JP4065362B2 - クローラ走行車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば圃場の穀稈を連続的に刈取って脱穀するコンバインまたは耕耘トラクタまたは圃場管理車などのクローラ走行車に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、走行変速レバーの操作によって左右走行クローラの駆動速度を無段階に変更して車速を変速させると共に、操向ハンドルの回転操作によって左右走行クローラの駆動速度の差を無段階に変更して走行進路を変更させる技術がある。しかし乍ら、一般の四輪自動車に比べて走行速度が遅いから、作業者が希望する旋回方向と操向ハンドルの回転操作が一致しているか否かを操作中に容易に判断し得ず、また操向ハンドルが丸形では回転操作角度を作業者が容易に認識し得ず、操向ハンドルの切り戻しなど操向操作の補正が遅れて希望する進路から離れ易くなると共に、操向ハンドル操作と別に作業部(コンバインの刈取部など)の昇降操作を行う必要があり、圃場作業での枕地方向転換操作の簡略化などを容易に行い得ない等の問題がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、エンジンの駆動力を左右走行クローラに伝える差動機構と、左右走行クローラの駆動速度を変速レバーを介して無段階に変更させる変速部材と、左右走行クローラの駆動速度の差を操向レバーを介して無段階に変化させる操向部材を設けるクローラ走行車において、運転台の上面にステアリングコラムを立設し、同ステアリングコラムの上面に操向レバーを取付けて、同操向レバーに連動連結して前記操向部材を制御する操向機構と、前記変速レバーに連動連結して前記変速部材を制御する変速機構とを、上記ステアリングコラムに内設させたクローラ走行車であって、前記操向レバーと操向機構を連結させる操向入力軸と、前記変速レバーと変速機構を連結させる変速入力軸と、前記変速部材に変速機構を連結させる変速操作軸と、前記操向部材に操向機構を連結させる操向操作軸を前記ステアリングコラムに取り付け、上記変速入力軸芯線上に、操向機構の操向入力部材と操向結合部材を連結させる操向入力連結部を配設させ、変速入力軸芯線と交叉する直線上に、変速機構の変速入力部材と変速結合部材を連結させる変速入力連結部を配設させ、変速入力軸芯線と操向入力軸芯線が交叉する軸芯交点を中心とする円周上に、変速入力連結部並びに操向入力連結部を配設させ、操向入力軸芯線上に、変速機構の変速出力部材と変速結合部材を連結させる変速出力連結部と、操向機構の操向出力部材と操向結合部材を連結させる操向出力連結部を配設させ、変速入力軸と操向入力軸の軸芯交点に対する変速出力連結部の距離と、操向出力連結部の距離を異ならせ、変速出力連結部と操向出力連結部を同一直線上で離間させたもので、前記変速機構及び操向機構と操向レバーの連結構造の簡略化並びに連結精度の向上などを容易に行い得、前後進切換に伴う逆ハンドルの防止など操向機能の向上を容易に図り得ると共に、操向レバーの倒し角によって旋回方向を作業者が容易に予測し得、操向操作の補正などを適正に行えて希望する進路を容易に維持し得、運転操作性の向上などを容易に図り得るものである。
【0004】
また、操向レバーの左右揺動によって左右走行クローラを旋回動作させ、操向レバーの前後揺動によって作業部を昇降動作させるように構成したもので、作業者が片手で操向操作し乍ら作業部の昇降操作を行い得、両手を用いて操向操作と作業部昇降操作を各別に行う面倒がなく、運転操作性の向上などを容易に図り得るものである。
【0005】
また、操向レバーの操向操作量を増幅して変速機構及び操向機構に伝えるように構成したもので、変速機構及び操向機構の切換(回転)量に対して操向レバーの切換(回転)量を少なくし得、操向レバー取付構造の簡略化、並びに変速機構及び操向機構のコンパクト化及び制御出力ストローク(変化量)の拡大などを容易に行い得、変速機能及び操向機能の向上などを容易に図り得るものである。
【0006】
また、直進位置で略垂直に起立させる操向レバーの左右倒れ角度を30度以上に形成したもので、従来のサイドクラッチ操向構造のものよりも操向操作ストロークを大きく形成することにより、旋回半径を無段階変更する操向部材制御の利点が強調され、旋回半径が大きい進路修正並びに旋回半径が小さい方向転換の両方の操向操作性を容易に向上し得、かつ旋回に伴う走行減速など変速及び操向機能の向上などを容易に図り得るものである。
【0007】
また、操向レバーの直進位置を中心に操向操作の不感帯域を形成したもので、直進位置を中心とする操向レバーの微少操作による操向及び変速制御を阻止することにより、旋回開始初期の旋回動作が過敏になる不具合を容易になくし得、蛇行走行などを容易に防止し得、かつブレーキターンまたはスピンターン時の旋回動作を機敏に行わせ得、運転操作性の向上並びに旋回機能の向上などを容易に図り得るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2は同平面図であり、図中(1)は左右一対の走行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)に架設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀部、(8)は刈刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備える刈取部、(11)は刈取フレーム(12)を介して刈取部(8)を昇降させる油圧シリンダ、(13)は排藁チェン(14)終端を臨ませる排藁処理部、(15)は脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒(16)を介して搬入する穀物タンク、(17)は前記タンク(15)の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、(18)は操向レバー(19)及び運転席(20)などを備える運転台、(21)は運転席(20)下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0009】
さらに、図3に示す如く、前記走行クローラ(2)を駆動するミッションケース(22)は、1対の第1油圧ポンプ(23)及び第1油圧モータ(24)を備えて走行主変速用の油圧式無段変速機構を形成する変速部材(25)と、1対の第2油圧ポンプ(26)及び第2油圧モータ(27)を備えて旋回用の油圧式無段変速機構を形成する操向部材(28)とを備え、前記エンジン(21)の出力軸(21a)に第1及び第2油圧ポンプ(23)(26)の入力軸(29a)(29b)を伝達ベルト(30a)(30b)によって連結させ、前記各油圧ポンプ(23)(26)を駆動するように構成している。
【0010】
また、前記第1油圧モータ(24)の出力軸(31)に、副変速機構(32)及び差動機構(33)を介して左右走行クローラ(2)の各駆動輪(34)を連動連結させるもので、前記差動機構(33)は左右対称の1対の遊星ギヤ機構(35)(35)を有し、各遊星ギヤ機構(35)は1つのサンギヤ(36)と、該サンギヤ(36)の外周で噛合う3つのプラネタリギヤ(37)と、これらプラネタリギヤ(37)に噛合うリングギヤ(38)などで形成している。
【0011】
前記プラネタリギヤ(37)はサンギヤ軸(39)と同軸線上とのキャリヤ軸(40)のキャリヤ(41)にそれぞれ回転自在に軸支させ、左右のサンギヤ(36)(36)を挾んで左右のキャリヤ(41)を対向配置させると共に、前記リングギヤ(38)は各プラネタリギヤ(37)に噛み合う内歯(38a)を有してサンギヤ軸(39)とは同一軸芯上に配置させ、キャリヤ軸(40)に回転自在に軸支させ、キャリヤ軸(40)を延設して車軸を形成して駆動輪(34)を軸支させている。
【0012】
また、走行用の油圧式無段変速部材(25)は、第1油圧ポンプ(23)の回転斜板の角度変更調節により第1油圧モータ(24)の正逆回転と回転数の制御を行うもので、第1油圧モータ(24)の回転出力を出力軸(31)の伝達ギヤ(42)より各ギヤ(43)(44)(45)及び副変速機構(32)を介して、サンギヤ軸(39)に固定したセンタギヤ(46)に伝達してサンギヤ(36)を回転するように構成している。前記副変速機構(32)は、前記ギヤ(44)を有する副変速軸(47)と、前記ギヤ(45)を介してセンタギヤ(46)に噛合うギヤ(48)を有する駐車ブレーキ軸(49)とを備え、副変速軸(47)とブレーキ軸(49)間に各1対の低速用ギヤ(50)(51)・中速用ギヤ(52)(53)・高速用ギヤ(54)(48)を設けて、低中速スライダ(55)及び高速スライダ(56)のスライド操作によって副変速の低速・中速・高速の切換を行うように構成している。なお低速・中速間及び中速・高速間には中立を有する。また前記ブレーキ軸(49)に駐車ブレーキ(57)を設けると共に、刈取部(8)に回転力を伝達する刈取PTO軸(58)にギヤ(59)(60)及び一方向クラッチ(61)を介して副変速軸(47)を連結させ、刈取部(8)を車速同調速度で駆動している。
【0013】
上記のように、前記センタギヤ(46)を介しサンギヤ軸(39)に伝達された第1油圧モータ(24)からの駆動力を、左右の遊星ギヤ機構(35)を介して左右キャリヤ軸(40)に伝達させると共に、左右キャリヤ軸(40)に伝達された回転を左右の駆動輪(34)にそれぞれ伝え、左右走行クローラ(2)を駆動するように構成している。
【0014】
さらに、旋回用の油圧式無段変速機構で形成する操向部材(28)は、第2油圧ポンプ(26)の回転斜板の角度変更調節により第2油圧モータ(27)の正逆回転と回転数の制御を行うもので、操向出力ブレーキ(62)を有するブレーキ軸(63)と、操向出力クラッチ(64)を有するクラッチ軸(65)と、前記の左右リングギヤ(38)の外歯(38b)に常時噛合させる左右入力ギヤ(66)(67)を設け、第2油圧モータ(27)の出力軸(68)に前記ブレーキ軸(63)及び操向出力クラッチ(64)を介してクラッチ軸(65)を連結させ、クラッチ軸(65)に正転ギヤ(69)を介して右入力ギヤ(67)を連結させ、またクラッチ軸(65)に正転ギヤ(69)及び逆転ギヤ(70)を介して左入力ギヤ(66)を連結させている。そして、副変速スライダ(55)(56)の中立によって前記ブレーキ(62)を入にしかつクラッチ(64)を切にする一方、前記中立以外の副変速出力時にブレーキ(62)を切にしかつクラッチ(64)を入にし、右側のリングギヤ(38)の外歯(38b)に正転ギヤ(69)を介してモータ(27)回転力を伝え、また左側のリングギヤ(38)の外歯(38b)に正転ギヤ(69)及び逆転ギヤ(70)を介してモータ(27)回転を伝え、第2油圧モータ(27)を正転(逆転)時、左右同一回転数で、左リングギヤ(38)を逆転(正転)させ、かつ右リングギヤ(38)を正転(逆転)とさせるように構成している。
【0015】
而して、旋回用の第2油圧モータ(27)を停止させて左右リングギヤ(38)を静止固定させた状態で、走行用の第1油圧モータ(24)を駆動すると、第1油圧モータ(24)からの回転出力はセンタギヤ(46)から左右のサンギヤ(36)に同一回転数で伝達され、左右遊星ギヤ機構(35)のプラネタリギヤ(37)・キャリヤ(41)を介して左右の走行クローラ(2)が左右同一回転方向で同一回転数によって駆動され、機体の前後方向直進走行が行われる。一方、走行用の第1油圧モータ(24)を停止させて左右のサンギヤ(36)を静止固定させた状態で、旋回用の第2油圧モータ(27)を正逆回転駆動すると、左側の遊星ギヤ機構(35)が正或いは逆回転、また右側の遊星ギヤ機構(35)が逆或いは正回転し、左右走行クローラ(2)を逆方向に駆動し、機体を左或いは右に旋回させる。また、走行用の第1油圧モータ(24)を駆動させながら、旋回用の第2油圧モータ(27)を駆動することにより、機体が左右に旋回して進路が修正されるもので、機体の旋回半径は第2油圧モータ(27)の出力回転数によって決定される。
【0016】
さらに、図2、図4乃至図11に示す如く、前記運転台(18)の前部上面にステアリングコラム(71)を立設固定させ、ステアリングコラム(71)上面上方側に操向レバー(19)を縦軸回りに回転自在に取付けると共に、運転台(18)左側にサイドコラム(72)を設け、サイドコラム(72)下方にミッション(22)を配設させ、主変速レバー(73)、副変速レバー(74)、刈取クラッチレバー(75)、脱穀クラッチレバー(76)を前記サイドコラム(72)に取付ける。また、前記ステアリングコラム(71)は、アルミニウム合金鋳物を成形加工して形成し、左右に分割自在な2つ割れ構造で複数のボルト(77)で締結して箱形に形成している。
【0017】
また、前記ステアリングコラム(71)上部にレバー台(78)を一体形成し、レバー台(78)に左右揺動軸(79)を固定させ、左右揺動軸(79)に大径ベベルギヤ(80)を回転自在に軸支させ、大径ベベルギヤ(80)のボス部に設けるデテントボール(81)を左右揺動軸(79)に弾圧係合させると共に、大径ベベルギヤ(80)のボス部に受筒(82)を固定させ、受筒(82)に前後揺動軸(83)を回転自在に軸支させ、受筒(82)に設けるデテントボール(84)を前後揺動軸(83)に弾圧係合させる。また、前後揺動軸(83)にレバーブラケット(85)を固定させ、レバーブラケット(85)に操向レバー(19)基端を固定させて立設させると共に、前後揺動軸(83)に刈取部昇降レバー(86)を固定させるもので、デテントボール(84)によって中立起立させる操向レバー(19)を前後揺動軸(83)回りに前後方向に揺動させ、刈取部昇降レバー(86)を揺動させて前記油圧シリンダ(11)の制御バルブ(図示省略)を上昇側または下降側に切換え、油圧シリンダ(11)を上昇または下降動作させて刈取部(8)を上昇または下降させる。
【0018】
上記のように、操向レバー(19)の左右揺動によって左右走行クローラ(2)を旋回動作させ、操向レバー(19)の前後揺動によって前記昇降レバー(86)を介して作業部である刈取部(8)を昇降動作させるように構成し、作業者が片手で操向操作し乍ら作業部(8)の昇降操作を行い、両手を用いて操向操作と作業部(8)昇降操作を各別に行う面倒がなく、運転操作性の向上などを図る。
【0019】
また、前記ステアリングコラム(71)上部に操向入力軸(87)上端部を回転自在に軸支させ、小径ベベルギヤ(88)とデテント板(89)を操向入力軸(87)上端部に固定させ、前記大径ベベルギヤ(80)に小径ベベルギヤ(88)を噛合させるもので、デテントボール(81)によって直進位置に起立させる操向レバー(19)を左右揺動軸(79)回りに左右方向に揺動させ、各ベベルギヤ(80)(88)を介して操向レバー(19)揺動量を略2倍に増幅させて操向入力軸(87)に伝え、ステアリングコラム(71)内部の略中央で上下方向に延設させる操向入力軸(87)を操向レバー(19)左右揺動操作によって回転させる。
【0020】
さらに、前記ステアリングコラム(71)の左側面で上下幅略中間に軸受部材(90)を着脱自在に固定させ、変速入力軸(91)の一端部を軸受部材(90)にベアリング(92)を介して回転自在に片持ち支持させ、変速入力軸(91)を左右方向に略水平に軸支させると共に、操向入力軸(87)下端に自在継手(93)を介して入力支点軸(94)上端側を連結させ、入力支点軸(94)に操向入力部材(95)を固定させ、変速入力軸(91)に操向入力部材(95)を回転自在に取付けると共に、操向入力部材(95)に入力連結体(96)を着脱自在に固定させ、連係ボルト(97)によって前記操向入力部材(95)と入力連結体(96)を連結させ、また変速入力軸(91)にベアリング(95a)を介して操向入力部材(95)を回転自在に軸支させ、操向入力部材(95)を操向入力軸(87)回りに回転自在に支持させる。また、前記操向入力軸(87)の正逆転によって操向入力部材(95)を略垂直な入力軸(87)芯線回りに正逆転させると共に、前記変速入力軸(91)の正逆転によって略水平な左右方向の入力軸(91)芯線回りに入力支点軸(94)及び操向入力部材(95)を前後方向に傾動させるもので、垂直方向の操向入力軸(87)芯線と左右水平方向の変速入力軸(91)芯線とが直角交叉する交点に自在継手(93)を取付け、操向レバー(19)の操向入力軸(87)正逆転操作により操向入力軸(87)芯線回りに操向入力部材(95)と入力連結体(96)を正逆転させる。
【0021】
さらに、前記ステアリングコラム(71)の下部前側に主変速軸(99)を回転自在に軸支させ、左右方向に略水平に横架させる主変速軸(99)の左側端をステアリングコラム(71)の左側外方に突設させると共に、サイドコラム(72)下方の機台(3)に回転自在に設ける中介軸(100)に、リンク(101)(102)並びに長さ調節ターンバックル(103)付きロッド(104)を介して主変速軸(99)を連結させる。また、図4の如く、レバー支点軸(105)を介して機台(3)に回転自在に支点板(106)を取付け、支点板(106)に筒軸(107)を介して主変速レバー(73)基部を左右方向に揺動自在に取付けると共に、支点板(106)にリンク(108)(109)を介して中介軸(100)を連結させ、主変速レバー(73)をレバー支点軸(105)回りに前後方向に揺動させる変速操作によって主変速軸(99)を正逆転させる。また、ロッド形主変速部材(110)及び上連結板(111)及び下リンク(112)を介して変速入力軸(91)に主変速軸(99)を連結させ、主変速レバー(73)の主変速軸(99)正逆転操作により前記操向入力部材(95)を変速入力軸(91)芯線回りに前後に傾動させる。
【0022】
さらに、筒軸形の操向出力軸(113)を前記主変速軸(99)に回転自在に取付け、リンク形操向出力部材(114)を操向出力軸(113)に固定させると共に、ロッド形操向結合部材(115)の上端部を前記入力連結体(96)に自在継手形操向入力連結部(116)を介して連結させ、球関継手形操向出力連結部(117)を介して操向結合部材(115)の下端部を操向出力部材(114)に連結させ、走行進路を変更させる操向機構(118)を構成している。
【0023】
さらに、前記操向出力軸(113)の上方で該軸(113)と略平行に変速出力軸(119)をステアリングコラム(71)内部に回転自在に軸支させ、リンク形変速出力部材(120)を変速出力軸(119)に固定させると共に、ロッド形変速結合部材(121)の上端部を前記入力連結体(96)に自在継手形変速入力連結部(122)を介して連結させ、球関継手形変速出力連結部(123)を介して変速結合部材(121)の下端部を変速出力部材(120)に連結させ、走行速度の変更並びに前後進の切換を行う変速機構(124)を構成している。
【0024】
さらに、互に回転自在な二重軸構造の内側の操向操作軸(125)並びに外側の変速操作軸(126)をステアリングコラム(71)の下部後側で左右幅中央の軸受部(127)に回転自在に取付けるもので、長さ調節自在な球関継手軸(128)及び変速リンク(129)(130)を介して前記変速出力軸(119)に変速操作軸(126)上端部を連結させると共に、長さ調節自在な球関継手軸(131)及び操向リンク(132)(133)を介して前記操向出力軸(113)に操向操作軸(125)上端部を連結させる。
【0025】
また、前記各操作軸(125)(126)は同一軸芯上に略垂直にステアリングコラム(71)底部に立設させ、各操作軸(125)(126)上端部をステアリングコラム(71)内部に延設させて各出力軸(113)(119)に連結させると共に、ステアリングコラム(71)底面下方に各操作軸(125)(126)下端部を突設させ、前記運転台(20)の作業者搭乗ステップ(134)下面側に各操作軸(125)(126)下端側を延設させるもので、前記変速部材(25)の出力制御軸(135)に車速制御アーム(136)を固定させ、ターンバックル(137)付き長さ調節自在車速ロッド(138)及び車速リンク(139)を介して前記変速操作軸(126)下端部に車速制御アーム(136)を連結させ、出力制御軸(135)の正逆転操作により第1油圧ポンプ(23)斜板角調節を行って第1油圧モータ(24)の回転数制御及び正逆転切換を行い、走行速度(車速)の無段階変更並びに前後進の切換を行う。また、前記操向部材(28)の出力制御軸(140)に操向制御アーム(141)を固定させ、ターンバックル(142)付き長さ調節自在旋回ロッド(143)及び旋回リンク(144)を介して操向操作軸(125)下端部に操向制御アーム(141)を連結させ、出力制御軸(140)の正逆転操作により第2油圧ポンプ(26)斜板角調節を行って第2油圧モータ(27)の回転数制御及び正逆転切換を行い、操向角度(旋回半径)の無段階変更並びに左右旋回方向の切替を行う。
【0026】
さらに、前記ステアリングコラム(71)の右側外面にアクセルレバー(145)を前後方向回転自在に設け、エンジン(21)にアクセルレバー(145)を連結させるアクセルワイヤ(146)をステアリングコラム(71)前面内側に沿わせて下方から延出させ、アクセルレバー(145)によってエンジン(21)回転数を手動調節すると共に、前記ステアリングコラム(71)後面にメンテナンス窓(147)を開設させ、着脱自在な蓋(148)によってメンテナンス窓(147)を閉鎖している。
【0027】
上記のように、変速機構(124)動作量に比例させて操向機構(118)操向量を変化させるもので、高速側走行変速によって操向量を自動的に拡大させ、かつ低速側走行変速によって操向量を自動的に縮少させ、操向レバー(19)の一定量の操作によって走行速度に関係なく左右走行クローラ(2)の旋回半径を略一定に維持させ、農作業走行速度の変更並びに作物列などに機体を沿わせる進路修正などを行わせると共に、逆円錐形の変速機構(124)並びに操向機構(118)を形成し、操向操作によって操向入力軸(87)を回転させて操向入力部材(95)を作動させ、例えば旋回させ乍ら走行速度を減速させる動作を行わせ、変速操作によって変速入力軸(91)を回転させて操向入力部材(95)を作動させ、走行変速による旋回半径の拡大縮少並びに走行変速中立による旋回出力の中止などの操作を行わせる。
【0028】
また、操向入力部材(95)と操向結合部材(115)を連結させる操向入力連結部(116)を変速入力軸(91)芯線上に配設させ、変速入力部材(96)と変速結合部材(121)を連結させる変速入力連結部(122)を、変速入力軸(91)芯線と交叉する直線(A)上に配設させ、操向入力軸(87)及び変速入力軸(91)を中心とする操向入力部材(95)の相対的な運動を容易に設定でき、設計及び組立及び構造の簡略化並びに動作の信頼性向上などを図れると共に、変速入力軸(91)芯線と操向入力軸(87)芯線が交叉する軸芯交点(B)を中心とする円周(C)上に、変速入力連結部(122)並びに操向入力連結部(116)を配設させ、操向入力部材(95)などの構造の簡略化及びコンパクト化などを図るもので、変速出力部材(120)と変速結合部材(121)を連結させる変速出力連結部(123)と、操向出力部材(114)と操向結合部材(115)を連結させる操向出力連結部(117)を、操向入力軸(87)芯線上に配設させ、前進時と後進時の変速切換による逆ハンドル現像を防止し、変速出力部材(120)及び操向出力部材(114)の設計及び組立及び構造の簡略化並びに動作の信頼性向上などを図ると共に、変速入力軸(91)と操向入力軸(87)の軸芯交点(B)に対する変速出力連結部(123)の距離と、操向出力連結部(117)の距離を異ならせ、変速出力連結部(123)と操向出力連結部(117)を同一直線(D)上で離間させることによって各連結部(117)(123)の干渉防止並びに移動範囲の設定などを容易に行え、変速結合部材(121)及び操向結合部材(115)を狭少場所に設置できるように構成している。
【0029】
上記のように、左右走行クローラ(2)を同一方向に同一速度で駆動する変速部材(25)と、左右走行クローラ(2)を逆方向に同一速度で駆動する操向部材(28)を設けるクローラ走行車において、前記変速部材(25)及び操向部材(28)を制御する変速機構(124)及び操向機構(118)を同一ケースであるステアリングコラム(71)に内設させ、前記ステアリングコラム(71)に単一の操向レバー(19)を設ける。そして、前記変速機構(124)及び操向機構(118)と操向レバー(19)の連結構造の簡略化並びに連結精度の向上などを行い、前後進切換に伴う逆ハンドルの防止など操向機能の向上を図ると共に、操向レバー(19)の倒し角によって旋回方向を作業者が容易に予測し、操向操作の補正などを適正に行えて希望する進路を維持し、運転操作性の向上などを図る。
【0030】
また、前記大径ギヤ(80)と小径ギヤ(88)の増速伝達により、操向レバー(19)の操向操作量を増幅して変速機構(124)及び操向機構(118)に伝えるように構成し、変速機構(124)及び操向機構(118)の切換(回転)量に対して操向レバー(19)の切換(回転)量を少なくし、操向レバー(19)取付構造の簡略化、並びに変速機構(124)及び操向機構(118)のコンパクト化及び制御出力ストローク(変化量)の拡大などを行い、変速機能及び操向機能の向上などを図る。
【0031】
また、変速入力連結部(116)と、操向入力連結部(122)を、変速入力軸(91)と操向入力軸(87)の軸芯交点(B)を中心とする円周(C)上で約90度離間させ、変速入力軸(91)の回転によって操向入力連結部(116)を一定位置に維持させかつ変速入力連結部(122)の変位量を最大にして走行変速を行わせると共に、前記各入力連結部(116)(122)を移動させる平面上に変速入力軸(91)を配置させる構造で各連結部(116)(122)の移動量を容易に確保し、コンパクトで機能的に操向入力部材(95)を配置させるもので、操向入力軸(87)回りに約90度の範囲内で変速入力連結部(122)及び操向入力連結部(116)を移動させ、前後進切換による逆ハンドル現像の防止並びに各入力連結部(116)(122)の移動量の確保と共に、操向入力軸(87)を回転させる操向角度に応じて変速入力連結部(122)を減速方向に移動させる動作と、旋回内側の走行クローラ(2)を中心に方向転換させるスピンターン動作を容易に行わせ、コンパクトな構造で機能的に構成している。また、前記スピンターン動作は、操向部材(28)の出力により差動機構(33)を介して左右走行クローラ(2)の一方を正転させかつもう一方を逆転させ、左右走行クローラ(2)の前後及び左右中心点回りに旋回させる動作であり、前後進走行と旋回とが同時に行われて前後進出力である変速部材(25)の回転と旋回出力である操向部材(28)の回転の割合により旋回半径が決定される。さらに、変速出力軸(119)及び操向出力軸(113)を変速入力軸(91)と略平行に設け、前記各出力軸(113)(119)を複数に分割自在なケースを形成するコラム(71)に高精度で軸支させると共に、変速入力軸(91)並びに前記各出力軸(113)(119)を左右方向に延設させることによって機体前後方向の連結構造を容易に得られ、主変速レバー(73)と変速入力軸(91)の連結、並びに変速部材(25)及び操向部材(28)と前記出力軸(113)(119)との連結を容易に行え、操作構造の簡略化並びに取扱い性向上などを図れるように構成している。
【0032】
さらに、図12及び図13に示す如く、前記連係ボルト(97)を遊嵌挿通させる位相調節長孔(149)を入力連結体(96)に開設させると共に、操向入力軸(87)芯線を中心とする同一円周上に前記長孔(149)を形成し、変速入力軸(91)をボルト形基準設定部材(98)と中立設定孔(150)の係合によって走行変速中立位置に固定させた状態で、操向入力部材(95)だけを回転させ、変速入力軸(91)に対して左右に回転させて操向入力部材(95)の相対位置を修正するもので、操向レバー(19)操作によって決定される旋回中立位置と走行速度の中立位置を設定する。また、変速入力軸(91)を基準位置に固定させる基準設定部材(98)を係脱自在に設け、図12に示すボルト止め体(98a)を外し、図13のように基準設定部材(98)先端を中立設定孔(150)に係入させ、走行変速の中立位置並びに操向直進位置を中立設定孔(150)と基準設定部材(98)の係合によって確定し、図8及び図11に示すジョイントナット(121a)(115a)の螺出入操作により、変速結合部材(121)または操向結合部材(115)などの連結長さを伸縮させる組立時の調整などを行い、組立作業性の向上などを図るように構成している。
【0033】
さらに、図14乃至図16に示す如く、前記大径ギヤ(80)は、外周に複数の歯(151)を形成し、直進位置の1本の歯を欠落させて円弧(152)を形成し、操向レバー(19)の左右方向揺動角度を66度とし、左操向回転または右操向回転の角度を33度に設定し、操向レバー(19)操作角度を従来のサイドクラッチ構造よりも大きく形成する。また、前記小径ギヤ(88)は、外周に複数の歯(153)を形成し、直進位置の歯(153a)の両側に円弧(154)を形成し、前記大径ギヤ(80)に対して小径ギヤ(88)の直径を約2分の1に形成し、図15に示す各ギヤ(80)(88)直進支持状態で前記円弧(152)(154)によって各ギヤ(80)(88)が遊転支持され、操向レバー(19)の不感帯を直進位置に形成すると共に、操向入力軸(87)芯線回りに操向入力部材(95)及び入力連結体(96)を66度の範囲で正転または逆転させ、操向入力部材(95)が回転移動する平面上に変速入力軸(91)及び主変速部材(110)上端部を配置させる空間を確保し、変速入力軸(91)芯線上に操向入力連結部(116)を設ける構造、並びに同一円周上で前記各入力連結部(116)(122)を90度離間させる構造を容易に得られ、構造のコンパクト化、設計組立の簡略化などを図れるように構成している。
【0034】
上記のように、直進位置で略垂直に起立させる操向レバー(19)の左右倒れ角度を30度以上に形成し、従来のサイドクラッチ操向構造のものよりも操向操作ストロークを大きく形成することにより、旋回半径を無段階変更する操向部材(28)制御の利点が強調され、旋回半径が大きい進路修正並びに旋回半径が小さい方向転換の両方の操向操作性を向上させ、かつ旋回に伴う走行減速など変速及び操向機能の向上などを図ると共に、操向レバー(19)の直進位置を中心に操向操作の不感帯域を形成し、直進位置を中心とする操向レバー(19)の微少操作による操向及び変速制御を阻止することにより、旋回開始初期の旋回動作が過敏になる不具合をなくし、蛇行走行などを防止し、かつブレーキターンまたはスピンターン時の旋回動作を機敏に行わせ、運転操作性の向上並びに旋回機能の向上などを図る。
【0035】
また、前記デテント板(89)のデテントカム(155)中央に直進ノッチ(157)を形成すると共に、前記ステアリングコラム(71)上面壁にデテント軸(158)を回転自在に軸支させ、デテント軸(158)下端部にデテントアーム(159)を固定させ、デテントアーム(159)にローラ軸(160)を介してデテントローラ(161)を回転自在に軸支させ、前記デテントカム(155)にデテントローラ(161)を当接させ、直進ノッチ(157)に係脱自在にデテントローラ(161)を係合させ、操向レバー(19)を直進位置に支持させる。また、前記デテント軸(158)上端側にデテントレバー(162)を固定させ、デテント軸(158)に巻装させる中立バネ(163)の一端をデテントレバー(162)に係止させ、ステアリングコラム(71)の受板(164)に中立バネ(163)の他端を当接させ、デテントカム(155)及び直進ノッチ(157)にデテントローラ(161)を中立バネ(163)によって弾圧当接させている。また、操向レバー(19)の直進位置をオンオフ切換によって電気的に検出するマイクロスイッチ型直進センサ(165)をデテントレバー(162)に取付けている。
【0036】
さらに、図10、図11に示す如く、前記旋回ロッド(143)中間部に伸縮ダンパ(166)を設けるもので、一方のロッド(143)端部に固定させるバネケース(167)と、他方のロッド(143)端部に摺動自在に係止させるバネ座(168)(169)と、バネ座(168)(169)を介して圧縮状態にロッド(143)に巻装させる圧縮バネ(170)を、前記ダンパ(166)に備え、操向レバー(19)の操向操作による押し方向と引き方向の双方向で前記ロッド(143)に一定以上の押引力が作用したとき、即ち、操向レバー(19)の倒し角28度(85パーセント)操作により、操向制御アーム(141)が最高出力位置に移動したとき、前記バネ(170)が圧縮してロッド(143)を伸縮させ、第2油圧ポンプ(26)を最高出力維持した状態で操向レバー(19)をさらに旋回方向に回転操作させ、操向レバー(19)を倒し角28度から倒し角33度まで操作するように構成している。
【0037】
さらに、図10、図17、図18に示す如く、前記車速制御アーム(136)にピン(171)を固定させ、前記ピン(171)を摺動自在に貫挿させる長孔(172)を前記車速ロッド(138)端部に形成し、車速ロッド(138)を車速制御アーム(136)に長孔(172)及びピン(171)を介して連結させると共に、車速制御アーム(136)の制御軸(135)と同軸上にデテントカム(173)を固定させ、前記カム(173)にデテントローラ(174)をバネ(175)によって弾圧させ、前記カム(173)とローラ(174)によって車速制御アーム(136)を中立位置に自動的に復動させ、前記アーム(136)の中立支持によって第1油圧モータ(24)を停止維持し、かつ前記アーム(136)が中立で主変速レバー(73)が中立操作位置のときに前記長孔(172)の長手方向の略中央にピン(171)を位置させ、前記ロッド(138)の押引による前後進変速の両方に略等しいストロークがピン(171)に対して形成され、前後進変速の両方で前記アーム(136)が略対称(正逆転)動作を行うように構成している。
【0038】
そして、図18に示すように、中立位置(O)の主変速レバー(73)を変速操作して不感帯ゾーン(P)を移動させて変速開始位置(Q)に移動させることにより、車速ロッド(138)の押引によって長孔(172)の長手方向端部にピン(171)が当接し、主変速レバー(73)と車速制御アーム(136)が連結させると共に、主変速レバー(73)をさらに変速操作して変速ゾーン(R)を移動させて変速部材(25)の最高出力位置(S)までの間に傾倒支持させることにより、中立位置(T)の車速制御アーム(136)を最高出力位置(S)までの変速ゾーン(R)に主変速レバー(73)操作量に比例させて移動させ、変速部材(25)の第1油圧モータ(24)を無段階に変速出力させ、左右走行クローラ(2)を等速度で同一方向に駆動して前後進させるように構成している。
【0039】
さらに、図12、図19、図20に示す如く、前記軸受部(90)に切欠(176)を設けて凹部(177)を形成し、操向レバー(19)を左旋回最大倒し角(33度)操作したとき、変速入力連結部(122)及び変速結合部材(121)を前記凹部(177)に入り込ませ、前記連結部(122)が軸受部(90)に当接する構造に比べ、操向レバー(19)を左右旋回操作したときの最大車速減速率を大きく形成するもので、操向レバー(19)の直進位置(U)を中心に、連係ボルト(97)が位相調節孔(149)縁に当接するまでの間に定速ゾーン(V)が形成され、操向レバー(19)の倒し角5度以内の操向操作によって機体中心速度を略一定に保って進路を修正する。また、操向レバー(19)をさらに操向操作して旋回ゾーン(W)を移動させて操向部材(28)の最高出力位置(X)までの操向レバー(19)倒し角28度間で回転させることにより、操向レバー(19)倒し角度に比例して操向制御アーム(141)を最高出力位置(X)までの間で移動させ、操向部材(28)の第2油圧モータ(27)を無段階に変速出力させ、左右走行クローラ(2)の速度差を無段階に変更させると共に、操向レバー(19)倒し角度に比例して車速ロッド(138)及び車速制御アーム(136)を変速中立方向に復動させ、左右走行クローラ(2)の走行速度を無段階に減速させ、操向レバー(19)倒し角を大きくすることにより、旋回半径が小さくなり、走行速度が遅くなり、左右旋回動作が行われる。また、倒し角28度の操向レバー(19)をさらに操向操作してスピンターンゾーン(Y)内を倒し角33度の最大操向位置(Z)までの間に傾倒させることにより、ダンパ(166)の伸縮吸収動作によって旋回ロッド(143)(連結長さ)を伸縮させ、操向制御アーム(141)を最高出力位置(X)に維持した状態で、車速ロッド(138)及び車速制御アーム(136)をさらに変速中立方向に復動させ、左右走行クローラ(2)の左右幅中間に形成される旋回中心回りに方向転換するスピンターン動作が行われるように構成している。
【0040】
また、図17、図18、図20のように、車速ロッド(138)と車速制御アーム(136)を長孔(172)によって連結させ、主変速レバー(73)の変速操作ストローク(L)を実変速ストロークよりも大きく形成すると共に、変速入力連結部(122)の左旋回方向に設ける軸受部(90)に凹部(177)を形成して前記連結部(122)を凹部(177)に出入させ、主変速レバー(73)最大出力操作時に操向レバー(19)最大倒し角(33度)で車速減速率を25パーセントに設定し、前記変速機構(124)によって減速率を40パーセントまで下げたのに対し、さらに減速率を上げて25パーセントまで減速させ、スピンターン動作を行わせ、圃場枕地で機体を約180度方向転換させて次の未刈り穀稈刈取り工程に移動させるように構成している。なお、図20のように、主変速レバー(73)最大出力時、操向レバー(19)の倒し角28度でダンパ(166)が作動して操向部材(28)が最高出力維持されると、操向レバー(19)の倒し角28度乃至33度の範囲で左右走行クローラ(2)の減速率が略等しく保たれるもので、操向レバー(19)の倒し角28度の位置で左右走行クローラ(2)速度差が最大となり、操向レバー(19)の倒し角28度乃至33度の範囲で、左右走行クローラ(2)の速度差が略一定に維持され、走行速度が操向レバー(19)切角に比例して減速される。
【0041】
上記のように、操向レバー(19)による車速制御アーム(136)の減速動作量を多くして減速率を大きく形成し、スピンターン動作に必要な減速率を容易に得られて圃場枕地での方向転換機能の向上などを図るもので、車速制御アーム(136)と車速ロッド(138)を長孔(172)とピン(171)によって連結させ、長孔(172)及びピン(171)の大きさによって車速ロッド(138)の操作量または車速制御アーム(136)の減速動作量などを容易に決定でき、変速部材(25)及び操向部材(28)の出力特性並びに操向レバー(19)の減速制御動作などの考慮を容易に行え、車速ロッド(138)取付け構造の簡略化、並びに組立作業など取扱い性向上、並びに製造コストの低減などを図れるように構成している。
【0042】
さらに、前記主変速レバー(73)の不感帯ゾーン(P)の操作によって前記入力部材(95)(96)を変速入力軸(91)回りに中立位置(P)から変速開始位置(Q)に移行させ、操向レバー(19)の直進位置を中心とする定速ゾーン(V)でのレバー(19)倒し角に対する操向制御アーム(141)の動作比を大きくし、主変速レバー(73)を変速ゾーン(R)に移行させて微速走行させたとき、操向レバー(19)の定速ゾーン(V)での操作で、操向制御アーム(141)の動作量を多くし、操向部材(28)の第2油圧ポンプ(26)の回転変化率をレバー(19)傾倒変化に対して大きくし、第2油圧ポンプ(26)の微速出力での旋回動作時間を短縮し、前記モータ(27)微速出力域で旋回動作が行われるのを阻止し、主変速レバー(73)微速走行状態での操向レバー(19)による旋回動作が第2油圧ポンプ(26)出力を一定以上大きくして行われるように構成している。このように、第2油圧ポンプ(26)の微速回転出力での旋回動作を防ぐことにより、第2油圧ポンプ(26)が微速出力域で低効率であっても、第2油圧ポンプ(26)の出力を一定以上確保して旋回動作を行わせることができる。また、主変速レバー(73)の変速操作により、操向レバー(19)による操向部材(28)の制御が一定以上の旋回力を確保して開始されるように設定した後、走行変速動作を遅れて開始させ、微速移動時の操向部材(28)の旋回力不足を防止し、操向部材(28)など製造コストの低減並びに左右走行クローラ(2)の旋回性能向上などを図るもので、主変速レバー(73)の操作により、変速入力軸(91)芯線回りに操向及び変速入力部材(95)(96)を一定角度回転させた後、各入力部材(95)(96)が変速部材(25)に連結されて変速部材(25)を作動させ、変速操作によって各入力部材(95)(96)を操向動作状態に移動させた後で変速部材(25)から出力させて走行クローラ(2)を駆動するから、走行出力が小さい微速移動時でも、操向レバー(19)の操向操作による操向部材(28)の制御量を多くして必要な旋回力を確保し、微速移動時の旋回性能の向上などを図れるように構成している。
【0043】
そして、前記主変速レバー(73)が中立のとき、操向レバー(19)を左方(右方)に倒す左(右)旋回操作により、操向入力軸(87)芯線回りに前記各入力部材(95)(96)及び各結合部材(115)(121)が円錐軌跡上で移動し、前記各出力部材(114)(120)及び各出力軸(113)(119)が停止した状態が維持される。また、主変速レバー(73)を前方(後方)に倒す前進(後進)操作により、前記各入力部材(95)(96)が変速入力軸(91)芯線回りに前方(後方)に傾き、操向入力連結部(116)が一定位置に停止した状態を維持し乍ら、変速入力連結部(122)を上方(下方)に移動させ、変速出力部材(120)の上方(下方)揺動によって変速出力軸(119)を正転(逆転)させ、変速部材(23)の第1油圧ポンプ(23)の斜板角切換によって第1油圧モータ(24)を正転(逆転)させ、第1油圧モータ(24)の出力軸(31)の正転(逆転)によって左右走行クローラ(2)を前進(後進)駆動する。また、主変速レバー(73)の倒し角に比例して出力軸(31)の回転数が変化し、走行クローラ(2)の前進(後進)速度が無段階に変速される。
【0044】
さらに、主変速レバー(73)を前方(後方)に倒して前進(後進)操作を行っている状態下で、操向レバー(19)を左方向(右方向)に倒すことにより、変速入力軸(91)芯線回りに操向入力部材(95)が前方(後方)に傾いた姿勢で操向入力軸(87)芯線回りに正転(逆転)し、操向入力連結部(116)が下方(上方)に移動し、操向出力部材(114)の下方(上方)揺動によって操向出力軸(113)を正転(逆転)させ、操向部材(28)の第2油圧ポンプ(26)の斜板角切換によって第2油圧モータ(27)を正転(逆転)させ、第2油圧モータ(27)の出力軸(68)の正転(逆転)により、左走行クローラ(2)を減速(増速)させ、かつ右走行クローラ(2)を増速(減速)させ、左方向(右方向)に機体を旋回させて左方向(右方向)に進路を修正する。また、前記の進路修正動作と同時に、操向レバー(19)の左方向(右方向)傾倒により、変速入力軸(91)芯線回りに変速入力部材(96)が前方(後方)に傾いた状態で操向入力軸(87)芯線回りに正転(逆転)し、変速入力連結部(122)が下方(上方)に移動し、変速出力部材(120)の下方(上方)揺動によって変速出力軸(119)を逆転(正転)させ、変速部材(25)を中立方向に戻す制御を行って出力軸(31)の回転数を低下させ、走行速度(車速)を減速させる。このように、走行移動中の操向レバー(19)の左右操向操作により、操向レバー(19)の倒し角度に比例して、進路を修正する旋回半径(角度)と、走行速度の減速量が変化し、操向レバー(19)を大きく傾倒させることによって左右走行クローラ(2)の速度差を大きくして旋回半径を小さくすると同時に、走行速度の減速量が多くなって車速が遅くなると共に、前進時と後進時とでは、操向レバー(19)の回転に対して旋回入力連結部(116)の動きを逆方向にし、前後進の何れにおいても操向レバー(19)の倒し操作方向と機体の旋回方向とを一致させ、操向レバー(19)の傾倒操作によって例えばトラクタまたは田植機など四輪自動車と同様の運転感覚で進路修正及び方向転換などを行う。
【0045】
さらに、図20は機体の左右旋回時における操向レバー(19)の倒し角と左右走行クローラ(2)の速度の関係を示すもので、操向レバー(19)の倒しれ角が大となる程左右走行クローラ(2)の速度差は大となると共に、左右走行クローラ(2)の平均速度となる機体中心速度も副変速レバー(74)の走行速度(高速・標準・低速)状態に応じて減速される。直進位置の操向レバー(19)を左方向(右方向)に約5度傾倒させる刈取り進路修正範囲では、前記各ギヤ(80)(88)の円弧(152)(154)によって形成される操向レバー(19)操作の不感帯以上のレバー(19)倒し操作により、操向入力部材(95)の回転に対して変速入力連結部(122)が略接線方向に移動し、変速出力部材(120)が直進と略同一位置に維持されると共に、操向部材(28)の第2油圧ポンプ(26)によって第2油圧モータ(27)を正転(逆転)させる操向出力によって左方向(右方向)に旋回させ、未刈り穀稈(作物)列の湾曲に合せる進路修正を行う。このとき、旋回内側の走行クローラ(2)の減速量と、旋回外側の走行クローラ(2)の増速量が略等しくなり、機体中心速度が直進と略同一速度に保たれる。また、操向レバー(19)を直進位置から5度以上傾倒させると、操向入力部材(95)の回転によって変速結合部材(121)が押引動作され、変速出力部材(120)が左旋回及び右旋回のいずれでも減速動作し、第1油圧ポンプ(23)及びモータ(24)の走行変速出力を減速させ、左右走行クローラ(2)(2)を同一方向に回転駆動させて前進(または後進)させ、左右走行クローラ(2)(2)の走行速度差により左方向(右方向)に旋回するブレーキターン動作を行わせ、未刈り穀稈(作物)列から外れたときに元の列に戻したり隣の列に移動させる進路修正を行う。さらに、操向レバー(19)を約28度回転させると、ダンパ(166)が作動して旋回出力が最高出力維持され、33度の倒し角範囲で機体中心速度が直進時の約4分の1に減速され、旋回内側の走行クローラ(2)が逆転駆動され、左右走行クローラ(2)の間の旋回中心回りに機体が旋回するスピンターン動作が行われ、左右走行クローラ(2)の左右幅だけ旋回方向にずらせて機体を180度方向転換させるもので、操向レバー(19)倒し角0度から倒し角33度の範囲で操向レバー(19)を傾倒させて左または右方向の旋回操作を行い、直進位置を中心とした左右5度のレバー(19)傾倒範囲で未刈り穀稈(作物)列に沿って移動する条合せ進路修正を、直進時の走行速度を維持し乍ら行うと共に、左右28度乃至33度のレバー(19)傾倒により、旋回部材(28)を最高出力維持し乍ら、圃場枕地で機体を方向転換させて次作業工程に移動させるスピンターン動作を、直進時の約4分の1の走行速度(減速率25パーセント)に自動的に減速して行う。
【0046】
さらに、図14、図16、図21に示す如く、前記デテント板(89)に形成するデテントカム(155)をブレーキカム(178)とスピンカム(179)とに分けて設け、各カム(178)(179)を段差(180)で連結させ、操向レバー(19)の直進乃至約22度の操作角度のブレーキターン位置でデテントローラ(161)をブレーキカム(178)に当接させ、旋回内側走行クローラ(2)が逆転駆動される直前でデテントローラ(161)を段差(180)に当接させ、旋回内側走行クローラ(2)が逆転駆動されるスピンターン位置でデテントローラ(161)をスピンカム(179)に当接させるもので、中立バネ(163)力によって決定される操向レバー(19)の操作力を段階的に大きくしてブレーキターン動作からスピンターン動作に移行させ、ブレーキターンとスピンターンのデテント手段として前記段差(180)を形成し、操向レバー(19)の最大ブレーキターン操作角度で操作力を大きく変化させ、ブレーキターンとスピンターンの境界を作業者に認識させ、例えば超湿田での収穫作業時、操向レバー(19)のスピンターン操作を防止し、スピンターンによる走行性能の低下を未然に阻止する。このように、操向部材(28)を操作する操向レバー(19)の操作力を段階的に変化させるように構成し、左右走行クローラ(2)を同一方向に駆動するブレーキターン並びに旋回内側走行クローラ(2)を逆転させるスピンターンなどの切換え位置を操向レバー(19)操作力の変化によって作業者が認識し、例えば走行性能が低下し易い軟弱泥土路面(湿田)でのスピンターンなどを防止し、運転操作性の向上などを図る。
【0047】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、エンジン(21)の駆動力を左右走行クローラ(2)に伝える差動機構(33)と、左右走行クローラ(2)の駆動速度を変速レバー(73)を介して無段階に変更させる変速部材(25)と、左右走行クローラ(2)の駆動速度の差を操向レバー(19)を介して無段階に変化させる操向部材(28)を設けるクローラ走行車において、運転台(18)の上面にステアリングコラム(71)を立設し、同ステアリングコラム(71)の上面に操向レバー(19)を取付けて、同操向レバー(19)に連動連結して前記操向部材(28)を制御する操向機構(118)と、前記変速レバー(73)に連動連結して前記変速部材(25)を制御する変速機構(124)とを、上記ステアリングコラム(71)に内設させたクローラ走行車であって、前記操向レバー(19)と操向機構(118)を連結させる操向入力軸(87)と、前記変速レバー(73)と変速機構(124)を連結させる変速入力軸(91)と、前記変速部材(25)に変速機構(124)を連結させる変速操作軸(125)と、前記操向部材(28)に操向機構(118)を連結させる操向操作軸(126)を前記ステアリングコラム(71)に取り付け、上記変速入力軸(91)芯線上に、操向機構(118)の操向入力部材(95)と操向結合部材(115)を連結させる操向入力連結部(116)を配設させ、変速入力軸(91)芯線と交叉する直線(A)上に、変速機構(124)の変速入力部材(96)と変速結合部材(121)を連結させる変速入力連結部(122)を配設させ、変速入力軸(91)芯線と操向入力軸(87)芯線が交叉する軸芯交点(B)を中心とする円周(C)上に、変速入力連結部(122)並びに操向入力連結部(116)を配設させ、操向入力軸(87)芯線上に、変速機構(124)の変速出力部材(120)と変速結合部材(121)を連結させる変速出力連結部(123)と、操向機構(118)の操向出力部材(114)と操向結合部材(115)を連結させる操向出力連結部(117)を配設させ、変速入力軸(91)と操向入力軸(87)の軸芯交点(B)に対する変速出力連結部(123)の距離と、操向出力連結部(117)の距離を異ならせ、変速出力連結部(123)と操向出力連結部(117)を同一直線(D)上で離間させたものである。
そのため、前記変速機構(124)及び操向機構(118)と操向レバー(19)の連結構造の簡略化、変速機構(124)及び操向機構(118)のコンパクト化、並びに連結精度の向上などを容易に行うことができ、前後進切換に伴う逆ハンドルの防止など操向機能の向上を容易に図ることができると共に、操向レバー(19)の倒し角によって旋回方向を作業者が容易に予測でき、操向操作の補正などを適正に行えて希望する進路を容易に維持でき、運転操作性の向上などを容易に図ることができるものである。
【0048】
また、操向レバー(19)の左右揺動によって左右走行クローラ(2)を旋回動作させ、操向レバー(19)の前後揺動によって作業部(8)を昇降動作させるように構成したもので、作業者が片手で操向操作し乍ら作業部(8)の昇降操作を行うことができ、両手を用いて操向操作と作業部(8)昇降操作を各別に行う面倒がなく、運転操作性の向上などを容易に図ることができるものである。
【0049】
また、操向レバー(19)の操向操作量を増幅して変速機構(124)及び操向機構(118)に伝えるように構成したもので、変速機構(124)及び操向機構(118)の切換(回転)量に対して操向レバー(19)の切換(回転)量を少なくすることができ、操向レバー(19)取付構造の簡略化、並びに変速機構(124)及び操向機構(118)のコンパクト化及び制御出力ストローク(変化量)の拡大などを容易に行うことができ、変速機能及び操向機能の向上などを容易に図ることができるものである。
【0050】
また、直進位置で略垂直に起立させる操向レバー(19)の左右倒れ角度を30度以上に形成したもので、従来のサイドクラッチ操向構造のものよりも操向操作ストロークを大きく形成することにより、旋回半径を無段階変更する操向部材(28)制御の利点が強調され、旋回半径が大きい進路修正並びに旋回半径が小さい方向転換の両方の操向操作性を容易に向上させることができ、かつ旋回に伴う走行減速など変速及び操向機能の向上などを容易に図ることができるものである。
【0051】
また、操向レバー(19)の直進位置を中心に操向操作の不感帯域を形成したもので、直進位置を中心とする操向レバー(19)の微少操作による操向及び変速制御を阻止することにより、旋回開始初期の旋回動作が過敏になる不具合を容易になくすことができ、蛇行走行などを容易に防止でき、かつブレーキターンまたはスピンターン時の旋回動作を機敏に行わせることができ、運転操作性の向上並びに旋回機能の向上などを容易に図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】コンバインの全体平面図。
【図3】ミッション駆動系の説明図。
【図4】走行変速及び操向操作部の説明斜視図。
【図5】同部の作動説明図。
【図6】ステアリングコラムの上部側面図。
【図7】同下部側面図。
【図8】ステアリングコラムの上部正面図。
【図9】同下部正面図。
【図10】図4の平面説明図。
【図11】同拡大図。
【図12】ステアリングコラム横断面図。
【図13】設定操作説明図。
【図14】ステアリングコラム上部の部分平面図。
【図15】同部分図。
【図16】図16の作動説明図。
【図17】変速部材作動説明図。
【図18】主変速動作説明図。
【図19】操向動作説明図。
【図20】主変速レバー切換と操向レバー角度の関係を示す出力線図。
【図21】操向レバーの角度と操作力の関係を示す出力線図。
【符号の説明】
(2) 走行クローラ
(8) 刈取部(作業部)
(19) 操向レバー
(25) 変速部材
(28) 操向部材
(71) ステアリングコラム(ケース)
(118) 操向機構
(124) 変速機構

Claims (5)

  1. エンジン(21)の駆動力を左右走行クローラ(2)に伝える差動機構(33)と、左右走行クローラ(2)の駆動速度を変速レバー(73)を介して無段階に変更させる変速部材(25)と、左右走行クローラ(2)の駆動速度の差を操向レバー(19)を介して無段階に変化させる操向部材(28)を設けるクローラ走行車において、
    運転台(18)の上面にステアリングコラム(71)を立設し、同ステアリングコラム(71)の上面に操向レバー(19)を取付けて、同操向レバー(19)に連動連結して前記操向部材(28)を制御する操向機構(118)と、前記変速レバー(73)に連動連結して前記変速部材(25)を制御する変速機構(124)とを、上記ステアリングコラム(71)に内設させたクローラ走行車であって、
    前記操向レバー(19)と操向機構(118)を連結させる操向入力軸(87)と、前記変速レバー(73)と変速機構(124)を連結させる変速入力軸(91)と、前記変速部材(25)に変速機構(124)を連結させる変速操作軸(125)と、前記操向部材(28)に操向機構(118)を連結させる操向操作軸(126)を前記ステアリングコラム(71)に取り付け、
    上記変速入力軸(91)芯線上に、操向機構(118)の操向入力部材(95)と操向結合部材(115)を連結させる操向入力連結部(116)を配設させ、変速入力軸(91)芯線と交叉する直線(A)上に、変速機構(124)の変速入力部材(96)と変速結合部材(121)を連結させる変速入力連結部(122)を配設させ、変速入力軸(91)芯線と操向入力軸(87)芯線が交叉する軸芯交点(B)を中心とする円周(C)上に、変速入力連結部(122)並びに操向入力連結部(116)を配設させ、操向入力軸(87)芯線上に、変速機構(124)の変速出力部材(120)と変速結合部材(121)を連結させる変速出力連結部(123)と、操向機構(118)の操向出力部材(114)と操向結合部材(115)を連結させる操向出力連結部(117)を配設させ、変速入力軸(91)と操向入力軸(87)の軸芯交点(B)に対する変速出力連結部(123)の距離と、操向出力連結部(117)の距離を異ならせ、変速出力連結部(123)と操向出力連結部(117)を同一直線(D)上で離間させたことを特徴とするクローラ走行車。
  2. 操向レバーの左右揺動によって左右走行クローラを旋回動作させ、操向レバーの前後揺動によって作業部を昇降動作させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のクローラ走行車。
  3. 操向レバーの操向操作量を増幅して変速機構及び操向機構に伝えるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のクローラ走行車。
  4. 直進位置で略垂直に起立させる操向レバーの左右倒れ角度を30度以上に形成したことを特徴とする請求項2に記載のクローラ走行車。
  5. 操向レバーの直進位置を中心に操向操作の不感帯域を形成したことを特徴とする請求項1に記載のクローラ走行車。
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