JP2021141879A - 酸味つゆ及び液体調味料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 醤油の代わりに酢をベースにすることで減塩した酸味つゆを提供する。【解決手段】 つゆ100gあたり、だし汁を77g〜87g、酢を10g〜14g、水あめを2g〜6g、食塩を1g〜3g、醤油を1g以下の比率で含有させることで、酸味つゆを生成する。

Description

この発明は、酢を主成分とすることで減塩して、麺類のつけ汁やかけ汁等のつゆとして用いる酸味を特徴とした酸味つゆ、及び、その酸味つゆを濃縮した液体調味料に関するものである。
一般的なめんつゆは、醤油に鰹節や昆布等からとっただし汁を加えて味醂や調味料で味を調えた画一的な醤油味つゆが用いられている。また、予め作成し濃縮した状態の家庭用・業務用つゆとしても醤油味つゆが提供されている。
特開2006−191907号公報
日本食品標準成分表2015年版(七訂) 食品番号:17029 食品群名/食品名:調味料及び香辛料類/(だし類)/めんつゆ/ストレート 食品番号:17030 食品群名/食品名:調味料及び香辛料類/(だし類)/めんつゆ/三倍濃厚
非特許文献1にあるように、醤油をベースに作られるめんつゆは重量比の塩分濃度が3.3%であり、特許文献1の塩味つゆのように減塩の余地がある。
この発明は、減塩するために、醤油を使わずに醤油の代わりに酢をベースにして作成した酸味つゆ、及び液体調味料を提供することを目的としている。
鰹節、昆布、しいたけ、いりこ、またはあごの少なくとも一つから抽出しただし汁を基にして、酸味つゆ100gあたりに酢を10g〜14g、甘味料を2g〜6g、食塩を1g〜3g混合することで、酸味を特徴とする酸味つゆを作成する。
また、醤油を含まない、または酸味つゆ100gあたり醤油を1g以下含有することで酸味を特徴とする酸味つゆを作成することができる。
また、酸味つゆ100gあたり香辛料を0.2g〜0.5g含有することで、酸味を特徴とする酸味つゆを作成することができる。
さらに、これらの酸味つゆを2倍から5倍に濃縮することで、液体調味料を作成することができる。
この、酢を基にすることで減塩した酸味つゆによって、塩分濃度が3.3%以下でもその食味を保つことができるため、課題が解決できることを見いだし本発明を完成した。
鰹節、昆布、しいたけ、いりこ、またはあごの少なくとも一つから抽出しただし汁を基にして、酸味つゆ100gあたりに酢を10g〜14g、甘味料を2g〜6g、食塩を1g〜3g混合することで、酸味を特徴とする酸味つゆを作成する。
また、酸味つゆに醤油を含まない、または醤油を1g以下含有することで、酸味を特徴とする酸味つゆを作成することができる。
また、酸味つゆに香辛料を0.2g〜0.5g含有することで酸味を特徴とする酸味つゆを作成することができる。
さらに、この酸味つゆを2倍から5倍に濃縮した液体調味料を作成することができる。
酸味つゆは麺につけたりかけたりして食されるため、麺と合わせて食した時の食味の良さが必須である。そこで、醤油の代わりに塩分を含まない酢を食味のベースに選んで麺に合うように試作を重ねた。また、だし汁を使うことで塩分を抑えても食味に満足感を得られるようにした。
以下に実施例、参考例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
使用する材料は以下の通りである。
・酢
株式会社Mizkan「醸造酢」
・かつおだし
理研ビタミン株式会社「素材力 かつおだし」4gを98℃500mlの湯に溶いて冷ましたもの
・こんぶだし
理研ビタミン株式会社「素材力 こんぶだし」4gを98℃500mlの湯に溶いて冷ましたもの
・いりこだし
理研ビタミン株式会社「素材力 いりこだし」4gを98℃500mlの湯に溶いて冷ましたもの
・しいたけだし
理研ビタミン株式会社「素材力 合わせだし」4gを98℃500mlの湯に溶いて冷ましたもの
・あごだし
理研ビタミン株式会社「素材力 だしパック」1袋を98℃500mlの湯に溶いて冷ましたもの
・2倍濃縮かつおだし
理研ビタミン株式会社「素材力 かつおだし」4gを98℃250mlの湯に溶いて冷ましたもの
・2倍濃縮こんぶだし
理研ビタミン株式会社「素材力 こんぶだし」4gを98℃250mlの湯に溶いて冷ましたもの
・5倍濃縮かつおだし
理研ビタミン株式会社「素材力 かつおだし」4gを98℃100mlの湯に溶いて冷ましたもの
・5倍濃縮こんぶだし
理研ビタミン株式会社「素材力 こんぶだし」4gを98℃100mlの湯に溶いて冷ましたもの
・水あめ
ソントン株式会社「麦芽糖みずあめ」
・砂糖
三井製糖株式会社「上白糖」
・食塩
伯方塩業株式会社「伯方の塩 焼塩」
・唐辛子
エスビー食品株式会社「S&B 一味唐辛子」
・山葵
エスビー食品株式会社「S&B 名匠にっぽんの本わさび」
・ゆず
エスビー食品株式会社「S&B 香りの逸品ゆず」
かつおだし50g、こんぶだし50g、水あめ2g、食塩2gの割合で作った汁と酢を使い、酢の割合を変えながら試作したところ、酢の割合が10%、11%では酸味は感じるがコクに欠け、12%では酸味が強くコクに欠けて、9%では酸味も薄くコク味もなかった。
コクに欠けて、かつおの香りも足りていなかったため、かつおだし55g、こんぶだし45g、酢10g、食塩2gの割合で作った汁と水あめを使って、水あめの割合を変えながら試作したところ、水あめの割合が3%では酸味は物足りないがコクを感じ、4%では酸味が弱いがコクがあって、5%では甘味が強かった。
コクが出たが酸味が弱かったため、かつおだし55g、こんぶだし45g、水あめ4g、食塩2gの割合で作った汁と酢を使って、酢の割合を変えながら加え試作したところ、酢の割合が10%ではコクはあるが酸味に欠け、11%ではコクはあるが物足りなさを感じ、12%では酸味が強く13%では酸味が強すぎた。
味をはっきりさせようとすると酸味が強くなりすぎるか、食塩の追加が必要になるため、かつおだし55g、こんぶだし45g、酢11g、水あめ4g、食塩2gの割合で作った汁に唐辛子の割合を変えながら加え試作したところ、0.1gで味にしまりが出て、0.2gでは酸味がはっきりしてコクもあり、味に満足感があった。また、0.3gでは辛みが強すぎた。
かつおだし50g、こんぶだし35g、酢11g、水あめ4g、食塩2g、唐辛子0.2gで作成した汁に、いりこだしを15g加えて試作したところ、いりこの風味が感じられ、味に満足感があった。
かつおだし50g、こんぶだし15g、酢11g、水あめ4g、食塩2g、唐辛子0.2gで作成した汁に、しいたけだしを35g加えて試作したところ、しいたけの味が感じられ、味に満足感があった。
あごだし100gに、酢11g、水あめ4g、食塩2g、唐辛子0.2gを加えて試作したところ、あごの香りが感じられ、味に満足感があった。
2倍濃縮かつおだし28g、2倍濃縮こんぶだし22g、酢11g、水あめ4g、食塩2g、唐辛子0.2gで作成した汁を一晩寝かせてから、水を50g加えて使用したところ、酸味がはっきりしてコクもあり味に満足感があった。
2倍濃縮かつおだし28g、2倍濃縮こんぶだし22g、酢11g、水あめ4g、食塩2g、唐辛子0.2gで作成した汁を一晩寝かせてから、水を50g加えて使用したところ、酸味がはっきりしてコクもあり味に満足感があった。
5倍濃縮かつおだし11g、5倍濃縮こんぶだし9g、酢11g、水あめ4g、食塩2g、唐辛子0.2gで作成した汁を一晩寝かせてから、水を80g加えて使用したところ、酸味がはっきりしてコクもあり味に満足感があった。
5倍濃縮かつおだし11g、5倍濃縮こんぶだし9g、酢11g、水あめ4g、食塩2g、唐辛子0.2gで作成した汁を一晩寝かせてから、水を80g加えて使用したところ、酸味がはっきりしてコクもあり味に満足感があった。
かつおだし50g、こんぶだし35g、酢11g、食塩2g、唐辛子0.2gの汁に水あめに代わる甘味料として砂糖3.5gを加えて試作したところ、水あめ4gを使用したものと同じく味に満足感があった。
これら試作を重ねた結果、大まかな配合割合が決定したので、この酸味つゆを客観的に評価するための官能評価を行った。
被験者には変更する調味料の配合割合を伏せた上での試食を実施し、
美味しい ◎
食べられる ○
おいしくない △
食べられない ×
の4段階で食味の評価をしてもらった。
参考例1
かつおだし55g、こんぶだし45g、水あめ4g、食塩2g、唐辛子0.2gの割合で作った汁をベースにして、配合する酢の割合を変えながら作成した試料を使って酢の濃度別官能評価をしたところ、酢10%〜14%の時に◎と○が現れ9%の時に○が現れた。
参考例2
かつおだし55g、こんぶだし45g、酢12g、食塩2g、唐辛子0.2gの割合で作った汁をベースにして、配合する水あめの割合を変えながら作成した試料を使って水あめの濃度別官能評価をしたところ、3.5%〜4%の時に◎と○が現れ、3%と4.5%の時に○が現れた。
参考例3
かつおだし55g、こんぶだし45g、酢12g、水あめ4g、一味唐辛子0.2gの割合で作った汁をベースにして、配合する食塩の割合を変えながら作成した試料を使って食塩の濃度別官能評価をしたところ、1.5%の時に◎と○が現れ、1%、2%の時に○が現れた。
参考例4
かつおだし55g、こんぶだし45g、酢12g、一味唐辛子0.2gの割合で作った汁をベースにして、水あめ2.5gに対し食塩1gの比を保ち、配合する割合を変えながら作成した試料を使って濃度別官能評価をしたところ、食塩が2.5%と3%の時にも◎と○が現れたが、0.5%の時には◎と○は現れなかった。
この官能評価の結果は[表1]の通りである。
Figure 2021141879
Figure 2021141879
官能評価の結果、酢の濃度が10%〜14%、水あめの濃度が3%〜6%、食塩の濃度が1%〜3%のときに、麺類用つゆとしての食味が良くなることが分かった。
また、食塩含有の下限は100gあたり1gであった。食塩含有の上限は、「日本食品標準成分表2015年版七訂」記載のめんつゆに対して誤差以上の量として10%の減塩となる、100gあたり3gとなる。
この酸味つゆに醤油を加えたところ、100gあたり醤油1g以上加えると食味が大きく損なわれた。また、1g以下の比率でも醤油の風味を強く感じてしまい、つゆの味と印象が変わってしまうため、醤油を加えないことが望ましい。
この他、一味唐辛子の代わりにわさびや柚子皮を香辛料として用いることもできた。
わさびでは、かつおだし55g、こんぶだし45g、酢12g、水あめ4g、食塩2g、わさび0.3gの割合で配合したときに食味が良くなった。
柚子では、かつおだし55g、こんぶだし45g、酢12g、水あめ4g、食塩2g、柚子皮0.5gの割合で配合した時に食味が良くなった。
こうして作成された酸味つゆは、塩分濃度が重量比で1.65%、糖類濃度が重量比で3.22%でも食用に耐え、「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」記載の「めんつゆ/ストレート」や使用方法通りに希釈した「めんつゆ/三倍濃縮」と比較して重量比での塩分、糖類濃度がほぼ半分となり、従来の醤油味つゆと比べ大幅な減塩、カロリー減を可能にしている。
また、だし汁を濃く作成することで含まれる水分を減らして濃縮することができるため、食前に水で割り戻すことを前提にして作成して、運搬し易くすることができる。
この酸味つゆは醤油に代えて酢を用いるため、加える香味の邪魔をすることなく、だしの素材や柑橘類等の地域特産物を活かしたメニューの作成を可能にする。
更に、現在の減塩志向や健康志向に合致しており、酸味による食欲増進効果もあり、幅広い客層の新規獲得を期待することができる。
更に、市販のめんつゆは多くの醤油を使用していて画一的な醤油味となっているため、その味に大きな特徴や変化を持たせることができなかった。また、醤油の持つ基本味が塩味であって、特許文献1の塩味つゆでは醤油味つゆとの差別化という面で差が乏しかった。
本発明によれば、酸味つゆの味の特徴は酸味であって、醤油味つゆと比べてさっぱりしている点にあるので、麺の持つ風味を損なうことがない。そのため醤油味つゆと比べて酸味つゆはうどん・そば本来の香りを楽しむことができ、全く新たなメニューの提供が可能となり、うどん店・そば店において、既存の客層に加え新たな層の集客に貢献することができる。また、この酸味つゆは、醤油味つゆと同じ使い方ができるために調理設備更新の必要がなく、うどん・そば店において低コストでの導入ができる。

Claims (4)

  1. 鰹節、昆布、しいたけ、いりこ、あごのうち、少なくとも一つから抽出しただし汁に、酢、甘味料、及び食塩を混合した酸味つゆであり、酸味つゆ100gあたり酢を10g〜14g、甘味料を2g〜6g、食塩を1g〜3g含有することを特徴とする酸味つゆ
  2. 前記の酸味つゆにおいて、醤油を含まない、または酸味つゆ100gあたり醤油を1g以下含有することを特徴とする請求項1記載の酸味つゆ
  3. 前記の酸味つゆにおいて、酸味つゆ100gあたり香辛料を0.2g〜0.5g含有することを特徴とする請求項1記載の酸味つゆ
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の酸味つゆを、濃度が2倍から5倍となるように濃縮することを特徴とする液体調味料
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