JP2001106114A - クローラ作業車 - Google Patents

クローラ作業車

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JP2001106114A
JP2001106114A JP29255699A JP29255699A JP2001106114A JP 2001106114 A JP2001106114 A JP 2001106114A JP 29255699 A JP29255699 A JP 29255699A JP 29255699 A JP29255699 A JP 29255699A JP 2001106114 A JP2001106114 A JP 2001106114A
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steering
speed
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crawler
shaft
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JP29255699A
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Shigemi Hidaka
茂實 日高
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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  • Guiding Agricultural Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回半径を変化させることなく車速を
変更させ、走行クローラ(2)の走行変速及び操向機能
の向上などを図り、四輪自動車と略同様の運転感覚で操
向及び変速の各操作を行え、取扱い操作の簡略化並びに
操縦性の向上などを図る。 【解決手段】 左右走行クローラ(2)を同一方向に
同一速度で駆動する変速部材(25)と、左右走行クロ
ーラ(2)を逆方向に同一速度で駆動する操向部材(2
8)を設けるクローラ作業車において、前記変速部材
(25)の変速量と操向部材(28)の操向量を相対的
に関連させて変化させるように構成したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば圃場の穀稈を
連続的に刈取って脱穀するコンバインまたは耕耘トラク
タまたは土工建機などのクローラ作業車に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、走行変速レバー
の操作によって走行速度を無段階に変更自在な油圧無段
変速機構を介して左右走行クローラに駆動力を伝えて任
意の車速で移動させると共に、操向ハンドルによって操
向用の無段変速機構を操作して差動機構を制御し、左右
走行クローラの駆動速度の差を無段階に変化させ、走行
進路を変更させる技術がある。しかし乍ら、走行変速レ
バー操作によって車速を変更したとき、左右走行クロー
ラがともに同量だけ増速または減速されると、操向ハン
ドルの操向操作角度が一定維持されていても、旋回半径
が増速によって大きくなったり、減速によって小さくな
る不具合があり、走行変速操作によって旋回半径が変化
する等の問題がある。また、操向ハンドル操作によって
旋回半径に比例して車速が減速されたり、直進走行時に
変速操作が行われても左右走行クローラ速度を等速維持
したり、走行変更が中立時に操向操作が行われても左右
走行クローラが停止維持されることが望ましい。
【0003】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、左右
走行クローラを同一方向に同一速度で駆動する変速部材
と、左右走行クローラを逆方向に同一速度で駆動する操
向部材を設けるクローラ作業車において、前記変速部材
の変速量と操向部材の操向量を相対的に関連させて変化
させるように構成したもので、車速の変更だけで旋回内
側走行クローラと旋回外側走行クローラの速度差を変化
させ、旋回半径を変化させることなく車速を変更し得、
四輪自動車の車速増減速と略同様の運転感覚で走行クロ
ーラの車速変更を行い得、走行クローラの走行変速及び
操向機能の向上などを容易に図り得るものである。
【0004】また、左右走行クローラを同一方向に同一
速度で駆動する変速部材と、左右走行クローラを逆方向
に同一速度で駆動する操向部材を設けるクローラ作業車
において、前記変速部材の変速量の変更によって操向部
材の操向量を自動的に変化させるように構成したもの
で、車速の変更だけで旋回内側走行クローラと旋回外側
走行クローラの速度差を変化させ、増速に伴う旋回半径
の拡大量だけ左右走行クローラの速度差を大きくする一
方、減速に伴う旋回半径の縮少量だけ左右走行クローラ
の速度差を小さくし、旋回半径を変化させることなく車
速を変更し得、四輪自動車の車速増減速と略同様の運転
感覚で走行クローラの車速変更を行い得、走行クローラ
の走行変速及び操向機能の向上などを容易に図り得るも
のである。
【0005】また、変速部材の変速量に比例させて操向
部材の操向量を自動的に変化させるように構成したもの
で、操向操作が一定のとき、変速操作だけで、旋回半径
を一定に保って、車速を増減速変化させ得、車速の変更
に対して旋回内側走行クローラの速度と旋回外側走行ク
ローラの速度の比が一定に保たれ、走行クローラの走行
変速及び操向機能の向上並びに走行変速及び操向制御の
簡略化などを容易に図り得るものである。
【0006】また、車速を変更する変速操作によって操
向部材の操向量を自動的に変化させるように構成したも
ので、操向操作を行うことなく、旋回半径を略一定に保
ち乍ら車速を変更し得、四輪自動車のアクセルペダルに
近似した走行クローラの変速操作と旋回動作を容易に行
わせ得、走行クローラの車速制御及び操向制御機能の向
上並びに変速操作及び操向操作の簡略化などを容易に図
り得るものである。
【0007】また、変速具操作によって変速部材を作動
させて左右走行クローラの両方を増速または減速させる
と共に、操向具操作によって操向部材を作動させて左右
走行クローラの駆動速度に差を生じさせ、旋回外側走行
クローラの回転数と旋回内側走行クローラの回転数の比
を略一定に保ち乍ら左右走行クローラを変速制御するよ
うに構成したもので、操向具操作によって左または右方
向に旋回しているとき、変速具操作によって左右走行ク
ローラを増速または減速させて車速を変更しても旋回半
径が略一定に維持され、四輪自動車と略同様の運転感覚
で操向及び変速の各操作を行い得、走行変更操作に伴う
進路の修正などを不要にし、例えば作物列に沿わせる走
行または圃場枕地での次作業工程位置への方向転換など
を容易に行い得、取扱い操作の簡略化並びに操縦性の向
上などを容易に図り得るものである。
【0008】また、操向部材の操向量の変更によって変
速部材の変速量を自動的に変化させるように構成したも
ので、旋回半径に比例して車速を自動的に減速または増
速し得、操向操作だけで旋回半径に適した車速を容易に
得られ、操向操作の簡略化並びに変速及び操向制御機能
の向上などを容易に図り得るものである。
【0009】また、操向具に連結させる操向軸と、変速
具に連結させる変速軸を十字方向に延設させ、操向軸の
回転を操向部材に伝える操向連結部と、変速軸の回転を
変速部材に伝える変速連結部を、操向軸を中心とする略
同一円周上に設け、かつ変速軸の略軸芯線上に操向連結
部を設けたもので、操向具によって前記操向及び変速連
結部を回転移動させる操向動作と、変速具によって前記
操向及び変速連結部を摺動移動させる変速動作とに区別
して行わせ、操向及び変速構造の簡略化並びに操向及び
変速機能の向上などを容易に行い得、組立及び調整など
取扱い操作の簡略化並びに操向及び変速構造のコンパク
ト化などを容易に図り得、しかも直進走行時に変速操作
が行われても左右走行クローラ速度を等速維持し得、直
進性の向上などを容易に図り得るものである。
【0010】また、変速部材による走行クローラ変速制
御が中立時に操向部材による走行クローラ操向制御を直
進状態に保つように構成したもので、走行変速が中立の
状態で走行クローラを停止させているとき、操向部材が
単独で操作されても、操向部材による走行クローラの駆
動を防止し得、操向操作の簡略化並びに操向制御機能の
向上などを容易に図り得るものである。
【0011】また、操向連結部と変速連結部を略90度
離間させて設け、操向軸が直進位置のときに変速軸の回
転によって操向連結部を略一定位置に保持し乍ら変速連
結部を移動させるように構成したもので、前進時並びに
後進時の変速連結部の移動量を中立位置に対して略等し
く形成し、操向量に比例させる車速減速量が前後進とも
に略等しくなり、操向操作によって旋回半径に比例して
車速を減速させる構造の簡略化並びに組立作業性の向上
などを容易に図り得るものである。
【0012】また、操向軸の軸芯線上に設ける操向出力
連結部と変速出力連結部を中心に、変速軸が中立のとき
に操向軸の回転によって操向連結部と変速連結部を移動
させるように構成したもので、操向及び変速出力連結部
を頂点とする円錐形の底辺を軌跡として操向及び変速連
結部が移動し、走行変速が中立時に操向操作が行われて
も左右走行クローラが停止維持され、操向及び変速構造
の簡略化並びに組立及び調整作業性の向上などを容易に
図り得るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2
は同平面図であり、図中(1)は左右一対の走行クロー
ラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記ト
ラックフレーム(1)に架設する機台、(4)はフィー
ドチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴
(7)を内蔵している脱穀部、(8)は刈刃(9)及び
穀稈搬送機構(10)などを備える刈取部、(11)は
刈取フレーム(12)を介して刈取部(8)を昇降させ
る油圧シリンダ、(13)は排藁チェン(14)終端を
臨ませる排藁処理部、(15)は脱穀部(4)からの穀
粒を揚穀筒(16)を介して搬入する穀物タンク、(1
7)は前記タンク(15)の穀粒を機外に搬出する排出
オーガ、(18)は丸形操向ハンドル(19)及び運転
席(20)などを備える運転台、(21)は運転席(2
0)下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取
って脱穀するように構成している。
【0014】さらに、図3に示す如く、前記走行クロー
ラ(2)を駆動するミッションケース(22)は、1対
の第1油圧ポンプ(23)及び第1油圧モータ(24)
を備えて走行主変速用の油圧式無段変速機構を形成する
変速部材(25)と、1対の第2油圧ポンプ(26)及
び第2油圧モータ(27)を備えて旋回用の油圧式無段
変速機構を形成する操向部材(28)とを備え、前記エ
ンジン(21)の出力軸に第1及び第2油圧ポンプ(2
3)(26)の入力軸を伝達ベルト(30a)(30
b)によって連結させ、前記各油圧ポンプ(23)(2
6)をエンジン(21)によって駆動するように構成し
ている。
【0015】また、前記第1油圧モータ(24)の出力
軸(31)に、副変速機構(32)及び差動機構(3
3)を介して左右走行クローラ(2)の各駆動輪(3
4)を連動連結させると共に、前記差動機構(33)は
左右対称の1対の遊星ギヤ機構(35)(35)を有
し、各遊星ギヤ機構(35)のキャリヤ軸を延設して車
軸(36)を形成して走行クローラ(2)の駆動輪(3
4)を軸支させるもので、走行用の油圧式無段変速部材
(25)は、第1油圧ポンプ(23)の回転斜板の角度
変更調節により第1油圧モータ(24)の正逆回転と回
転数の制御を行い、左右走行クローラ(2)を同一方向
に同一速度で駆動するように構成している。なお、(3
7)はPTO出力プーリ、(38)は駐車ブレーキであ
る。
【0016】さらに、旋回用の油圧式無段変速機構で形
成する操向部材(28)は、第2油圧ポンプ(26)の
回転斜板の角度変更調節により第2油圧モータ(27)
の正逆回転と回転数の制御を行うと共に、操向ブレーキ
(39)と、操向クラッチ(40)と、左右走行クロー
ラ(2)逆転用の操向ギヤ(41)を設け、第2油圧モ
ータ(27)を正転(逆転)時、左右同一回転数で、左
側の遊星ギヤ構造(35)に逆転(正転)入力し、かつ
右側の遊星ギヤ構造(35)に正転(逆転)入力させる
もので、旋回用の第2油圧モータ(27)を停止させた
状態で、走行用の第1油圧モータ(24)を駆動する
と、第1油圧モータ(24)の回転出力によって左右遊
星ギヤ機構(35)を介して左右の走行クローラ(2)
が左右同一回転方向で同一回転数によって駆動され、機
体の前後方向直進走行が行われる一方、走行用の第1油
圧モータ(24)を停止させた状態で、旋回用の第2油
圧モータ(27)を正逆回転駆動すると、左側の遊星ギ
ヤ機構(35)が正或いは逆回転、また右側の遊星ギヤ
機構(35)が逆或いは正回転し、左右走行クローラ
(2)を逆方向に駆動し、機体を左或いは右に旋回させ
る。また、走行用の第1油圧モータ(24)を駆動させ
ながら、旋回用の第2油圧モータ(27)を駆動するこ
とにより、機体が左右に旋回して進路が修正されるもの
で、機体の旋回半径は第2油圧モータ(27)の出力回
転数によって決定される。
【0017】さらに、図2、図4乃至図11に示す如
く、前記運転台(18)のフロントコラムまたはサイド
コラムなどに取付けるステアリングケース(42)を設
け、ステアリングケース(42)上面に操向操作軸(4
3)を縦軸回りに回転自在に取付けると共に、運転台
(18)のサイドコラム下方にミッションケース(2
2)を配設させ、主変速レバー(44)、副変速レバー
(45)、刈取クラッチレバー(46)、脱穀クラッチ
レバー(47)を上方に取付けるもので、前記ステアリ
ングケース(42)は、アルミニウム合金鋳物を成形加
工して形成し、左右に分割自在な2つ割れ構造で複数の
ボルトで締結して箱形に形成している。また、ステアリ
ングケース(42)上部に操向入力軸(48)上端部を
回転自在に軸支させ、操向操作軸(43)のギヤ(4
9)と操向入力軸(48)のセクタギヤ(50)を噛合
させて各軸(43)(48)を連結させ、ステアリング
ケース(42)内部の略中央で上下方向に操向入力軸
(48)を延設させる。
【0018】さらに、前記ステアリングケース(42)
の左側面で上下幅略中間に軸受部材(51)を着脱自在
に固定させ、変速入力軸(52)の一端部を軸受部材
(51)にベアリング(53)を介して回転自在に片持
ち支持させ、変速入力軸(52)を左右方向に略水平に
軸支させると共に、操向入力軸(48)下端に自在継手
(54)を介して入力支点軸(55)上端側を連結さ
せ、入力支点軸(55)に操向入力部材(56)を固定
させ、操向入力部材(56)に入力連結体(57)を着
脱自在に固定させ、連係ボルト(58)によって前記操
向入力部材(56)と入力連結体(57)を連結させる
と共に、変速入力軸(52)にベアリング(58)を介
して操向入力部材(56)を回転自在に軸支させ、操向
入力部材(56)を操向入力軸(48)回りに回転自在
に支持させる。また、前記操向入力軸(48)の正逆転
によって操向入力部材(56)を略垂直な入力軸(4
8)芯線回りに正逆転させると共に、前記変速入力軸
(52)の正逆転によって略水平な左右方向の入力軸
(52)芯線回りに入力支点軸(55)及び操向入力部
材(56)を前後方向に傾動させるもので、垂直方向の
操向入力軸(48)芯線と左右水平方向の変速入力軸
(52)芯線とが直角交叉する交点に自在継手(54)
を取付け、操向ハンドル(19)に連結させる操向入力
軸(48)の正逆転操作により操向入力軸(48)芯線
回りに操向入力部材(56)と入力連結体(57)を正
逆転させる。
【0019】さらに、前記ステアリングケース(42)
の下部前側に主変速軸(59)を回転自在に軸支させ、
左右方向に略水平に横架させる主変速軸(59)の左側
端をステアリングケース(42)の左側外方に突設させ
ると共に、運転台(18)左側の機台(3)に回転自在
に設ける中介軸(60)に、リンク(61)(62)並
びにロッド(63)を介して主変速軸(59)を連結さ
せ、前記中介軸(60)に連結させる主変速レバー(4
4)を前後方向に揺動させる変速操作によって主変速軸
(59)を正逆転させる。また、ロッド形主変速部材
(64)及び上連結板(65)及び下リンク(66)を
介して変速入力軸(52)に主変速軸(59)を連結さ
せ、主変速レバー(44)の主変速軸(59)正逆転操
作により前記操向入力部材(56)を変速入力軸(5
2)芯線回りに前後に傾動させる。
【0020】さらに、筒軸形の操向出力軸(67)を前
記主変速軸(59)に回転自在に取付け、リンク形操向
出力部材(68)を操向出力軸(67)に固定させると
共に、ロッド形操向結合部材(69)の上端部を前記入
力連結体(57)に自在継手形操向入力連結部(70)
を介して連結させ、球関継手形操向出力連結部(71)
を介して操向結合部材(69)の下端部を操向出力部材
(68)に連結させ、走行進路を変更させる操向機構
(72)を構成している。
【0021】さらに、前記操向出力軸(67)の上方で
該軸(67)と略平行に変速出力軸(73)をステアリ
ングケース(42)内部に回転自在に軸支させ、リンク
形変速出力部材(74)を変速出力軸(73)に固定さ
せると共に、ロッド形変速結合部材(75)の上端部を
前記入力連結体(57)に自在継手形変速入力連結部
(76)を介して連結させ、球関継手形変速出力連結部
(77)を介して変速結合部材(75)の下端部を変速
出力部材(74)に連結させ、走行速度の変更並びに前
後進の切換を行う変速機構(78)を構成している。
【0022】さらに、互に回転自在な二重軸構造の内側
の操向操作軸(79)並びに外側の変速操作軸(80)
をステアリングケース(42)の下部後側で左右幅中央
の軸受部(81)に回転自在に取付けるもので、長さ調
節自在な球関継手軸(82)及び変速リンク(83)
(84)を介して前記変速出力軸(73)に変速操作軸
(80)上端部を連結させると共に、長さ調節自在な球
関継手軸(85)及び操向リンク(86)(87)を介
して前記操向出力軸(67)に操向操作軸(79)上端
部を連結させる。
【0023】また、前記各操作軸(79)(80)は同
一軸芯上に略垂直にステアリングケース(42)底部に
立設させ、各操作軸(79)(80)上端部をステアリ
ングケース(42)内部に延設させて各出力軸(67)
(73)に連結させると共に、ステアリングケース(4
2)底面下方に各操作軸(79)(80)下端部を突設
させ、前記変速部材(25)の出力制御軸(88)に車
速制御アーム(89)を固定させ、ターンバックル付き
長さ調節自在車速ロッド(90)及び車速リンク(9
1)を介して前記変速操作軸(80)下端部に車速制御
アーム(89)を連結させ、出力制御軸(88)の正逆
転操作により第1油圧ポンプ(23)斜板角調節を行っ
て第1油圧モータ(24)の回転数制御及び正逆転切換
を行い、走行速度(車速)の無段階変更並びに前後進の
切換を行う。また、前記操向部材(28)の出力制御軸
(92)に操向制御アーム(93)を固定させ、ターン
バックル付き長さ調節自在旋回ロッド(94)及び旋回
リンク(95)を介して操向操作軸(79)下端部に操
向制御アーム(93)を連結させ、出力制御軸(92)
の正逆転操作により第2油圧ポンプ(26)斜板角調節
を行って第2油圧モータ(27)の回転数制御及び正逆
転切換を行い、操向角度(旋回半径)の無段階変更並び
に左右旋回方向の切替を行う。
【0024】また、図4、図5などから明らかなよう
に、操向入力部材(56)と操向結合部材(69)を連
結させる操向入力連結部(70)を変速入力軸(52)
芯線上に配設させ、入力連結体(57)と変速結合部材
(75)を連結させる変速入力連結部(76)を、変速
入力軸(52)中心線と交叉する直線(A)上に配設さ
せ、操向入力軸(48)及び変速入力軸(52)を中心
とする操向入力部材(56)の相対的な運動を容易に設
定でき、設計及び組立及び構造の簡略化並びに動作の信
頼性向上などを図れると共に、変速入力軸(52)中心
線と操向入力軸(48)中心線が交叉する軸芯交点
(B)を中心とする円周(C)上に、変速入力連結部
(76)並びに操向入力連結部(70)を配設させ、操
向入力部材(56)などの構造の簡略化及びコンパクト
化などを図るもので、変速出力部材(74)と変速結合
部材(75)を連結させる変速出力連結部(77)と、
操向出力部材(68)と操向結合部材(69)を連結さ
せる操向出力連結部(71)を、操向入力軸(48)芯
線上に配設させ、前進時と後進時の変速切換による逆ハ
ンドル現像を防止し、変速出力部材(74)及び操向出
力部材(68)の設計及び組立及び構造の簡略化並びに
動作の信頼性向上などを図ると共に、変速入力軸(5
2)と操向入力軸(48)の軸芯交点(B)に対する変
速出力連結部(77)の距離と、操向出力連結部(7
1)の距離を異ならせ、変速出力連結部(77)と操向
出力連結部(71)を同一直線(D)上で離間させるこ
とによって各連結部(71)(77)の干渉防止並びに
移動範囲の設定などを容易に行え、変速結合部材(7
5)及び操向結合部材(69)を狭少場所に設置できる
ように構成している。
【0025】また、変速入力連結部(76)と、操向入
力連結部(70)を、変速入力軸(52)と操向入力軸
(48)の軸芯交点(B)を中心とする円周(C)上で
約90度離間させ、変速入力軸(52)の回転によって
操向入力連結部(70)を一定位置に維持させかつ変速
入力連結部(76)の変位量を最大にして走行変速を行
わせると共に、前記各入力連結部(70)(76)を移
動させる平面上に変速入力軸(52)を配置させる構造
で各連結部(70)(76)の移動量を容易に確保し、
コンパクトで機能的に操向入力部材(56)を配置させ
るもので、操向入力軸(48)回りに約65度の範囲内
で変速入力連結部(76)及び操向入力連結部(70)
を移動させ、前後進切換による逆ハンドル現像の防止並
びに各入力連結部(70)(76)の移動量の確保と共
に、操向入力軸(48)を回転させる操向角度に応じて
変速入力連結部(76)を減速方向に移動させる動作
と、旋回内側の走行クローラ(2)を中心に方向転換さ
せるスピンターン動作を容易に行わせ、コンパクトな構
造で機能的に構成している。また、前記スピンターン動
作は、操向部材(28)の出力により差動機構(33)
を介して左右走行クローラ(2)の一方を正転させかつ
もう一方を逆転させ、左右走行クローラ(2)の前後及
び左右中心点回りに旋回させる動作であり、前後進走行
と旋回とが同時に行われて前後進出力である変速部材
(25)の回転と旋回出力である操向部材(28)の回
転の割合により旋回半径が決定される。さらに、変速出
力軸(73)及び操向出力軸(67)を変速入力軸(5
2)と略平行に設け、前記各出力軸(67)(73)を
複数に分割自在なケース(42)に高精度で軸支させる
と共に、変速入力軸(52)並びに前記各出力軸(6
7)(73)を左右方向に延設させることによって機体
前後方向の連結構造を容易に得られ、主変速レバー(4
4)と変速入力軸(52)の連結、並びに変速部材(2
5)及び操向部材(28)と前記出力軸(67)(7
3)との連結を容易に行え、操作構造の簡略化並びに取
扱い性向上などを図れるように構成している。
【0026】さらに、図9、図11に示す如く、前記旋
回ロッド(94)中間部に伸縮ダンパ(96)を設ける
もので、操向ハンドル(19)の操向操作による押し方
向と引き方向の双方向で前記ロッド(94)に一定以上
の押引力が作用したとき、即ち、操向ハンドル(19)
の切角116度(85パーセント)操作により、操向制
御アーム(93)が最高出力位置に移動したとき、前記
ダンパ(96)が圧縮してロッド(94)を伸縮させ、
第2油圧ポンプ(26)を最高出力維持した状態で操向
ハンドル(19)をさらに旋回方向に回転操作させ、操
向ハンドル(19)を切角116度から切角135度ま
で操作して旋回内側走行クローラ(2)を逆転駆動させ
るスピンターン動作を行わせるように構成している。
【0027】さらに、図10に示す如く、前記車速制御
アーム(89)を車速ロッド(90)に長孔(97)を
介して連結させると共に、デテント機構によって中立位
置に自動的に復動させる前記アーム(89)の中立支持
によって第1油圧モータ(24)を停止維持し、主変速
レバー(44)の中立操作位置を中心に前記ロッド(9
0)の押引による前後進変速の両方に略等しいストロー
クが形成され、前後進変速の両方で前記アーム(89)
を略対称(正逆転)に動作させるもので、中立位置の主
変速レバー(44)を変速操作して不感帯ゾーンを移動
させて変速開始位置に移動させることにより、車速ロッ
ド(90)の押引によって主変速レバー(44)と車速
制御アーム(89)を連結させると共に、主変速レバー
(44)をさらに変速操作して変速ゾーンを移動させて
変速部材(25)の最高出力位置までの間に傾倒支持さ
せることにより、中立位置の車速制御アーム(89)を
最高出力位置までの変速ゾーンに主変速レバー(44)
操作量に比例させて移動させ、変速部材(25)の第1
油圧モータ(24)を無段階に変速出力させ、左右走行
クローラ(2)を等速度で同一方向に駆動して前後進さ
せるように構成している。
【0028】さらに、図11及び図12に示す如く、前
記軸受部材(51)を切欠いて凹部(98)を形成し、
操向ハンドル(19)を左旋回最大切角(135度)操
作したとき、変速入力連結部(76)及び変速結合部材
(76)を前記凹部(98)に入り込ませ、操向ハンド
ル(19)を左旋回操作したときの最大車速減速率を拡
大させるもので、操向ハンドル(19)の直進位置を中
心に、操向ハンドル(19)の切角15度以内の操向操
作によって機体中心速度を略一定に保って進路を修正す
る。また、操向ハンドル(19)をさらに操向操作して
旋回ゾーンを移動させて操向部材(28)の最高出力位
置までの間に操向ハンドル(19)切角116度以内で
回転させることにより、操向ハンドル(19)回転角度
に比例して操向制御アーム(93)を最高出力位置まで
の間で移動させ、操向部材(28)の第2油圧モータ
(27)を無段階に変速出力させ、左右走行クローラ
(2)の速度差を無段階に変更させると共に、操向ハン
ドル(19)回転角度に比例して車速ロッド(90)及
び車速制御アーム(89)を変速中立方向に復動させ、
左右走行クローラ(2)の走行速度を無段階に減速さ
せ、操向ハンドル(19)切角を大きくすることによ
り、旋回半径が小さくなり、走行速度が遅くなり、左右
旋回動作が行われる。また、切角116度の操向ハンド
ル(19)をさらに操向操作してスピンターンゾーン内
を切角135度の最大操向位置までの間に回転させるこ
とにより、ダンパ(96)の伸縮吸収動作によって旋回
ロッド(94)を伸縮させ、操向制御アーム(93)を
最高出力位置に維持した状態で、車速ロッド(90)及
び車速制御アーム(89)をさらに変速中立方向に復動
させ、左右走行クローラ(2)を均等に減速させ、かつ
旋回内側走行クローラ(2)を逆転させ、左右走行クロ
ーラ(2)の左右幅中間に形成される旋回中心回りに方
向転換するスピンターン動作を行わせるように構成して
いる。
【0029】また、車速ロッド(90)と車速制御アー
ム(89)を長孔(97)によって連結させ、主変速レ
バー(44)の変速操作ストロークを実変速ストローク
よりも大きく形成すると共に、変速入力連結部(76)
の左旋回方向に設ける軸受部材(51)に凹部(98)
を形成して前記連結部(76)を凹部(98)に出入さ
せ、主変速レバー(44)最大出力操作時に操向ハンド
ル(19)最大切角(135度)で車速減速率を25パ
ーセントに設定し、車速を最大で4分の1に減速させて
スピンターン動作を行わせ、圃場枕地で機体を約180
度方向転換させて次の未刈り穀稈刈取り工程に移動させ
るように構成している。なお、主変速レバー(44)最
大出力時、操向ハンドル(19)の切角116度でダン
パ(96)が作動して操向部材(28)が最高出力維持
されると、操向ハンドル(19)の切角116度乃至1
35度の範囲で左右走行クローラ(2)の減速率が略等
しく保たれるもので、操向ハンドル(19)の切角11
6度の位置で左右走行クローラ(2)速度差が最大とな
り、操向ハンドル(19)の切角116度乃至135度
の範囲で、左右走行クローラ(2)の速度差が略一定に
維持され、走行速度がハンドル(19)切角に比例して
減速される。
【0030】さらに、前記主変速レバー(44)の不感
帯ゾーンの操作によって前記操向入力部材(56)を変
速入力軸(52)回りに中立位置から変速開始位置に移
行させ、操向ハンドル(19)の直進位置を中心とする
定速ゾーンでのハンドル(19)切角に対する操向制御
アーム(93)の動作比を大きくし、主変速レバー(4
4)を変速ゾーンに移行させて微速走行させたとき、操
向ハンドル(19)の定速ゾーンでの操作で、操向制御
アーム(93)の動作量を多くし、操向部材(28)の
第2油圧ポンプ(26)の回転変化率をハンドル(1
9)切角変化に対して大きくし、第2油圧ポンプ(2
6)の微速出力での旋回動作時間を短縮し、前記モータ
(27)微速出力域で旋回動作が行われるのを阻止し、
主変速レバー(44)微速走行状態での操向ハンドル
(19)による旋回動作が第2油圧ポンプ(26)出力
を一定以上大きくして行われるもので、第2油圧ポンプ
(26)の微速回転出力での旋回動作を防ぎ、第2油圧
ポンプ(26)が微速出力域で低効率であっても、第2
油圧ポンプ(26)の出力を一定以上確保して旋回動作
を行わせ、微速移動時の操向部材(28)の旋回力不足
を防止し、操向部材(28)など製造コストの低減並び
に左右走行クローラ(2)の旋回性能向上などを図る。
【0031】また、前記主変速レバー(44)が中立の
とき、操向ハンドル(19)の正転(逆転)操作によ
り、操向入力軸(48)芯線回りに前記操向入力部材
(56)及び各結合部材(69)(75)が円錐軌跡上
で移動し、前記操向及び変速出力部材(68)(74)
及び各出力軸(67)(73)が停止した状態が維持さ
れる。さらに、主変速レバー(44)を前方(後方)に
倒す前進(後進)操作により、前記操向入力部材(5
6)が変速入力軸(52)芯線回りに前方(後方)に傾
き、操向入力連結部(70)が一定位置に停止した状態
を維持し乍ら、変速入力連結部(76)を上方(下方)
に移動させ、変速出力部材(74)の上方(下方)揺動
によって変速出力軸(73)を正転(逆転)させ、変速
部材(23)の第1油圧ポンプ(23)の斜板角切換に
よって第1油圧モータ(24)を正転(逆転)させ、第
1油圧モータ(24)の出力軸(31)の正転(逆転)
によって左右走行クローラ(2)を前進(後進)駆動す
る。また、主変速レバー(44)の倒し角に比例して出
力軸(31)の回転数が変化し、走行クローラ(2)の
前進(後進)速度が無段階に変速される。
【0032】さらに、主変速レバー(44)を前方(後
方)に倒して前進(後進)操作を行っている状態下で、
操向ハンドル(19)を左方向(右方向)に回転させる
ことにより、変速入力軸(52)芯線回りに操向入力部
材(56)が前方(後方)に傾いた姿勢で操向入力軸
(48)芯線回りに正転(逆転)し、操向入力連結部
(70)が下方(上方)に移動し、操向出力部材(6
8)の下方(上方)揺動によって操向出力軸(67)を
正転(逆転)させ、操向部材(28)の第2油圧ポンプ
(26)の斜板角切換によって第2油圧モータ(27)
を正転(逆転)させ、第2油圧モータ(27)の出力軸
(68)の正転(逆転)により、左走行クローラ(2)
を減速(増速)させ、かつ右走行クローラ(2)を増速
(減速)させ、左方向(右方向)に機体を旋回させて左
方向(右方向)に進路を修正する。また、前記の進路修
正動作と同時に、操向ハンドル(19)の左方向(右方
向)回転により、変速入力軸(52)芯線回りに操向入
力部材(56)が前方(後方)に傾いた状態で操向入力
軸(48)芯線回りに正転(逆転)し、変速入力連結部
(76)が下方(上方)に移動し、変速出力部材(7
4)の下方(上方)揺動によって変速出力軸(73)を
逆転(正転)させ、変速部材(25)を中立方向に戻す
制御を行って出力軸(31)の回転数を低下させ、走行
速度(車速)を減速させる。このように、走行移動中の
操向ハンドル(19)の左右操向操作により、操向ハン
ドル(19)の回転角度に比例して、進路を修正する旋
回半径(角度)と、走行速度の減速量が変化し、操向ハ
ンドル(19)を大きく回転させることによって左右走
行クローラ(2)の速度差を大きくして旋回半径を小さ
くすると同時に、走行速度の減速量が多くなって車速が
遅くなると共に、前進時と後進時とでは、操向ハンドル
(19)の回転に対して操向入力連結部(70)の動き
を逆方向にし、前後進の何れにおいても操向ハンドル
(19)の回動操作方向と機体の旋回方向とを一致さ
せ、回転操作する丸形の操向ハンドル(19)の回転操
作によって例えばトラクタまたは田植機など四輪自動車
と同様の運転感覚で進路修正及び方向転換などを行う。
【0033】さらに、図13は操向ハンドル(19)の
切れ角(最大135度)または操向入力部材(56)の
操向回転角度(最大65度)と、操向入力連結部(7
0)の入力支点軸(55)中心線方向の変位である操向
入力操作量(実線)、並びに変速入力連結部(76)の
入力支点軸(55)中心線方向の変位である変速入力操
作量(二点鎖線)との関係を示す。主変速レバー(4
4)を前進(後進)方向に傾ける操作により、前記各入
力連結部(70)(76)が形成する円錐形底辺軌跡で
ある円周(C)が変速入力軸(52)回りに前方(後
方)に回転し、円周(C)で形成される軌跡が前傾(後
傾)し、前進(後進)変速が行われて前進(後進)移動
する。このように、主変速レバー(44)を操作してい
る状態で、操向ハンドル(19)を左(右)側に回転さ
せて左(右)旋回操作を行うことにより、入力支点軸
(55)中心線方向に中立側に戻る変速入力連結部(7
6)の変速入力操作量が二点鎖線で示す二次曲線形に変
化すると共に、変速入力連結部(76)に対して90度
の位相差で入力支点軸(55)中心線方向に直進位置を
起点に操向入力連結部(70)の操向入力操作量が実線
で示す二次曲線形に変化する。また、図5、図13から
明らかなように、円周(C)で形成される各連結部(7
0)(76)の操向ハンドル(19)回転時の軌跡が、
主変速レバー(44)操作によって変速入力軸(52)
回りに回転して前後に傾斜することにより、立上りが緩
傾斜の二次曲線となる操作量で変速入力連結部(76)
がハンドル(19)操向角度に比例して減速方向に移動
すると共に、立上りが急傾斜の二次曲線となる操作量で
操向入力連結部(70)がハンドル(19)操向角度に
比例して増速方向に移動する。
【0034】また、図14は、主変速レバー(44)の
前(後)進操作量が最大のとき並びに2分の1のとき並
びに4分の1のときの操向ハンドル(19)の操作によ
り、操向入力連結部(70)が入力支点軸(55)中心
線方向に移動する変位量を操向増速操作量として表わし
たもので、操向ハンドル(19)の回転と操向入力連結
部(70)の変位量の関係を示している。
【0035】また、図15は、主変速レバー(44)の
前(後)進操作量が最大のとき並びに2分の1のとき並
びに4分の1のときの操向ハンドル(19)の回転と、
操向部材(28)の油圧モータ(27)の旋回出力回転
数との関係を示すもので、主変速レバー(44)の操作
(車速の変更)に対して操向ハンドル(19)操作量が
一定のときに操向部材(28)の旋回出力回転数を比例
して変化させるから、図16のように、旋回内側走行ク
ローラ(2)の速度(V1)と旋回外側走行クローラ
(2)の速度(V2)との比が、操向ハンドル(19)
回転角度が一定のとき、主変速レバー(44)操作によ
って車速が変更されても一定に保たれ、主変速レバー
(44)の車速変更に対して旋回半径(R)が一定に保
たれる。即ち、図3のように、変速部材(25)の回転
出力を左右遊星ギヤ機構(35)を介して左右走行クロ
ーラ(2)に伝えて左右走行クローラ(2)を同一方向
に同一速度で駆動すると共に、操向部材(28)の回転
出力を操向ギヤ(41)によって左右逆転させて左右遊
星ギヤ機構(35)に伝え、左右走行クローラ(2)を
反対方向に同一速度で駆動する(強制差動構造)場合、
主変速レバー(44)操作によって変速部材(25)の
回転出力を変化させて車速を変更したとき、仮りに操向
部材(28)の回転出力が一定に保たれていると、車速
の変更に対して左右走行クローラ(2)の速度差(V2
−V1)が一定に保たれることになり、車速の増速(減
速)によって旋回半径(R)が拡大(縮少)され、操向
ハンドル(19)の回転角度を一定に保っていても、車
速の変更によって旋回半径(R)が変化する。これに対
し、図4,図13,図14,図15から明らかなよう
に、操向ハンドル(19)の回転角度を一定に保ってい
るとき、変速部材(25)の回転出力を変化させて車速
を変更する主変速レバー(44)の操作により、操向部
材(28)の回転出力が比例して変化し、左右走行クロ
ーラ(2)の旋回半径(R)が一定に保たれるもので、
四輪自動車のアクセルペダル及びハンドル操作と略同一
操作感覚で主変速レバー(44)の変速と操向ハンドル
(19)の操向の各操作を行える。
【0036】上記から明らかなように、左右走行クロー
ラ(2)を同一方向に同一速度で駆動する変速部材(2
5)と、左右走行クローラ(2)を逆方向に同一速度で
駆動する操向部材(28)を設けるクローラ作業車にお
いて、図6、図7のように、前記変速部材(25)の変
速量の変更によって操向部材(28)の操向量を自動的
に変化させ、車速の変更だけで旋回内側走行クローラ
(2)と旋回外側走行クローラ(2)の速度差を変化さ
せ、増速に伴う旋回半径の拡大量だけ左右走行クローラ
(2)の速度差を大きくする一方、減速に伴う旋回半径
の縮少量だけ左右走行クローラ(2)の速度差を小さく
し、旋回半径を変化させることなく車速を変更し、四輪
自動車の車速増減速と略同様の運転感覚で走行クローラ
(2)の車速変更を行い、走行クローラ(2)の走行変
速及び操向機能の向上などを図る。
【0037】また、変速部材(25)の変速量に比例さ
せて操向部材(28)の操向量を自動的に変化させ、操
向操作が一定のとき、変速操作だけで、旋回半径を一定
に保って、車速を増減速変化させ、車速の変更に対して
旋回内側走行クローラ(2)の速度と旋回外側走行クロ
ーラ(2)の速度の比が一定に保たれ、走行クローラ
(2)の走行変速及び操向機能の向上並びに走行変速及
び操向制御の簡略化などを図ると共に、車速を変更する
変速操作によって主変速センサ(53)に基づき操向部
材(28)の操向量を自動的に変化させ、操向操作を行
うことなく、旋回半径を略一定に保ち乍ら車速を変更
し、四輪自動車のアクセルペダルに近似した走行クロー
ラ(2)の変速操作と旋回動作を行わせ、走行クローラ
(2)の車速制御及び操向制御機能の向上並びに変速操
作及び操向操作の簡略化などを図る。
【0038】また、変速具である主変速レバー(44)
操作によって変速部材(25)を作動させて左右走行ク
ローラ(2)の両方を同一方向に同一速度で駆動して増
速または減速させると共に、操向具である操向ハンドル
(19)操作によって操向部材(28)を作動させて左
右走行クローラ(2)を逆方向に同一速度で駆動して駆
動速度に差を生じさせるクローラ作業車において、旋回
外側走行クローラ(2)の回転数と旋回内側走行クロー
ラ(2)の回転数の比を略一定に保ち乍ら左右走行クロ
ーラ(2)を変速制御する。そして、操向ハンドル(1
9)操作によって左または右方向に旋回しているとき、
主変速レバー(44)操作によって左右走行クローラ
(2)を増速または減速させて車速を変更しても旋回半
径が略一定に維持され、四輪自動車と略同様の運転感覚
で操向及び変速の各操作を行え、走行変更操作に伴う進
路の修正などを不要にし、例えば作物列に沿わせる走行
または圃場枕地での次作業工程位置への方向転換などを
行え、取扱い操作の簡略化並びに操縦性の向上などを図
る。
【0039】また、図17、図18のように、操向部材
(28)の操向量の変更によって変速部材(25)の変
速量を自動的に変化させ、旋回半径に比例して車速を自
動的に減速または増速し、操向操作だけで旋回半径に適
した車速を得られ、操向操作の簡略化並びに変速及び操
向制御機能の向上などを図ると共に、操向ハンドル(1
9)に連結させる操向軸である入力支点軸(55)と、
主変速レバー(44)に連結させる変速軸である変速支
点軸(52)を十字方向に延設させ、入力支点軸(5
5)の回転を操向部材(28)に伝える操向連結部であ
る操向入力連結部(70)と、変速入力軸(52)の回
転を変速部材(25)に伝える変速連結部である変速入
力連結部(76)を、入力支点軸(55)を中心とする
略同一円周上に設け、かつ変速入力軸(52)の略軸芯
線上に操向入力連結部(70)を設け、操向ハンドル
(19)によって前記操向及び変速入力連結部(70)
(76)を回転移動させる操向動作と、主変速レバー
(44)によって前記操向及び変速入力連結部(70)
(76)を摺動移動させる変速動作とに区別して行わ
せ、操向及び変速構造の簡略化並びに操向及び変速機能
の向上などを行い、組立及び調整など取扱い操作の簡略
化並びに操向及び変速構造のコンパクト化などを図り、
しかも直進走行時に変速操作が行われても左右走行クロ
ーラ(2)速度を等速維持し、直進性の向上などを図
る。
【0040】また、変速部材(25)による走行クロー
ラ(2)変速制御が中立時に操向部材(28)による走
行クローラ(2)操向制御を直進状態に保ち、走行変速
が中立の状態で走行クローラ(2)を停止させていると
き、操向部材(28)が単独で操作されても、操向部材
(28)による走行クローラ(2)の駆動を防止し、操
向操作の簡略化並びに操向制御機能の向上などを図ると
共に、操向入力連結部(70)と変速入力連結部(7
6)を略90度離間させて設け、支点入力軸(55)が
直進位置のときに変速入力軸(52)の回転によって操
向入力連結部(70)を略一定位置に保持し乍ら変速入
力連結部(76)を移動させ、前進時並びに後進時の変
速入力連結部(76)の移動量を中立位置に対して略等
しく形成し、操向量に比例させる車速減速量が前後進と
もに略等しくなり、操向操作によって旋回半径に比例し
て車速を減速させる構造の簡略化並びに組立作業性の向
上などを図る。
【0041】また、入力支点軸(55)の軸芯線上に設
ける操向出力連結部(71)と変速出力連結部(77)
を中心に、変速入力軸(52)が中立のときに入力支点
軸(55)の回転によって操向入力連結部(70)と変
速入力連結部(76)を移動させ、操向及び変速出力連
結部(71)(77)を頂点とする円錐形の底辺を軌跡
として操向及び変速入力連結部(70)(76)が移動
し、走行変速が中立時に操向操作が行われても左右走行
クローラ(2)が停止維持され、操向及び変速構造の簡
略化並びに組立及び調整作業性の向上などを図る。
【0042】さらに、図17は、主変速レバー(44)
の前(後)進操作量が最大のとき並びに2分の1のとき
並びに4分の1のときの操向ハンドル(19)の操作に
より、変速入力連結部(76)が入力支点軸(55)中
心線方向に移動する変位量を変速減速操作量として表わ
したもので、操向ハンドル(19)の回転と変速入力連
結部(76)の変位量の関係を示している。
【0043】また、図18は、主変速レバー(44)の
前(後)進操作量が最大のとき並びに2分の1のとき並
びに4分の1のときの操向ハンドル(19)の回転と、
変速部材(25)の油圧モータ(24)の変速出力回転
数との関係を示すもので、主変速レバー(44)の操作
量が一定のとき、操向ハンドル(19)操向操作に対し
て変速部材(25)の変速出力回転数を比例して変化さ
せるから、図19に示す如く、副変速レバー(45)が
一定位置で副変速が同一速度に保たれているとき、直進
位置の操向ハンドル(19)を左方向(右方向)に約1
5度回転させる刈取り進路修正範囲では、操向入力部材
(56)の回転に対して変速入力連結部(76)が入力
支点軸(55)中心線方向に微少移動し、変速出力部材
(74)が直進と略同一位置に維持されると共に、操向
部材(28)の第2油圧ポンプ(26)によって第2油
圧モータ(27)を正転(逆転)させる操向出力によっ
て左方向(右方向)に旋回させ、未刈り穀稈(作物)列
の湾曲に合せる進路修正を行う。このとき、旋回内側の
走行クローラ(2)の減速量と、旋回外側の走行クロー
ラ(2)の増速量が略等しくなり、機体中心速度が直進
と略同一速度に保たれる。また、操向ハンドル(19)
を直進位置から15度以上回転させると、操向入力部材
(56)の回転によって変速結合部材(75)が押引動
作され、変速出力部材(74)が左旋回及び右旋回のい
ずれでも減速動作し、第1油圧ポンプ(23)及びモー
タ(24)の走行変速出力を減速させ、左右走行クロー
ラ(2)を同一方向に回転駆動させて前進(または後
進)させ、左右走行クローラ(2)の走行速度差により
左方向(右方向)に旋回するブレーキターン動作を行わ
せ、未刈り穀稈(作物)列から外れたときに元の列に戻
したり隣の列に移動させる進路修正を行う。さらに、操
向ハンドル(19)を約116度回転させると、ダンパ
(96)が作動して旋回出力が最高出力維持され、13
5度の切角範囲で機体中心速度が直進時の約4分の1に
減速され、旋回内側の走行クローラ(2)が逆転駆動さ
れ、左右走行クローラ(2)の間の旋回中心回りに機体
が旋回するスピンターン動作が行われ、左右走行クロー
ラ(2)の左右幅だけ旋回方向にずらせて機体を180
度方向転換させるもので、ハンドル切角0度からハンド
ル切角135度の範囲で操向ハンドル(19)を回転さ
せて左または右方向の旋回操作を行い、直進位置を中心
とした左右15度のハンドル(19)回転範囲で未刈り
穀稈(作物)列に沿って移動する条合せ進路修正を、直
進時の走行速度を維持し乍ら行うと共に、左右116度
乃至135度のハンドル(19)回転により、旋回部材
(28)を最高出力維持し乍ら、圃場枕地で機体を方向
転換させて次作業工程に移動させるスピンターン動作
を、直進時の約4分の1の走行速度(減速率25パーセ
ント)に自動的に減速して行う。
【0044】また、主変速レバー(44)の変速基準値
を切換える副変速レバー(45)副変速操作の低速及び
標準及び高速切換に比例させて旋回半径を小径乃至大径
に変化させ、第1油圧ポンプ(23)及びモータ(2
4)と走行クローラ(2)間の減速比並びに第2油圧ポ
ンプ(26)及びモータ(27)と走行クローラ(2)
間の減速比の設定、或いはスピンターン動作に必要な小
半径旋回に必要な走行駆動力の確保などを図るもので、
図20に示す如く、副変速レバー(43)を操作して副
変速機構(32)を高速または標準(刈取作業)または
低速に切換えたとき、左右走行クローラ(2)の速度差
が略一定に保たれ、車速が変更されると共に、車速の変
更にともなって左右走行クローラ(2)の旋回半径
(R)も変化する。
【0045】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、左右走行クローラ(2)を同一方向に同一速度で駆
動する変速部材(25)と、左右走行クローラ(2)を
逆方向に同一速度で駆動する操向部材(28)を設ける
クローラ作業車において、前記変速部材(25)の変速
量と操向部材(28)の操向量を相対的に関連させて変
化させるように構成したもので、車速の変更だけで旋回
内側走行クローラ(2)と旋回外側走行クローラ(2)
の速度差を変化させ、旋回半径を変化させることなく車
速を変更でき、四輪自動車の車速増減速と略同様の運転
感覚で走行クローラ(2)の車速変更を行うことがで
き、走行クローラ(2)の走行変速及び操向機能の向上
などを容易に図ることができるものである。
【0046】また、左右走行クローラ(2)を同一方向
に同一速度で駆動する変速部材(25)と、左右走行ク
ローラ(2)を逆方向に同一速度で駆動する操向部材
(28)を設けるクローラ作業車において、前記変速部
材(25)の変速量の変更によって操向部材(28)の
操向量を自動的に変化させるように構成したもので、車
速の変更だけで旋回内側走行クローラ(2)と旋回外側
走行クローラ(2)の速度差を変化させ、増速に伴う旋
回半径の拡大量だけ左右走行クローラ(2)の速度差を
大きくする一方、減速に伴う旋回半径の縮少量だけ左右
走行クローラ(2)の速度差を小さくし、旋回半径を変
化させることなく車速を変更でき、四輪自動車の車速増
減速と略同様の運転感覚で走行クローラ(2)の車速変
更を行うことができ、走行クローラ(2)の走行変速及
び操向機能の向上などを容易に図ることができるもので
ある。
【0047】また、変速部材(25)の変速量に比例さ
せて操向部材(28)の操向量を自動的に変化させるよ
うに構成したもので、操向操作が一定のとき、変速操作
だけで、旋回半径を一定に保って、車速を増減速変化さ
せることができ、車速の変更に対して旋回内側走行クロ
ーラ(2)の速度と旋回外側走行クローラ(2)の速度
の比が一定に保たれ、走行クローラ(2)の走行変速及
び操向機能の向上並びに走行変速及び操向制御の簡略化
などを容易に図ることができるものである。
【0048】また、車速を変更する変速操作によって操
向部材(28)の操向量を自動的に変化させるように構
成したもので、操向操作を行うことなく、旋回半径を略
一定に保ち乍ら車速を変更でき、四輪自動車のアクセル
ペダルに近似した走行クローラ(2)の変速操作と旋回
動作を容易に行わせることができ、走行クローラ(2)
の車速制御及び操向制御機能の向上並びに変速操作及び
操向操作の簡略化などを容易に図ることができるもので
ある。
【0049】また、変速具(44)操作によって変速部
材(25)を作動させて左右走行クローラ(2)の両方
を増速または減速させると共に、操向具(19)操作に
よって操向部材(28)を作動させて左右走行クローラ
(2)の駆動速度に差を生じさせ、旋回外側走行クロー
ラ(2)の回転数と旋回内側走行クローラ(2)の回転
数の比を略一定に保ち乍ら左右走行クローラ(2)を変
速制御するように構成したもので、操向具(19)操作
によって左または右方向に旋回しているとき、変速具
(44)操作によって左右走行クローラ(2)を増速ま
たは減速させて車速を変更しても旋回半径が略一定に維
持され、四輪自動車と略同様の運転感覚で操向及び変速
の各操作を行うことができ、走行変更操作に伴う進路の
修正などを不要にし、例えば作物列に沿わせる走行また
は圃場枕地での次作業工程位置への方向転換などを容易
に行うことができ、取扱い操作の簡略化並びに操縦性の
向上などを容易に図ることができるものである。
【0050】また、操向部材(28)の操向量の変更に
よって変速部材(25)の変速量を自動的に変化させる
ように構成したもので、旋回半径に比例して車速を自動
的に減速または増速でき、操向操作だけで旋回半径に適
した車速を容易に得ることができ、操向操作の簡略化並
びに変速及び操向制御機能の向上などを容易に図ること
ができるものである。
【0051】また、操向具(19)に連結させる操向軸
(55)と、変速具(44)に連結させる変速軸(5
2)を十字方向に延設させ、操向軸(55)の回転を操
向部材(28)に伝える操向連結部(70)と、変速軸
(52)の回転を変速部材(25)に伝える変速連結部
(76)を、操向軸(55)を中心とする略一円周上に
設け、かつ変速軸(52)の略軸芯線上に操向連結部
(70)を設けたもので、操向具(19)によって前記
操向及び変速連結部(70)(76)を回転移動させる
操向動作と、変速具(44)によって前記操向及び変速
連結部(70)(76)を摺動移動させる変速動作とに
区別して行わせ、操向及び変速構造の簡略化並びに操向
及び変速機能の向上などを容易に行うことができ、組立
及び調整など取扱い操作の簡略化並びに操向及び変速構
造のコンパクト化などを容易に図ることができ、しかも
直進走行時に変速操作が行われても左右走行クローラ
(2)速度を等速維持でき、直進性の向上などを容易に
図ることができるものである。
【0052】また、変速部材(25)による走行クロー
ラ(2)変速制御が中立時に操向部材(28)による走
行クローラ(2)操向制御を直進状態に保つように構成
したもので、走行変速が中立の状態で走行クローラ
(2)を停止させているとき、操向部材(28)が単独
で操作されても、操向部材(28)による走行クローラ
(2)の駆動を防止でき、操向操作の簡略化並びに操向
制御機能の向上などを容易に図ることができるものであ
る。
【0053】また、操向連結部(70)と変速連結部
(76)を略90度離間させて設け、操向軸(55)が
直進位置のときに変速軸(52)の回転によって操向連
結部(70)を略一定位置に保持し乍ら変速連結部(7
6)を移動させるように構成したもので、前進時並びに
後進時の変速連結部(76)の移動量を中立位置に対し
て略等しく形成し、操向量に比例させる車速減速量が前
後進ともに略等しくなり、操向操作によって旋回半径に
比例して車速を減速させる構造の簡略化並びに組立作業
性の向上などを容易に図ることができるものである。
【0054】また、操向軸(55)の軸芯線上に設ける
操向出力連結部(71)と変速出力連結部(77)を中
心に、変速軸(52)が中立のときに操向軸(55)の
回転によって操向連結部(70)と変速連結部(76)
を移動させるように構成したもので、操向及び変速出力
連結部(71)(77)を頂点とする円錐形の底辺を軌
跡として操向及び変速連結部(70)(76)が移動
し、走行変速が中立時に操向操作が行われても左右走行
クローラ(2)が停止維持され、操向及び変速構造の簡
略化並びに組立及び調整作業性の向上などを容易に図る
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】同平面図。
【図3】ミッションケースの説明図。
【図4】操向及び変速機構の説明図。
【図5】操向及び変速入力連結部の説明図。
【図6】ステアリングケースの側面図。
【図7】同正面図。
【図8】同平面図。
【図9】操向及び変速機構の平面説明図。
【図10】変速操作説明図。
【図11】操向操作説明図。
【図12】左右走行クローラの左右旋回出力線図。
【図13】操向ハンドルと操向及び変速連結部の動作線
図。
【図14】操向ハンドルと操向入力連結部の動作線図。
【図15】操向ハンドル回転時の操向部材出力線図。
【図16】左右走行クローラの旋回説明図。
【図17】操向ハンドルと変速入力連結部の動作線図。
【図18】操向ハンドル回転時の変速部材出力線図。
【図19】操向及び主変速時の走行クローラ駆動出力線
図。
【図20】操向及び副変速時の走行クローラ駆動出力線
図。
【符号の説明】
(2) 走行クローラ (19) 操向ハンドル(操向具) (25) 変速部材 (28) 操向部材 (44) 主変速レバー(変速具) (52) 変速入力軸(変速軸) (55) 入力支点軸(操向軸) (70) 操向入力連結部(操向連結部) (71) 操向出力連結部 (76) 変速入力連結部(変速連結部) (77) 変速出力連結部
フロントページの続き Fターム(参考) 2B043 AA03 AB02 AB07 AB11 BA02 BA05 BB14 DA04 DA05 DB02 DB18 2B076 AA03 DA03 DA15 DB08 DC01 DC03 DD02 3D052 AA01 AA02 AA05 AA17 AA19 BB01 BB08 BB11 DD01 DD03 DD04 EE01 FF01 GG03 HH01 JJ00 JJ10 JJ21 JJ31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右走行クローラを同一方向に同一速度
    で駆動する変速部材と、左右走行クローラを逆方向に同
    一速度で駆動する操向部材を設けるクローラ作業車にお
    いて、前記変速部材の変速量と操向部材の操向量を相対
    的に関連させて変化させるように構成したことを特徴と
    するクローラ作業車。
  2. 【請求項2】 左右走行クローラを同一方向に同一速度
    で駆動する変速部材と、左右走行クローラを逆方向に同
    一速度で駆動する操向部材を設けるクローラ作業車にお
    いて、前記変速部材の変速量の変更によって操向部材の
    操向量を自動的に変化させるように構成したことを特徴
    とするクローラ作業車。
  3. 【請求項3】 変速部材の変速量に比例させて操向部材
    の操向量を自動的に変化させるように構成したことを特
    徴とする請求項1に記載のクローラ作業車。
  4. 【請求項4】 車速を変更する変速操作によって操向部
    材の操向量を自動的に変化させるように構成したことを
    特徴とする請求項1に記載のクローラ作業車。
  5. 【請求項5】 変速具操作によって変速部材を作動させ
    て左右走行クローラの両方を増速または減速させると共
    に、操向具操作によって操向部材を作動させて左右走行
    クローラの駆動速度に差を生じさせ、旋回外側走行クロ
    ーラの回転数と旋回内側走行クローラの回転数の比を略
    一定に保ち乍ら左右走行クローラを変速制御するように
    構成したことを特徴とする請求項1に記載のクローラ作
    業車。
  6. 【請求項6】 操向部材の操向量の変更によって変速部
    材の変速量を自動的に変化させるように構成したことを
    特徴とする請求項1に記載のクローラ作業車。
  7. 【請求項7】 操向具に連結させる操向軸と、変速具に
    連結させる変速軸を十字方向に延設させ、操向軸の回転
    を操向部材に伝える操向連結部と、変速軸の回転を変速
    部材に伝える変速連結部を、操向軸を中心とする略同一
    円周上に設け、かつ変速軸の略軸芯線上に操向連結部を
    設けたことを特徴とする請求項5に記載のクローラ作業
    車。
  8. 【請求項8】 変速部材による走行クローラ変速制御が
    中立時に操向部材による走行クローラ操向制御を直進状
    態に保つように構成したことを特徴とする請求項1に記
    載のクローラ作業車。
  9. 【請求項9】 操向連結部と変速連結部を略90度離間
    させて設け、操向軸が直進位置のときに変速軸の回転に
    よって操向連結部を略一定位置に保持し乍ら変速連結部
    を移動させるように構成したことを特徴とする請求項7
    に記載のクローラ作業車。
  10. 【請求項10】 操向軸の軸芯線上に設ける操向出力連
    結部と変速出力連結部を中心に、変速軸が中立のときに
    操向軸の回転によって操向連結部と変速連結部を移動さ
    せるように構成したことを特徴とする請求項8に記載の
    クローラ作業車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115848491A (zh) * 2022-12-22 2023-03-28 浙江九奇机械有限公司 一种履带式自动收集采茶机
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