JP3190080B2 - サンプリング周波数変換装置 - Google Patents

サンプリング周波数変換装置

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JP3190080B2 JP29155291A JP29155291A JP3190080B2 JP 3190080 B2 JP3190080 B2 JP 3190080B2 JP 29155291 A JP29155291 A JP 29155291A JP 29155291 A JP29155291 A JP 29155291A JP 3190080 B2 JP3190080 B2 JP 3190080B2
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    • H03H17/065Non-recursive filters with input-sampling frequency and output-delivery frequency which differ, e.g. extrapolation; Anti-aliasing characterized by the ratio between the input-sampling and output-delivery frequencies the ratio being integer
    • H03H17/0657Non-recursive filters with input-sampling frequency and output-delivery frequency which differ, e.g. extrapolation; Anti-aliasing characterized by the ratio between the input-sampling and output-delivery frequencies the ratio being integer where the output-delivery frequency is higher than the input sampling frequency, i.e. interpolation

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばデジタル音声
信号を異なるサンプリング周波数のデジタル音声信号に
変換するサンプリング周波数変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル録音された信号を異なる
サンプリング周波数の信号に変換する場合、一度D/A
(デジタル/アナログ)変換してアナログ信号に戻した
後、再度異なるサンプリング周波数でA/D(アナログ
/デジタル)変換する方式がとられていた。この方式は
確実な変換が行われる反面、D/A変換、A/D変換を
行うことによる信号の劣化が生じること、またA/D変
換器、D/A変換器を内蔵するため、ハム雑音等の混入
による信号の劣化が生じやすいこと等の欠点を有してい
た。
【0003】上記事情に鑑みて、従来より直接デジタル
信号を他のサンプリング周波数のデジタル信号に変換す
るD/D(デジタル/デジタル)変換方式が実用化され
ている。
【0004】一般的なD/D変換方式のサンプリング周
波数変換装置では、入力サンプリングパルスと出力サン
プリングパルスとの最小公倍数となる周波数のサンプリ
ングパルスを生成して、このパルスタイミングで入力デ
ータ列を補間し、この補間データ列から出力サンプリン
グパルスのタイミングに一致するデータを抽出出力する
ようにしている。この方式は、入/出力サンプリングパ
ルスの周波数差が比較的離れており、最小公倍数が取り
やすい場合には問題ないが、その各周波数が近差になる
と最小公倍数が大きくなりすぎ、実現不可能となる。
【0005】そこで、従来では、入/出力サンプリング
パルスの周波数差が近差である場合、適当な周波数のサ
ンプリングパルスに基づいて補間データ列を生成し、出
力サンプリングパルスのタイミングに最も近いデータを
抽出出力することが考えられている。しかしながら、こ
のような近似処理を行った場合、例えばデジタル音声信
号の場合には、サンプリング周波数差に依存する妨害成
分が可聴周波数帯に落ち込み、聴感上許容できない劣化
を生じてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
では、デジタル信号を直接他のサンプリング周波数のデ
ジタル信号に変換する際に、サンプリング周波数差に依
存する妨害成分が可聴周波数帯に落ち込み、例えばデジ
タル音声信号の場合には、聴感上許容できない劣化を生
じてしまう。
【0007】この発明は上記の問題を解決するためにな
されたもので、デジタル信号を直接他のサンプリング周
波数のデジタル信号に変換する際に、サンプリング周波
数差に依存する妨害成分を軽減することができ、これに
よって変換後の聴感上の劣化等を少なくすることのでき
るサンプリング周波数変換装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、入力サンプリングパルスに基づくデータ
列を入力して前記入力サンプリングパルスの周波数とは
異なる周波数の出力サンプリングパルスに基づくデータ
列に変換して出力するサンプリング周波数変換装置にお
いて、前記入力データ列から前記入力サンプリングパル
スを再生し、さらにその整数倍の周波数の補間サンプリ
ングパルスを生成する離間サンプリングパルス生成回路
と、前記入力データ列を取り込み、前記補間サンプリン
グパルスに基づいて補間データ列を生成するデータ補間
回路と、前記補間サンプリングパルスのうち前記出力サ
ンプリングパルスのタイミングに前後するタイミングの
いずれか一方を選択し、該選択結果に基づいて前記出力
サンプリングパルスの現時刻のタイミングあるいは1時
刻前のタイミングを選択するタイミング選択回路と、前
記補間データ列から前記タイミング選択回路で選択され
たタイミングに相当するデータを選択出力するデータ選
択回路と、前記タイミング選択回路の選択基準をランダ
ムに変化させる選択制御手段とを具備して構成するよう
にしたものである。
【0009】
【作用】上記構成によれば、入力データ列から入力サン
プリングパルスを再生し、さらにその整数倍の周波数の
補間サンプリングパルスを生成し、この補間サンプリン
グパルスを基づいて入力データ列から補間データ列を生
成する。一方、タイミング選択回路において、補間サン
プリングパルスのうち前記出力サンプリングパルスのタ
イミングに前後するタイミングのいずれか一方を選択
し、該選択結果に基づいて出力サンプリングパルスの現
時刻のタイミングあるいは1時刻前のタイミングを選択
し、補間データ列からタイミング選択回路で選択された
タイミングに相当するデータを選択出力する。このと
き、タイミング選択回路の選択基準をランダムに変化さ
せることで、データ選択タイミングに位相変調をかけて
選択データの周波数スペクトラムを拡散する。これによ
って、入出力のサンプリング周波数差に依存する妨害成
分を軽減し、変換後の聴感上の劣化等を少なくするよう
にしている。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
詳細に説明する。
【0011】図1はこの発明に係るD/D変換方式のサ
ンプリング周波数変換装置の基本構成を示すもので、A
1,A2,…は音声信号を周波数f1でサンプリングし
たデジタル信号の入力データ列である。また、S2は周
波数f2の出力サンプリングパルスで、その周波数f2
は入力サンプリング周波数f1に極めて近い。この出力
サンプリングパルスS2は出力先のデジタル機器(図示
せず)から与えられる。
【0012】上記データ列A1,A2,…は補間サンプ
リングパルス生成回路1及びデータ補間回路2に供給さ
れる。補間サンプリングパルス生成回路1は入力データ
列から周波数f1の入力サンプリングパルスS1を再生
し、この入力サンプリングパルスS1をN(Nは自然
数)倍して、周波数N・f1のサンプリングパルス(以
下、補間サンプリングパルスと称する)S3を生成す
る。この補間サンプリングパルスS3はデータ補間回路
2及びタイミング選択回路3に供給される。
【0013】上記データ補間回路2は、入力データ列A
1,A2,…について、補間サンプリングパルスS3に
基づいて例えば直線補間を行い、補間データ列A11,
A12,…を生成する。この補間データ列A11,A1
2,…はデータ選択回路5に供給される。
【0014】上記タイミング選択回路3は上記補間サン
プリングパルスS3と共に出力サンプリングパルスS2
を入力し、パルスS2の入力タイミングに前後する補間
サンプリングパルスのうちいずれか一方のタイミングを
選択し、そのタイミング情報を出力する。その選択は選
択制御回路4によってランダムに行われる。
【0015】例えば、選択制御回路4は雑音信号を発生
し、タイミング選択回路3はその雑音信号により出力サ
ンプリングパルスS2に位相変調をかけてその周波数ス
ペクトラムを拡散し、変調されたパルスS2′に最も近
い補間サンプリングパルスのタイミングを判別して、そ
のタイミング情報を出力する。
【0016】上記データ選択回路5は補間データ列A1
1,A12,…からタイミング選択回路3で選択された
タイミングに相当するデータを選択出力する。選択され
たデータはラッチ回路6に送られ、出力サンプリングパ
ルスS2のタイミングで順次出力され、出力データ列B
1,B2,…となる。上記基本構成において、主要部の
具体的な構成を図2に示して説明する。
【0017】まず、補間サンプリングパルス生成回路1
では、サンプリングパルス再生回路11で入力データ列
A1,A2,…から入力サンプリングパルスS1が再生
され、PLL(フェーズ・ロック・ループ)回路に送ら
れる。このPLL回路は、VCO(電圧制御発振器)1
2のクロックパルス出力を第1、第2の分周器13,1
4で順次1/K、1/Nに分周し、その分周したクロッ
クパルスをミキサ15に入力して入力サンプリングパル
スS1と混合し、その混合出力をLPF(ローパスフィ
ルタ)16で電圧信号に変換してVCO12に入力する
ことにより、VCO12の発振周波数をK・N・f1に
ロックする。これによってVCO12から周波数K・N
・f1のクロックパルスCKが得られ、第1の分周器1
3から周波数N・f1の補間サンプリングパルスS3が
得られる。
【0018】タイミング選択回路3では、上記クロック
パルスCKをカウンタ31でカウントし、このカウンタ
31を補間サンプリングパルスS3でクリアする。カウ
ンタ31のカウント値はラッチ回路32に送られる。こ
のラッチ回路32は位相変調回路33を介して送られて
くる出力サンプリングパルスS2′のタイミングでカウ
ンタ31のカウント値を保持する。このラッチ回路32
でラッチされたにカウント値は比較器34に送られる。
この比較器34はラッチ回路32からのカウント値と基
準値発生回路35からの基準値とを比較して、カウント
値が基準値より大のときハイレベル、小のときローレベ
ルの切換制御信号(図1のタイミング情報)を出力す
る。
【0019】例えば、K=10とし、補間データA11
とA12の間で出力サンプリングパルスS2′が入力さ
れたとする。図3に示すように、カウンタ31はカウン
ト“10”でクリアされ、“0”となる。このとき、補
間データが切り替わる。いま、基準値発生回路35の基
準値が“5”に設定されているとすれば、ラッチ回路3
2のラッチ出力が“5”未満のときは、出力サンプリン
グパルスS2′の入力タイミングが前側の補間データ
(図3ではA11)に近いと判断され、ローレベルの信
号が出力される。また、ラッチ回路32のラッチ出力が
“5”以上のときは、出力サンプリングパルスS2′の
入力タイミングが後側の補間データ(図3ではA12)
に近いと判断され、ハイレベルの信号が出力される。
【0020】ここで、上記選択制御回路4は雑音信号発
生回路で構成し、ここで発生される雑音信号を上記位相
変調回路33に入力すると、出力サンプリングパルスS
2は雑音信号によって位相変調され、周波数スペクトラ
ムが拡散される。上記ラッチ回路32はこの位相変調を
受けたパルスS2′の入力タイミングでカウント値をラ
ッチする。
【0021】上記データ選択回路5は出力サンプリング
パルスS2を1補間サンプリング時間分だけ遅延する遅
延回路51を備え、タイミング選択回路3からの切換制
御信号がローレベルのときはスイッチ52をa側に設定
して出力サンプリングパルスS2を直接取り込んでラッ
チ回路53に送り、切換制御信号がハイレベルのときは
スイッチ52をb側に設定して上記遅延回路51の出力
パルスS4をラッチ回路53に送る。ラッチ回路53は
パルス入力時の補間データをラッチ出力する。上記構成
において、以下その動作を具体的に説明する。
【0022】いま、図4に示す入力音声信号について、
周波数f1のサンプリングパルスS1(図中TA1,T
A2,…のタイミング)でデジタル化したデータ列A
1,A2,…を、周波数f1に近い周波数f2のサンプ
リングパルスS2(図中TB1,TB2,…のタイミン
グ)に基づくデータ列B1,B2,…に変換する場合を
考える。
【0023】前述したように、f1とf2が近差である
場合、入力データ列A1,A2,…から完全に出力デー
タ列B1,B2を推定することはできない。したがっ
て、何らかの近似式を用いてB1,B2,…を推定する
必要がある。代表的な例としては、A1,A2,の間の
データについて、A1,A2から直線補間を行う方法が
ある。図5(a)、(b)にその内容を示す。尚、図5
(b)は図5(a)のa部を拡大して示している。
【0024】このようにA1,A2間を直線補間した場
合、出力データ列のサンプリングタイミングTB1にお
ける推定値はB1′となる。しかしながら、TA1,T
A2とTB1のタイミング関係を精密に測定するために
は、両サンプリング周波数に対して高い周波数のクロッ
クが必要となる。実際の回路としては、このような高い
周波数のクロックを用いてTA1,TA2,…とTB
1,TB2,…のタイミング関係を精密に測定するのは
複雑かつ高価となる。
【0025】そこで、ここではデータ補間回路2により
サンプリング間隔を5〜10等分して入力データ列A
1,A2,…から補間データ列A11,A12,…を生
成し、データ選択回路15によりTB1に最も近いサン
プリングタイミングの補間データ(図5の場合はA1
3)で出力データを代用する。このとき、真値のデータ
B1と近似値のデータA13の間には補間誤差ΔAとサ
ンプリング時間誤差ΔTによって生じる誤差ΔBが発生
する。
【0026】上記補間誤差ΔAは原信号波形に依存し、
通常は歪率の劣化として表現される成分であり、聴感上
大きな問題を与えない。また、補間精度の向上により軽
減可能である。一方、上記サンプリング時間誤差ΔTに
よって生じる誤差ΔBは、原信号のサンプリング位相と
出力サンプリング位相との関係に依存している。両者の
周波数f1,f2が一致している場合は、図5中のTB
1とTA13の時間差は一定であり、ΔBはΔAと同
様、原信号波形のみに依存する誤差となる。しかしなが
ら、f1とf2が異なる場合、ΔBは(f1−f2)に
依存する性質を持つ。したがって、原信号には存在しな
い異音がD/D変換過程で混入することになり、聴感上
不快感を与える。
【0027】 一例として、次のようにパラメータを設定する。 T :入力サンプリングパルスS1の周期 N :入力データ列の補間データ数 ここで、整数Mを次のように仮定する。 MT=1/(f1−f2)=1/Δf …(1) すなわち、Mは入力サンプリング周波数f1と出力サン
プリング周波数f2との間で1/N周期だけの差が生じ
るのに必要なサンプル数であり、Δfはf1とf2の周
波数差である。ここでは説明を簡単にするためΔf>0
と仮定する。
【0028】前述の補間誤差ΔAがゼロの場合(すなわ
ち、補間が完全である場合)、m番目のサンプルタイミ
ング間隔ΔT(m)により生じるサンプリング時間誤差
ΔB(m)は次のように与えられる。 ΔB(m)=f(Tm/N+Tm/MN)−f(Tm/N) …(2) 但し、mは−M/2<m≦M/2、f(x)は入力信号
を表している。
【0029】(2)式において、右辺第1項はm番目の
出力サンプルデータを、第2項はm番目の入力サンプル
データを表す。したがって、入力信号の変化が補間デー
タ列の間隔T/Nに比べてゆるやかな場合、(2)式は
時刻(Tm/N+Tm/MN)における微係数f′とサ
ンプルタイミング間隔ΔT(m)の積として、次のよう
に近似できる。 ΔB(m)f′(Tm/N+Tm/MN)・ΔT(m) …(3) ここで、ΔT(m)は次式で与えられる。 ΔT(m)=Tm/MN …(4) 但し、mは−M/2<m<3M/2である。(3),
(4)式を拡張していくと、次の一般式が得られる。 ΔT(m)=T[m−IM{(m+1/2)/M}]/MN …(5) 但し、IM{(m+1/2)/m}は実数(m+1/
2)/Mの整数部分を表す関数である。よって、(5)
式は図6に示すような周期Mの鋸歯状波を意味すること
になる。
【0030】仮に、入力信号が正弦波の場合のΔB
(m)について検討してみると、入力信号f(t)は角
速度をpで表せば、 f(t)=a sinpt …(6) と表現できる。微係数f′は次式で与えられる。 f′(t)=a・p cospt …(7) 一方、(5)式で与えられる鋸歯状波は、フーリエ展開
公式を利用すれば、次式のように展開できる。
【0031】
【数1】
【0032】 (8)式を粗く近似して次式のように仮定する。 ΔT(t)(T/πN)・sin {(2πN/MT)t} …(9) (7),(9)式を(3)式に代入すると、ΔB(t)
は次式のように与えられる。 ΔB(t)a・p cospt・(T/πN)・sin {(2πN/MT)t} …(10) (10)式において、MTは(1)式で与えられるか
ら、ΔB(t)は ΔB(t)a・p(T/π)・(1/N) × cospt・ sin2πN(f1−f2)t …(11) と与えられる。
【0033】一例として、原信号が1kHzの正弦波、
サンプリング周波数差が10Hz、補間データ数が10
個の場合の誤差波形を図7に示す。この図7からも明ら
かなように、サンプリング周波数差が小さい場合、N
(f1−f2)が可聴周波数帯に落ち込むため、聴感上
許容できない劣化を生じることになる。
【0034】そこで、上記構成の装置では、出力サンプ
リングパルス(周波数f2)S2をいったん位相変調回
路33に入力し、雑音信号によって位相変調した後に、
補間データを選択するタイミングを設定するようにし
て、上記の問題を解決している。その原理を以下に説明
する。
【0035】まず、タイミング選択回路3の位相変調回
路33から出力されるパルスS2′は次式で与えられ
る。 S2′= sin{2πf2t+φN(t)} …(12) 但し、φN(t)は雑音信号で位相変調されたことによ
る位相成分である。したがって、(11)式で与えられ
る誤差ΔB(t)は次式のようになる。
【0036】 ΔB(t)=a・p・(T/π)・(1/N) cospt × sin[2πN(f1−f2)t−N・φN(t)] …(13) すなわち、(11)式の誤差ΔB(t)の周波数スペク
トラムは図8(a)に示すようになり、サンプリングパ
ルスS2′の周波数スペクトラムは(13)式より図8
(b)に示すようになる。この図8からわかるように、
上記サンプリングパルスS2′によって周波数変換を行
えば、雑音による位相変調成分N・φN(t)によって
スペクトラムが広い周波数帯に拡散され、特定のスペク
トラムを生じない。
【0037】したがって、上記構成によるサンプリング
周波数変換装置は、特定のビート音の混入がなくなり、
サンプリング周波数差に依存する妨害成分が軽減され、
これによって聴感上優れたデジタル信号を得ることがで
きる。
【0038】尚、上記実施例では雑音信号によって位相
変調をかけるようにしたが、擬似ランダム信号によって
行うようにしても、出力サンプリング信号の周波数スペ
クトラムを広範囲に拡散することができるので、同様な
効果が得られる。この場合は、上記選択制御回路4をP
N(pseudo random noise) 発生回路で構成し、ここで発
生された擬似ランダム信号をタイミング選択回路3の位
相変調回路33に入力するように構成すればよい。
【0039】また、以上の実施例では出力サンプリング
パルスS2の位相を変調するように構成したが、図2の
基準値をランダムに変化させるようにしても同様な効果
が得られる。その構成を図9に示す。尚、図9におい
て、図2と同一部分には同一符号を付して示し、ここで
はこの説明を省略する。
【0040】図9の基準値発生回路35にはROM(リ
ード・オンリー・メモリ)を使用し、0〜Kの範囲で数
種の値を記憶させておく。また、選択制御回路4はPN
発生回路で構成し、ここで発生された擬似ランダム信号
を読出しアドレスとして上記ROMに与える。これによ
って基準値がランダムに変化するようになり、結果的に
出力サンプリングパルスS2を位相変調した場合と同様
な効果が得られ、しかも構成を簡単にすることができ
る。
【0041】さらにまた、上記のいずれの実施例も、タ
イミング選択回路3をデジタル処理によって実現する場
合を示したが、図10、図12に示すように構成すれ
ば、アナログ処理によって実現することもできる。
【0042】図10のタイミング選択回路3は、位相変
調回路36、S−Rフリップフロップ37、積分回路3
8、レベル比較回路39及び基準電圧発生回路310で
構成され、選択制御回路4は雑音信号発生回路で構成さ
れる。すなわち、S−Rフリップフロップ37のセット
端子Sには位相変調回路36で雑音信号によって位相変
調された出力サンプリングパルスS2′が供給され、リ
セット端子Rには補間サンプリングパルスS3が供給さ
れる。その出力Qは積分回路38で積分処理された後、
レベル比較回路39の一方の入力端(−)に供給され
る。このレベル比較回路39の他方の入力端(+)には
基準電圧発生回路310で発生される基準電圧が供給さ
れる。すなわち、このレベル比較回路39は積分結果を
基準電圧と比較し、その比較結果をデータ選択回路5の
スイッチ52を制御する切換制御信号として出力する。
【0043】いま、図11(a)に示すタイミングで補
間サンプリングパルスS3が与えられ、図11(b)で
示すようにパルスS3のt(n)とt(n+1)との間
のタイミングで出力サンプリングパルスS2が与えられ
たとすると、フリップフロップ37の出力Qは図11
(c)に示すようなパルス信号となり、積分出力は図1
1(d)に示すようにそのパルス幅に比例して増減す
る。基準電圧は積分出力が取り得る最小値と最大値の中
間レベルとなるように設定しておく。
【0044】この状態において、出力サンプリングパル
スS2が図11(b)に示すように補助サンプリングパ
ルスS3の前側のタイミングt(n)に近いときは、積
分出力が基準電圧レベルを越え、切換制御信号はハイレ
ベルとなり、データ選択回路5はS3の前側のタイミン
グt(n)に相当するデータを選択保持する。また、出
力サンプリングパルスS2が図11(b)に示すように
S3の後側のタイミングt(n+1)に近いときは、積
分出力が基準電圧レベルを越えず、切換制御信号はロー
レベルのままとなり、データ選択回路5はS3の後側の
タイミングt(n+1)に相当するデータを選択保持す
る。
【0045】ここで、上記位相変調回路36で、選択制
御回路4で発生される雑音信号により出力サンプリング
パルスS2に位相変調をかける。これにより、S3の前
後のタイミングt(n),t(n+1)の選択がランダ
ムとなり、上記各実施例と同様の効果が得られる。
【0046】また、図12に示すように、出力サンプリ
ングパルスS2を位相変調せずにS−Rフリップフロッ
プ37に供給し、代わって選択制御回路4で発生される
雑音信号により基準電圧レベルを変化させるようにして
も同様な効果が得られる。尚、図12において、図10
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
ても、同様に実施可能であることはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、デジタ
ル信号を直接他のサンプリング周波数のデジタル信号に
変換する際に、サンプリング周波数差に依存する妨害成
分を軽減することができ、これによって変換後の聴感上
の劣化等を少なくすることのできるサンプリング周波数
変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るサンプリング周波数変換装置の
基本構成を示すブロック回路図。
【図2】同実施例における主要部の具体的な構成を示す
ブロック回路図。
【図3】同実施例の基本的な動作を説明するための波形
図。
【図4】同実施例の具体的な動作を説明するための波形
図。
【図5】同実施例の具体的な動作を説明するための波形
図。
【図6】同実施例の具体的な動作を説明するための波形
図。
【図7】同実施例の具体的な動作を説明するための波形
図。
【図8】同実施例の具体的な動作を説明するための波形
図。
【図9】図2のタイミング選択回路及び選択制御回路の
他の実施例を示すブロック回路図。
【図10】図2のタイミング選択回路及び選択制御回路
の他の実施例を示すブロック回路図。
【図11】第11図は図10の実施例の動作を説明する
ためのタイミング図。
【図12】図2のタイミング選択回路及び選択制御回路
の他の実施例を示すブロック回路図。
【符号の説明】 1…補間サンプリングパルス生成回路、11サンプリン
グパルス再生回路、12…VCO、13,14…分周
器、15…ミキサ、16…LPF、2…データ補間回
路、3…タイミング選択回路、31…カウンタ、32…
ラッチ回路、33…位相変調回路、34…比較器、35
…基準値発生回路、4…選択制御回路、5…データ選択
回路、51…遅延回路、52…スイッチ、53…ラッチ
回路、6…ラッチ回路、A1,A2,……入力データ
列、A11,A12,……補間データ列、B1,B2,
……出力データ列、S1…入力サンプリングパルス、S
2…出力サンプリングパルス、S3…補間サンプリング
パス。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力サンプリングパルスに基づくデータ
    列を入力して前記入力サンプリングパルスの周波数とは
    異なる周波数の出力サンプリングパルスに基づくデータ
    列に変換して出力するサンプリング周波数変換装置にお
    いて、 前記入力データ列から前記入力サンプリングパルスを再
    生し、さらにその整数倍の周波数の補間サンプリングパ
    ルスを生成する離間サンプリングパルス生成回路と、 前記入力データ列を取り込み、前記補間サンプリングパ
    ルスに基づいて補間データ列を生成するデータ補間回路
    と、 前記補間サンプリングパルスのうち前記出力サンプリン
    グパルスのタイミングに前後するタイミングのいずれか
    一方を選択し、該選択結果に基づいて前記出力サンプリ
    ングパルスの現時刻のタイミングあるいは1時刻前のタ
    イミングを選択するタイミング選択回路と、 前記補間データ列から前記タイミング選択回路で選択さ
    れたタイミングに相当するデータを選択出力するデータ
    選択回路と、 前記タイミング選択回路の選択基準をランダムに変化さ
    せる選択制御手段とを具備するサンプリング周波数変換
    装置。
  2. 【請求項2】前記タイミング選択回路は、前記出力サン
    プリングパルスに位相変調をかける位相変調回路を備
    え、この位相変調回路で位相変調された出力サンプリン
    グパルスの入力タイミングに最も近い補間サンプリング
    パルスのタイミングを選択し、前記選択制御手段は、前
    記位相変調回路に雑音信号を与える雑音信号発生回路を
    備え、この雑音信号によって前記出力サンプリングパル
    スを位相変調させることを特徴とする請求項1記載のサ
    ンプリング周波数変換装置。
  3. 【請求項3】前記タイミング選択回路は、前記出力サン
    プリングパルスに位相変調をかける位相変調回路を備
    え、この位相変調回路で位相変調された出力サンプリン
    グパルスの入力タイミングに最も近い補間サンプリング
    パルスのタイミングを選択し、前記選択制御手段は、前
    記位相変調回路に擬似ランダム信号を与える擬似ランダ
    ム信号発生回路を備え、この擬似ランダム信号によって
    前記出力サンプリングパルスを位相変調させることを特
    徴とする請求項1記載のサンプリング周波数変換装置。
  4. 【請求項4】前記タイミング選択回路は、前記補間サン
    プリングパルス間の基準タイミングを設定する基準タイ
    ミング設定手段と、前記出力サンプリングパルスの入力
    タイミングと前記基準タイミングとを比較する比較手段
    を備え、この比較手段の比較結果に基づいて前記補間サ
    ンプリングパルスのうち前記出力サンプリングパルスの
    タイミングに前後するタイミングのいずれか一方を選択
    し、前記選択制御手段は、前記基準タイミング設定手段
    の設定タイミングをランダムに変化させるタイミング制
    御手段を備えることを特徴とする請求項1記載のサンプ
    リング周波数変換装置。
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