JPH08324289A - 作業車の操向操作装置 - Google Patents

作業車の操向操作装置

Info

Publication number
JPH08324289A
JPH08324289A JP13127695A JP13127695A JPH08324289A JP H08324289 A JPH08324289 A JP H08324289A JP 13127695 A JP13127695 A JP 13127695A JP 13127695 A JP13127695 A JP 13127695A JP H08324289 A JPH08324289 A JP H08324289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
steering
axis
members
neutral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13127695A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Minami
龍一 南
Osamu Kime
修 木目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP13127695A priority Critical patent/JPH08324289A/ja
Publication of JPH08324289A publication Critical patent/JPH08324289A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対の静油圧式無段変速装置で各別に駆動さ
れる左右一対の走行装置を単一の操向レバーで操向操作
し、単一の変速用レバーで変速操作する。 【構成】 各静油圧式無段変速装置HL,HRの夫々と
連係した一対のフォーク部材14L,14Rを共通の第
1軸芯X1周りで揺動変位自在に枢支し、第1軸芯X1
と平行な第2軸芯X2に沿う方向に変位自在かつ同軸芯
X2周りで回動自在に一対の円柱部材15L,15Rを
配備し、フォーク部材14L,14Rで挟持された円柱
部材15L,15Rを第2軸芯X2方向に同量移動させ
る変位操作機構26と単一の変速レバー9とを連係し、
単一の操向レバー8の操向操作に対応した円柱部材15
L,15Rを第2軸芯X2周りで回転させる円柱部材回
転操作機構27を設け、中立のとき円柱部材15L,1
5Rの互いの軸芯XL1,XR1を平行でかつ第2軸芯
X2に対して斜めに交差する状態に設定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右一対の走行装置を
備えるとともに、前記各走行装置を各別に静油圧式無段
変速装置で正逆転駆動可能に構成した作業車の操向操作
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の作業車の操向操作装置に
あっては、各静油圧式無段変速装置を個別に変速操作す
る変速レバーを左右一対操縦部に備えるとともに、右側
の変速レバーと左側の変速レバーとを共に前進増速がわ
に又は後進増速がわに同量の変位操作すると前進直進操
作又は後進直進操作され、右側の変速レバーと左側の変
速レバーとの操作量に差を設けて操作すると、その操作
に対応した旋回状態で操向するようにしたものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のものは、2本の変速レバーを各別に変位操作す
ることで直進状態や操向状態を適宜現出するものである
から、ほぼ常時その2本の変速レバーを左右の手でそれ
ぞれ把持して操縦しなければならないため、他の操作レ
バー等を操作する際に変速レバーから手を離さなければ
ならず、その際には良好な操向等が行いにくいという問
題がある。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、左右一対の走行装置を各別に静油圧式無段変
速装置で駆動するように設けられた1本の操作レバーで
操向を行えるようにしながらも、別の変速用のレバーで
変速操作を行うようにできる作業車の操向操作装置の提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる作業車の
操向操作装置は、左右一対の走行装置を各別に静油圧式
無段変速装置で正逆転駆動可能に構成した作業車の操向
操作装置であって、前記各静油圧式無段変速装置のそれ
ぞれの変速操作部と連動連結した一対のフォーク部材を
共通の第1軸芯周りで揺動変位自在に枢支するととも
に、前記第1軸芯と平行な第2軸芯に沿った方向に変位
自在かつ該第2軸芯周りで回動自在に一対の円柱部材を
配備し、前記フォーク部材で前記円柱部材を挟持すると
ともに、単一の操向レバーと単一の変速レバーとを設
け、前記円柱部材を第2軸芯方向に同量移動させる変位
操作機構と前記変速レバーとを連動連結するとともに、
前記操向レバーの中立位置から一側方への操向操作に対
応してその一側方に対応した側の円柱部材を前記第2軸
芯周りで回転させる円柱部材回転操作機構を、前記操向
レバーと前記円柱部材とに連動連結し、さらに、前記各
静油圧式無段変速装置、前記操向レバー及び前記変速レ
バーが共に中立のときに、前記円柱部材の互いの円柱軸
芯を平行でかつ前記第2軸芯に対して斜めに交差する状
態に設定してあることを特徴構成とする。
【0006】本発明の請求項2にかかる作業車の操向操
作装置は、請求項1にかかるものにおいて、前記各静油
圧式無段変速装置、前記操向レバー及び前記変速レバー
が共に中立のときに、前記円柱部材の互いの円柱軸芯と
前記第2軸芯とが交差する交点位置を前記フォーク部材
の前記円柱軸芯の挟持面上に位置する状態に設定してあ
ることを特徴構成とする。
【0007】本発明の請求項3にかかる作業車の操向操
作装置は、請求項1にかかるものにおいて、前記円柱部
材回転操作機構は、前記第2軸芯と平行な第3軸芯周り
で揺動操作自在に前記操向レバーを設けるとともに、前
記各円柱部材と連動して前記第2軸芯周りで回転する従
動ギアを設け、前記操向レバーを中立より操向揺動させ
たとき、その揺動させる向きに対応した側の前記従動ギ
アにのみ歯合して前記第3軸芯周りで回転操作する部分
ギアを前記操向レバーに一体に設けて構成してあること
を特徴構成とする。
【0008】本発明の請求項4にかかる作業車の操向操
作装置は、請求項1にかかるものにおいて、前記フォー
ク部材と、前記静油圧式無段変速装置に連係する連係部
材との連結位置を変更調節自在に構成してあることを特
徴構成とする。
【0009】本発明の請求項5にかかる作業車の操向操
作装置は、請求項2にかかるものにおいて、前記フォー
ク部材の前記円柱部材を挟持する位置を前記第2軸芯方
向で変更調節自在に構成してあることを特徴構成とす
る。かかる特徴構成による作用・効果は次の通りであ
る。
【0010】
【作用】即ち、本発明の請求項1にかかる構成によれ
ば、各静油圧式無段変速装置、前記操向レバー及び前記
変速レバーが共に中立のときに、前記円柱部材の互いの
円柱軸心を平行でかつ第2軸芯に対して斜めに交差する
状態に設定してあるように構成してあるから、その中立
状態から変速レバーを前進がわ又は後進がわに操作する
と、両円柱部材が変位操作機構によって第2軸芯方向に
同量移動させられることになり、斜め姿勢の円柱部材の
第2軸芯方向への移動によって、中立状態に対応してい
たフォーク部材が同量の変位操作され、その変位に対応
して連係部材を介して各静油圧式無段変速装置が同量に
変速操作されて、前進又は後進の直進走行がなされる。
そして、その直進走行状態で操向レバーの方を変位操作
すると、その変位操作に対応した変位操作向きに合わせ
て、対応するがわの円柱部材が第2軸芯周りで回転させ
られることになり、円柱部材における中立時におけるフ
ォーク部材の挟持位置とは違う挟持位置に変位された状
態でその対応する円柱部材がフォーク部材を中立位置が
わあるいはその中立位置を越える状態に揺動させていく
こととになって、それにより、左右の走行装置に速度差
がついて所望の操向がなされることになる。
【0011】又、本発明の請求項2にかかる構成によれ
ば、請求項1の作用に加えて、各静油圧式無段変速装
置、操向レバー及び変速レバーが共に中立のときに、円
柱部材の互いの円柱軸芯と第2軸芯とが交差する交点位
置をフォーク部材の円柱軸芯の挟持面上に位置する状態
に設定してあるから、その交点位置にフォーク部材が位
置するよう位置設定するだけで中立位置を簡易に現出で
きるとともに、その中立位置では第2軸芯を中心にした
中立時の円柱部材の断面形状が真円形状であるので、そ
の状態で操向レバーを操作してもフォーク部材の挟持位
置では円柱部材が回転してもそのフォーク部材の挟持位
置を変更させることがなく、不当に走行装置を作動させ
てしまうことはない。
【0012】又、本発明の請求項3にかかる構成によれ
ば、円柱部材回転操作機構は、第2軸芯と平行な第3軸
芯周りで揺動操作自在に操向レバーを設けるとともに、
各円柱部材と連動して第2軸芯周りで回転する従動ギア
を設け、操向レバーを中立より操向揺動させたとき、そ
の揺動させる向きに対応した側の従動ギアにのみ歯合し
て第3軸芯周りで回転操作する部分ギアを前記操向レバ
ーに一体に設けて構成してあるから、操向レバーの操作
の向きに対応して、その対応する円柱部材のみを第2軸
芯周りで回転させることができて、確実にその対応した
がわの静油圧式無段変速装置を変速操作できる。
【0013】又、本発明の請求項4にかかる構成によれ
ば、フォーク部材と、静油圧式無段変速装置に連係する
連係部材との連結位置を変更調節自在に構成してあるか
ら、変速レバーや操向レバーの操作量に対応する静油圧
式無段変速装置の変速操作量を自在に変更調節できるこ
とになる。
【0014】又、本発明の請求項5にかかる構成によれ
ば、フォーク部材の円柱部材を挟持する位置を第2軸芯
方向で変更調節自在に構成してあるから、中立位置の位
置合わせの調整を行えることになり、精度の良い中立位
置設定ができる。
【0015】
【発明の効果】従って、本発明の請求項1にかかる構成
によれば、単一の操向レバーを操作することで操向向き
及び操向の仕方のモードの設定、例えばブレーキ操向
や、信地操向等のモードの設定ができ、かつ、別に設け
た単一の変速レバーによって前進又は後進時の車速設定
ができることになり、例えば操向レバーを操作しないで
中立にしたまま、変速レバーを操作すると直進走行状態
を得ることができる等各種の走行形態を操向レバー及び
変速レバーの操作で現出でき、さらに、操向レバーを左
右方向のみならず前後方向等にも操作可能に構成し、そ
の操作で別の操作対象を操作できるようにしておけば、
操向時等においても操向以外の所定の装置に対する操作
も行えることになり、操作性がきわめて向上するものに
できるに至った。
【0016】又、本発明の請求項2にかかる構成によれ
ば、第2軸芯に斜め姿勢に軸支された円柱部材の中立位
置のフォーク部材に対する設定が、第2軸芯と円柱部材
の軸芯との交点位置に設定するだけの簡単な作業で済
む。
【0017】又、本発明の請求項3にかかる構成によれ
ば、操向レバーの操作の向きに対応して、その対応する
円柱部材のみを第2軸芯周りで回転させることができ
て、確実にその対応したがわの静油圧式無段変速装置を
変速操作できる。
【0018】又、本発明の請求項4にかかる構成によれ
ば、変速レバーや操向レバーの操作量に対応する静油圧
式無段変速装置の変速操作量を自在に変更調節できるか
ら、機種等を変更したり仕様変更したりする場合に、そ
れに合わせて前記レバー等の操作量に対する実際の変速
量を自在に変更できるという利点がある。
【0019】又、本発明の請求項5にかかる構成によれ
ば、中立位置の位置合わせの調整を行えることになり、
精度の良い中立位置設定ができるという利点がある。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に、作業車の一例としての全稈投入型コンバ
インを示している。この全稈投入型コンバインは、左右
一対の走行装置としてのクローラ走行装置1,1で走行
可能に支持した機体2に、刈取前処理部3、脱穀装置
4、搭乗操縦部5、エンジン6等を搭載装備して構成し
ている。
【0021】図2に示すように、各クローラ走行装置
1,1は、エンジン6からの動力で駆動される一対の静
油圧式無段変速装置HL,HRの油圧モータML,MR
によって、それぞれ各別に駆動されるようにしている。
そして、クローラ走行装置1,1に対する変速操作や操
向操作は、静油圧式無段変速装置HL,HRの油圧ポン
プPL,PRの斜板角度を変更調節することでなされ
る。以下、その操向操作等を行うための装置について説
明する。
【0022】図3に示すように、搭乗操縦部5には、左
右に揺動操作自在に枢着支持された操向レバーとしての
第1操作レバー8と、前後揺動自在に枢着支持された変
速レバー9とを設けている。第1操作レバー8の上端部
のグリップ部8Aの頂部には、刈取前処理部3のリール
式穀稈梳き上げ装置10を刈取前処理部3に対して上昇
又は下降させるように切換指示できる指操作スイッチ1
1を設けている。そして、第1操作レバー8の中立位置
より左方又は右方への揺動操作に連動して機体の操向が
行えるように構成している。この操向構造について以下
詳述する。
【0023】前記各油圧ポンプPL,PRの斜板角度を
変更操作するための変速操作部としてのトラニオン軸1
2L,12Rに、レリーズワイヤや、ロッド、アーム等
により構成される連係機構13L,13Rを介して前後
一対の同一形状のフォーク部材14L,14Rを連動連
結している。両フォーク部材14L,14Rは、前後方
向に沿った共通の第1軸芯X1周りで揺動自在に機体2
に支持されている。両フォーク部材14L,14Rのそ
れぞれは、前後一対の円柱部材としての斜円柱部材15
L,15Rを挟持している。そして、これら斜円柱部材
15L,15Rは、スプライン加工された前後一対の固
定軸部16L,16Rのそれぞれに、該固定軸部16
L,16Rの共通する前後方向に沿って、つまり前記第
1軸芯X1と平行な第2軸芯X2に沿って摺動自在かつ
第2軸芯X2周りで一体回動自在に外嵌させている。さ
らに、斜円柱部材15L,15Rは、図5及び図6に示
すように、油圧ポンプPL,PRが中立状態にあり、か
つ後述するように第1操作レバー8及び変速レバー9が
中立位置にあるときに、斜円柱部材15L,15Rの円
柱軸芯としての各中心軸芯XL1,XR1が水平面に沿
って平行でかつ前記第2軸芯X2に対して所定角度で傾
斜した状態で交差させるように設定している。そして、
前記の中立状態では、第2軸芯X2と、各中心軸XL
1,XR1との交点L1,R1が各フォーク部材14
L,14Rの仮想挟持平面の中心に位置するように設定
している。また、両斜円柱部材15L,15Lの相対向
する底面部には、フォーク部材14L,14Rの挟持幅
より大に設定した直径を有する円板部材17L,17R
を一体に設けている。この両円板部材17L,17Rを
回転自在でかつ前記第2軸芯方向で変位可能に係止する
係止部18L,18Rを、前記第1軸芯X1及び第2軸
芯X2と平行な方向にスライド自在に機体2に設けたラ
ックギア19の両端部に設けている。このラックギア1
9には、前記変速レバー9とロッド部材20を介して一
体回動するピニオンギア21が歯合されており、変速レ
バー9の前進増速側又は後進増速側への揺動操作に連動
して回動するピニオンギア21によってラックギア19
が前方又は後方にスライド操作される。ここで、円板部
材17L,17R、係止部18L,18R、ラックギア
19、ピニオンギア21及びロッド部材20は変位操作
機構26を構成している。
【0024】一方、前記両固定軸部16L,16Rの相
対向する端部のそれぞれには、小径ギア22L,22R
を一体に設けている。この小径ギア22L,22Rのそ
れぞれには、第1軸芯X1と平行な第3軸芯X3周りで
揺動自在に機体2に支持された前記第1操作レバー8の
下端部に一体に設けた前後一対の部分ギア23L,23
Rを歯合可能に配設している。すなわち、この部分ギア
23L,23Rは、第1操作レバー8が中立位置のとき
には、小径ギア22L,22Rのどちらも部分ギア23
L,23Rに歯合していないが、例えば第1操作レバー
8を中立より左側に揺動操作しているときにはその揺動
量に対応して、左側の油圧ポンプPLが変速作動するよ
うに、左側の固定軸部16Lひいては斜円柱部材15L
を回転させる。同様に、第1操作レバー8を中立より右
側に揺動操作しているときにはその揺動量に対応して、
右側の油圧ポンプPRが変速作動するように、右側の固
定軸部16Rひいては斜円柱部材15Rを回転させる。
ここで、小径ギア22L,22R、固定軸部16L,1
6R及び部分ギア23L,23Rは円柱部材回転操作機
構27を構成している。
【0025】又、図3に示すように、前記連係機構13
L,13Rの両端部を、油圧ポンプPL,PRのトラニ
オン軸12L,12Rに一体に設けたアーム12a,1
2aと、フォーク部材14L,14Rの下方に延出した
アーム14a,14aとに接続している。そして、各連
係機構13L,13Rのアーム14a,14aへの接続
は前記第1軸芯X1の径方向に沿って並設される複数の
接続箇所の1つになされる。尚、各連係機構13L,1
3Rのアーム14a,14aへの接続は、静油圧式無段
変速装置HL,HRの仕様等に基づいて、前記複数の接
続箇所、つまりアーム14a,14aに第1軸芯X1の
径方向に沿って並設されるピン挿入孔24‥の1つを選
択してピン接続するのである。
【0026】さらに、図4及び図7に示すように、フォ
ーク部材14L,14Rを機体2に支持させるためにフ
ォーク部材14L,14Rと一体の支軸14P,14P
を前記第1軸芯X1周りで揺動自在に支持するブラケッ
ト25L,25Rの機体2への取り付け位置を前記第1
軸芯X1方向で変更自在に構成している。つまりブラケ
ット25L,25Rは機体2に対してボルト締結される
ものであって、そのボルト締結用のブラケット25L,
25Rに形成した孔を第1軸芯X1方向に沿った長孔に
している。これにより、中立状態に位置する斜円柱部材
15L,15Rに対するフォーク部材14L,14Rの
挟持位置を第1軸芯X1方向で微調整できるのである。
【0027】上記構成により、エンジン6からの動力が
静油圧式無段変速装置HL,HRに伝達されている状態
のときに、第1操作レバー8及び変速レバー9が中立に
位置するときには、図8に示すように、両斜円柱部材1
5L,15Rに対するフォーク部材14L,14Rの挟
持位置も中立位置となっているため、各静油圧式無段変
速装置HL,HRの油圧ポンプPL,PRも中立状態と
なっているから、両クローラ走行装置1,1は停止して
いる。図9に示すように、この状態で変速レバー9のみ
操作して前進増速状態にすると、変速レバー9の操作量
に応じて、ピニオンギア21、ラックギア19及び係止
部18L,18Rを介して、両斜円柱部材15L,15
Rが前進増速側に同量変位させられる。従って、左右の
油圧ポンプPL,PRが同量の斜板角度に設定されて、
左右のクローラ走行装置1,1を共に同速度で前進駆動
して、前進直進走行することになる。図10に示すよう
に、第1操作レバー8が中立のままで、変速レバー9を
中立から後進がわに揺動操作した場合も、同様に、後進
直進走行することになる。そして、図11に示すよう
に、前進直進走行している状態で、例えば第1操作レバ
ー8を左側に揺動操作すると、その揺動操作量に対応し
て、左がわの部分ギア23Lの方のみが小径ギア22L
に歯合して固定軸部16Lを回転させる。この操作の初
期状態では、左がわの斜円柱部材15Lが、図3、図5
及び図6に参照されるように、フォーク部材14Lを左
がわに揺動させるよう、第2軸芯X2方向に中立位置よ
り前側に位置しており、その状態で固定軸部16Lが図
11において時計回り向きに回転していき、左がわのフ
ォーク部材14Lを右側に傾けていく、そして、そのフ
ォーク部材14Lの傾き具合に応じて左右の油圧ポンプ
PL,PRの斜板角度に差が生じ、左側のクローラ走行
装置1が右側のクローラ走行装置1より駆動速度が減速
されるので、左側に旋回することになる。尚、図11に
示すように、挟持幅が斜円柱部材15Lの外径と一致さ
せた等間隔で対向配置したフォーク部材14Lの挟持バ
ー14b,14bが垂直になる位置まで第1操作レバー
8で左側の斜円柱部材15Lが回転操作されると、左側
の油圧ポンプPLが中立状態となるので左側のクローラ
走行装置1の駆動が停止され、右側のクローラ走行装置
1のみ駆動されるブレーキ旋回状態となる。さらに、第
1操作レバー8が左方へ揺動操作され、図12に示すよ
うに、斜円柱部材15Lがフォーク部材14Lを右側に
傾けるがわまで回転操作されると、左側の油圧ポンプP
Lが逆転状態となるので、左側のクローラ走行装置1が
後進駆動され、一方右側のクローラ走行装置が前進駆動
される左回りでの信地旋回状態となる。図13には、後
進時の左側のクローラ走行装置1の駆動を停止するブレ
ーキ旋回時の各フォーク部材14L,14Rの姿勢を示
している。又、図14には、後進信地旋回時、つまり右
側のクローラ走行装置1は後進状態で駆動され、左側の
クローラ走行装置1は前進状態で駆動される信地旋回時
の各フォーク部材14L,14Rの姿勢を示している。
【0028】〔別実施例〕 上記実施例では円柱部材として、斜円柱部材を利用し
たものを示したが、静油圧式無段変速装置、操向レバー
及び変速レバーが中立時において、前記第2軸芯周りで
回動自在で第2軸芯方向に沿って変位自在に設けられた
一対の真円柱部材が、互いにその軸芯を平行に配置さ
れ、前記第2軸芯に対してその円柱軸芯が斜めに交差す
るように設けても良い。
【0029】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインを示す全体側面図
【図2】コンバインのクローラ走行装置と静油圧式無段
変速装置とを示す概略図
【図3】操向操作機構を示す斜視図
【図4】中立状態の操向操作機構を示す側面図
【図5】中立状態の操向操作機構の円柱部材等を示す横
断平面図
【図6】中立状態の操向操作機構の円柱部材等を示す平
面図
【図7】フォーク部材等を示す斜視図
【図8】走行停止状態の左右それぞれのフォーク部材及
び円柱部材を示す正面図
【図9】前進直進状態の左右それぞれのフォーク部材及
び円柱部材を示す正面図
【図10】後進直進状態の左右それぞれのフォーク部材
及び円柱部材を示す正面図
【図11】前進ブレーキ旋回状態の左右それぞれのフォ
ーク部材及び円柱部材を示す正面図
【図12】前進信地旋回状態の左右それぞれのフォーク
部材及び円柱部材を示す正面図
【図13】後進ブレーキ旋回状態の左右それぞれのフォ
ーク部材及び円柱部材を示す正面図
【図14】後進信地旋回状態の左右それぞれのフォーク
部材及び円柱部材を示す正面図
【符号の説明】
1 走行装置 8 操向レバー 9 変速レバー 12L,12R 変速操作部 13a 連係部材 14L,14R フォーク部材 15L,15R 円柱部材 22L,22R 従動ギア 23L,23R 部分ギア 26 変位操作機構 27 円柱部材回転操作機構 HL,HR 静油圧式無段変速装置 X1 第1軸芯 X2 第2軸芯 X3 第3軸芯 XL1,XR1 円柱軸芯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置(1),(1)を各
    別に静油圧式無段変速装置(HL),(HR)で正逆転
    駆動可能に構成した作業車の操向操作装置であって、 前記各静油圧式無段変速装置(HL),(HR)のそれ
    ぞれの変速操作部(12L),(12R)と連動連結し
    た一対のフォーク部材(14L),(14R)を共通の
    第1軸芯(X1)周りで揺動変位自在に枢支するととも
    に、前記第1軸芯(X1)と平行な第2軸芯(X2)に
    沿った方向に変位自在かつ該第2軸芯(X2)周りで回
    動自在に一対の円柱部材(15L),(15R)を配備
    し、前記フォーク部材(14L),(14R)で前記円
    柱部材(15L),(15R)を挟持するとともに、単
    一の操向レバー(8)と単一の変速レバー(9)とを設
    け、前記円柱部材(15L),(15R)を第2軸芯
    (X2)方向に同量移動させる変位操作機構(26)と
    前記変速レバー(9)とを連動連結するとともに、前記
    操向レバー(8)の中立位置から一側方への操向操作に
    対応してその一側方に対応した側の円柱部材(15
    L),(15R)を前記第2軸芯周りで回転させる円柱
    部材回転操作機構(27)を、前記操向レバー(8)と
    前記円柱部材(15L),(15R)とに連動連結し、
    さらに、前記各静油圧式無段変速装置(HL),(H
    R)、前記操向レバー(8)及び前記変速レバー(9)
    が共に中立のときに、前記円柱部材(15L),(15
    R)の互いの円柱軸芯(XL1),(XR1)を平行で
    かつ前記第2軸芯(X2)に対して斜めに交差する状態
    に設定してある作業車の操向操作装置。
  2. 【請求項2】 前記各静油圧式無段変速装置(HL),
    (HR)、前記操向レバー(8)及び前記変速レバー
    (9)が共に中立のときに、前記円柱部材(15L),
    (15R)の互いの円柱軸芯(XL1),(XR1)と
    前記第2軸芯(X2)とが交差する交点位置を前記フォ
    ーク部材(14L),(14R)の前記円柱軸芯(XL
    1),(XR1)の挟持面上に位置する状態に設定して
    ある請求項1記載の作業車の操向操作装置。
  3. 【請求項3】 前記円柱部材回転操作機構(27)は、
    前記第2軸芯(X2)と平行な第3軸芯(X3)周りで
    揺動操作自在に前記操向レバー(8)を設けるととも
    に、前記各円柱部材(15L),(15R)と連動して
    前記第2軸芯(X2)周りで回転する従動ギア(22
    L),(22R)を設け、前記操向レバー(8)を中立
    より操向揺動させたとき、その揺動させる向きに対応し
    た側の前記従動ギア(22L),(22R)にのみ歯合
    して前記第3軸芯(X3)周りで回転操作する部分ギア
    (23L),(23R)を前記操向レバー(8)に一体
    に設けて構成してある請求項1記載の作業車の操向操作
    装置。
  4. 【請求項4】 前記フォーク部材(14L),(14
    R)と、前記静油圧式無段変速装置(HL),(HR)
    に連係する連係部材(13a)との連結位置を変更調節
    自在に構成してある請求項1記載の作業車の操向操作装
    置。
  5. 【請求項5】 前記フォーク部材(14L),(14
    R)の前記円柱部材(15L),(15R)を挟持する
    位置を前記第2軸芯(X2)方向で変更調節自在に構成
    してある請求項2記載の作業車の操向操作装置。
JP13127695A 1995-05-30 1995-05-30 作業車の操向操作装置 Pending JPH08324289A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13127695A JPH08324289A (ja) 1995-05-30 1995-05-30 作業車の操向操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13127695A JPH08324289A (ja) 1995-05-30 1995-05-30 作業車の操向操作装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08324289A true JPH08324289A (ja) 1996-12-10

Family

ID=15054158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13127695A Pending JPH08324289A (ja) 1995-05-30 1995-05-30 作業車の操向操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08324289A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020036333A (ko) * 2000-11-09 2002-05-16 류정열 외접 기어를 이용한 쉬프트 레버 조립체

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020036333A (ko) * 2000-11-09 2002-05-16 류정열 외접 기어를 이용한 쉬프트 레버 조립체

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030019682A1 (en) ZTR with steerable wheels
JPH08324289A (ja) 作業車の操向操作装置
JPH11123950A (ja) 作業車の変速操作部構造
JP2999343B2 (ja) 四輪操舵装置
JP2546725Y2 (ja) 超信地旋回用スイッチ取付構造
JPH0321390B2 (ja)
JP3176898B2 (ja) 作業車の操作部構造
JP3372104B2 (ja) 作業車の操作部構造
JP2002114168A (ja) クローラ走行車
JP3329735B2 (ja) 作業車
JP2002274421A (ja) 履帯車輌
JP2001253359A (ja) 車両の操向装置
JP3411432B2 (ja) 作業車の操縦操作構造
JP3277360B2 (ja) 移動農機の走行装置
JPS5815343B2 (ja) 多方向走行車両
JP3816651B2 (ja) 作業車の操向操作部構造
JPS63151583A (ja) 四輪駆動型車輌の操向装置
JP2000326744A (ja) 変速装置におけるシフタ軸の操作装置
JP2000272363A (ja) 作業用走行車
JPH1159478A (ja) クローラ式作業車における差動走行装置
JP2000128013A (ja) 作業車の旋回操作装置
JPH08324290A (ja) 作業車の操向操作装置
JP2001106114A (ja) クローラ作業車
JPH10278616A (ja) 作業機の変速操作装置
JPH1084749A (ja) 移動農機の操作構造