JPH08308526A - つ ゆ - Google Patents

つ ゆ

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JPH08308526A
JPH08308526A JP7118213A JP11821395A JPH08308526A JP H08308526 A JPH08308526 A JP H08308526A JP 7118213 A JP7118213 A JP 7118213A JP 11821395 A JP11821395 A JP 11821395A JP H08308526 A JPH08308526 A JP H08308526A
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JP
Japan
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soup
powder
dried fish
fine dried
mixture
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JP7118213A
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Hisanobu Watanabe
寿信 渡邊
Kanako Karita
華奈子 苅田
Mieko Yoshida
美恵子 吉田
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Nisshin Seifun Group Inc
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Nisshin Seifun Group Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 粒径50μm以下の部分が100%で、かつ
粒径4μm以上の部分が80%以上から成る魚節微粉末
を含有するつゆ。 【効果】 本発明つゆは風味が良好なことはもとより、
沈澱や濁りが生じず、しかも食感も極めて良好。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はうどん、そば等の麺類に
用いる麺つゆや天ぷら等に用いる天つゆ等のつゆに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、麺つゆや天つゆ等のつゆは、一般
に魚節等のダシ原料を煮てダシを抽出し、これに醤油、
みりん、食塩、砂糖、グルタミン酸ソーダ等の調味料を
添加して製造されていた。
【0003】然るところ、ダシの抽出は水溶性部分のみ
の抽出に留まるため、味にコクが足りない、と云う欠点
があった。
【0004】而して、斯かる欠点の解消を目的として、
魚節を特定の微粉末状に調整し、これをつゆ中に分散せ
しめる改良技術が既に提案されている(例えば特開平4
−141065号公報、特公昭58−1896号公報、
特公昭58−1898号公報等)。
【0005】然しながら、当該改良技術は微粉末とは云
え何れも60μm以上とその粒径が粗いため、つゆ中に
粉末が沈澱して見ばえが悪いのみならず、つゆの食感も
ざらついたものとなり、問題が多いのが実状であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】斯かる実状に於て、本
発明者は見ばえと共に食感の良好なつゆを提供すること
を目的として種々研究を重ねたところ、魚節微粉末を更
に微粉砕して単に粒径をより小さいものとした場合に
は、意外にもある特定の粒径より小さくし過ぎると、つ
ゆ中に濁りが生じて却って見ばえが悪くなるものの、特
定の粒径の範囲に調整すれば、つゆ中に適度に浮遊して
沈澱が起らないと共に、濁りも生じず、しかも食感が極
めて良好であることを見い出し、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は粒径
50μm以下の部分が100%で、かつ粒径4μm以上
の部分が80%以上から成る魚節微粉末を含有するつゆ
である。
【0008】本発明に用いられる魚節としてはその種類
の如何を問わないが、例えば本鰹節、宗田節、鯖節等が
挙げられ、これらは単独又は2種以上を組み合せて用い
られる。
【0009】本発明に用いる魚節微粉末は、まず粒径5
0μm以下の部分が100%、すなわち全て粒径が50
μm以下であることが必須である。粒径が50μmより
大きい部分があるとつゆ中に粉末が沈澱して見ばえが悪
く、しかも食感もざらついたものとなり、本発明の目的
を達成し得ない。
【0010】更に、本発明に用いる魚節微粉末は、上記
粒径条件のみならず、粒径4μm以上の部分が80%以
上であることが必須である。粒径が4μmより小さい部
分が20%を超えるとつゆ中に濁りが生じて見ばえが悪
くなり、本発明の目的を達成し得ない。
【0011】また、本発明に用いる魚節微粉末として
は、上記必須の粒径条件内に於て、特に粒径10〜30
μmの部分を50%以上含むものが見ばえ及び食感の点
で更に良い結果を与える。
【0012】尚、本発明で云う当該粒径は、レーザー回
折散乱方式粒度測定装置たる「マイクロトラック粒度分
析計」(Models FRA:日機装株式会社製)で
測定したものである。
【0013】本発明つゆに於て、上記の如き粒径から成
る魚節微粉末の含有量としては、0.05〜0.5重量
%、就中煮ダシ汁を併用しない場合には、0.1〜0.
5重量%、煮ダシ汁を併用する場合には0.05〜0.
2重量%とするのが特に好ましい。含有量が0.05重
量%より少ないとコクのない味になり易く、また0.5
重量%より多いと濁りが生じ易くなる。
【0014】本発明のつゆは、そのまま用いるストレー
トタイプでも、使用時希釈して用いる濃縮タイプでも良
いが、上記魚節微粉末の含有量はストレートタイプのみ
ならず、2〜4倍濃縮タイプのつゆに於ても共通であ
る。
【0015】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に説明する。
【0016】実施例1(2倍濃縮タイプつゆ) 市販の魚節粉末(商品名「本節パウダー」:焼津水産化
学工業株式会社製)をピンミルで粉砕し、下記粒径分布
を示す魚節微粉末を得た。
【0017】
【0018】得られた魚節微粉末0.2kgを沸騰水50
リットルに加えると共に、更に濃口醤油32.0リット
ル、砂糖10.0kg、みりん10.0kg、グルタミン酸
ソーダ1.0kg及び食塩0.8kgを添加し、達温85℃
まで加熱混合した。次いで、室温まで冷却した後、水を
加えることにより100リットルまで調製して2倍濃縮
タイプつゆを得た。このものは外観、風味、食感の何れ
も良好なものであった。
【0019】試験例1 実施例1と同様にして下記表1記載の粒径分布を示す6
種類の魚節微粉末を得た。使用する魚節微粉末をこれら
6種類の魚節微粉末に代えた以外は実施例1と同様にし
てそれぞれ2倍濃縮タイプつゆを得た。
【0020】尚、魚節微粉末を用いずに、削り節(魚節
を長さ約5cm、幅約2cm、厚さ約1mmに削ったもの)
2.0kgを沸騰水50リットルに入れ、95〜100℃
にて15分間ダシ抽出し、得られた抽出液のろ液に残り
の原料である濃口醤油、砂糖、みりん、グルタミン酸ソ
ーダ及び食塩を添加した以外は実施例1と同様にして得
た2倍濃縮タイプつゆを対照品1とした。
【0021】得られた各つゆについて、5名のパネルに
より、外観、風味、食感を下記表2に示す評価基準に基
づいて判定した。その結果を平均値で表3に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】実施例2(4倍濃縮タイプつゆ) 実施例1で用いた魚節微粉末0.2kgを沸騰水40リッ
トルに加えると共に、更に濃口醤油45.0リットル、
砂糖15.0kg、みりん10.0kg、グルタミン酸ソー
ダ1.5kg及び食塩6.0kgを添加し、達温85℃まで
加熱混合した。次いで、室温まで冷却した後、水を加え
ることにより100リットルまで調製して4倍濃縮タイ
プつゆを得た。このものは外観、風味、食感の何れも良
好なものであった。
【0026】試験例2 使用する魚節微粉末を試験例1で用いた6種類の魚節微
粉末に代えた以外は実施例2と同様にしてそれぞれ4倍
濃縮タイプつゆを得た。
【0027】尚、魚節微粉末を用いずに、削り節(魚節
を長さ約5cm、幅約2cm、厚さ約1mmに削ったもの)
1.5kgを沸騰水40リットルに入れ、95〜100℃
にて15分間ダシ抽出し、得られた抽出液のろ液に残り
の原料である濃口醤油、砂糖、みりん、グルタミン酸ソ
ーダ及び食塩を添加した以外は実施例2と同様にして得
た4倍濃縮タイプつゆを対照品2とした。
【0028】得られた各つゆについて、5名のパネルに
より、外観、風味、食感を前記表2に示す評価基準に基
づいて判定した。その結果を平均値で表4に示す。
【0029】
【表4】
【0030】実施例3(4倍濃縮タイプつゆでダシ汁併
用) 対照品1で用いた削り節1.5kgを沸騰水40リットル
に入れ、95〜100℃にて15分間ダシ抽出し、得ら
れた抽出液のろ液に、実施例1で用いた魚節微粉末0.
2kgを加えると共に、更に濃口醤油45.0リットル、
砂糖15.0kg、みりん10.0kg、グルタミン酸ソー
ダ1.5kg及び食塩6.0kgを添加し、達温85℃まで
加熱混合した。次いで、室温まで冷却した後、水を加え
ることにより100リットルまで調製して4倍濃縮タイ
プつゆを得た。このものは外観、風味、食感の何れも良
好なものであった。
【0031】試験例3 使用する魚節微粉末を試験例1で用いた6種類の魚節微
粉末に代えた以外は実施例3と同様にしてそれぞれ4倍
濃縮タイプつゆを得た。
【0032】尚、魚節微粉末を添加しなかった以外は実
施例3と同様にして得た4倍濃縮タイプつゆを対照品3
とした。
【0033】得られた各つゆについて、5名のパネルに
より、外観、風味、食感を前記表2に示す評価基準に基
づいて判定した。その結果を平均値で表5に示す。
【0034】
【表5】
【0035】実施例4(ストレートタイプつゆ) 実施例1で用いた魚節微粉末0.2kgを沸騰水50リッ
トルに加えると共に、更に濃口醤油18.0リットル、
砂糖5.0kg、みりん5.0kg、グルタミン酸ソーダ
0.5kg及び食塩0.3kgを添加し、達温85℃まで加
熱混合した。次いで、室温まで冷却した後、水を加える
ことにより100リットルまで調製してストレートタイ
プつゆを得た。このものは外観、風味、食感の何れも良
好なものであった。
【0036】試験例4 使用する魚節微粉末を試験例1で用いた6種類の魚節微
粉末に代えた以外は実施例4と同様にしてそれぞれスト
レートタイプつゆを得た。
【0037】尚、魚節微粉末を用いずに、削り節(魚節
を長さ約5cm、幅約2cm、厚さ約1mmに削ったもの)
2.5kgを沸騰水70リットルに入れ、95〜100℃
にて15分間ダシ抽出し、得られた抽出液のろ液に残り
の原料である濃口醤油、砂糖、みりん、グルタミン酸ソ
ーダ及び食塩を添加した以外は実施例4と同様にして得
たストレートタイプつゆを対照品4とした。
【0038】得られた各つゆについて、5名のパネルに
より、外観、風味、食感を前記表2に示す評価基準に基
づいて判定した。その結果を平均値で表5に示す。
【0039】
【表6】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、風味が良好なことはも
とより、沈澱や濁りが生じず、しかも食感も極めて良好
なつゆを提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径50μm以下の部分が100%で、
    かつ粒径4μm以上の部分が80%以上から成る魚節微
    粉末を含有するつゆ。
  2. 【請求項2】 魚節微粉末が特に粒径10〜30μmの
    部分を50%以上含むものである請求項1記載のつゆ。
  3. 【請求項3】 魚節微粉末の含有量が0.05〜0.5
    重量%である請求項1又は2記載のつゆ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008015774A1 (fr) * 2006-08-01 2008-02-07 Mizkan Group Corporation Assaisonnement liquide
JP2011229469A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Kao Corp 容器詰つゆ
JP2014068639A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Mitsukan Group Honsha:Kk 魚節微粉末入り液体調味料及びその製造方法、液体調味料の出汁風味増強組成物、液体調味料の出汁風味増強方法
JP2015188375A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社Mizkan Holdings 魚節微粉末入り液体調味料及びその風味改善方法
JP2018174724A (ja) * 2017-04-04 2018-11-15 ヤマキ株式会社 魚肉加熱乾燥品から得られる切削物

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