JPH104917A - 塩味調味料 - Google Patents

塩味調味料

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JPH104917A
JPH104917A JP9080947A JP8094797A JPH104917A JP H104917 A JPH104917 A JP H104917A JP 9080947 A JP9080947 A JP 9080947A JP 8094797 A JP8094797 A JP 8094797A JP H104917 A JPH104917 A JP H104917A
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JP
Japan
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salt
salty
salty seasoning
seasoning
potassium chloride
Prior art date
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Pending
Application number
JP9080947A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Yamoto
功 八本
Heihachiro Azuma
平八郎 東
Itaru Mori
格 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIN NIPPON SORUTO KK
NH Foods Ltd
Original Assignee
SHIN NIPPON SORUTO KK
Nippon Meat Packers Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ナトリウムの摂取量を制限された人向け
に、従来の塩味料に代わる新規塩味調味料を提供する。 【解決手段】 1.塩化カリウムを25〜30重量%、
硫酸マグネシウム(無水塩または3水塩または7水塩ま
たはこれらを組み合わせたものとして)を3〜9重量
%、クエン酸ナトリウム(無水塩または2水塩またはこ
れらを組み合わせたものとして)を11〜14重量%含
有し残分食塩からなることを特徴とする塩味調味料。 2.微粒の酸化けい素を0.2重量%以上添加したこと
を特徴とする上記1項記載の塩味調味料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塩味調味料、特に実
質的に塩化ナトリウム(当明細書ではNaClとも表示
する)分の摂取量を低減させる塩味料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来塩味料として使用されてきたもの
は、塩化ナトリウムを主成分としたものが多い。これら
には海水を濃縮して作ったもの(イオン交換膜法による
ものと天日塩等がある)、岩塩等があるがいずれも塩化
ナトリウムの含有量が90重量%以上である。塩化ナト
リウム自体は人体の整理機能の維持に必須の成分ではあ
るが、例えば塩化ナトリウム感受性の高い高血圧症を患
う人は塩化ナトリウムの摂取を制限しなければならず、
かかる患者等用の塩味料の開発が望まれている。
【0003】単に塩化ナトリウムの添加を少なくして作
った食品は塩味に乏しく、食するものに味気なさを感じ
させると共に食欲減退等をもたらす。塩化ナトリウムの
摂取量を低減させ、且つ塩味を感じるように、塩化カリ
ウム、塩化マグネシウム、クエン酸塩等を所定量添加さ
せたものが報告されている(特開平1−304860、
特開平3−139258、特開昭58−212764、
特開平6−189709)が苦みを有する、塩味強度が
低い等、長期間使用するに耐え得るものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は塩化ナ
トリウム添加量を低減し、且つ塩味その他従来の塩味料
の持つ風味を維持した塩味料を提供することを目的とす
る。なお、一般的に塩味料は吸湿した場合、流動性等の
ハンドリング性に難のあるものが多いが、これを改善す
ることも課題の一つである。
【0005】
【課題を解決するための手段】塩化ナトリウムを減じた
分、所定量の塩化カリウム、硫酸マグネシウム、クエン
酸ナトリウムを補給することによりまたは更に所定量の
微粒の酸化けい素を添加することで上記課題を達成する
ことを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は塩化カリウムを25〜
30重量%、硫酸マグネシウム(無水塩または3水塩ま
たは7水塩またはこれらを組み合わせたものとして)を
3〜9重量%、クエン酸ナトリウム(無水塩または2水
塩またはこれらを組み合わせたものとして)を11〜1
4重量%含有してなる塩味調味料であり、更に塩化カリ
ウムを25〜30重量%、硫酸マグネシウムを3〜9重
量%、クエン酸ナトリウムを11〜14重量%含有して
なる上記塩味調味料に微粒の酸化けい素を0.2重量%
以上添加してなる塩味調味料である。
【0007】ここで、塩化カリウムは塩味を有しており
風味の維持に寄与する。クエン酸ナトリウムは該塩味料
中の塩化カリウム、硫酸マグネシウムのもつ苦味を緩和
する。硫酸マグネシウムは吸湿時の流動性の劣化を阻止
する。
【0008】使用する塩化カリウムに特に指定はない。
硫酸マグネシウム、クエン酸ナトリウムについても同様
で無水物、有水物を問わない。なお無水物は粉末状で粒
径が小さく、結晶水を持つものは結晶状態であるので望
む塩味調味料の粒径に応じて適宜選択しても良い。
【0009】この塩味調味料の塩化カリウム、硫酸マグ
ネシウム、クエン酸ナトリウム以外の成分は、食塩、す
なわち純粋なNaClの他に従来の塩味料すなわち海水
を濃縮して作ったもの(イオン交換膜法によるものと天
日塩等がある)、岩塩等でもよい。又、粒度も望む塩味
調味料の粒径に応じて適宜選択しても良い。
【0010】又、上記の塩味調味料の微粒の酸化けい素
を0.2重量%以上好ましくは0.3%以上添加すると
吸湿時の流動性が著しく向上することが分かった。微粒
の酸化けい素の添加の方法において塩化カリウム、硫酸
マグネシウム、クエン酸ナトリウムを混合するときに同
時に行うと吸湿時の流動性が更に向上することも分かっ
た。
【0011】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0012】実施例1 塩化カリウムを27g、硫酸マグネシウム(3水塩)を
6g、クエン酸ナトリウム(2水塩)を12g、「食
塩」55gを同時に混合して塩味調味料を100g得
た。
【0013】ここで「食塩」は日本たばこ産業(株)が
販売する塩の食品名で、全国どこででも入手可能な一般
塩である。使用した食塩の組成は表1に示す。調合は普
通の混練器を用いて混合した。この塩味調味料は塩味が
強く、しかも苦み、酸味等がなく長期使用に耐え得るも
のであった。
【0014】
【表1】
【0015】比較例1〜4 表2に示す混合比で低NaCl塩を調製した。比較例1
〜4について比較対象を実施例1として呈味性の2点比
較評価を行った。評価は常温の1.5%水溶液を調製し
て行った。パネラーは7名で塩味の強さと苦味の強さに
ついて評価し、t検定を行った。結果は表3に示すとお
りであった。比較例1〜4では「塩味弱」か「苦味強」
のいずれか、または両方が有意に現れており、塩味料と
して不適であることが示されている。
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】実施例2 塩化カリウムを27g、硫酸マグネシウム(3水塩)を
6g、クエン酸ナトリウム(2水塩)を12g、「微粒
塩」55gを同時に混合して塩味調味料を100g得
た。ここで「微粒塩」は純度99.5%以上の塩で平均
粒径が200μ以下のものをいう。塩化カリウムは実施
例1と同一品を使用した。この塩味調味料は塩味強度が
大きく、しかも苦み等がなく長期使用に耐え得るもので
あった。
【0019】実施例3 塩化カリウムを27g、硫酸マグネシウム(3水塩)を
6g、クエン酸ナトリウム(2水塩)を12g、「微粒
塩」55g、微粒の酸化けい素を0.5gを同時に混合
して塩味調味料を100.5g得た。「微粒塩」は実施
例4と同一品、塩化カリウムは実施例1と同一品を使用
した。この塩味調味料は塩味強度が大きく、しかも苦み
等がなく長期使用に耐え得るものであった。
【0020】比較例5 表4に示す混合比で低NaCl塩を調製した。比較例5
について比較対象を実施例2,3として吸湿耐性を評価
した。方法はサンプル60gをシャーレにとり、30
℃、70%R.H.の恒温恒湿機中に120分間静置し
て、変化を目視及び安息角で評価した。結果は表5に示
すとおりであった。
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】実施例2に比べて比較例5は湿劣化が激し
く、硫酸マグネシウムの吸湿耐性効果が示されている。
又、実施例3は実施例2に比べて吸湿劣化が少なく、微
粒酸化けい素の吸湿耐性効果が示されている。又、本発
明と塩種の構成が同等のものに特開平1−304860
がある。その請求範囲中の比較例として比較例6,7を
作製し、呈味性と吸湿耐性について本発明の実施例との
比較を行った。
【0024】比較例6,7 表6に示す混合比で低NaCl塩を調製した。比較例
6,7について比較対象を実施例2として、呈味性の2
点比較評価を行った。評価はNaCl濃度が一定となる
ように水溶液を調製して行った。結果は表7に示すとお
りであった。比較例6,7では「塩味弱」か「苦味強」
のいずれか、または両方が有意に現われおり、塩味料と
して不適であることが示されている。
【0025】
【表6】
【0026】
【表7】
【0027】又、比較例5と同じ方法で吸湿耐性を評価
した。結果は表8に示すとおりであった。
【0028】
【表8】
【0029】実施例2に比べて比較例6,7は吸湿劣化
が激しく、吸湿耐性の劣ることが示されている。
【0030】実施例4 塩化カリウムを27g、硫酸マグネシウム(7水塩)を
6g、クエン酸ナトリウム(2水塩)を12g、「食
塩」55gを同時に混合して塩味調味料を100g得
た。ここで「食塩」は日本たばこ産業(株)が販売する
塩の食品名で、全国どこででも入手可能な一般塩であ
る。この塩味調味料は塩味強度が大きく、しかも苦み等
がなく長期使用に耐え得るものであった。
【0031】実施例5 塩化カリウムを27g、硫酸マグネシウム(無水塩)を
6g、クエン酸ナトリウム(無水塩)を12g、「食
塩」55gを同時に混合して塩味調味料を100g得
た。ここで塩化カリウムと食塩は実施例1と同一品を使
用した。この塩味調味料は塩味が強く、しかも苦み、酸
味等がなく長期使用に耐え得るものであった。
【0032】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の塩味調味
料は塩味強度が大きく、しかも苦み等がなく、長期間摂
取可能で、吸湿時に流動性の低下を生じない。又、微粒
の酸化けい素を添加したものは吸湿耐性が更に向上す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 格 福島県いわき市小名浜字渚2の4 新日本 ソルト株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化カリウムを5〜30重量%、硫酸マ
    グネシウム(無水塩または3水塩または7水塩またはこ
    れらを組み合わせたものとして)を3〜9重量%、クエ
    ン酸ナトリウム(無水塩または2水塩またはこれらを組
    み合わせたものとして)を11〜14重量%含有し、残
    分食塩からなることを特徴とする塩味調味料。
  2. 【請求項2】 微粒の酸化けい素を0.2重量%以上添
    加したことを特徴とする請求項1記載の塩味調味料。
JP9080947A 1996-04-03 1997-03-31 塩味調味料 Pending JPH104917A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9080947A JPH104917A (ja) 1996-04-03 1997-03-31 塩味調味料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8143196 1996-04-03
JP8-81431 1996-04-03
JP9080947A JPH104917A (ja) 1996-04-03 1997-03-31 塩味調味料

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JPH104917A true JPH104917A (ja) 1998-01-13

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN105124523A (zh) * 2015-08-24 2015-12-09 大连绿膳源科技有限公司 功能性低钠盐及其生产方法
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JP2021023142A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 日本製粉株式会社 シーズニングミックス及びこれを使用したスナック食品

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