JPH08311271A - ポリプロピレン系樹脂シート - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂シート

Info

Publication number
JPH08311271A
JPH08311271A JP15506895A JP15506895A JPH08311271A JP H08311271 A JPH08311271 A JP H08311271A JP 15506895 A JP15506895 A JP 15506895A JP 15506895 A JP15506895 A JP 15506895A JP H08311271 A JPH08311271 A JP H08311271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
group
weight
polymer
propylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15506895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3506538B2 (ja
Inventor
Takeshi Kabaya
武 蒲谷
Shigemitsu Kanbe
茂光 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Petrochemicals Co Ltd filed Critical Nippon Petrochemicals Co Ltd
Priority to JP15506895A priority Critical patent/JP3506538B2/ja
Publication of JPH08311271A publication Critical patent/JPH08311271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3506538B2 publication Critical patent/JP3506538B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐衝撃性、透明性、剛性、耐熱性、耐白化性
などに優れるポリプロピレン系樹脂シートを提供する。 【構成】 (A)プロピレン系重合体95〜50重量
%、 (B)(イ)シクロペンタジエニル骨格を有する配位子
を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物を必須成分と
して含む触媒の存在下にエチレンまたはエチレンと炭素
数3〜20のα−オレフィンとを(共)重合させること
により得られる、(ロ)密度0.86〜0.97g/c
、(ハ)メルトフローレート0.01〜50g/1
0分、(ニ)分子量分布パラメーターMw/Mnが、
1.8〜3.5の範囲であり、(ホ)組成分布パラメー
ターCbが1.2以下であるエチレン(共)重合体5〜
50重量%および(C)他のエチレン系重合体0〜45
重量%からなる樹脂組成物に好ましくは造核剤を配合し
てシートとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐衝撃性、透明性、剛
性、耐熱性、耐白化性などに優れるポリプロピレン系樹
脂シートに関し、さらに詳しくは、プロピレン系重合体
と特定のエチレン・αオレフィン共重合体、または他の
エチレン系重合体、造核剤を含むプロピレン樹脂組成物
からなるシートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系シートは、熱成形など
の2次加工をして食品用カップ、蓋、トレー、ブリスタ
ーパック等の容器、あるいは、クリアーファイル、ホー
ルーダー等の文具用途、菓子、人形などのクリヤーケー
ス等の折り曲げ加工品、あるいは医薬、錠剤などのPT
P(プレススルーパック)容器、さらには産業資材用等
に広く使われている。前記シートに要求される性能は、
用途毎に多少異なるが、総じて耐衝撃性、透明性、剛
性、耐熱性、耐白化性などである。従来、該特性が要求
される用途にはポリプロピレン樹脂にエチレン−プロピ
レン共重合体ゴム(EPR)やポリエチレン、超低密度
ポリエチレン(VLDPE)等を混合する方法(例え
ば、特開昭58−11536、特開昭52−7274
4、特開昭62−174233)が行われている。しか
し、このような組成物では衝撃性改良効果が充分ではな
く、さらに透明性、耐熱性が低下してしまう欠点があ
る。すなわち、VLDPEを混合した場合、融点が低く
耐熱性が低下したり高分岐度低分子量成分が多く内容物
への溶出が多くなる等、これらの組成物は必ずしも十分
満足のいく改良がなされていなかった。また、耐熱性、
溶出成分の低下を抑えるために、線状低密度ポリエチレ
ンを混合する方法もあるが、透明性が低下してしまう欠
点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
らの要求を満たすために耐衝撃性と透明性に優れるポリ
プロピレン系樹脂シートを提供することにあって、特に
衛生上等の点から内容物が確認できるように透明性が良
く、樹脂成分が内容物に移行しないように樹脂の溶出成
分が少ないこと、殺菌に耐える程度の耐熱性を有し、か
つ耐衝撃性の優れるポリプロピレン系樹脂シートを提供
することにあり、該シートは食料品用カップ、トレー、
蓋、あるいは文具用ファイル、バインダー、さらには日
用雑貨品、産業資材用、医療用などのシートとして活用
される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
に沿って鋭意検討した結果、プロピレン系重合体に特定
の分子量分布が狭く、かつ組成分布の狭いエチレン・α
−オレフィン共重合体または必要によりエチレン系重合
体と造核剤を配合することにより透明性、耐熱性を保ち
つつ耐衝撃性の優れたポリプロピレン樹脂シートであっ
て、食料品用カップ、トレー、蓋、あるいは文具用ファ
イル、バインダー、さらには日用雑貨品、産業資材用、
医療用などに使用されるシートが得られることを見いだ
し本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明は第1に、(A)プロピ
レン系重合体95〜50重量%、(B)(イ)シクロペ
ンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期律表第IV
族の遷移金属化合物を必須成分として含む触媒の存在下
にエチレンまたはエチレンと炭素数3〜20のα−オレ
フィンとを(共)重合させることにより得られる、
(ロ)密度0.86〜0.97g/cm、(ハ)メル
トフローレート0.01〜50g/10分、(ニ)分子
量分布パラメーターMw/Mnが、1.8〜3.5の範
囲であり、(ホ)組成分布パラメーターCbが1.2以
下であるエチレン(共)重合体5〜50重量%、(C)
他のエチレン系重合体0〜45重量%(ただし、A+B
+C合計100重量%)を含む樹脂組成物からなるポリ
プロピレン系樹脂シートである。
【0006】本発明は第2に、前記(A)プロピレン系
重合体95〜50重量%と(B)エチレン(共)重合体
5〜50重量%、(C)他のエチレン系重合体0〜45
重量%(ただし、A+B+C合計100重量%)の樹脂
成分100重量部に対して、(D)造核剤0.01〜2
重量部を含む樹脂組成物からなることを特徴とするポリ
プロピレン系樹脂シートである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
組成物を形成する(A)プロピレン系重合体とは、プロ
ピレン単独重合体、プロピレンと他のα−オレフィンと
のブロック共重合体、プロピレンと他のα−オレフィン
とのランダム共重合体等であり、特にプロピレン・α−
オレフィンとのランダム共重合体、プロピレン単独重合
体とプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体との
混合物が好ましい。上記プロピレン・α−オレフィン共
重合体とは、プロピレンと炭素数2〜8(但し炭素数3
を除く)のα−オレフィンの1種または2種以上との共
重合体であり、特に好ましくはプロピレン・エチレンラ
ンダム共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン−1ラ
ンダム共重合体、プロピレン・ブテン−1ランダム共重
合体である。該プロピレン系重合体は、公知技術により
チグラー・ナッタ型触媒を用いて重合される。
【0008】上記プロピレン・α−オレフィン共重合体
中のα−オレフィン含量はそれぞれ1〜20重量%が好
ましい。α−オレフィンの含量が1重量%未満の場合は
衝撃強度が十分ではない。また、α−オレフィンの含量
20重量%を超える場合は剛性が低くシート等として適
さなくなる虞が生じる。
【0009】本発明の(A)プロピレン系重合体のメル
トフローレート(MFR)は0.1〜30g/10mi
n、さらに好ましくは0.3〜20g/10minのも
のが用いられる。MFRが0.1g/10min未満の
場合は流動性が悪く成形が難しくなる。また30g/1
0minを超える場合は衝撃強度が弱くシートとして不
適当である。これらのMFRは重合された重合体を有機
過酸化物とともに加熱分解し調製したものであっても差
し支えない。
【0010】本発明の(B)エチレン(共)重合体と
は、シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む周
期律表第IV族の遷移金属化合物と必要により助触媒お
よび有機アルミニウム化合物および/または担体とを含
む触媒の存在下にエチレンまたはエチレンと炭素数3〜
20のα−オレフィンとを重合または共重合させること
により得られる。また、上記触媒に予めエチレンおよび
/または前記α−オレフィンを予備重合させて得られる
ものを触媒に供してもよい。
【0011】上記α−オレフィンとしては、炭素数3〜
20、好ましくは3〜12のものであり、具体的にはプ
ロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキ
セン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1、
などが挙げられる。また、これらのα−オレフィンの含
有量は、通常30モル%以下、好ましくは3〜20モル
%の範囲で選択されることが望ましい。
【0012】本発明の上記(B)エチレン(共)重合体
を製造する触媒である(イ)シクロペンタジエニル骨格
を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合
物のシクロペンタジエニル骨格とは、シクロペンタジエ
ニル基、置換シクロペンタジエニル基等である。置換シ
クロペンタジエニル基としては、炭素数3〜10の炭化
水素基、シリル基、シリル置換アルキル基、シリル置換
アリール基、シアノ基、シアノアルキル基、シアノアリ
ール基、ハロゲン基、ハロアルキル基、ハロシリル基等
から選ばれた少なくとも1種の置換基を有する置換シク
ロペンタジエニル基等である。該置換シクロペンタジエ
ニル基の置換基は2個以上有していてもよく、また係る
置換基同志が互いに結合して環を形成してもよい。
【0013】上記炭素数1〜10の炭化水素基として
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基等が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル
基、デシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シク
ロアルキル基等のシクロアルキル基;フェニル基、トリ
ル基等のアリール基;ベンジル基、ネオフイル基等のア
ラルキル基等が例示される。これらの中でもアルキル基
が好ましい。
【0014】置換シクロペンタジエニル基の好適なもの
としては、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシク
ロペンタジエニル基、n−ヘキシルシクロペンタジエニ
ル基、1,3−ジメチルシクロペンタジエニル基、1,
3−n−ブチルメチルシクロペンタジエニル基、1,3
−n−プロピルメチルエチルシクロベンタジエニル基な
どが具体的に挙げられる。本発明の置換シクロペンタジ
エニル基としては、これらの中でも炭素数3以上のアル
キル基が置換したシクロペンタジエニル基が好ましく、
特に1,3−置換シクロペンタジエニル基が好ましい。
【0015】置換基同志すなわち炭化水素同志が互いに
結合して1または2以上の環を形成する場合の置換シク
ロペンタジエニル基としては、インデニル基、炭素数1
〜8の炭化水素基(アルキル基等)等の置換基により置
換された置換インデニル基、ナフチル基、炭素数1〜8
の炭化水素基(アルキル基等)等の置換基により置換さ
れた置換ナフチル基、炭素数1〜8の炭化水素基(アル
キル基等)等の置換基により置換された置換フルオレニ
ル基等が好適なものとして挙げられる。
【0016】シクロペンタジエニル骨格を有する配位子
を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物の遷移金属と
しては、ジルコニウム、チタン、ハフニウム等が挙げら
れ、特にジルコニウムが好ましい。該遷移金属化合物
は、シクロペンタジエニル骨格を有する配位子としては
通常1〜3個を有し、また2個以上有する場合は架橋基
により互いに結合していてもよい。なお、係る架橋基と
しては炭素数1〜4のアルキレン基、アルキルシランジ
イル基、シランジイル基などが挙げられる。周期律表第
IV族の遷移金属化合物においてシクロペンタジエニル
骨格を有する配位子以外の配位子としては、代表的なも
のとして、水素、炭素数1〜20の炭化水素基(アルキ
ル基、アルケニル基、アリール基、アルキルアリール
基、アラルキル基、ポリエニル基等)、ハロゲン、メタ
アルキル基、メタアリール基などが挙げられる。
【0017】上記シクロペンタジエニル骨格を有する配
位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物の具体例
としては以下のものがある。すなわちモノアルキルメタ
ロセンとして、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウ
ムメチルクロライド、ビス(シクロペンタジエニル)チ
タニウムフェニルクロライド、ビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムメチルクロライド、ビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムフェニルクロライドなどが
ある。ジアルキルメタロセンとしてビス(シクロペンタ
ジエニル)チタニウムジメチル、ビス(シクロペンタジ
エニル)チタニウムジフェニル、ビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジメチル、ビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジフェニル、ビス(シクロペンタ
ジエニル)ハフニウムジメチル、ビス(シクロペンタジ
エニル)ハフニウムジフェニルなどがある。トリアルキ
ルメタロセンとしてはシクロペンタジエニルチタニウム
トリメチル、シクロペンタジエニルジルコニウムトリフ
ェニル、シクロペンタジエニルジルコニウムトリネオペ
ンチル、シクロペンタジエニルジルコニウムトリメチ
ル、シクロペンタジエニルハフニウムトリフェニル、シ
クロペンタジエニルハフニウムトリネオペンチル、シク
ロペンタジエニルハフニウムトリメチルなどがある。ま
た、モノシクロペンタジエニルチタノセンであるペンタ
メチルシクロペンタジエニルチタニウムトリクロライ
ド、ペンタエチルシクロペンタジエニルチタニウムトリ
クロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニ
ル)チタニウムジフェニルなどが挙げられる。
【0018】置換ビス(シクロペンタジエニル)チタニ
ウム化合物としては、ビス(インデニル)チタニウムジ
フェニルまたはジクロライド、ビス(メチルシクロペン
タジエニル)チタニウムジフェニルまたはハライド;ジ
アルキル、トリアルキル、テトラアルキルまたはペンタ
アルキルシクロペンタジエニルチタニウム化合物として
は、ビス(1,2−ジメチルシクロペンタジエニル)チ
タニウムジフェニルまたはジクロライド、ビス(1,2
−ジエチルシクロペンタジエニル)チタニウムジフェニ
ルまたはジクロライドまたは他のジハライド錯体;シリ
コン、アミンまたは炭素連結シクロペンタジエン錯体と
してはジメチルシリルジシクロペンタジエニルチタニウ
ムジフェニルまたはジクロライド、メチレンジシクロペ
ンタジエニルチタニウムジフェニルまたはジクロライ
ド、他のジハライド錯体が挙げられる。
【0019】ジルコノセン化合物としては、ペンタメチ
ルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、
ペンタエチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリク
ロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジフェニル;アルキル置換シクロペンタジ
エンとしては、ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジメチル、ビス(メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、ビス(n−ブチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジメチル、それらのハロア
ルキルまたはジハライド錯体;ジアルキル、トリアルキ
ル、テトラアルキルまたはペンタアルキルシクロペンタ
ジエンとしてはビス(ペンタメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、ビス(1,2−ジメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、およびそ
れらのジハライド錯体;シリコン、炭素連結シクロペン
タジエン錯体としては、ジメチルシリルジシクロペンタ
ジエニルジルコニウムジメチルまたはジハライド、メチ
レンジシクロペンタジエニルジルコニウムジメチルまた
はジハライド、メチレンジシクロペンタジエニルジルコ
ニウムジメチルまたはジハライドなどが挙げられる。
【0020】本発明の他の周期律表第IV族の遷移金属
化合物の例として、下記一般式で示されるシクロペンタ
ジエニル骨格を有する配位子とそれ以外の配位子および
遷移金属原子が環を形成するものも挙げられる。
【0021】
【化1】
【0022】式中、Cpは前記シクロペンタジエニル骨
格を有する配位子、Xは水素、ハロゲン、炭素数1〜2
0のアルキル基、アリールシリル基、アリールオキシ
基、アルコキシ基、アミド基、シリルオキシ基等を表
し、Yは−O−、−S−、−NR−、−PR−またはO
R、SR、NR、PRからなる群から選ばれる2価
中性リガンド、ZはSiR、CR、SiRSiR
、CRCR、CR=CR、SiRCR、BR
、BRからなる群から選ばれる2価基を示す。ただ
し、Rは水素または炭素数1〜20のアルキル基、アリ
ール基、シリル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化
アリール基、またはY、ZまたはYとZの双方からの2
個またはそれ以上のR基は縮合環系を形成するものであ
る。Mは周期律表第IV族の遷移金属原子を表す。
【0023】式1で表される他の周期律表第IV族の遷
移金属化合物の例としては、(t−ブチルアミド)(テ
トラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタンジ
イルジルコニウムジクロライド、(t−ブチルアミド)
(テトラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタ
ンジイルチタンジクロライド、(メチルアミド)(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタンジイ
ルジルコニウムジクロライド、(メチルアミド)(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタンジイ
ルチタンジクロライド、(エチルアミド)(テトラメチ
ルシクロペンタジエニル)メチレンチタンジクロライ
ド、(t−ブチルアミド)ジメチル(テトラメチルシク
ロペンタジエニル)シランチタンジクロライド、(t−
ブチルアミド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジ
エニル)シランジルコニウムジベンジル、(ベンジルア
ミド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニル)
シランチタンジクロライド、(フェニルホスフイド)ジ
メチル(テトラメチルシクロペンタジエニル)シランチ
タンジクロライドなどが挙げられる。
【0024】本発明の助触媒としては、前記周期律表第
IV族の遷移金属化合物を重合触媒として有効になしう
る、または触媒的に活性化された状態のイオン性電荷を
均衡させうるものをいい、具体的な助触媒としては、有
機アルミニウムオキシ化合物のベンゼン可溶のアルミノ
キサンやベンゼン不溶の有機アルミニウムオキシ化合
物、ホウ素化合物、酸化ランタンなどのランタノイド
塩、酸化スズ等が挙げられる。これらの中でもアルミノ
キサンが最も好ましい。
【0025】上記触媒は無機化合物または有機化合物の
担体に担持して使用されてもよい。該担体としては無機
化合物または有機化合物の多孔質酸化物が好ましく、具
体的にはSiO、Al、MgO、ZrO、T
iO、B、CaO、ZnO、BaO、ThO
等またはこれらの混合物が挙げられ、SiO−Al
、SiO−V、SiO−TiO、Si
−V、SiO−MgO、SiO−Cr
等が挙げられる。これらの中でもSiOおよびA
からなる群から選択された少なくとも1種の成
分を主成分とするものが好ましい。また、有機化合物と
しては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれも使用で
き、具体的には、粒子状のポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリ塩化ニル、ポリ(メタ)アクリル
酸メチル、ポリスチレン、ポリノルボルネン、各種天然
高分子およびこれらの混合物等が挙げられる。
【0026】本発明の有機アルミニウム化合物として、
トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウ
ム等のトリアルキルアルミニウム;ジアルキルアルミニ
ウムハライド;アルキルアルミニウムセスキハライド;
アルキルアルミニウムジハライド;アルキルアルミニウ
ムハイドライド、有機アルミニウムアルコキサイド等が
挙げられる。
【0027】本発明の(B)エチレン(共)重合体の製
造方法は、前記触媒の存在下、実質的に溶媒の存在しな
い気相重合法、スラリー重合法、溶液重合法等で製造さ
れ、実質的に酸素、水等を断った状態で、ブタン、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素等に
例示される不活性炭化水素溶媒の存在下で製造される。
重合条件は特に限定されないが、重合温度は通常15〜
350℃、好ましくは20〜200℃、さらに好ましく
は50〜110℃であり、重合圧力は低中圧法の場合通
常常圧〜70kg/cmG、好ましくは常圧〜20k
g/cmGであり、高圧法の場合通常1500kg/
cmG以下が望ましい。重合時間は低中圧法の場合通
常3分〜10時間、好ましくは5分〜5時間程度が望ま
しい。高圧法の場合、通常1分〜30分、好ましくは2
分〜20分程度が望ましい。また、重合は一段重合法は
もちろん、水素濃度、モノマー濃度、重合圧力、重合温
度、触媒等の重合条件が互いに異なる2段階以上の多段
重合法など特に限定されるものではない。
【0028】上記触媒で得られる本発明の特定の(B)
エチレン(共)重合体は、(ロ)密度が0.86〜0.
97g/cm、好ましくは0.89〜0.95g/c
の範囲である。密度が0.86g/cm未満では
剛性耐熱性が劣り、0.97g/cm以上では耐衝撃
性が十分でない。また、(B)エチレン(共)重合体の
(ハ)メルトフローレートは0.01〜50g/10
分、好ましくは0.03〜30g/10分の範囲であ
る。MFRが0.01g/10分未満では成形加工性が
劣り、50g/10分以上では強度が低下する。さら
に、(B)エチレン(共)重合体の(ニ)分子量分布パ
ラメーター(Mw/Mn)は1.8〜3.5好ましくは
2.0〜3.0さらに好ましくは2.2〜2.8の範囲
である。Mw/Mnが1.8未満では成形加工性が劣
り、3.5以上耐衝撃性が劣る。Mw/Mnが上記範囲
にあることにより、従来のエチレン系重合体(C)と比
較して、衝撃強度などの機械的強度が格段に優れるもの
である。 本発明の(B)エチレン(共)重合体の分子
量分布(Mw/Mn)の算出方法は、ゲルパーミエイシ
ョンクロマトグラフィー(GPC)により重量平均分子
量(Mw)と数平均分子量(Mn)を求め、この比Mw
/Mnを求めるものである。
【0029】本発明の(B)成分で用いられるエチレン
(共)重合体の(ホ)組成分布パラメーターCbが1.
2以下であり、好ましくは1.15以下、さらに好まし
くは1.1以下にあることが望ましい。1.2以上で
は、(B)成分のエチレン(共)重合体の機械的強度の
格段なる向上効果が望めない虞を生じる。
【0030】本発明の(B)成分で用いられるエチレン
(共)重合体の組成分布パラメーターの測定法は下記の
通りである。試料に耐熱安定剤を加え、ODCBに濃度
0.2重量%となるように135℃で加熱溶解する。溶
液を、けい藻土(セライト545)を充填したカラムに
移送し、0.1℃/minで25℃まで冷却し、試料を
セライト表面に沈着する。次に、ODCBを一定流量で
流しながら、カラム温度を5℃きざみに120℃まで段
階的に昇温し、試料を溶出させ試料を分別する。溶液を
メタノールで再沈後、ろ過、乾燥し、各溶出温度の試料
を得る。各試料の重量分率および分岐度(炭素数100
0個あたりの分岐数)を測定する。分岐度(測定値)は
13C−NMRにより求める。
【0031】30℃から90℃のフラクションについて
は次のような、分岐度の補正を行う。すなわち、溶出温
度に対して測定した分岐度をプロットし、相関関係を最
小自乗法で直線に近似し、検量線を作成する。この近似
の相関係数は十分大きい。この検量線により求めた値を
各フラクションの分岐度とする。溶出温度95℃以上で
は溶出温度と分岐度に必ずしも直線関係が成立しないの
でこの補正は行わない。
【0032】次ぎにそれぞれのフラクションの重量分率
を、溶出温度5℃当たりの分岐度bの変化量(b
−bi−1)で割って相対濃度cを求め、分岐度に
対して相対濃度をプロットし、組成分布曲線を得る。こ
の組成分布曲線を一定の幅で分割し、次式より組成分布
パラメーターCbを算出する。
【0033】
【数1】
【0034】ここでCとbはそれぞれj番目の区分
の相対濃度と分岐度である。組成分布パラメーターCb
は試料の組成が均一である場合に1となり、組成分布が
広がるに従って値が大きくなる。
【0035】ポリマーの組成分布を測定する方法は多く
の提案がなされている。例えば特開昭60−88016
では、試料を溶剤分別して得た各分別試料の分岐数に対
して、累積重量分率が特定の分布(対数正規分布)をす
ると仮定して数値処理を行い、重量平均分岐度(Cw)
と数平均分岐度(Cn)の比を求めている。この近似計
算は、試料の分岐数と累積重量分率が対数正規分布から
ずれると精度が下がり、市販のLLDPEについて測定
を行うと相関係数R2はかなり低く、値の精度は充分で
ない。また、このCw/Cnの測定法は、本発明のCb
のそれと異なるが、あえて数値の比較を行えば、Cw/
Cnの値は、Cbよりかなり大きくなる。
【0036】本発明の特定の(B)エチレン(共)重合
体は、触媒の活性点が均一であるため分子量分布と組成
分布が狭くなり、衝撃強度が優れるものとなる。また、
この分子構造の特性から密度の割には融点が低くなり、
低温度で熱融着が可能となる。これらの重合体は、従来
のチグラー型触媒やフイリップス型触媒(以下総称して
チーグラー型触媒という)で得られるこれら(C)成分
のエチレン・α−オレフィン共重合体とは性状が異なる
ものである。
【0037】本発明の組成物を形成するエチレン系重合
体(C)成分は、大別して2種類があり、その第1の成
分(C1)は、従来のイオン重合法によるチグラー型触
媒またはフイリップス触媒(以下総称してチグラー型触
媒という)で得られる密度0.86〜0.97g/cm
のエチレン重合体またはエチレン・α−オレフィン共
重合体であって、具体的には高密度ポリエチレン(HD
PE)、線状中密度ポリエチレン(MDPE)、線状低
密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレ
ン(VLDPE)等が挙げられる。
【0038】上記チグラー型触媒による高密度・線状中
・低密度ポリエチレン(HDPE、MDPE、LLDP
E)とは、密度が0.91〜0.97g/cm、好ま
しくは0.91〜0.96g/cmの範囲であり、M
FRが0.05〜20g/10min、好ましくは0.
1〜10g/10min、さらに好ましくは0.3〜1
0g/5minの範囲で選択される。Mw/Mnは特に
限定はないが、3.0〜13、好ましくは3.5〜8の
範囲であるのが一般的である。組成分布は特に限定はな
いが、1.5以上好ましくは2.0以上であるのが一般
的である。
【0039】また、上記チグラー型触媒による超低密度
ポリエチレン(VLDPE)とは、密度が0.86〜
0.91g/cm未満、好ましくは0.88〜0.9
05g/cm、MFRは0.01〜20g/10mi
n、好ましくは0.1〜10g/10minの範囲で選
択される。該超低密度ポリエチレン(VLDPE)は、
直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)とエチレン・
α−オレフィン共重合体ゴム(EPR、EPDM)との
中間の性状を示すポリエチレンを有しており、示差走査
熱量測定法(DSC)による最大ピーク温度(T)6
0℃以上、かつ沸騰n−ヘキサン不溶分10重量%以上
の性状を有する特定のエチレン・α−オレフィン共重合
体であり、少なくともチタンおよび/またはバナジウム
を含有する固体触媒成分と有機アルミニウム化合物とか
らなる触媒を用いて重合され、直鎖状低密度ポリエチレ
ンが示す高結晶部分とエチレン・α−オレフィン共重合
体ゴムが示す非晶部分とを合わせ持つ樹脂であって、前
者の特徴である機械的強度、耐熱性などと、後者の特徴
であるゴム状弾性、耐低温衝撃性などがバランスよく共
存している。
【0040】上記チーグラー型触媒によるエチレン・α
−オレフィン共重合体のα−オレフィンとしては、炭素
数3〜12、好ましくは3〜10の範囲であって、具体
的にはプロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセ
ン−1等を挙げることができる。これらα−オレフィン
の含有量は3〜40モル%の範囲で選択されることが好
ましい。
【0041】本発明のエチレン系重合体の第2の成分
(C2)は、高圧ラジカル重合による低密度ポリエチレ
ン(LDPE)、エチレン・ビニルエステル共重合体、
エチレン・α、β−不飽和カルボン酸またはその誘導体
との共重合体である。
【0042】上記低密度ポリエチレン(LDPE)は、
MFR(メルトフローレート)が0.05〜20g/1
0min、好ましくは0.1〜10g/10min、さ
らに好ましくは1.0〜10g/10minの範囲であ
る。この範囲内であれば組成物の溶融張力が適切な範囲
となりシート成形等がし易い。また密度は0.91〜
0.94g/cm、好ましくは0.912〜0.93
5g/cm、さらに好ましくは0.912〜0.93
0g/cmである。また、Mw/Mnは3.0〜1
2、好ましくは4.0〜8.0である。
【0043】本発明のエチレン・ビニルエステル共重合
体とは、高圧ラジカル重合法で製造されるエチレンを主
成分とするプロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、カプロン
酸ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステ
アリン酸ビニル、トリフルオル酢酸ビニルなどのビニル
エステル単量体との共重合体である。これらの中でも特
に好ましいものとしては、酢酸ビニルを挙げることがで
きる。すなわち、エチレン50〜99.5重量%、ビニ
ルエステル0.5〜50重量%、他の共重合可能な不飽
和単量体0〜49.5重量%からなる共重合体が好まし
い。特にビニルエステル含有量は3〜20重量%、好ま
しくは5〜15重量%の範囲である。これら共重合体の
MFRは、0.1〜20g/10min、好ましくは
0.3〜10g/minである。
【0044】本発明のエチレンとα、β−不飽和カルボ
ン酸もしくはその誘導体との共重合体の代表的な共重合
体としては、エチレン・(メタ)アクリル酸またはその
アルキルエステル共重合体が挙げられ、これらのコモノ
マーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタ
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プ
ロピル、アクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソプ
ロピル、アクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸−n−
ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シク
ロヘキシル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ラウリ
ル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル、
アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル等を挙
げることができる。この中でも特に好ましいものとして
(メタ)アクリル酸のメチル、エチル等のアルキルエス
テルを挙げることができる。特に(メタ)アクリル酸エ
ステル含有量は3〜20重量%、好ましくは5〜15重
量%の範囲である。これら共重合体のMFRは、0.1
〜20g/10min、好ましくは0.3〜10g/m
inである。
【0045】本発明のシートは、上記(A)プロピレン
系重合体が95〜50重量%、好ましくは93〜60重
量%、さらに好ましくは87〜65重量%であり、
(B)エチレン(共)重合体が5〜50重量%、好まし
くは7〜40重量%、さらに好ましくは13〜35重量
%を含む樹脂組成物からなり、(C)他のエチレン系重
合体は45重量%まで、好ましくは35重量%まで、さ
らに好ましくは30重量%までを配合することができ
る。該(B)成分のエチレン(共)重合体が5重量%以
下であると、プロピレン系重合体の改質効果が認められ
ず、衝撃強度などの機械的特性やヘイズなどの光学特性
の増大が期待できない。また、(B)成分が50重量%
以上であると、プロピレン系重合体の特性が薄れ、剛性
などの低下があり、シートの用途には不向きになる。ま
た、(C)が45重量%以上だと、プロピレン系重合体
の特性が薄れ、剛性などの低下があり、シートの用途に
は不向きになる。
【0046】本発明のシートの透明性、剛性等の向上の
ために造核剤(D)を配合することが望ましい。該
(D)造核剤としては、ソルビトール化合物、カルボン
酸の金属塩、芳香族リン酸エステル系化合物、無機化合
物のシリカ、タルクなどが挙げられる。
【0047】ソルビトール化合物としては例えばジベン
ジリデンソルビトール、1,3,2,4−ジ−(メチル
ベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−(エチ
ルベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−(メ
トキシベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−
(エトキシベンジリデン)ソルビトールなどを挙げられ
る。
【0048】カルボン酸の金属塩としては例えばアジピ
ン酸ナトリウム、アジピン酸カリウム、アジピン酸アル
ミニウム、セバシン酸ナトリウム、セバシン酸カリウ
ム、セバシン酸アルミニウム、安息香酸ナトリウム、安
息香酸アルミニウム、ジ−パラ−t−ブチル安息香酸ア
ルミニウム、ジ−パラ−t−ブチル安息香酸チタン、ジ
−パラ−t−ブチル安息香酸クロム、ヒドロキシ−ジ−
t−ブチル安息香酸アルミニウムなどを挙げることがで
きる。
【0049】芳香族リン酸エステル系化合物としては具
体的には以下の式2〜8の一般式で表される構造を有す
るものである。
【0050】
【化2】
【0051】(式中、R、Rは水素原子あるいは炭
素数1〜9のアルキル基を示し、Mは周期律表第I族
の金属原子を示す。)
【0052】
【化3】
【0053】(式中、R、Rは水素原子または炭素
数1〜9のアルキル基を示しRは水素原子あるいは炭
素数1〜4のアルキル基を示す。また、Mは周期律表
第I族、第II族、第III族の金属原子を示し、aは
の原子価を示す。)
【0054】
【化4】
【0055】(式中、Rは水素原子または炭素原子数
1〜4のアルキル基を示し、R、Rはそれぞれ水素
原子あるいは炭素数1〜12のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基またはアラルキル基を示す。)
【0056】
【化5】
【0057】
【化6】
【0058】(式中、Xは直接結合、アルキレン基また
はアルキリデン基を示し、R、R10、R
1112、R13はそれぞれ水素原子あるいは炭素数
1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基
またはアラルキル基を示す。またAはアンモニウムイオ
ンまたは有機アンモニウムイオンを示し、mおよびnは
それぞれ1〜6を示す。)
【0059】
【化7】
【0060】(式中、R14はそれぞれ水素原子あるい
は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R15、R16
水素原子あるいは炭素数1〜12のアルキル基を示し、
は周期律表第III族、第IV族の金属原子を示
し、YはMが周期律表第III族の時−OH基を、M
が周期律表第IV族の時=OH基および−(OH)
基を示す。)
【0061】
【化8】
【0062】(式中、R17はそれぞれ水素原子あるい
は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R18、R19
水素原子あるいは炭素数1〜12のアルキル基、シクロ
アルキル基、アリール基、アラルキル基を示し、Zは−
OH基あるいは−ONH 基を示す。)
【0063】上記式化2〜化8で表される芳香族リン酸
エステル系化合物の市販されているものの代表例として
は、旭電化工業(株)の商品名MARK NA−10、
MARK NA−11、MARK NA−21などが挙
げられ、これらは単独あるいは2種類以上混合して用い
られる。
【0064】本発明においては上記のソルビトール化合
物、カルボン酸の金属塩、芳香族リン酸エステル系化合
物、無機化合物が用いられるが、中でも芳香族リン酸エ
ステル系化合物が臭気も少なく最も好ましく用いられ
る。
【0065】これら造核剤の添加量は、樹脂混合物10
0重量部に対して0.01〜2重量部、好ましくは0.
03〜1重量部である。0.01重量部未満では透明性
の改良が十分でなく、2重量部を超えると添加量を増や
した割に効果が変わらず不経済であるのみならず臭いが
強くなるなどの弊害が生じる。
【0066】本発明におけるポリプロピレン系樹脂シー
トとは、特に限定はしないが、例えば熱成形などの2次
加工して食品用カップ、蓋、トレー、ブリスターパック
等の容器、あるいは、クリアーファイル、ホールーダー
等の文具用途、菓子、人形などのクリヤーケース等の折
り曲げ加工品、あるいは医薬、錠剤などのPTP(プレ
ススルーパック)容器、さらには産業資材用等に広く使
われている、0.05〜5mm好ましくは0.1〜3m
mさらに好ましくは0.2〜2mmの厚さである。
【0067】本発明においては、発明の特性を本質的に
損なわない範囲において、必要に応じて酸化防止剤は勿
論のこと滑剤、帯電防止剤、防曇剤、顔料、紫外線吸収
剤、分散剤などの公知の添加剤を添加することができ
る。
【0068】
【実施例および比較例】次に実施例、比較例により本発
明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらによって限
定されるものではない。(A)、(B)、(C)および
(D)成分として次のものを使用した。
【0069】(A)成分:<プロピレン系重合体> A1:チーグラー触媒によるプロピレン−エチレンラン
ダム共重合体 (MFR=1.5g/10分、商品名:日石ポリプロE
420G日本石油化学(株)製) A2:チーグラー触媒によるプロピレン単独重合体 (MFR=1.8g/10分、商品名:日石ポリプロE
120G日本石油化学(株)製) A3:チーグラー触媒によるプロピレン−エチレンブロ
ック共重合体 (MFR=0.5g/10分、商品名:日石ポリプロE
610G日本石油化学(株)製) (B)成分:<エチレン(共)重合体> (B1)エチレン・ブテン−1共重合体の重合 攪拌機を付した容量3Lのステンレス製オートクレーブ
を窒素置換し1.5Lの精製トルエンを入れた。次い
で、ブテン−1を10g添加し、更にビス(n−ブチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド(Z
rとして0.02mモル)メチルアルモキサン[MA
O](MAO/Zr=500[モル比]の混合溶液を加
えた後、80℃に昇温した。次ぎにエチレンを供給し
て、連続的に重合しつつ圧力を一定圧に維持して重合を
行った。得られたエチレン・ブテン−1共重合体(B1
−1)の物性は以下の通りであった。 MFR :1.9g/10分 密度 :0.9238g/cm 融点 :116℃ 分子量分布(Mw/Mn):2.1 組成分布 :1.03 同様にして、MFR、密度、分子量分布、組成分布の異
なるエチレン共重合体B1−2を得た。各物性は表1に
記載する。
【0070】(B2)エチレン・オクテン−1共重合体
の重合 攪拌機を付した容量3Lのステンレス製オートクレーブ
を窒素置換し1.5Lの精製トルエンを入れた。次い
で、オクテン−1を150ml添加し140℃まで加熱
した。次ぎにエチレンを30kg/cmGに張り込
み、ついでトルエンに溶解した(tert−ブチルアミ
ド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニル)シ
ランジルコニウムジクロライド(Zrとして0.02m
モル)メチルアルモキサン[MAO](MAO/Zr=
500[モル比]の混合溶液を加えた後、80℃に昇温
した。次ぎにエチレンを供給して、連続的に重合しつつ
圧力を一定圧に維持して重合を行った。得られたエチレ
ン・ブテン−1共重合体(B2)の物性は以下の通りで
あった。 MFR :2.1g/10分 密度 :0.9258g/cm 融点 :109℃ 分子量分布(Mw/Mn):2.5 組成分布 :1.08
【0071】(C)成分:<他のエチレン系重合体> C1−1:チーグラー触媒による線状低密度ポリエチレ
ン (密度=0.925g/cm、MFR=0.9g/1
0分、商品名:日石リニレックスBF2380 日本石
油化学(株)製) C1−2:超低密度ポリエチレン (密度=0.900g/cm、MFR=0.5g/1
0分、商品名:日石ソフトレックスD9005 日本石
油化学(株)製) C2−1:高圧ラジカル重合による低密度ポリエチレン (密度=0.922g/cm、MFR=0.25g/
10分、商品名:日石レクスロンF102 日本石油化
学(株)製)
【0072】(D)成分:<造核剤> 芳香族リン酸エステル化合物 D1:旭電化(株) MARK NA−11 D2:旭電化(株) MARK NA−10 D3:旭電化(株) MARK NA−21 ソルビトール系化合物 D4:新日本理化(株) ゲルオールMD カルボン酸金属塩 D5:シェル化学(株) A1−PTBBA 無機化合物 D6:タルク 林化成(株) ミクロホワイト 500
0S(平均粒径2μm)
【0073】樹脂特性およびシート性能は次の試験法に
より評価した。 密度 :JIS K6760に準拠 MFR:ポリプロピレン系重合体JIS K6758、
エチレン系重合体JIS K6760に準拠 Mw/Mn:GPCウォータース150型 溶媒ODC
B135℃ 曲げこわさ:JIS K7106に準拠 デュポン衝撃:厚さ1mm直径50mm試験片、東洋精
機(株)製デユポン衝撃試験機 アイゾット衝撃:JIS K6758に準拠 ヘイズ:JIS K7105の規定による直読ヘイズメ
ーター(スガ試験機(株)製HGH−2DP型)
【0074】〔実施例1〜14、比較例1〜7〕前記記
載の(A)、(B)、(C)および(D)成分を表1〜
表3記載の配合量で汎用の攪拌機で混合し各組成物を作
った。各組成物を下記条件でシート成形した。 <シート成形> 押出機:50mmスクリュー、Tダイ幅:500mm、リップ:0.5mm 樹脂温度:230℃ スピード:2.5m/分 冷却:ポリッシング法 シート仕様:幅430mm、 厚み0.4mm(全ヘイズ測定用) 0.1mm(デュポン衝撃、曲げこわさ測定用) <熱プレスシート成形>230℃ 厚み6.0mm(アイゾット衝撃測定用) 各シートを前記評価方法で性能を測定した。その結果を
表1〜表3に記載する。
【0075】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン系樹脂シートは
下記のような特徴がある。従来のポリプロピレン系樹脂
シートに比較して衝撃強度などの機械的強度が格段に大
きく、かつポリプロピレン単独重合体あるいはプロピレ
ン・エチレンランダム共重合体からなるシートは光学特
性に優れ透明度に優れるシートである。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/521 KFM C08K 5/521 KFM C08L 23/04 LCN C08L 23/04 LCN // C08F 10/02 MJG C08F 10/02 MJG

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)プロピレン系重合体95〜50重
    量%、 (B)(イ)シクロペンタジエニル骨格を有する配位子
    を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物を必須成分と
    して含む触媒の存在下にエチレンまたはエチレンと炭素
    数3〜20のα−オレフィンとを(共)重合させること
    により得られる、(ロ)密度0.86〜0.97g/c
    、(ハ)メルトフローレート0.01〜50g/1
    0分、(ニ)分子量分布パラメーターMw/Mnが、
    1.8〜3.5の範囲であり、(ホ)組成分布パラメー
    ターCbが1.2以下であるエチレン(共)重合体5〜
    50重量%を含む樹脂組成物からなるポリプロピレン系
    樹脂シート。
  2. 【請求項2】 前記(A)プロピレン系重合体95〜5
    0重量%と(B)エチレン(共)重合体5〜50重量%
    以外にさらに(C)他のエチレン系重合体45重量%ま
    で(ただし、A+B+C合計100重量%)を含む樹脂
    組成物からなることを特徴とする請求項1に記載のポリ
    プロピレン系樹脂シート。
  3. 【請求項3】 前記樹脂成分(A)、(B)および
    (C)100重量部に対し、(D)造核剤0.01〜2
    重量部を配合したことを特徴とする請求項1または2に
    記載のポリプロピレン系樹脂シート。
  4. 【請求項4】 前記(A)プロピレン系重合体が、プロ
    ピレン単独重合体、プロピレン−エチレンランダム共重
    合体、またはそれらの混合物であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載のポリプロピレン系樹
    脂シート。
  5. 【請求項5】 前記(A)プロピレン系重合体が、プロ
    ピレン−エチレンブロック共重合体であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリプロピレ
    ン系樹脂シート。
  6. 【請求項6】 前記他のエチレン系重合体(C)が、下
    記のエチレン(共)重合体から選択された少なくとも1
    種であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    に記載のポリプロピレン系樹脂シート。 (C1)チーグラー型触媒による密度0.86〜0.9
    7g/cmのエチレン単独重合体またはエチレン・α
    −オレフィン共重合体 (C2)高圧ラジカル重合による低密度ポリエチレン、
    エチレン・ビニルエステル共重合体またはエチレンと
    α、β−不飽和カルボン酸もしくはその誘導体との共重
    合体
  7. 【請求項7】 前記(D)造核剤が、タルク、有機カル
    ボン酸およびその金属塩、有機リン酸金属塩ならびにソ
    ルビトール系化合物の中から選択された少なくとも1種
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載のポリプロピレン系樹脂シート。
JP15506895A 1995-05-19 1995-05-19 ポリプロピレン系樹脂シート Expired - Fee Related JP3506538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15506895A JP3506538B2 (ja) 1995-05-19 1995-05-19 ポリプロピレン系樹脂シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15506895A JP3506538B2 (ja) 1995-05-19 1995-05-19 ポリプロピレン系樹脂シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08311271A true JPH08311271A (ja) 1996-11-26
JP3506538B2 JP3506538B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=15597969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15506895A Expired - Fee Related JP3506538B2 (ja) 1995-05-19 1995-05-19 ポリプロピレン系樹脂シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3506538B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001515114A (ja) * 1997-08-15 2001-09-18 ザ ダウ ケミカル カンパニー 実質的に線状の均一なオレフィン重合体組成物から製造されるフィルム
JP2002348421A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Chisso Corp ポリプロピレン系樹脂組成物及び透明シート
JP2005097358A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Showa Denko Plastic Products Co Ltd ポリプロピレン系成形体及び容器
US6953828B2 (en) 2001-10-15 2005-10-11 Exxonmobil Chemical Patents, Inc. Polymeric membrane compositions
JP2006083218A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Mitsui Chemicals Inc プロピレン系樹脂組成物並びにその組成物からなるブロー成形体
JP2008012833A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Idemitsu Unitech Co Ltd 多層フィルムおよび包装袋
JP2008120921A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Sumitomo Chemical Co Ltd ポリプロピレン系樹脂組成物ならびに、それからなるシートおよび容器
WO2008072792A1 (ja) * 2006-12-15 2008-06-19 Sumitomo Chemical Company, Limited ポリプロピレン系樹脂組成物
JP2008255319A (ja) * 2007-03-12 2008-10-23 Japan Polypropylene Corp プロピレン樹脂組成物およびその成形品
JP2009513803A (ja) * 2005-10-31 2009-04-02 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド プロピレンをベースとするエラストマー組成物
JP2015196728A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 株式会社積水技研 シート成形品
JP2017193646A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 株式会社Adeka 熱可塑性樹脂組成物およびそれを用いた成形体
JP2017197603A (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 日本ポリプロ株式会社 ポリプロピレン系樹脂組成物を用いた射出成形体

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001515114A (ja) * 1997-08-15 2001-09-18 ザ ダウ ケミカル カンパニー 実質的に線状の均一なオレフィン重合体組成物から製造されるフィルム
JP2002348421A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Chisso Corp ポリプロピレン系樹脂組成物及び透明シート
US6953828B2 (en) 2001-10-15 2005-10-11 Exxonmobil Chemical Patents, Inc. Polymeric membrane compositions
JP2005097358A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Showa Denko Plastic Products Co Ltd ポリプロピレン系成形体及び容器
JP2006083218A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Mitsui Chemicals Inc プロピレン系樹脂組成物並びにその組成物からなるブロー成形体
JP2009513803A (ja) * 2005-10-31 2009-04-02 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド プロピレンをベースとするエラストマー組成物
JP2008012833A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Idemitsu Unitech Co Ltd 多層フィルムおよび包装袋
JP2008120921A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Sumitomo Chemical Co Ltd ポリプロピレン系樹脂組成物ならびに、それからなるシートおよび容器
WO2008072792A1 (ja) * 2006-12-15 2008-06-19 Sumitomo Chemical Company, Limited ポリプロピレン系樹脂組成物
US8119738B2 (en) 2006-12-15 2012-02-21 Sumitomo Chemical Company, Limited Polypropylene resin composition
JP2008255319A (ja) * 2007-03-12 2008-10-23 Japan Polypropylene Corp プロピレン樹脂組成物およびその成形品
JP2015196728A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 株式会社積水技研 シート成形品
JP2017193646A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 株式会社Adeka 熱可塑性樹脂組成物およびそれを用いた成形体
JP2017197603A (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 日本ポリプロ株式会社 ポリプロピレン系樹脂組成物を用いた射出成形体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3506538B2 (ja) 2004-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100301978B1 (ko) 에틸렌공중합법
JP3506538B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂シート
JP4199551B2 (ja) ポリエチレン樹脂組成物
JPH09278953A (ja) 押出ラミネート成形用樹脂組成物
JP3592816B2 (ja) 接着性樹脂組成物およびその積層体
JP3686737B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂組成物およびそれを用いた積層体
JP3872140B2 (ja) 帯電防止性に優れた包装材
JP3872141B2 (ja) バリヤー性包装材
JP3506539B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物およびその組成物を用いた容器
JP3547533B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂シート
JP3872142B2 (ja) 液体用包装材
JP3599862B2 (ja) ポリエチレン系樹脂組成物およびそれを用いたフィルム
JP3493080B2 (ja) 耐寒性シートパレット
JPH09249774A (ja) 農業用フィルム
JP3710562B2 (ja) ラップフィルム
JPH09176400A (ja) 充填剤含有エチレン・α−オレフィン共重合体組成物およびその組成物を用いた成形品
JP3699513B2 (ja) ストレッチフィルム
JPH0940818A (ja) エチレン・α−オレフィン共重合体組成物
JP4114965B2 (ja) ブロー成形用樹脂組成物よりなる医療用容器
JP4226393B2 (ja) シートパレット
JP4031840B2 (ja) 積層体および容器
JP3576289B2 (ja) ポリエチレン組成物
JP3624026B2 (ja) 耐寒性シートパレット
JP3689157B2 (ja) ストレッチフィルム
JPH1077370A (ja) ポリエチレン組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031216

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees