JP6820213B2 - 電線管の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、可撓性のある波付硬質ポリエチレン管(FEP管)などの電線管を、マンホールやハンドホールなどの配管ボックスに接続して設置する電線管の取付構造に関する。
電線管は、電力ケーブルや通信ケーブルなどの電線ケーブル(電線)を保護するために用いられる。電線管は、電線ケーブルを衝撃などから保護したり、地中に埋設して電線ケーブルを地上から見えなくして美観を向上したりする役目を備えている。電線管には金属製や合成樹脂製などの種々の材質や形状など、いくつもの種類がある。
電線管のうちの波付硬質ポリエチレン管(FEP管)は、電線ケーブルを地中に埋設するための地中埋設配管として広く用いられている。FEP管は、標準寸法として内径30mm〜200mmの間で、例えば「30」「40」「50」・・・「150」「200」が呼び径として用いられている。
また、FEP管は、電線ケーブルの通線を容易にするために、30m(メートル)以内の間隔で配置されたハンドホールに接続して取り付けられる。FEP管(電線管)をハンドホールに取付けるには、ハンドホールに配管用孔を貫通して形成し、この配管用孔にFEP管を接続する。この電線管の取付構造では、ハンドホール内に水が浸入しないように止水性を有する構造とすることが求められる。しかも、ハンドホールには複数のFEP管を接続するので、前記FEP管をハンドホールに容易に取り付ける構造が求められる。
従来では、電線管の取付構造における止水性を確保するために、接着剤を用いていたので、作業に熟練を要し、接着剤が固化するまでに待ち時間を要する問題点があった。
この問題点を解消するために、特許文献1のFEP管の接続方法では、図8(a)に示すように、弾性体素材からなる止水層104を端部に接着した締め付け用部材103を用いている。さらに、ハンドホール101と接触する面に、パッキン106あるいは止水層を接着した幅広い平型のフランジ105bを有する平型フランジ付ベルマウス105を用いている。
特許文献1について詳しく説明すると、図8(a)に示すように、締め付け用部材103は筒状をなし、その筒状の内側に、FEP管107の螺旋形状に適合する凸部103dを突設している。さらに、前記締め付け用部材103の先端面103bは、ハンドホール101の配管用孔である配管用貫通孔102の外周部に接触する止水層104を接着している。前記止水層104は、配管用貫通孔102より小径の中心孔を備えており、スポンジ状合成ゴム等の高い止水性と大きな伸縮性を有する弾性体素材からなる。
FEP管107は、締め付け用部材103の後端側から、締め付け用部材103の内側に突設した凸部103dに螺合するように回転して螺入される。FEP管107が前進すると、その先端部が止水層104を圧迫し、止水層104の中心孔が圧力によって拡がる。さらにFEP管107が回転しながら前進すると、FEP管107の先端部が止水層104の中心孔を通過して露出する。その結果、止水層104がFEP管107の螺旋形状の谷部に密着し、螺旋形状の山部を被覆した状態となる。
一方、平型フランジ付ベルマウス105は筒状をなしており、その筒状の外周に、FEP管107の螺旋形状に適合する凸部105cを突設している。また、前記平型フランジ105bの裏面は、止水層となるパッキン106を接着している。
上述の締め付け用部材103は、配管用貫通孔102の周りのハンドホール101の外壁面に止水層104を介して接触させると、FEP管107の先端側が配管用貫通孔102に臨むことになる。一方、平型フランジ付ベルマウス105は、ハンドホール101の内側から、前記凸部105cがFEP管107の螺旋形状に螺合するように回転させながら前記FEP管107の先端側へ螺入させる。したがって、締め付け用部材103は、FEP管107の螺旋形状の外側に螺合し、平型フランジ付ベルマウス105はFEP管107の螺旋形状の内側に螺合する状態となる。
次いで、締め付け用部材103を締め付ける方向に回転させると、締め付け用部材103の先端面とベルマウス105の平型フランジ105bとの間でハンドホール101を挟み込んで固定される。その結果、FEP管107は止水層104とパッキン106によって止水される状態となる。
特許文献2では、ハンドホールなどの配管ボックスの壁体に管路口部材を埋設しておき、前記管路口部材にケーブル保護管(電線管に該当)を接続する管接続構造である。前記管路口部材には、管継手の一端側を接続し、前記管継手の他端側に抜け止め用兼止水用の機能部材を介してケーブル保護管を接続する。管路口部材と管継手との間は筒状止水体にて止水する。また、管継手と機能部材との間は環状止水体にて止水する。さらに、機能部材とケーブル保護管との間は別の筒状止水体にて止水する。
この管接続構造では、抜け止め材と止水材をまとめて一体化した機能部材を、ケーブル保護管の端部に取付けることで、前記管路口部材に接続した管継手に対して前記機能部材を簡単かつ確実に組み付けることを目的としている。
特許第3090447号公報 特許第5099549号公報
特許文献1では、FEP管107を配管用貫通孔102(ハンドホール101の配管用孔)に接続固定した当初はしっかりと固定されているが、地中に埋設された後に振動や土圧を受けると、次第に止水効果が低下する問題点がある。
また、取付作業時にFEP管107に対する揺さぶりなどによる振動、あるいは土圧や凍結などの外力がかかると、柔軟性を有するFEP管107は大きく動くことになるので、締め付け用部材103を振動させる。
上記の外力が与える影響について説明する。
締め付け用部材103と平型フランジ付ベルマウス105は、FEP管107の螺旋形状の外側と内側に螺合することによって、いわゆるFEP管107を介して互いに引っ張り合ってハンドホール101の壁面に対して締め付ける押圧力がかかることで固定される。そのために、平型フランジ付ベルマウス105および締め付け用部材103はFEP管107の動きに左右される状態にある。
平型フランジ付ベルマウス105は配管用貫通孔102の内部に位置しているので、この位置にあるFEP管107の動きは大きくない。しかし、締め付け用部材103はハンドホール101の外側に位置してフリーの状態であるので、FEP管107の動きに応じて大きな動きになる。そのために、締め付け用部材103の先端面がハンドホール101の外壁面から離反する方向に力がかかり、止水層104がFEP管107の螺旋形状の外周面からずれたり、ハンドホール101の外壁面への押圧力が弱くなったりする。その結果、止水効果が低下して水漏れが生じ易くなる。
さらに詳しく説明すると、ハンドホール101の壁厚が小さい場合は、図8(a)に示すように、締め付け用部材103と平型フランジ付ベルマウス105との重なる部分が長いためにFEP管107の螺旋形状の外側と内側に螺合する位置が近い。そのために、互いに引っ張り合う力が比較的分散されず、締め付け用部材103は平型フランジ付ベルマウス105の安定力の助けを受けることで、FEP管107の動きによる影響を受けにくくなる。しかし、上述の止水効果の低下を確実に防ぐものとはならない。
一方、ハンドホール101の壁厚が大きい場合は、図8(b)に示すように、締め付け用部材103と平型フランジ付ベルマウス105との重なる部分が短いか、あるいは殆どない。そのために、互いに引っ張り合う力が分散され、しかも締め付け用部材103は平型フランジ付ベルマウス105の安定力の助けを受けなくなってフリーの状態となり、FEP管107の動きによる影響を受け易くなる。その結果、前述と同様の理由で水漏れが生じ易くなる。
さらに、特許文献1では、構造上の関係で、配管用貫通孔102と、FEP管107及び平型フランジ付ベルマウス105の外周との隙間が大きいために、締め付け用部材103の先端面及びベルマウス105の平型フランジ105bが配管用貫通孔102の外周部に対して均等でなく、ずれて突き当たる可能性がある。そのために、突き当たる位置がズレないように押さえながら、締め付け用部材103を締めつけて固定する必要があるので、例えば二人で作業する必要があり、簡単な作業ではない。
特許文献2では、予め配管ボックスの壁体に管路口部材を埋設する必要があるので、既存の配管ボックスに対して新たに配管用貫通孔を穿孔してから、ケーブル保護管を取り付けることが難しい。例えば、この管接続構造を使用するには、既存の配管ボックスの壁体に大きめの孔を穿孔してから、この孔に管路口部材を例えば接着剤を塗布して固定することになる。しかし、前記のように穿孔する孔は管路口部材との隙間をできるだけ小さくする必要があるが、実際には技術的に難しさがある。しかも、前記隙間に接着剤を満遍なく塗布して隙間を完全に塞ぐことは難しい。特に実際の取り付け作業には熟練が要求されるものであった。
さらに、ケーブル保護管に大きな力がかかると、接続した箇所からケーブル保護管の抜け出しが生じたり、接着剤の間から水漏れが生じたりする。また、ケーブル保護管に大きな力がかかると、配管用貫通孔と管路口部材と管継手の接合部が離脱したり、各部材が破損したりする可能性がある。また、前記の接合部は、接着剤塗布時に泥や砂が混入したり、環状止水体に油がついたりするので、管継手と機能部材とケーブル保護管の止水を確実に実施することは難しい。また、組み立て手順も複雑なので手間がかかる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、電線管をハンドホールなどの配管ボックスに簡単に接続することを可能とし、電線管に対して揺さぶりなどによる振動あるいは土圧や凍結などの外力がかかっても、容易に漏水しない構造の電線管の取付構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、配管ボックスの壁部に設けた配管用孔に挿入可能で、かつ、内部に電線管を挿入して保持する筒状をなす電線管保持部材と、
前記電線管保持部材の外周面に形成したねじ部に螺合して前記配管ボックスの外側に位置するよう配置するリング状の押圧部材と、
前記配管用孔に貫通した前記電線管保持部材の先端並びに前記電線管の先端に、第一の止水用弾性部材を介して突き当てる突き当て面を有し、かつ、前記電線管保持部材の先端部に螺着するリング状の突き当て部材と、を備え、
前記押圧部材と前記突き当て部材との間で配管ボックスの壁部を挟み込んで前記押圧部材を締め付けて固定する際に、
前記押圧部材と前記配管ボックスの外面との間に介在する第二の止水用弾性部材と、
前記突き当て部材と前記配管ボックスの内面との間に介在する第三の止水用弾性部材とを備えていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、前記電線管は、外周面が外周方向に一山を形成して波形状をなす一山形状タイプを構成する。さらに、前記電線管保持部材は、前記電線管の波形状の凹部に嵌合するように当該電線管保持部材の内周面に保持用凸部を形成すると共に、前記保持用凸部を前記電線管の波形状の凹部から外方へ離反可能となる切欠き部を、当該電線管保持部材の筒状の周壁に形成したことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、前記電線管は、外周面が外周方向に螺旋状の波形をなす螺旋形状タイプを構成する。さらに、前記電線管保持部材は、前記電線管の波形状の凹部に螺合するように当該電線管保持部材の内周面に螺合用凸部を形成したことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、前記電線管保持部材は、当該電線管保持部材の内部に挿入して保持した電線管と、当該電線管保持部材の後端側の内周面との間に介在する第四の止水用弾性部材を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、電線管を配管ボックスの配管用孔に対して簡単な手順でスムーズに接続固定することができる。すなわち、電線管は電線管保持部材に簡単にかつ確実に保持することができ、電線管保持部材は配管用孔に挿入して簡単にかつ確実に固定することができる。
また、電線管の取付構造における止水性を向上させることができる。すなわち、電線管保持部材に挿入した電線管の先端と電線管保持部材の先端の隙間は、第一の止水用弾性部材を介して突き当て部材によって強い力で密着して止水することができる。電線管が電線管保持部材に保持された状態で強力に止水されるので、配管ボックスの配管用孔との隙間に関係することなく安定した止水状態となる。その結果、振動や外力によって電線管に大きな動きが生じても、電線管と電線管保持部材との隙間に対する止水性を損なわせる影響力を小さくすることができる。
これに加えて、電線管保持部材の後端側では電線管との隙間が第四の止水用弾性部材によって密着して止水されるので、止水性がさらに向上する。
さらに、上記の電線管保持部材と配管用孔との隙間は、押圧部材と突き当て部材との間の締め付け力で、第二の止水用弾性部材及び第三の止水用弾性部材を介して強力に密着して止水される。この止水性が強いので、前述のように振動や外力によって電線管に大きな動きが生じても、電線管保持部材と配管用孔との隙間に対する止水性を損なわせる影響力を小さくすることができる。
また、前記電線管が一山形状タイプである場合、電線管の先端側を電線管保持部材の後端側から筒状の内部に挿入すると、電線管の波形状の山部の外周面が、電線管保持部材の保持用凸部に当接し、この保持用凸部を介して切欠き部を外方へ押し上げて容易に前進させることができる。電線管の先端面を電線管保持部材の先端面とほぼ同じ位置にした状態では、保持用凸部が電線管の波形状の凹部に嵌合する。その結果、電線管は電線管保持部材に簡単にかつ確実に保持することができる。
また、前記電線管が螺旋形状タイプである場合は、電線管の波形状の凹部を電線管保持部材の内周面の螺合用凸部に螺合し、電線管の先端と電線管保持部材の先端とほぼ同じ位置で、第一の止水用弾性部材を介して突き当て部材にて強い力で突き当てる。その結果、電線管は電線管保持部材に簡単にかつ確実に保持することができ、電線管と電線管保持部材の隙間を強力に止水することができる。
(a)は、本発明に係る電線管の取付構造を示し、電線管を配管ボックスの壁体に装着した状態の縦断面図である。(b)は、他の実施形態を示す部分的な断面図である。 電線管の取付構造を組み立てた状態の斜視図である。 図2の電線管の取付構造を側面から視た側面図である。 図2及び図3の電線管保持部材の内部から視た縦断面図である。 図4の矢視V−V線の断面図である。 (a)〜(c)は、電線管の取付構造の動作を示す断面図である。 (a),(b)は、図6につづく動作を示す断面図である。 (a)は、従来の電線管の取付構造を示す縦断面図である。(b)は、(a)と異なる従来の電線管の取付構造を示す縦断面図である
以下、本発明の実施形態に係る電線管の取付構造について図面を参照して説明する。
本実施形態の電線管の取付構造1は、図1(a)に示すように、マンホールやハンドホールなどの配管ボックス2に電線管40を接続して取り付ける構造である。電線管40には、従来技術で述べたように金属製や合成樹脂製などの種々の材質や形状など、いくつもの種類がある。また、合成樹脂製の電線管40には可撓性のある波付硬質ポリエチレン管41(FEP管)があり、FEP管41の波形状としては螺旋形状タイプと一山形状タイプがある。螺旋形状タイプは、外周面が外周方向に螺旋状の波形をなすFEP管41である。一山形状タイプは、外周面が外周方向に一山を形成して波形状をなすFEP管41である。本実施形態では、一山形状タイプのFEP管41を電線管40として用いて説明する。
FEP管41をハンドホール2に取付けるには、ハンドホール2の壁部に配管用孔3を貫通して形成し、本実施形態の電線管の取付構造1によって前記配管用孔3にFEP管41を接続する。
図1は、FEP管41をハンドホール2の配管用孔3に接続して取り付けた状態の断面図である。図2は、電線管の取付構造1を組み立てた状態の斜視図であり、ハンドホール2の壁部,第二の止水用弾性部材5,第三の止水用弾性部材6を図示省略している。図3は、図2の電線管の取付構造1を側面から視ている。図4は、図2及び図3の電線管の取付構造1を内面から視た縦断面図であり、FEP管41及び第一の止水用弾性部材4も図示省略している。図5は、図4の矢視V−V線の断面図である。
本実施形態の電線管の取付構造1は、FEP管41(電線管40)を内部に挿入して保持する筒状体11を有する電線管保持部材10を備えている。この電線管保持部材10は、筒状体11の内部にFEP管41を挿入可能な内径を有している。さらに、電線管保持部材10は、後端側に外周方向に突出するフランジ部12を備え、前記筒状体11の外周面にねじ部13を形成しており、先端側からハンドホール2の壁部の配管用孔3に挿入可能である。なお、前記フランジ部12は、図2に示すように、後端面に複数の穴部14,14,・・・を円周方向に適宜間隔で形成している。したがって、電線管保持部材10は、例えば工具のレンチを前記穴部14に差し込んで前記レンチによる「てこ」を利用して容易に締め付けたり緩めたりする方向に回転することができる。
また、電線管保持部材10は、図4及び図5に示すように、当該電線管保持部材10の内周面に、一山タイプのFEP管41の波形状の凹部42に嵌合する保持用凸部16を部分的に形成している。さらに、電線管保持部材10は、前記保持用凸部16をFEP管41の波形状の凹部42から外方へ離反可能となる切欠き部15を、筒状体11の周壁に形成している。
本実施形態では、前記切欠き部15の切り欠き形状は、図4に示すように、筒状体11の後端側を連結した状態で先端方向に向けてコ字状となる切欠き片15aであるが、この形状に限定されない。例えば、筒状体11の先端側を連結した状態で後端方向に向けてコ字状となる切欠き片15aを形成してもよい。あるいは、筒状体11の先端から後端方向向けて並行する2つの切欠きを形成して切欠き片15aとすることができる。
また、図4及び図5では、2つの切欠き片15a,15aが筒状体11の円周で対向する位置に配置しているが、切欠き片15aは1つでも、あるいは3つ以上でもよく、数や配置は特に限定されない。
さらに、電線管の取付構造1は、電線管保持部材10の外周面に形成したねじ部13に螺合するリング状の押圧部材30を備えている。この押圧部材30は、電線管保持部材10のねじ部13に螺合した状態で前記電線管保持部材10を配管用孔3に貫通する時に、予め配管ボックス2の外側に位置するように配置する。また、押圧部材30は、図2に示すように、後端面に複数の穴部31,31,・・・を円周方向に適宜間隔で形成している。したがって、押圧部材30は、例えば工具のレンチを前記穴部31に差し込んで前記レンチによる「てこ」を利用して容易に締め付けたり緩めたりする方向に回転することができる。
さらに、電線管の取付構造1は、電線管保持部材10の先端部に螺着するリング状の突き当て部材20を備えている。この突き当て部材20は、図4及び図5に示すように、後端面に凹部21を備えたリング状を形成しており、リング状の中央の孔22は電力ケーブルや通信ケーブルなどの電線ケーブル(電線)を通過させる構造である。
さらに、突き当て部材20は、前記凹部21の内周面に、電線管保持部材10の先端部のねじ部13に螺合するねじ部23を形成している。さらに、前記凹部21の底面は、図1(a)及び図4に示すように、配管用孔3に貫通した電線管保持部材10の先端並びにFEP管41の先端に、第一の止水用弾性部材4を介して突き当てる突き当て面24を備えている。なお、第一の止水用弾性部材4は、スポンジ状合成ゴムなどの高い止水性を有する材質からなる。
また、突き当て部材20の後端面は、ハンドホール2の配管用孔3の周りの壁面に突き当たる突き当て面25となる。
また、突き当て部材20は、図2及び図3に示すように、先端面に複数の穴部26を円周方向に適宜間隔で形成している。あるいは、突き当て部材20の外周面に、複数の穴部27を外周方向に適宜間隔で形成することができる。したがって、突き当て部材20は、例えば工具のレンチを前記穴部26又は前記穴部27に差し込んで前記レンチによる「てこ」を利用して容易に締め付けたり緩めたりする方向に回転することができる。
さらに、電線管の取付構造1は、図1(a)に示すように、押圧部材30と突き当て部材20との間で配管ボックス2の壁部を挟み込んで前記押圧部材30を締め付けて固定する際に、押圧部材30と配管ボックス2の外面との間に第二の止水用弾性部材5を介在する構成である。さらに、突き当て部材20と配管ボックス2の内面との間に第三の止水用弾性部材を介在する構成である。
なお、第二の止水用弾性部材5及び第三の止水用弾性部材6は、合成ゴムなどの高い止水性を有する材質からなり、図1(a)に示すように、平板状のリング形状のパッキンとすることができる。
あるいは、図1(b)に示すように、押圧部材30の内周縁の付近に全周にわたって凹部32を形成し、第二の止水用弾性部材5は、前記凹部32に密着する断面略円形のリング形状とすることができる。あるいは、図1(b)に示すように、突き当て部材20の内周縁の付近に全周にわたって凹部28を形成し、第三の止水用弾性部材6は、前記凹部28に密着する断面略円形のリング形状とすることができる。
さらに、電線管の取付構造1は、図1(a)に示すように、電線管保持部材10の内部に挿入して保持したFEP管41と、当該電線管保持部材10の後端側の内周面との間に、第四の止水用弾性部材7を介在することが望ましい。第四の止水用弾性部材7は、合成ゴムなどの高い止水性を有する材質からなり、FEP管41の波形状の凹部42に密着する断面略円形のリング形状とすることができる。
次に、前述の本実施形態の電線管の取付構造1によってハンドホール2の配管用孔3にFEP管41を接続固定する取付け手順について図面を参照して説明する。
まず、FEP管41(電線管40)の先端は、当該FEP管41の長手方向に対してほぼ垂直に切断する。このFEP管41は、図6(a)に示すように、先端側を電線管保持部材10の後端側から筒状体11の内部に挿入する。
FEP管41が前進すると、図6(b)に示すように、FEP管41の波形状の山部の外周面が、電線管保持部材10の内周面に突設した保持用凸部16に当接し、この保持用凸部16を介して切欠き片15aを外方へ押し上げて前進する。前記の波形状の山部が保持用凸部16を通過すると、保持用凸部16がFEP管41の波形状の凹部42に嵌合するので、前記切欠き片15aが原位置に復帰する。さらにFEP管41が前進すると、波形状の次の山部が保持用凸部16に当接し、この保持用凸部16を介して再び切欠き片15aを外方へ押し上げて前進する。
上記の動作を繰り返して、図6(c)に示すように、FEP管41は、先端面が電線管保持部材10の先端面とほぼ同じ位置になるまで前進する。この状態で、保持用凸部16がFEP管41の波形状の凹部42に嵌合するので、FEP管41は電線管保持部材10に簡単にかつ確実に保持することができる。
なお、第四の止水用弾性部材7は、FEP管41の挿入が完了する時に電線管保持部材10の後端側に位置するように、予めFEP管41の波形状の凹部42に嵌め込んでおく。その結果、第四の止水用弾性部材7は、FEP管41の先端面が電線管保持部材10の先端面とほぼ同じ位置になる状態で、図6(c)に示すように、電線管保持部材10の後端側の内周面とFEP管41の波形状の凹部42との間で密着するので止水性がさらに向上する。
次に、押圧部材30は、前述の電線管保持部材10の先端側から外周面のねじ部13に螺合し、図6(c)の二点鎖線で示すように、電線管保持部材10の後端側まで移動しておく。すなわち、押圧部材30は、電線管保持部材10を配管用孔3に貫通する時にハンドホール2の壁面にぶつからないように、予めハンドホール2の外側に位置するように配置する。
次いで、第二の止水用弾性部材5は、電線管保持部材10の先端側から外周に嵌入し、図6(c)の二点鎖線で示すように、前記の押圧部材30の近くまで移動しておく。
前述の電線管保持部材10は、図7(a)に示すように、ハンドホール2の外側から配管用孔3に挿入して先端側を貫通する。電線管保持部材10の先端側は、配管用孔3からハンドホール2の内側へ突出する。
次いで、第三の止水用弾性部材6は、電線管保持部材10の先端側から外周に嵌入し、図7(a)の二点鎖線で示すように、ハンドホール2の内壁面の近くまで移動しておく。
次に、第一の止水用弾性部材4は予め、図7(a)に示すように、凹部21の突き当て面24に当接するまで嵌入しておく。次いで、突き当て部材20は、図7(b)に示すように、凹部21の内周面のねじ部23を電線管保持部材10の先端部のねじ部13に螺合するように回転させる。すなわち、突き当て部材20は、電線管保持部材10の先端並びにFEP管41の先端に、第一の止水用弾性部材4を介して突き当て面24を突き当てるように締め付ける。この時、電線管保持部材10の先端並びにFEP管41の先端は、図7(b)に示すように、第一の止水用弾性部材4に強く密着するので止水性が高いものである。
次に、押圧部材30は、図7(b)の二点鎖線で示すようにハンドホール2の外壁面へ近づく方向に移動するように回転する。これに伴って第二の止水用弾性部材5も移動し、押圧部材30及び第二の止水用弾性部材5がハンドホール2の配管用孔3の周りの外壁面に当接する。また、第三の止水用弾性部材6及び突き当て部材20の突き当て面25がハンドホール2の配管用孔3の周りの内壁面に突き当たる。
さらに、押圧部材30を回転すると、第二の止水用弾性部材5を介在する押圧部材30と、第三の止水用弾性部材6を介在する突き当て部材20とは、ハンドホール2の壁部を挟み込んで締め付ける。その結果、第二の止水用弾性部材5及び第三の止水用弾性部材6は、強く押圧されて密着するので止水性が高いものである。
以上のことから、電線管の取付構造1は、FEP管41がハンドホール2の配管用孔3に対して簡単な手順でスムーズに、図1(a)に示すように接続固定される。すなわち、FEP管41は電線管保持部材10に簡単にかつ確実に保持することができ、電線管保持部材10は配管用孔3に挿入して簡単にかつ確実に固定することができる。したがって、一人でも簡単に取付け作業することが可能である。
また、FEP管41の先端と電線管保持部材10の先端の隙間は、基本的に、第一の止水用弾性部材4を介して突き当て部材20によって強い力で密着して止水される。これに加えて、電線管保持部材10の後端側ではFEP管41の波形状の凹部42との隙間が第四の止水用弾性部材7によって密着して止水されるので、止水性がさらに向上する。
その結果、FEP管41は、電線管保持部材10に保持された状態で当該電線管保持部材10との隙間が強力に止水されるので、ハンドホール2の配管用孔3との隙間とは関係することなく安定した状態となる。すなわち、FEP管41に対して振動や外力が作用して大きな動きが生じたとしても、FEP管41と電線管保持部材10との隙間に対する止水性が損なわれる影響力は非常に小さくなる。
さらに、上記の電線管保持部材10とハンドホール2の配管用孔3との隙間は、押圧部材30と突き当て部材20との間の締め付け力で、第二の止水用弾性部材5及び第三の止水用弾性部材6を介して強力に密着して止水される。この止水性が非常に高いので、前述のようにFEP管41に対して振動や外力が作用して大きな動きが生じたとしても、電線管保持部材10と配管用孔3との隙間に対する止水性が損なわれる影響力は非常に小さくなる。
また、電線管の取付構造1は、上述の逆の手順にて簡単に取り外すことが可能である。したがって、FEP管41や他の部材を交換したり、何らかの修理作業したりする場合でも、一人でも簡単に実施することができる。
なお、前述の実施形態の電線管の取付構造1では、電線管40として一山形状タイプのFEP管41を用いて説明したが、外周面が外周方向に螺旋状の波形をなす螺旋形状タイプのFEP管41を用いることができる。螺旋形状タイプのFEP管41の場合、電線管保持部材10は、螺旋形状の凹部に螺合するように当該電線管保持部材10の内周面に螺合用凸部を形成することができる。
この螺旋形状タイプのFEP管41を取り付ける場合は、FEP管41の波形状の凹部を電線管保持部材10の内周面の螺合用凸部に螺合し、FEP管41の先端を電線管保持部材10の先端とほぼ同じ位置に、簡単に位置決めすることができる。
次いで、電線管保持部材10の先端部に突き当て部材20を螺着して締め付けると、突き当て部材20の突き当て面24が、電線管保持部材10の先端並びにFEP管41の先端に、第一の止水用弾性部材4を介して強い力で突き当たる。この押圧力によって、電線管保持部材10の螺合用凸部とFEP管41の螺旋形状の凹部が互いに押し合うことになるので、FEP管41は電線管保持部材10に確実に保持される。しかも、前述の一山形状タイプのFEP管41と同様に、電線管保持部材10の先端並びにFEP管41の先端が、第一の止水用弾性部材4に強く密着するので止水性が高いものである。
その他は、前述の一山形状タイプのFEP管41を取り付ける電線管の取付構造1とほぼ同様の作用、効果があるので、詳しい説明は省略する。
本発明は、電線管の製造および販売の関連事業、配線工事、建設業、土木工事業などにおいて、利用可能性を有する。
1 電線管の取付構造 2 配管ボックス(ハンドホール)
3 配管用孔 4 第一の止水用弾性部材
5 第二の止水用弾性部材 6 第三の止水用弾性部材
7 第四の止水用弾性部材
10 電線管保持部材 11 筒状体
13 ねじ部 15 切欠き部
15a 切欠き片 16 保持用凸部
20 突き当て部材 21 凹部
22 孔 23 ねじ部
24 突き当て面 25 突き当て面
28 凹部
30 押圧部材 32 凹部
40 電線管 41 FEP管(波付硬質ポリエチレン管)
42 凹部

Claims (4)

  1. 配管ボックスの壁部に設けた配管用孔に挿入可能で、かつ、内部に電線管を挿入して保持する筒状をなす電線管保持部材と、
    前記電線管保持部材の外周面に形成したねじ部に螺合して前記配管ボックスの外側に位置するよう配置するリング状の押圧部材と、
    前記配管用孔に貫通した前記電線管保持部材の先端並びに前記電線管の先端に、第一の止水用弾性部材を介して突き当てる突き当て面を有し、かつ、前記電線管保持部材の先端部に螺着するリング状の突き当て部材と、を備え、
    前記押圧部材と前記突き当て部材との間で配管ボックスの壁部を挟み込んで前記押圧部材を締め付けて固定する際に、
    前記押圧部材と前記配管ボックスの外面との間に介在する第二の止水用弾性部材と、
    前記突き当て部材と前記配管ボックスの内面との間に介在する第三の止水用弾性部材とを備えていることを特徴とする電線管の取付構造。
  2. 前記電線管は、外周面が外周方向に一山を形成して波形状をなす一山形状タイプを構成し、
    前記電線管保持部材は、前記電線管の波形状の凹部に嵌合するように当該電線管保持部材の内周面に保持用凸部を形成すると共に、前記保持用凸部を前記電線管の波形状の凹部から外方へ離反可能となる切欠き部を、当該電線管保持部材の筒状の周壁に形成したことを特徴とする請求項1に記載の電線管の取付構造。
  3. 前記電線管は、外周面が外周方向に螺旋状の波形をなす螺旋形状タイプを構成し、
    前記電線管保持部材は、前記電線管の波形状の凹部に螺合するように当該電線管保持部材の内周面に螺合用凸部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の電線管の取付構造。
  4. 前記電線管保持部材は、当該電線管保持部材の内部に挿入して保持した電線管と、当該電線管保持部材の後端側の内周面との間に介在する第四の止水用弾性部材を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電線管の取付構造。


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