JP2005248971A - 管端面の防食構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 切断されて端面の地肌が露出している金属管の切断面に防食処置を施すとともにこの管の端部の外周に外周突部を形成する作業を、容易かつ迅速に行うことができる管端面の防食構造を提供する。
【解決手段】 切断されて端面の地肌が露出している残管3aの端部に、残管3aの切断面3bを覆って防食するフランジ部23と、フランジ部23から残管3aの内面へと設けられて残管3aの内周面を押圧する内周面押圧部24と、フランジ部23から残管3aの外面へと設けられて残管3aの外周面3eを押圧する外周面押圧部25とを有する端面防食部材20が装着され、残管3aの端部の外周において挿口突部21をなすとともに、外周押圧部25を残管3aの端部の外周面3eに管径方向内向きに押さえ付ける挿口リング22が、残管3aの端部の外周に外ばめされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、管端面の防食構造に関する。
近年、上水道などの管路において、継手部に離脱防止機能や伸縮機能を有さない管路から、継手部に離脱防止機能および伸縮機能を有する管路への布設替えが行われている。
この離脱防止機能および伸縮機能(以下、耐震機能と記す)を有する管継手は、図12に示すように、受口1の内周に芯出し状態でロックリング2が配置され、この受口1内に、端部の外周に挿口突部4を有する挿口3が挿入され、挿口3が受口1から抜け出そうとするときには、挿口3の挿口突部4がロックリング2の位置まで移動してロックリング2にかかり合うことで挿口3の離脱防止が図られ、また、継手部に伸縮力が作用するときには、挿口突部4が、ロックリング2と受口1の奥端面5との間を移動することで伸縮可能とされている。なお、挿口突部4の先端側の外周にはテーパ面4aが形成されており、挿口3を受口1に挿入する際に、挿口突部4が受口1内に配置されているロックリング2などを容易に拡径できるようにされている。
一方、このような耐震機能を有する管路を布設する際に、配管施工現場においては、布設する管路の長さの都合上、管を所定の長さに切断することがある。例えば、図13に示すように、挿口3が所定の切断位置6で切断され、挿口突部4を有さない管(以下、残管と記す)3aが残される。この場合、この残管3aを用いて管路を構成するためには、図中の仮想線にて示すように、この残管3aの端部に新たな挿口突部4を形成する必要がある。しかも、この残管3aがダクタイル管などの金属製の管である場合、管の表面には防食のための塗装が施されているが、管が切断されると、その切り口である切断面3bにおいて金属の地肌が露出するので、この切断面3bに対して防食処置を施す必要がある。
このような中、特許文献1〜3のそれぞれには、管の切断面3bに防食処置を施す技術が記載されている。具体的に、特許文献1には、管の切断面側の端部に、管の内側から防食部材を装着する技術が記載されており、特許文献2には、管の外周面から切断面にかけて熱収縮チューブを被せ、この熱収縮チューブを収縮させる技術が記載されている。さらに、特許文献3には、管の切断面に防食塗料を刷毛塗りする技術が記載されている。
実開平5−3789号公報 特開2001−12684号公報 特開平5−287224号公報
しかし、特許文献1に記載されている技術によれば、管の切断面側の端部に、管の内側から防食部材を装着するだけであるので、例えば、残管の外周に環状溝を形成し、この環状溝に挿口リングを外ばめして挿口突部を形成する場合に、加工面が露出する環状溝に対して防食処置を施すことができない。
また、特許文献2に記載されている技術によれば、熱収縮チューブを加熱するための熱源が必要であり、水場での作業が困難になってしまう。
さらに、特許文献3に記載されている技術によれば、例えば、寒冷時などにおいては、防食塗料が乾くまでに時間がかかってしまい、また、水場での作業には適さない。
そこで本発明はこのような問題を解決するもので、切断されて端面の地肌が露出している金属管の切断面に防食処置を施すとともにこの管の端部の外周に外周突部を形成する作業を、容易かつ迅速に行うことができる管端面の防食構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、切断されて端面の地肌が露出している金属管の端部に、前記管の切断面を覆って防食するフランジ部と、前記フランジ部から前記管の内面へと設けられて前記管の内周面を押圧する内周面押圧部と、前記フランジ部から前記管の外面へと設けられて前記管の外周面を押圧する外周面押圧部とを有する環状の第1の部材が装着され、前記管の端部の外周において外周突部をなすとともに、前記外周押圧部を前記管の端部の外周面に管径方向内向きに押さえ付ける環状の第2の部材が、前記管の端部の外周に外ばめされているものである。
このような構成によれば、切断されて端面の地肌が露出している金属管の端部に第1の部材が装着されて、フランジ部が前記切断面を覆って防食することができ、前記切断面に対する防食処置を容易かつ迅速に施すことができる。また、内周押圧部が、前記フランジ部から前記管の内面へと設けられて前記管の内周面を押圧し、さらに、外周押圧部が、前記フランジ部から前記管の外面へと設けられて前記管の外周面を押圧することで、前記フランジ部が前記管の切断面から離れ難くすることができ、前記第1の部材を前記管の端部に安定して装着することができる。また、前記管の端部の外周に第2の部材が外ばめされていることで、この第2の部材が、前記管の端部の外周において外周突部をなすので、前記管の端部の外周に、外周突部を容易かつ迅速に形成することができる。さらに、この第2の部材が、外周押圧部を管の端部の外周面に管径方向内向きに押さえ付けるので、第1の部材が前記管の端部から脱落することを防止でき、前記切断面に対する防食処置を確実に施すことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の管端面の防食構造において、第2の部材が、第1の部材におけるフランジ部に向かい合って配置される内周突部を持つとともに、前記内周突部が前記フランジ部に接触可能な位置に配置されるものである。
このような構成によれば、第1の部材が管の端部から脱落しようとした場合には、内周突部がフランジ部に接触することで、前記第1の部材が前記管の端部から脱落することを防止することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の管端面の防食構造において、第1の部材における内周面押圧部が、管径方向外側向きで、かつ、前記内周面押圧部の周方向に沿った突部を有するものである。
このような構成によれば、内周面押圧部が突部を有することでこの突部において、管の内周面を押圧する力を大きくすることができ、これにより、例えば、前記内周面押圧部が前記突部を有さない場合に比べて、例えば、管内を流れる流体に対して管の切断面を効果的にシールすることができるとともに、第1の部材が前記管の切断面から脱落することをより確実に防止することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項記載の管端面の防食構造において、管の端部における外周に環状溝が形成され、第2の部材が前記環状溝にはまり込む内周突起部を有するとともに、前記第2の部材が外面に前記管の軸方向に沿った先細り状のテーパ面を有するものである。
このような構成によれば、管の端部における外周に環状溝が形成され、第2の部材が前記環状溝にはまり込む内周突起部を有することで、前記第2の部材が前記管に確実にかかり合うことができ、したがって、前記第2の部材により、第1の部材における外周押圧部を前記管の端部の外周面に効果的に押さえ付けることができる。さらに、前記第2の部材が外面に前記管の軸方向に沿った先細り状のテーパ面を有することにより、例えば、前記管を他の管内に挿入して接合する際に、前記管を案内するとともに、前記他の管の内周に配置されている部材を容易に拡径することができ、前記管と前記他の管とを容易に接合することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の管端面の防食構造において、第2の部材における内周突起部に、環状溝を防食するための防食部材が設けられているものである。
このような構成によれば、例えば、管の表面に防食のための塗装が施されていて、環状溝を形成する際の溝加工により前記塗装が削られて、環状溝において地肌が露出しても、第2の部材における突起部に、前記環状溝を防食するための防食部材が設けられていることで、この環状溝に対して防食処置を容易かつ迅速に施すことができる。
請求項6記載の発明は、切断されて端面の地肌が露出している金属管の端部に装着されることで、前記管の切断面を防食する部材であって、前記切断面を覆うことで前記切断面を防食するフランジ部と、前記フランジ部から前記管の内面へと設けられて前記管の内周面に押圧する内周面押圧部と、前記フランジ部から前記管の外面へと設けられて前記管の外周面に押圧する外周面押圧部とを有するものである。
このような構成によれば、第1の部材が管の端部に装着された際に、フランジ部が前記切断面を覆って前記切断面を防食することができる。また、内周押圧部が、前記フランジ部から前記管の内面へと設けられて前記管の内周面を押圧し、さらに、外周押圧部が、前記フランジ部から前記管の外面へと設けられて前記管の外周面を押圧することができるので、前記第1の部材を前記管の端部に安定して装着することができる。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の管端面の防食部材において、管に未装着の状態のフランジ部が内周面押圧部との接続部を基準として管の切断面側へと傾斜されているものである。
このような構成によれば、管に未装着の状態のフランジ部が内周面押圧部との接続部を基準として管の切断面側へと傾斜されていることにより、第1の部材が管の切断面に装着された際に、前記フランジ部が傾斜されていない場合に比べて、前記切断面と前記フランジ部とをより強く接触させることができ、前記切断面に対してより確実な防食処置を施すことができる。
以上のように本発明によれば、切断されて端面の地肌が露出している金属管の端部に第1の部材が装着されて、フランジ部が前記切断面を覆って防食することができ、前記切断面に対する防食処置を容易かつ迅速に施すことができる。また、内周押圧部が、前記フランジ部から前記管の内面へと設けられて前記管の内周面を押圧し、さらに、外周押圧部が、前記フランジ部から前記管の外面へと設けられて前記管の外周面を押圧することで、前記フランジ部が前記管の切断面から離れ難くすることができ、前記第1の部材を前記管の端部に安定して装着することができる。また、前記管の端部の外周に第2の部材が外ばめされていることで、この第2の部材が、前記管の端部の外周において外周突部をなすので、前記管の端部の外周に、外周突部を容易かつ迅速に形成することができる。さらに、この第2の部材が、外周押圧部を管の端部の外周面に管径方向内向きに押さえ付けるので、第1の部材が前記管の端部から脱落することを防止でき、前記切断面に対する防食処置を確実に施すことができる。
また、第1の部材が管の端部から脱落しようとした場合には、内周突部がフランジ部に接触することで、前記第1の部材が前記管の端部から脱落することを防止することができる。
また、内周面押圧部が突部を有することでこの突部において、管の内周面を押圧する力を大きくすることができ、これにより、例えば、前記内周面押圧部が前記突部を有さない場合に比べて、例えば、管内を流れる流体に対して管の切断面を効果的にシールすることができるとともに、第1の部材が前記管の切断面から脱落することをより確実に防止することができる。
また、管の端部における外周に環状溝が形成され、第2の部材が前記環状溝にはまり込む内周突起部を有することで、前記第2の部材が前記管に確実にかかり合うことができ、したがって、前記第2の部材により、第1の部材における外周押圧部を前記管の端部の外周面に効果的に押さえ付けることができる。さらに、前記第2の部材が外面に前記管の軸方向に沿った先細り状のテーパ面を有することにより、例えば、前記管を他の管内に挿入して接合する際に、前記管を案内するとともに、前記他の管の内周に配置されている部材を容易に拡径することができ、前記管と前記他の管とを容易に接合することができる。
また、例えば、管の表面に防食のための塗装が施されていて、環状溝を形成する際の溝加工により前記塗装が削られて、環状溝において地肌が露出しても、第2の部材における突起部に、前記環状溝を防食するための防食部材が設けられていることで、この環状溝に対して防食処置を容易かつ迅速に施すことができる。
また、第1の部材が管の端部に装着された際に、フランジ部が前記切断面を覆って前記切断面を防食することができる。また、内周押圧部が、前記フランジ部から前記管の内面へと設けられて前記管の内周面を押圧し、さらに、外周押圧部が、前記フランジ部から前記管の外面へと設けられて前記管の外周面を押圧することができるので、前記第1の部材を前記管の端部に安定して装着することができる。
さらに、管に未装着の状態のフランジ部が内周面押圧部との接続部を基準として管の切断面側へと傾斜されていることにより、第1の部材が管の切断面に装着された際に、前記フランジ部が傾斜されていない場合に比べて、前記切断面と前記フランジ部とをより強く接触させることができ、前記切断面に対してより確実な防食処置を施すことができる。
本発明の管端面の防食構造の実施の形態1および実施の形態2を、図1〜11を参照しながら説明する。以下の実施の形態においては、金属製の管がダクタイル鋳鉄製の管である場合を説明する。この管の表面には、あらかじめ、防食のための塗装が施されている。なお、図12および図13を用いて説明した箇所と同じ箇所については、図12および図13にて使用した符号と同じ符号を付すことで、その詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
実施の形態1の管端面の防食構造は、図1に示すように、配管施工現場において切断されて端面の地肌が露出している残管3aの端部に、この管の端部の切断面3bを覆って防食する環状の第1の部材としての管端面の防食部材(以下、端面防食部材と記す)20が装着され、残管3aの端部における外面に外ばめされて、残管3aの端部の外周にて外周突部としての挿口突部21をなす環状の第2の部材としての挿口リングが、残管3aの端部の外周に外ばめされて構成されている。なお、31は、管内を保護するために施されている粉体塗装である。
図1および図2に示すように、端面防食部材20は、例えば、SBR製であり、切断面3bを覆うことでこの切断面3bを防食するフランジ部23と、フランジ部23から残管3aの内面へと設けられて残管3aの内周面を押圧する円筒状の内周面押圧部24と、フランジ部23から残管3aの外面へと設けられて残管3aの外周面3eを押圧する円筒状の外周面押圧部25とを有する。なお、図2は、残管3aに装着されていない状態の端面防食部材20を示している。
内周面押圧部24における残管3aの管軸方向奥側(以下、奥側方向と記す)の端部の外周には、管径方向外側向きで、かつ、周方向に沿って一体の突部24aが形成されており、この突部24aが形成されている部分の内周面押圧部24の内径は、図2の仮想線にて示すように、残管3aの内径よりも若干、大きくなるようにされている。これにより、内周面押圧部24はこの突部24aで、残管3aの内周面を最も強く押圧することができる。
内周面押圧部24における突部24aに対応する箇所の内周、およびフランジ部23と内周面押圧部24との接続部に対応する箇所の内周には、それぞれ奥側方向、管軸方向切断面側(以下、切断面方向と記す)に広がる傾斜面24bが形成されている。また、内周面押圧部24の肉厚は、フランジ部23の肉厚よりも厚く形成されている。
フランジ部23は、図2に示すように、内周面押圧部24との接続部を基準として、奥側方向へと傾斜されている。また、このフランジ部23の肉厚は、外周面押圧部25の肉厚よりも厚く形成されている。
外周面押圧部25は、フランジ部23との接続部を基準として、管径方向内側へと傾斜されており、その先端の外径は、図2の仮想線にて示すように、残管3aの外径よりも小さくなるように形成されている。また、既に述べたが、この外周面押圧部25の肉厚は、内周面押圧部24およびフランジ部23よりも薄くなるようにされている。
なお、上記においては、フランジ部23および外周面押圧部25が傾斜している場合を説明したが、少なくともどちらか一方が傾斜している端面防食部材20や、どちらも傾斜していない端面防食部材20を用いても良い。
挿口リング22は、残管3aと同じくダクタイル鋳鉄製であり、図示は省略するが、周方向に一つ割に形成されている。この挿口リング22は、端面防食部材20におけるフランジ部23に相対する位置に配置される内周突部28と、残管3aの端部における外周に配置される本体部27とを有している。
挿口リング22における本体部27は、上述のように、残管3aの外周に配置されることで、この残管3aの外周において挿口突部21をなしている。この本体部27が残管3aの端部の外周に外ばめされることで、端面防食部材20における外周押圧部25を残管3aの端部の外周面3eに、管径方向内向きに押さえ付けることができ、これにより、端面防食部材20が残管3aの端部から脱落することを防止している。また、本体部27の内周面には、残管3aの外周に形成されている環状溝7にはまり込む環状の内周突起部27aが形成されており、この内周突起部27aが環状溝7にはまり込むことで、本体部27が残管3aの外面において、残管3aにかかり合うことができる。さらに、この内周突起部27aにおける内周には、溝加工により塗装が剥がれて地肌が露出している環状溝7を防食する防食部材としての、例えば、SBR製の防食ゴム輪29が装着されている。
また、内周突部28は、図1に示すように、挿口リング22が残管3aの端部に装着された時に、フランジ部23に相対する位置で、かつ、端面防食部材20におけるフランジ部23に接触可能な位置に配置され、端面防食部材20が切断面方向に移動した際には、この端面防食部材20に接触して、端面防食部材20が切断面3bから脱落するのをいっそう防止することができる。
上記の構成の挿口リング22が残管3aの端部に外ばめされた際には、切断面3bおよび残管3aの先端側の外周面3eと、内周突部28の奥側端面28aおよび本体部27の先端側の内周面27bとの間に隙間32が形成され、この隙間32が端面防食部材20を収容するスペースとなる。なお、挿口リング22の外面には、切断面方向に先細り状のテーパ面28cが形成されている。
このような構成において、配管施工現場で残管3aの端部の外周に挿口突部21を形成するとともに、この残管3aの切断面3bに防食処置を施すには、図3(a)に示すように、残管3aの端部の所定の位置の外周に環状溝7を形成する。そして、端面防食部材20における外周面押圧部25を切断面側方向に折り返して、内周面押圧部24を残管3a内に挿入する。
このとき、図2に示したように、突部24aが形成されている部分の内周面押圧部24の外径が、残管3aの内径よりも若干、大きくなるように形成されていることから、内周面押圧部24を残管3a内に挿入する際には、図4に示すように、周方向に沿った適当な位置で内周面押圧部24を径方向内側に折り曲げながら挿入する。このとき、内周面押圧部24全体の肉厚を突部24aと同じ肉厚に形成していないので、内周面押圧部24全体の肉厚を突部24aと同じ肉厚に形成している場合に比べて、内周面押圧部24を残管3a内に容易に挿入することができる。
そして、未装着の状態で奥側方向に傾斜しているフランジ部23が切断面3bに面で接触するまで端面防食部材20を残管3a内に挿入すると、内周面押圧部24における折り曲げた箇所を元に戻して、内周面押圧部24全体、特に突部24aにより残管3aの内面を押圧し、端面防食部材20を残管3aの端部に保持させる。
そして、図3(b)に示すように、外周面押圧部25を奥側方向に折り返して、外周面押圧部25と残管3aの外周面3eとを面で接触させ、外周面押圧部25により外周面3eを押圧する。なお、奥側方向に折り返された外周面押圧部25は環状溝7には達していない。
外周面押圧部25を奥側方向に折り返すと、内周面押圧部24と外周面押圧部25とにより残管3aを管径方向に挟み込むことができるので、端面防食部材20を残管3aの切断面3bに対して安定して装着することができる。また、未装着の状態で奥側方向に傾斜しているフランジ部23と切断面3bとを面接触させることでフランジ部23と切断面3bとの接触圧を高めることができ、より確実な防食処置を施すことができる。さらに、未装着の状態で管径方向内側に傾斜している外周面押圧部25と外周面3eとを面接触させることで、外周面押圧部25と外周面3eとの接触圧を高めることができ、端面防食部材20が残管3aから脱落することをより確実に防止することができる。また、外周面押圧部25が、未装着の状態で管径方向内側に傾斜していることで、残管3aの外径が公差の範囲で小径になったとしても、端面防食部材20を残管3aの端部に容易に装着することができる。
そして、次に、挿口リング22の分割部を図示しない拡径治具により広げ、挿口リング22を拡径して残管3aの端部に配置し、本体部27における内周突起部27aおよび防食ゴム輪29を環状溝7にはまり込ませて、図3(c)に示すように、挿口リング22を残管3aに装着する。このとき、残管3aと挿口リング22とにより形成される隙間32に端面防食部材20が収容されるので、挿口リング22を装着した際に、挿口リング22により、外周面押圧部25を残管3aの端部の外周面3eに、管径方向内向きに押さえ付けることができる。これにより、端面防食部材20が残管3aの端部から脱落することを防止することができる。
そして、図示は省略するが、挿口リング22を残管3aにねじ止めし、挿口リング22を残管3aの外周に固定する。このとき、内周突起部27aに防食ゴム輪29が設けられていることにより、環状溝7に対して防食処理を施すことができる。なお、環状溝7における前記分割部に対応する箇所の防食は、塗装などの適宜の方法で行っておく。このようにして、管端面の防食構造を構成する。
上記のような構成によれば、環状溝7を形成する工程、残管3aの切断面3bに端面防食部材20を装着する工程、残管3aの端部に挿口リング22を装着して挿口突部21を形成する工程の三つの工程で、切断面3bに防食処置を施すことができるとともに、残管3aの端部の外周に挿口突部21を形成することができるので、配管施工現場での施工を、容易にかつ迅速に行うことができる。
また、上記のような管端面の防食構造において、端面防食部材20が切断面方向に移動して、残管3aから脱落しようとした際には、内周突部28がフランジ部23に接触することで、端面防食部材20が残管3aから脱落することをいっそう防止することができる。
(実施の形態2)
本発明の管端面の防食構造の実施の形態2を、図5〜図7を参照しながら説明する。
実施の形態2の管端面の防食構造は、挿口リング22における内周突部28に、奥側方向に開口する空洞部30が形成され、端面防食部材20のフランジ部23に、空洞部30に入り込む突起部26が形成されている点で実施の形態1と異なる。したがって、実施の形態1にて説明した箇所と同じ箇所については、実施の形態1で使用した符号と同じ符号を付すことで、その詳細な説明を省略する。
上述のように、挿口リング22における内周突部28には、周方向に沿って、かつ、奥側方向に開口する空洞部30が形成されている。なお、28bは内壁部、28dは外壁部であり、この外壁部28dの内面は、切断面方向に沿って縮径するように傾斜している。
また、突起部26は、図5および図6に示すように、フランジ部23における管径方向外側の位置から切断面方向に突出するように、かつ、例えば、周方向の七箇所に形成されている。この突起部26の管軸方向長さは、同方向における空洞部30の深さよりも長く形成されている。
実施の形態2の管端面の防食構造は、実施の形態1と同様に三つの工程で構成するが、挿口リング22を残管3aに装着する際に、空洞部30に突起部26を入り込ませる。このとき、上述のように、突起部26の管軸方向長さが、同方向における空洞部30の深さよりも長く形成されていることにより、突起部26の先端部26aが外壁部28dの内面に接触し、この外壁部28dの内面に案内されるので、突起部26は管径方向内向きに傾斜した状態となる。
上記のような構成において、残管3aから端面防食部材20が脱落しようとした際には、図7に示すように、内周突部28が端面防食部材20に接触してその管軸方向の動きを規制するとともに、端面防食部材20における突起部26が、内周突部28における内壁部28bにかかり合うことで、端面防食部材20が残管3aから脱落することを防止することができる。また、このとき、突起部26が管径方向内向きに傾斜した状態であることにより、突起部26は内壁部28bに対して突っ張りながらかかり合うことができるので、端面防食部材20の脱落をよりいっそう防止することができる。
なお、挿口リング22における本体部27が、端面防食部材20における外周押圧部25を残管3aの端部の外周面3eに管径方向内向きに押さえ付けることで、端面防食部材20が残管3aの端部から脱落することを防止できるので、例えば、図8に示すように、突起部26を図7に示したときよりも長めに形成し、この突起部26と内周突部28とを接触させて、端面防食部材20が切断面方向に移動することを防止すれば、内壁部28bを省略してもよい。
さらに、図1および図5とは異なる管端面の防食構造として、図9に示すように、残管3aに挿口リング22を装着したときに、管軸方向において内周突部28と切断面3bとの間に周方向に沿った隙間32aが形成されるように、内周突部28の内側に段差部28eを形成し、かつ、段差部28eよりも切断面方向側の位置に、管径方向内側から外側向きに、周方向に沿った環状溝28fを形成し、この挿口リング22を端面防食部材20よりも先に残管3aの端部に装着し、その後、フランジ部23と、内周面押圧部24と、フランジ部23と内周面押圧部24との接続部から切断面方向に形成されて環状溝28fにはまり込む第2のフランジ部35とを有する端面防食部材20を、残管3aおよび挿口リング22の管径方向内側から押し広げ、フランジ部23を隙間32aに、かつ、第2のフランジ部35を環状溝28fに圧入しつつ、この端面防食部材20を残管3aおよび挿口リング22の内側に装着した構成でも良い。
また、上記においては本体部27の内周突起部27aに、環状溝7を防食するための防食ゴム輪29を装着した場合を説明したが、図10に示すように、内周突起部27aに防食ゴム輪29を装着せずに、ゴム系塗料33を塗布しても良い。
さらに、上記においては、切断面3bを端面防食部材20により防食し、環状溝7を防食ゴム輪29またはゴム系塗料33により防食している場合を説明しているが、図11に示すような、拡径自在の円筒状のゴム輪34を用いて、このゴム輪34を仮想線にて示すように拡径し、残管3aの切断面3bから環状溝7にわたって覆い被せ、この状態の残管3aに、固定部材40と挿口リング22とを装着して管端面の防食構造を構成しても良い。固定ゴム40は、切断面方向に傾斜している支持部40aと、フランジ部40bと、内周面押圧部40cとを有し、固定部材40を残管3aに装着する時に、内周面押圧部40cで、ゴム輪34の端部34aを残管3aの内面に押さえ付け、かつ、フランジ部40bでゴム輪34における切断面3bに接する部分を押圧する。この状態の残管3aに挿口突部形成部22を装着することで、支持部40aが内周突部28に接触し、固定部材40の脱落が防止される。
このような構成によれば、ゴム輪34と切断面3bとを良好に接触させることができるとともに、この接触状態を維持することができ、かつ、切断面3bとフランジ部23との間にゴム輪34を介在させることで、切断面3bをより確実に防食することができる。さらに、切断面3bと環状溝7とに同時に防食処置を施すことができる。
本発明の実施の形態1の管端面の防食構造を示す図である。 図1における端面防食部材の断面図である。 残管に端面防食部材および挿口リングを取り付ける方法を示す図である。 残管に内周面押圧部を挿入する際の断面図である。 本発明の実施の形態2の管端面の防食構造を示す図である。 図5における端面防食部材の正面図である。 端面防食部材が残管から脱落するのを阻止している状態を示す図である。 図5における内壁部を除いた場合の実施例を示す図である。 図1および図5とは異なる実施例を示す図である。 本体部の内周突部にゴム系塗料を塗布した状態を示す断面図である。 切断面と環状溝とを覆うゴム輪を使用した場合を示す図である。 耐震機能を有する管継手を示す図である。 管が切断されている状態を示す図である。
符号の説明
3a 残管
3b 切断面
3e 外周面
20 端面防食部材
23 フランジ部
24 内周面押圧部
25 外周面押圧部
21 挿口突部
22 挿口リング

Claims (7)

  1. 切断されて端面の地肌が露出している金属管の端部に、前記管の切断面を覆って防食するフランジ部と、前記フランジ部から前記管の内面へと設けられて前記管の内周面を押圧する内周面押圧部と、前記フランジ部から前記管の外面へと設けられて前記管の外周面を押圧する外周面押圧部とを有する環状の第1の部材が装着され、前記管の端部の外周において外周突部をなすとともに、前記外周押圧部を前記管の端部の外周面に管径方向内向きに押さえ付ける環状の第2の部材が、前記管の端部の外周に外ばめされていることを特徴とする管端面の防食構造。
  2. 第2の部材が、第1の部材におけるフランジ部に向かい合って配置される内周突部を持つとともに、前記内周突部が前記フランジ部に接触可能な位置に配置されることを特徴とする請求項1記載の管端面の防食構造。
  3. 第1の部材における内周面押圧部が、管径方向外側向きで、かつ、前記内周面押圧部の周方向に沿った突部を有することを特徴とする請求項1または2記載の管端面の防食構造。
  4. 管の端部における外周に環状溝が形成され、第2の部材が前記環状溝にはまり込む内周突起部を有するとともに、前記第2の部材が外面に前記管の軸方向に沿った先細り状のテーパ面を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の管端面の防食構造。
  5. 第2の部材における内周突起部に、環状溝を防食するための防食部材が設けられていることを特徴とする請求項4記載の管端面の防食構造。
  6. 切断されて端面の地肌が露出している金属管の端部に装着されることで、前記管の切断面を防食する部材であって、前記切断面を覆うことで前記切断面を防食するフランジ部と、前記フランジ部から前記管の内面へと設けられて前記管の内周面に押圧する内周面押圧部と、前記フランジ部から前記管の外面へと設けられて前記管の外周面に押圧する外周面押圧部とを有することを特徴とする管端面の防食部材。
  7. 管に未装着の状態のフランジ部が内周面押圧部との接続部を基準として管の切断面側へと傾斜されていることを特徴とする請求項6記載の管端面の防食部材。
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