JP6820213B2 - 電線管の取付構造 - Google Patents
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Description
締め付け用部材103と平型フランジ付ベルマウス105は、FEP管107の螺旋形状の外側と内側に螺合することによって、いわゆるFEP管107を介して互いに引っ張り合ってハンドホール101の壁面に対して締め付ける押圧力がかかることで固定される。そのために、平型フランジ付ベルマウス105および締め付け用部材103はFEP管107の動きに左右される状態にある。
前記電線管保持部材の外周面に形成したねじ部に螺合して前記配管ボックスの外側に位置するよう配置するリング状の押圧部材と、
前記配管用孔に貫通した前記電線管保持部材の先端並びに前記電線管の先端に、第一の止水用弾性部材を介して突き当てる突き当て面を有し、かつ、前記電線管保持部材の先端部に螺着するリング状の突き当て部材と、を備え、
前記押圧部材と前記突き当て部材との間で配管ボックスの壁部を挟み込んで前記押圧部材を締め付けて固定する際に、
前記押圧部材と前記配管ボックスの外面との間に介在する第二の止水用弾性部材と、
前記突き当て部材と前記配管ボックスの内面との間に介在する第三の止水用弾性部材とを備えていることを特徴としている。
本実施形態の電線管の取付構造1は、図1(a)に示すように、マンホールやハンドホールなどの配管ボックス2に電線管40を接続して取り付ける構造である。電線管40には、従来技術で述べたように金属製や合成樹脂製などの種々の材質や形状など、いくつもの種類がある。また、合成樹脂製の電線管40には可撓性のある波付硬質ポリエチレン管41(FEP管)があり、FEP管41の波形状としては螺旋形状タイプと一山形状タイプがある。螺旋形状タイプは、外周面が外周方向に螺旋状の波形をなすFEP管41である。一山形状タイプは、外周面が外周方向に一山を形成して波形状をなすFEP管41である。本実施形態では、一山形状タイプのFEP管41を電線管40として用いて説明する。
図1は、FEP管41をハンドホール2の配管用孔3に接続して取り付けた状態の断面図である。図2は、電線管の取付構造1を組み立てた状態の斜視図であり、ハンドホール2の壁部,第二の止水用弾性部材5,第三の止水用弾性部材6を図示省略している。図3は、図2の電線管の取付構造1を側面から視ている。図4は、図2及び図3の電線管の取付構造1を内面から視た縦断面図であり、FEP管41及び第一の止水用弾性部材4も図示省略している。図5は、図4の矢視V−V線の断面図である。
また、図4及び図5では、2つの切欠き片15a,15aが筒状体11の円周で対向する位置に配置しているが、切欠き片15aは1つでも、あるいは3つ以上でもよく、数や配置は特に限定されない。
また、突き当て部材20の後端面は、ハンドホール2の配管用孔3の周りの壁面に突き当たる突き当て面25となる。
あるいは、図1(b)に示すように、押圧部材30の内周縁の付近に全周にわたって凹部32を形成し、第二の止水用弾性部材5は、前記凹部32に密着する断面略円形のリング形状とすることができる。あるいは、図1(b)に示すように、突き当て部材20の内周縁の付近に全周にわたって凹部28を形成し、第三の止水用弾性部材6は、前記凹部28に密着する断面略円形のリング形状とすることができる。
まず、FEP管41(電線管40)の先端は、当該FEP管41の長手方向に対してほぼ垂直に切断する。このFEP管41は、図6(a)に示すように、先端側を電線管保持部材10の後端側から筒状体11の内部に挿入する。
次いで、第二の止水用弾性部材5は、電線管保持部材10の先端側から外周に嵌入し、図6(c)の二点鎖線で示すように、前記の押圧部材30の近くまで移動しておく。
次いで、第三の止水用弾性部材6は、電線管保持部材10の先端側から外周に嵌入し、図7(a)の二点鎖線で示すように、ハンドホール2の内壁面の近くまで移動しておく。
さらに、押圧部材30を回転すると、第二の止水用弾性部材5を介在する押圧部材30と、第三の止水用弾性部材6を介在する突き当て部材20とは、ハンドホール2の壁部を挟み込んで締め付ける。その結果、第二の止水用弾性部材5及び第三の止水用弾性部材6は、強く押圧されて密着するので止水性が高いものである。
次いで、電線管保持部材10の先端部に突き当て部材20を螺着して締め付けると、突き当て部材20の突き当て面24が、電線管保持部材10の先端並びにFEP管41の先端に、第一の止水用弾性部材4を介して強い力で突き当たる。この押圧力によって、電線管保持部材10の螺合用凸部とFEP管41の螺旋形状の凹部が互いに押し合うことになるので、FEP管41は電線管保持部材10に確実に保持される。しかも、前述の一山形状タイプのFEP管41と同様に、電線管保持部材10の先端並びにFEP管41の先端が、第一の止水用弾性部材4に強く密着するので止水性が高いものである。
その他は、前述の一山形状タイプのFEP管41を取り付ける電線管の取付構造1とほぼ同様の作用、効果があるので、詳しい説明は省略する。
3 配管用孔 4 第一の止水用弾性部材
5 第二の止水用弾性部材 6 第三の止水用弾性部材
7 第四の止水用弾性部材
10 電線管保持部材 11 筒状体
13 ねじ部 15 切欠き部
15a 切欠き片 16 保持用凸部
20 突き当て部材 21 凹部
22 孔 23 ねじ部
24 突き当て面 25 突き当て面
28 凹部
30 押圧部材 32 凹部
40 電線管 41 FEP管(波付硬質ポリエチレン管)
42 凹部
Claims (4)
- 配管ボックスの壁部に設けた配管用孔に挿入可能で、かつ、内部に電線管を挿入して保持する筒状をなす電線管保持部材と、
前記電線管保持部材の外周面に形成したねじ部に螺合して前記配管ボックスの外側に位置するよう配置するリング状の押圧部材と、
前記配管用孔に貫通した前記電線管保持部材の先端並びに前記電線管の先端に、第一の止水用弾性部材を介して突き当てる突き当て面を有し、かつ、前記電線管保持部材の先端部に螺着するリング状の突き当て部材と、を備え、
前記押圧部材と前記突き当て部材との間で配管ボックスの壁部を挟み込んで前記押圧部材を締め付けて固定する際に、
前記押圧部材と前記配管ボックスの外面との間に介在する第二の止水用弾性部材と、
前記突き当て部材と前記配管ボックスの内面との間に介在する第三の止水用弾性部材とを備えていることを特徴とする電線管の取付構造。 - 前記電線管は、外周面が外周方向に一山を形成して波形状をなす一山形状タイプを構成し、
前記電線管保持部材は、前記電線管の波形状の凹部に嵌合するように当該電線管保持部材の内周面に保持用凸部を形成すると共に、前記保持用凸部を前記電線管の波形状の凹部から外方へ離反可能となる切欠き部を、当該電線管保持部材の筒状の周壁に形成したことを特徴とする請求項1に記載の電線管の取付構造。 - 前記電線管は、外周面が外周方向に螺旋状の波形をなす螺旋形状タイプを構成し、
前記電線管保持部材は、前記電線管の波形状の凹部に螺合するように当該電線管保持部材の内周面に螺合用凸部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の電線管の取付構造。 - 前記電線管保持部材は、当該電線管保持部材の内部に挿入して保持した電線管と、当該電線管保持部材の後端側の内周面との間に介在する第四の止水用弾性部材を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電線管の取付構造。
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