JPH08312876A - 内外面樹脂被覆金属管の管端防食構造 - Google Patents

内外面樹脂被覆金属管の管端防食構造

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JPH08312876A
JPH08312876A JP8006436A JP643696A JPH08312876A JP H08312876 A JPH08312876 A JP H08312876A JP 8006436 A JP8006436 A JP 8006436A JP 643696 A JP643696 A JP 643696A JP H08312876 A JPH08312876 A JP H08312876A
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JP
Japan
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pipe end
pipe
coated metal
resin
surface resin
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JP8006436A
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English (en)
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Kunimasa Ookubo
邦将 大久保
Yoshitaka Miyoshi
義孝 三好
Sakae Haruna
栄 春名
Hideki Kageyama
英樹 影山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L57/00Protection of pipes or objects of similar shape against external or internal damage or wear

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内外面樹脂被覆金属管を挿入方式により接続
しても、管端を通水から確実に遮水して完全な管端防食
を保証できる内外面樹脂被覆金属管の管端防食構造を提
供することにある。 【解決手段】 内外面樹脂被覆金属管1の端部に、内外
筒部21、22の先端にテーパ外面のヘッド部20を有
する管端防食部材2を装着し、該管端防食部材の内筒部
外周面と上記管端部の内面樹脂被覆層との間及び同上管
端防食部材の外筒部内周面と同上管端部の外面樹脂被覆
層との間を水密に接着した。外筒部を削除し、管端防食
部材のヘッド部の後端面と上記内外面樹脂被覆金属管の
管端面との間にパッキンを充填することもでき、ヘッド
部20のテーパ外面から内部に貫通する複数個の小孔を
穿設し、管路を流れる流体圧によって内挿されたパッキ
ンに押圧力を与えるようにもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属管の内面及び外
面に樹脂被覆層を形成した内外面樹脂被覆金属管を挿入
方式によって接続する場合に使用する管端防食構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】金属管を例えば給水管や排水管等の通水
管に使用する場合、外面に対する防食の外、通水に対す
る管内面の防食も要求され、かかる内外面防食金属管と
して金属管の内面及び外面に樹脂被覆層を形成した内外
面樹脂被覆金属管が汎用されている。
【0003】管体の接続には、その管の使用条件や種類
等に応じた接続方式が用いられ、その一接続方式とし
て、図9に示すように、ゴムリング32’を装着した管
継手3’の受口に管端部E’を挿入する方式が用いられ
ることがある。この挿入方式により、上記の内外面樹脂
被覆金属管を接続する場合、管端を管内通水から遮水し
て管端金属面を防食する必要があり、従来、かかる管端
防食構造として、図10に示すように、筒部22’の先
端に鍔部20’を有する管端防食部材2’を内外面樹脂
被覆金属管1’の端部E’内に挿入し、筒部22’の外
周面と管端部E’の内周面との間及び鍔部20’の裏面
と管端部E’の端面e’との間を接着剤によりシ−ルす
る構成(例えば、実開昭59−17389号公報)、図
11に示すように外筒部21’及び内筒部22’を有す
るキャップ型の管端防食部材2’を内外面樹脂被覆金属
管1’の端部E’に装着し、内筒部22’の外周面と管
端部E’の内周面との間及び外筒部21’の内周面と管
端部E’の外周面との間を接着剤によりシ−ルする構成
(例えば、実開昭59−17393号公報)等が公知で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の管端防食構造で内外面樹脂被覆金属管の管端を処理
し、その内外面樹脂被覆金属管端部を上記の挿入方式に
より接続しても、確実な管端防食の保証は困難である。
すなわち、管端部先端の管端防食部材が継手内のゴムリ
ングを通過する際、ゴムリングの剛性のために抵抗力を
受けるが、管端部の挿入方向の傾きや継手内での管端部
の偏心のために、その抵抗力の方向並びに大きさを管周
方向に一様に保持することは困難であり、不均一化が避
けられず、その結果、管端防食部材に管軸方向圧縮力以
外に、曲げモ−メントや捩じれモ−メントが作用し、上
記管端防食部材の接着シ−ル界面に作用する応力が乱さ
れるために、その接着シ−ル界面が剥離し易く、かかる
もとでは、管端の確実な防食は到底期待できない。
【0005】特に、図10に示す管端防食構造の場合、
管端防食部材2’の鍔部20’に曲げモ−メントや捩じ
れモ−メントが作用すると構造力学的に鍔部20’と管
端面e’との界面に大なる剪断応力が作用すること、管
端面e’の外面樹脂被覆層面e”と鍔部20’との接着
面積が小であること、管端面e’が現場でのラクソウ等
による管切断ために完全な垂直面にならずに鍔部との間
に隙間が生じ易いこと等も加わり、上記接着シ−ル界面
の剥離が助長されるために問題が極めて大きい。
【0006】本発明の目的は、内外面樹脂被覆金属管を
挿入方式により接続しても、管端を通水から確実に遮水
して完全な管端防食を保証できる内外面樹脂被覆金属管
の管端防食構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る一の内外面
樹脂被覆金属管の管端防食構造は、金属管の内外面に樹
脂被覆層が形成された内外面樹脂被覆金属管の端部に、
内外筒部の先端にテ−パ外面のヘッド部を有する管端防
食部材を装着し、該管端防食部材の内筒部外周面と上記
管端部の内面樹脂被覆層との間及び同上管端防食部材の
外筒部内周面と同上管端部の外面樹脂被覆層との間を水
密に接着したことを特徴とする構成である。
【0008】本発明に係る他の内外面樹脂被覆金属管の
管端防食構造は、金属管の内外面に樹脂被覆層が形成さ
れた内外面樹脂被覆金属管の端部に、筒部の先端にテ−
パ外面のヘッド部を有する管端防食部材を装着し、該管
端防食部材の筒部外周面と上記上記管端部の内面樹脂被
覆層との間を接着し、同上管端防食部材のヘッド部の後
端面と上記内外面樹脂被覆金属管の管端面との間にパッ
キングを充填したことを特徴とする構成である。
【0009】本発明に係る他の内外面樹脂被覆金属管の
管端防食構造は、筒部の先端にテ−パ外面のヘッド部
と、該ヘッド部の後方に内部に陥入する環状溝と、上記
テ−パ外面のヘッド部より上記環状溝に貫通する複数個
の小孔とを有する管端防食部材を、上記環状溝に、先端
に環状溝を有するゴムパッキンを挿入して、金属管の内
外面に樹脂被覆層が形成された内外面樹脂被覆金属管の
端部に装着し、上記管端防食部材の筒部外周面と上記管
端部の内面樹脂被覆層との間を水密に接着すると共に、
上記ゴムパッキンを上記内外面樹脂被覆金属管の管端面
との間に介在してなることを特徴とする構成である。
【0010】以下、図面を参照しつつ本発明の構成を詳
細に説明する。図1は本発明に係る一の内外面樹脂被覆
金属管の管端防食構造の一例を示している。図1におい
て、1は内外面樹脂被覆金属管を示し、金属管10の外
面に外面樹脂被覆層11を、同金属管10の内面に内面
樹脂被覆層12をそれぞれ形成してある。2は管端防食
部材を示し、外筒部21と内筒部22とこれらの筒部先
端のテ−パ外面のヘッド部20とから成り、内外面樹脂
被覆金属管1の管端部に装着し、該管端防食部材2の内
筒部22の外周面と上記管端部の内面樹脂被覆層12と
の間及び同上管端防食部材2の外筒部21の内周面と同
上管端部の外面樹脂被覆層11との間を接着剤による接
着または融着により水密に接着してある。
【0011】この管端防食部材2の外筒部21の外径は
内外面樹脂被覆金属管1の外径に等しくし、同外筒部2
1の厚みtは外面樹脂被覆層11の厚みよりも薄くして
あり、管端部の外面樹脂被覆層11を深さtで切削し、
その切削面に管端防食部材2の外筒部21の内周面を接
着してある。上記の接着は、管端防食部材の内面全体ま
たは管端部の外面全体(管端部の外面樹脂被覆層外周
面、管端面並びに内面樹脂被覆層の内周面)あるいは双
方に接着剤(例えば、エポキシ樹脂接着剤)を塗布した
うえで、管端部に管端防食部材を装着することにより行
うことができる。また、上記の融着は、管端防食部材の
内面全体をその外面に適合する型の加熱治具の当接によ
り溶融させると共に管端部の外面全体をその外面に適合
する型の加熱治具の当接により溶融させ、これらの溶融
後、直ちに管端部に管端防食部材を装着することにより
行うことができる。
【0012】上記において、管端防食部材2の外筒部2
1の厚みは、内外面樹脂被覆金属管1の外面樹脂被覆層
11の厚みの1/3〜2/3、好ましくは、1/2とさ
れる。また、管端防食部材2の内筒部22の長さは内外
面樹脂被覆金属管1の外径にほぼ等しくすることが好ま
しく、外筒部21の長さは内筒部22の長さよりもやや
短くすることが好ましい。
【0013】図2は上記の管端防食で管端を防食した内
外面樹脂被覆金属管の挿入接続方法の一例を示し、受口
内周面にゴムリング溝31を有し、この溝31にゴムリ
ング32を装着した管継手3の受口に管端部を挿入し、
ゴムリング32を管端部先端の管端防食部材2で押し拡
げ、管端防食部材2の先端が管継手内面中央のストッパ
−33に当たるまで管端部を挿入していく。
【0014】この場合、管端防食部材2の先端外径dは
ゴムリング32の内径よりもやや小さくされており(管
端防食部材2の外筒部21の外径、従って、内外面樹脂
被覆金属管1の外径はゴムリング32の内径よりも大に
して所定のゴムリングシ−ル圧を保証している)、ゴム
リング32が管端防食部材2の通過に伴い徐々に押し拡
げられていくから、管端防食部材2がゴムリング32か
ら受ける抵抗力を充分に小さくできる。
【0015】上記管端防食部材2のヘッド20外面のテ
−パは、上記抵抗力の軽減のためには緩くすることが有
利であるが、緩くしすぎるとヘッドが長くなりすぎ挿入
接続に支障となるので、図1、図2において、a/bを
2.5〜4.5程度にすることが好ましい。図3は本発
明に係る他の内外面樹脂被覆金属管の管端防食構造の一
例を示している。
【0016】図3において、1は内外面樹脂被覆金属管
を示している。2は管端防食部材を示し、筒部22とそ
の先端のテ−パ外面のヘッド部20とを有し、ヘッド部
20の後端面にはシ−ト状パッキング23を予め接着剤
により貼着してあり、筒部22を管端部内に挿入してそ
の筒部22の外周面と上記管端部の内面樹脂被覆層11
との間を接着剤または融着により水密に接着し、上記の
シ−ト状パッキング23を管端面eに水密に圧接してあ
る。
【0017】上記のシ−ト状パッキング23には、図4
の(イ)に示すように環状突起231を設け、この突起
231を図4の(ロ)に示すように、管端面eの外面樹
脂被覆層端面11eに圧接させ、突起による集中加圧で
シ−ル性を高めることも可能である。この本発明に係る
他の内外面樹脂被覆金属管の管端防食構造で管端を防食
した内外面樹脂被覆金属管についても、上記と同様に挿
入接続方式により接続することができる。
【0018】図5は本発明に係わる内外面樹脂被覆金属
管の管端防食構造に用いられる管端防食材の一例につ
き、その中心軸を含む断面の上半分を一部切欠断面図で
示すものである。
【0019】図5において、2は管端防食材を示し、筒
部22とその先端のテ−パ外面のヘッド部20と、該ヘ
ッド部20の後方に内部に陥入する環状溝24と、上記
テ−パ外面のヘッド部20より上記環状溝24に貫通す
る複数個の小孔201、201、・・・を有するもので
ある。上記環状溝24には、管端防食に際して、先端に
環状溝25を有するゴムパッキン26が内外面樹脂被覆
金属管1の押圧力によって収縮し、上記内外面樹脂被覆
金属管1の管端面eを水密に押圧する収縮分を余して挿
入されている。
【0020】図6は、図5に示した管端防食材2を内外
面樹脂被覆金属管1の端部に装着した管端防食構造を図
5に対応して示すものであって、上記先端に環状溝25
を有するゴムパッキン26は内外面樹脂被覆金属管1の
押圧力によって収縮し、上記管端防食材2及び先端に環
状溝25を有するゴムパッキン26の端面は、内外面樹
脂被覆金属管1の管端面eに押圧され水密状態に保持さ
れている。
【0021】図7は、図6に示された本発明の内外面樹
脂被覆金属管の管端防食構造の外観を一部切欠斜視図で
示すものであるが、通常使用される継手類やバルブ、ス
トレーナー等の機器類の接合部に接合された場合にあっ
ても、上記テ−パ外面のヘッド部20に開口している複
数個の小孔201、201、・・・を通して、該内外面
樹脂被覆金属管1からなる管路を流れる流体圧が先端に
環状溝25を有するゴムパッキン26の端面に常に作用
し、上記先端に環状溝25を有するゴムパッキン26の
圧縮反発力に加えて上記内外面樹脂被覆金属管の管端面
eを押圧し、該接合部をより水密に保持するものであ
る。
【0022】図8は、本発明に係わる他の内外面樹脂被
覆金属管の管端防食構造に用いられる管端防食材の他の
例について、その中心軸を含む断面の上半分を一部切欠
断面図で示すものである。図8において、2は管端防食
材を示し、筒部22とその先端のテ−パ外面のヘッド部
20と、該ヘッド部20の後方に内部に陥入する環状溝
24と、上記テ−パ外面のヘッド部20より上記環状溝
24に貫通する複数個の小孔201、201、・・・を
有するものである。上記環状溝24には、管端防食に際
して、先端に環状溝25を有するゴムパッキン26が内
外面樹脂被覆金属管1の押圧力によって収縮し、上記内
外面樹脂被覆金属管1の管端面eを水密に押圧する収縮
分を余して挿入されている。
【0023】更に、上記環状溝25に水膨張性ゴムを充
填しておき、管端防食に際して、図8に示した管端防食
材2を内外面樹脂被覆金属管1の端部に装着した管端防
食構造を通常使用される継手類やバルブ、ストレーナー
等の機器類の接合部に接合され管路を形成し、上下水道
や工業用水等の流体を流した場合、上記テ−パ外面のヘ
ッド部20に開口している複数個の小孔201、20
1、・・・を通して侵入した水によって、上記環状溝2
5に充填されている水膨張性ゴムが膨張し、ゴムパッキ
ン26をこれと接する内外面樹脂被覆金属管1の管端面
eを強く押圧する。
【0024】更に、図5に示された本発明の内外面樹脂
被覆金属管の管端防食構造において詳述したように、図
8に示された本発明の内外面樹脂被覆金属管の管端防食
構造においても、管端防食に際して、ゴムパッキン26
が内外面樹脂被覆金属管1の押圧力によって圧縮し、そ
の圧縮反発力によって上記内外面樹脂被覆金属管1の管
端面eを水密に押圧するのに加えて、上記テ−パ外面の
ヘッド部20に開口している複数個の小孔201、20
1、・・・を通して、該内外面樹脂被覆金属管1からな
る管路を流れる流体圧がゴムパッキン26に常に作用す
るので内外面樹脂被覆金属管1の管端面eを強く押圧す
る。
【0025】本発明において使用する管端防食部材2の
ヘッド部20については、所定勾配のテ−パ外面を有
し、管継手の受口内ゴムリングの拡径圧力に耐え得るも
のであれば、特に形状的に限定されない。この管端防食
部材は、樹脂の射出成形、天然ゴム、合成ゴム等のゴム
の型成形等により製作される。上記内外面樹脂被覆金属
管の金属管材料には、例えば、鋼、銅、アルミニウム等
が使用され、内外面被覆樹脂や管端防食部材の樹脂に
は、例えば、軟質塩化ビニル樹脂、硬質塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体、アクリル系樹脂、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン類、ポリアセタ−ル、ポリカ−ボネ−ト
等が使用される。
【0026】上記シ−ト状パッキングには、通常天然ゴ
ム、合成ゴムが使用されるが、水膨張性ゴム(ゴムに超
親水性高分子を混合したもの)を使用することも可能で
ある。このシ−ト状パッキングの寸法については、内径
が管端防食部材の筒部の外径に等しくされ、外径が内外
面樹脂被覆金属管の外面樹脂被覆層の外径に等しくさ
れ、厚みが1〜4mm程度とされる。
【0027】上記管端防食部材の合成ゴムやシ−ト状パ
ッキングの合成ゴムとしては、ブチルゴム、ニトリルゴ
ム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、アク
リルゴム、クロロプレンゴム、エチレン・プロピレンゴ
ム等が挙げられる。上記管端防食部材の寸法は、内外面
樹脂被覆金属管の口径に応じて設定され、図1における
管端防食部材2の場合、例えば、口径80A〜150A
(外面樹脂被覆層の厚みはほぼ1.5mm)に対して
は、外筒部21の長さ:10mm、外筒部21の厚み:
1mm、ヘッド部20の長さb:9.5mm、テ−パの
高さa:3.2mm、内筒部22の長さ:13mm、内
筒部22の厚み:2mmとされる。
【0028】管端防食部材2の先端側にテ−パ外面のヘ
ッド部20を設けてあるから、管継手内への管端部の挿
入時、ヘッド部が管継手受口内のゴムリングから受ける
抵抗力を充分に軽減できる。而して、管端部の挿入方向
の傾きや管継手内での管端部の偏心等に起因して上記抵
抗力の方向が管軸方向からずれ、また、抵抗力の大きさ
が管周方向に沿い不均一となって曲げモ−メントや捩じ
れモ−メントが発生しても、これらのモ−メントを充分
に小さく抑えることができ、管端部と管端防食部材との
接着シ−ル界面を剥離を排除して安全に保持できる。
【0029】特に、請求項1の管端防食構造において
は、図1に示すように、管端防食部材2が外筒部22を
有し、この外筒部22と内外面樹脂被覆金属管端部の外
面樹脂被覆層11との間が、内筒部22と同管端部の内
面樹脂被覆層12との間と同程度に充分な接着面積で接
着されており、また、請求項2の管端防食構造において
は、図3に示すように、ヘッド部20と管端部端面eと
の間にパッキング23が充填され、このパッキング23
の弾性により管端部端面eの安定なシ−ルが可能であ
り、請求項3の管端防食構造においては、図6に示すよ
うに、パッキン26の圧縮反発力と複数個の小孔201
から加わる上記管端防食構造を用いた管路を流れる流体
圧によって管端部端面eにより安定なシ−ルが可能であ
り、更に、図8に示すように、パッキン26の環状溝に
水膨張性ゴムを充填しておくことにより上記管端部端面
eのシ−ルをより強固なものとし、これらの作用と上記
の接着シ−ル界面の剥離防止作用との相乗効果により、
挿入接続後においても、確実な管端防食を保証できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(実施例1)図1において、内外面樹脂被覆金属管1に
は内外面樹脂被覆層11,12が硬質塩化ビニル樹脂、
金属管10が鋼で、口径が100Aのものを使用した。
管端防食部材2には硬質塩化ビニル樹脂の射出成形品
で、外筒部21の長さが10mm、外筒部21の厚みが
1mm、内筒部22の長さが14mm、内筒部22の厚
みが2mm、ヘッド部20のテ−パ外面長さbが9.5
mm、ヘッド部20のテ−パ外面高さaが3.2mmの
ものを使用し、管端防食部材の管端部への接着にはエポ
キシ樹脂接着剤を使用した。
【0031】(実施例2)内外面樹脂被覆金属管は実施
例1で使用したものと同一であり、管端防食部材2に
は、実施例1で用いたものに対し、外筒部を付け根にお
いて切断し、ヘッド部の裏面に厚み2mmのゴムシ−ト
をエポキシ樹脂接着剤で貼着したものを使用した。管端
防食部材の管端部への接着にはエポキシ樹脂接着剤を使
用した。
【0032】(実施例3)内外面樹脂被覆金属管は実施
例1で使用したものと同一であり、管端防食部材には、
硬質塩化ビニル樹脂の射出成形品で、筒部22の長さが
28mm、筒部22の厚みが1.5mm、ヘッド部20
のテ−パ外面長さbが10mm、ヘッド部20のテ−パ
外面高さaが3.2mm、ヘッド部20の後方に内部に
貫入する環状溝24の軸方向の深さ8mm、環状溝24
の幅6mm、該環状溝24の外壁厚さ1mm、該環状溝
24の内壁厚さ5mm、上記環状溝24に挿入したスチ
レン−ブタジエンゴム(SBR)製パッキン26の高さ
10mm、該パッキン26の幅6mm、該パッキン26
の先端に上辺4mm、下辺3mm、高さ4mmの逆台形
状断面の環状溝25が穿設されているものを使用し、管
端防食部材の管端部への接着にはエポキシ樹脂接着剤を
使用した。
【0033】(比較例)実施例1に対し、管端防食部材
のヘッド部を切断除去したものに相当する。これらの実
施例及び比較例について、内外面樹脂被覆金属管を挿入
式管継手で接続し(ゴムリングの未拡径時での内径は、
102.3mm、100A内外面樹脂被覆金属管の外径
は114.3mm)、1年間通水後に解体して管端での
錆の発生状態を調査したところ(各試料数は10箇)、
比較例では、10箇中5箇に錆の発生が観られたが、実
施例1〜3においては、錆の発生は全く認められなかっ
た。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る管端防食構造で内外面樹脂
被覆金属管の管端を処理すれば、挿入接続時に、管端部
の管端防食部材が管継手内のゴムリングで圧迫されて
も、管端防食部材と管端部との間の接着シ−ル界面を安
定に保持でき、管端を通水から確実に遮水して、所謂、
赤水の発生防止等、長期にわたって安定な通水を保証で
きる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の本発明に係る管端防食構造を上半分
を断面で示す側面図である。
【図2】図1に示す管端防食構造で管端を防食した内外
面樹脂被覆金属管の挿入接続方法を示す説明図である。
【図3】請求項2の本発明に係る管端防食構造を上半分
を断面で示す側面図である。
【図4】図4の(イ)は請求項2の発明に係る管端防食
構造で使用するパッキングの一例を示す側面図、図4の
(ロ)はそのパッキングを使用した管端防食構造を上半
分を断面で示す側面図である。
【図5】請求項3記載の本発明に係る管端防食構造に用
いられる管端防食材の一例につき、その中心軸を含む断
面の上半分を示す一部切欠断面図である。
【図6】請求項3の本発明に係る管端防食構造を上半分
を断面で示す一部切欠断面図である。
【図7】図6の本発明に係る管端防食構造の外観を示す
一部切欠斜視図である。
【図8】請求項3記載の本発明に係る管端防食構造に用
いられる管端防食材の他の例につき、その中心軸を含む
断面の上半分を示す一部切欠断面図である。
【図9】管の挿入接続方法を示す説明図である。
【図10】内外面樹脂被覆金属管の従来の管端防食構造
を上半分を断面で示す側面図である。
【図11】内外面樹脂被覆金属管の従来の上記とは別の
管端防食構造を上半分を断面で示す側面図である。
【符号の説明】 1 内外面樹脂被覆金属管 10 金属管 11 外面樹脂被覆層 12 内面樹脂被覆層 2 管端防食部材 20 ヘッド部 201 小孔 21、22 筒部 23、26 パッキング 24、25 環状溝 e 管端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 影山 英樹 滋賀県栗太郡栗東町野尻75 積水化学工業 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属管の内外面に樹脂被覆層が形成された
    内外面樹脂被覆金属管の端部に、内外筒部の先端にテ−
    パ外面のヘッド部を有する管端防食部材を装着し、該管
    端防食部材の内筒部外周面と上記管端部の内面樹脂被覆
    層との間及び同上管端防食部材の外筒部内周面と同上管
    端部の外面樹脂被覆層との間を水密に接着したことを特
    徴とする内外面樹脂被覆金属管の管端防食構造。
  2. 【請求項2】金属管の内外面に樹脂被覆層が形成された
    内外面樹脂被覆金属管の端部に、筒部の先端にテ−パ外
    面のヘッド部を有する管端防食部材を装着し、該管端防
    食部材の筒部外周面と上記管端部の内面樹脂被覆層との
    間を接着し、同上管端防食部材のヘッド部の後端面と上
    記内外面樹脂被覆金属管の管端面との間にパッキングを
    充填したことを特徴とする内外面樹脂被覆金属管の管端
    防食構造。
  3. 【請求項3】筒部の先端にテ−パ外面のヘッド部と、該
    ヘッド部の後方に内部に陥入する環状溝と、上記テ−パ
    外面のヘッド部より上記環状溝に貫通する複数個の小孔
    とを有する管端防食部材を、上記環状溝に、先端に環状
    溝を有するゴムパッキンを挿入して、金属管の内外面に
    樹脂被覆層が形成された内外面樹脂被覆金属管の端部に
    装着し、上記管端防食部材の筒部外周面と上記管端部の
    内面樹脂被覆層との間を水密に接着すると共に、上記ゴ
    ムパッキンを上記内外面樹脂被覆金属管の管端面との間
    に介在してなることを特徴とする内外面樹脂被覆金属管
    の管端防食構造。
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