搬送手段16に搬送するようになって
いる。
【0027】本実施例の駐車装置10においては、台車
12から見て手前側の駐車棚3aに車両M3 が駐車して
いる状態で奥側の駐車棚3bの車両M1 を出庫する場
合、以下のような手順により奥側に駐車した車両Mを出
庫することができる。すなわち、図4に示すように、
(1)手前側の車両M3 を台車12に移載する(図4の
矢印)。(2)手前側の車両M3 を台車12の前側の
搬送手段16に搬送する(図4の矢印)。(3)奥側
の車両M1 を手前側の駐車棚Cを経て台車12の後側の
搬送手段16に移載する(図4の矢印)。(4)台車
12の後側の搬送手段16がエレベータ6の手前に位置
するまで台車12を移動させ、奥側の車両M1 をエレベ
ータ6に受け渡す(図4の矢印)。なお、奥側の車両
M1 をエレベータ6に受け渡した後は、台車12を元の
駐車棚3aの位置に移動させ、台車12上に残った手前
側の車両M3 を再度、元の駐車棚3aに戻しておく。
【0028】したがって、本実施例の駐車装置10の場
合も、第1実施例の駐車装置31と同様、台車12が手
前側の車両M3 の退避スペースとしての機能を有するた
め、第1、第2の駐車棚ライン4a、4bには空き棚A
を設けておく必要がなく、駐車棚ライン4a、4bの全
駐車棚3a、3b、…を駐車のために使用できるので、
従来の駐車装置1の場合に比べてスペース効率を向上さ
せることができる。
【0029】また、従来の駐車装置1における出庫の手
順と比較すると明らかなように、手前側車両M3 の退避
動作、すなわち空き棚Aを検索して台車9を移動させ、
手前側車両M3 を空き棚Bに移載した後、台車9を再度
元の位置に戻すといった動作が必要なくなるとともに、
手前側車両M3 が台車12上で搬送されるため、手前側
車両M3 の引き込みから奥側車両M1 の引き込みにわた
る一連の手順において台車12自体を全く移動させる必
要がないので、従来の場合に比べて出庫時間を短くする
ことができ、時間的効率を向上させて駐車装置10を効
率的に運用することができる。
【0030】さらに、本実施例では、搬送手段16にお
けるベルトコンベア15が台車12の前後双方向に走行
するように構成されているので、車両M1 、M3 の受け
渡しを行なおうとする駐車棚3aに対して台車12の2
つの搬送手段16、16のうちいずれが対向するように
位置してもよいことになる。したがって、台車12の停
車位置の自由度が増すことにより、さらに出庫時間を短
縮できるとともに、駐車棚ライン4a、4b端部の駐車
棚3a、3bでの出庫を行なう際に、駐車棚ライン4
a、4b端部から外方にはみ出すように台車12を停車
させる必要がないので、通路7の省スペースをも図るこ
とができる。
【0031】また、台車12上に装備された搬送手段1
6は、前記の入出庫機能の他にも下記の機能を有するも
のである。すなわち、ベルトコンベア15が故障等によ
り図4における矢印の機能が失われた場合は、まず、
図4における矢印の動作を行なった後、台車12を隣
の棚位置まで走行させ、その位置で図4における矢印
の動作を行なうことも可能である。また、隣り合った駐
車棚、例えば図4における車両M3、M4が載った駐車棚
3a、3aでの入出庫が必要となった場合も、図4にお
ける矢印の動作またはその逆を行なうことで、ベルト
コンベア15を用いることなく対応することができる。
【0032】また、台車12がパレット受渡アーム17
とアームスライド機構19とを備えているため、第1、
第2の駐車棚ライン4a、4bにおける全ての駐車棚3
a、3b、…にパレット5a、5bの受け渡し機構を備
える必要がないので、駐車装置10の構造の簡略化が図
れることは第1実施例と同様である。
【0033】なお、双方の実施例においては、駐車棚3
a、3bが2列に配列された駐車棚ライン4a、4b
と、2台の車両M1、M3を積載し得るスペース34a、
34bを持った台車12、33を備えた例を示したが、
本発明はこれらの例に限るものではなく、例えば駐車棚
が3列に配列された駐車棚ラインと、3台の車両を積載
し得る台車を備える等、駐車棚の列数と台車に積載し得
る車両の台数を一致させた上で適宜変更することができ
る。ただし、円滑な入庫、出庫を行なうために前記駐車
棚の列数はあまり多くない方が望ましく、その意味から
して、本発明の駐車装置は細長い形状の駐車場用地を有
効に利用するのに適したものということができる。
【0034】また、第2実施例においては、台車12に
おける搬送手段16を2台のベルトコンベア15、15
と、1台のフリーコンベア14で構成したが、この構成
についてはベルトコンベア以外にスラットコンベア等の
他の搬送手段を用いてもよいし、適宜変更することがで
きる。
【0035】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
駐車装置においては、台車上に駐車棚の列数分のパレッ
トをその長さ方向に並べて積載し得るスペースを設ける
構成としたので、台車から見て手前側の駐車棚に車両が
駐車している状態でその奥側の駐車棚の車両を出庫する
場合でも、奥側の車両の出庫に妨げとなる手前側の車両
を台車に移載した後、台車を移動させて台車上の空いた
スペースに奥側の車両を積載して出庫することができ
る。したがって、駐車棚ラインには手前側車両の退避用
としての空き棚を設けておく必要がなく、駐車棚ライン
の全駐車棚を駐車のために使用できるので、従来の駐車
装置の場合に比べてスペース効率を向上させることがで
きる。また、手前側車両を空き棚に退避させる動作が必
要なくなるので、従来の場合に比べて出庫時間を短くす
ることができ、駐車装置を効率的に運用することができ
る。
【0036】さらに、台車に積載したパレットを前記長
さ方向に搬送する搬送手段を備えることにより、台車か
ら見て手前側の駐車棚に車両が駐車している状態でその
奥側の駐車棚の車両を出庫する場合に、手前側の車両を
台車に積載し、さらに、その車両を搬送手段により台車
の長さ方向に搬送し、台車を全く移動させることなく奥
側の車両を台車に積載して出庫することができる。これ
により、出庫時間を短くすることができ、駐車装置を効
率的に運用することができる。
【0037】また、搬送手段として正転逆転動作可能と
されたベルトコンベアを用いることで、積載した車両を
台車の長さ方向のいずれの向きにも搬送することができ
るので、駐車棚に対する台車の停車位置の自由度が増
し、その結果、より出庫時間を短縮できるとともに、駐
車棚ライン端部の駐車棚での出庫を行なう際に、駐車棚
ライン端部から外方にはみ出すように台車を停止させる
必要がないので、通路の省スペースを図ることができ
る。
【0038】さらに、台車にパレット受渡アームとアー
ムスライド機構からなるパレットの受け渡し手段が設け
られることにより、駐車棚側にパレットの受け渡し手段
を備える必要がないので、駐車装置の構造の簡略化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である駐車装置の1つの階
の構成を示す平面図である。
【図2】同駐車装置における台車を示す斜視図である。
【図3】同駐車装置において駐車棚ライン端部に位置す
る駐車棚の奥側車両を出庫する場合の出庫手順を示す図
である。
【図4】本発明の第2実施例である駐車装置の1つの階
の構成を示す平面図である。
【図5】同駐車装置における台車を示す斜視図である。
【図6】従来の駐車装置の1つの階の構成を示す平面図
である。
【符号の説明】
3a、3b 駐車棚 4a、4b 駐車棚ライン 5a、5b パレット 6 エレベータ 7 通路 10、31 駐車装置 11、32 駐車フロア 12、33 台車 15 ベルトコンベア 16 搬送手段 17 パレット受渡アーム 19 アームスライド機構 34a、34b パレット積載スペース M1、M2、… 車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神林 隆 東京都千代田区神田司町2−13 神田第四 アメレックスビル9F 石川島播磨重工業 株式会社神田事務所内 (72)発明者 河津 孝成 東京都千代田区神田司町2−13 神田第四 アメレックスビル9F 石川島播磨重工業 株式会社神田事務所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を駐車するための複数階の駐車フロ
    アと、これら駐車フロアに対して車両の入庫、出庫を行
    なうための昇降手段とが具備されたパレット式の駐車装
    置において、 各駐車フロアには、個々の車両を駐車するパレットがそ
    れぞれ載置される複数の駐車棚が複数列、配列された駐
    車棚ラインが複数設けられ、 2つの駐車棚ライン間は前記昇降手段に通じる通路とさ
    れるとともに、該通路を走行する台車が備えられ、 該台車には、前記駐車棚の列数分のパレットをその長さ
    方向に並べて積載し得るスペースが設けられたことを特
    徴とする駐車装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の駐車装置において、 前記台車には積載したパレットを前記長さ方向に搬送す
    る搬送手段が具備されていることを特徴とする駐車装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の駐車装置において、 前記搬送手段が前記台車の長さ方向にわたって設置され
    たベルトコンベアにより構成され、該ベルトコンベアが
    正転逆転動作可能とされたことを特徴とする駐車装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の駐
    車装置において、 前記台車には前記パレットの受け渡しを行なうための受
    け渡し手段が具備されていることを特徴とする駐車装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の駐車装置において、 前記受け渡し手段が、前記パレットの下面に形成された
    凹部と係合する凸部を有し、水平面内で回転可能とされ
    たパレット受渡アームと、 前記凸部を前記台車の両側方の駐車棚ラインにおけるパ
    レットに到達させるべく前記パレット受渡アームを前記
    台車の幅方向に移動させるアームスライド機構とにより
    構成されたことを特徴とする駐車装置。
JP24570294A 1994-02-10 1994-10-11 駐車装置 Withdrawn JPH07269155A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08100540A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Tokyu Car Corp 機械式駐車装置
KR970062231A (ko) * 1996-02-29 1997-09-12 유상부 주차설비
CN107386730A (zh) * 2017-07-18 2017-11-24 武汉智象机器人有限公司 一种智能地下停车库及其停车方法

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CN107386730A (zh) * 2017-07-18 2017-11-24 武汉智象机器人有限公司 一种智能地下停车库及其停车方法
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