JP2014202353A - 防食リング - Google Patents

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Abstract

【課題】防食リングの取付け時に防食体の貼着状態を確認することができる防食リングを提供する。
【解決手段】防食リング1は、正面視で略環状をなしており、流体管の管端面を全周に亘って貼着される粘着性を有する防食体4と、防食体4を保持する保持体5と、から主に構成されている。流体管の外周面に外嵌される延設部5bと流体管2の管端面2a側に配置される環状壁部5aとからなる保持体5と、流体管2の管端面2aに貼着される粘着体4と、を備え、保持体5は、少なくとも環状壁部5aが透光性を有する素材からなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、流体管の管端面に取付けられる環状の防食リングに関する。
従来、防食リングは、一方の管体の端部に外嵌可能なリング本体と、このリング本体の一端部内周縁から内径方向に形成された内向突片とを備え、該内向突片の管端面と対向する側の面に防食体であるゴム系接着剤を備え、所定の押圧手段により内向突片と管端面とでゴム系接着剤を挟圧して管端面を防食処理できるようにしたものがある(例えば特許文献1)。
実開平7−22198号公報(第5頁、図1、図2)
しかしながら、特許文献1の防食リングはリング本体が透光性のない合成樹脂等で形成されているため、その正面の壁部(内向突片)を介して接着剤を管端面に押圧する際に、接着剤が確実に貼着したかどうかを外見上確認することができなかった。そのため、十分に防食効果を発揮することができない貼着状態となる場合があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、防食リングの取付け時に防食体の貼着状態を確認することができる防食リングを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の防食リングは、
流体管の外周面に外嵌される延設部と前記流体管の管端面側に配置される環状壁部とからなる保持体と、前記流体管の管端面に貼着される防食体と、を備え、
前記保持体は、少なくとも前記環状壁部が透光性を有する素材からなることを特徴としている。
この特徴によれば、環状壁部が透光性を有する素材であることから、防食リングの取付け時に、流体管の管端面に貼着される防食体の貼着状態を管端面方向から視認することができるため、確実な貼着状態となるまで押圧作業を行うことができる。
前記環状壁部の正面外縁には、内径方向に傾斜するテーパ部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、テーパ部が形成されて環状壁部の外縁に正面と周面との境界線が無いため、防食体の貼着状況をより鮮明に確認できる。
前記環状壁部は、正面側に配置される第1樹脂体と、背面側に配置され該第1樹脂体より弾性率の小さい第2樹脂体と、から構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、押圧手段である棒状の取付け治具等により環状壁部が押圧される際に、直接押圧力を受ける正面側に比較的弾性率の大きい第1部材を配置して防食リングの形状を安定させるとともに、第1部材と前記防食体との間に第1部材より弾性率の小さい第2部材を介在させることで、第2部材が第1部材よりかかる押圧力を吸収して分散させることができ、防食体を流体管の管端面の全体に被覆させることができる。
前記第1部材はポリプロピレンで形成され、前記第2部材はエラストマーで形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、前記取付け治具により環状壁部が押圧される際に直接押圧力を受ける正面側に、比較的弾性率の大きいポリプロピレンで形成される第1部材を配置して防食リングの形状を安定させるとともに、第1部材と前記防食体との間に弾性率の小さいエラストマーで形成された第2部材を介在させることで、第2部材が第1部材よりかかる押圧力を吸収して分散させることができ、防食体を流体管の管端面の全体に被覆させることができる。
実施例1における防食リングが取付けられた流体管を示す側断面図である。
(a)は、防食リングを示す背面図であり、(b)は、同じく側断面図である。 延設部の片側を拡径させて流体管の管端部に挿嵌している状態を示す側断面図である。 防食リングを流体管の管端部に挿嵌した状態を示す側断面図である。 取付け治具の構造を示す正面断面図である。 取付け治具により防食リングを流体管の管端部に押圧している状態を示す正面断面図である。 取付け治具により防食リングを流体管の管端部に押圧している状態を示す側断面図である。 第2樹脂体が弾性復帰した状態を示す側断面図である。 防食体の貼着状態を防食リングの外方から視認できる方向を示す側断面図である。 防食リングが取付けられた流体管を受口管に挿入する過程を示す側断面図である。 防食リングが取付けられた流体管を受口管に挿入する過程を示す側断面図である。 実施例2における防食リングを示す側断面図である。
本発明に係る防食リングを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る防食リングにつき、図1から図11を参照して説明する。以下、図1及び図3,図4の紙面右側を防食リングの正面側とし、図6の紙面手前側を防食リングの正面側として説明する。
図1の符号1は、流体管2の管端面2aの防食を行う防食リングであり、流体管2は、既設の流体管網における受口形状を有する受口管3に挿入され、例えば複数のネジ3a及び係止爪3b等で固定接続される挿口管である。
図1に示すように、本実施例の流体管2は、例えば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面が粉体塗装あるいはモルタル層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製であってもよい。更に尚、流体管の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は上水であるが、流体管の内部を流れる流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
尚、一般的な流体管はその内径及び外径に規格上で許容される若干のズレがあり、例えば標準の流体管2に比べ外径が大径となっていたり、若しくは内径が小径となっていたりすることがあるが、本実施例の防食リング1は、流体管2の管端面2aの正面に位置する環状壁部5aの内径が標準の流体管2に比べて小径に形成されていることから、同程度の規格の流体管に対して共通して取付けて防食作用を提供することができる。そのため、図1に示されるような標準の流体管2に取付けられる場合には、流体管2の内部に環状壁部5aが一部突出することになる。
図2に示されるように、防食リング1は、正面視で略環状をなしており、流体管2の管端面2aを全周に亘って貼着される粘着性を有する防食体4と、防食体4を保持する保持体5と、から主に構成されている。
保持体5は、前述した流体管2の管端面2aの正面に位置する環状壁部5aと、環状壁部5aから延出して流体管2の外周面2bに外嵌する延設部5bとを備えている。また、環状壁部5aは、正面側に配置される第1樹脂体6と、背面側に配置される第2樹脂体7とから構成されている。
従来、このような保持体には、その素材自体若しくは塗料等により汎用的な白や黒またはグレー等に着色されたポリプロピレン等の合成樹脂が用いられており、着色によって光が遮られ、ほとんど透光性を持たないものが一般的である。これに対して本実施例の第1樹脂体6は、着色塗料等を含まないポリプロピレンにより形成されており、透光性を有している。また、第1樹脂体6には、成形後に結晶化するより前に固化した透明なポリプロピレンにより形成されているため透光性が高くなっている。さらに、第1樹脂体6はポリプロピレンで形成されていることから所定の弾性変形が可能である。
この第1樹脂体6は、正面視で環状をなす前壁部6aと、前壁部6aの外縁6b及び延設部5bにかけて傾斜して形成されるテーパ部6cと、を主に備えている。尚、第1樹脂体6の材質は、例えばポリカーボネート、ポリアセタール、ウレタン樹脂等の軟質樹脂材より構成されてもよく、合成樹脂材のポリマーが非結晶状態または結晶化度が低い、あるいは結晶サイズが微細であり、合成樹脂材自体が透光性を有していればよい。
前壁部6a及びテーパ部6cは、その肉厚が延設部5bの肉厚より厚く形成され、比較的変形し難くなっている。また、この延設部5bとテーパ部6cとの境界、すなわち第1樹脂体6の外径は、防食リング1を取付ける対象となる同規格の流体管のいずれの外径よりも大径に設計されており、同規格内における外径の異なる種々の流体管に対して共通して取付け可能となっている。
前壁部6aは、防食リング1の取付け時に最も前面側に位置するため、後述する取付け治具8等により防食リング1が押圧される際に取付け治具8が当接する被押圧部となっている。更に、前壁部6aとテーパ部6cと境界、すなわち前壁部6aの外縁6bは、対象となる流体管の外径より小径となっている。
延設部5bは、テーパ部6cから流体管2に向かって漸次縮径するように傾斜して延設されており、延設部5bの自由端部5cは、流体管2の外径よりも若干小径となっている。尚、延設部5bは、本実施例では第1樹脂体6と同一の素材で一体形成されているが、他の素材により形成されていてもよい。
また、延設部5bの内周面には、管軸方向に離間する2条の係合突部5f,5fが管軸に向けて突設されている。この係合突部5f,5fは、流体管2の外周面2bに延設部5bを外嵌した際に、流体管2の外周面2bに押圧されて防食リング1が流体管2の管端部から抜けることを防止するためのものであるが、防食リング1は、防食体4の粘着力により管端面2aに接着されるので、係合突部5fを省略することもあるし、あるいは、防食体4の粘着力が低い場合には係合突部を複数設けて流体管の外周面への係合力を高めるようにしても構わない。
また、延設部5bとテーパ部6cとの境界には、屈曲部6dが形成されており、屈曲部6dは第1樹脂体6の他の部分に比べて屈曲しやすくなっている。尚、この屈曲部6dは、例えば第1樹脂体6とは別素材の屈曲しやすい材質で形成されていてもよいし、環状壁部5aと比較して肉薄に形成することで屈曲しやすくしてもよい。また、屈曲部6dは、延設部5bとテーパ部6cとの境界ではなく、その近傍に設けられていてもよい。
第2樹脂体7は、塗料を含まない透明なスチレン系のエラストマーにより形成されており、第1樹脂体6と同様に高い透光性を有している。さらに、第2樹脂体7は、第1樹脂体6に比べて弾性率が小さい弾性を有している。尚、第2樹脂体7は、例えば天然ゴム、ウレタンゴム等の樹脂体、または軟質塩ビ、スチレン系、オレフィン系等の軟質樹脂でもよい。これ等の素材は、透明もしくは半透明であり透光性を有していればよいが、第2樹脂体を介した反対側がより鮮明に目視できるように、成形後に結晶化する前に固化した透明なエラストマーであることが好ましい。
また、第2樹脂体7は、その正面を接着剤等により第1樹脂体6に接着し、背面7aには、防食体4が接着されている。尚、第1樹脂体6と第2樹脂体7との接着は接着剤に限らず、一体成型、二色成型やインサート成型あるいは熱溶着等によって行われてもよく、同様に第2樹脂体7と防食体4との接着は防食体4自らが持つ粘着力に限らず、別途接着剤等を用いて設けられてもよい。
第2樹脂体7は、内径側の軸方向の厚みが外径側の厚みに比べて厚くなるように形成されて、第2樹脂体7の外径側に比べて内径側の弾性許容量が大きくなっている。
防食体4は、図1及び2に示されるように、粘着力を有する不透明のブチルゴム等で環状に形成されており、自らの粘着力で流体管2の管端面2aに貼着されて管端面2aの腐食を防止することが可能である。このように防食体4は、不透明の素材で形成されているため、防食体4の貼着状態が、第1樹脂体6および第2樹脂体7越しに判別し易くなっている。また、防食体4は弾性変形可能な素材であり、防食リング1が管端面2aに取付けられていない状態では、流体管2の軸方向にある程度厚みを有して第2樹脂体7の背面7aに貼着されている。尚、防食体4はブチルゴムに限らず、例えばスチレンブタジエンゴム、天然ゴム、ウレタンゴム等の樹脂体、軟質塩化ビニル、スチレン系、オレフィン系等の軟質樹脂や、パテ、エポキシ樹脂系の接着材でもよいし、また必ずしも粘着力を有さず、例えば軟質のエラストマー等であってもよい。また、防食体4は、管端面2aに貼着する前から環状に形成されることに限られず、例えば第2樹脂体7の背面7aに周方向に離間して複数設けられていてもよい。
次に、流体管2の管端部に防食リング1を取付ける方法について図3から図10に基づいて説明する。図3に示されるように、先ず、防食リング1を流体管2の管軸に対し傾斜させた状態で管端面2aに対して斜めから押し付ける。このとき、延設部5bの下方側の内面5dを流体管2の外周面2bに押し付け、延設部5bの内面5dを流体管2の外周面2bに摺接させながら図4に示されるように、延設部5bの自由端部5cが流体管2の外径まで拡径させて防食リング1を管端部に挿嵌させる。
防食リング1は、延設部5bの自由端部5cが流体管2の外径まで拡径されて流体管2に挿嵌させられているため、防食リング1が撓み、図4の拡大部に示されるように、環状壁部5aの内径側端部5eが破線で示す位置から管端面2a側に近付くように移動する。尚、図4の状態では、防食体4は流体管2の管端面2aに対して十分に押圧されていないため、図5及び図6に示すような取付け治具8により押圧作業を行う。
図5及び図6に示されるように、取付け治具8は、基軸8aと、この基軸8aの両端に軸方向に延出するように取付けられた把手部8b,8bと、基軸8aに一方向にのみ回転可能に嵌合され、外周面にウレタンゴム等よりなる所定厚さの筒状の弾性材8dが嵌着された押圧ローラ8cと、から成っている。尚、押圧ローラ8cは、基軸8aに対し両方向いずれも回転可能に設けられていてもよい。
図6及び図7に示されるように、押圧ローラ8cを防食リング1の下端部の環状壁部5aに押し付けた状態でゆっくりと上下動させて防食体4を押圧する。このとき、比較的弾性率の大きいポリプロピレンで形成される第1樹脂体6の前壁部6aが、取付け治具8により直接押圧力を受ける正面側に配置されているため、防食リング1の形状を大きく変形させずに安定した状態で押圧できるようになっている。
そして、取付け治具8による押圧力は、比較的弾性率の小さいエラストマーで形成される第2樹脂体7を介して防食体4に伝わり、防食体4が環状壁部5aと管端面2aとにより圧潰される。このとき、第1樹脂体6に比べて弾性率の小さい第2樹脂体7が第1樹脂体6から受ける押圧力を、弾性変形することで吸収して全体に分散させることができるため、防食体4を均一に圧潰させて流体管2の管端面2aの全面に被覆させることができる。
また、押圧ローラ8cは流体管2の外径よりも小径である前壁部6aの外縁6bより内径側に当接し、押圧を行うことになるため、押圧力が環状壁部5aの内径側に集中し、環状壁部5aと管端面2aとの間で生じる挟圧力が外径側に位置する防食体4に加わり難くなり、環状壁部5aと管端面2aとの間から流体管2内部へはみ出る全体的な防食体の量を少なくすることができる。
環状壁部5aは、内径側の軸方向の厚みが外径側の厚みに比べて厚くなるように形成されていることから、第2樹脂体7における外径側の流体管2管端面2aとの間隔が内径側に比べ広くなっているとともに、厚みを有する内径側端部5eが防食体4の流体管2内部への移動を抑制する堰として機能するため、上記した押圧作業時に、流体管2内部への防食体4のはみ出しを抑制するとともに、流体管2の管端面2aと環状壁部5aの背面との間において防食体4が外径側に移動しやすくなっている。
更に、延設部5bが流体管2の外周面2bに外嵌した状態で前壁部6aに対して正面側から押圧する力が働くと、屈曲部6dを基点として環状壁部5aが流体管2の管端面2aに向けて移動するため、環状壁部5aの外径側は移動量が少なく、内径側の移動量が大きくなっており、上記した流体管2内部への防食体4のはみ出しを抑制するとともに、防食体4が流体管2の管端面2aと環状壁部5aの背面との間における外径側に移動しやすくなる効果を向上させている。
図8に示されるように、上記した押圧作業が終了すると、押圧力により弾性変形していた第1樹脂体6及び第2樹脂体7(破線部)が弾性復帰し、保持体5の形状を復元させる力が働く。このとき、第2樹脂体7の内径側が外径側に比べて肉厚であることから弾性伸縮量が大きいため、押圧が解かれたことによる第1樹脂体6の弾性復帰による内径側の管端面2aから離間する方向への移動量を吸収できる。そのため、弾性復帰時に防食体4に加わる、管端面2aから引き剥がされる力を減退させ、より確実な防食処理が可能である。
しかしながら、上記のように防食リング1の取付け作業を行っても、例えば取付け治具8による押圧前の防食リング1が管端面2aに対して位置ズレしている場合などにおいて、防食体4が管端面2aに対して適正に被覆されていない場合があるが、図9に示されるように、第1樹脂体6及び第2樹脂体7の両方が透明なポリプロピレンとエラストマーとで形成されていることから、流体管2の管端面2aに貼着される防食体4の貼着状態、特に押圧処理によって防食体4が所定の防食箇所に亘り圧潰されているかを防食リング1の正面側(前壁部6a側)から視認することができる。
また、第1樹脂体6には、テーパ部6cが形成されており、前壁部6aと延設部5bとの境界線が存在しないことにより、図9に示すように斜めから目視した場合、前壁部6aと延設部5bとの境界線が存在しないため、管端面2aの外縁側に流れる防食体4を視認し易く、管端面の外縁側が十分に防食処理されているかを確認できる。
延設部5bもまた透光性を有するため、図9に示すように流体管2の周方向より、管端面2aと延設部5bとの間の空間における防食体4の移動を視認することができる。このように、様々な角度から防食体4の貼着状態を確認できるため、防食体4が管端面2aに対して適正に被覆されていない箇所を見逃すことを防止できる。
尚、防食体4は白色や、発色の良い色とすることで判別しやすくすることが好ましい。
次に、上述したように防食リング1を管端面2aに取付けた後に、この流体管2を受口管3に挿入する際には、図10及び図11に示されるように、受口管3の内周面に設けられた環状のパッキン3cを防食リング1のテーパ部6cが漸次押し広げ、パッキン3cがテーパ部6cに乗り上げるようになるため、防食リング1を取付けた流体管2を受口管3に対して容易に挿入することができる。さらに、パッキン3cがテーパ部6cに乗り上げることで、環状壁部5aが屈曲部6dを基点として流体管2の管端面2aに向けて移動するため、テーパ部6cの先端部が内径側に縮径され、受口管3に対して更に容易に挿入することができる。
次に、実施例2に係る防食リング11につき、図12を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する説明を省略する。
防食リング11は、比較的大径の流体管に対して取付けられるように設計されたものである。防食リング11における第1樹脂体61のテーパ部61cは、前壁部61aの正面から環状に突出する先端部61fを備えている。
この先端部61fを備えることにより、環状壁部51a全体の厚みを増やすことなく、防食リング11の正面側の外径端部を比較的小径とすることができ、防食リング11を取付けた流体管2を受口管3に挿入する際の防食リング11及び流体管2の挿入を容易にしながら、材料費を節約することができる。
また、特に図示しないが、取付け治具8により防食リング11を押圧する際には、先端部61fにのみ直接押圧ローラ8cが当接するようになるため、環状壁部51aの内径側に向けて確実に押圧力を集中させることができる。
尚、本実施例では、先端部61fを前壁部61aの正面から環状に突出させて形成しているが、例えば、前壁部を予め厚めに形成した後、先端部が突出するように当該前壁部を肉抜きして先端部を形成してもよい。
また、上述のように先端部(被押圧部)は、前壁部61aの正面から周方向に無端状に形成されるものに限られず、たとえば先端部を所定間隔離間させて複数設け、前述した被押圧部を環状に沿って形成してもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、第1樹脂体6に屈曲部6dが形成されていたが、特段設けられずともよく、流体管2の外径よりも内径側に位置する環状壁部5aに直接押圧ローラ8cを押圧及び転動させ、第1樹脂体6の材料自体の弾性力のみで屈曲するようにしてもよい。
また、防食リング1を押圧する押圧手段は、本実施例の取付け治具8に限らず、例えば、硬質の素材で形成された棒状のもの等でもよい。
また、防食体4は、不透明の素材で形成されていたが、防食体が透明または半透明な素材で形成され、防食リングの外方から第1樹脂体6、第2樹脂体7及び防食体4越しに管端面2aの良好な防食状態を目視で直接に確認できるようにしてもよい。
1 防食リング
2 流体管
2a 管端面
2b 外周面
3 受口管
3c パッキン
4 防食体
5 保持体
5a 環状壁部
5b 延設部
6 第1樹脂体
6a 前壁部(被押圧部)
6c テーパ部
6d 屈曲部
7 第2樹脂体
8 取付け治具
11 防食リング
51a 環状壁部
61 第1樹脂体
61a 前壁部(被押圧部)
61c テーパ部
61f 先端部

Claims (4)

  1. 流体管の外周面に外嵌される延設部と前記流体管の管端面側に配置される環状壁部とからなる保持体と、前記流体管の管端面に貼着される防食体と、を備え、
    前記保持体は、少なくとも前記環状壁部が透光性を有する素材からなることを特徴とする防食リング。
  2. 前記環状壁部の正面外縁には、内径方向に傾斜するテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防食リング。
  3. 前記環状壁部は、正面側に配置される第1樹脂体と、背面側に配置され該第1樹脂体より弾性率の小さい第2樹脂体と、から構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の防食リング。
  4. 前記第1部材はポリプロピレンで形成され、前記第2部材はエラストマーで形成されていることを特徴とする請求項3に記載の防食リング。
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