JPH08302812A - 鉄筋コンクリート造建物の構築法 - Google Patents

鉄筋コンクリート造建物の構築法

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JPH08302812A
JPH08302812A JP7109460A JP10946095A JPH08302812A JP H08302812 A JPH08302812 A JP H08302812A JP 7109460 A JP7109460 A JP 7109460A JP 10946095 A JP10946095 A JP 10946095A JP H08302812 A JPH08302812 A JP H08302812A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柱・梁接合部を含む鉄筋コンクリート造の柱
と梁との全体を予め一体化した躯体ブロック材や、床ス
ラブブロック材を製作しておくことにより、建物の構造
強度に大きく影響するこれら柱と梁との接合部を高い精
度で製作できるとともに、現場での躯体構築作業を容易
化でき、工期の大幅な短縮を達成することができる鉄筋
コンクリート造建物の構築法を提供する。 【構成】 第1〜第3柱梁ブロック体10a〜cとし
て、梁スパンの中間部分で分断された形態の鉄筋コンク
リート梁16と、鉄筋コンクリート柱14とを柱・梁接
合部18を介して、全体を一体化して予め形成してお
く。各柱梁ブロック体10a〜cの鉄筋コンクリート柱
14同士、並びに鉄筋コンクリート梁16同士を接続す
る。第1,第2,第3柱梁ブロック体10a〜cの据付
けが完了した後、鉄筋コンクリート梁16,16…の上
面に床スラブブロック材38を敷設し、床用コンクリー
ト46を打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート造建
物の構築法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在では鉄筋コンクリート造の建物を構
築する際に、柱,梁,床および壁等に各種プレキャスト
コンクリート(以下、PCaという)部材が多く用いら
れる。例えば、特開平4−309630号公報に開示さ
れるように、柱と梁とを接続するにあたってPCa製柱
型枠部材,PCa製梁部材および柱・梁仕口部組立鉄筋
ブロックの各PCa部材を予め製造し、これら各PCa
部材を現場で組み合わせて組立てることにより、工期の
短縮化および省力化を図ることができるようになってい
る。また、前記公報以外にも特開平7−90933号公
報に同様の技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の柱と梁との接続構造にあっては、上述したように
PCa製柱型枠部材,PCa製梁部材および柱・梁仕口
部組立鉄筋ブロックを現場で組み合わせて組立てること
により柱と梁とが接続される。ところが、この現場作業
では、各PCa部材の接続部分(パネルゾーン)で柱,
梁の延設方向に突出する鉄筋が密集し、これら密集した
鉄筋の相対位置の微調整を当該現場で現合により行わな
ければならないと共に、接合部分にコンクリートを後打
ちする必要があり、しかも、このコンクリートを柱高さ
の高所で充填する必要がある。このため、柱と梁との接
続をPCa部材を用いて行うにもかかわらず、この接続
作業は煩雑なものとなっており、依然として工期の短縮
を十分に達成することが難しいという課題があった。
【0004】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、柱・梁接合部を含む鉄筋コンクリート造の柱と梁と
の全体を予め一体化した躯体ブロック材や、床スラブブ
ロック材を製作しておくことにより、建物の構造強度に
大きく影響するこれら柱と梁との接合部を高い精度で製
作できるとともに、現場での躯体構築作業を容易化で
き、工期の大幅な短縮を達成することができる鉄筋コン
クリート造建物の構築法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、梁スパンの中間部分で分断され、該分断
端部が他の鉄筋コンクリート梁との梁接合部を構成する
鉄筋コンクリート梁と、鉄筋コンクリート柱とを、これ
らを互いに接合する柱・梁接合部を介して、全体を一体
化した躯体ブロック材を予め形成しておき、この躯体ブ
ロック材の鉄筋コンクリート柱を下方の躯体ブロック材
の鉄筋コンクリート柱上方に接続すると共に、その鉄筋
コンクリート梁を、その梁接合部を介して他の躯体ブロ
ック材の鉄筋コンクリート梁に接続して躯体骨組を構築
し、その後、前記躯体ブロック材の鉄筋コンクリート梁
の上側に床スラブブロック材を敷設して躯体を構築する
ことを特徴とする。
【0006】また、前記床スラブブロック材には、空調
ダクト,電気配線等の設備や、天井下地材,結露防止材
等の内装処理を予め施工しておくことを特徴とする。
【0007】
【作用】以上の構成により本発明の鉄筋コンクリート造
建物の構築法にあっては、柱・梁接合部を含んで鉄筋コ
ンクリート柱と、梁スパンの中間部分で分断した形態の
鉄筋コンクリート梁とを全体に一体化して躯体ブロック
材を形成するようにしているので、現場ではこの躯体ブ
ロック材の鉄筋コンクリート柱の下端を下側の鉄筋コン
クリート柱上方に接続し、かつ、鉄筋コンクリート梁
を、梁接合部を介して隣接する他の躯体ブロック材の鉄
筋コンクリート梁に接続することにより、柱と梁からな
る躯体骨組を構築することができる。その後、骨組を構
成している躯体ブロック材の鉄筋コンクリート梁の上側
に、これもブロック化した床スラブブロック材を敷設す
ることにより、鉄筋コンクリート造の建物躯体を順次構
築していくことができる。
【0008】従って、鉄筋コンクリート柱と鉄筋コンク
リート梁とは、柱・梁接合部とともに、現場に搬入され
る以前に全体が躯体ブロック材として予め一体化されて
おり、工場などでの当該躯体ブロック材製作段階におい
て、柱・梁接合部周り(パネルゾーン)のこれら柱と梁
の接合部を高い精度で製作することができる。このた
め、現場でのパネルゾーンに対する柱や梁の鉄筋の複雑
な配筋作業や、鉄筋相互の微妙な位置合わせ調整作業、
接続作業を廃止できて、鉄筋コンクリート柱同士および
鉄筋コンクリート梁同士を単に接続すればよく、建物躯
体の構築作業を著しく簡単にして、工期の大幅な短縮化
および省力化を達成することができる。
【0009】また、前記床スラブブロック材には、空調
ダクト,電気配線等の設備や、天井下地材,結露防止材
等の内装処理を予め施工しておくことにより、スラブ周
りの現場施工作業を簡略化して、工期の短縮化をさらに
図ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1から図5は本発明の鉄筋コンクリ
ート造建物の構築法の一実施例を示し、図1は躯体ブロ
ック材を用いて躯体骨組を構築する工程を示す斜視図、
図2は構築された躯体骨組に対して、鉄筋コンクリート
梁の上側に床スラブブロック材を敷設する工程を示す斜
視図、図3は敷設した床スラブブロック材上にコンクリ
ートを打設して一部を破断して示す斜視図、図4は鉄筋
コンクリート梁同士の接続部分を示す拡大断面図、図5
は図4中のA−A線断面図である。
【0011】即ち、本実施例では図1に示すように躯体
ブロック材として3種類の第1,第2,第3柱梁ブロッ
ク体10a,10b,10cが用いられる。第1柱梁ブ
ロック体10aは建物12の内側部分に配置されるPC
a部材として構成されると共に、第2柱梁ブロック体1
0bは建物12の外側の中間部分に配置されるPCa部
材として構成され、かつ、第3柱梁ブロック体10cは
建物12の外側コーナ部分に配置されるPCa部材とし
て構成される。
【0012】前記第1,第2,第3柱梁ブロック体10
a,10b,10cは、運搬等を考慮して現場に隣接し
て設けられた工場で予め製作されるもので、梁スパンの
中間部分で分断され、この分断端部が他の鉄筋コンクリ
ート梁16との梁接合部22を構成する鉄筋コンクリー
ト梁16と、鉄筋コンクリート柱14とを、これらを互
いに接合する柱・梁接合部18を介して、全体が一体化
されて構成される。前記第1,第2,第3柱梁ブロック
体10a,10b,10cは、鉄筋コンクリート柱14
の上端部に、柱・梁接合部18を介して前記鉄筋コンク
リート梁16が接続されることによりそれぞれ構成され
る。
【0013】前記第1柱梁ブロック体10aは建物12
の内側部分に配置される関係上、鉄筋コンクリート梁1
6は鉄筋コンクリート柱14の四方に接続されて十字状
に配置される。また、第2柱梁ブロック体10bは建物
12の外側部分に配置される関係上、鉄筋コンクリート
梁16は鉄筋コンクリート柱14の三方に接続されてT
字状に配置される。更に、第3柱梁ブロック体10cは
建物12の外側コーナ部分に配置される関係上、鉄筋コ
ンクリート梁16は鉄筋コンクリート柱14にL字状に
接続される。
【0014】前記鉄筋コンクリート柱14には、その上
端部位置に柱・梁接合部18が形成され、この柱・梁接
合部18を介して上方の鉄筋コンクリート柱14が接続
される。鉄筋コンクリート柱14の柱・梁接合部18か
らは、これよりも上方へ所定長さに亘って柱主筋20が
突出される。一方、鉄筋コンクリート柱14の下端部に
は、下方に配置される図外の鉄筋コンクリート柱の柱主
筋20が挿入されるように構成されている。すなわち、
前記鉄筋コンクリート柱14の下端部には、下方の鉄筋
コンクリート柱から突出する柱主筋20が嵌合するグラ
ウト継手が配設され、このグラウト継手を介して両鉄筋
コンクリート柱14が互いに接続されることになる。
【0015】一方、鉄筋コンクリート柱14に一体に形
成した前記鉄筋コンクリート梁16の分断端部には、そ
れぞれ梁接合部22が形成される。梁接合部22は図4
に示すように、互いに接続される一方の鉄筋コンクリー
ト梁16では、上,下梁主筋24を囲むように上方が開
放された断面U字状の枠部26として構成され、かつ、
他方の鉄筋コンクリート梁16では、端部から所定長さ
に亘って突出される上,下梁主筋28が前記梁接合部2
2として構成される。また、前記枠部26内には定着筋
30によって緊結される上部が開放したU字状の肋筋3
2が配置される。
【0016】そして、前記枠部26内の上,下梁主筋2
4に相手側の上,下梁主筋28を重ね合わせて配置する
と共に、肋筋32の上部にキャップタイ34を被せて溶
接し、その後、枠部26内にコンクリートを打設するこ
とにより、前記鉄筋コンクリート梁16,16同士が接
続されることになる。尚、前記枠部26内にコンクリー
トを打設する際、鉄筋コンクリート梁16,16同士の
突合わせ部分に形成される隙間δは、図外の小さな型枠
を用いて覆うのみで良い。
【0017】ところで、建物12の外周部分に配置され
る前記第2柱梁ブロック体10bおよび第3柱梁ブロッ
ク体10cは、図1に示したように鉄筋コンクリート梁
16の外側側面を上方に延設して、後述する床用コンク
リート46を打設した際の堰となるパラペット36が一
体成形されている。尚、前記パラペット36は前記枠部
26の形成部分において切欠かれており、鉄筋コンクリ
ート梁16,16を接続した後に、別体に設けたパラペ
ットブロック36aがこの切欠部分に取付けられるよう
になっている。
【0018】次に、前記第1,第2,第3柱梁ブロック
体10a,10b,10cの据付けが完了して躯体骨組
を構築した後、図5に示すように互いに接続された鉄筋
コンクリート梁16,16…の上面に床スラブブロック
材38が敷設される。前記床スラブブロック材38は前
記鉄筋コンクリート梁16,16…で画成される格子状
の1つの升目全体を覆うPCa版によって形成され、そ
れぞれの床スラブブロック材38の上面には、必要に応
じてボイド38aが多数設けられる。前記床スラブブロ
ック材38には、空調ダクト40とか、電気配線等の設
備42および天井下地材44の取付け、更には結露防止
用のウレタンの吹付け等が、現場での敷設以前に工場段
階で予め施工されている。
【0019】そして、前記床スラブブロック材38の敷
設作業が完了した後、図3に示すように床スラブブロッ
ク材38の上面に床用コンクリート46が打設される。
尚、前記床用コンクリート46の上面からは、下方に配
置された鉄筋コンクリート柱14の柱主筋20が突設さ
れている。
【0020】以上の構成により本実施例の第1,第2,
第3柱梁ブロック体10a,10b,10cは、柱・梁
接合部18を含む鉄筋コンクリート柱14と鉄筋コンク
リート梁16の全体が現場に隣接した工場において予め
一体化して形成されるので、この第1,第2,第3柱梁
ブロック体10a,10b,10cを現場に搬入し、前
記鉄筋コンクリート柱14の下端を下側の鉄筋コンクリ
ート柱14上に接続すると共に、前記鉄筋コンクリート
梁16を、梁接合部22を介して隣接する他の柱梁ブロ
ック体10a,10b,10cの鉄筋コンクリート梁1
6に接続していくことにより、躯体骨組を構築すること
ができる。そして、鉄筋コンクリート梁16上に床スラ
ブブロック材38を敷設して床用コンクリート46を打
設することにより、鉄筋コンクリート造の建物12の躯
体を下層から上層へと向かって順次構築していくことが
できる。
【0021】そして、柱・梁接合部18並びに前記鉄筋
コンクリート柱14および前記鉄筋コンクリート梁16
は、隣接の工場で製作する際にはしっかりとした足場を
確保した状態で、柱・梁接合部18周りにおいて鉄筋コ
ンクリート柱14と鉄筋コンクリート梁16との接合部
を高い精度で製作することができる。このため、現場で
のパネルゾーンに対する鉄筋コンクリート柱14や鉄筋
コンクリート梁16の鉄筋の複雑な配筋作業や、鉄筋相
互の微妙な位置合わせ調整作業、接続作業を廃止でき
て、前記第1,第2,第3柱梁ブロック体10a,10
b,10cの据付けは、上下の鉄筋コンクリート柱14
同士を柱主筋20のみで、また隣接する鉄筋コンクリー
ト梁16同士を主に梁主筋24,28のみで接続すれば
よい。
【0022】従って、本実施例では鉄筋コンクリート柱
14や、鉄筋コンクリート梁16、柱・梁接合部18を
別々の部材としてではなく、全体を予め一体化した1つ
の躯体構造材として製作して現場で建込むことができる
ため、柱・梁接合部分で鉄筋同士を接合する手間を省略
して施工を簡略化でき、また構造材としての精度を高く
確保することができる。このため、建物12の躯体構築
作業を著しく簡単にして、工期の大幅な短縮化および省
力化、更には安全な作業の遂行を達成することができ
る。
【0023】また、床スラブブロック材38にあって
も、隣接する鉄筋コンクリート柱14同士で囲まれる部
分を1ユニットとして工場で製作して、これを鉄筋コン
クリート梁16の升目に順次敷設して行けばよく、この
床面の敷設作業を大幅に簡単化することができる。この
とき、前記床スラブブロック材38には、空調ダクト4
0とか、電気配線等の設備42および天井下地材44の
取付け、更には結露防止用のウレタンの吹付け等が予め
施工されているため、躯体の構築完了後におけるスラブ
周りに対する施工作業が著しく簡略化される。
【0024】尚、前記鉄筋コンクリート梁16同士の接
続部分には重ね継手が採用され、U字状の枠部26に相
手側の梁主筋28を落とし込み、さらにキャップタイ3
4を嵌装してコンクリートを打設するようになっている
ため、簡単にして高い接続強度を確保することができ
る。
【0025】ところで、前記第1,第2,第3柱梁ブロ
ック体10a,10b,10cを製作するにあたって、
現場に隣接して広い空き地がある場合はこの空き地にサ
イト工場を仮設し、このサイト工場でこれらブロック体
10a,10b,10c、床スラブブロック材38、パ
ラペットブロック36a等を製作することにより、これ
ら部材の現場への搬入を容易に行うことができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す鉄筋コンクリート造建物の構築法にあっては、柱・
梁接合部を含んで鉄筋コンクリート柱と、梁スパンの中
間部分で分断した形態の鉄筋コンクリート梁とを全体に
一体化して躯体ブロック材を形成するようにしたので、
現場ではこの躯体ブロック材の鉄筋コンクリート柱の下
端を下側の鉄筋コンクリート柱上方に接続し、かつ、鉄
筋コンクリート梁を、梁接合部を介して隣接する他の躯
体ブロック材の鉄筋コンクリート梁に接続することによ
り、柱と梁からなる躯体骨組を簡単に構築することがで
きる。そしてその後、骨組を構成している躯体ブロック
材の鉄筋コンクリート梁の上側に、これもブロック化し
た床スラブブロック材を敷設することにより、鉄筋コン
クリート造の建物躯体を順次構築していくことができ
る。そして、前記鉄筋コンクリート柱と前記鉄筋コンク
リート梁とは、柱・梁接合部とともに、現場に搬入され
る以前に全体が躯体ブロック材として予め一体化して形
成しておくようにしたので、工場などでの躯体ブロック
材製作段階で、建物の構造強度を大きく左右する柱・梁
接合部周り(パネルゾーン)のこれら柱と梁との接合部
を高い精度で製作することができる。このため、現場で
は柱や梁の鉄筋の複雑な配筋作業や、鉄筋相互の微妙な
位置合わせ調整作業、接続作業を廃止できて、鉄筋コン
クリート柱同士および鉄筋コンクリート梁同士を単に接
続すればよく、建物躯体の構築作業を著しく簡単にし
て、工期の大幅な短縮化および省力化を達成することが
できる。
【0027】また、本発明の請求項2にあっては、前記
床スラブブロック材に対して、空調ダクト,電気配線等
の設備や、天井下地材,結露防止材等の内装処理を予め
施工しておくようにしたので、現場でのスラブ周りの施
工作業を簡略化でき、工期の短縮化をさらに図ることが
できるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において躯体ブロック材を用
いて躯体骨組を構築する工程を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例において構築された躯体骨組
に対して、鉄筋コンクリート梁の上側に床スラブブロッ
ク材を敷設する工程を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例において敷設した床スラブブ
ロック材上にコンクリートを打設して一部を破断した斜
視図である。
【図4】本発明の一実施例において鉄筋コンクリート梁
同士の接続部分を示す拡大断面図である。
【図5】図4中のA−A線断面図である。
【符号の説明】
10a 第1柱梁ブロック体(躯体ブロック材) 10b 第2柱梁ブロック体(躯体ブロック材) 10c 第3柱梁ブロック体(躯体ブロック材) 14 鉄筋コンクリート柱 16 鉄筋コン
クリート梁 18 柱・梁接合部 22 梁接合部 38 床スラブブロック材 40 空調ダク
ト 42 電気配線設備 44 天井下地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁スパンの中間部分で分断され、該分断
    端部が他の鉄筋コンクリート梁との梁接合部を構成する
    鉄筋コンクリート梁と、鉄筋コンクリート柱とを、これ
    らを互いに接合する柱・梁接合部を介して、全体を一体
    化した躯体ブロック材を予め形成しておき、この躯体ブ
    ロック材の鉄筋コンクリート柱を下方の躯体ブロック材
    の鉄筋コンクリート柱上方に接続すると共に、その鉄筋
    コンクリート梁を、その梁接合部を介して他の躯体ブロ
    ック材の鉄筋コンクリート梁に接続して躯体骨組を構築
    し、その後、前記躯体ブロック材の鉄筋コンクリート梁
    の上側に床スラブブロック材を敷設して躯体を構築する
    ことを特徴とする鉄筋コンクリート造建物の構築法。
  2. 【請求項2】 前記床スラブブロック材には、空調ダク
    ト,電気配線等の設備や、天井下地材,結露防止材等の
    内装処理を予め施工しておくことを特徴とする請求項1
    に記載の鉄筋コンクリート造建物の構築法。
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