JP3999845B2 - 分岐管継手及び配管の分岐方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、分岐管継手及びそれを用いた配管の分岐方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、水道等の管路を配管施工後、しばらくしてから、宅地造成等の理由により、当初の計画の予定外の配管途中部分で、分岐管を取り出す必要が生ずる場合がある。この場合、配管管内に流通する流体を止めることなく分岐施工を行う(以下、不断水分岐という)ことが必要となる場合が多い。
【0003】
これらの不断水分岐においては、口径50mm以上の中小口径の不断水分岐を行う場合は、金属鋳物製のバルブ機能付きの割型T字管継手又は施工時にバルブを取り付けるフランジ付き割型T字管継手(以下、併せて割型T字管継手という)がよく用いられる。
【0004】
これらの継手においては、継手の割型部分を配管に締め付け、継手の分岐部のフランジ接続部(又はネジ接続部)にバルブを接続し、更にその外方に不断水穿孔機を接続し、バルブを開放した状態で配管を穿孔した後、バルプを閉鎖し、不断水穿孔機を取り外すという工法が取られる。
【0005】
しかしながら、これらの継手を樹脂製の配管に適用した場合、次のような問題点がある。
▲1▼割り型部分を締め付ける際に、片締めを起こして漏水し易い。
▲2▼ポリオレフィンを主原料とする配管の場合、特に柔軟な配管の場合には、配管を強く締め付けると配管が大きく変形し、パッキングの圧縮力を失い漏水する。
▲3▼材料の剛性が高いため、地震時に地盤の変形に対して継手(又はその付属具)が破損してしまうか、又は配管に無理な力がかかり、配管が破損してしまう。
【0006】
又、配管がポリエチレン管等のポリオレフィン管の場合には、分岐を行うには、JIS K 6775と同一形状の「サドル、サービスチー」(熱融着式)、「電熱線入りサドル、サービスチー」(電気融着式)で上記3点の問題点を回避している。即ち、継手のサドル部は、配管に溶融一体化するので、▲1▼,▲2▼の割り型を締め付ける作業がないので上記の問題点を回避することができ、▲3▼の問題も配管と同様の材料で製造できるので、配管に無理な力がかからず、継手自体が柔軟な地盤にも追随する。
しかしながら、この場合、サドル、電熱線入りサドル自体にはバルブ機構が付いていないので不断水分岐ができないという問題がある。
【0007】
又、サービスチー、電熱線入りサービスチーも不断水分岐を行う場合、流体の仮止めは継手内蔵の穿孔刃に残った配管の穿孔片にて流体が漏れ出してくるのを仮止めする(以下、仮止めという)ことができる。しかし、穿孔刃と継手の隙間から流体が少量漏れてくるため、口径50mm以上の中・大口径の分岐管を配管から分岐することは困難であり、分岐口径は小口径にものにしか適用することができない。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の如き従来の問題点を解消し、分岐施工時の漏水をなくし、かつ配管から中・大口径の分岐を不断水で行うことができる分岐管継手及びそれを用いた配管の分岐方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に記載の発明(以下、本発明1という)は、開口が形成されたサドル部に筒状分岐部が前記開口に開放するように設けられた樹脂製分岐管継手本体の筒状分岐部の先端に、一端に接続部を有する樹脂製短管の他端が突き合わせバット溶接されているか、或いはその他端が電気融着継手にて溶接されており、前記筒状分岐部内及び前記樹脂製短管内には、前記筒状分岐部の内面及び前記樹脂製短管の内面をそれぞれ被覆する金属製被覆筒体が前記筒状分岐部及び前記樹脂製短管間に跨るように挿着されており、前記金属製被覆筒体の上端縁又は下端縁には、前記金属製被覆筒体の前記上端縁又は前記下端縁から前記金属製被覆筒体の外方へ突出し且つ該金属製被覆筒体の周方向に伸びる鍔部が形成されており、前記樹脂製短管の前記一端又は前記サドル部の前記開口の縁部には、前記金属製被覆筒体の前記下端縁が前記サドル部の前記開口から前記サドル部の内方に突出することなく前記金属製被覆筒体が前記筒状分岐部及び前記樹脂製短管内に挿入された状態で、前記金属製被覆筒体の前記上端縁又は前記下端縁に形成された前記鍔部が係止される凹溝が形成されている分岐管継手である。
【0009】
本願の請求項2に記載の発明は(以下、本発明2という)は、本発明1に記載の分岐管継手における、樹脂製短管の接続部がフランジ部を備えたものである分岐管継手を用いた配管の分岐方法であって、配管の分岐部を設けるべき部分に、前記分岐管継手のサドル部を接続する工程、樹脂製短管のフランジ部に、フランジ接続式のバルブをフランジ接続する工程、そのバルブの分岐管継手の反対側に不断水穿孔機を取り付ける工程、バルブを開放した状態にて不断水穿孔機により配管の分岐部を設けるべき部分に穿孔する工程、穿孔後バルブを閉鎖した後、不断水穿孔機を除去する工程からなる配管の分岐方法である。
【0010】
本願の請求項3に記載の発明(以下、本発明3という)は、本発明1に記載の分岐管継手を用いた配管の分岐方法であって、配管の分岐部を設けるべき部分に、前記分岐管継手のサドル部を接合する工程、樹脂製短管の接続部に、一端にフランジ部を有する樹脂製短管の他端を突き合わせバット溶接するか、或いはその他端が電気融着継手にて溶接する工程、樹脂製短管のフランジ部に、フランジ接続式のバルブをフランジ接続する工程、そのバルブの分岐管継手の反対側に不断水穿孔機を取り付ける工程、バルブを開放した状態にて不断水穿孔機により配管の分岐部を設けるべき部分に穿孔する工程、穿孔後バルブを閉鎖した後、不断水穿孔機を除去する工程からなる配管の分岐方法である。
【0012】
本発明において、樹脂製分岐管継手本体及び樹脂製短管を形成する樹脂の材質としては、ポリエチレン等のポリオレフィン或いはその他の熱可塑性プラスチック等が適宜使用できるが、分岐される配管を構成する樹脂に合わせて選択される。通常は、強度の関係から配管と同一の材料が選ばれるが、同一系統のプラスチック、例えば、配管を形成する樹脂が高密度ポリエチレンである場合に、樹脂製分岐管継手本体や樹脂製短管を形成する樹脂が中密度ポリエチレン等の組合わせ等は許容される。
【0013】
本発明1において、樹脂製短管の一端の接続部は、フランジ部、ねじ部等を備えたものである。
【0014】
また、本発明1において、金属製被覆筒体の材質は、ステンレス、鉄、砲金等が挙げられるが、強度や耐食性の面からステンレスが最も好ましい。
【0015】
金属製被覆筒体の肉厚は、厚い程不断水穿孔機の穿孔刃による穿孔時の傷を防ぐ目的からは望ましいが、厚すぎると流体流通部の内径が小さくなって流量の低下が懸念されるので、具体的には、0.2〜2mm程度が適当である。
【0016】
本発明2,3において、樹脂製短管のフランジ部としては、図14に示すように、フランジ81が樹脂製短管部82上を自由に移動でき、樹脂製短管部82の一端にてその外方に周方向に沿って設けられた鍔部821に係止されるような構造とされている、いわゆるルーズフランジ(以下、ルーズフランジという)が好適に使用される。
【0017】
ルーズフランジの場合には、フランジ接続時に、多少の締めすぎがあっても、鍔部821に平均的に力がかかるので、樹脂製短管の接続部に大きな歪みがかからない。又、一体型のフランジ部が設けられた樹脂製短管のような成形上の困難がなく、フランジ81と樹脂製短管部82とを別々に作製して、これらを組み合わせて用いることができる。
【0018】
尚、フランジ81の材質としては、ステンレス、ダクタイル鋳鉄等の金属、或いは強化プラスチック等が考えられるが、耐食性及び強度の面から、ステンレスが最も好ましい。
【0019】
本発明において、分岐管継手のサドル部は、その内壁部内に電熱線が埋設された電気融着式とされているのが、接着性、接合強度、作業性の面から好ましい。
【0020】
本発明3,4において、フランジ接続式のバルブとしては、一般に用いられているボールバルブ、ゲートバルブ等が適宜使用できる。
バルブの材質としては、ポリ塩化ビニル、耐衝撃性ポリ塩化ビニル等のプラスチック、ダクタイル鋳鉄等の金属その他が考えられるが、重量の大きなバルブを接続すると分岐管継手が撓み易いので、軽量性や強度等の面から耐衝撃性ポリ塩化ビニルが特に好ましい。
【0021】
又、本発明3,4において、不断水穿孔機としては、一般に用いられているものが適宜使用できるが、その具体例としては、例えば、コスモ工機社製の「コスモボーラー」等が挙げられる。
【0022】
【作用】
本発明1の分岐管継手は、サドル部に筒状分岐部が設けられた樹脂製分岐管継手本体の筒状分岐部の先端に、一端に接続部を有する樹脂製短管の他端が突き合わせバット溶接されているか、或いはその他端が電気融着継手にて溶接されていることにより、本発明3又は本発明4の配管の分岐方法の適用により、樹脂製短管にフランジ接続式のバルブを介して不断水穿孔機を取り付けて、その不断水穿孔機により配管の穿孔を行うことができるので、分岐施工時の漏水をなくすることができ、配管から中・大口径の分岐を不断水で行うことができる。
【0023】
また、本発明1の分岐管継手は、筒状分岐部の内面及び樹脂製短管の内面をそれぞれ被覆する金属製被覆筒体が筒状分岐部及び樹脂製短管間に跨るように挿着されていることにより、不断水穿孔機の穿孔刃が直接筒状分岐部の内面に接触して傷つけることがないので、長期的にこのような傷に基づく強度低下を招くことがない。又、金属製被覆筒体は、分岐管継手の分岐部を内面から補強する効果もある。分岐管継手の分岐部には重量の重いバルブを接続したときに撓むことも予想される。このような場合に、金属製被覆筒体が分岐部にかかる力を分担して撓むのを防止する。
【0024】
本発明2,3の配管の分岐方法は、本発明1の分岐管継手を用いて、配管の分岐部を設けるべき部分にそのサドル部を接合しておいて、樹脂製短管にフランジ接続式のバルブを介して不断水穿孔機を取り付けて、その不断水穿孔機により配管の穿孔を行うことができるので、分岐施工時の漏水をなくすることができ、配管から中・大口径の分岐を不断水で行うことができる。
【0025】
更に、本発明3の配管の分岐方法は、施工現場にて、一端にフランジ部を有する樹脂製短管の短管部の長さを調整することができるので、配管に新たな消火栓を設ける場合等の、消火栓の位置(高さ)の調整を分岐施工現場にて容易に行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の分岐管継手の一例を示す正面図である。
11は樹脂製分岐管継手本体であって、サドル部111と筒状分岐部112からなるものである。
サドル部111は配管の分岐部を設けるべき部分に跨がる形状に形成され、その略中央部に開口部(図示せず)が設けられている。サドル部111の内壁部内には電熱線(図示せず)が埋設されており、表面には、電熱線に連通するターミナル(図示せず)が設けられている。
【0027】
サドル部111には、その開口部の周壁より外方に向けて筒状分岐部112が立設されている。
筒状分岐部112の先端には、一端にルーズフランジ部121を備えた樹脂製短管12の他端が突き合わせバット溶接されて、本発明の分岐管継手1が構成されている。
【0028】
樹脂製短管12の一端のルーズフランジ部121は、フランジ121aが短管上を自由に移動でき、短管の一端にてその外方に周方向に沿って設けられた鍔部121bに係止されるような構造とされている。
【0029】
13は、バット溶接された部分の外側に周方向に沿って膨出するように形成されたビードである。ビードは、バッド融着された部分の内側にも周方向に沿って突出するように形成されている(図示せず)。
【0030】
ビード部13は、図2に示すように、適宜、後加工により削って使用される。この場合、外側のビード部13のみを削ってもよいし、内側のビード部のみを削ってもよいし、両方のビード部を削ってもよいし、又、両方とも残してもよい。
【0031】
図3は、本発明の分岐管継手の別の例を示す正面図である。
図1と同様にして、樹脂製分岐管継手本体21は、サドル部211の開口部(図示せず)の周壁より外方に向けて筒状分岐部212が立設されているものからなる。
筒状分岐部212の先端には、一端にルーズフランジ部221を備えた樹脂製筒状短管22の他端が、内壁部に電熱線(図示せず)が埋設れさたソケット24を介して、溶接されて、本発明の分岐管継手2が構成されている。
【0032】
図4は、本発明の分岐管継手の更に別の例を示す正面図である。
図1と同様にして、樹脂製分岐管継手本体31は、サドル部311の開口部313の周壁より外方に向けて筒状分岐部312が立設されているものからなる。筒状分岐部312の先端には、バット溶接用の接続部を一端に有する樹脂製短管32の他端が突き合わせバット溶接されて、本発明の分岐管継手3が構成されている。
【0033】
図5〜図10は、それぞれ、本発明の分岐管継手の更に別の例を示す一部断面図である。
図5に示す分岐管継手は、図1に示す分岐管継手1の内側のバッドビード部のみを削った状態のものであって、筒状分岐部111の内面から樹脂製短管12の内面にかけて被覆するように金属製被覆筒体9が挿着されている。
【0034】
図5に示す分岐管継手では、図1に示す分岐管継手1の内側のビード部のみを削った状態のものであって、筒状分岐部112の内面から樹脂製短管12の内面にかけて被覆するように金属製被覆筒体9が挿着されている。
【0035】
図6に示す分岐管継手では、図5に示す分岐管継手において、金属製被覆筒体9が下端縁に鍔部91を有するものであって、その鍔部91がサドル部111の開口部縁に設けられた凹溝14に係止されている。
【0036】
図7に示す分岐管継手では、図5に示す分岐管継手において、金属製被覆筒体9が上端縁にストッパー92を有するものであって、そのストッパー92が樹脂製短管12の上端縁の内面に設けられた凹溝122に係止されている。
【0037】
図8に示す分岐管継手では、図6に示す分岐管継手において、金属製被覆筒体9の下部の外面に下向きのエッジ93を有するものであって、そのエッジ93が筒状分岐部112の内面に食い込むようにして金属製被覆筒体が固定されている。
【0038】
図9に示す分岐管継手では、図5に示す分岐管継手において、金属製被覆筒体9の上部の外面に上向きのエッジ94を有するものであって、そのエッジ94が樹脂製短管12の内面に食い込むようにして金属製被覆筒体が固定されている。
【0039】
図10に示す分岐管継手では、図1に示す分岐管継手1の内側のビード部13が残されている状態のものであって、ビード部13より下方の筒状分岐部111の内面のみを被覆するように金属製被覆筒体10が挿着されている。
【0040】
図11は、図1に示す分岐管継手1を用いた配管の分岐方法の一例の工程を説明する説明図である。
まず、最初の工程にて、配管5の分岐部を設けるべき部分に、分岐管継手1のサドル部111を載置した後、ターミナルより電熱線に通電して加熱して、両樹脂を融着するようにして接合する。
【0041】
第2の工程にて、樹脂製短管12のルーズフランジ部121に、フランジ接続式のバルブ6を接続する。
第3の工程にて、バルブ6の反対側に不断水穿孔機(図示せず)を取り付ける。
【0042】
第4の工程にて、バルブ6を開放した状態で不断水穿孔機にて、配管5の分岐部を設ける部分に穿孔する。
最後の工程にて、穿孔後バルブ6を閉鎖した後、不断水穿孔機を除去し、その後に分岐管を配管接続して配管の分岐を終了する。
【0043】
図12及び図13は、図4に示す分岐管継手3を用いた配管の分岐方法の一例の工程を順次説明する説明図である。
図12に示すように、まず、第1の工程にて、配管5の分岐部を設けるべき部分に、分岐管継手3のサドル部311を溶接する。
【0044】
第2の工程にて、樹脂製短管32の接続部に、一端にルーズフランジ部41を有する樹脂製短管4の他端を突き合わせバット溶接する。
樹脂製短管4の一端のルーズフランジ部41は、フランジ41aが短管上を自由に移動でき、短管の一端にてその外方に周方向に沿って設けられた鍔部41bに係止されるような構造とされている。
【0045】
図13に示すように、第3の工程にて、樹脂製短管4のルーズフランジ部41に、フランジ接続式のバルブ6をフランジ接続する。
第4の工程にて、バルブ6の分岐管継手の反対側に不断水穿孔機(図示せず)を取り付ける。
【0046】
第5の工程にて、バルブを開放した状態にて不断水穿孔機により配管5の分岐部を設けるべき部分に穿孔する。
最後の工程にて、穿孔後バルブ6を閉鎖した後、不断水穿孔機を除去し、その後に分岐管を配管接続して配管の分岐を終了する。
【0047】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明する。
実施例1
図1に示す分岐管継手1を用いて、図11を参照して説明した工程により配管の分岐を行った。
分岐管継手としては、共に高密度ポリエチレンからなる、外径89mmの筒状分岐部112が設けられた樹脂製分岐管継手本体11と、外径89mmの樹脂製短管12を備え、サドル部111の内壁部内に電熱線が埋設され、樹脂製短管12の一端に、外径211mmのステンレス製のフランジ121aと外径136mmの鍔部121bを有するルーズフラジ部121を備えたものを用いた。
【0048】
高密度ポリエチレン製の配管5上に、分岐管継手1のサドル部111を載置した後、電熱線に通電加熱して、両樹脂を融着した。
樹脂製短管12のルーズフランジ部121に、耐衝撃性ポリ塩化ビニル製のフランジ接続式のゲートバルブ6をフランジ接続した。バルブ6の反対側に不断水穿孔機を取り付けた。不断水穿孔機としては、コスモ工機社製の「コスモボーラーSDL」を用いた。
【0049】
バルブ6を開閉した状態にて、不断水穿孔機にて、配管5の分岐部を設けべき部分を穿孔した。
穿孔後、バルブ6を閉鎖した後、不断水穿孔機を除去した。
配管5内に流体(水道水、水圧5kgf/cm2 )を通したまま分岐施工を行ったが、特に施工上の問題はなく、分岐施工中及び施工後に接合部からの流体の漏れは全くなかった。
【0050】
実施例2
図4に示す分岐管継手1を用いて、図12及び図13を参照して説明した工程により配管の分岐を行った。
分岐管継手としては、共に高密度ポリエチレンからなる、外径89mmの筒状分岐部312を有する樹脂製分岐管継手本体31と、外径89mmの樹脂製短管32を備え、サドル部311の内壁部内に電熱線が埋設されており、樹脂製短管32の一端にバット溶接用の接続部を有するものを用いた。
【0051】
樹脂製短管32の接続部に、一端に、外径211mmのステンレス製フランジ41aと、外径136mmの鍔部41bを有するルーズフラジ部41を備えた樹脂製短管4の他端を突き合わせバット溶接した。
樹脂製短管4のルーズフランジ部41に、耐衝撃性ポリ塩化ビニル製のフランジ接続式のゲートバルブ6をフランジ接続した。バルブ6の反対側に不断水穿孔機を取り付けた。不断水穿孔機としては、コスモ工機社製の「コスモボーラーSDL」を用いた。
【0052】
バルブ6を開閉した状態にて、不断水穿孔機にて、配管5の分岐部を設けべき部分を穿孔した。
穿孔後、バルブ6を閉鎖した後、不断水穿孔機を除去し、そこに消火栓を取り付けた。
配管5内に流体(水道水、水圧5kgf/cm2 )を通したまま分岐施工を行ったが、特に施工上の問題はなく、分岐施工中及び施工後に接合部からの流体の漏れは全くなかった。
【0053】
【発明の効果】
本発明の分岐管継手及び配管の分岐方法は、上記のようにされているので、分岐施工時の漏水をなくすることができ、配管から中・大口径の分岐を不断水で行うことができる。
少なくとも筒状分岐部の内面を被覆する金属製被覆筒体が挿着されている分岐管継手の場合には、少なくとも筒状分岐部の内面に傷がつかず、又、撓みにくくて、耐久性に優れている。
又、樹脂製短管の接続部に、一端にフランジ部を有する樹脂製短管の他端を突き合わせバット溶接するか、或いはその他端が電気融着継手にて溶接する工程を有する配管の分岐方法に場合には、配管に新たな消火栓を設ける場合等の、消化栓の位置(高さ)の調整を分岐施工現場にて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分岐管継手の一例を示す正面図である。
【図2】本発明の分岐管継手の別の例を示す正面図である。
【図3】本発明の分岐管継手の更に別の例を示す正面図である。
【図4】本発明の分岐管継手の更に別の例を示す正面図である。
【図5】本発明の分岐管継手の更に別の例を示す一部断面図である。
【図6】本発明の分岐管継手の更に別の例を示す一部断面図である。
【図7】本発明の分岐管継手の更に別の例を示す一部断面図である。
【図8】本発明の分岐管継手の更に別の例を示す一部断面図である。
【図9】本発明の分岐管継手の更に別の例を示す一部断面図である。
【図10】本発明の分岐管継手の更に別の例を示す一部断面図である。
【図11】図1に示す分岐管継手を用いた、本発明の配管の分岐方法の一例の工程を説明する一部断面図である。
【図12】図4に示す分岐管継手を用いた、本発明の配管の分岐方法の一例の前半の工程を説明する一部断面図である。
【図13】図4に示す分岐管継手を用いた、本発明の配管の分岐方法の一例の後半の工程を説明する一部断面図である。
【図14】本発明の一例に使用されるルーズフランジを説明する断面図である。
【符号の説明】
1,2,3 分岐管継手
4 樹脂製短管
5 配管
6 バルブ
9,10 金属製被覆筒体
11,21,31 樹脂製分岐管継手本体
12,22,32 樹脂製短管
111,211,311 サドル部
112,212,312 筒状分岐部
41,121,221,321 ルーズフランジ部
Claims (3)
- 開口が形成されたサドル部に筒状分岐部が前記開口に開放するように設けられた樹脂製分岐管継手本体の筒状分岐部の先端に、一端に接続部を有する樹脂製短管の他端が突き合わせバット溶接されているか、或いはその他端が電気融着継手にて溶接されており、前記筒状分岐部内及び前記樹脂製短管内には、前記筒状分岐部の内面及び前記樹脂製短管の内面をそれぞれ被覆する金属製被覆筒体が前記筒状分岐部及び前記樹脂製短管間に跨るように挿着されており、前記金属製被覆筒体の上端縁又は下端縁には、前記金属製被覆筒体の前記上端縁又は前記下端縁から前記金属製被覆筒体の外方へ突出し且つ該金属製被覆筒体の周方向に伸びる鍔部が形成されており、前記樹脂製短管の前記一端又は前記サドル部の前記開口の縁部には、前記金属製被覆筒体の前記下端縁が前記サドル部の前記開口から前記サドル部の内方に突出することなく前記金属製被覆筒体が前記筒状分岐部及び前記樹脂製短管内に挿入された状態で、前記金属製被覆筒体の前記上端縁又は前記下端縁に形成された前記鍔部が係止される凹溝が形成されていることを特徴とする分岐管継手。
- 請求項1に記載の分岐管継手における、樹脂製短管の接続部がフランジ部を備えたものである分岐管継手を用いた配管の分岐方法であって、配管の分岐部を設けるべき部分に、前記分岐管継手のサドル部を接続する工程、樹脂製短管のフランジ部に、フランジ接続式のバルブをフランジ接続する工程、そのバルブの分岐管継手の反対側に不断水穿孔機を取り付ける工程、バルブを開放した状態にて不断水穿孔機により配管の分岐部を設けるべき部分に穿孔する工程、穿孔後バルブを閉鎖した後、不断水穿孔機を除去する工程からなることを特徴とする配管の分岐方法。
- 請求項1に記載の分岐管継手を用いた配管の分岐方法であって、配管の分岐部を設けるべき部分に、前記分岐管継手のサドル部を接合する工程、樹脂製短管の接続部に、一端にフランジ部を有する樹脂製短管の他端を突き合わせバット溶接するか、或いはその他端が電気融着継手にて溶接する工程、樹脂製短管のフランジ部に、フランジ接続式のバルブをフランジ接続する工程、そのバルブの分岐管継手の反対側に不断水穿孔機を取り付ける工程、バルブを開放した状態にて不断水穿孔機により配管の分岐部を設けるべき部分に穿孔する工程、穿孔後バルブを閉鎖した後、不断水穿孔機を除去する工程からなることを特徴とする配管の分岐方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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