JPH08321745A - オーディオデータ処理装置 - Google Patents

オーディオデータ処理装置

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JPH08321745A
JPH08321745A JP7330105A JP33010595A JPH08321745A JP H08321745 A JPH08321745 A JP H08321745A JP 7330105 A JP7330105 A JP 7330105A JP 33010595 A JP33010595 A JP 33010595A JP H08321745 A JPH08321745 A JP H08321745A
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JP
Japan
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data
data processing
interpolation
audio data
processing device
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Application number
JP7330105A
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English (en)
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Shoji Yamaguchi
彰治 山口
Ayumi Naito
歩 内藤
Tomoharu Miyadai
智治 宮台
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Priority to EP00119274A priority patent/EP1071231A3/en
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/02Editing, e.g. varying the order of information signals recorded on, or reproduced from, record carriers
    • G11B27/031Electronic editing of digitised analogue information signals, e.g. audio or video signals
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H60/00Arrangements for broadcast applications with a direct linking to broadcast information or broadcast space-time; Broadcast-related systems
    • H04H60/02Arrangements for generating broadcast information; Arrangements for generating broadcast-related information with a direct linking to broadcast information or to broadcast space-time; Arrangements for simultaneous generation of broadcast information and broadcast-related information
    • H04H60/04Studio equipment; Interconnection of studios

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速処理が可能で、且つ汎用性に優れたオーデ
ィオデータの処理が実現できる。 【解決手段】複数のデジタルオーディオ入力チャネルC
H1〜CH6を並列的に入力接続し、規格化された統一
サンプル周波数44.1KHzで決まる周期Tu毎に、
各入力チャネルのデータを時分割で個別に処理した後に
指定された混合を行ってDAコンバータ44からライン
アウトするデータ処理回路10を設ける。データ処理回
路10は、統一サンプル周波数44.1KHzとオーデ
ィオデータの音源サンプル周波数が相違する場合、補間
処理を行う。データ処理回路10としては乗算パイプラ
イン回路と加減算パイプライン回路を備えたロジックを
使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル音源から
のオーディオデータを入力して必要なデータ処理を施し
た後にアナログ信号に変換してラインアウトするオーデ
ィオデータ処理装置に関し、特に、パイプライン化され
たロジック回路を使用して多チャネルのデジタル処理を
時分割で行うようにしたオーディオデータ処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ等のマルチメディア
機器と呼ばれる機器では異なる複数のデジタル音源から
のオーディオデータを再生できることが要求されてお
り、これらの複数のデジタル音源からのオーディオデー
タをミキシングして出力する必要がある。特にコンピュ
ータに要求されるデジタル音源は、異なる流れで設計さ
れた複数のデジタル音源があり、これらの全ての音源に
対処できるデータ処理装置が要求される。
【0003】このように、異なる流れで設計された種々
のデジタル音源は、それぞれ個別のサンプリング周波数
で設計されているために、それぞれのサンプリング周波
数に対応したデジタルアナログコンバータ(DAC)を
用意する必要がある。例えば、PCM音源(ウェーブテ
ーブル音源)と呼ばれる音源装置(ウウェーブテーブル
シンセシス)は、例えば8個の入力チャネルがあり、そ
れらの入力チャネルに入力された同じサンプリング周期
のオーディオデータを加算するものである。
【0004】このようなPCM音源に対処できるように
するためには、8kHz,16kHz,32kHz,4
8kHzといったサンプリング周波数に対応したDAC
を用意し、それぞれのDACから出力されたアナログ信
号をトランジスタ等のアナログデバイスを用いてミキシ
ングする。また、別の方法として、8kHz,16kH
z,32kHz,48kHzといった周波数に切替え可
能なDACを用意し、サンプリング周波数に応じてDA
Cを動作させるクロック周波数を変更することにより、
様々なPCMを再現している。
【0005】また、FM音源と呼ばれる音源装置は、正
弦波信号の組み合わせで記録された情報と例えば55.
5kHzというサンプリング周期のデジタル音源の形で
出力される。更に、PCM音源と似た形式のもので、C
Dプレーヤーやディジタルオーディオテープのような連
続した音声や音楽をPCMで記録したデジタルオーディ
オ音源があり、このデジタルオーディオ音源は例えば4
4.1kHzといった規格で規定されたサンプリング周
期のオーディオデータが出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにパーソナル
コンピューターに要求される音源装置には、様々なサン
プリング周期のデジタル音源があり、それぞれの音源に
対応したDACを用意しなければならない。更に、これ
らの音源を同時に出力可能とする場合には、それぞれの
音源に対応して設けられたDACから出力されるアナロ
グオーディオデータをアナログデバイスを用いてミキシ
ングしなければならない。その結果、集積技術が向上し
ているデジタルデバイスに対し、集積化が困難なアナロ
グデバイスを用いなければならないので、種々の音源装
置に対応すると、印刷配線基板上での音源回路が専有す
る面積が大きくなってしまう。
【0007】また、これのデジタル音源を装備し、音源
回路の縮小を計る方法として、これらの種々のデジタル
音源のサンプリング周波数に対応可能なDACを設け、
種々のデジタル音源のオーディオデータをDACに選択
的に入力する、つまり、デジタル的な選択回路を用いる
ことによって、表面上はこれらの音源に対応可能とする
方法がある。
【0008】しかし、このように選択的に出力可能とし
た装置では、同時に複数のデジタル音源を再生すること
ができないという欠点がある。このように複数のデジタ
ル音源を再生することができないという欠点を補い、更
に、音源回路を縮小する方法として、集積密度の向上が
可能なデジタル回路で上述のミキシング回路を実現する
ことが考えられる。
【0009】近年、コンピュータ等では異なる複数のデ
ジタル音源からのオーディオデータが用いられており、
各種オーディオデータに対して補間、音量調整、フィル
タリング及びミキサ等の処理を、デジタルデータのまま
対処できるデータ処理装置が要求されている。このよう
に各種のオーディオ信号をデジタルデータで処理しよう
とする場合、音源が異なると音源サンプル周波数が異な
るため、音源サンプル周波数を統一サンプルする必要が
ある。通常、音源側には出力サンプリング周波数を変更
する手段はないので、コンピュータ側に設けたデジタル
オーディオの処理装置で、44.1kHzや48KHz
等の統一サンプル周波数に変換して出力する必要があ
る。
【0010】従来、オーディオ信号をディジタルデータ
として処理する装置を構成しようとする場合は、完全な
ロジックで組むか、デジタル・シグナル・プロセッサ
(DSP)によるソフトウェア的な手法で実現するのが
一般的である。図39に従来のオーディオ信号のデジタ
ル処理に使用されるロジック回路の一例を示す。ランダ
ムロジックによって実現する場合は、演算の深さ、演算
データの幅に応じてセレクタ301,302、演算器3
03,304,305を直列に接続し、所望の処理を実
現していた。特に音源サンプル周波数の異なる複数の音
声データをミキシングするようなケースでは、音源サン
プル周波数の公倍数となる高い周波数でのフィルタリン
グなどの演算処理が必要であったため、高速または複雑
な演算回路を必要としている。
【0011】しかしながら、図39の従来装置にあって
は、セレクタ301,302、演算器303,304,
305を直並列に接続し、順番に演算を実施して所望の
オーディオ処理を実現するため、処理速度の向上が期待
できる一方で、ゲート規模が大きくなる問題がある。特
に有限インパルス応答型のデジタルフィルタのように、
何回にも亘って積和演算を反復しなければならないケー
スでは、ゲート規模の問題が顕著に現れる。
【0012】またデジタル・シグナル・プロセッサのソ
フトウェアで実現する場合は、柔軟性の高いオーディオ
データの処理が実現できる一方、汎用性の高いものであ
るため、目的とする性能を最大限に引き出そうとする場
合は、それに見合ったデジタル・シグナル・プロセッサ
を選択又は開発する必要が生じ、コストアップにつなが
る。また処理速度は、ランダムロジックと比較して劣
る。
【0013】本発明は、このような背景に鑑みてなされ
たもので、高速処理が可能で、且つ汎用性に優れたオー
ディオデータの処理が実現できるロジックを用いたオー
ディオデータ処理装置を提供することを目的とする。ま
た本発明は、音源に依存して異なる音源サンプル周波数
をもつオーディオデータを、44.1kHzでの統一サ
ンプル周波数に変換して出力するため、様々な補間処理
を実現するロジック及びソフトで実現されるオーディオ
データ処理装置を提供することを目的とする。
【0014】さらに本件は、上述の種々のデジタル音源
回路と、これらの種々のデジタル音源のミキシングが可
能な回路とを1つの集積回路に内蔵可能とする程度まで
小形化したオーディオデータの処理装置を提供するもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、図1(A)にハードウェア構成を、また図1
(B)に対応する機能構成を示す。まず本発明は、図1
(A)に示すように、1又は複数のオーディオ情報を入
力してデータ処理を施して出力するオーディオデータ処
理装置を対象とし、オーディオ情報を入力する複数の入
力チャネルCH1〜CH6と、複数の入力チャネルCH
1〜CH6を並列的に入力接続し、規格化された所定の
統一サンプル周波数44.1kHzで決まる周期Tu毎
に、各入力チャネルCH1〜CH6に必要なデータ処理
を時分割で個別に行った後に混合して出力するデータ処
理回路10を設けたことを特徴とする。
【0016】データ処理回路10は、統一サンプル周波
数44.1kHzとオーディオデータの音源サンプル周
波数が相違する場合、入力チャネルのオーディオデータ
を統一サンプル周波数44.1KHzのサンプルデータ
に変換する処理を行う。即ち、データ処理回路10は、
統一サンプル周波数44.1kHzに対しオーディオデ
ータの音源サンプル周波数が相違する場合、統一サンプ
ル周波数に同期して補間データを演算して統一サンプル
周波数のオーディオデータに変換する。この補間処理
は、曲線近似に基づいた補間データの演算であり、具体
的には、直線近似に基づいて補間データを演算する。
【0017】データ処理回路10は直線近似に基づいた
前記補間データの演算のため、音源サンプル周期毎に、
少なくとも3つの連続するサンプルデータを保持する保
持部と、保持部に保持された少なくとも3つの連続する
サンプルデータに基づいて演算が可能な遅延時間を有し
て、保管時間位置を算出する時間位置演算部と、保持部
に保持されたサンプルデータと時間位置演算部で算出さ
れた補間時間位置に基づいて補間データを演算する補間
演算と備える。
【0018】このようなデータ処理回路10における補
間データの演算は、音源からリアルタイムで音源サンプ
リング周期Tsで出力されるオーディオデータを、統一
サンプル周期Tuという非同期のタイミングでリアルタ
イムに処理可能とするため、即ち、書込みを音源サンプ
ル周期Tsで、読出しを統一サンプル周期Tuで行うた
めに、最低3つのサンプルデータ保持部が必要である。
【0019】また入力されたオーディオデータを統一サ
ンプル周期Tuのタイミングでリアルタイムに処理する
ために、統一サンプル周期Tuの現在のタイミングより
も数周期前(Nd周期以上前)のデータを求めることが
必要があることによる。更に具体的には、データ処理回
路10は、直線近似に基づいた補間データの演算のた
め、データ保持部で、入力データの音源サンプル周期T
s毎に、少なくとも連続する3つのサンプルデータS
(n) 、S(n-1) 及びS(n-2) を保持する。また遅延周期
数設定部により、音源サンプル周期Tsを統一サンプル
周期Tuで割った商に1を加えて、統一サンプル周期T
uに達した際に、補間データを算出する過去の周期まで
の遅延周期数Ndを設定する。更に、カウンタでサンプ
ルクロックが得られる毎にクリアされ、所定の基本クロ
ックを計数してカウント値cntを出力する。
【0020】更に、第1時間位置演算部は、基本クロッ
クが得られる毎に、統一サンプル周期Tuに遅延周期数
Ndを乗じた値(Tu*Nd)からカウンタ値cnt とサ
ンプル周期Tuを減算して補間データの演算に使用する
第1の時間位置CT1を算出する。即ち、 CT1=(Tu*Nd)− cnt−Tu を算出する。
【0021】同時に、第2時間位置演算部が基本クロッ
クが得られる毎に、統一サンプル周期Tuに遅延周期数
Ndを乗じた値からカウンタ値cnt を減算して、補間デ
ータの演算に使用する第2の時間位置CT2を算出す
る。即ち、 CT2=(Tu*Nd)− cnt を算出する。
【0022】補間データの演算に際しては、切替選択部
で統一サンプル周期Tuに遅延周期数Ndを乗じた値
(Tu*Nd)と音源サンプル周期Tsとの差ΔTをカ
ウンタ値cnt と比較する。即ち、 ΔT=(Tu*Nd)−Ts を求め、 ΔT≧cnt を比較判別する。
【0023】カウンタ値cnt が差ΔT以下の場合は、第
1時間位置CT1を補間時間位置Cとして選択する。ま
たカウンタ値cnt が差ΔTを越えていた場合は、第2時
間位置CT2を補間時間位置Cとして選択する。また新
旧データA,Bとして、1つ前のデータS(n-1) と2つ
前のデータS(n-2) を選択する。またカウンタ値cnt が
差ΔTを越えていた場合は、第2時間位置CT2を補間
時間位置Cとして選択する。また新旧データA,Bとし
て、現在のデータS(n)と1つ前のデータS(n-1) を選
択する。
【0024】補間演算部は、統一サンプル周期Tuに達
する毎に、データ保持部に保持している現在のデータS
(n) と1つ前のデータS(n-1) の新旧2つのデータA,
Bと、切替選択部で選択された補間時間位置Cに基づい
て直線近似に基づく補間データXを演算する。即ち、補
間演算部は、新旧2つのデータをA,B、補間時間位置
をC、音源サンプル周期TsをDとした場合、補間デー
タXを、 X=A−(A−B)C/D として算出する。これを具体的に現わすと、X=S(n-
1) −{(S(n-1) −S(n-2) }CT1/Ts 又は
X=S(n) −{(S(n) −S(n-1) }CT2/Ts
となる。勿論、算出された補間データは、現在時点より
遅延周期数Ndだけ前のデータである。
【0025】この直線補間処理は、音源サンプル周波数
が予め判っており、音源サンプル周期Tsと統一サンプ
ル周期Tuの非整数倍または非整数分の1にあることを
前提に、各統一サンプル周期における補間タイミングの
変化を考慮して音源サンプル周期Ts内でのデータ補間
の時間位置と前後のサンプルデータから補間データを適
切に算出できる。
【0026】一方、データ処理回路10は、サンプルデ
ータの周期が判らない場合もあることから、本発明は、
入力データの音源サンプル周期Tsを計測する。そし
て、データ処理回路10は、計測した音源サンプル周期
Tsとの比(Ts/Tu)が整数分の1の場合、統一サ
ンプル周期Tuの間に存在する音源サンプル周期毎のデ
ータを除去する間引き処理を行う。
【0027】また統一サンプル周期Tuとの比(Ts/
Tu)が整数倍の場合、音源サンプル周期Tsの間の統
一サンプル周期Tuの位置にゼロデータを入れて補間す
る所謂ゼロ詰め補間を行う。更に、統一サンプル周期T
uとの比(Ts/Tu)が非整数倍の場合には、音源サ
ンプル周期Tsの間の統一サンプル周期Tuの位置に直
線近似による補間データを入れて直線補間する。この直
線近似の詳細は前述した通りである。
【0028】データ処理回路10の音量調整処理として
は、入力データに設定された音量係数を乗算して音量調
整されたデータを出力する。またデータ処理回路10
は、入力データを規定レベルに補正した後に、設定され
た音量係数を乗算して音量調整されたデータを出力する
ようにしてもよい。データ処理回路10のフィルタ処理
としては、入力データに所定のフィルタ係数を乗算し、
出力データを演算する。具体的なデータ処理回路10の
フィルタ処理としては、現在処理対象としている注目デ
ータを中心とした前後の時間軸上に存在する統一サンプ
ル周期毎の所定次数分の入力データと、有限インパルス
応答に従った固定次数のフィルタ係数の各積の総和によ
り、注目データのフィルタ出力データを演算する。
【0029】データ処理回路10のミキサ処理として
は、混合対象として選択された複数のデータを入力して
加算する。データ処理回路10をロジックで実現する場
合、複数チャネル分のオーディオデータの補間、音量調
整及び混合出力を統一サンプル周期Tu毎に時分割で行
う第1処理回路80と、複数チャネル分のフィルタ処理
を統一サンプル周期Tu毎に時分割で行う第2処理回路
82を設ける。
【0030】第1及び第2処理回路80,82の各々
は、複数の入力データ中の2つを選択した後に乗算する
乗算パイプライン回路と、複数の入力データ中の2つを
選択した後に加算または減算する加減算パイプライン回
路を備える。また乗算パイプライン回路及び加減算パイ
プライン回路との間で、入力データの読出しと出力デー
タの書込みを行うデータメモリを備える。
【0031】各パイプライン回路の制御動作は、制御メ
モリ48とシーケンサ46,48のシーケンスカウンタ
を使用して行う。制御メモリは、乗算パイプライン回路
及び加減算パイプライン回路を、統一サンプル周期Tu
内で動作させる制御パターンを基本クロック周期毎に格
納している。シーケンスカウンタは、統一サンプル周期
Tuに達する毎にクリアされ、統一サンプル周期Tu毎
に基本クロックの計数を繰り返して制御メモリのアクセ
スアドレスを生成し、制御メモリから動作パターンを読
み出して乗算パイプライン回路と加減算パイプライン回
路に、複数チャネル分の処理を時分割に行わせる。
【0032】ここで、乗算パイプライン回路は、複数の
入力データの内の1つを選択する第1セレクタと、複数
の入力データの内の1つを選択する第2セレクタと、第
1セレクタの出力を保持する第1レジスタと、第2セレ
クタの出力を保持する第2レジスタと、第1レジスタと
第2レジスタの値を乗算する乗算器と、乗算器の出力を
保持する第1出力レジスタで構成される。
【0033】また加減算パイプライン回路は、複数の入
力データの内の1つを選択する第3セレクタと、複数の
入力データの内の1つを選択する第4セレクタと、第1
セレクタの出力を保持する第3レジスタと、第2セレク
タの出力を保持する第4レジスタと、第3レジスタと第
4レジスタの値を加算又は減算する加減算器と、加減算
器の出力を保持する第2出力レジスタと、第1出力レジ
スタ又は第2出力レジスタを選択するマルチプレクサで
構成される。
【0034】セレクタ入力には、第1及び第2の出力レ
ジスタの出力を必要に応じて帰還接続する。第1出力レ
ジスタ及び第2出力レジスタは、シフトレジスタとして
の機能を有し、動作パターンにより出力動作が指定され
た場合、加減算器の出力データを保持した後に、シフト
アップ又はシフトダウン行い、出力データを簡単に倍ま
たは半分にすることができる。
【0035】フィルタ処理を行う第2処理回路の加減算
パイプライン回路は、加減算器の出力を直接セレクタ入
力側に帰還接続したことを特徴とする。また第1及び第
2の出力レジスタの入力側への帰還接続回路に、帰還デ
ータの一部をマスクするマスク回路を設ける。複数の入
力チャネル回路は、ウェーブテーブル音源として知られ
たPCM音源モジュールの出力、FM音源モジュールの
出力、アンプ及びADコンバータを備えたマイク入力回
路の出力、外部接続されるCD装置の出力、外部接続さ
れるオーディオ装置のデジタル出力、及びデータバスを
介して外部接続される外部記憶装置を転送データを、各
々入力接続する。
【0036】このようにロジックで実現したデータ処理
回路は、乗算と減算のパイプライン演算ができ、これに
より演算速度が飛躍的に高められる。例えばフィルタ処
理の積和計算の繰り返しについては、現在の乗算と、前
回の乗算結果の加算がパイプライン処理によりループし
ながら並行して演算できる。また補間処理は減算、乗
算、減算であり、音量調整は乗算2回であり、更にミキ
サ出力は複数回の加算であり、乗算と減算のパイプライ
ン演算を適切に組合わせることで、多チャンネル分の処
理を、統一サンプル周期毎に効率良く演算し、異なる音
源サンプル周波数のデジタルオーディオデータを、統一
周波数44.1kHzに統一できる。
【0037】更に、計算量の多いフィルタ処理について
は、補間、音量調整、ミキサ出力の第1処理回路に対し
第2処理回路として別のハードウェア構成をとったこと
で、比較的低速(低消費電流及び低コスト)の演算素子
を使っても、余裕をもった処理ができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
<目 次> 1.装置構成と機能 2.データ処理回路のロジック構成と制御 3.オーディオデータの処理 (1)補間処理 (2)音量調整処理 (3)フィルタ処理 (4)ミキサ処理 (5)他の実施形態 4.音源サンプル周波数の計測と補間処理 5.音量調整制御 1.装置構成と機能 図2は本発明のオーディオデータ処理装置の全体的なブ
ロック構成を示した実施形態である。
【0039】図2において、データ処理部10は複数の
チャネル入力CH1〜CH6を有し、各チャネルCH1
〜CH6から入力するデジタルオーディオデータを統一
サンプル周波数44.1kHzとして処理する。データ
処理部10に入力するデジタルオーディオデータの音源
サンプル周波数は、音源により様々である。統一サンプ
ル周波数44.1kHzより低い音源サンプル周波数の
デジタルオーディオデータについては、補間処理により
統一サンプル周波数44.1kHzのデジタルオーディ
オデータに変換して、音量調整、フィルタリング、ミキ
サ等の必要な処理を行う。また統一サンプル周波数4
4.1kHzより高い周波数の音源サンプル周波数をも
つデジタルオーディオデータについては、間引き処理に
より統一サンプル周波数44.1kHzのデジタルオー
ディオデータに変換する。
【0040】図2の実施形態にあっては、データ処理部
10に対する入力チャネルCH1としては、PCM音源
モジュール22を接続している。ウェーブテーブルメモ
リ20を使った複数チャネル同時発生のPCM音源モジ
ュール22は、CPU12の指示に従って音源出力を行
う。データ処理部10の入力チャネルCH2にはFM音
源モジュール24が接続される。FM音源モジュール2
4はCPU12の制御に基づき、効果音、楽器音を模し
たFM方式による複数チャネル同時発生の音源出力を行
う。
【0041】データ処理部10の入力チャネルCH3に
は、マイク入力端子28からの音声信号がアンプ32で
増幅された後、ADコンバータ32でシリアルのデジタ
ルオーディオデータに変換されて入力される。データ処
理部10の入力チャネルCH4にはCDシリアルデータ
入力端子34が接続され、光ディスクドライブによるC
D装置で再生したデジタルオーディオ信号が入力され
る。このCDシリアルデータ入力端子34に対するデジ
タルオーディオ信号の音源サンプル周波数は、44.1
KHzである。また前段にADPCMデコーダを設けて
CD−ROM−XAから出力される18.9KHzまた
は37.8KHzの音声信号も入力することができ
る。。
【0042】データ処理部10の入力チャネルCH5に
は、AUX入力端子35が接続される。AUX接続端子
35からはビデオ、CDなどのディジタルオーディオ信
号等化入力される。データ処理部10のチャネルCH6
は入力用のチャネルと出力用のチャネルをもち、それぞ
れFIFO40,42を介してバスインタフェースモジ
ュール38と接続し、バスインタフェースモジュール3
8をバス18に接続している。バス18はメインメモリ
14とDMAコントローラ16に接続され、DMAコン
トローラ16の制御によりメインメモリ14との間でデ
ジタルオーディオデータのデータ転送を行うようにして
いる。
【0043】このバス18により転送されるオーディオ
データの音源サンプル周波数は8kHzから48kHz
の範囲にあり、ステレオ信号またはモノラル信号のいず
れかとなる。チャネルCH6の出力側については、チャ
ネルCH1〜CH5から入力したデジタルオーディオ信
号または入力した複数のデジタルオーディオ信号の混合
結果を外部メモリに出力してファイル等に格納するため
に使用される。データ処理部10のデジタルオーディオ
データは、例えば16ビットのデータ幅をもち、統一サ
ンプル周波数44.1kHzに従った統一サンプル周期
Tuごとに直列変換してDAコンバータ44に出力し、
アナログオーディオ信号に変換してL/R出力端子46
よりラインアウトする。このL/R出力端子46から出
力されるデジタルオーディオ信号は、入力チャネルCH
1〜CH6の音源サンプル周波数が統一サンプル周波数
44.1kHz以外の周波数であっても、データ処理部
10による処理で全て44.1kHzの統一サンプル周
波数に変換された後に、DAコンバータ44でアナログ
オーディオ信号に変換されることになる。
【0044】データ処理部10の内部には入力チャネル
CH1〜CH6からのデジタルオーディオデータの補
間、音量調整、フィルタリング、ミキサ等の処理に必要
な各種のパラメータを予め記憶したデータメモリ48が
設けられる。またデータメモリ48は、処理の途中でデ
ータを一時記憶して次の処理に引き渡すデータバッファ
としても使用される。
【0045】更にデータ処理部10に対しては、補間用
カウンタ回路50が設けられている。補間用カウンタ回
路50には、基本クロックCL1、統一クロックCL
2、及び補間対象とする音源サンプル周波数に対応した
サンプルクロックCL3が供給されている。ここで基本
クロックCL1の周波数を例えば16.9344MHz
とする。そこで、統一サンプル周波数44.1kHzの
統一クロックCL2のクロック周期、即ち統一サンプル
周期Tuを基本クロックCL1のクロック数で表わす
と、Tu=384クロックとなる。
【0046】サンプルクロックCL3は適宜の入力オー
ディオデータの音源サンプル周波数に対応して定まる
が、この実施形態にあっては音源サンプル周波数を16
kHzとした場合を例にとっている。音源サンプル周波
数16kHzのサンプルクロックCL3のクロック周
期、即ち音源サンプル周期Tsを基本クロックCL1の
数で表わすと、Ts=1058.4クロックとなる。
【0047】補間用カウンタ回路50は、サンプルクロ
ックCL3が得られるごとに、内部に設けているカウン
タをクリアし、次にサンプルクロックCL3が得られる
までの間、基本クロックCL1を計数してカウント値c
ntを求め、このカウント値cntに基づいて、補間計
算に用いる補間データの時間的位置CTをデータ処理部
10に供給している。この補間用カウンタ回路50の詳
細については、後の補間処理の説明で明らかにされる。
【0048】図3は図2のチャネルCH1〜CH6に対
するデータ処理部10により実現されるデジタルオーデ
ィオデータの処理機能の機能ブロックである。まずPC
M音源モジュール22の入力チャネルCH1について
は、必要な処理は全てPCM音源モジュール22側で済
んでおり、PCM音源モジュール22の音源サンプル周
波数も統一サンプル周波数44.1kHzの場合を例に
とっていることから、そのままミキサ部52に入力して
いる。
【0049】FM音源モジュール24の入力チャネルC
H2については、音源サンプル周波数が統一サンプル周
波数44.1kHzになっていないことから、補間部5
4で補間処理を行って44.1kHzのサンプル周期の
データに変換した後、フィルタ部56で高周波ノイズを
除去するローパスフィルタの処理を行ってミキサ部52
に入力している。
【0050】マイク入力及びCDシリアルデータ入力と
なる入力チャネルCH3,CH4については、各々音源
サンプル周波数が44.1kHzとなっていることか
ら、補間処理は行わず、各々音量調整部57,58で音
量調整を行った後にミキサ部52に入力している。AU
X入力端子からのビデオデジタルオーディオデータを入
力するチャネルCH5にあっては、例えば音源サンプル
周波数が16kHzであることから、補間部60で4
4.1kHzに補間した後、音量調整部62で音量調整
し、更に補間で生じた高周波ノイズを除去するローパス
フィルタ処理をフィルタ部64で行った後にミキサ部5
2に出力している。
【0051】更にチャネルCH6の入力となるデータバ
スからのデジタルオーディオデータについては、FIF
O40から例えば音源サンプル周波数8kHzで読み出
し、補間部66で44.1kHzに補間した後、音量調
整部68の音量調整、フィルタ部70によるローパスフ
ィルタ処理を経て、ミキサ部52に供給している。更
に、チャネルCH6の出力側については、ミキサ部52
を介して得られた統一サンプル周波数44.1kHzの
デジタルオーディオデータをフィルタ部72で元に戻し
た後、音量調整部70で音量調整し、更に逆補間部76
で元の8kHzのサンプルデータに間引き処理等により
戻し、最終的にL/Rミキサ78で混合し、出力用のF
IFO42に出力する。
【0052】このようにデータ処理部10は、入力チャ
ネルCH1〜CH6の各々について固有のデジタルオー
ディオデータの処理を行い、最終的にミキサ部52で指
定された混合を行って、DAコンバータ44にシリアル
デジタルオーディオデータとして出力するものである
が、これら多チャネル入力に対し、この実施形態にあっ
ては、補間処理,音量調整処理,ミキサ処理と、フィル
タ処理の2つに分けて、専用の処理回路を設け、各処理
回路を統一サンプル周波数44.1kHzの統一サンプ
ル周期Tuごとに時分割で多重処理している。 2.データ処理回路のロジック構成と制御 図4は図2のデータ処理部10の内部回路の基本構成で
ある。データ処理部10には外部入力される多チャネル
のデジタルオーディオデータを対象に、補間、音量調整
及びミキサの各処理を行う第1処理回路80と、同じく
多チャネルの外部入力となるデジタルオーディオデータ
を対象にフィルタ処理を行う第2処理回路82を設けて
いる。
【0053】第1処理回路80に対しては、多チャネル
分の補間、音量調整及びミキサ処理を統一サンプル周期
Tuの間に1回行うため、また第2処理回路82に対し
ては、同一の周期Tuの間で必要なフィルタ演算を行う
ため、シーケンサ84が設けられている。データメモリ
48は第1処理回路80及び第2処理回路82で共用さ
れており、シーケンサ84によるアクセス要求の元に、
第1処理回路80,第2処理回路82に対する必要とす
るデータの読み書きを行っている。また外部のDAコン
バータ44に対する出力は、最終的に第1処理回路80
のミキサ処理が行われることから、第1処理回路80側
からの出力となる。
【0054】図5は図4のデータ処理部10に設けた第
1処理回路80の実施形態である。第1処理回路80
は、上側の乗算パイプライン回路80−1と下側の加減
算パイプライン回路80−2で構成される。乗算パイプ
ライン回路80−1は2系統の外部入力を個別に選択す
るセレクタ88,90を有し、続いてレジスタ92,9
4を設けている。レジスタ92,94に続いては乗算器
96が設けられ、2つのレジスタ入力を乗算している。
乗算器96に続いては出力レジスタ98が設けられる。
【0055】また加減算パイプライン回路80−2は2
系統の外部入力を個別に選択するセレクタ100,10
2、2つのセレクタ出力を保持するレジスタ104,1
06、2つのレジスタ入力の加算または減算を行う加減
算器108、更にシフト機能付きのレジスタ110が設
けられる。またシフト機能付きレジスタ110に続いて
は、乗算パイプライン回路80−1と加減算パイプライ
ン回路80−2の出力を選択するマルチプレクサ112
が設けられる。シフト機能付きレジスタ110の後に
は、更にシフト機能付きレジスタ113が設けられ、最
終出力を保持した後にシフト動作を行い、シリアルデー
タとして外部DAコンバータ44に出力される。
【0056】乗算パイプライン回路80−1のセレクタ
90には、出力レジスタ98の出力が帰還されている。
またレジスタ92の出力をセレクタ88に帰還してい
る。このような適宜の段のレジスタ出力の入力セレクタ
への帰還により、入力結果を再入力したり演算結果を再
入力するループ処理が可能となる。乗算パイプライン回
路80−1の出力レジスタ98の出力は加減算パイプラ
イン回路80−2のセレクタ100にも入力され、乗算
パイプライン回路80−1の乗算結果を加減算パイプラ
イン回路80−2に入力して、乗算に続き加算または減
算ができるようにしている。
【0057】更に加減算パイプライン回路80−2にあ
っては、最終段の出力機能付きレジスタ110の出力の
セレクタ102の帰還に加えて加減算器108の出力を
直接、セレクタ102に帰還している。この結果、加減
算器108による演算結果を次の加減算に直ちにループ
することができる。この加減算器108からの直接的な
セレクタ102に対する帰還接続は、後の説明で明らか
にされるフィルタ処理で使用される。
【0058】加減算パイプライン回路80−2には更
に、マスク用のANDゲート114が設けられている。
ANDゲート114の一方にはシフト機能付きレジスタ
110のデータが入力され、他方には適宜のマスクデー
タが入力され、セレクタ102に帰還する出力データの
一部をマスク可能としている。乗算パイプライン回路8
0−1及び加減算パイプライン回路80−2に対して
は、統一クロック周波数44.1kHzの統一サンプル
周期Tuで全てのチャネル入力のデジタルオーディオデ
ータについて、例えば図3のような各種の処理を実現す
るため、シーケンサ84が設けられている。シーケンサ
84にはシーケンスカウンタ116が設けられる。
【0059】シーケンスカウンタ116は統一サンプル
クロックCL2が得られるごとにクリアされ、次に統一
サンプルクロックCL2が得られるまでの間、基本クロ
ックCL1をカウントする。ここで基本クロックCL1
として例えば16.9344MHzを使用していること
から、統一サンプルクロックCL2の周期TuはTu=
384クロックで表わすことができる。
【0060】シーケンスカウンタ116に対しては、フ
ラッシュメモリ等の不揮発性メモリを使用した制御メモ
リ118が設けられる。制御メモリ118は統一サンプ
ルクロックCL2の周期Tu=384に対応した制御ア
ドレス0〜383を有し、各制御アドレスにデジタルオ
ーディオデータの補間処理、音量調整処理、ミキサ処理
を実現するため、乗算パイプライン回路80−1及びま
たは加減算パイプライン回路80−2の各回路部を動作
するための例えばビット対応の制御情報が格納されてい
る。
【0061】シーケンスカウンタ116の0〜383の
カウント値による制御メモリ118のアドレス指定によ
るアクセスは、直接アドレス0〜383を指定してもよ
いし、所定のメモリ領域に変換された相対的なカウント
値0〜383で変化する相対アドレスを使用してもよ
い。制御メモリ118よりシーケンスカウンタ116の
各カウントごとに読み出される制御データは、制御出力
レジスタ120に供給される。制御出力レジスタ120
は乗算パイプライン回路80−1及び加減算パイプライ
ン回路80−2の各回路素子に対応したビット領域のビ
ットデータに基づいた動作を行わせる。
【0062】例えばレジスタ92,94,98,10
4,106については、保持または非保持のいずれかで
あることから、制御出力レジスタの制御情報は1ビット
でよい。またセレクタ88,90,100.102はそ
の入力数の選択を必要とするから、入力数の2進表示の
ビット数を制御ビットとすればよい。乗算器96は乗算
の有無であることから、1ビットでよい。また乗算器9
6を常時動作とすれば、ビット制御は不要である。
【0063】加減算器108については、加減算の選択
に制御ビットが1ビット必要である。シフト機能付きレ
ジスタ110は、保持動作の制御に1ビット、シフトア
ップ機能に1ビット、更にシフトダウン機能に1ビット
の合計3ビットが必要である。マルチプレクサ112
は、1ビットで切り替えることができる。このため制御
出力レジスタ120としては、必要な制御パターンを合
計したビット数分の幅、例えば64ビット幅を持つ。
【0064】更に制御メモリ118には、データメモリ
48に対するリード、ライトのアクセス情報が格納され
ており、シーケンスカウンタ116のカウント値による
アドレス指定で制御出力レジスタ120に対する制御デ
ータの出力と同時に、メモリアクセスレジスタ122に
メモリアクセスデータが出力される。メモリアクセスレ
ジスタ122には、シーケンスカウンタ116のそのと
きのカウント値の動作で必要な乗算パイプライン回路8
0−1及び加減算パイプライン回路80−2に対するデ
ータの読出しまたはデータの書込みが指定される。
【0065】図6は、図5のシーケンスカウンタ116
による統一サンプル周期Tu=384クロックの1処理
サイクルを取り出している。図6において、44.1k
Hzのサンプル周波数で決まる統一サンプル周期Tu=
384クロックの時間帯は、例えば基本クロックCL1
の16クロックで1つのステートサイクルを構成し、T
u=384クロックであることから、ステートサイクル
1〜24に分けることができる。
【0066】1つのステートサイクルは、ステートサイ
クル1に代表して示すように、基本クロックCL1の1
クロックに対応して16ステートに分けられており、そ
れぞれステート番号を16進で0〜Fとしている。この
ような統一サンプル周期Tuで決まる384クロックの
処理を16ステートのステートサイクル1〜24に分類
しておくことで、統一サンプル周期Tu=384クロッ
クの中で例えば図3に示した6つのチャネル入力CH1
〜CH6に要求される各データ処理を行うための制御デ
ータの割付けが容易にできる。
【0067】但し、図6のステート及びステートサイク
ルは、実際の制御メモリ118のシーケンスカウンタ1
16によるアクセスでは特に意識されていない。制御メ
モリ118にあっては、シーケンスカウンタ116より
出力される0〜383のカウント値で決まるアクセスア
ドレスを認識して、指定されたアクセスアドレスの制御
データを制御出力レジスタ120に読み出してセットす
る処理を行うだけである。
【0068】図7は、図4のデータ処理部10のシーケ
ンスカウンタ84,86による第1処理回路80,第2
処理回路82の統一サンプル周期Tu=384クロック
における1回の処理内容である。まずTu=384クロ
ックの処理期間は、前半の192クロックのL処理サイ
クル124と後半の同じく192クロックのR処理サイ
クル126で構成される。
【0069】L,Rのステレオデジタルオーディオデー
タの処理内容は全く同じになる。このため、前半のL処
理サイクル124と後半のR処理サイクル126の制御
メモリ118の制御内容は基本的に同じであり、R,
L,Rデータに入力のセレクトや制御メモリ48のリー
ド/ライトが異なるだけである。このため図5のシーケ
ンスカウンタ116にあっては、実際には統一クロック
CL2でクリアした後に、基本クロックCL1を192
カウントする処理を2回繰り返し、図7のL処理サイク
ル124とR処理サイクル126を実行することにな
る。
【0070】図7のL処理サイクル124は、下側に取
り出して示すように、図4の第1処理回路80によるデ
ータ処理128と第2処理回路82によるデータ処理1
80の並列処理となる。第1処理回路80によるデータ
処理128は、例えばチャネルCH2の補間処理、チャ
ネルCH3の音量調整処理、チャネルCH4の音量調整
処理、チャネルCH5の補間処理、チャネルCH5の音
量調整処理、チャネルCH6の補間処理、チャネルCH
6の音量調整、最後のミキサ処理の順番となる。
【0071】また第2処理回路82のデータ処理130
については、チャネルCH2のフィルタ処理、チャネル
CH4のフィルタ処理、及びチャネルCH5のフィルタ
処理となる。このようなデータ処理128,130の並
列処理は、R処理サイクル126についても全く同じで
ある。ここでデータ処理128の補間、音量調整、ミキ
サ処理については、チャネルCH2〜CH6の5チャネ
ル分が192クロックの間に十分に時分割処理できる。
これに対しデータ処理130のフィルタ処理について
は、有限インパルス応答型のデジタルフィルタ処理であ
るため、フィルタの効果と精度を必要で充分なものとす
るための有限個のフィルタ係数を時間軸上に展開するこ
とにより、補間、音量調整、ミキサの処理に比べると、
1つのフィルタ処理に要する時間が長くなり、そこで、
フィルタ処理専用に第2処理回路82を割り当ててい
る。
【0072】また図7のフィルタ処理128にあって
は、各チャネルごとに補間、音量調整、ミキサの処理領
域を分けているが、処理の途中段階でデータメモリ48
に対する処理結果の読み書きが可能であるため、補間処
理、音量調整処理、ミキサ処理のそれぞれをステートサ
イクル単位に混在させた処理とすることも可能である。
更に、データ処理128,130のいずれについても完
全に192クロックの全ステートを使用する必要はな
く、要求されたチャネル入力数の範囲で192クロック
内に処理が収まるように制御メモリ118を作成すれば
よい。
【0073】図8は、図5の乗算パイプライン回路80
−1の基本的な動作のタイミングチャートである。この
タイミングチャートは、セレクタ80,90で同じ入力
データAを選択してレジスタ92,94に格納した後に
乗算器96で乗算して出力レジスタ98に格納する処理
を例にとっている。即ち、統一クロック周期Tu=38
4クロックをもつ図8(A)の基準クロックCL1に対
し、図8(B)のシーケンスカウンタ116の値は16
進で0〜BFと変化する。図8(C)(E)(F)
(H)(I)には、レジスタ92の入力とロード、レジ
スタ94の入力とロード、更にレジスタ98のロードが
示されている。
【0074】レジスタ92,94,98は、基本クロッ
クCL1の立下がりで動作する。図8(B)は、レジス
タ92に対する入力となるセレクタ88の入力データ
A,B,C,Dのセレクタビットであり、シーケンスカ
ウンタのカウント値1,3,5,7で順番にセレクトさ
れて、レジスタ92に図8(E)に示すようにロードさ
れる。
【0075】レジスタ94側も、図8(F)(G)
(H)に示すように、同じ入力データA,B,C,Dに
ついて同様に動作する。そして図8(I)に示すよう
に、出力レジスタ98にはシーケンスカウンタのカウン
ト値1,3,5,7のタイミングで乗算器96で乗算さ
れた値(A×A),(B×B),(C×C),(D×
D)がが順次ロードされることになる。
【0076】図10は図5の乗算パイプライン回路80
−1及び加減算パイプライン回路80−2における制御
内容と、必要とするステート数即ち基本クロック数を示
したもので、セレクトラッチ、乗算ラッチ、加減算ラッ
チ、メモリリード、メモリライト、出力ラッチ、出力セ
レクタのいずれについても、1ステートで処理すること
ができる。 3.オーディオデータの処理 (1)補間処理 図10は、図2のデータ処理部10で行われるデジタル
オーディオデータの補間処理の処理機能を示したブロッ
ク図である。図10の補間処理部は、データ保持部13
2、補間用カウンタ回路50及び補間演算部136で構
成される。
【0077】データ保持部132は、シリアルデータと
して入力されるオーディオ入力データをシリアル/パラ
レル変換器138でパラレルデータに変換した後、3段
に直列接続したレジスタ140,142,144に16
kHzのサンプルクロックCL3に従って順次保持させ
る。このため、レジスタ140に保持されている現在デ
ータをS(n) とすると、レジスタ142には1周期前の
データS(n-1) が保持され、レジスタ144には2周期
前のデータS(n-2) が保持される。セレクタ146,1
48は、3つの連続する入力データS(n) ,S(n-1) ,
S(n-2) の中から2つの新データと旧データを選択して
補間演算部136に出力する。ここで補間演算部136
に入力する新データをA、1周期前の旧データをBとし
ている。
【0078】補間用カウンタ回路50はカウンタ150
を有する。カウンタ150は16kHzのサンプルクロ
ックCL3が得られるごとにカウント値cntを0にク
リアし、次にサンプルクロックCL3が得られるまでの
間、基本クロックCL1を計数する。即ち、カウンタ1
50はサンプルクロックCL3の音源サンプル周期Ts
ごとにcnt =0〜1058.4の範囲で変化する。
【0079】カウンタ150に続いては、補間計算の際
に補間データを求める音源サンプル周期Ts内の時間位
置を求める第1時間位置演算部152と第2時間位置演
算部154が設けられる。また第1時間位置演算部15
2の第1時間位置CT1と第2時間位置演算部154の
第2時間位置CT2は、セレクタ158に与えられる。
【0080】セレクタ158は切替制御部156により
切り替えられ、補間演算部136に対する補間時間位置
Cとして第1時間位置CT1または第2時間位置CT2
を供給する。同時に、切替制御部156はセレクタ14
6,148を選択する。即ち、第1時間位置CT1を選
択した場合には、セレクタ146,148によりレジス
タ142,144からの1つ前のデータS(n-1) と2つ
前のデータS(n-2) を補間演算部136に新データA,
旧データBとして入力する。
【0081】また第2時間位置CT2をセレクタ158
で選択した場合には、セレクタ146,148でセレク
タ140,142の出力を選択し、現在のデータS(n)
ト1つ前のS(n-1) を補間演算部136に新データA,
旧データBとして入力する。補間演算部136は、新デ
ータA、旧データB及び時間位置C、更に16kHzの
サンプルクロックCL3の音源サンプル周期Ts=Dの
4つのパラメータに基づき、次式に従って補間データX
を演算する。
【0082】 X=A−(A−B)C/D (1) 図11は図10の補間処理の原理説明図である。実際の
信号波形160の変化について、16kHzの音源サン
プル周期Ts=Dの間隔でサンプルデータが得られる。
ここで前回のサンプルクロックCL3が時刻t−1で得
られ、今回のサンプルデータAが時刻tで得られたとす
る。このように連続する2つのデータA,Bが得られれ
ば、その間の任意の時間位置tx のデータXを直線補間
により求めることができる。
【0083】この直線補間は前回のデータBと現在のデ
ータAを結ぶ直線162の傾きを求め、時刻tのデータ
Aの位置から補間位置tx までの補間時間位置Cを求め
ればよい。このように新データA、旧データB、音源サ
ンプル周期D及び補間時間位置Cが得られれば、前記
(1)式により、補間データXを求めることができる。
図11のサンプルデータXを求めるための時刻tx を示
す補間時間位置Cは、統一クロック周波数が44.1k
Hzであり、また音源サンプル周波数が16kHzと割
り切れない関係にあることから、例えば図12(A)の
ように、時刻(t−6)〜(t+5)の統一サンプル周
期Tu=384に対し、16kHzのサンプルデータS
(n-2) 〜S(n+2) の音源サンプル周期Ts=1058.
4クロックは毎回ずれるようになる。
【0084】このため、例えば図12(A)の現在時刻
tで補間処理を行う場合、1つ前のサンプルデータS
(n) ともう1つ前のS(n-1) の2つが必要であることか
ら、その区間内の3つの統一サンプル周期Tu=384
クロックのタイミング(t−3),(t−2),(t−
1)の補間を行うことになる。即ち、現在時刻tに対し
統一クロック周期Tuの3周期分前の時刻のデータ補間
を行うことになる。
【0085】この現在時刻tに対しデータ補間を行う時
刻(t−3)までの遅延周期数をNdとすると、遅延周
期数Ndは次式により求めることができる。 Nd=INT (Ts/Tu)+1=INT (1058.4/384)+1 =INT (2.75626)+1 =2+1 =3 (2) この(2)式は入力音源サンプル周期Tsと統一サンプ
ル周期Tuの比(Ts/Tu)の整数化した値に1を加
えたものである。したがって、図12の入力音源サンプ
ル周波数16kHzの周期Ts=1058.4と統一サ
ンプル周波数44.1kHzの周期Tu=384の場合
には、遅延周期数Nd=3周期として求めることができ
る。
【0086】このように現在時刻に対する補間対象とな
る遅延周期数Ndが求まれば、例えば図12(A)の現
在時刻t,t+1,t+2の各々で補間する補間時刻
は、時刻t−3,t−2,t−1となる。補間時刻t−
3,t−2,t−1の補間については、前後のサンプル
データS(n-1) ,S(n) と、サンプルデータS(n) のタ
イミングnからの補間時間位置Cを求めればよい。
【0087】まず現在時刻t,t+1の場合について
は、サンプルデータS(n) を保持したタイミングでのカ
ウンタ値cnt=0のクリア後の連続的な計数であるこ
とから、カウント値cntの値を統一サンプル周期Tu
=384クロックの3倍の値から算出すれば求まる。こ
れが第2時間位置CT2である。これを一般的に表わす
と、 CT2=(Nd×Tu)−cnt (3) となる。この実施形態では入力音源サンプル周波数16
kHz、統一サンプル周波数44.1kHzであること
から、 CT2=(3×384)−cnt =1152−cnt (4) となる。この(4)式の第2時間位置CT2が図10の
第2時間位置算出部154で算出されている。
【0088】一方、現在時刻がt+2となったとき、次
のサンプルデータS(n+1)が得られており、このと
きカウンタ値cntはcnt=0となる。したがって、
前記(4)式の時間位置CT2を使用することはできな
い。この場合には、一般的には次式の第1時間位置CT
1を使用する。 CT1={(Nd×Tu)−cnt}−Ts (5) これは入力音源サンプル周波数16kHz、統一サンプ
ル周波数44.1kHzの場合には、 CT1=(3×384−cnt)−1058.4 =93.6−cnt (6) となる。即ち時間位置CT1は、統一サンプル周波数T
uに遅延時間周期Ndを掛け合わせた値から入力音源サ
ンプル周期Tsを差し引いた差、いわゆるΔT=93.
6からサンプルタイミングでクリアされたカウンタ値c
ntの値を差し引いた値である。この(6)式の第1時
間位置CT1が図10の第1時間位置演算部152で演
算される。
【0089】更に、現在時刻(t+2)における時刻
(t−1)の補間については、このとき新たなサンプル
データS(n+1) が保持されるため、補間計算に使用する
新旧データA,Bがそのままでは、A=S(n+1) 、B=
S(n) に更新されてしまう。そこで、A=S(n) 、B=
S(n-1) に戻す保持データの切替えが必要になる。図1
0の切替制御部156は、一般的には次式の比較演算を
行っている。
【0090】 {(Nd×Tu)−Ts}≧cnt (7) この比較演算は入力音源サンプル周波数16kHz、統
一サンプル周波数44.1kHzの場合には、 {(3×384)−1058.4}≧cnt (8) 93.6≧cnt となる。即ち、ΔT=93.6とカウンタ値cntを比
較し、カウンタ値cntがサンプルタイミングにより0
によりクリアされてΔT=93.6に増加するまでの間
は、図10のセレクタ158により第1時間位置CT1
を選択し、且つセレクタ146,148により1つ前の
データS(n-1) と2つ前のデータS(n-2)を新旧データ
A,Bとして選択させ、補間演算部136に補間演算を
行わせる。
【0091】これをまとめると次のようになる。 93.6≧cntの時 A=S(n-1) B=S(n-2) C=CT1 D=Ts=1058.4 X=S(s-1) −{S(n-1) −S(n-2) }・CT1/1058.4 (9) 具体的には、例えば図12(A)の現在時刻t+2にお
ける3周期前の時刻t−1の補間データの演算である。
【0092】これに対し、カウンタ値cntがΔT=9
3.6以上の場合、例えば図12(A)の現在時刻t,
t+1に対応した補間時刻t−3,t−2の場合には、
図10の切替制御部156はセレクタ158で第2時間
位置CT2を選択し、且つセレクタ146,148によ
り現在のデータS(n) と1つ前のデータS(n-1) を新旧
データA,Bとして選択させ、補間演算部136で補間
データXの演算を行う。これをまとめると次のようにな
る。
【0093】93.6<cntの時 A=S(n) B=S(n-1) C=CT2 D=Ts=1058.4 X=S(n) −{S(n) −S(n-1) }・CT2/1058.4 (10) ここで、図12(A)の時刻t,t+1,t+2,t+
3で演算するNd=3周期前の時刻t−3,t−2,t
−1,tの補間データX(t−3),X(t−2),X
(t−1),X(t)は、次のようになる。 X(t-3) =S(n) −{S(n) −S(n-1) }×{3×384 −cnt(t)} /1058.4 X(t-2) =S(n) −{S(n) −S(n-1) }×{3×384 −cnt(t+1)} /1058.4 X(t-1) =S(n) −{S(n) −S(n-1) } ×{3×384 −cnt(t+2)-1058.4}/1058.4 X(t) =S(n+1) −{S(n+1) −S(n) }×{3×384 −cnt(t+1)} /1058.4 図12(A)は、統一サンプル周波数fu=44.1K
Hzに対し、音源サンプル周波数fsが16KHzと低
い場合の補間処理であるが、逆に統一サンプル周波数f
u=44.1KHzに対し、音源サンプル周波数fsが
例えば48KHzと高い場合の補間処理は、図12
(B)のようになる。この場合、音源サンプル周期Ts
は、Ts=352.8となり、(2)式の遅延周期数N
dは、 Nd=INT (352.8/384)+1=1 となり、従って、サンプル時刻毎に1周期前の補間デー
タを演算する。即ち、図12(B)の時刻t−2,t−
1,t,t+1,t+2の各々で演算するNd=1周期
前の時刻t−3,t−2,t−1,t,t+1の補間デ
ータX(t−3),X(t−2),X(t−1),X
(t),X(t+1)は、次のようになる。 X(t-3) =S(n-2) −{S(n-2) −S(n-3) }×{1×384 −cnt(t-2)} /352.8 X(t-2) =S(n-1) −{S(n-1) −S(n-2) }×{1×384 −cnt(t-1)} /352.8 X(t-1) =S(n) −{S(n) −S(n-1) }×{1×384 −cnt(t) } /352.8 X(t) =S(n+1) −{S(n+1) −S(n) } ×{1×384 −cnt(t+1)-352.8} /352.8 X(t+1) =S(n+3) −{S(n+3) −S(n+2) }×{1×384 −cnt(t+2)} /352.8 図13は、図10のカウンタ回路50及びデータ保持部
132の基本クロックCL1に同期した処理のフローチ
ャートである。基本クロックが得られるごとに図13の
フローチャートが実行され、まずステップS1でサンプ
ルクロックが得られたか否かチェックする。サンプルク
ロックが得られていれば、ステップS2でカウンタ15
0をクリアしてカウント値cnt=0とする。
【0094】続いてステップS3でサンプルデータの更
新を行う。即ち、レジスタ140のサンプルデータS
(n) を新データとし、レジスタ140のデータをレジス
タ142に移して、S(n-1) =S(n) とし、更にレジス
タ142のデータをレジスタ144に移し、S(n-2) =
S(n-1) とする。一方、ステップS1でサンプルクロッ
クが得られていないタイミングにあっては、ステップS
4でカウンタ150のカウントアップ動作をしてカウン
タ値cntを1つ増加させる。続いてステップS5で、
第2時間位置CT2を更新したカウンタ値cntを使用
して求め、更にステップS6で第1時間位置CT1を求
める。この第1時間位置CT1は、第2時間位置CT2
の値から音源サンプル周期Ts=1058.4を差し引
いた値である。
【0095】図14は、図10のカウンタ回路50に設
けた切替制御部156による時間位置CT1,CT2の
選択と、セレクタ146,148による新旧データの選
択に基づく補間データXの演算処理のフローチャートで
ある。まずステップS1で、統一サンプル周波数44.
1kHzのクロックCL2の有無をチェックし、統一ク
ロックCL2が得られるとステップS2に進み、切替制
御部156の比較演算としてΔT=93.6とそのとき
のカウント値cntを比較する。このときカウント値c
ntがΔT=93.6以下であればステップS3に進
み、時間位置Cとして第1時間位置CT1を算出し、ス
テップS4で新データA=S(n-1) 及び旧データB=S
(n-2) を選択し、ステップS5で補間データXを算出す
る。この補間計算におけるDは入力音源サンプル周期T
s=1058.4クロックである。
【0096】一方、ステップS2でカウント値cntが
ΔT=93.6を超えていた場合にはステップS6に進
み、時間位置Cとして第2時間位置CT2を選択し、ス
テップS7で新データA=S(n) 及び旧データB=S(n
-1) を選択した後、ステップS5で補間データXを演算
する。図15は図10の補間演算部136による補間デ
ータXの演算処理を、図5に示した乗算パイプライン回
路80−1及び加減算パイプライン回路80−2で実行
した場合のタイミングチャートである。
【0097】図15は、基準クロックCL1で決まるス
テート番号に対する乗算器96と加減算器108内の動
作を示している。まずステート番号0では、乗算器96
側のセレクタ88,90で補間時間位置Cと入力音源サ
ンプル周期Dの逆数で与えられる定数1/Dを選択し、
レジスタ92を介して乗算器96で(C×1/D)の乗
算を行い、結果を出力レジスタ98にラッチする。
【0098】この乗算器96側の乗算と並行して、加減
算器108側でセレクタ100,102がそれぞれ新デ
ータAと旧データBをセレクトして、レジスタ104,
106を介して加減算器108に与え、このとき加減算
器108は減算動作にセットされていることから減算
(A−B)を行う。次のステート番号1では、乗算器9
6側の乗算(c×1/D)と加減算器108側の減算結
果(A−B)をセレクタ88,90で選択して乗算器9
6に入力し、両者の乗算結果(A−B),(C/D)を
求める。次のステート番号2にあっては、乗算器96側
の乗算結果と新データAの選択結果を加減算器で減算し
て補間データXを算出する。最後のステート番号3にあ
っては、加減算器108の演算器即ち補間データXをシ
フト機能付きレジスタ110にシフトした後、マルチプ
レクサ112で選択し、データメモリ48に書き込むラ
イト動作を行う。 (2)音量調整処理 図16は、図4のデータ処理部10の第1処理回路80
側で行われる音量調整処理の機能ブロックである。この
音量調整処理は、データメモリ48のデータ格納部16
4に格納されている音量調整対象とするオーディオデー
タを入力データAとして音量調整部170に読み込む。
またデータメモリ48のAGC係数格納部166に格納
されている予め定めたレベルに調整するためのAGC係
数を入力データBとして読み込む。
【0099】更にデータメモリ48のボリューム係数格
納部168に格納されている調整操作により設定された
ボリューム係数を入力データCとして読み込み、出力デ
ータXを X=A×B×C (11) A:データ B:AGC係数 C:ボリューム係数 として求める。
【0100】即ち、音量調整の対象となる入力データA
に対し、まず一定レベルに調整するためのAGC係数と
なる入力データBを掛け合わせ、その後に外部設定され
たボリューム係数の入力データCを掛け合わせて、音量
調整された出力データXを求めることになる。尚、ボリ
ューム係数としては、データメモリ48に格納せずに直
接入力してもよい。
【0101】音量調整部170は図5の乗算パイプライ
ン回路80−1を使用して実現でき、シーケンサ84に
より例えば図17のタイミングチャートに示す制御動作
が行われる。図17の音量調整制御にあっては、ステー
ト番号0で、乗算器96側で調整対象となるオーディオ
データAとAGC係数の入力データBを選択して乗算結
果(A×B)を求める。
【0102】次のステート番号1で、乗算結果を帰還し
て選択すると共にボリューム係数の入力データCを選択
して乗算し、音量調整された出力データXを求め、最後
のステート番号2で、出力ラッチ、マルチプレクサ及び
データメモリに対するライト動作を行う。 (3)フィルタ処理 図18は、図4のデータ処理部10に設けた第2処理回
路82側で行われるフィルタ処理の機能ブロックであ
る。図18において、データメモリ48にはフィルタリ
ング対象とするオーディオデータを格納したデータ格納
部172と、フィルタリングに使用するフィルタ係数を
格納したフィルタ係数格納部174が設けられている。
【0103】フィルタ演算部176は、例えば有限イン
パルス応答型のデジタルフィルタを実現するための演算
処理を実行し、既に説明した補間処理によりオーディオ
データに含まれる高周波ノイズをカットするためのロー
パスフィルタの処理を実現する。この有限インパルス応
答型のローパスフィルタのデジタル処理のための演算
は、次式で与えられる。
【0104】 A:データ B:フィルタ係数 N:次数で例えば57 即ち、有限インパルス応答型のデジタルフィルタにあっ
ては、現在処理対象となる注目データを中心に時間軸の
前後にインパルス応答による所定の分布をもつ有限次数
のフィルタ係数を使用し、各フィルタ係数の値と入力デ
ータとの積の総和を算出する。例えば有限インパルス応
答の次数をN=57に設定した場合、1回のフィルタ演
算にあっては、フィルタ係数格納部174及びデータ格
納部172に格納された57次分のデータ及びフィルタ
係数を使用した積和計算をシーケンサ86の制御に従っ
て繰り返す。
【0105】このフィルタ演算部176を実現する図4
の第2処理回路82のロジック構成は図5と同じである
が、積和計算を繰り返す際には加減算パイプライン回路
80−2の出力段のシフト機能付きレジスタ110に対
する加算結果のラッチは行わず、直接的にセレクタ10
2に帰還して次の演算サイクルとの連携を早めている。
【0106】図19は、図18のシーケンサ86による
図5の乗算パイプライン回路80−1と加減算パイプラ
イン回路80−2を有するフィルタ演算部176におけ
る演算処理のタイミングチャートである。まずステート
番号0で乗算器96側がデータA0とフィルタ係数B0
を選択して乗算し、次のステート番号1で加減算器10
8に入力して前回の加算結果(最初は0)と加算する。
同時に乗算器96側にあっては、次のデータA1とフィ
ルタ係数B1を入力して乗算結果(A1×B1)を求め
ている。
【0107】これをT=1〜57の57ステートに亘っ
て連続的に繰り返す。最後のステート番号57にあって
は、加減算器108の57次分の積和計算の結果をフィ
ルタ出力データとして、出力ラッチ、マルチプレクサを
介してデータメモリ48にライトする。 (4)ミキサ処理 図20は、図4のデータ処理部10に設けた第1処理回
路80側で行われるミキサ処理の機能ブロックである。
このミキサ処理にあっては、データメモリ48にミキシ
ング対象となるデジタルデータを格納したデータ格納部
178が設けられている。この例にあっては、4種類の
デジタルデータA,B,C,Dを選択してミキシングす
るものとする。
【0108】シーケンサ84は、所定のミキシングタイ
ミングでデータメモリ48のデータ格納部178よりデ
ータA〜Dを読み出し、ミキサ演算部180において X=A+B+C+D (13) のミキシング演算を行わせる。ミキサ演算部180の処
理は、シーケンサ84による図5の加減算パイプライン
回路80−2の制御で実現できる。
【0109】図21は、図20のシーケンサ84による
ミキサ演算部180のミキシング処理のタイミングチャ
ートである。まずステート番号0で加減算器108側で
最初の2つのデータA,Bを選択して加算し、次のステ
ート番号1で前回の加算結果(A+B)と新たなデータ
Cを選択して加算し、同様にステート番号2で最後のデ
ータDを選択してそれまでの加算結果に加算する。最後
のステート3では加減算器108の加算結果をミキサ出
力データとしてラッチした後にデータメモリに書き込
む。
【0110】この図21のタイミングチャートにあって
は、ステート番号3でミックス出力データXをデータメ
モリ48に書き込むようにしているが、ミキサによる処
理は図3の機能ブロックから明らかなように、データ処
理部10における最終段の処理となることから、図5の
加減算パイプライン回路80−2の加減算器108の出
力段のシフト機能付きレジスタ110に格納した後、シ
フト動作によりパラレルデータに変換して、マルチプレ
クサ112から外部のDAコンバータ44に出力してア
ナログデータに変換してラインアウトするようになる。 (5)他の実施形態 図22は図5の乗算及び加減算パイプライン回路を備え
た図10のデータ処理部10により実現される本発明の
他の実施形態の機能ブロックであり、この実施形態にあ
っては、入力チャネルCH1〜CH4のミキサ入力部1
82,184,186,188のそれぞれを、ミキサ入
力部182に代表して示すように、データ入力部19
0、データ補間部192、フィルタ部194及び音量調
整部196で構成し、全て統一サンプル周波数44.1
kHzに対し異なった音源サンプル周波数のオーディオ
データを入力して処理した後にミキサ部198で処理し
て、最終的にDAコンバータを備えたデータ出力部20
0よりアナログオーディオ信号としてラインアウトする
ようにしている。
【0111】図23は本発明の別の実施形態であり、チ
ャネルCH1〜CH4についてそれぞれ異なったデジタ
ルオーディオデータの処理形態をとっている。即ちチャ
ネルCH1については音量調整部202のみであり、こ
れに対しチャネルCH2については音源サンプル周波数
が異なることから、補間部204、音量調整部206を
設け、更にチャネルCH1,CH3側との混合を行うミ
キサ部208を設け、最終的にフィルタ部210を介
し、更にミキサ部212でチャネルCH4のフィルタ部
214の出力データを混合して出力できるようにしてい
る。
【0112】このような図23のチャネルCH1〜CH
4における各デジタルオーディオデータに対する処理
も、図3のデータ処理部10の機能ブロックを実現する
図4乃至図21に示した処理により簡単に実現できる。 4.音源サンプル周波数の計測と補間処理 図24は図2のデータ処理部10をプロセッサによるプ
ログラム制御で実現するための実施形態であり、図5の
ロジック回路を使用した場合に比べ、デジタルオーディ
オ信号の各種の処理の柔軟性をより一層高めることがで
きる。
【0113】図24において、データ処理部10にはM
PU26が設けられ、そのバス218に対しデータメモ
リ220、外部入出力のためのチャネルCH1〜CH6
を備えた入出力モジュール222、処理済みデジタルオ
ーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換して出力
するDAコンバータ224、図2の上位のCPU12に
対する上位インタフェース226を設けている。
【0114】図25は、図24のMPU216のプログ
ラム制御により実現される本発明のデータ処理部10の
機能ブロック図である。この実施形態にあっては、チャ
ネル入力CH1〜CH5に対応して5つのミキサ入力部
230−1〜230−5が設けられる。ミキサ入力部2
30−1〜230−5は、ミキサ入力部230−1に代
表して示すように、サンプルクロック計測部234、補
間部236、音量調整部238及びフィルタ部240を
備える。
【0115】サンプルクロック計測部234は、チャネ
ルCH1から入力する任意のデジタルオーディオデータ
からその音源サンプル周波数を測定し、音源サンプル周
波数の測定結果に応じ、補間部236における補間処理
を決める。ここでデータ処理部10にあっては統一サン
プル周波数44.1kHzを使用しており、その周期T
uに対しサンプルクロック計測部234で計測した入力
デジタルオーディオ信号の音源サンプル周波数の周期T
sとの関係を算出して補間部236の処理を決める。
【0116】図26のフローチャートは、図5のチャネ
ルCH1のミキサ入力部230−1の処理手順である。
まずステップS1で補間モード設定処理を行う。この補
間モード設定処理は、全ての入力チャネルCH1〜CH
5について行われる。サンプルクロック計測処理が済む
と、ステップS2で、まずチャネルCH=1をセット
し、ステップS3で、チャネルCH1の音源サンプル周
期Tsが統一サンプル周期Tuに等しいか否かチェック
する。
【0117】等しくなければ、ステップS4で補間処理
を行う。等しければステップS4の補間処理は行わな
い。次にステップS5で音量調整処理を行う。次にステ
ップS6で補間処理の有無をチェックし、補間処理を行
っていればステップS7でフィルタ処理を行う。フィル
タ処理が済んだならば、ステップS8でチャネルCH1
を1つインクリメントし、ステップS9で最終チャネル
に達したか否かチェックする。
【0118】最終チャネルCH5に達するまで、以上の
ステップS3〜S9の処理を繰り返す。ステップS9で
最終チャネルCH5の処理が済んだことが判別される
と、ステップS10でミキサ処理を行った後、ステップ
S11で出力処理を行う。このステップS2〜S11の
処理は、統一サンプル周波数44.1kHzに対応した
周期Tuごとに繰り返される。
【0119】図27は、図26のステップS1の補間モ
ード設定処理の中で使用される音源サンプル周期Tsを
計測するための割込み処理の詳細を示したフローチャー
トである。この割込み処理は、非常に短い周期で発生す
るタイマ割込によって起動する。まずステップS1で、
カウンタcntをカウントアップし、次のステップS2
で入力チャネルからのサンプルクロックの有無をチェッ
クしている。サンプルクロックが得られると、ステップ
S3で音源サンプル周期Tsがカウンタcntから得ら
れ、ステップS4でカウンタcntを0にクリアする。
ステップS2でサンプルクロックが得られない場合は、
そのまま割込み処理を抜ける。
【0120】図28は、図26のステップS1における
補間モード設定処理の詳細を示したフローチャートであ
る。この補間モード設定処理にあっては、まずステップ
S1で音源サンプル周期Tsと統一サンプル周期Tuと
の比(Ts/Tu)を算出する。この比が整数分の1か
否かステップS2でチェックし、整数分の1であればス
テップS4に進み、サンプルデータの間引きモードをセ
ットする。
【0121】ステップS2で整数分の1でなければステ
ップS3に進み、整数倍か否かチェックする。整数倍で
あればステップS5に進み、ゼロ詰め補間モードをセッ
トする。ステップS3で整数倍でもなかった場合には、
ステップS6で近似曲線補間モードのセット、例えば直
線補間モードをセットする。図29は、図28のステッ
プS4の間引きモードをセットした場合の間引き処理を
示している。まず統一サンプル周期Tuに対し入力音源
サンプル周期Tsが短いことから、統一サンプル周期T
uに同期したサンプルデータ242,248の間のサン
プルデータ244,246についてはサンプルデータと
して保持せず、サンプルデータ244,246を間引
く。これによって統一サンプル周期Tuをもつ黒丸のサ
ンプルデータに変換することができる。
【0122】図30は、図28のステップS5のゼロ詰
め補間モードをセットした場合のゼロ詰め補間処理を説
明する。この場合、統一サンプル周期Tuに対し入力サ
ンプル周期Tsが例えば2倍と長くなっている。2Tu
の周期で得られる音源サンプル周期Tsのサンプルデー
タは例えばサンプルデータ250,252に示すように
なり、この間に存在する統一サンプル周期Tuのタイミ
ングの補間位置については、ゼロデータ254を補間す
る。
【0123】このようなゼロ詰め補間にあっては、ゼロ
詰め補間処理を行った後にフィルタ処理によりローパス
フィルタを通し、またゼロ詰め補間で全体のレベルが下
がっていることから、レベルを上げるレベル調整処理が
行われる。図31のフローチャートは図29の間引き処
理である。まずステップS1で、統一サンプル周期Tu
の間に得られるサンプルデータの数を計数するカウンタ
MをM=0にクリアする。次に、サンプルデータが得ら
れるごとに0にクリアされているカウント値cntが、
既に計測された入力音源サンプル周期Tsに一致したか
否かチェックする。
【0124】ステップS2でカウント値cntが入力音
源サンプル周期Tsに一致したら、ステップS3に進
み、カウンタMを1つカウントアップする。続いてステ
ップS4で、カウンタMの値が統一サンプル周期Tuと
音源サンプル周期Tsの比(Tu/Ts)に達したか否
かチェックする。例えば図29にあっては、M=3に達
したか否かチェックする。M=3に達するまではステッ
プS2〜S4の処理を繰り返しており、サンプルデータ
の出力は行われない。
【0125】ステップS4でM=3に達すると、ステッ
プS5でそのときのサンプルデータを出力する。ステッ
プS6にあっては、チャネル入力切替えの有無をチェッ
クしており、チャネル入力切替えがあるまでステップS
1〜S6の処理を繰り返す。チャネル入力切替えがあれ
ば再び図28にリターンし、新たな切替チャネルにおけ
る補間モード設定処理を行うことになる。
【0126】図32は図30のゼロ詰め補間処理のフロ
ーチャートである。まずステップS1で、音源サンプル
周期Tsの間に存在する補間データ、即ちゼロ詰めデー
タの数を示すカウンタNを0にクリアし、ステップS2
で、音源サンプル周期Tsごとに0にクリアされるカウ
ンタ値cntが統一サンプル周期Tuに達したか否かチ
ェックしている。
【0127】カウンタ値cntが統一サンプル周期Tu
に達したならば、ステップS3でカウンタNを1つカウ
ントアップし、ステップS4で、入力音源サンプル周期
Tsと統一サンプル周期Tuの比(Ts/Tu)、図3
0の場合にはN=2に達したか否かチェックする。ステ
ップS4でN=2に達すれば次のサンプルタイミングで
あることから、ステップS5で、入力したサンプルデー
タをゼロ詰め補間に伴うレベル低下を補障するため、例
えば(Ts/Tu)=2倍に補正した後、ステップS6
でサンプルデータを出力する。
【0128】一方、ステップS4でN=2に達しない場
合には、ステップS7で、S=0としたゼロ詰めデータ
を生成し、これをステップS6で補間詰めのサンプルデ
ータとして出力する。ステップS8にあっては、チャネ
ル入力切替えを監視しており、チャネル入力切替えがあ
るまでステップS1〜S7の処理を繰り返す。 5.音量調整制御 本発明のオーディオデータ処理装置にあっては、通常の
デジタルオーディオ入力チャネルについてはボリューム
操作による音量設定が行われる。このようなボリューム
操作による音量設定に対し、急激なボリューム調整値の
変化に対し正確に音量調整を行った場合には、急激な音
量変化でデジタル的なノイズを発生する。
【0129】そこで図33の実施形態にあっては、急激
な音量変化値のオーディオ波形の不連続性によるノイズ
を低減させるように音量制御を行うことを特徴とする。
図33は、まず入力段にレジスタ260,262,26
4が設けられる。レジスタ260には出力データXが帰
還されて現在値Aが保持される。レジスタ262にはボ
リューム調整に伴う外部からの音量設定値Bが保持され
る。更にレジスタ264には、予め定めたシーケンサ8
4による統一サンプル周波数44.1kHzの処理周期
Tuの間に変化させる歩進値Cが保持される。
【0130】レジスタ260の現在値Aとレジスタ26
4の歩進値Cは演算部266に与えられ、シーケンサ8
4による処理周期TuごとにX=A±Cの音量調整演算
を行う。またレジスタ260の現在値Aと外部のボリュ
ームにより設定された音量設定値B(目標値)は、比較
部268で比較される。比較部268の比較結果は、演
算部266における歩進値Cの加算または減算を決め
る。設定値Bが現在値Aより大きければ、演算部266
はX=A+Cの加算を行う。また設定値Bが現在値Aよ
り小さければ、演算部266はX=A−Cの減算を行
う。
【0131】演算部266の演算出力Xは、比較部27
2で設定値Bと比較されている。比較部272は、比較
結果に応じセレクタ270を制御する。演算出力Xが設
定値Bに一致していないときは、セレクタ270は演算
部266の出力Xを選択して出力データXとしている。
比較部272で出力Xが設定値Bに一致した場合には、
設定値Bを選択して出力データXとする。
【0132】図34は、図33における音量制御のタイ
ムチャートである。いま時刻t1で、現在値Aに対し外
部よりボリューム設定により新たな設定値Bが設定され
たとする。この時刻t1よりシーケンサ250で決まる
処理周期Tuごとに演算部266でA+Cの演算が行わ
れ、歩進値Cずつ演算部266の出力Xが増加する。そ
して時刻t2で設定値Bに一致する。時刻t1〜t2の
間は、セレクタ270は演算部266の出力Xを選択出
力している。
【0133】時刻t2に達すると、セレクタ270は設
定値Bを選択出力する。これにより、急激な音量設定値
の変化があっても、実際に出力されるデータは歩進値C
で制限された時間勾配となり、急激な音量変化によるオ
ーディオ波形の不連続性によるノイズ発生を確実に防止
できる。図35は、図33の機能ブロックをプロセッサ
によるプログラム制御で実現したフローチャートであ
る。まずステップS1で、現在値A、設定値B、歩進値
Cを読み取り、ステップS2で、現在値Aが設定値Bに
一致するか否かチェックする。一致していなければ、ス
テップS3で、現在値Aに歩進値Cを加算する。この場
合の歩進値Cの加算は、現在値Aが設定値Bより小さけ
れば−Cを加算し、大きければCを加算する。
【0134】続いてステップS4で、出力Xが設定値B
に達したか否かチェックしており、一致するまではステ
ップS5で、ステップS3の演算結果Xを出力して現在
値AをA=Xに更新する。ステップS4で演算値Xが設
定値Bに一致すれば、ステップS6でX=Bとして出力
し、また現在値Aを設定値Bに更新する。図36は、図
33〜図35に示した音量調整の制御機能を応用して、
電子演奏装置のキー操作に対するオーディオ波形のエン
ベローブ調整を簡単に実現することを特徴とする。
【0135】図36の機能ブロックは、図33に対し新
たに入力側のレジスタ262に対しセレクタ274を設
け、またレジスタ264に対しセレクタ276を設けて
いる。セレクタ274に対しては、キーの時間的な変化
に対応した音量設定値B1,B2,B3,B4が入力さ
れる。セレクタ276には音量設定値B1〜B4のそれ
ぞれに対応した固有の歩進値C1,C2,C3,C4が
設定される。
【0136】シーケンサ250は、設定値P1〜P4に
現在値Aが達するごとに次のシーケンスに進むようにな
る。通常、キー入力のオン操作に対しては、アタック、
ディケイ、サスティン、リリースの4つのモードが設定
されている。この4つのモードに対応して、セレクタ2
74に対する音量設定値B1〜B4及びそれぞれの音量
設定値に変化するための歩進値C1〜C4が設定され
る。
【0137】例えばず37(B)のようなキー入力に対
し、図37(A)に示すようなアタック、ディケイ、サ
スティン、リリースの4つのモードの音量設定値B1,
B2,B3,B4が決められる。そして、それぞれのア
タック特性280、ディケイ特性282、サスティン特
性284及びリリース特性286における単位周期Tu
の歩進値は、固有の歩進値C1〜C4が使用される。
【0138】このような設定値B1〜B4及び歩進値C
1〜C4が設定された状態でのエンベローブ波形の発生
処理は、次のようになる。まずシーケンサ250はセレ
クタ274,276によりアタックモードの音量設定値
B1と歩進値C1を選択し、レジスタ262,264に
セットする。この状態でシーケンサ250は、処理周期
Tuごとに現在値を格納したレジスタ260とレジスタ
262の音量設定値B1との比較部268による比較結
果に基づき、演算部266で現在値Aに対する歩進値C
1の加算を繰り返す。
【0139】比較部272で設定値B1に達したことが
判別されると、シーケンサ84に一致出力が与えられ、
次のディケイモードの音量設定値B2と歩進値C2がセ
レクタ274,276により選択される。以下同様に、
サスティンモード及びリリースモードについて同様な処
理を繰り返する。結果として図37(B)のキーオンか
らキーオフに対応して、図37(A)のエンベローブ波
形を発生することができる。
【0140】図38は図36の処理をフローチャートで
示したもので、カウンタnで決まるn=4回だけ図35
のボリュームによる音量調整の場合と同様な処理を繰り
返することになる。尚、本発明は上記の実施形態に示し
た数値による限定は受けない。
【0141】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、複数のデジタル音源からの異なった音源サンプル周
波数のデジタルオーディオデータを入力して、所定の統
一サンプル周波数例えば44.1kHzに統一してデー
タ処理することができ、デジタル音源側が必ずしも4
4.1KHzの統一された周波数のデータを出力する必
要がなく、本発明の装置をコンピュータ装置に対するオ
ーディオデータのインタフェースとして使用すること
で、各種のデジタル音源を一括して必要なオーディオ処
理を行うことができる。
【0142】また多チャネルデジタルデータの時分割処
理を行うロジック回路として乗算パイプライン回路と加
減算パイプライン回路を相互接続したハードウェアを使
用することで、多チャネルのオーディオデータの処理を
統一サンプル周波数44.1kHzの処理周期内で効率
良く時分割に処理することができ、ロジック回路そのも
のも簡単で、制御処理もシーケンサによる一義的な制御
メモリのアドレス指定で済み、この結果、簡単な回路で
多チャネル処理を実現できる。
【0143】更に、データ処理回路をプロセッサによる
ソフトウェア処理として柔軟性をもたせることで、適宜
のデジタルオーディオデータの音源サンプル周波数を計
測して統一サンプル周波数との関係から必要とする補間
処理や間引き処理を行い、装置側で外部のデジタル音源
の音源サンプル周波数を意識することなく自動的に補間
や間引きにより統一サンプル周波数44.1kHzへの
変換を効率良く行うことができる。また補間処理も音源
サンプル周波数の状況に応じて適切に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の実施例を示したブロック図
【図3】図2のデータ処理回路の機能ブロック図
【図4】図2のデータ処理回路のブロック図
【図5】図4の第1処理回路の回路ブロック図
【図6】図5のシーケンサによる統一サンプル周期のス
テートサイクルの説明図
【図7】図5の第1処理回路と第2処理回路の統一サン
プル周期における時分割処理の説明図
【図8】図5の乗算パイプライン回路側の基本的な動作
のタイミングチャート
【図9】図5の回路ブロックにおける動作と必要ステー
ト数の説明図
【図10】図5の第1処理回路に設けられる補間処理の
機能ブロック図
【図11】補間処理の原理説明図
【図12】音源サンプル周波数を16KHz、48KH
zとした場合の補間処理のタイミング説明図
【図13】図10のカウンタ処理の処理動作のフローチ
ャート
【図14】図10のカウンタ値に基づく切替選択と補間
計算を示したフローチャート
【図15】図10の補間演算部の機能を実現する図5の
回路の動作説明図
【図16】図4の第1処理回路に設けられる音量調整の
機能ブロック図
【図17】図16の音量調整部の機能を実現する図5の
回路の動作説明図
【図18】図4の第2処理回路に設けられるフィルタ処
理の機能ブロック図
【図19】図18のフィルタ処理の機能を実現する図5
の回路の動作説明図
【図20】図4の第1処理回路に設けられるミキサ出力
処理の機能ブロック図
【図21】図18のミキサ出力処理の機能を実現する図
5の回路の動作説明図
【図22】図2のデータ処理回路の他の実施形態の機能
ブロック図
【図23】図2のデータ処理回路の他の実施形態の機能
ブロック図
【図24】図2のデータ処理回路をプロセッサ処理に実
現する動作環境のブロック図
【図25】図24のプロセッサで実現するデータ処理回
路の機能ブロック図
【図26】図25の入力チャネル処理のフローチャート
【図27】図26のサンプルクロック計測処理のフロー
チャート
【図28】図26の補間モード設定処理のフローチャー
【図29】間引き処理の説明図
【図30】ゼロ詰め補間処理の説明図
【図31】図28の間引き処理のフローチャート
【図32】図28のゼロ詰め補間処理のフローチャート
【図33】本発明で用いる音量調整処理の機能ブロック
【図34】図33による音量調整のタイムチャート
【図35】図33の音量調整処理のフローチャート
【図36】図33の音量調整を応用したデジタル演奏機
器のキー入力に伴なうエンベローブ処理の機能ブロック
【図37】図36のエンベローブ処理のタイムチャート
【図38】図36のエンベローブ処理のフローチャート
【図39】ランダムロジックで実現した従来装置の回路
ブロック図
【符号の説明】
10:データ処理回路 12:CPU 14:メモリ 16:DMAコントローラ 18:バス 20:ウェーブテーブルメモリ 22:PCM音源モジュール 24:FMモジュール 26:アダプタモジュール 28:マイク入力端子 30:アンプ 32:ADコンバータ 34:CDシリアルデータ入力端子 35:AUX入力端子 36:バスコネクタ 40,42:FIFO 44:DAコンバータ 46:L/R出力端子 48:データメモリ 50:補間用カウンタ回路 52:ミキサ出力部 54,60,66:補間部 56,64,70,72:フィルタ部 58,62,68,74:音量調整部 72:フィルタ部 76:逆補間部 78:L/Rミキサ 80:第1処理回路 82:第2処理回路 84,250:シーケンサ 88,90,100,102:セレクタ(第1〜第4セ
レクタ) 92,94,104,106:レジスタ(第1〜第4レ
ジスタ) 96:乗算器 108:加減算器 98,110,113:出力レジスタ(シフト機能付
き) 112:マルチプレクサ 114:マスク用ANDゲート 116:シーケンスカウンタ 118:制御メモリ 120:制御出力レジスタ 122:メモリアクセスレジスタ 124:L処理サイクル 126:R処理サイクル 132:データ保持部 136:補間演算部 138,140,142:レジスタ 146,148:レジスタ 150:カウンタ 152:第1時間位置演算部 154:第2時間位置演算部 156:切替制御部 158:セレクタ 164,172,178:データ格納部 166:AGC計数格納部 168:ボリューム係数格納部 170:音量調整部 174:フィルタ係数格納部 176:フィルタ演算部 180:ミキサ演算部 182,184,186,188,228,230,2
32:ミキサ入力部 198:ミキサ部 200:データ出力部 202,206,238:音量調整部 204,236:補間部 208,212:ミキサ部 210,214,240:フィルタ部 216:MPU 218:バス 220:データメモリ 222:入出力モジュール 224:DAコンバータ 226:上位インタフェース 234:サンプルクロック計測部 260,262,264:レジスタ 268,272:比較部 266:演算部 270,274,276:セレクタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項22
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項23
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項26
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項27
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】このように、異なる流れで設計された種々
のデジタル音源は、それぞれ個別のサンプリング周波数
で設計されているために、それぞれのサンプリング周波
数に対応したデジタルアナログコンバータ(DAC)を
用意する必要がある。例えば、PCM音源(ウェーブテ
ーブル音源)と呼ばれる音源装置(ウウェーブテーブル
シンセサイズ)は、例えば8個の入力チャネルがあり、
それらの入力チャネルに入力された同じサンプリング周
期のオーディオデータを加算するものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】近年、コンピュータ等では異なる複数のデ
ジタル音源からのオーディオデータが用いられており、
各種オーディオデータに対して補間、音量調整、フィル
タリング及びミキサ等の処理を、デジタルデータのまま
対処できるデータ処理装置が要求されている。このよう
に各種のオーディオ信号をデジタルデータで処理しよう
とする場合、音源が異なると音源サンプル周波数が異な
るため、音源サンプル周波数を統一する必要がある。通
常、音源側には出力サンプリング周波数を変更する手段
はないので、コンピュータ側に設けたデジタルオーディ
オの処理装置で、44.1kHzや48KHz等の統一
サンプル周波数に変換して出力する必要がある。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】データ処理回路10は直線近似に基づいた
前記補間データの演算のため、音源サンプル周期毎に、
少なくとも3つの連続するサンプルデータを保持する保
持部と、保持部に保持された少なくとも3つの連続する
サンプルデータに基づいて演算が可能な遅延時間を有し
て、補間時間位置を算出する時間位置演算部と、保持部
に保持されたサンプルデータと時間位置演算部で算出さ
れた補間時間位置に基づいて補間データを演算する補間
算部と備える。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また入力されたオーディオデータを統一サ
ンプル周期Tuのタイミングでリアルタイムに処理する
ために、統一サンプル周期Tuの現在のタイミングより
も数周期前(Nd周期以上前)のデータを求めることが
必要があることによる。更に具体的には、データ処理回
路10は、直線近似に基づいた補間データの演算のた
め、データ保持部で、入力データの音源サンプル周期T
s毎に、少なくとも連続する3つのサンプルデータS
(n) 、S(n-1) 及びS(n-2) を保持する。また遅延周期
数設定部により、音源サンプル周期Tsを統一サンプル
周期Tuで割った商に1を加えて、統一サンプル周期T
uに達した際に、補間データを算出する過去の周期まで
の遅延周期数Ndを設定する。更に、カウンタサンプ
ルクロックが得られる毎にクリアされ、所定の基本クロ
ックを計数してカウント値cntを出力する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】また加減算パイプライン回路は、複数の入
力データの内の1つを選択する第3セレクタと、複数の
入力データの内の1つを選択する第4セレクタと、第
セレクタの出力を保持する第3レジスタと、第セレク
タの出力を保持する第4レジスタと、第3レジスタと第
4レジスタの値を加算又は減算する加減算器と、加減算
器の出力を保持する第2出力レジスタと、第1出力レジ
スタ又は第2出力レジスタを選択するマルチプレクサで
構成される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】データ処理部10の入力チャネルCH3に
は、マイク入力端子28からの音声信号がアンプ30
増幅された後、ADコンバータ32でシリアルのデジタ
ルオーディオデータに変換されて入力される。データ処
理部10の入力チャネルCH4にはCDシリアルデータ
入力端子34が接続され、光ディスクドライブによるC
D装置で再生したデジタルオーディオ信号が入力され
る。このCDシリアルデータ入力端子34に対するデジ
タルオーディオ信号の音源サンプル周波数は、44.1
KHzである。また前段にADPCMデコーダを設けて
CD−ROM−XAから出力される18.9KHzまた
は37.8KHzの音声信号も入力することができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】データ処理部10の入力チャネルCH5に
は、AUX入力端子35が接続される。AUX接続端子
35からはビデオ、CDなどのディジタルオーディオ信
号等入力される。データ処理部10のチャネルCH6
は入力用のチャネルと出力用のチャネルをもち、それぞ
れFIFO40,42を介してバスインタフェースモジ
ュール38と接続し、バスインタフェースモジュール3
8をバス18に接続している。バス18はメインメモリ
14とDMAコントローラ16に接続され、DMAコン
トローラ16の制御によりメインメモリ14との間でデ
ジタルオーディオデータのデータ転送を行うようにして
いる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】更にチャネルCH6の入力となるデータバ
スからのデジタルオーディオデータについては、FIF
O40から例えば音源サンプル周波数8kHzで読み出
し、補間部66で44.1kHzに補間した後、音量調
整部68の音量調整、フィルタ部70によるローパスフ
ィルタ処理を経て、ミキサ部52に供給している。更
に、チャネルCH6の出力側については、ミキサ部52
を介して得られた統一サンプル周波数44.1kHzの
デジタルオーディオデータをフィルタ部72で元に戻し
た後、音量調整部74で音量調整し、更に逆補間部76
で元の8kHzのサンプルデータに間引き処理等により
戻し、最終的にL/Rミキサ78で混合し、出力用のF
IFO42に出力する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】L,Rのステレオデジタルオーディオデー
タの処理内容は全く同じになる。このため、前半のL処
理サイクル124と後半のR処理サイクル126の制御
メモリ118の制御内容は基本的に同じであり、入力の
セレクトや制御メモリ48のリード/ライトが異なるだ
けである。このため図5のシーケンスカウンタ116に
あっては、実際には統一クロックCL2でクリアした後
に、基本クロックCL1を192カウントする処理を2
回繰り返し、図7のL処理サイクル124とR処理サイ
クル126を実行することになる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】図7のL処理サイクル124は、下側に取
り出して示すように、図4の第1処理回路80によるデ
ータ処理128と第2処理回路82によるデータ処理
30の並列処理となる。第1処理回路80によるデータ
処理128は、例えばチャネルCH2の補間処理、チャ
ネルCH3の音量調整処理、チャネルCH4の音量調整
処理、チャネルCH5の補間処理、チャネルCH5の音
量調整処理、チャネルCH6の補間処理、チャネルCH
6の音量調整、最後のミキサ処理の順番となる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】図8は、図5の乗算パイプライン回路80
−1の基本的な動作のタイミングチャートである。この
タイミングチャートは、セレクタ88,90で同じ入力
データAを選択してレジスタ92,94に格納した後に
乗算器96で乗算して出力レジスタ98に格納する処理
を例にとっている。即ち、統一クロック周期Tu=38
4クロックをもつ図8(A)の基準クロックCL1に対
し、図8(B)のシーケンスカウンタ116の値は16
進で0〜BFと変化する。図8(C)(E)(F)
(H)(I)には、レジスタ92の入力とロード、レジ
スタ94の入力とロード、更にレジスタ98のロードが
示されている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】レジスタ92,94,98は、基本クロッ
クCL1の立下がりで動作する。図8()は、レジス
タ92に対する入力となるセレクタ88の入力データ
A,B,C,Dのセレクトビットであり、シーケンスカ
ウンタのカウント値1,3,5,7で順番にセレクトさ
れて、レジスタ92に図8(E)に示すようにロードさ
れる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】セレクタ158は切替制御部156により
切り替えられ、補間演算部136に対する補間時間位置
Cとして第1時間位置CT1または第2時間位置CT2
を供給する。同時に、切替制御部156はセレクタ14
6,148を選択する。即ち、第1時間位置CT1を選
択した場合には、セレクタ146,148によりセレク
142,144からの1つ前のデータS(n-1) と2つ
前のデータS(n-2) を補間演算部136に新データA,
旧データBとして入力する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】 {(Nd×Tu)−Ts}≧cnt (7) この比較演算は入力音源サンプル周波数16kHz、統
一サンプル周波数44.1kHzの場合には、 {(3×384)−1058.4}≧cnt (8) 93.6≧cnt となる。即ち、ΔT=93.6とカウンタ値cntを比
較し、カウンタ値cntがサンプルタイミングにより0
にクリアされてΔT=93.6に増加するまでの間は、
図10のセレクタ158により第1時間位置CT1を選
択し、且つセレクタ146,148により1つ前のデー
タS(n-1) と2つ前のデータS(n-2) を新旧データA,
Bとして選択させ、補間演算部136に補間演算を行わ
せる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】これをまとめると次のようになる。 93.6≧cntの時 A=S(n-1) B=S(n-2) C=CT1 D=Ts=1058.4 X=S(m-1) −{S(n-1) −S(n-2) }・CT1/1058.4 (9) 具体的には、例えば図12(A)の現在時刻t+2にお
ける3周期前の時刻t−1の補間データの演算である。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】この乗算器96側の乗算と並行して、加減
算器108側でセレクタ100,102がそれぞれ新デ
ータAと旧データBをセレクトして、レジスタ104,
106を介して加減算器108に与え、このとき加減算
器108は減算動作にセットされていることから減算
(A−B)を行う。次のステート番号1では、乗算器9
6側の乗算(×1/D)と加減算器108側の減算結
果(A−B)をセレクタ88,90で選択して乗算器9
6に入力し、両者の乗算結果(A−B)×(C/D)を
求める。次のステート番号2にあっては、乗算器96側
の乗算結果と新データAの選択結果を加減算器で減算し
て補間データXを算出する。最後のステート番号3にあ
っては、加減算器108の演算器即ち補間データXをシ
フト機能付きレジスタ110にシフトした後、マルチプ
レクサ112で選択し、データメモリ48に書き込むラ
イト動作を行う。 (2)音量調整処理 図16は、図4のデータ処理部10の第1処理回路80
側で行われる音量調整処理の機能ブロックである。この
音量調整処理は、データメモリ48のデータ格納部16
4に格納されている音量調整対象とするオーディオデー
タを入力データAとして音量調整部170に読み込む。
またデータメモリ48のAGC係数格納部166に格納
されている予め定めたレベルに調整するためのAGC係
数を入力データBとして読み込む。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0113
【補正方法】変更
【補正内容】
【0113】図24において、データ処理部10にはM
PU216が設けられ、そのバス218に対しデータメ
モリ220、外部入出力のためのチャネルCH1〜CH
6を備えた入出力モジュール222、処理済みデジタル
オーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換して出
力するDAコンバータ224、図2の上位のCPU12
に対する上位インタフェース226を設けている。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正内容】
【0129】そこで図33の実施形態にあっては、急激
な音量変化値のオーディオ波形の不連続性によるノイズ
を低減させるように音量制御を行うことを特徴とする。
図33は、まず入力段にレジスタ260,262,26
4が設けられる。レジスタ260には出力データXが帰
還されて現在値Aが保持される。レジスタ262にはボ
リューム調整に伴う外部からの音量設定値Bが保持され
る。更にレジスタ264には、予め定めたシーケンサ
50による統一サンプル周波数44.1kHzの処理周
期Tuの間に変化させる歩進値Cが保持される。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正内容】
【0130】レジスタ260の現在値Aとレジスタ26
4の歩進値Cは演算部266に与えられ、シーケンサ
50による処理周期TuごとにX=A±Cの音量調整演
算を行う。またレジスタ260の現在値Aと外部のボリ
ュームにより設定された音量設定値B(目標値)は、比
較部268で比較される。比較部268の比較結果は、
演算部266における歩進値Cの加算または減算を決め
る。設定値Bが現在値Aより大きければ、演算部266
はX=A+Cの加算を行う。また設定値Bが現在値Aよ
り小さければ、演算部266はX=A−Cの減算を行
う。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0139
【補正方法】変更
【補正内容】
【0139】比較部272で設定値B1に達したことが
判別されると、シーケンサ250に一致出力が与えら
れ、次のディケイモードの音量設定値B2と歩進値C2
がセレクタ274,276により選択される。以下同様
に、サスティンモード及びリリースモードについて同様
な処理を繰り返する。結果として図37(B)のキーオ
ンからキーオフに対応して、図37(A)のエンベロー
ブ波形を発生することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 17/02 661 G10H 7/00 521T (72)発明者 宮台 智治 神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目15番16 株式会社富士通コンピュータテクノロジ 内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1又は複数のオーディオ情報を入力してデ
    ータ処理を施して出力するオーディオデータ処理装置に
    於いて、 オーディオ情報を入力する複数の入力チャネルと、 前記複数の入力チャネルを並列的に入力接続し、規格化
    された所定の統一サンプル周波数で決まる周期Tu毎
    に、前記各入力チャネルのオーディオデータに必要なデ
    ータ処理を時分割で個別に行った後に混合して出力する
    データ処理回路と、を備えたことを特徴とするオーディ
    オデータ処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のオーディオデータ処理装置
    に於いて、前記データ処理回路は、前記統一サンプル周
    波数と前記オーディオデータの音源サンプル周波数が相
    違する場合、前記入力チャネルのオーディオデータを前
    記統一サンプル周波数のデータに変換する処理を行うこ
    とを特徴とするオーディオデータ処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のオーディオデータ処理装置
    に於いて、前記データ処理回路は、前記統一サンプル周
    波数と前記オーディオデータの音源サンプル周波数が相
    違する場合、前記統一サンプル周波数に同期して補間デ
    ータを演算して統一サンプル周波数のオーディオデータ
    に変換することを特徴とするオーディオデータ処理装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のオーディオデータ処理装置
    に於いて、前記データ処理回路は、曲線近似に基づいて
    前記補間データの演算を行うことを特徴とするオーディ
    オ情報処理装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のオーディオデータ処理装置
    に於いて、前記データ処理回路は、直線近似に基づいて
    前記補間データの演算を行うことを特徴とするオーディ
    オデータ処理装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のオーディオデータ処理装置
    に於いて、前記データ処理回路は直線近似に基づいた前
    記補間データの演算のため、 前記(音源)サンプル周期毎に、少なくとも3つの連続
    するサンプルデータを保持する保持部と、 前記保持部に保持された少なくとも3つの連続するサン
    プルデータに基づいて演算が可能な遅延時間を有して、
    前記保管時間位置を算出する時間位置演算部と、 前記保持部に保持されたサンプルデータと時間位置演算
    部で算出された補間時間位置に基づいて補間データを演
    算する補間演算と、 を備えたことを特徴とするオーディオデータ処理装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載のオーディオデータ処理装置
    に於いて、前記データ処理回路は、直線近似に基づいた
    前記補間データの演算のため、 前記サンプル周期毎に、少なくとも連続する3つのサン
    プルデータS(n) 、S(n-1) 及びS(n-2) を保持するデ
    ータ保持部と、 前記音源サンプル周期Tsを統一サンプル周期Tuで割
    った商に1を加えて、統一サンプル周期Tuに達した際
    に、補間データを算出する過去の周期までの遅延周期数
    Ndを設定する遅延周期数設定部と、 前記音源サンプル周期Ts毎にクリアされ、所定の基本
    クロックを計数してカウント値cnt を出力するカウンタ
    と、 前記基本クロックが得られる毎に、前記統一サンプル周
    期Tuに前記遅延周期数Ndを乗じた値(Tu*Nd)
    から前記カウンタ値cnt と音源サンプル周期Ts を減算
    して補間データの演算に使用する第1の時間位置CT1
    を算出する第1時間位置演算部と、 前記基本クロックが得られる毎に、前記統一サンプル周
    期Tuに前記遅延周期数Ndを乗じた値から前記カウン
    タ値cnt を減算して補間データの演算に使用する第2の
    時間位置CT2を算出する第2時間位置演算部と、 前記統一サンプル周期Tuに前記遅延周期数Ndを乗じ
    た値(Tu*Nd)と前記音源サンプル周期Tsとの差
    ΔTを前記カウンタ値cnt と比較し、前記カウンタ値cn
    t が前記差ΔT以下の場合は、前記第1時間位置CT1
    を補間時間位置Cとして選択すると共に1つ前のデータ
    S(n-1) と2つ前のデータS(n-2) を新旧データA,B
    として選択し、前記カウンタ値cnt が前記差ΔTを越え
    ていた場合は、前記第2時間位置CT2を補間時間位置
    CTとして選択すると共に現在のデータS(n) と1つ前
    のデータS(n-1) を新旧データA,Bとして選択する切
    替選択部と、 前記統一サンプル周期Tuに達する毎に、前記切替選択
    部で選択された新旧データA,Bと補間時間位置Cに基
    づいて直線近似に基づく補間データXを演算する補間演
    算部と、を備えたことを特徴とするオーディオデータ処
    理装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載のオーディオデータ処理装置
    に於いて、前記補間演算部は、新旧2つのデータをA,
    B、補間時間位置をC、音源サンプル周期TsをDとし
    た場合、補間データXを、 X=A−(A−B)C/D として算出することを特徴とするオーディオデータ処理
    装置。
  9. 【請求項9】請求項2記載のオーディオデータ処理装置
    に於いて、前記データ処理部は、前記入力データの音源
    サンプル周期Tsを計測し、該計測結果に応じて異なっ
    た変換処理を行うことを特徴とするオーディオデータ処
    理装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載のオーディオデータ処理装
    置に於いて、前記データ処理部は、前記入力データの音
    源サンプル周期Tsを計測し、前記統一サンプル周期T
    uとの比(Ts/Tu)が整数分の1の場合、前記統一
    サンプル周期Tuの間に存在する音源サンプル周期Ts
    毎のデータを除去する間引き処理を行うことを特徴とす
    るオーディオデータ処理装置。
  11. 【請求項11】請求項9記載のオーディオデータ処理装
    置に於いて、前記データ処理部は、前記入力データの音
    源サンプル周期Tsを計測し、前記統一サンプル周期T
    uとの比(Ts/Tu)が整数倍の場合、前記音源サン
    プル周期Tsの間の前記統一サンプル周期Tuの位置に
    ゼロデータを入れて補間することを特徴とするオーディ
    オデータ処理装置。
  12. 【請求項12】請求項9記載のオーディオデータ処理装
    置に於いて、前記データ処理部は、前記入力データの音
    源サンプル周期Tsを計測し、前記統一サンプル周期T
    uとの比(Ts/Tu)が非整数倍または非整数分の1
    の場合、前記音源サンプル周期Tsの間の前記統一サン
    プル周期Tuの位置に直線近似による補間データを入れ
    て直線補間することを特徴とするオーディオデータ処理
    装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載のオーディオデータ処理
    装置に於いて、前記データ処理回路は、直線近似に基づ
    いた前記補間データの演算のため、 前記音源サンプル周期毎に、少なくとも連続する3つの
    サンプルデータS(n)、S(n-1) 及びS(n-2) を保持す
    るデータ保持部と、 前記音源サンプル周期Tsを統一サンプル周期Tuで割
    った商に1を加えて、統一サンプル周期Tuに達した際
    に、補間データを算出する過去の周期までの遅延周期数
    Ndを設定する遅延周期数設定部と、 前記サンプルクロックが得られる毎にクリアされ、所定
    の基本クロックを計数してカウント値cnt を出力するカ
    ウンタと、 前記基本クロックが得られる毎に、前記統一サンプル周
    期Tuに前記遅延周期数Ndを乗じた値(Tu*Nd)
    から前記カウンタ値cnt と音源サンプル周期Tsを減算
    して補間データの演算に使用する第1の時間位置CT1
    を算出する第1時間位置演算部と、 前記基本クロックが得られる毎に、前記統一サンプル周
    期Tuに前記遅延周期数Ndを乗じた値から前記カウン
    タ値cnt を減算して補間データの演算に使用する第2の
    時間位置CT2を算出する第2時間位置演算部と、 前記統一サンプル周期Tuに前記遅延周期数Ndを乗じ
    た値(Tu*Nd)と前記音源サンプル周期Tsとの差
    ΔTを前記カウンタ値cnt と比較し、前記カウンタ値cn
    t が前記差ΔT以下の場合は、前記第1時間位置CT1
    を補間時間位置Cとして選択すると共に1つの前のデー
    タS(n-1) と2つ前のデータS(n-2)の2つを新旧デー
    タA,Bとして選択し、前記カウンタ値cnt が前記差Δ
    Tを越えていた場合は、前記第2時間位置CT2を補間
    時間位置CTとして選択すると共に現在のデータS(n)
    と1つ前のデータS(n-1)の2つを新旧データA,Bと
    して選択する切替選択部と、 前記統一サンプル周期Tuに達する毎に、前記切替選択
    部で選択された新旧データA,Bと補間時間位置Cに基
    づいて直線近似に基づく補間データXを演算する補間演
    算部と、を備えたことを特徴とするオーディオデータ処
    理装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載のオーディオデータ処理
    装置に於いて、前記補間演算部は、新旧2つのデータを
    A,B、補間時間位置をC、音源サンプル周期TsをD
    とした場合、補間データXを、 X=A−(A−B)C/D として算出することを特徴とするオーディオデータ処理
    装置。
  15. 【請求項15】請求項1記載のオーディオデータ処理装
    置に於いて、前記データ処理回路は、入力データに設定
    された音量係数を乗算して音量調整されたデータを出力
    することを特徴とするオーディオデータ処理装置。
  16. 【請求項16】請求項1記載のオーディオデータ処理装
    置に於いて、前記データ処理回路は、入力データを規定
    レベルに補正した後に、設定された音量係数を乗算して
    音量調整されたデータを出力することを特徴とするオー
    ディオデータ処理装置。
  17. 【請求項17】請求項1記載のオーディオデータ処理装
    置に於いて、前記データ処理回路は、入力データに所定
    のフィルタ係数を乗算し、出力データを演算することを
    特徴とするオーディオデータ処理装置。
  18. 【請求項18】請求項1記載のオーディオデータ処理装
    置に於いて、前記データ処理回路は、入力データの高周
    波ノイズ成分を除去するローパスフィルタであり、有限
    インパルス応答に従ったフィルタ係数から出力データを
    演算することを特徴とするオーディオデータ処理装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載のオーディオデータ処理
    装置に於いて、前記データ処理回路は、現在処理対象と
    している注目データを中心とした前後の時間軸上に存在
    する統一サンプル周期毎の所定次数分の入力データと、
    前記有限インパルス応答に従った固定次数のフィルタ係
    数の各積の総和により前記注目データのフィルタ出力デ
    ータを演算することを特徴とするオーディオデータ処理
    装置。
  20. 【請求項20】請求項18記載のオーディオデータ処理
    装置に於いて、前記データ処理回路は、混合対象として
    選択された複数のデータを入力して加算することにより
    ミキサ出力データを得ることを特徴とするオーディオデ
    ータ処理装置。
  21. 【請求項21】請求項1記載のオーディオデータ処理装
    置に於いて、前記データ処理回路は、 前記複数チャネル分のオーディオデータの補間、音量調
    整及び混合出力を前記統一サンプル周期Tu毎に時分割
    で行う第1処理回路と、 前記複数チャネル分のフィルタ処理を前記統一サンプル
    周期Tu毎に時分割で行う第2処理回路と、を備えたこ
    とを特徴とするオーディオデータ処理装置。
  22. 【請求項22】請求項20記載のオーディオデータ処理
    装置に於いて、前記第1及び第2処理回路の各々は、 複数の入力データ中の2つを選択した後に乗算する乗算
    パイプライン回路と、 複数の入力データ中の2つを選択した後に加算または減
    算する加減算パイプライン回路と、 前記乗算パイプライン回路及び加減算パイプライン回路
    との間で、入力データの読出しと出力データの書込みを
    行うデータメモリと、 前記乗算パイプライン回路及び加減算パイプライン回路
    を、前記統一サンプル周期Tu内で動作させる制御パタ
    ーンを基本クロック周期毎に格納した制御メモリと、 前記統一サンプル周期Tu毎に前記基本クロックの計数
    を繰り返してアドレスを生成し、該アドレスにより前記
    制御メモリから動作パターンを読み出して前記乗算パイ
    プライン回路と加減算パイプライン回路による複数の入
    力チャネル分の処理を時分割に行わせるシーケンスカウ
    ンタと、を備えたことを特徴とするオーディオデータ処
    理装置。
  23. 【請求項23】請求項21記載のオーディオデータ処理
    装置に於いて、 前記乗算パイプライン回路は、 複数の入力データの内の1つを選択する第1セレクタ
    と、 複数の入力データの内の1つを選択する第2セレクタ
    と、 前記1セレクタの出力を保持する第1レジスタと、 前記2セレクタの出力を保持する第2レジスタと、 前記第1レジスタと第2レジスタの値を乗算する乗算器
    と、 前記乗算器の出力を保持する第1出力レジスタと、を備
    え、 前記加減算パイプライン回路は、 複数の入力データの内の1つを選択する第3セレクタ
    と、 複数の入力データの内の1つを選択する第4セレクタ
    と、 前記1セレクタの出力を保持する第3レジスタと、 前記2セレクタの出力を保持する第4レジスタと、 前記第3レジスタと第4レジスタの値を加算又は減算す
    る加減算器と、 前記加減算器の出力を保持する第2出力レジスタと、 前記第1出力レジスタ又は前記第2出力レジスタを選択
    するマルチプレクサを備えたことを特徴とするオーディ
    オデータ処理装置。
  24. 【請求項24】請求項23記載のオーディオデータ処理
    装置に於いて、前記第1乃至第4のセレクタ入力に、前
    記第1及び第2の出力レジスタの出力を必要に応じて帰
    還接続したことを特徴とするオーディオデータ処理装
    置。
  25. 【請求項25】請求項24記載のオーディオデータ処理
    装置に於いて、前記乗算器に続いて設けた第1出力レジ
    スタ及び前記加減算器に続いて設けた第2出力レジスタ
    はシフトレジスタとしての機能を有し、前記動作パター
    ンにより出力動作が指定された場合、前記加減算器の出
    力データを保持し、前記動作パターンによりシフト動作
    が指定された場合は、保持したデータのシフトアップま
    たはシフトダウンを行うことを特徴とするオーディオデ
    ータ処理装置。
  26. 【請求項26】請求項22記載のオーディオデータ処理
    装置に於いて、フィルタ処理を行う前記第2処理回路の
    加減算パイプライン回路は、前記加減算器の出力を直接
    セレクタ入力側に帰還接続したことを特徴とするオーデ
    ィオデータ処理装置。
  27. 【請求項27】請求項22記載のオーディオデータ処理
    装置に於いて、前記第1及び第2の出力レジスタの入力
    側への帰還接続回路に、帰還データの一部をマスクする
    マスク回路を設けたことを特徴とするオーディオデータ
    処理装置。
  28. 【請求項28】請求項1記載のオーディオデータ処理装
    置に於いて、前記統一サンプル周波数は44.1kHz
    であり、前記統一サンプル周期Tuは、その逆数である
    ことを特徴とするオーディオデータ処理装置。
  29. 【請求項29】請求項1記載のオーディオデータ処理装
    置に於いて、前記複数の入力チャネルは、PCM(ウェ
    ーブテーブル)音源モジュールの出力、FM音源モジュ
    ールの出力、アンプ及びADコンバータを備えたマイク
    入力回路の出力、外部接続されるCD装置の出力、外部
    接続されるオーディオ装置のデジタル出力、及びデータ
    バスを介して外部接続される外部記憶装置の転送データ
    を、各々入力接続することを特徴とするオーディオデー
    タ処理装置。
JP7330105A 1995-03-20 1995-12-19 オーディオデータ処理装置 Pending JPH08321745A (ja)

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JP7-61320 1995-03-20
JP6132095 1995-03-20
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