JPH08324208A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JPH08324208A
JPH08324208A JP8070630A JP7063096A JPH08324208A JP H08324208 A JPH08324208 A JP H08324208A JP 8070630 A JP8070630 A JP 8070630A JP 7063096 A JP7063096 A JP 7063096A JP H08324208 A JPH08324208 A JP H08324208A
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belt layer
organic fiber
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cord belt
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Yasuo Morikawa
庸雄 森川
Kazuyuki Kabe
和幸 加部
Shuji Takahashi
修二 高橋
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Yokohama Rubber Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • B60C9/26Folded plies
    • B60C9/263Folded plies further characterised by an endless zigzag configuration in at least one belt ply, i.e. no cut edge being present

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量であって転動抵抗が良好であり、しかも
ユニフォーミティー、操縦安定性、乗心地性に優れ、高
速耐久性を損なうことなく、さらには安価に製造可能な
空気入りラジアルタイヤの提供。 【構成】 この空気入りラジアルタイヤは、カーカス層
2の外側に、タイヤ周方向に対するコード角度が45°〜
65°のスチールコードベルト層4を配置し、スチールコ
ードベルト層4の外周に、有機繊維コードからなるテー
プ7をジグザグに折り曲げながら巻き付けることにより
2層構造の円筒状の有機繊維コードベルト層5を形成し
てなり、有機繊維コードベルト層5のタイヤ周方向に対
するコード角度θ、幅D、円筒半径rとし、テープ7の
タイヤ1周当りのジグザグ折り曲げ回数nとしたとき、
tan θ=n×D/2πrの関係を満たし、かつ8°<θ
<32°である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量であって転動
抵抗が良好でしかもユニフォーミティー、操縦安定性、
乗心地性に優れ、高速耐久性を実質的に損なうことな
く、さらには安価に製造可能な空気入りラジアルタイヤ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気入りラジアルタイヤのベルト
部には、スチールコードの優れた強度および弾性率を利
用したスチールコードベルト層が使われている。例え
ば、高速耐久性に優れる空気入りラジアルタイヤのベル
ト部構造としては、タイヤ周方向に対するコード角度が
10°〜30°であってプライ間でコードが互いに交差した
複数層のスチールコードベルト層の外周側に、ベルト補
強層(ベルトカバー層、タイヤ周方向に対するコード角
度が実質的に0°)としてナイロンコードのゴムテープ
を螺旋状に巻き付けるというものであった(特公平4-47
618 号公報) 。しかしながら、このタイヤでは、複数層
のスチールコードベルト層以外にナイロンコードベルト
補強層を追加するために、タイヤ重量が大きくなり結果
的にタイヤの転動抵抗を増大させてしまうという欠点が
あり、しかも部品点数が多いためタイヤ成型生産性を悪
化させる欠点があった。さらに、スチールコードベルト
層はその幅方向両側端に切断破面があるために、その切
断破面に応力が集中してスチールコードとコートゴムと
の間にセパレーションが生じ易く、高速耐久性が劣るよ
うになるといった欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ベル
ト部に単一層のスチールコードベルト層を使用すると共
に2層構造の有機繊維コードベルト層を使用することに
より軽量化を図りながら転動抵抗を低減させ、しかもユ
ニフォーミティー、操縦安定性、乗心地性に優れ、高速
耐久性を実質的に損なうことなく、さらには安価に製造
可能な空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の空気入りラジア
ルタイヤは、トレッドにおけるカーカス層の外側に、タ
イヤ周方向に対するコード角度が45°〜65°の単一層の
スチールコードベルト層を配置し、該スチールコードベ
ルト層の外周に、1本乃至複数本の有機繊維コードを互
いに平行にマトリックスに埋設してなるテープをジグザ
グに折り曲げながら巻き付けることにより2層構造の円
筒状の有機繊維コードベルト層を形成してなり、該有機
繊維コードベルト層のタイヤ周方向に対するコード角度
θ、該有機繊維コードベルト層の幅D、該有機繊維コー
ドベルト層の円筒半径r、前記テープのタイヤ1周当り
のジグザグ折り曲げ回数nとしたとき、tan θ=n×D
/2πrの関係を満たし、かつ8°<θ<32°であるこ
とを特徴とする。ここで、円筒半径とは、タイヤ回転軸
から2層構造の円筒状の有機繊維コードベルト層の内側
面までのタイヤ赤道線上の距離をいう。
【0005】このように、単一層のスチールコードベル
ト層と2層の有機繊維コードベルト層をトレッド部に配
置することにより空気入りラジアルタイヤを構成したた
めに、複数層のスチールコードベルト層を配置する場合
に比してタイヤの軽量化を図ることができる。また、軽
量化により転動抵抗の低減が可能となると共に、テープ
を折り曲げながらスチールコードベルト層の外周に巻き
付けることにより有機繊維コードベルト層を形成するた
めに、この有機繊維コードベルト層の幅方向両側端(ベ
ルトエッジ部)には切断破面がないので、このベルトエ
ッジ部での層間せん断歪によるエネルギーロスが少ない
ことにより転動抵抗の低減が可能となり、さらにはスチ
ールコードベルト層のタイヤ周方向に対するコード角度
を45°〜65°としているのでスチールコードベルト層の
せん断変形によるエネルギーロスも少ないことにより転
動抵抗のさらなる低減が可能となる。
【0006】さらに、ベルトエッジ部には切断破面がな
いため、ベルトエッジ部でセパレーションが生じ難いの
で、高速耐久性が実質的に損なわれることがない。ま
た、テープを折り曲げながらスチールコードベルト層の
外周に巻き付けることにより有機繊維コードベルト層を
形成するために、従来におけるように二層スチールコー
ドベルト層用ゴム引きシートをその長手方向両端部で互
いに重ね合わせることによりベルト層を形成する場合に
比して、重ね合わせ部(スプライス部)が生じないの
で、ユニフォーミティー(UF)が良好となり、特に、
タイヤが半径方向に受ける反力の変化を表わすラジアル
・フォース・バリエーション(RFV)を低減すること
ができる。
【0007】そのうえ、単一層の剛性の高いスチールコ
ードベルト層をベルト部に配置しているために、このス
チールコードベルト層により横剛性を確保できるから操
縦安定性を損なうことがない。また、単一層の剛性の高
いスチールコードベルト層に加えてスチールコードベル
ト層よりも剛性の低い有機繊維コードベルト層をベルト
部に配置しているために、複数層のスチールコードベル
ト層を配置する場合に比して乗心地性を向上できる。
【0008】さらには、ベルト部の部品点数が従来の少
なくとも3点(スチールコードベルト層2層、ナイロン
コードベルト補強層1層)から2点(スチールコードベ
ルト層1層、2層構造の有機繊維コードベルト層1個)
に減少しているので、タイヤの成型生産性が高まり、タ
イヤの安価の製造が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の構成
につき詳しく説明する。図1は本発明の空気入りラジア
ルタイヤの一例の子午線方向半断面説明図であり、図2
はベルト部の平面視説明図である。図1において、左右
一対のビードコア1の廻りにタイヤ内側から外側にカー
カス層2の端部が巻き上げられており、トレッド3にお
いてはカーカス層2の外側に単一層のスチールコードベ
ルト層4が配置され、スチールコードベルト層4の外側
には、外側層5uと内側層5dからなる2層構造の有機
繊維コードベルト層5がタイヤ周方向にタイヤ1周に亘
って設けられている。
【0010】トレッド3の表面、すなわちトレッド面に
はタイヤ周方向に延びる複数の溝6およびタイヤ幅方向
に延びる複数の溝(図示せず)が設けられている。スチ
ールコードベルト層4は、転動抵抗のさらなる低減のた
めに、図2に示すように、タイヤ周方向EE’に対する
コード角度αを45°〜65°、好ましくは50°〜60°にし
ている。これは、日本ゴム協会誌の1978年第51巻第3号
の「ラジアルタイヤの構造力学」に記載のように、コー
ド角度がtan -1√2 =54.7°の場合、ベルト部の層間せ
ん断変形が抑制されるためにベルト部のエネルギーロス
が小さくなり、その結果、転動抵抗が低減するため、転
動抵抗の低減にはコード角度を54.7°付近にするのがよ
いからである。なお、スチールコードベルト層4を有機
繊維コードベルト層5の外側に配置した場合には、外側
層(スチールコードベルト層4)が剛性が高く、内側層
(有機繊維コードベルト層5)が剛性が低いために、タ
イヤ回転時に外側層が動き易くなって操縦安定性が低下
してしまうので、本発明では有機繊維コードベルト層5
の内側にスチールコードベルト層4を配置しているので
ある。このスチールコードベルト層4は、従来における
と同様にスチールコードベルト層用ゴム引きシートをそ
の長手方向両端部で互いに重ね合わせることにより形成
すればよい。
【0011】有機繊維コードベルト層5は、図3に示す
ように、有機繊維コードの1本乃至複数本を、好ましく
は5〜10本を互いに平行にマトリックスに埋設してなる
テープ7を、スチールコードベルト層4のタイヤ1周に
亘って偶数回又は奇数回の折り曲げ回数でジグザグにス
チールコードベルト層4の幅方向に移動させると共に、
有機繊維コードベルト層5の幅方向両端より3mm〜15mm
広く、好ましくは5mm〜10mm広い幅方向相当端8、9で
折り曲げながらスチールコードベルト層4の外周に巻き
付けることにより形成される。この巻き付けは、テープ
7相互間に隙間が生じないように、タイヤ周方向にほぼ
テープ7の幅Tだけずらして多数回行われる。この巻き
付け状況を図4で説明する。
【0012】図4は、テープ7のタイヤ1周当りのジグ
ザグ折り曲げ回数n=2の場合を示したものである。図
4において、巻き始めテープが有機繊維コードベルト
層5の一方の幅方向相当端8から始まって他方の幅方向
相当端9で折り曲げられ、一方の幅方向相当端8に戻っ
て次のテープに連通し、巻き始めテープに対してほ
ぼテープ幅Tだけタイヤ周方向にずらして一方のベルト
層幅方向相当端8で折り曲げらる。この手順がテープ
〜まで順序的に繰り返される。このため、全体として
テープ7は常に2枚重なった状態となるから、得られる
有機繊維コードベルト層5は2層構造(2重層)とな
る。
【0013】ところで、テープ7のタイヤ1周当りのジ
グザグ折り曲げ回数n=偶数の場合には、図5および図
6に示されるように、巻き始めテープの巻き始め端と
巻き終りテープの巻き終り端との間に途中のテープを
介して段差が生じてしまう。この段差は、タイヤのユニ
フォーミティーにとって好ましいものではない。そこ
で、タイヤのユニフォーミティーのさらなる向上には、
テープ7のタイヤ1周当りのジグザグ折り曲げ回数n=
奇数とするのがよい。このように奇数とすることによ
り、図7に「*」で示されるように、巻き始めテープの
巻き始め端と巻き終りテープの巻き終り端との間に集中
して段差が生じることなく、巻き途中のテープ相互間に
段差が生じ、この段差がタイヤ1周に亘って分散するこ
とになる。
【0014】つぎに、テープ7のタイヤ1周当りのジグ
ザグ折り曲げ回数nと有機繊維コードベルト層5のタイ
ヤ周方向に対するコード角度θとの関係を図8〜図13に
示す。図8はn=1の場合を、図9はn=2の場合を、
図10はn=3の場合を、図11はn=4の場合を、図12は
n=5の場合を、図13はn=6の場合をそれぞれ示す。
これらの図8〜図13から判るように、nが大きくなるに
つれてθが大となる。そこで、本発明では、θ=8°〜
32°の範囲とするために、偶数回の折り曲げ回数nを2
回、4回、6回、又は8回とし、奇数回の折り曲げ回数
nを3回、5回、7回、又は9回としている。
【0015】また、本発明では、このように形成される
有機繊維コードベルト層5において、タイヤ周方向に対
するコード角度θ、幅D、半径rとし、テープ7のタイ
ヤ1周当りのジグザグ折り曲げ回数nとしたとき、tan
θ=n×D/2πrの関係を満たし、かつ8°<θ<32
°としている。θは、回数nと幅Dと半径rとによって
定まるものだからである。
【0016】テープ7に用いる繊維コードとしては、コ
ード1本に2.25g/d の荷重を負荷した時の伸び率が4%
以下のものを用いるのが好ましい。この伸び率が4%を
超えるとコードの引張り剛性が低くなり過ぎるためベル
ト剛性が低下し、高速耐久性が低下するからである。こ
の繊維コードは、例えば、芳香族ポリアミド繊維、ポリ
アリレート繊維、ポリパラフェニレンベンズビスオキサ
ゾール繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン繊
維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエチレン2,
6-ナフタレート繊維から選ばれる繊維の1種又は2種以
上を撚り合わせたものである。
【0017】テープ7は、この繊維コードの1本乃至複
数本を互いに平行にマトリックスに埋設することにより
構成される。この場合のマトリックスとしては、ゴムに
限ることなくウレタン樹脂などのプラスチックを用いる
ことができる。
【0018】
【実施例】
(1)下記の本発明タイヤ1〜4、従来タイヤ1につ
き、下記条件で転動抵抗、高速耐久性、ユニフォーミテ
ィー、乗心地性、操縦安定性を評価した。この結果を表
1に示す。条件 空気圧;1.9kg/cm2 、リム;14×51/2JJ、荷重;450kg タイヤサイズ;195/70 R14本発明タイヤ1 スチールコードベルト層1枚、スチールコード2+2
(0.25) 、エンド数40本/50mm 、幅125mm 、タイヤ周方
向に対するコード角度α=55°。
【0019】有機繊維コードベルト層2層構造、ハイモ
ジュラスポリエステル繊維1500デニール2本撚りコード
の50本/50mm のシートを幅10mmのテープ状に引き揃え、
これをスチールコードベルト層の外周に2層巻回、n=
2、θ=8°。 タイヤ外形 635mm、ベルト層の幅D=135mm 、ベルト層
の半径r=305mm tan θ=n×D/2πr=n×135mm/(2π×305mm)本発明タイヤ2 n=4、θ=16°であることを除いて、本発明タイヤ1
と同じ。
【0020】本発明タイヤ3 n=6、θ=23°であることを除いて、本発明タイヤ1
と同じ。本発明タイヤ4 n=8、θ=29°であることを除いて、本発明タイヤ1
と同じ。従来タイヤ1 スチールコードベルト層2枚、タイヤ周方向に対するコ
ード角度β=20°、プライ間でコードが互いに交差。
【0021】内側スチールコードベルト層;スチールコ
ード2+2(0.25) 、エンド数40本/50mm 、幅130mm 。 外側スチールコードベルト層;スチールコード2+2
(0.25) 、エンド数40本/50mm 、幅120mm 。 ベルト補強層1枚;ナイロン繊維840 デニール2本撚り
コードの50本/50mm のシートを外側スチールコードベル
ト層の外周にタイヤ周方向に微小角度で幅10mmで螺旋状
に連続して巻回することにより形成、幅140mm 。
【0022】高速耐久性:ドラム径1707mmでJATMA 高速
耐久性試験終了後、10km/hr 毎加速してタイヤが破壊す
るまで試験を続行した。この結果を従来タイヤ1を100
とする指数で示す。数値の大きい方がよい。転動抵抗 :室内ドラム式タイヤ転動抵抗試験機によって
常法により測定した。この結果を従来タイヤ1を100 と
する指数で示す。数値が大きい方がよい。
【0023】ユニフォーミティー:JASO C607 「自動車
用タイヤのユニフォーミティー試験方法」に準拠。この
結果を従来タイヤ1を100 とする指数で示す。数値が大
きい方がよい。操縦安定性および乗心地性能 :実車操縦安定性能フィー
リングテストを行った。この場合、国産2.5 リットルク
ラスの車にタイヤを装着して、車を3回幅方向に移動さ
せることにより3名のテストパネラーが操舵フィーリン
グ評価した。表1中、「○」は良いを、「◎」は極めて
良いを、「△」は若干悪いをそれぞれ表わす。
【0024】乗心地性能フィーリングテストを行った。
この場合、国産2.5 リットルクラスの車にタイヤを装着
して、不整地路面を走行し、3名のテストパネラーがフ
ィーリング評価した。表1中、「○」は良いを、「◎」
は極めて良いを、「△」は若干悪いをそれぞれ表わす。
コード角度θが高いほど(nが大きいほど)乗心地性能
は良好であることが判る。
【0025】
【表1】 表1から明らかなように、本発明タイヤ1〜4は転動抵
抗、高速耐久性、ユニフォーミティー、乗心地性、操縦
安定性のいずれにおいても優れていることが判る。
【0026】(2)下記の本発明タイヤ5〜8、従来タ
イヤ2につき、下記条件で前記と同様に転動抵抗、高速
耐久性、ユニフォーミティー、乗心地性、操縦安定性を
評価した。この結果を表2に示す。条件 空気圧;1.9kg/cm2 、リム;14×51/2JJ、荷重;450kg タイヤサイズ;195/70 R14本発明タイヤ5 スチールコードベルト層1枚、スチールコード2+2
(0.25) 、エンド数40本/50mm 、幅125mm 、タイヤ周方
向に対するコード角度α=55°。
【0027】有機繊維コードベルト層2層構造、芳香族
ポリアミド繊維1500デニール2本撚りコードの50本/50m
m のシートを幅10mmのテープ状に引き揃え、これをスチ
ールコードベルト層の外周に2層巻回、n=3、θ=12
°。 タイヤ外形 635mm、ベルト層の幅D=135mm 、ベルト層
の半径r=305mm tan θ=n×D/2πr=n×135mm/(2π×305mm)本発明タイヤ6 n=5、θ=19°であることを除いて、本発明タイヤ5
と同じ。
【0028】本発明タイヤ7 n=7、θ=26°であることを除いて、本発明タイヤ5
と同じ。本発明タイヤ8 n=9、θ=32°であることを除いて、本発明タイヤ5
と同じ。従来タイヤ2 スチールコードベルト層2枚、タイヤ周方向に対するコ
ード角度β=20°、プライ間でコードが互いに交差。
【0029】内側スチールコードベルト層;スチールコ
ード2+2(0.25) 、エンド数40本/50mm 、幅130mm 。 外側スチールコードベルト層;スチールコード2+2
(0.25) 、エンド数40本/50mm 、幅120mm 。 ベルト補強層1枚;ナイロン繊維840 デニール2本撚り
コードの50本/50mm のシートを外側スチールコードベル
ト層の外周にタイヤ周方向に微小角度で幅10mmで螺旋状
に連続して巻回することにより形成、幅140mm 。
【0030】
【表2】 表2から明らかなように、本発明タイヤ5〜8は転動抵
抗、高速耐久性、ユニフォーミティー、乗心地性、操縦
安定性のいずれにおいても優れていることが判る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の空気入りラ
ジアルタイヤは、トレッドにおけるカーカス層の外側
に、タイヤ周方向に対するコード角度が45°〜65°未満
の単一層のスチールコードベルト層を配置し、該スチー
ルコードベルト層の外周に、1本乃至複数本の有機繊維
コードを互いに平行にマトリックスに埋設してなるテー
プをタイヤ1周当り偶数回又は奇数回の折り曲げ回数で
ジグザグに折り曲げながら巻き付けることにより2層構
造の円筒状の有機繊維コードベルト層を形成してなり、
該有機繊維コードベルト層のタイヤ周方向に対するコー
ド角度θ、該有機繊維コードベルト層の幅D、該有機繊
維コードベルト層の円筒半径r、前記テープのタイヤ1
周当りのジグザグ折り曲げ回数nとしたとき、tan θ=
n×D/2πrの関係を満たし、かつ8°<θ<32°で
あるとしたために、軽量であって転動抵抗が良好で、し
かもユニフォーミティー、操縦安定性、乗心地性の向上
が可能となる。さらに、本発明では、有機繊維コードベ
ルト層はスチールコードベルト層の外側にテープをタイ
ヤ1周に亘って折り曲げながら巻き付けることにより形
成されるため、従来から使用されているベルト成型ドラ
ムで有機繊維コードベルト層の製造が可能となるので、
新たに設備を設けなくともよいから空気入りラジアルタ
イヤを安価に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りラジアルタイヤの一例の子午
線方向半断面説明図である。
【図2】本発明の空気入りラジアルタイヤの一例のベル
ト部の平面視説明図である。
【図3】本発明における有機繊維コードベルト層の形成
状況を示す斜視説明図である。
【図4】本発明における有機繊維コードベルト層の形成
に際してスチールコードベルト層にテープを巻き付ける
状況を示す説明図である。
【図5】テープの巻き始め端と巻き終り端との間に途中
のテープを介して段差が生じる様子を示す断面説明図で
ある。
【図6】テープの巻き始め端と巻き終り端との間に途中
のテープを介して段差が生じる様子を示す平面視説明図
である。
【図7】本発明における有機繊維コードベルト層の形成
に際してスチールコードベルト層にテープを巻き付ける
状況を示す別の説明図である。
【図8】テープのタイヤ1周当りのジグザグ折り曲げ回
数n=1と有機繊維コードベルト層のタイヤ周方向に対
するコード角度θとの関係図である。
【図9】テープのタイヤ1周当りのジグザグ折り曲げ回
数n=2と有機繊維コードベルト層のタイヤ周方向に対
するコード角度θとの関係図である。
【図10】テープのタイヤ1周当りのジグザグ折り曲げ回
数n=3と有機繊維コードベルト層のタイヤ周方向に対
するコード角度θとの関係図である。
【図11】テープのタイヤ1周当りのジグザグ折り曲げ回
数n=4と有機繊維コードベルト層のタイヤ周方向に対
するコード角度θとの関係図である。
【図12】テープのタイヤ1周当りのジグザグ折り曲げ回
数n=5と有機繊維コードベルト層のタイヤ周方向に対
するコード角度θとの関係図である。
【図13】テープのタイヤ1周当りのジグザグ折り曲げ回
数n=6と有機繊維コードベルト層のタイヤ周方向に対
するコード角度θとの関係図である。
【符号の説明】
1 ビードコア 2 カーカス層 3 トレッド
4 スチールコードベルト層 5 有機繊維コード
ベルト層 7 テープ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドにおけるカーカス層の外側に、
    タイヤ周方向に対するコード角度が45°〜65°の単一層
    のスチールコードベルト層を配置し、該スチールコード
    ベルト層の外周に、1本乃至複数本の有機繊維コードを
    互いに平行にマトリックスに埋設してなるテープをジグ
    ザグに折り曲げながら巻き付けることにより2層構造の
    円筒状の有機繊維コードベルト層を形成してなり、該有
    機繊維コードベルト層のタイヤ周方向に対するコード角
    度θ、該有機繊維コードベルト層の幅D、該有機繊維コ
    ードベルト層の円筒半径r、前記テープのタイヤ1周当
    りのジグザグ折り曲げ回数nとしたとき、tan θ=n×
    D/2πrの関係を満たし、かつ8°<θ<32°である
    空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記タイヤ1周当りのジグザグ折り曲げ
    回数nが偶数回である請求項1記載の空気入りラジアル
    タイヤ。
  3. 【請求項3】 前記回数nが2回、4回、6回、又は8
    回である請求項2記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記タイヤ1周当りのジグザグ折り曲げ
    回数nが奇数回である請求項1記載の空気入りラジアル
    タイヤ。
  5. 【請求項5】 前記回数nが3回、5回、7回、又は9
    回である請求項4記載の空気入りラジアルタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記有機繊維コードが、芳香族ポリアミ
    ド繊維、ポリアリレート繊維、ポリパラフェニレンベン
    ズビスオキサゾール繊維、ポリビニルアルコール繊維、
    レーヨン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリ
    エチレン2,6-ナフタレート繊維から選ばれる繊維の1種
    又は2種以上を撚り合わせたものである請求項1乃至5
    のいずれか1項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記マトリックスがゴム、プラスチック
    からなる群から選択される1種である請求項1記載の空
    気入りラジアルタイヤ。
JP07063096A 1995-03-29 1996-03-26 乗用車用空気入りラジアルタイヤ Expired - Fee Related JP3614239B2 (ja)

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