JPH08325351A - 新規なポリイソシアネート及びその製法 - Google Patents

新規なポリイソシアネート及びその製法

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JPH08325351A
JPH08325351A JP7137641A JP13764195A JPH08325351A JP H08325351 A JPH08325351 A JP H08325351A JP 7137641 A JP7137641 A JP 7137641A JP 13764195 A JP13764195 A JP 13764195A JP H08325351 A JPH08325351 A JP H08325351A
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polyisocyanate
isocyanate
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reaction
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JP7137641A
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Yoshiyuki Asahina
芳幸 朝比奈
Taketoshi Usui
健敏 臼井
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step

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Abstract

(57)【要約】 【目的】硬化性、耐候性及び可撓性などに優れた塗膜物
性を有するポリウレタン樹脂塗料の実現を可能にするポ
リイソシアネートを提供する。 【構成】脂肪族及び/または脂環族ジイソシアネート
と、水酸基平均官能基数4〜10の多価ヒドロキシ化合
物の少なくとも1種とを反応させた後、未反応モノマー
を実質的に除去したポリイソシアネートであって (1)イソシアネート平均官能基数4.0〜20 (2)イソシアネート濃度 5〜20重量% (3)粘度 2000〜200,000 mPa.s/
25℃ (4)イソシアネート環状3量体含有量が10重量%以
下であるポリイソシアネート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタン系塗料に
用いられる無黄変型ポリイソシアネート及びその製法に
関する。
【0002】
【従来の技術】無黄変型ポリイソシアネートは耐候性が
よく、例えばウレタン系塗料の硬化剤として使用された
場合、得られた塗膜は、耐薬品性、可撓性などの優れた
物性を持つことから、自動車用塗料、建築用塗料、プレ
コートメタル、缶用塗料などの分野で金属、プラスチッ
クなどに塗装されるなど極めて有用である。
【0003】そして、用途に応じてジイソシアネート以
外にポリオールなどの変成剤を用いている。例えば、可
撓性をより付与させるために特公平6−70120号公
報では炭素数2〜30を有する、数平均分子量400〜
1,500、1分子中の水酸基平均官能基数2〜3のポ
リエステルを、特開平3-40048号公報では数平均
分子量500〜1,500のポリカプロラクトンジオー
ル及び/またはトリオールを変成剤として使用してい
る。
【0004】また、乾燥性を向上させるために例えば特
開昭48-1099号公報では、ヒドロキシル基含有ア
クリル共重合体とポリイソシアネートを反応させてい
る。更に垂直面への耐タレ性を向上させるために特開昭
57−102918号公報では特定分子量、特定水酸基
価、特定水酸基/イソシアネート当量比での提案がなさ
れているが、硬化性の面からはまだ一層の向上が望まれ
ている。
【0005】硬化性を向上させるために、例えば有機錫
化合物などを添加する方法があるが、この方法は塗料の
組成により効果が異なる場合があることや、塗装などで
揮散する有機溶剤の処理装置の燃焼触媒に悪影響を及ぼ
すなどの課題を残している。従って、優れた2液ポリウ
レタン系塗料を形成するポリイソシアネートが切望され
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の課題を克服した優れた性能を有するポリウレタン系塗
料組成物の実現を可能にするポリイソシアネートを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、驚くべき事に、4〜10官能の特定の多価ヒドロ
キシ化合物と特定のジイソシアネートから得られる特定
のポリイソシアネートが、上記課題を克服することを発
見し、本発明に到達した。即ち、本発明は、脂肪族また
は脂環族ジイソシアネートの単独または混合物と、水酸
基平均官能基数4〜10の多価ヒドロキシ化合物を反応
させた後、未反応モノマーを実質的に除去したポリイソ
シアネートであって、 (1)イソシアネート平均官能基数:4.0〜20 (2)イソシアネート濃度:5〜20重量% (3)粘度:2000〜200,000mPa.s/2
5℃ (4)イソシアネート環状3量体濃度:10重量%以下
であることを特徴とするポリイソシアネート及びその製
法に関する。
【0008】本発明に用いるジイソシアネートは、脂肪
族・脂環族のものが好ましい。芳香族イソシアネート
も、耐光性を特に必要としない用途に対しては用いるこ
とができる。脂肪族ジイソシアネートとしては、炭素数
4〜30のものが、脂環族ジイソシアネートとしては炭
素数8〜30のものが好ましく、例えば、テトラメチレ
ン−1,4−ジイソシアネート、ペンタメチレン−1,
5−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレン−1,6
−ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナート
メチル)−シクロヘキサン、4,4’−ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート等を挙げることが出来る。な
かでも、耐候性、工業的入手の容易さから、ヘキサメチ
レンジイソシアネート(以下、HMDIという)、イソ
ホロンジイソシアネート(以下、IPDIという)が好
ましく、単独で使用しても、併用しても良い。
【0009】本発明に用いる多価ヒドロキシ化合物の水
酸基平均官能基数は4〜10であり、好ましくは4〜8
である。水酸基平均官能基数とは多価ヒドロキシ化合物
1分子が統計的に有する水酸基の数であり、多価ヒドロ
キシ化合物の数平均分子量と多価ヒドロキシ化合物1重
量部に含まれる全水酸基重量部数(以下、水酸基濃度と
いう)から下記一般式(1)で算出される。
【0010】
【数1】
【0011】この様な多価ヒドロキシ化合物の具体例と
しては、 例えば、ジグリセリン、ジトリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールなど、 例えば、エリトリトール、D−トレイトール、L−ア
ラビニトール、、リビトール、キシリトール、ソルビト
ール、グリシドール、マンニトール、ガラクチトール、
ラムニトール等の糖アルコール系化合物、 例えば、アラビノース、リボース、キシロース、グル
コース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、ソ
ルボース、ラムノース、フコース、リボデソース等の単
糖類、 例えば、トレハロース、ショ糖、マルトース、セロビ
オース、ゲンチオビオース、ラクトース、メリビオース
などの二糖類、 例えば、ラフィノース、ゲンチアノース、メレチトー
スなどの三糖類、 例えば、スタキオースなどの四糖類、などがある。
【0012】そして前記多価ヒドロキシ化合物以外に、
前記多価ヒドロキシ化合物を原料とするポリエーテルポ
リオール類、ポリエステルポリオール類、エポキシポリ
オール類などもある。ポリエーテルポリオール類として
は、前記多価ヒドロキシ化合物のの単独または混合物
に、例えばリチウム、ナトリウム、カリウムなどの水酸
化物、アルコラート、アルキルアミンなどの強塩基性触
媒を使用して、エチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イド、ブチレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイ
ド、スチレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドの
単独または混合物を付加して得られるポリエーテルポリ
オール類、更にアルキレンオキサイドにエチレンジアミ
ン類などの多官能化合物を反応させて得られるポリエー
テルポリオール類及び、これらポリエーテル類を媒体と
してアクリルアミド等を重合して得られる、いわゆるポ
リマーポリオール類等が含まれる。
【0013】ポリエステルポリオール類としては、例え
ばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、無
水マレイン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸等のカルボン酸の群から選ばれた二塩基酸の単独ま
たは混合物と、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、トリメチロールプロパン、グリセリンなどの群から
選ばれた多価アルコールの単独または混合物との縮合反
応によって得られるポリエステルポリオール樹脂類、及
び例えば多価アルコールにε−カプロラクトンを開環重
合付加して得られるようなポリカプロラクトンポリオー
ル類等が挙げられる。
【0014】エポキシポリオール類としては、例えばノ
ボラック型、β−メチルエピクロ型、環状オキシラン
型、グリシジルエーテル型、グリコールエーテル型、脂
肪族不飽和化合物のエポキシ型、エポキシ化脂肪酸エス
テル型、多価カルボン酸エステル型、アミノグリシジル
型、ハロゲン化型、レゾルシン型等のエポキシポリオー
ル類が挙げられる。
【0015】これらのポリオールの中で好ましいもの
は、上記のポリエーテルポリオール類、ポリエステルポ
リオール類であり、更に好ましくはポリエーテルポリオ
ール類であり、特に好ましくはプロピレンオキサイドを
付加したポリエーテルポリオールであり、数平均分子量
は500〜5000が好ましく、更に好ましくは600
〜3000である。
【0016】これらは、単独で使用しても、2種以上の
併用でもよく、ウレタンなどで変成することもできる。
多価ヒドロキシ化合物とジイソシアナートを反応させる
場合のイソシアネート基/水酸基の当量比は2/1〜3
0/1が好ましい。2/1未満であると、反応後の反応
液の粘度が高くなり、工業的に生産する場合の設備投資
が大きくなり、30/1を越えると生産性が落ちる。好
ましくは5/1〜20/1である。多価ヒドロキシ化合
物とジイソシアネートは、反応液を昇温する前に混合し
ても良いし、先にジイソシアネートを反応器に仕込み、
所定温度に達した後多価ヒドロキシ化合物を一括または
分割で添加しても良い。
【0017】前記反応に際して溶媒を用いることもでき
る。その場合、イソシアネート基に対して不活性な溶剤
を用いるべきである。反応温度は60〜200℃であ
り、好ましくは130〜180℃である。60℃未満で
は、反応速度が遅くかつアロファネート化反応によると
推定されるイソシアネート平均官能基数の増加が生じに
くい。200℃を越えると、得られるポリオールが着色
するなど好ましくない副反応が生じる。
【0018】反応時間は、反応温度により異なるが1〜
8時間、好ましくは2〜6時間である。反応に際して、
触媒を用いることもできる。触媒としては、一般に塩基
性を有するものが好ましく、例えば、テトラアルキル
アンモニウムのハイドロオキサイドや、例えば、酢酸、
カプリン酸等の有機弱酸塩などの4級アミン化合物、
例えば、トリオクチルアミン、1,4−ジアザビシクロ
(2,2,2)オクタン、1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7、1,5−ジアザビシク
ロ(4,3,0)ノネン−5などの3級アミン系化合
物、例えば、亜鉛などのアセチルアセトン金属塩な
ど、亜鉛、錫、鉛、鉄など金属有機弱酸塩などのアロ
ファネート化反応を促進する触媒も有効である。
【0019】触媒濃度は、通常、イソシアネート化合物
に対して10ppm〜1.0%の範囲から選択される。
反応液中に存在するウレタン結合の一部はアロファネー
ト結合に転換し、得られるポリイソシアネートはウレタ
ン結合とアロファネート結合を共に有する。ウレタン結
合のアロファネート結合への転換は10から90%、好
ましくは20から80%である。前記値が10%未満で
あると、イソシアネート平均官能基数の増加が進み難
く、ポリイソシアネートの粘度が高くなり過ぎる場合が
ある。90%を越えると、ウレタン結合が持つ優れた物
性である強靭性などの機械的物性などが発現し難く、耐
熱性が劣る場合がある。
【0020】収率は概ね20重量%以上70重量%以下
になる。未反応ジイソシアネートおよび溶剤を除去し、
本発明のポリイソシアネートが得られる。本発明でいう
ポリイソシアネ−トのイソシアネート平均官能基数と
は、ポリイソシアネート1分子が統計的に有するイソシ
アネート官能基の数であり、ポリイソシアネートの数平
均分子量とポリイソシアネート1重量部に含まれる全イ
ソシアネート官能基重量部数(以下、イソシアネート濃
度という)から下記一般式(2)で算出できる。
【0021】
【数2】
【0022】得られたポリイソシアネートはイソシアネ
ート平均官能基数が、4.0〜20であり、好ましくは
5〜14であり、更に好ましくは6〜12である。前記
値が4.0未満では塗料組成物に用いた場合、硬化性が
充分でなく、20を越えると塗膜の表面性に悪影響を及
ぼす可能性がある。開示されているイソシアネート平均
官能基数の高いポリイソシアネートとしては、特開平2
−132116号公報には特定のポリイソシアナート構
造が記載されている。その構造からポリイソシアネート
1分子当たりのイソシアネート基の数は3〜6である。
しかし、前記の値が4以上のこれらのポリイソシアネー
トは芳香族イソシアネートを含んでいるため耐久性の点
で十分とはいえない。
【0023】本発明者らは、先に特開平6−31296
9号公報で、イソシアネート平均官能基数の4.5〜1
0のイソシアヌレート構造を有するポリイソシアネート
を提案したが、本発明は、イソシアネート環状3量体が
制限されたポリイソシアネートである。本発明のポリイ
ソシアネートのイソシアネート濃度は5〜20重量%で
ある。5重量%未満では、充分な架橋密度が得られな
い。また20重量%を越えると架橋密度が高くなりすぎ
る。
【0024】ポリイソシアネートの粘度は2,000〜
200,000mPa・s/25℃、好ましくは5,0
00〜100,000mPa・s/25℃である。2,
000mPa・s/25℃未満では、垂直面に対する塗
装時にタレが生じ易く、200,000mPa・s/2
5℃を越えると、塗膜外観が低下する。イソシアネート
環状3量体濃度は10重量%以下である。10重量%を
越えた場合は、イソシアネート平均官能基数の低下をき
たし、加えてこの環状3量体は低温、短時間焼き付けな
どの場合、溶剤などに溶出する可能性がある。
【0025】この濃度はキャリアーにテトラハイドロフ
ラン、検出器に屈折率を用いたゲルパーミエーションク
ロマトグラフで得られるイソシアネート環状3量体ピー
クの面積パーセントで示される。かくして得られたポリ
イソシアネートは多価水酸基化合物と組み合わせて、例
えば、ポリウレタン系塗料の硬化剤として有用である。
多価水酸基化合物としては、例えば水酸基価10〜50
0mgKOH/g、酸価0〜200mgKOH/g、数
平均分子量300〜60,000のアクリルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、エポキシポリオールが特
に好ましく用いられる。
【0026】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を更に詳細
に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるも
のではない。尚、%はすべて重量%、部はすべて重量部
で示した。評価は下記に従い行った。 (数平均分子量の測定)数平均分子量は下記の装置を用
いたゲルパーミエーションクロマトグラフ(以下、GP
Cという)測定によるポリスチレン基準の数平均分子量
である。 (イソシアネート環状3量体濃度)前記GPC測定で得
られるジイソシアネート環状3量体相当の分子量(例え
ばHMDIであれば504)のピークの濃度をその面積
パーセントで表した。 (アロファネート結合濃度の測定)日本電子のFT−N
MR「FX90Q」を用い、溶媒はアセトン−d6を使
用し、H−NMR測定の結果、アロファネート結合とウ
レタン結合のピーク積算値をアロファネート結合/(ア
ロファネート結合+ウレタン結合)で表した値が0.9
以上は◎、0.9未満0.1以上は○、0.1未満は×
で示した。。 (粘度測定)エミラ型回転粘度計を用いて25℃で測定
した。 (ゲル分率)硬化塗膜を、アセトンに20℃で24時間
浸漬した時の未溶解部分重量の浸漬前重量に対する値を
計算し、80%未満は×、80%以上90%未満は○、
90%以上は◎で表した。
【0027】主剤がエポキシポリオールの場合はメタノ
ールを溶剤に用いた。 (タレ性の評価)塗料溶液をエアースプレーガンで乾燥
膜厚が100ミクロンになるように垂直面に塗装し、塗
装面よりのタレの発生を評価した。タレが発生した場合
は×、しない場合は○で表した。
【0028】
【実施例1】撹拌機、温度計、還流冷却管、窒素吹き込
み管、滴下ロートを取り付けた4ツ口フラスコ内を窒素
雰囲気にし、HMDI 600部、4価ヒドロキシル化
合物であるポリエーテルポリオール(旭電化の商品名
「アデカニューポリオールWR−474」)169部
(イソシアネート基/水酸基の当量比5/1)を仕込
み、撹拌下反応器内温度を120℃に5時間保持した。
反応液温度を下げ、薄膜蒸発缶を用いて未反応のHMD
Iを除去した。反応生成物の分子量をGPCで測定し、
イソシアネート濃度を滴定で測定することにより、本発
明のポリイソシアネートが生成していることを確認し
た。得られたポリイソシアネートの25℃における粘度
は20,000mPa・s、イソシアネート含有量は1
3.2%、数平均分子量は1,690であり、イソシア
ネート平均官能基数は5.3、イソシアネート環状3量
体濃度は1.7%であった。またこのポリイソシアネー
トのアロファネート結合濃度は○であった。
【0029】
【実施例2〜8】、
【比較例1〜2】実施例1と同様の装置を用いて、表1
及び表2(但し、表2は表1の注釈である。以下同様)
に示す反応条件で反応を行い、実施例1と同様の方法で
未反応HMDIを除去した。得られたポリイソシアネー
トの物性を表1および表2に示す。
【0030】
【比較例3】実施例1と同様の装置に、HMDI 60
0gと1,3−ブタンジオール 11gを仕込み、窒素
雰囲気、撹拌下反応器内温度を80℃に2時間保持し
た。その後、反応器内温度を60℃に保持し、イソシア
ヌレート化反応触媒テトラメチルアンモニウムカプリエ
ートを加え、収率が28%になった時点で燐酸を添加し
反応を停止した。反応液をろ過した後、薄膜蒸発缶を用
いて未反応のHMDIを除去した。得られたポリイソシ
アネートの物性を表1及び表2に示す。
【0031】
【参考例1】実施例1で得られたポリイソシアネートと
アクリルポリオール(大日本インキの商品名アクリディ
ックA80、樹脂分水酸基:100mgKOH/g)
を、イソシアネート/水酸基の当量比率が1.0になる
ように配合し、これにシンナーとして酢酸エチル/トル
エン/酢酸ブチル/キシレン/プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテートの重量比30/30/20
/15/5の混合液を加え、フォードカップ#4で20
秒/20℃に調整した。得られた塗料溶液を用いて塗装
面のタレ性を評価したところ、タレの発生はなく、良好
であった。塗装塗膜を20℃で1日乾燥後測定したゲル
分率は○であった。
【0032】
【参考例2】参考例1においてアクリルポリオールに替
えて、ポリエステルポリオール(バイエルの商品名デェ
スモフェン670、水酸基濃度:3.4%)を用いた以
外は同様にして、塗装、評価した。タレの発生はなく、
塗装塗膜のゲル分率は○であった。
【0033】
【参考例3〜9】表3に示す以外は参考例1と同様に行
った。得られた結果を表3に示す。
【0034】
【比較参考例1〜7】表3に示す以外は参考例1と同様
に行った。得られた結果を表3に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【発明の効果】本発明のポリイソシアネートは、硬化
性、耐光性及び可撓性等にすぐれた塗膜物性を有するポ
リウレタン系塗料の硬化剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07C 265/14 9451−4H C07C 265/14 C07D 251/34 C07D 251/34 K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族または脂環族ジイソシアネートの単
    独または混合物と、水酸基平均官能基数4〜10の多価
    ヒドロキシ化合物を反応させた後、未反応モノマーを実
    質的に除去したポリイソシアネートであって、 (1)イソシアネート平均官能基数:4.0〜20 (2)イソシアネート濃度:5〜20重量% (3)粘度:2000〜200,000mPa.s/2
    5℃ (4)イソシアネート環状3量体濃度:10重量%以下
    であることを特徴とするポリイソシアネート。
  2. 【請求項2】アロファネート結合とウレタン結合を共に
    有する請求項1記載のポリイソシアネート。
  3. 【請求項3】多価ヒドロキシ化合物が、プロピレンオキ
    サイド付加物ポリエーテルポリオール及び/またはポリ
    エステルポリオールである請求項1または2記載のポリ
    イソシアネート。
  4. 【請求項4】脂肪族または脂環族ジイソシアネートの単
    独または混合物と、水酸基平均官能基数4〜10の多価
    ヒドロキシ化合物の1種以上とを、イソシアネート基/
    水酸基の当量比が2/1〜30/1で反応させた後、未
    反応モノマーを除去する請求項1または2または3記載
    のポリイソシアネートの製法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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