JPH08311191A - 電子写真感光体バインダー用コポリカーボネート重合体 およびその製造方法 - Google Patents
電子写真感光体バインダー用コポリカーボネート重合体 およびその製造方法Info
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- JPH08311191A JPH08311191A JP12271195A JP12271195A JPH08311191A JP H08311191 A JPH08311191 A JP H08311191A JP 12271195 A JP12271195 A JP 12271195A JP 12271195 A JP12271195 A JP 12271195A JP H08311191 A JPH08311191 A JP H08311191A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子写真感光体バインダー用コポリカーボネ
ートを提供することにある。 【構成】 下記一般式(A)および一般式(B)で表さ
れる構造単位を有し、一般式(A)の構造単位が全構造
中5〜60 mol %であり、かつ極限粘度 [η]が0.3
0〜2.00 dl/g であるコポリカーボネート重合体。 【化1】 【化2】
ートを提供することにある。 【構成】 下記一般式(A)および一般式(B)で表さ
れる構造単位を有し、一般式(A)の構造単位が全構造
中5〜60 mol %であり、かつ極限粘度 [η]が0.3
0〜2.00 dl/g であるコポリカーボネート重合体。 【化1】 【化2】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体バイン
ダー用ポリカーボネート重合体に係わり、更に詳細には
特定のビスフェノール類より誘導された構造を有し、溶
液特性、機械的特性、耐光性、電子写真特性等に優れた
電子写真感光体バインダー用コポリカーボネート重合体
に関する。
ダー用ポリカーボネート重合体に係わり、更に詳細には
特定のビスフェノール類より誘導された構造を有し、溶
液特性、機械的特性、耐光性、電子写真特性等に優れた
電子写真感光体バインダー用コポリカーボネート重合体
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、電子写真技術は、その高速性、高
画質である事等により、複写機、レーザープリンター、
ファクシミリ等に広く応用されている。この電子写真技
術における電子写真感光体としては、従来は、セレン、
セレン/テルル合金、セレン/砒素合金、硫化カドミウ
ム等の無機系光導電性物質が主に用いられてきた。しか
し、毒性、安全性、価格、生産性、等の点から、最近で
は、有機系光導電性物質を使用した電子写真感光体が開
発されている。この、有機系光導電性物質が低分子物質
の場合、バインダー樹脂と混合して塗膜を形成すること
が通常行われている。
画質である事等により、複写機、レーザープリンター、
ファクシミリ等に広く応用されている。この電子写真技
術における電子写真感光体としては、従来は、セレン、
セレン/テルル合金、セレン/砒素合金、硫化カドミウ
ム等の無機系光導電性物質が主に用いられてきた。しか
し、毒性、安全性、価格、生産性、等の点から、最近で
は、有機系光導電性物質を使用した電子写真感光体が開
発されている。この、有機系光導電性物質が低分子物質
の場合、バインダー樹脂と混合して塗膜を形成すること
が通常行われている。
【0003】バインダー樹脂としてはポリメチルメタク
リレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニル重
合体、及びその共重合体、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリスルフォン、フェノキシ樹脂、エポキシ樹
脂、シリコーン樹脂等の各種の熱可塑性樹脂や熱硬化性
樹脂が用いられてきている。
リレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニル重
合体、及びその共重合体、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリスルフォン、フェノキシ樹脂、エポキシ樹
脂、シリコーン樹脂等の各種の熱可塑性樹脂や熱硬化性
樹脂が用いられてきている。
【0004】これら各種樹脂のうち、比較的優れた特性
を有しているポリカーボネート樹脂が、良く利用されて
おり、バインダー樹脂として種々のポリカーボネート樹
脂を用いることが報告されている。例えば特開昭60−
172044号にはビスフェノールZからのポリカーボ
ネート樹脂が、特開昭63−170647号にはビスフ
ェノールAからのポリカーボネート樹脂が、特開昭63
−148263号にはジメチルビスフェノールAからの
ポリカーボネート樹脂が、また特開平4−44048号
にはビスフェノールAPからのポリカーボネート樹脂
が、それぞれバインダー樹脂として使用することが開示
されている。中でもビスフェノールA型ポリカーボネー
トは安価であることから、またビスフェノールZ型ポリ
カーボネートは溶媒に対する溶解性が良好であることか
らバインダー樹脂として多く使用されている。
を有しているポリカーボネート樹脂が、良く利用されて
おり、バインダー樹脂として種々のポリカーボネート樹
脂を用いることが報告されている。例えば特開昭60−
172044号にはビスフェノールZからのポリカーボ
ネート樹脂が、特開昭63−170647号にはビスフ
ェノールAからのポリカーボネート樹脂が、特開昭63
−148263号にはジメチルビスフェノールAからの
ポリカーボネート樹脂が、また特開平4−44048号
にはビスフェノールAPからのポリカーボネート樹脂
が、それぞれバインダー樹脂として使用することが開示
されている。中でもビスフェノールA型ポリカーボネー
トは安価であることから、またビスフェノールZ型ポリ
カーボネートは溶媒に対する溶解性が良好であることか
らバインダー樹脂として多く使用されている。
【0005】これらの公知有機系光導電性物質(OP
C)と各種バインダー樹脂とを使用する電子写真感光体
(OPC感光体)においては、感度等の点では無機系光
導電性物質を使用した電子写真感光体に匹敵するものが
得られている。
C)と各種バインダー樹脂とを使用する電子写真感光体
(OPC感光体)においては、感度等の点では無機系光
導電性物質を使用した電子写真感光体に匹敵するものが
得られている。
【0006】これらOPC感光体は、キャスト製膜法等
により容易に薄膜とすることができ、大量生産が可能で
あり、価格も比較的安価である。OPC感光体はこのよ
うに優れた面がある反面、従来のポリカーボネートを主
体とするバインダー樹脂では耐摩耗性や長期耐久性など
がかならずしも十分でない場合があり、バインダー樹脂
としての改善が望まれている。
により容易に薄膜とすることができ、大量生産が可能で
あり、価格も比較的安価である。OPC感光体はこのよ
うに優れた面がある反面、従来のポリカーボネートを主
体とするバインダー樹脂では耐摩耗性や長期耐久性など
がかならずしも十分でない場合があり、バインダー樹脂
としての改善が望まれている。
【0007】特に耐久性については、OPC感光体表面
に外部環境汚染となるオイルや油脂、アルコールや洗剤
等が付着すると、付着部位より一種の溶剤による応力腐
食割れ(ストレスクラック)が発生し、場合によっては
感光体から得られる画像に著しく損傷を与えることがあ
る。
に外部環境汚染となるオイルや油脂、アルコールや洗剤
等が付着すると、付着部位より一種の溶剤による応力腐
食割れ(ストレスクラック)が発生し、場合によっては
感光体から得られる画像に著しく損傷を与えることがあ
る。
【0008】一方、3,9−ビス[1,1−ジメチル−
2−(4’−ヒドロキシベンゾイルオキシ)エチル]−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウン
デカンから誘導されたポリカーボネートは、成形時の流
動性が高く、低屈折率性を兼ね備えており、光学成形
品、その他の精密成形品の成形材料および一般の成形材
料として有用であることが記載されている。(特開平2
−214721号) しかしながら、このポリカーボネートが湿式成形フィル
ム用として適用し得ること、湿式成形フィルムとしての
特性、特にOPCバインダーとして利用した場合の特性
等について何等示されていない。
2−(4’−ヒドロキシベンゾイルオキシ)エチル]−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウン
デカンから誘導されたポリカーボネートは、成形時の流
動性が高く、低屈折率性を兼ね備えており、光学成形
品、その他の精密成形品の成形材料および一般の成形材
料として有用であることが記載されている。(特開平2
−214721号) しかしながら、このポリカーボネートが湿式成形フィル
ム用として適用し得ること、湿式成形フィルムとしての
特性、特にOPCバインダーとして利用した場合の特性
等について何等示されていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、電子写真
感光体用バインダーにおける従来の課題を解決すべく鋭
意検討を重ねた結果、特定のスピロ環構造を有するに二
価フェノールと他の少なくとも1種類以上の二2価フェ
ノールより誘導されたコポリカーボネート重合体は従来
の電子写真感光体用バインダー樹脂に比して、耐摩耗性
や耐環境汚染性に優れることを見いだし、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。
感光体用バインダーにおける従来の課題を解決すべく鋭
意検討を重ねた結果、特定のスピロ環構造を有するに二
価フェノールと他の少なくとも1種類以上の二2価フェ
ノールより誘導されたコポリカーボネート重合体は従来
の電子写真感光体用バインダー樹脂に比して、耐摩耗性
や耐環境汚染性に優れることを見いだし、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は下記一般式(A)およ
び下記一般式(B)で表される構造単位を有し、一般式
(A)の構造単位が全構成中5〜60mol%であり、かつ
極限粘度〔η〕が0.30〜2.00dl/gである電子写
真感光体バインダー用コポリカーボネート重合体および
その製造方法に関する。
び下記一般式(B)で表される構造単位を有し、一般式
(A)の構造単位が全構成中5〜60mol%であり、かつ
極限粘度〔η〕が0.30〜2.00dl/gである電子写
真感光体バインダー用コポリカーボネート重合体および
その製造方法に関する。
【0011】
【化6】
【0012】(式中のR1 〜R4 は水素、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数
6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、
炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラル
キル基であり、これらの基の炭素は炭素数1〜5のアル
キル基もしくはアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキ
シ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲ
ン、またはジメチルポリシロキシ基で置換されていても
よい。)
素、臭素、ヨウ素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数
6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、
炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラル
キル基であり、これらの基の炭素は炭素数1〜5のアル
キル基もしくはアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキ
シ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲ
ン、またはジメチルポリシロキシ基で置換されていても
よい。)
【0013】
【化7】
【0014】(式中、R5 〜R8 はそれぞれ、水素、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素、炭素数1〜5のアルキル
基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアル
ケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜1
7のアラルキル基であり、これらの基の炭素は炭素数1
〜5のアルキル基もしくはアルケニル基、炭素数1〜5
のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ば
れるハロゲン、またはジメチルポリシロキシ基で置換さ
れていてもよい。Yは下記に示される基である。
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素、炭素数1〜5のアルキル
基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアル
ケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜1
7のアラルキル基であり、これらの基の炭素は炭素数1
〜5のアルキル基もしくはアルケニル基、炭素数1〜5
のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ば
れるハロゲン、またはジメチルポリシロキシ基で置換さ
れていてもよい。Yは下記に示される基である。
【0015】
【化8】
【0016】ここにR9 ,R10はそれぞれ、水素、炭素
数1〜5のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基又
は炭素数6〜12アリール基を表すか、R9 ,R10が一
緒に結合して、炭素環または複素環を形成する基を表
し、これらの基の炭素は炭素数1〜5のアルキル基もし
くはアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、また
はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲンで
置換されていてもよい。a は0〜20の整数、b は1〜
100の整数を表す。)
数1〜5のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基又
は炭素数6〜12アリール基を表すか、R9 ,R10が一
緒に結合して、炭素環または複素環を形成する基を表
し、これらの基の炭素は炭素数1〜5のアルキル基もし
くはアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、また
はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲンで
置換されていてもよい。a は0〜20の整数、b は1〜
100の整数を表す。)
【0017】本発明の前記一般式(A)および(B)の
構造単位を有するコポリカーボネートは、下記一般式
(C)で表される二価フェノールと下記一般式(D)で
表される二価フェノールとを炭酸エステル形成性化合物
と反応させて製造することができる。
構造単位を有するコポリカーボネートは、下記一般式
(C)で表される二価フェノールと下記一般式(D)で
表される二価フェノールとを炭酸エステル形成性化合物
と反応させて製造することができる。
【0018】
【化9】
【0019】(式中、R1 〜R4 はそれぞれ前記式
(A)中のものと同様の意味を表す。)
(A)中のものと同様の意味を表す。)
【0020】
【化10】
【0021】(式中、YおよびR5 〜R8 はそれぞれ前
記式(B)中のものと同様の意味を表す。)
記式(B)中のものと同様の意味を表す。)
【0022】前記一般式(C)で表される二価フェノー
ルは、具体的には、下記化合物が挙げられる。
ルは、具体的には、下記化合物が挙げられる。
【0023】
【化11】
【0024】これらの二価フェノールは2種類以上組み
合わせて用いてもよい。この中でも3,9−ビス[1,
1−ジメチル−2-(4’−ヒドロキシベンゾイルオキ
シ)エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5,5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチ
ル−2-(4’−ヒドロキシ−3’−メチルベンゾイルオ
キシ)エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ[5,5]ウンデカンがアルカリ溶解性や反応性より
好ましい。
合わせて用いてもよい。この中でも3,9−ビス[1,
1−ジメチル−2-(4’−ヒドロキシベンゾイルオキ
シ)エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5,5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチ
ル−2-(4’−ヒドロキシ−3’−メチルベンゾイルオ
キシ)エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ[5,5]ウンデカンがアルカリ溶解性や反応性より
好ましい。
【0025】前記一般式(D)で表される二価フェノー
ルとしては、具体的にはビフェノール、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ
−ルA;BPA )、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ ;BPZ )、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジク
ロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3−クロロフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパ
ン(ジメチルビスフェノールA;DMBPA )、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロ
パン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−
フェニルエタン(ビスフェノールAP;BPAP)、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−アリルフェ
ニル)プロパン、α, ω−ビス[2−(p-ヒドロキシフ
ェニル)エチル]ポリジメチルシロキサン、9,9−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−アリルフェニル)プロパン、
4,4’− [1,4−フェニレンビス(1-メチルエチリ
デン)]ビスフェノール、4,4− [1,3−フェニレ
ンビス(1-メチルエチリデン)]ビスフェノールなどが
例示される。これらは、2種類以上併用することもでき
る。
ルとしては、具体的にはビフェノール、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ
−ルA;BPA )、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ ;BPZ )、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジク
ロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3−クロロフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパ
ン(ジメチルビスフェノールA;DMBPA )、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロ
パン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−
フェニルエタン(ビスフェノールAP;BPAP)、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−アリルフェ
ニル)プロパン、α, ω−ビス[2−(p-ヒドロキシフ
ェニル)エチル]ポリジメチルシロキサン、9,9−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−アリルフェニル)プロパン、
4,4’− [1,4−フェニレンビス(1-メチルエチリ
デン)]ビスフェノール、4,4− [1,3−フェニレ
ンビス(1-メチルエチリデン)]ビスフェノールなどが
例示される。これらは、2種類以上併用することもでき
る。
【0026】これらの中でも特に2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィドから選ばれるこ
とが好ましい。
ドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィドから選ばれるこ
とが好ましい。
【0027】一方、炭酸エステル形成性化合物として
は、例えばホスゲンやオキザリルクロライドまたはジフ
ェニルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フ
ェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェ
ニルカーボネート、ジナフチルカーボネートなどのビス
アリルカーボネートが挙げられる。
は、例えばホスゲンやオキザリルクロライドまたはジフ
ェニルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フ
ェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェ
ニルカーボネート、ジナフチルカーボネートなどのビス
アリルカーボネートが挙げられる。
【0028】本発明のコポリカーボネート重合体の製法
としては、ビスフェノール類からポリカーボネートを製
造する際に用いられている公知の方法、例えば二価フェ
ノールとホスゲンとの直接反応(ホスゲン法)、あるい
は二価フェノールとビスアリールカーボネートとのエス
テル交換反応(エステル交換法)などの方法を採用する
ことができる。
としては、ビスフェノール類からポリカーボネートを製
造する際に用いられている公知の方法、例えば二価フェ
ノールとホスゲンとの直接反応(ホスゲン法)、あるい
は二価フェノールとビスアリールカーボネートとのエス
テル交換反応(エステル交換法)などの方法を採用する
ことができる。
【0029】前者のホスゲン法においては、通常酸結合
剤および溶媒の存在下において、前記二価フェノールと
ホスゲンを反応させる。酸結合剤としては、例えばピリ
ジンや、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアル
カリ金属の水酸化物などが用いられ、また溶媒として
は、例えば塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼ
ン、キシレンなどが用いられる。さらに、縮重合反応を
促進するために、トリエチルアミンのような第三級アミ
ンまたは第四級アンモニウム塩などの触媒を、また重合
度を調節するために、フェノール、p−t−ブチルフェ
ノール、長鎖アルキル置換フェノールなどの分子量調節
剤を添加して反応を行うことが望ましい。また、所望に
応じ亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイトなどの酸
化防止剤や、フロログルシン、イサチンビスフェノール
など分岐化剤を少量添加してもよい。反応は通常0〜1
50℃、好ましくは5〜40℃の範囲とするのが適当で
ある。反応時間は反応温度によって異なるが、通常0.
5分〜10時間、好ましくは1分〜2時間である。ま
た、反応中は、反応系のpHを10以上に保持することが
望ましい。
剤および溶媒の存在下において、前記二価フェノールと
ホスゲンを反応させる。酸結合剤としては、例えばピリ
ジンや、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアル
カリ金属の水酸化物などが用いられ、また溶媒として
は、例えば塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼ
ン、キシレンなどが用いられる。さらに、縮重合反応を
促進するために、トリエチルアミンのような第三級アミ
ンまたは第四級アンモニウム塩などの触媒を、また重合
度を調節するために、フェノール、p−t−ブチルフェ
ノール、長鎖アルキル置換フェノールなどの分子量調節
剤を添加して反応を行うことが望ましい。また、所望に
応じ亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイトなどの酸
化防止剤や、フロログルシン、イサチンビスフェノール
など分岐化剤を少量添加してもよい。反応は通常0〜1
50℃、好ましくは5〜40℃の範囲とするのが適当で
ある。反応時間は反応温度によって異なるが、通常0.
5分〜10時間、好ましくは1分〜2時間である。ま
た、反応中は、反応系のpHを10以上に保持することが
望ましい。
【0030】一方後者のエステル交換法においては、前
記二価フェノールとビスアリールカーボネートとを混合
し、減圧下で高温において反応させる。反応は通常15
0〜350℃、好ましくは200〜300℃の範囲の温
度において行われ、また減圧度は最終で好ましくは1mm
Hg以下にして、エステル交換反応により生成した該ビス
アリールカーボネートに由来するフェノール類を系外へ
留去させる。反応時間は反応温度や減圧度などによって
異なるが、通常1〜4時間程度である。反応は窒素やア
ルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが好まし
く。また、所望に応じ、前記の分子量調節剤、酸化防止
剤や分岐化剤を添加して反応を行ってもよい。
記二価フェノールとビスアリールカーボネートとを混合
し、減圧下で高温において反応させる。反応は通常15
0〜350℃、好ましくは200〜300℃の範囲の温
度において行われ、また減圧度は最終で好ましくは1mm
Hg以下にして、エステル交換反応により生成した該ビス
アリールカーボネートに由来するフェノール類を系外へ
留去させる。反応時間は反応温度や減圧度などによって
異なるが、通常1〜4時間程度である。反応は窒素やア
ルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが好まし
く。また、所望に応じ、前記の分子量調節剤、酸化防止
剤や分岐化剤を添加して反応を行ってもよい。
【0031】本発明のコポリカーボネート重合体は、溶
液流延法、キャスト法、スプレー法、浸漬塗布法(ディ
ップ法)等公知の湿式成形法で成形が可能で、特にディ
ップ法による成形に好適な重合体の粘度は極限粘度
〔η〕で0.30〜2.00(dl/g)である。極限粘度
〔η〕が0.30 dl/g より小さくなると湿式成形によ
って得られるフィルムの強度が低下し、2.00dl/gを
超える場合では湿式成形による生産性が低下する場合が
多く、また重合後の処理が困難な場合が多い。
液流延法、キャスト法、スプレー法、浸漬塗布法(ディ
ップ法)等公知の湿式成形法で成形が可能で、特にディ
ップ法による成形に好適な重合体の粘度は極限粘度
〔η〕で0.30〜2.00(dl/g)である。極限粘度
〔η〕が0.30 dl/g より小さくなると湿式成形によ
って得られるフィルムの強度が低下し、2.00dl/gを
超える場合では湿式成形による生産性が低下する場合が
多く、また重合後の処理が困難な場合が多い。
【0032】また、本発明コポリカーボネート重合体に
おける一般式(A)の構造単位は、一般式(C)のモノ
マーの反応性の点から、全構成中5〜60mol%であるこ
とが好ましく、60mol%を超えると未反応モノマーが増
加し、分子量制御が著しく困難となる。一方5 mol% 未
満では従来のビスフェノールA型ポリカーボネートと物
性や溶媒溶解性ではほとんど差がなくなる。さらに、良
好な反応性 (分子量制御性) 、物性、溶媒溶解性のバラ
ンスを考慮した場合、10〜50mol %が好適である。
おける一般式(A)の構造単位は、一般式(C)のモノ
マーの反応性の点から、全構成中5〜60mol%であるこ
とが好ましく、60mol%を超えると未反応モノマーが増
加し、分子量制御が著しく困難となる。一方5 mol% 未
満では従来のビスフェノールA型ポリカーボネートと物
性や溶媒溶解性ではほとんど差がなくなる。さらに、良
好な反応性 (分子量制御性) 、物性、溶媒溶解性のバラ
ンスを考慮した場合、10〜50mol %が好適である。
【0033】本発明で用いるコポリカーボネート重合体
には所望に応じて、従来、ポリカーボネート樹脂に用い
られた公知の種々の添加剤類が配合可能であり、これら
としては安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、離
型剤、染料、顔料、難燃剤などが挙げられる。例えば、
安定剤としては特に亜リン酸、又はホスファイトが好適
である。又、離型剤としては飽和脂肪酸のモノ−或いは
多価アルコールのエステルが挙げられ、ステアリルステ
アレート、ベヘニルベヘネート、ペンタエリスリトール
テトラステアレート、ジペンタエリスリトールヘキサオ
クトエートなどが好適なものとして例示される。さらに
通常のポリカーボネートのほかに、ポリエステルカーボ
ネート、ポリアリレートなどの樹脂類も当然に目的に応
じて適宜添加する事も可能である。
には所望に応じて、従来、ポリカーボネート樹脂に用い
られた公知の種々の添加剤類が配合可能であり、これら
としては安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、離
型剤、染料、顔料、難燃剤などが挙げられる。例えば、
安定剤としては特に亜リン酸、又はホスファイトが好適
である。又、離型剤としては飽和脂肪酸のモノ−或いは
多価アルコールのエステルが挙げられ、ステアリルステ
アレート、ベヘニルベヘネート、ペンタエリスリトール
テトラステアレート、ジペンタエリスリトールヘキサオ
クトエートなどが好適なものとして例示される。さらに
通常のポリカーボネートのほかに、ポリエステルカーボ
ネート、ポリアリレートなどの樹脂類も当然に目的に応
じて適宜添加する事も可能である。
【0034】本発明中のコポリカーボネート重合体がバ
インダー樹脂として用いられる電子写真感光体は、導電
性支持体上に単一層の光導電層を有するものでも、機能
分離した積層型のものでも良い。最近は、露光により電
荷を発生する電荷発生層と、電荷を輸送する電荷輸送層
との二層からなる積層型の電子写真感光体が主流となっ
ている。又、必要に応じて下引き層、保護層、接着層等
を設けても良い。
インダー樹脂として用いられる電子写真感光体は、導電
性支持体上に単一層の光導電層を有するものでも、機能
分離した積層型のものでも良い。最近は、露光により電
荷を発生する電荷発生層と、電荷を輸送する電荷輸送層
との二層からなる積層型の電子写真感光体が主流となっ
ている。又、必要に応じて下引き層、保護層、接着層等
を設けても良い。
【0035】導電性支持体には、アルミニウム、ステン
レス鋼、ニッケル等の金属材料や、又、表面にアルミニ
ウム、パラジウム、酸化スズ、酸化インジウム等の導電
性層を設けたポリエステルフィルム、フェノール樹脂、
紙等が使用される。
レス鋼、ニッケル等の金属材料や、又、表面にアルミニ
ウム、パラジウム、酸化スズ、酸化インジウム等の導電
性層を設けたポリエステルフィルム、フェノール樹脂、
紙等が使用される。
【0036】前記電荷発生層は公知の方法により、導電
性支持体上に形成される。電荷発生物質としては、例え
ば、アゾキシベンゼン系、ジスアゾ系、トリスアゾ系、
ベンズイミダゾール系、多環式キノリン系、インジゴイ
ド系、キナクリドン系、フタロシアニン系、ペリレン
系、メチン系等の有機顔料が使用できる。これらの電荷
発生物質は、その微粒子をポリビニルブチラール樹脂、
ポリビニルホルマール樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリウレ
タン樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、各種セルロ
ース等のバインダー樹脂に分散させた形で使用される。
性支持体上に形成される。電荷発生物質としては、例え
ば、アゾキシベンゼン系、ジスアゾ系、トリスアゾ系、
ベンズイミダゾール系、多環式キノリン系、インジゴイ
ド系、キナクリドン系、フタロシアニン系、ペリレン
系、メチン系等の有機顔料が使用できる。これらの電荷
発生物質は、その微粒子をポリビニルブチラール樹脂、
ポリビニルホルマール樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリウレ
タン樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、各種セルロ
ース等のバインダー樹脂に分散させた形で使用される。
【0037】又、前記電荷輸送層は、電荷発生層上に公
知の方法により、本発明のコポリカーボネート重合体を
バインダー樹脂として、電荷輸送物質(CT剤)を分散
させる事により形成される。CT剤としては、例えば、
ポリテトラシアノエチレン;2,4,7−トリニトロ−
9−フルオレノン等のフルオレノン系化合物;ジニトロ
アントラセン等のニトロ化合物;無水コハク酸;無水マ
レイン酸;ジブロモ無水マレイン酸;トリフェニルメタ
ン系化合物;2,5−ジ(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾ
ール系化合物;9−(4−ジエチルアミノスチリル)ア
ントラセン等のスチリル系化合物;ポリ−N−ビニルカ
ルバゾール等のカルバゾール系化合物;1−フェニル−
3−(p−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピ
ラゾリン系化合物;4,4’,4”−トリス(N,N−
ジフェニルアミノ)トリフェニルアミン等のアミン誘導
体;1、1ービス(4−ジエチルアミノフェニル)−
4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン等の共役不飽
和化合物;4−(N,N−ジエチルアミノ)ベンズアル
デヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン
系化合物;インドール系化合物、オキサゾール系化合
物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、
チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラ
ゾール系化合物、ピラゾリン系化合物、トリアゾール系
化合物等の含窒素環式化合物;縮合多環式化合物等が挙
げられる。上記CT剤は単独で使用しても、複数種併用
しても良い。
知の方法により、本発明のコポリカーボネート重合体を
バインダー樹脂として、電荷輸送物質(CT剤)を分散
させる事により形成される。CT剤としては、例えば、
ポリテトラシアノエチレン;2,4,7−トリニトロ−
9−フルオレノン等のフルオレノン系化合物;ジニトロ
アントラセン等のニトロ化合物;無水コハク酸;無水マ
レイン酸;ジブロモ無水マレイン酸;トリフェニルメタ
ン系化合物;2,5−ジ(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾ
ール系化合物;9−(4−ジエチルアミノスチリル)ア
ントラセン等のスチリル系化合物;ポリ−N−ビニルカ
ルバゾール等のカルバゾール系化合物;1−フェニル−
3−(p−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピ
ラゾリン系化合物;4,4’,4”−トリス(N,N−
ジフェニルアミノ)トリフェニルアミン等のアミン誘導
体;1、1ービス(4−ジエチルアミノフェニル)−
4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン等の共役不飽
和化合物;4−(N,N−ジエチルアミノ)ベンズアル
デヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン
系化合物;インドール系化合物、オキサゾール系化合
物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、
チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラ
ゾール系化合物、ピラゾリン系化合物、トリアゾール系
化合物等の含窒素環式化合物;縮合多環式化合物等が挙
げられる。上記CT剤は単独で使用しても、複数種併用
しても良い。
【0038】電荷発生層及び電荷輸送層は、上記の電荷
発生物質、又は、電荷輸送物質を、それぞれバインダー
樹脂と、適当な溶媒に溶解させ、その溶液を浸漬塗布
(ディップ)法やスプレー法等により塗布し、乾燥させ
る事により形成できる。この溶媒としては、ハロゲン系
有機溶媒と非ハロゲン系溶媒の2種類に大別できるが、
一般的に可燃性が少ないハロゲン系溶媒が多用される。
近年は、安全性や環境保全の点から、非ハロゲン系溶媒
が使用される比率が大きくなっており、本発明のコポリ
カーボネート重合体は非ハロゲン系溶媒の多くに良好に
溶解する。
発生物質、又は、電荷輸送物質を、それぞれバインダー
樹脂と、適当な溶媒に溶解させ、その溶液を浸漬塗布
(ディップ)法やスプレー法等により塗布し、乾燥させ
る事により形成できる。この溶媒としては、ハロゲン系
有機溶媒と非ハロゲン系溶媒の2種類に大別できるが、
一般的に可燃性が少ないハロゲン系溶媒が多用される。
近年は、安全性や環境保全の点から、非ハロゲン系溶媒
が使用される比率が大きくなっており、本発明のコポリ
カーボネート重合体は非ハロゲン系溶媒の多くに良好に
溶解する。
【0039】非ハロゲン系溶媒ではベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族系溶媒、アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジエチ
ルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、エチルセロソルブ等のエステル系溶媒、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶
媒、その他ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ジエチルホルムアミド等が挙げられる。またハロゲ
ン系溶媒としては塩化メチレン、クロロホルム、四塩化
炭素、塩化エチレン、テトラクロロエタン、クロロベン
ゼン等が挙げられ、これらの溶媒は非ハロゲン、ハロゲ
ンを問わず単独で使用しても良く、又は、2種以上を併
用し混合用溶媒として使用しても良い。
ン、キシレン等の芳香族系溶媒、アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジエチ
ルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、エチルセロソルブ等のエステル系溶媒、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶
媒、その他ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ジエチルホルムアミド等が挙げられる。またハロゲ
ン系溶媒としては塩化メチレン、クロロホルム、四塩化
炭素、塩化エチレン、テトラクロロエタン、クロロベン
ゼン等が挙げられ、これらの溶媒は非ハロゲン、ハロゲ
ンを問わず単独で使用しても良く、又は、2種以上を併
用し混合用溶媒として使用しても良い。
【0040】本発明のコポリカーボネート重合体は一般
的なビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂とは異な
り、トルエンなどの非ハロゲン系溶剤に対しても高い溶
解性を示し、溶液の安定性が高いという利点を有する。
的なビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂とは異な
り、トルエンなどの非ハロゲン系溶剤に対しても高い溶
解性を示し、溶液の安定性が高いという利点を有する。
【0041】本発明中のコポリカーボネート重合体をバ
インダー樹脂として用いる場合、溶液濃度は通常1〜3
0重量%、好ましくは5〜20重量%である。電荷発生
物質とバインダー樹脂の混合比は、10:1〜1:20
の範囲内が好ましい。この電荷発生層の厚さは、0.0
1〜20μm、好ましくは0.1〜2μmが好適であ
る。電荷輸送物質とバインダー樹脂との混合比は、1
0:1〜1:10の範囲内が好ましい。この電荷輸送層
の厚さは、2〜100μm、好ましくは5〜30μmが
好適である。
インダー樹脂として用いる場合、溶液濃度は通常1〜3
0重量%、好ましくは5〜20重量%である。電荷発生
物質とバインダー樹脂の混合比は、10:1〜1:20
の範囲内が好ましい。この電荷発生層の厚さは、0.0
1〜20μm、好ましくは0.1〜2μmが好適であ
る。電荷輸送物質とバインダー樹脂との混合比は、1
0:1〜1:10の範囲内が好ましい。この電荷輸送層
の厚さは、2〜100μm、好ましくは5〜30μmが
好適である。
【0042】本発明のコポリカーボネート重合体は、電
荷輸送物質のバインダー樹脂として用いた場合、従来の
ビスフェノールA型やビスフェノールZ型ポリカーボネ
ートをバインダ−樹脂として用いた場合に比べ、外部環
境により付着するオイル、油脂、アルコール、洗剤な
ど、非溶媒や貧溶媒が付着部位からのストレスクラック
発生を抑制する効果が高いという特徴を有する。また、
電子写真特性として、残留電位が低い利点を有する。
荷輸送物質のバインダー樹脂として用いた場合、従来の
ビスフェノールA型やビスフェノールZ型ポリカーボネ
ートをバインダ−樹脂として用いた場合に比べ、外部環
境により付着するオイル、油脂、アルコール、洗剤な
ど、非溶媒や貧溶媒が付着部位からのストレスクラック
発生を抑制する効果が高いという特徴を有する。また、
電子写真特性として、残留電位が低い利点を有する。
【0043】
【実施例】次に 実施例により、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0044】実施例1 8.8%(w/v) の水酸化ナトリウム水溶液570ml に、3,9
−ビス[1,1−ジメチル−2-(4'−ヒドロキシベンゾ
イルオキシ)エチル]−2,4,8,10−テトラオキ
サスピロ[5,5]ウンデカン43.5g(以下SG-1、0.08m
ol )と、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(以下BPA 、0.32mol )73g 及びハイドロサルフ
ァイト0.1gを加え溶解した。これにメチレンクロライド
370ml を加え、15℃に保ちながら攪拌しつつ、p-ターシ
ャルブチルフェノール(以下PTBP)1.9gと塩化ベンジル
トリエチルアンモニウム0.03g を加え、ついでホスゲン
51gを50分かけて吹き込んだ。吹き込み終了後、激しく
攪拌して、反応液を乳化させ、乳化後0.2ml のトリエチ
ルアミン(TEA )を加え、約1時間攪拌し重合させた。
重合液を水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中和
し、洗液のpHを中性になるまで水洗を繰り返した後、イ
ソプロパノール470ml を加え、重合物を沈澱させた。沈
澱物を濾過後、乾燥して粉末状樹脂を得た。この重合体
は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の温
度20℃における極限粘度[η]は0.54dl/g であった。
−ビス[1,1−ジメチル−2-(4'−ヒドロキシベンゾ
イルオキシ)エチル]−2,4,8,10−テトラオキ
サスピロ[5,5]ウンデカン43.5g(以下SG-1、0.08m
ol )と、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(以下BPA 、0.32mol )73g 及びハイドロサルフ
ァイト0.1gを加え溶解した。これにメチレンクロライド
370ml を加え、15℃に保ちながら攪拌しつつ、p-ターシ
ャルブチルフェノール(以下PTBP)1.9gと塩化ベンジル
トリエチルアンモニウム0.03g を加え、ついでホスゲン
51gを50分かけて吹き込んだ。吹き込み終了後、激しく
攪拌して、反応液を乳化させ、乳化後0.2ml のトリエチ
ルアミン(TEA )を加え、約1時間攪拌し重合させた。
重合液を水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中和
し、洗液のpHを中性になるまで水洗を繰り返した後、イ
ソプロパノール470ml を加え、重合物を沈澱させた。沈
澱物を濾過後、乾燥して粉末状樹脂を得た。この重合体
は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/dlの溶液の温
度20℃における極限粘度[η]は0.54dl/g であった。
【0045】得られた上記重合体を赤外線吸収スペクト
ルより分析した結果、1770cm-1付近の位置にカルボニル
基に由来する吸収、1240cm-1付近の位置にエーテル結合
に由来する吸収が認められ、カーボネート結合を有する
ことが確認された。また、3650〜3200cm-1の位置に水酸
基由来の吸収はほとんど認められなかった。このポリカ
ーボネート中のモノマーをGPC分析で測定した場合、
SG-1及びBPA はいずれも100ppm以下であった。
ルより分析した結果、1770cm-1付近の位置にカルボニル
基に由来する吸収、1240cm-1付近の位置にエーテル結合
に由来する吸収が認められ、カーボネート結合を有する
ことが確認された。また、3650〜3200cm-1の位置に水酸
基由来の吸収はほとんど認められなかった。このポリカ
ーボネート中のモノマーをGPC分析で測定した場合、
SG-1及びBPA はいずれも100ppm以下であった。
【0046】実施例2 SG-1をg108.8g (0.2mol)、BPA を45.6g (0.2mol)に
変更し、塩化メチレンを420ml 、PTBPを2.5gに変更した
以外は、実施例1と同様に行った。得られた重合体の極
限粘度[η]は0.52dl/g で、赤外線吸収スペクトル等
の分析よりこの重合体は共重合比が異なる以外は実施例
1と同等のコポリカーボネート重合体と認められる。
変更し、塩化メチレンを420ml 、PTBPを2.5gに変更した
以外は、実施例1と同様に行った。得られた重合体の極
限粘度[η]は0.52dl/g で、赤外線吸収スペクトル等
の分析よりこの重合体は共重合比が異なる以外は実施例
1と同等のコポリカーボネート重合体と認められる。
【0047】実施例3 SG-1の代わりに3,9−ビス[1,1−ジメチル−2-
(4'−ヒドロキシ−3'-メチルベンゾイルオキシ)エチ
ル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカンン(以下SG-1、0.08mol )を45.8g 用い
た以外は実施例1と同様に行った。得られた重合体の極
限粘度[η]は0.51dl/g であった。
(4'−ヒドロキシ−3'-メチルベンゾイルオキシ)エチ
ル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカンン(以下SG-1、0.08mol )を45.8g 用い
た以外は実施例1と同様に行った。得られた重合体の極
限粘度[η]は0.51dl/g であった。
【0048】実施例4 BPA の代わりに、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン85.8g (BPZ 、0.32mol )を用いた
以外は実施例1と同様に行った。 得られた重合体の極
限粘度[η]は0.48dl/g であった。
ル)シクロヘキサン85.8g (BPZ 、0.32mol )を用いた
以外は実施例1と同様に行った。 得られた重合体の極
限粘度[η]は0.48dl/g であった。
【0049】実施例5 BPA の代わりに、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3-メ
チルフェニル)プロパン81.98g(DMBPA 、0.32mol )を
用いた以外は実施例1と同様に行った。得られた重合体
の極限粘度[η]は0.47dl/g であった。
チルフェニル)プロパン81.98g(DMBPA 、0.32mol )を
用いた以外は実施例1と同様に行った。得られた重合体
の極限粘度[η]は0.47dl/g であった。
【0050】実施例6 PTBP0.7gに変更した以外は実施例1と同様に行った。得
られた重合体の極限粘度[η]は1.30dl/g であった。
られた重合体の極限粘度[η]は1.30dl/g であった。
【0051】実施例1〜6のポリカーボネート重合体お
よび市販のBPA型ホモポリカーボネート(三菱ガス化学
(株) 製ユーピロンS-2000、極限粘度[η]0.5dl/g )
(比較例1)、市販のBPZ 型ホモポリカーボネート(三
菱ガス化学 (株) 製ユーピロンPCZ、極限粘度[η]
0.49dl/g)(比較例2)を用いて溶媒に対する溶解性、
耐ストレスクラック性および耐摩耗性測定を行った結果
を表1に示す。
よび市販のBPA型ホモポリカーボネート(三菱ガス化学
(株) 製ユーピロンS-2000、極限粘度[η]0.5dl/g )
(比較例1)、市販のBPZ 型ホモポリカーボネート(三
菱ガス化学 (株) 製ユーピロンPCZ、極限粘度[η]
0.49dl/g)(比較例2)を用いて溶媒に対する溶解性、
耐ストレスクラック性および耐摩耗性測定を行った結果
を表1に示す。
【0052】また、実施例1、実施例4のコポリカーボ
ネート重合体および比較例1、2のポリカーボネートを
バインダー樹脂として用いて、以下(実施例7)のよう
な条件で電子写真感光体としたものについて帯電特性を
測定した結果を表1に示す。
ネート重合体および比較例1、2のポリカーボネートを
バインダー樹脂として用いて、以下(実施例7)のよう
な条件で電子写真感光体としたものについて帯電特性を
測定した結果を表1に示す。
【0053】実施例8 アルミニウムを厚さ約50nm蒸着したポリエチレンテ
レフタレートフィルム上に、τ型銅フタロシアニン10
部とフェノキシ樹脂5部、ポリビニルブチラール樹脂5
部、ジメトキシエタン100部とを混合し、サンドグラ
インドミルにて粉砕分散処理を行った塗布液を用いて塗
布し、乾燥し、厚さ約0.5μmの電荷発生層を設け
た。次に、4−(N,N−ジエチルアミノ)ベンズアル
デヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン(CTB)を5
0部、実施例1、実施例4、比較例1〜2のポリカーボ
ネートを50部、テトラヒドロフランを350部、使用
した塗布液を作製し、上記電荷発生層上に塗布し、風乾
後100℃、8時間乾燥し、厚さ約30μmの電荷輸送
層を設けて、積層型電子写真感光体を作製した。この電
子写真感光体の評価を、 (株) 川口電気製作所製EPA
−8100静電気帯電試験装置にて、帯電特性を調べ
た。
レフタレートフィルム上に、τ型銅フタロシアニン10
部とフェノキシ樹脂5部、ポリビニルブチラール樹脂5
部、ジメトキシエタン100部とを混合し、サンドグラ
インドミルにて粉砕分散処理を行った塗布液を用いて塗
布し、乾燥し、厚さ約0.5μmの電荷発生層を設け
た。次に、4−(N,N−ジエチルアミノ)ベンズアル
デヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン(CTB)を5
0部、実施例1、実施例4、比較例1〜2のポリカーボ
ネートを50部、テトラヒドロフランを350部、使用
した塗布液を作製し、上記電荷発生層上に塗布し、風乾
後100℃、8時間乾燥し、厚さ約30μmの電荷輸送
層を設けて、積層型電子写真感光体を作製した。この電
子写真感光体の評価を、 (株) 川口電気製作所製EPA
−8100静電気帯電試験装置にて、帯電特性を調べ
た。
【0054】
【表1】 表 1実施例及び比較例 実1 実2 実3 実4 実5 実6 比1 比2 二価フェノール (C) SG-1 SG-1 SG-2 SG-1 SG-1 SG-1 --- --- (mol%) 20 50 20 20 20 20 --- --- 二価フェノール (D) BPA BPA BPA BPZ DMBPA BPA BPA BPZ (mol%) 80 50 80 80 80 80 100 100 極限粘度(dl/g) 0.54 0.52 0.51 0.48 0.47 1.30 0.50 0.49 IR(カーホ゛ネート 結合) 有り 有り 有り 有り 有り 有り 有り 有り 溶媒溶解性 A A A A A A B A 溶媒 TO TO TO TO TO DO TO TO 耐ストレスクラック性(IPA) A A A A A A B A (MO) A A A A A A B B 耐摩耗性(mg) 26 20 24 19 21 19 32 22 初期帯電量(-v) 600 -- -- 608 -- -- 602 617 残留電位(-V) 8 7 15 22 [表中「実」は実施例を、「比」は比較例を意味する。]
【0055】BPA :2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン BPZ :1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン DMBPA:2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ
ニル)プロパン SG-1 :3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−(4’−
ヒドロキシベンゾイルオキシエチル〕−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン SG-2 :3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−(4−ヒ
ドロキシ−3’−メチルベンゾイルオキシ)エチル〕
2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウン
デカン TO:トルエン DO:1,4−ジオキサン IPA : イソプロパノール MO : マシンオイル
ニル)プロパン BPZ :1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン DMBPA:2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ
ニル)プロパン SG-1 :3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−(4’−
ヒドロキシベンゾイルオキシエチル〕−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン SG-2 :3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−(4−ヒ
ドロキシ−3’−メチルベンゾイルオキシ)エチル〕
2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウン
デカン TO:トルエン DO:1,4−ジオキサン IPA : イソプロパノール MO : マシンオイル
【0056】IR 赤外線吸収スペクトルより、1770cm-1付近のカルボニル
による吸収、1240cm-1付近のエーテル結合による吸収を
確認した。
による吸収、1240cm-1付近のエーテル結合による吸収を
確認した。
【0057】溶媒溶解性 10g の各ポリカーボネートに100cc の各溶媒を添加し、
10分間超音波洗浄器に放置後の溶液の状態を目視観
察。(A:透明 B:未溶解物あり)
10分間超音波洗浄器に放置後の溶液の状態を目視観
察。(A:透明 B:未溶解物あり)
【0058】耐ストレスクラック性 20wt/vol%のジクロロメタン溶液にて150 μm 厚キャス
トフィルムを作成し、イソプロパノール(和光純薬
(株) 製)とマシンオイルタービン油32(三菱油化(株)
製)を約1 ml 塗布し、24時間放置後のクラック発生
有無を調べた。(A:クラックなし B:クラックあ
り)
トフィルムを作成し、イソプロパノール(和光純薬
(株) 製)とマシンオイルタービン油32(三菱油化(株)
製)を約1 ml 塗布し、24時間放置後のクラック発生
有無を調べた。(A:クラックなし B:クラックあ
り)
【0059】耐摩耗性 キャストフィルムのテーパ摩耗試験(荷重1Kg、CS-17
輪、トルエン雰囲気)により、24時間後摩耗量を測定。
輪、トルエン雰囲気)により、24時間後摩耗量を測定。
【0060】極限粘度〔η〕 0.5g/100ccジクロロメタン樹脂溶液を20℃で極限粘度
[η] (dl/g)を求めた。
[η] (dl/g)を求めた。
【0061】初期帯電(-V) 50μA電流がアルミニウムに流入するように設定したと
きの初期帯電量(-V)。
きの初期帯電量(-V)。
【0062】残留電位 (-V) 露光(除電10Lux )後、4秒後の残留電位(-V)。
【0063】
【発明の効果】本発明に係るコポリカーボネート重合体
は、電子写真感光体バインダー樹脂として用いる場合に
優れた耐摩耗性、溶媒溶解性、耐ストレスクラック性や
電子写真特性を発揮する。そのため複写機、ファクシミ
リ、レーザービームプリンタなどの電子写真感光体バイ
ンダー樹脂として好適である。特に、清掃やメンテナン
ス時に外部環境により付着するオイル、油脂、アルコー
ル、洗剤など、非溶媒や貧溶媒によるストレスクラック
の発生が少なく、清掃やメンテナンス時の作業性改善と
電子写真感光体の高寿命化に有効である。
は、電子写真感光体バインダー樹脂として用いる場合に
優れた耐摩耗性、溶媒溶解性、耐ストレスクラック性や
電子写真特性を発揮する。そのため複写機、ファクシミ
リ、レーザービームプリンタなどの電子写真感光体バイ
ンダー樹脂として好適である。特に、清掃やメンテナン
ス時に外部環境により付着するオイル、油脂、アルコー
ル、洗剤など、非溶媒や貧溶媒によるストレスクラック
の発生が少なく、清掃やメンテナンス時の作業性改善と
電子写真感光体の高寿命化に有効である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 5/05 101 G03G 5/05 101
Claims (6)
- 【請求項1】下記一般式(A)および一般式(B)で表
される構造単位を有し、一般式(A)の構造単位が全構
成中5〜60mol%であり、かつ極限粘度〔η〕が0.3
0〜2.00dl/gである電子写真感光体バインダー用コ
ポリカーボネート重合体。 【化1】 (式中のR1 〜R4 は水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリ
ール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5の
アルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、
これらの基の炭素は炭素数1〜5のアルキル基もしくは
アルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲン、またはジメ
チルポリシロキシ基で置換されていてもよい。) 【化2】 (式中、R5 〜R8 はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜
12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素
数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル
基であり、これらの基の炭素は炭素数1〜5のアルキル
基もしくはアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲ
ン、またはジメチルポリシロキシ基で置換されていても
よい。Yは下記で示される基である。 【化3】 ここにR9 ,R10はそれぞれ、水素、炭素数1〜5のア
ルキル基、アルケニル基、アルコキシ基又は炭素数6〜
12アリール基を表すか、R9 ,R10が一緒に結合し
て、炭素環または複素環を形成する基を表し、これらの
基の炭素は炭素数1〜5のアルキル基もしくはアルケニ
ル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、またはフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲンで置換されてい
てもよい。a は0〜20の整数、b は1〜100の整数
を表す。) - 【請求項2】一般式(A)で表される構造単位が3,5
−ビス[1,1−ジメチル−2−(4’−ヒドロキシベ
ンゾイルオキシ)エチル]−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス
[1,1−ジメチル−2−(4’−ヒドロキシ−3’−
メチルベンゾイルオキシ)エチル]−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンより誘導さ
れた請求項1記載の電子写真感光体バインダー用コポリ
カーボネート重合体。 - 【請求項3】一般式(B)で表される構造単位が2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3-メチルフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フ
ェニルエタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテ
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィドより誘
導された請求項1記載の電子写真感光体バインダー用コ
ポリカーボネート重合体。 - 【請求項4】一般式(A)で表される構造単位が全構成
中10〜50mol%である請求項1記載の電子写真感光
体バインダー用コポリカーボネート重合体。 - 【請求項5】電荷発生層上に電荷輸送層が形成された2
層型電子写真感光体の電荷輸送層バインダーとして使用
される請求項1記載の電子写真感光体バインダー用コポ
リカーボネート重合体。 - 【請求項6】下記一般式(C)で表される二価フェノー
ルと下記一般式(D)で表される二価フェノールとを炭
酸エステル形成性化合物と反応させてることを特徴とす
る請求項1記載の電子写真感光体バインダー用コポリカ
ーボネート重合体の製造方法。 【化4】 (式中、R1 〜R4 はそれぞれ前記式(A)中のものと
同様の意味を表す。) 【化5】 (式中、YおよびR5 〜R8 はそれぞれ前記式(B)中
のものと同様の意味を表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12271195A JPH08311191A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 電子写真感光体バインダー用コポリカーボネート重合体 およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12271195A JPH08311191A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 電子写真感光体バインダー用コポリカーボネート重合体 およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08311191A true JPH08311191A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14842719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12271195A Pending JPH08311191A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 電子写真感光体バインダー用コポリカーボネート重合体 およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08311191A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10282691A (ja) * | 1997-04-07 | 1998-10-23 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体及び電子写真装置 |
JP2000162792A (ja) * | 1998-11-30 | 2000-06-16 | Konica Corp | 電子写真感光体及び画像形成装置とプロセスカートリッジ |
JP2007094355A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-04-12 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
US7309557B2 (en) | 2004-08-06 | 2007-12-18 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Image forming apparatus and image forming method |
WO2008156186A1 (ja) * | 2007-06-19 | 2008-12-24 | Teijin Chemicals Ltd. | 光学フィルム |
WO2012073970A1 (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-07 | 出光興産株式会社 | ポリカーボネート樹脂塗布液及びその用途 |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP12271195A patent/JPH08311191A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10282691A (ja) * | 1997-04-07 | 1998-10-23 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体及び電子写真装置 |
JP2000162792A (ja) * | 1998-11-30 | 2000-06-16 | Konica Corp | 電子写真感光体及び画像形成装置とプロセスカートリッジ |
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JP4701097B2 (ja) * | 2005-09-05 | 2011-06-15 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
WO2008156186A1 (ja) * | 2007-06-19 | 2008-12-24 | Teijin Chemicals Ltd. | 光学フィルム |
US8877304B2 (en) | 2007-06-19 | 2014-11-04 | Teijin Chemicals, Ltd. | Optical film |
WO2012073970A1 (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-07 | 出光興産株式会社 | ポリカーボネート樹脂塗布液及びその用途 |
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