JPH08324314A

JPH08324314A - 回転シートのロック装置

Info

Publication number: JPH08324314A
Application number: JP15708695A
Authority: JP
Inventors: Harutoshi Fujii; 治敏藤井
Original assignee: Tachi S Co Ltd
Current assignee: Tachi S Co Ltd
Priority date: 1995-05-31
Filing date: 1995-05-31
Publication date: 1996-12-10

Abstract

(57)【要約】【目的】回転シートのロック装置において、ロック性と
ロック解除性を向上させることである。【構成】固定盤（１）に設けた係止溝（１０）に、可動
盤（２）に設けた操作レバー（３）付きのストッパ（３
０）を係合するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は前、後方向に方向転換可
能な自動車用回転シートにおけるロック装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来の回転シートは車床に直接又は車床
に設置したスライドレールに環状の固定盤を固定し、こ
の固定盤上にスライダーを介してシートを固定する可動
盤を回転可能に取付け、この可動盤に、ストッパを設け
て、固定盤に設けた係止孔に係合して可動盤の回動を規
制（ロック）し、また、ストッパに遠隔操作用のワイ
ヤ、ロッドを連結し、このワイヤ等の他端をシート又は
可動盤に取付けた操作レバーに連結して、操作レバーの
操作力によってワイヤ等を介してストッパを係止孔から
脱出させることにより、前記ロック解除を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、前記回転シー
トのロック解除用の手段は、遠隔操作用のワイヤ、ロッ
ドを使用しているため、構造が複雑になる不具合があっ
た。そこで、本発明は構造簡単にして、ロック解除、ロ
ック性に優れた回転シートのロック装置を提供すること
を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明に係る回転シートのロック装置は、車床又は
スライドレール側に固定される固定盤と、この固定盤上
に方向転換可能に載置され、シートを固定する可動盤と
を有する回転シートにおいて、前記固定盤の周囲に複数
の係止溝を切欠形成し、該係止溝に係止すると共にバネ
により係止溝方向に付勢される操作レバー付のストッパ
を前記可動盤に設けたことを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】係止溝に係合するストッパと操作レバーとが一
体であるため、操作レバーの操作力が直接ストッパに作
用し、ストッパによるロック解除とロック性を的確に行
うことができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１、図２は本発明に係るロック装置を備えた
回転シートの回転ユニットを示し、図中（１）に示す固
定盤（１）はレッグ（１１）（１１）によって車床に設
置したスライドレール（４）のアッパーレール（４１）
にボルト（１１Ａ）で締結されており、この固定盤
（１）上にシートを固定する可動盤（２）が方向転換可
能に載置され、この可動盤（２）に操作レバー（３）付
のストッパ（３０）が配設され、このストッパ（３０）
は固定盤（１）に設けた係止溝（１０）に、バネ（３
３）の弾力によって係合している。

【０００７】以上の可動盤（２）は固定盤（１）に挟持
プレート（７）でボルト（７１）によって挟持され、シ
ートベルトのアンカーを固定する支承プレート（５）が
ボルト（５１）によって可動盤（２）の一端側に一体に
締結されている。また、可動盤（２）の他端側は、外方
に延出され、その中央には凹窪状の取付部（２０）が設
けてあり、この取付部（２０）内に、操作レバー（３）
付ストッパ（３０）が装着されている。

【０００８】ストッパ（３０）は金属板を略く字状に折
曲しその一端を硬質合成樹脂製の操作部（３４）内に埋
設して、操作レバー（３）としたものであり、ストッパ
（３０）は回転軸（３１）に固定され、回転軸（３１）
と共に回転すると共に、取付部（２０）に設けた通孔
（２０Ａ）から係止溝（１０）に係合する。

【０００９】なお、図１、２において、図中（４０）は
スライドレール（４）のロアレール、（３２）は回転軸
（３１）の軸受で、取付ブラケット（３５）に一体に形
成されており、取付ブラケット（３５）とストッパ（３
０）との間に前記バネ（３３）が張架され、取付ブラケ
ット（３５）はボルト（３６）で可動盤（２）に固定さ
れる。

【００１０】図３は回転ユニットの分解して示すもので
あり、図中（６）は可動盤（２）の回転性を向上させる
ためのスライダーで、固定盤（１）上に載置され、固定
盤（１）は筒状でその上端より内方に直角状に折曲して
スライダーを載置する載置部を有し、下端縁には外方に
折曲する鍔部（１Ａ）が延設され、この鍔部（１Ａ）の
前、後に、前記係止溝（１０）が切欠形成されている。

【００１１】係止溝（１０）は、図５に示すように、内
端縁（１０Ｂ）に対して左右の端縁（１０Ａ）（１０
Ａ）が外方に徐々に広くなるようなテーパ状に形成され
ている。即ち、バネ（３３）の弾力による付勢されるス
トッパ（３０）の係合方向に徐々に幅狭いテーパ状に形
成して、ストッパ（３０）の両端が係止溝（１０）の左
右の端縁（１０Ａ）（１０Ａ）に接合するようにしてい
る。そのため、ロック状態において、ストッパ（３０）
が係止溝（１０）にガタ付くことなく係合するため、自
動車の振動等によって異音が発生することがない。

【００１２】一方、操作レバー（３）と一体のストッパ
（３０）は、図３、４に示すように、可動盤（２）の取
付部（２０）内に装着される取付ブラケット（３５）に
ユニット化されており、可動盤（２）の取付部（２０）
は、可動盤（２）に対して下方に向けて延設して、スト
ッパ（３０）が係止溝（１０）に係合し得るように形成
されている。

【００１３】斯して、図２のロック状態より操作部（３
４）をバネ（３３）の弾力に抗して矢印方向に回動操作
すると、ストッパ（３０）は回転軸（３１）を回転中心
に回動して、固定盤と４（１）の係止溝（１０）から脱
出することにより、可動盤（２）のロック状態が解除さ
れ、シートの方向転換が可能となる。

【００１４】

【発明の効果】本発明によれば、可動盤に設けた操作レ
バー付ストッパが直接、固定盤の係止溝に係合して可動
盤をロックし、操作レバーの操作により、その操作力が
直接ストッパに作用してロックを解除することができ
る。

【００１５】従って、ロック及びロック解除が確実にな
り、ロック性、ロック解除の操作性が向上すると共に、
構造が簡単になり、故障等の虞れがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置を有する回転シートの回転ユニット
を示す斜視図である。

【図２】図１のIIーII線に沿える断面図である。

【図３】分解斜視図である。

【図４】図３のIVーIV線に沿える断面図である。

【図５】ストッパと係止溝との関係を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１固定盤２可動盤３操作レバー１０係止溝３０ストッパ３３バネ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車床又はスライドレール側に固定される
固定盤と、この固定盤上に方向転換可能に載置され、シ
ートを固定する可動盤とを有する回転シートにおいて、前記固定盤の周囲に複数の係止溝を切欠形成し、該係止
溝に係止すると共にバネにより係止溝方向に付勢される
操作レバー付のストッパを前記可動盤に設けたことを特
徴とする回転シートのロック装置。
【請求項２】前記係止溝はストッパの係止方向に徐々
に幅狭いテーパ状に形成されている前記請求項１記載の
回転シートのロック装置。
【請求項３】前記操作レバー付ストッパは可動盤の取
付部に装着し、該取付部は可動盤より下方に向けて延設
され、前記係止溝は筒状固定盤の下端に延設した鍔部に
設けてなる前記請求項１記載の回転シートのロック装
置。