JPH10217716A - 乗用車用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

乗用車用空気入りラジアルタイヤ

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JPH10217716A
JPH10217716A JP9026935A JP2693597A JPH10217716A JP H10217716 A JPH10217716 A JP H10217716A JP 9026935 A JP9026935 A JP 9026935A JP 2693597 A JP2693597 A JP 2693597A JP H10217716 A JPH10217716 A JP H10217716A
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JP
Japan
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tire
tape
belt layer
pneumatic radial
radial tire
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JP9026935A
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Hidekazu Iida
英一 飯田
Yasuo Morikawa
庸雄 森川
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • B60C9/26Folded plies
    • B60C9/263Folded plies further characterised by an endless zigzag configuration in at least one belt ply, i.e. no cut edge being present

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で成形生産性を高くしながら高速耐久性
を向上させることを可能にした乗用車用空気入りラジア
ルタイヤを提供する。 【解決手段】 トレッド部4におけるカーカス層2の外
周側にベルト層5を設け、このベルト層5を、補強コー
ド15を偏平コイル状に配置した幅5〜20mmのテー
プ20を成形し、このテープ20をタイヤ周方向に螺旋
状に複数回連続的に巻き付けた構造にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車用空気入り
ラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、軽量で成形生
産性を高くしながら高速耐久性を向上させるようにした
乗用車用空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用車用空気入りラジアルタイヤ
は、複数本のスチールコードがタイヤ周方向に対して比
較的小さい角度で傾斜配列するように両端部をバイアス
カットした2層のベルト層を、層間でコードが互いに交
差するように配置したベルト構造を有している。ところ
が、上記ベルト構造では、ベルト層のタイヤ幅方向両端
部の切断端面に応力が集中しやすい上に、そのベルト層
のタイヤ幅方向両端部が高速走行時に遠心力によりせり
上がり現象を生じやすいため、切断端面でセパレーショ
ンを起こしやすく、高速耐久性が劣るという問題があっ
た。
【0003】このため、例えばHR規格やVR規格を満
足するような高性能なタイヤでは、タイヤ周方向に対し
て実質的に0°で延びる複数本の有機繊維コードからな
るベルトカバー層を補強材として追加することが不可欠
であった。その結果、タイヤ重量が増加し、転動抵抗が
大きくなるばかりでなく、部材数の増加に伴ってタイヤ
の成形生産性までが低下するというコストアップの要因
を招いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軽量
で成形生産性を高くしながら高速耐久性を向上させるこ
とを可能にした乗用車用空気入りラジアルタイヤを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の乗用車用空気入りラジアルタイヤは、トレッ
ド部におけるカーカス層の外周側に少なくとも1層のベ
ルト層を設け、該ベルト層を、補強コードを偏平コイル
状に配置した幅5〜20mmのテープを成形し、該テー
プをタイヤ周方向に螺旋状に複数回連続的に巻き付けた
構造にしたことを特徴とするものである。
【0006】このように補強コードを偏平コイル状に配
置した上記幅のテープを成形し、該テープをタイヤ周方
向に螺旋状に複数回連続的に巻き付けてベルト層を形成
することにより、軽量で成形生産性を高くしながら高速
耐久性に優れ、さらにはユニフォミティーも向上させる
ことができる。すなわち、上述のベルト層は、テープ中
で補強コードが連続的に偏平コイル状に配置され、タイ
ヤ幅方向両端部に切断端面が実質的に存在しないので、
タイヤ周方向の剛性が極めて高い。従って、高速走行時
におけるベルト層のタイヤ幅方向両端部のせり上がり現
象を抑制可能となり、高速耐久性を向上することができ
る。
【0007】更に、上記ベルト構造によれば、例えばH
R規格やVR規格を満足するような高性能なタイヤにお
いて従来のように有機繊維コードからなるベルトカバー
層を追加する必要がなくなるので、タイヤの軽量化が可
能になると共に、部材数の減少によってタイヤの成形生
産性を向上することができる。しかも、ベルト層は、上
記テープをタイヤ周方向に螺旋状に複数回連続的に巻き
付けて形成することにより、従来のベルトカバー層のよ
うなスプライス部(接合部)が実質的に存在しないの
で、タイヤのユニフォミティーが良好なものとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2は、本
発明の実施形態からなる乗用車用空気入りラジアルタイ
ヤを例示するものである。図において、左右一対のビー
ド部1,1間にはカーカス層2が装架されており、この
カーカス層2の両端部がビードコア3の廻りにタイヤ内
側から外側に折り返されている。
【0009】トレッド部4におけるカーカス層2の外周
側には1層のベルト層5が埋設されている。ベルト層5
は、図10に示すように補強コード15を偏平コイル状
に配置した幅5〜20mmのテープ20をタイヤ周方向
に螺旋状にベルト幅にわたって複数回連続的に巻き付け
た構造になっている。このテープ20は、図11(a)
に示すように押出装置21から円筒状のコートゴム16
を連続的に押し出すと共に、このコートゴム16の廻り
に予めディップ処理した複数本の補強コード15を平行
に引き揃えて螺旋状に巻き付けた後、図11(b)に示
すように一対のロール22,22間で圧延することによ
り成形される。
【0010】上述のように構成されるタイヤでは、ベル
ト層5はテープ20中で補強コード15が連続的に偏平
コイル状に配置され、タイヤ幅方向両端部にコードの切
断端面が実質的に存在しないので、タイヤ周方向の剛性
が極めて高い。従って、高速走行時においてもベルト層
5のタイヤ幅方向両端部のせり上がり現象を抑制するこ
とが可能となり、高速耐久性を向上することができる。
【0011】しかも、ベルト層5は、テープ20をタイ
ヤ周方向に螺旋状に複数回連続的に巻き付けて形成する
ことにより、従来のベルトカバー層のようなスプライス
部(接合部)が実質的に存在しないので、そのスプライ
ス部に起因する剛性差が生じることはなく、タイヤのユ
ニフォミティーが良好なものとなる。ベルト層5を構成
するテープ20の幅は、5〜20mmにする。このテー
プ20の幅が5mm未満であると、幅が狭すぎてテープ
20の巻き付け回数が多くなるため生産性が低下するこ
とになり、逆に20mmを超えると、タイヤ周方向の接
合部が大きくなるためユニフォミティーや耐久性が低下
してしまう。
【0012】ベルト層5の補強コード15としては、ス
チールコードを使用することが好ましい。補強コード1
5にスチールコードを使用することによりタイヤ周方向
の剛性をより一層高めることができる。また、補強コー
ド15として、有機繊維コードを使用するようにしても
よい。補強コード15に有機繊維コードを使用する場合
は、ポリエステル繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリア
リレート繊維、ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾ
ール繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン繊維、
ナイロン繊維の群から選択された有機繊維の少なくとも
1種を撚り合わせた撚りコードを使用することが好まし
い。このうち、ポリエステル繊維としては、特にポリエ
チレンテレフタレート繊維、ポリエチレン2,6-ナフタレ
ート繊維が好ましく、或いは超高弾性率のエクストラハ
イモジュラスポリエステル(EHMポリエステル)を使
用するとよい。
【0013】上述のベルト構造によれば、例えばHR規
格やVR規格を満足するような高性能なタイヤにおい
て、従来のようにタイヤ周方向に対して実質的に0°で
延びる複数本の有機繊維コードからなるベルトカバー層
を追加する必要がなくなるので、タイヤの軽量化が可能
になると共に、部材数の減少によってタイヤの成形生産
性を向上することができる。
【0014】本発明において、ベルト構造は上記実施形
態に限定されることはなく、他の形態をとることができ
る。例えば、図3及び図4に示すように、テープ20を
左右のショルダー部で部分的に複数層積層させるように
してもよい。この場合、ベルト層5の面内曲げ剛性を向
上することが可能になるので、操縦安定性を良好にする
ことが可能である。
【0015】また、図5に示すように、テープ20をタ
イヤ周方向に巻き付ける際の位相をタイヤ幅方向に半ピ
ッチずらすことにより、タイヤ幅方向に隣合うテープ2
0を互いに部分的に重複させるようにしてもよい。ベル
ト層5は1本又は2本以上のテープ20から構成するこ
とができる。いずれの場合も、テープ20の巻き始め端
部と巻き終わり端部の一方又は両方をタイヤ幅方向中央
部に位置させることが好ましい。テープ20の巻き始め
端部と巻き終わり端部をベルト層5のタイヤ幅方向両端
部以外に位置させることにより、ベルト層5の両端部に
おけるセパレーションの発生を抑制することができる。
【0016】図6に示すように、テープ20はタイヤ周
方向に蛇行するように巻き付けてもよい。このテープ2
0の蛇行においてタイヤ周方向に対する傾斜角度は連続
的に変化するものとなるが、最大傾斜角度が5°〜25
°の範囲になるように巻き付けることが好ましい。この
ようにテープ20を最大傾斜角度が上記範囲になるよう
に蛇行させることにより、ベルト層5の面内曲げ剛性を
確保し、良好な操縦安定性を確保することができる。こ
のテープ20の最大傾斜角度が5°未満であると、ベル
ト層5の面内曲げ剛性が不十分になり、逆に25°を超
えると、タイヤ周方向の剛性が不十分になる。
【0017】また、図6のように2層以上のベルト層
5,5を設ける場合、テープ20のタイヤ周方向の蛇行
ピッチを層間で互いにずらすようにすることが好まし
い。テープ20のタイヤ周方向の蛇行ピッチを層間で互
いにずらすことにより、ベルト層全体としてタイヤ幅方
向の剛性が均一化するので、操縦安定性を向上すること
ができる。
【0018】図7及び図8に示すように、カーカス層2
の外周側には、テープ20からなるベルト層5に加え
て、複数本のスチールコード17をタイヤ周方向に対し
て25°〜65°の傾斜角度で配列させた構造のベルト
層6を設けるようにしてもよい。このようにスチールコ
ード17からなるステップベルト構造のベルト層6を設
け、そのタイヤ周方向に対する傾斜角度を大きくするこ
とにより、ベルト層6の面内曲げ剛性が高くなるので、
操縦安定性を向上することができる。
【0019】スチールコード17のタイヤ周方向に対す
る傾斜角度αは25°〜65°にすることが好ましい。
この傾斜角度αが25°未満であると操縦安定性が不十
分になり、逆に65°を超えると、高速耐久性が不十分
になる。また、傾斜角度αを25°〜45°、好ましく
は30°〜40°にすると、高速耐久性を著しく向上す
ることが可能になる。一方、傾斜角度αを45°〜65
°、好ましくは50°〜60°にすると、転動抵抗を低
減することが可能になる。
【0020】また、図8に示すように、テープ20から
なるベルト層5の幅は、ステップベルト構造のベルト層
6のタイヤ幅方向両端部よりも片側当たり5〜20mm
広くすることが好ましい。このようにタイヤ幅方向両端
部に切断端面を実質的に有していないベルト層5を、切
断端面を有するベルト層6よりも広くすることにより、
ベルト層6のせり上がり現象を効果的に抑制することが
できる。
【0021】上述のようなタイヤを製造する場合、成形
ドラム上にカーカス層2などのタイヤ材料を貼り付け、
これを内側からタイヤ径方向に製品寸法近くまで膨張さ
せてからベルト層5やトレッドゴムを貼り合わせてグリ
ーンタイヤを成形し、このグリーンタイヤを金型に挿入
して加硫成形することにより、トレッド部4にトレッド
パターンを型付けすることが可能である。
【0022】しかしながら、本発明のベルト構造はタイ
ヤ周方向の拘束力が強力であり、タイヤ加硫成形中のベ
ルトリフトが困難であるので、ベルトリフトを必要とし
ない加硫成形方法を用いることが好ましい。このような
方法として、図9に示すように、台タイヤ7に対して、
予めトレッドパターンを型付けした加硫済又は半加硫状
態の無端円環状のプレキュアトレッド8をベルト層5の
外周上に配置した後、タイヤの加硫成形を行うようにす
るとよい。
【0023】この場合、プレキュアトレッド8が予めト
レッドパターンを有しているので、加硫成形時にベルト
リフトを行う必要がなく、しかも金型費用と金型面数を
大幅に削減し、加硫時間も短縮することが可能になる。
すなわち、成形用金型は、プレキュアトレッド8につい
ては所定のトレッドパターンを事前に型付けした局部的
なものでよく、台タイヤ7については複数種類のトレッ
ドに対して共通化することが可能になるので、全体とし
ての金型費用と金型面数を大きく削減することができ
る。また、タイヤ全体の加硫成形を行う場合、トレッド
のショルダー部の厚さが実質的に加硫時間の長さを決定
するため、他の部分は既に加硫が済んでいるのにも拘ら
ず、ショルダー部の加硫が終了するまで加硫を続ける必
要があったが、プレキュアトレッド8を使用することに
より加硫時間を効果的に短縮することができる。
【0024】また、ベルトリフトを必要としない他の加
硫成形方法として、ベルト層5の外周上に未加硫ゴムか
らなるトレッドゴムを押出装置から連続的に押出し、こ
のトレッドゴムに金型を押し当ててトレッドパターンを
成形するようにしてもよい。この場合、ベルトリフトを
行う必要がないと共に、台タイヤ7を加硫済又は半加硫
状態にしておけば、上記と同様に金型費用と金型面数を
大幅に削減し、加硫時間を短縮することが可能になる。
【0025】
【実施例】タイヤサイズを195/70R14 91H
とし、ベルト構造だけを下記のように異ならせた従来タ
イヤ、比較タイヤ及び本発明タイヤ1〜3を製作した。
【0026】従来タイヤ カーカス側のベルト層 コード:スチールコード 1×4(0.25) コード密度:40本/5cm コード角度:23°、ベルト総幅:140mm トレッド側のベルト層 コード:スチールコード 1×4(0.25) コード密度:40本/5cm コード角度:23°、ベルト総幅:130mm ベルトカバー層 コード:ナイロンコード1260d/2 コード密度:40本/5cm コード角度:0°、ベルト総幅:150mm トレッド:押出後、金型内で加硫成形を行った。
【0027】比較タイヤ カーカス側のベルト層 コード:スチールコード 1×4(0.25) コード密度:40本/5cm コード角度:23°、ベルト総幅:140mm トレッド側のベルト層 コード:スチールコード 1×4(0.25) コード密度:40本/5cm コード角度:23°、ベルト総幅:130mm トレッド:押出後、金型内で加硫成形を行った。
【0028】本発明タイヤ1 カーカス側およびトレッド側のベルト層 EHMポリエステル1500d/3を予めディップ処理
して10本/1cmのコード密度で平行に送り出すと共
に、押出装置から円筒状のコートゴムを連続的に押し出
し、このコートゴムの廻りに上記補強コードを螺旋状に
巻き付けた後、一対のロール間で圧延することにより幅
10mmのテープを成形し、該テープをタイヤ周方向に
螺旋状に約27周させ、隣接するテープを半位相ずらし
てタイヤ幅方向に部分的に重複させてベルト総幅140
mmとした。
【0029】 トレッド:押出後、金型内で加硫成形を行った。本発明タイヤ2 カーカス側およびトレッド側のベルト層 芳香族ポリエステルポリエステル1500d/2を予め
ディップ処理して8本/1cmのコード密度で平行に送
り出すと共に、押出装置から円筒状のコートゴムを連続
的に押し出し、このコートゴムの廻りに上記補強コード
を螺旋状に巻き付けた後、一対のロール間で圧延するこ
とにより幅10mmのテープを成形し、該テープをタイ
ヤ周方向に螺旋状に1層巻き付け、かつ左右のショルダ
ー部でそれぞれ20mm幅だけ2層となるように約19
周させてベルト総幅150mmとした。
【0030】 トレッド:押出後、金型内で加硫成形を行った。本発明タイヤ3 カーカス側およびトレッド側のベルト層 レーヨン1690d/2を予めディップ処理して10本
/1cmのコード密度で平行に送り出すと共に、押出装
置から円筒状のコートゴムを連続的に押し出し、このコ
ートゴムの廻りに上記補強コードを螺旋状に巻き付けた
後、一対のロール間で圧延することにより幅10mmの
テープを成形し、該テープをタイヤ周方向に螺旋状に2
層巻き付け、かつ左右のショルダー部でそれぞれ20m
m幅だけ3層となるように約32周させてベルト総幅1
40mmとした。
【0031】トレッド:無端円環状のプレキュアトレッ
ドを使用し、パターンなし金型内で加硫成形を行った。 これら試験タイヤについて、下記の試験方法により重
量、成形生産性、転動抵抗、ユニフォミティー、高速耐
久性、操縦安定性、加硫時間、金型費用、乗心地性能を
評価し、その結果を表1に示した。
【0032】重量:各試験タイヤの重量を測定し、従来
タイヤを100とする指数で示した。この指数値が小さ
いほど軽量である。成形生産性: 各試験タイヤについて、成形に要した時間
を測定し、従来タイヤを100とする指数で示した。こ
の指数値が小さいほど成形生産性が良い。
【0033】転動抵抗:各試験タイヤを空気圧1.9k
g/cm2 としてリムサイズ14×51/2JJのリム
に装着し、ドラム径1707mmの室内ドラム式転動抵
抗試験機によって転動抵抗(RR)を測定し、従来タイ
ヤを100とする指数で示した。この指数値が小さいほ
ど転動抵抗が少ない。
【0034】ユニフォミティー:JASO C607の
自動車用タイヤのユニフォミティー試験方法に準拠して
ラジアルフォースバリエーション(RFV)を測定し、
従来タイヤを100とする指数で示した。この指数値が
小さいほどユニフォミティーが良好である。高速耐久性: ドラム径1707mmのドラム上でJIS
D 4230の高速耐久性試験を行った後、30分毎
に10km/hr加速してタイヤが破損した時の速度を
測定し、従来タイヤを100とする指数で示した。この
指数値が大きいほど高速耐久性が優れている。
【0035】操縦安定性:国産2.5リットルクラスの
乗用車に各試験タイヤを空気圧1.9kg/cm 2 、荷
重450kgとして装着し、操縦安定性についてテスト
ドライバーによるフィーリングテストで評価した。評価
結果は、良い、普通、悪いの3段階で示した。
【0036】加硫時間:各試験タイヤについて、加硫に
要した時間を測定し、従来タイヤを100とする指数で
示した。この指数値が小さいほど加硫時間が短い。金型費用: 日量1000本のタイヤを製造する際に必要
な金型費用をそれぞれ計算し、その費用を従来タイヤを
100とする指数で示した。この指数値が小さいほど金
型費用が少ない。
【0037】乗心地性能:各試験タイヤを空気圧1.9
kg/cm2 としてリムサイズ14×51/2JJのリ
ムに装着し、表面に半径10mmの突起を設けたドラム
径2500mmのドラム上を速度40km/hrで走行
したときの突起による反力をロードセルで検出し、従来
タイヤを100とする指数で示した。この指数値が小さ
いほど乗心地性能が優れている。
【0038】
【0039】この表1から明らかなように、本発明タイ
ヤ1〜3は、従来タイヤに比べて重量で転動抵抗が低
く、成形生産性が高く、かつユニフォミティーが良好で
あると共に、乗心地性能、高速耐久性及び操縦安定性が
優れていた。また、本発明タイヤ3では、更に加硫時間
の短縮と金型費用の低減が可能であった。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッド部におけるカーカス層の外周側に少なくとも1層
のベルト層を設け、該ベルト層を、補強コードを偏平コ
イル状に配置した幅5〜20mmのテープを成形し、該
テープをタイヤ周方向に螺旋状に複数回連続的に巻き付
けた構造にしたから、軽量で成形生産性が高く、かつユ
ニフォミティーが良好であると共に、高速耐久性を向上
させること可能にした乗用車用空気入りラジアルタイヤ
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる乗用車用空気入りラ
ジアルタイヤのベルト構造を示す平面図である。
【図2】図1の実施形態からなるタイヤの子午線断面図
である。
【図3】本発明の他の実施形態からなる乗用車用空気入
りラジアルタイヤのベルト構造を示す平面図である。
【図4】図3の実施形態からなるタイヤの子午線断面図
である。
【図5】本発明の更に他の実施形態からなる乗用車用空
気入りラジアルタイヤの子午線断面図である。
【図6】本発明のベルト構造の変形例を示す平面図であ
る。
【図7】本発明のベルト構造の他の変形例を示す平面図
である。
【図8】本発明のベルト構造の更に他の変形例を示す平
面図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態からなる乗用車用空
気入りラジアルタイヤの子午線断面図である。
【図10】本発明において使用するテープの拡大平面図
である。
【図11】(a),(b)は、本発明におけるテープの
製造方法の工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 カーカス層 4 トレッド部 5 ベルト層 15 補強コード 20 テープ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部におけるカーカス層の外周側
    に少なくとも1層のベルト層を設け、該ベルト層を、補
    強コードを偏平コイル状に配置した幅5〜20mmのテ
    ープを成形し、該テープをタイヤ周方向に螺旋状に複数
    回連続的に巻き付けた構造にした乗用車用空気入りラジ
    アルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記テープを少なくとも左右のショルダ
    ー部で複数層積層させた請求項1に記載の乗用車用空気
    入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 タイヤ幅方向に隣合う前記テープを互い
    に部分的に重複させた請求項1又は2に記載の乗用車用
    空気入りラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記テープの巻き始め端部と巻き終わり
    端部の少なくとも一方を前記ベルト層のタイヤ幅方向中
    央部に位置させた請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の乗用車用空気入りラジアルタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記テープをタイヤ周方向に対する最大
    傾斜角度が5°〜25°の範囲になるように蛇行させた
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の乗用車用空気入
    りラジアルタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記テープからなるベルト層に加えて、
    複数本のスチールコードをタイヤ周方向に対して25°
    〜65°の傾斜角度で配列させた構造のベルト層を設け
    た請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乗用車用空気
    入りラジアルタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記テープからなるベルト層の幅を、前
    記複数本のスチールコードを配列させたベルト層のタイ
    ヤ幅方向両端部よりも片側当たり5〜20mm広くした
    請求項6に記載の乗用車用空気入りラジアルタイヤ。
  8. 【請求項8】 前記補強コードがスチールコードである
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の乗用車用空気入
    りラジアルタイヤ。
  9. 【請求項9】 前記補強コードが、ポリエステル繊維、
    芳香族ポリアミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリパラ
    フェニレンベンズビスオキサゾール繊維、ポリビニルア
    ルコール繊維、レーヨン繊維、ナイロン繊維の群から選
    択された有機繊維の少なくとも1種を撚り合わせた撚り
    コードである請求項1乃至7のいずれか1項に記載の乗
    用車用空気入りラジアルタイヤ。
  10. 【請求項10】 前記ベルト層の外周上に、予めトレッ
    ドパターンを型付けした無端円環状のプレキュアトレッ
    ドを配置した請求項1乃至9のいずれか1項に記載の乗
    用車用空気入りラジアルタイヤ。
  11. 【請求項11】 前記ベルト層の外周上に、未加硫のト
    レッドゴムを連続的に押出し、該トレッドゴムに金型を
    押し当ててトレッドパターンを成形した請求項1乃至1
    0のいずれか1項に記載の乗用車用空気入りラジアルタ
    イヤ。
JP9026935A 1997-02-10 1997-02-10 乗用車用空気入りラジアルタイヤ Pending JPH10217716A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9026935A JPH10217716A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 乗用車用空気入りラジアルタイヤ

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JP9026935A JPH10217716A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 乗用車用空気入りラジアルタイヤ

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