JPH0830113A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

記録装置及び記録方法

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JPH0830113A
JPH0830113A JP16134794A JP16134794A JPH0830113A JP H0830113 A JPH0830113 A JP H0830113A JP 16134794 A JP16134794 A JP 16134794A JP 16134794 A JP16134794 A JP 16134794A JP H0830113 A JPH0830113 A JP H0830113A
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JP16134794A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Asada
浩義 浅田
Jun Inagaki
潤 稲垣
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潜像担持媒体から中間転写媒体へトナー像を
転写する際のドットテーリング現像の発生を抑制し、画
像品質を向上することが可能な記録装置及び記録方法を
提供する。 【構成】 潜像担持媒体11上の静電潜像を現像液で現像
し、現像像を中間転写媒体31を介して記録媒体Pに定着
して記録するようにした記録装置1及び記録方法。記録
装置は、現像後の潜像担持媒体の表面を現像像と同極性
に一様に帯電させる帯電手段60及び帯電後の潜像担持媒
体の表面から余剰現像液を除去する除去手段70を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体トナーで現像され
た感光体上の未定着像を中間転写媒体を介して記録媒体
に記録する記録装置及び記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】記録装
置、例えば、電子写真プリンタには、感光ドラム上に形
成された静電潜像を液体トナーによって現像し、現像さ
れたトナー像を中間転写媒体(中間転写ドラム)を介し
て加熱ベルト等の定着手段により紙等の記録媒体に定着
して記録するものがある。
【0003】通常、感光ドラム上に現像されたトナー像
は、液体トナーを用いていることからトナー粒子の他に
液体キャリアを含んでいる。このため、現像されたトナ
ー像を中間転写ドラムを介して記録紙に定着させたとき
に、中間転写ドラム上のトナー像が下流側に尾を引いた
ように潰れるドットテーリング(尾引き)と呼ばれる現
象が発生し、得られる画像の品質が低下するという問題
があった。
【0004】このようなドットテーリング現像の発生を
抑制するには、トナー像における液体キャリアの量を可
能な限り低減したり、あるいはトナー像中の液体キャリ
アの量が多くても、トナー粒子を感光ドラム表面に凝集
させるという考え方があり、感光ドラムに余剰現像液を
除去する除去手段を設けたり、帯電手段を設けたりして
いる。
【0005】前記帯電手段は、トナー像が現像された感
光ドラムの表面をトナー像、即ち、トナー粒子と同極性
に帯電させる。これによりトナー粒子は、トナー像表面
の電荷と、トナー粒子の電荷が同極性であることによっ
て反発しあい、感光ドラム表面に凝集するのであるが、
トナー像の表面に過剰の液体キャリアが残存することか
ら必ずしも満足すべきものではなかった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、潜像担持媒体から中間転写媒体へトナー像を転写す
る際のドットテーリング現像の発生を抑制し、画像品質
を向上することが可能な記録装置及び記録方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記ドッ
トテーリング現像の発生を抑制すべく、種々の実験に基
づいて鋭意検討を重ねた。その結果、先ず、感光ドラム
表面をトナー粒子と同極性に一様に帯電させる転写前帯
電を施した後、感光ドラム表面から余剰現像液を除去す
ると、ドットテーリング現像の抑制効果が飛躍的に向上
する事実を見い出した。
【0008】但し、感光ドラムは、表面に有機光電材料
からなる非常に薄い感光層(数10μm程度)が形成さ
れ、耐圧上の制限がある。このため、感光ドラムを過度
に帯電させると、感光層が劣化して寿命が短くなるとい
う実用上の問題が生ずる。そこで、この転写前帯電によ
る感光層の劣化の問題について検討した。その結果、感
光ドラムに転写前帯電による電荷を打ち消す除電処理を
施すことが、感光層の劣化を防ぐ上で有効な手段である
という事実を発見した。
【0009】本発明は上記知見等に基づいてなされたも
ので、上記目的を達成するため本発明の第一の記録装置
によれば、潜像担持媒体上の静電潜像を現像液で現像
し、現像像を中間転写媒体を介して記録媒体に定着して
記録するようにした記録装置であって、現像後の前記潜
像担持媒体の表面を前記現像像と同極性に一様に帯電さ
せる帯電手段及び帯電後の前記潜像担持媒体の表面から
余剰現像液を除去する除去手段を備えている構成とした
のである。
【0010】また、本発明の第二の記録装置によれば、
潜像担持媒体上の静電潜像を現像液で現像し、現像像を
中間転写媒体を介して記録媒体に定着して記録するよう
にした記録装置であって、現像後の前記潜像担持媒体の
表面に関し、前記現像像と同極性に一様に帯電させる第
一の帯電手段、前記第一の帯電手段による帯電とは逆極
性に一様に帯電させて除電する除電手段、余剰現像液を
除去する除去手段及び前記現像像と同極性に一様に帯電
させる第二の帯電手段がこれらの順に配置されている構
成としたのである。
【0011】更に、本発明の第三の記録装置によれば、
潜像担持媒体上の静電潜像を現像液で現像し、現像像を
中間転写媒体を介して記録媒体に定着して記録するよう
にした記録装置であって、現像後の前記潜像担持媒体の
表面に関し、余剰現像液を除去する除去手段、前記現像
像と同極性に一様に帯電させる第一の帯電手段、前記第
一の帯電手段による帯電とは逆極性に一様に帯電させて
除電する除電手段及び前記現像像と同極性に一様に帯電
させる第二の帯電手段がこれらの順に配置されている構
成としたのである。
【0012】好ましくは、前記第二又は第三の発明に係
る記録装置においては、前記除電手段を除電ランプとす
る。一方、上記目的を達成するため本発明の第一の記録
方法によれば、潜像担持媒体上の現像像を中間転写媒体
を介して記録媒体に記録する記録方法であって、現像後
の前記潜像担持媒体の表面を、前記現像像と同極性に一
様に帯電処理した後、帯電後の前記潜像担持媒体の表面
から余剰現像液を除去する構成としたのである。
【0013】また、本発明の第二の記録方法によれば、
潜像担持媒体上の現像像を中間転写媒体を介して記録媒
体に記録する記録方法であって、現像後の前記潜像担持
媒体の表面に関し、前記現像像と同極性に一様に帯電さ
せ、前記帯電とは逆極性に一様に帯電させて除電処理
し、余剰現像液を除去した後、前記現像像と同極性に一
様に帯電処理する構成としたのである。
【0014】更に、本発明の第三の記録方法によれば、
潜像担持媒体上の現像像を中間転写媒体を介して記録媒
体に記録する記録方法であって、現像後の前記潜像担持
媒体の表面に関し、余剰現像液を除去し、前記現像像と
同極性に一様に帯電させ、前記帯電とは逆極性に一様に
帯電させて除電処理した後、前記現像像と同極性に一様
に帯電処理する構成としたのである。
【0015】
【作用】第一の記録装置及び記録方法においては、帯電
手段によって現像像中の現像剤粒子を潜像担持媒体上に
凝集させ、除去手段によって潜像担持媒体及びその上に
形成された前記未定着像の余剰現像液を除去する。第二
及び第三の記録装置及び記録方法においては、第一の帯
電手段が現像像中の現像剤粒子を潜像担持媒体上に凝集
させる。除電手段は、第一の帯電手段によって付与され
た潜像担持媒体表面の電荷を除去する。第二の帯電手段
は、除電手段によって電荷が除去された潜像担持媒体表
面を再度帯電させて、現像像中の現像剤粒子を潜像担持
媒体上に凝集させる。除去手段は、潜像担持媒体や前記
現像像の余剰現像液を除去する。
【0016】余剰現像液を除去する除去手段としては、
潜像担持媒体に圧接した絞りローラ、潜像担持媒体の表
面に加圧空気を吹き付けるブロア、潜像担持媒体に近接
して配置され、逆方向に回転するスクイズローラあるい
は潜像担持媒体に先端を近接したブレード等がある。こ
のとき、前記第二又は第三の発明に係る記録装置におい
て、前記除電手段を除電ランプとすると、第一の帯電手
段によって付与された潜像担持媒体表面の電荷が除去さ
れる。除電ランプとしては、白熱ランプやLEDが使用
できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の記録装置及び記録方法に係る
一実施例を、カラープリント用の電子写真プリンタを例
にして図1乃至図5に基づいて詳細に説明する。第一の
発明に係る電子写真プリンタ1は、図1に示すように、
感光手段10、現像手段20、中間転写手段30、クリ
ーニング手段40、転写手段50、転写前帯電器60、
補助スクイズローラ70及び記録媒体(記録紙)Pの搬
送手段80を備えており、感光手段10には図示しない
露光手段から露光用の光が矢印A方向から照射される。
【0018】尚、露光手段は、色分解されたプリント情
報に基づく静電潜像を感光ドラム11の表面に形成する
レーザ光学系で、レーザ光源、ポリゴンミラー等を有
し、カラー原稿の各色相に対応したプリント情報に基づ
き、感光ドラム11上にプリント情報に対応した各静電
潜像を順次形成する。他の露光手段としては、LEDが
多数配列されたLEDプリントヘッド等も利用可能であ
る。
【0019】感光手段10は、感光ドラム11、感光ド
ラム11の残留電荷を除去する除電ランプ12および感
光ドラム11を一様に帯電させる一次帯電器13を有し
ており、感光ドラム11は残留電荷の除去に先立ってク
リーニング手段40によって表面を清掃される。感光ド
ラム11は、円筒形のドラムの表面に有機光電材料(OP
C:organic phot-oconductor) からなる感光層が形成さ
れている。感光層の素材としては、OPCの他に例え
ば、セレン(Se)系やアモルファスシリコン(α-Si)
等も使用できる。除電ランプ12は、小形の白熱ランプ
で、感光ドラム11の表面に光を照射して残留潜像を消
去するが、LEDアレイを使用してもよい。一次帯電器
13は、コロナ放電で発生させたイオンにより感光ドラ
ム11を均一に帯電させるコロナ帯電器である。尚、図
中、符号14は、感光ドラム11の左下に設けて感光ド
ラム11の表面電位を測定する表面電位計である。
【0020】現像手段20は、第一現像ユニット21〜
第四現像ユニット24を有し、これらは図示しない駆動
手段によって感光ドラム11の接線方向となる図中矢印
Bで示す水平方向に一体に移動される。また、各現像ユ
ニットには、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよ
び黒の各液体トナーを収容した図示しないトナーカート
リッジが着脱自在に装着される。液体トナーは、液体キ
ャリア中にそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン等のト
ナー粒子を分散させたものが使用される。
【0021】第一現像ユニット21は、上部に液体トナ
ーの液槽21aが形成されると共に、それぞれ現像ロー
ラ21bとスクイズローラ21cとが所定の間隔で平行
に配置されている。液槽21aは、現像ユニット21に
配置した前記トナーカートリッジから液体トナーが供給
される。尚、他の現像ユニット22〜24は、第一現像
ユニット21と同様に構成されているので、図1におい
て対応する構成部分に対応する符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0022】ここで、現像手段20は、現像開始前の初
期位置においては、感光ドラム11の右方に配置されて
いる。そして、現像ユニット21〜24は、現像の際、
前記駆動手段によってこの順で感光手段10側へと順次
移動され、色分解されたプリント情報に基づいて形成さ
れた各静電潜像が順次現像される。また、各液体トナー
は、電子写真プリンタ1を使用する場合だけ、各トナー
カートリッジから各現像ユニットに供給され、通常は、
現像ユニットの液槽内には液体トナーは入っていない。
【0023】中間転写手段30は、中間転写ドラム3
1、この中間転写ドラム31の回転方向に沿って配置さ
れた帯電器32及びプレヒータ33を備えている。中間
転写ドラム31は、感光ドラム11に圧接され、現像手
段20の現像ユニット21〜24で各色相のトナー像が
現像される度に、各トナー像が順次積層転写される。
【0024】帯電器32は、感光手段10の一次帯電器
13と同様の原理で中間転写ドラム31に帯電を施し、
感光ドラム11から転写される色相の異なる次のトナー
像が転写され易いように、前のトナー像の影響を打ち消
すと同時に、すでに中間転写ドラム31上に転写された
トナー像が感光ドラム11上に戻ることを防ぐ。プレヒ
ータ33は、ハロゲンランプ,赤外線ランプ等を使用し
たヒータで、中間転写ドラム31上に積層形成された多
色トナー像を記録紙Pへ加熱定着する直前に予熱して、
多色トナー像の転写性を向上させる。
【0025】そして、中間転写手段30においては、感
光ドラム11に現像されたトナー像が、帯電器32によ
り帯電されながら中間転写ドラム31に順次積層転写さ
れる。この転写に際し、感光ドラム11には中間転写ド
ラム31に転写されなかった僅かなトナー像や液体トナ
ーが残るが、これらはクリーニング手段40により清掃
される。
【0026】クリーニング手段40は、中間転写ドラム
31へトナー像を転写した後に感光ドラム11に残った
トナー像や液体トナーの残滓を集めるもので、感光ドラ
ム11に当接したスポンジ製のクリーニングローラ41
を有している。転写手段50は、熱ローラ51,52及
びこれらに卷き掛けた無端の定着ベルト53を有してい
る。
【0027】熱ローラ51,52は、定着ベルト53を
加熱するヒータ(図示せず)が内蔵されたローラで、図1
に示すように、記録紙Pの搬送方向上流側に熱ローラ5
1が、同じく下流側に熱ローラ52が、それぞれ定着ベ
ルト53を介して中間転写ドラム31に当接配置されて
いる。熱ローラ51,52は、多色トナー像の記録紙P
への加熱定着の際に、図示しない押圧機構により一体に
駆動され、定着ベルト53を中間転写ドラム31に圧接
させて、中間転写ドラム31に積層転写された多色トナ
ー像を加熱・加圧して記録紙P上に定着させる。
【0028】定着ベルト53は、ニッケルまたはステン
レスからなる薄肉の金属ベルトである。尚、前記押圧機
構は、感光ドラム11から中間転写ドラム31にトナー
像を転写するときには、熱ローラ51,52を定着ベル
ト53と共に中間転写ドラム31から離間させておく。
そして、中間転写ドラム31の4種類のトナー像のうち
最後のトナー像が転写された部分が到達するまでに、押
圧機構により熱ローラ51,52が定着ベルト53と共
に中間転写ドラム31に所定の圧接力で押し付けられ
る。これにより、定着ベルト53は、中間転写ドラム3
1に積層転写された多色トナー像を加圧・加熱して搬送
手段80によって搬送されてくる記録紙P上に転写,定
着する。
【0029】転写前帯電器60は、感光ドラム11のト
ナー像が現像された表面をトナー像、即ち、トナー粒子
と同極性に帯電させるコロナ帯電器である。この帯電器
60は、コロナ放電で発生させたイオンにより感光ドラ
ム11のトナー像が現像された表面をトナー粒子と同極
性に帯電させ、これによりトナー像表面とトナー粒子と
の間に斥力を作用させて感光ドラム11の表面に凝集さ
せる。
【0030】補助スクイズローラ70は、感光ドラム1
1に近接して配置され、感光ドラム11と逆方向に回転
して、トナー像が現像された感光ドラム11の表面から
過剰の液体トナー、特に液体キャリアを除去する。搬送
手段80は、記録紙Pを中間転写ドラム31へ搬入,搬
出する複数のローラ80aを備えている。
【0031】第一の発明に係る電子写真プリンタ1は、
以上のように構成され、以下のようにしてカラー像を作
成する。まず、クリーニング手段40で清掃された感光
ドラム11の表面から除電ランプ12で残留電荷を除去
し、一次帯電器13で一様に帯電させる。つぎに、前記
露光手段から図中矢印Aで示すようにレーザ光を照射
し、色分解されたプリント情報に基づく静電潜像を感光
ドラム11の表面に順次形成する。このレーザ光の照射
による静電潜像は、イエロー、マゼンタ、シアンおよび
黒の色相に対応して合計4回形成される。
【0032】ついで、図中感光ドラム11の右方に配置
されていた現像手段20が駆動手段25によって感光ド
ラム11側へ水平に移動され、第一現像ユニット21で
イエローのトナー像が、第二現像ユニット22でマゼン
タのトナー像が、以下同様にして、シアンおよび黒のト
ナー像が順次現像される。このようにして、各現像ユニ
ットで現像されたトナー像は中間転写ドラム31へと順
次転写され、中間転写ドラム31には4色のトナー像を
積層した多色トナー像が形成される。
【0033】そして、第四現像ユニット24で現像され
たトナー像の中間転写ドラム31への転写と並行して、
あるいは、転写終了後に、前記押圧機構により定着ベル
ト54が中間転写ドラム31に圧接される。これによ
り、中間転写ドラム31上に積層形成された多色トナー
像が、加熱・加圧されて搬送手段80によって搬送され
てくる記録紙P上へ一括して転写・定着され、カラー像
を記録する工程が終了する。
【0034】記録紙Pへの多色トナー像の記録が終了す
ると、前記押圧機構により定着ベルト54の中間転写ド
ラム31への圧接が解除されると共に、現像手段20が
駆動手段25によって感光ドラム11右方の初期位置へ
移動される。このとき、本発明の電子写真プリンタ1に
おいては、感光ドラム11の近傍に転写前帯電器60と
補助スクイズローラ70が配置されている。
【0035】このため、例えば、現像ユニット21にお
いては、現像ローラ21bによって供給されたイエロー
の液体トナーによってイエローのプリント情報に対応す
る静電潜像が現像され、スクイズローラ21cによって
過剰な液体トナーがスクイズされる。そして、現像され
た感光ドラム11上のイエローのトナー像は、以下に述
べる第一の記録方法によってドットテーリング現象の発
生が抑制される。
【0036】先ず、転写前帯電器60のコロナ放電によ
って感光ドラム11の表面と共に同極性(マイナス)に
帯電される。これにより、トナー像は、コロナ放電で発
生させたイオンによりトナー粒子がトナー像表面と同極
性に帯電され、トナー像表面との間の斥力によって反発
したトナー粒子が感光ドラム11の表面に凝集し、トナ
ー像の表面側ほど液体キャリアが多くなる。
【0037】次に、イエローのトナー像は、補助スクイ
ズローラ70によって余剰の液体トナー、特に、液体キ
ャリアが除去される。次いで、余剰の液体キャリアが除
去されたイエローのトナー像は、中間転写ドラム31に
ニップされて電気的に転写される。このとき、感光ドラ
ム11上に現像されたイエローのトナー像は、転写前帯
電器60と補助スクイズローラ70との作用によって余
剰の液体トナー、特に液体キャリアが除去されているた
め、殆どドットテーリング現像を起こすことなく中間転
写ドラム31に転写される。
【0038】以下、他の現像ユニット22〜24におい
ても同様にして他の色相のトナー像が現像されて中間転
写ドラム31へと積層転写されるが、殆どドットテーリ
ング現像を起こすことなく中間転写ドラム31に転写さ
れるため、画像品質に優れたカラープリント像が得られ
る。次に、記録装置及び記録方法に係る第二及び第三の
発明に係る電子写真プリンタについて説明する。
【0039】尚、第二及び第三の発明に係る電子写真プ
リンタは、第一の発明の電子写真プリンタ1と殆ど構成
が同じであるので、電子写真プリンタ1と同一の構成部
分には同一の符号を付すと共に、電子写真プリンタの要
部について図面に基づいて説明する。図2に示す第二の
発明に係る電子写真プリンタは、第一転写前帯電器61
と除電器62を感光ドラム11の回転方向に対して補助
スクイズローラ70の上流側に、更に第二転写前帯電器
63を同じく下流側に配置したものである。
【0040】第一転写前帯電器61は、転写前帯電器6
0と同様のコロナ帯電器である。除電器62は、コロナ
帯電器で、第一転写前帯電器61によって帯電された感
光ドラム11の表面をトナー像と同極性に帯電させるこ
とにより、第一転写前帯電器61によって付与された電
荷を除去する。但し、除電器62は、感光ドラム11表
面の感光層の劣化を防ぐことができる程度に除電できれ
ば、感光ドラム11の表面電位をゼロにする必要はな
く、ゼロであってもかまわない。
【0041】第二転写前帯電器63は、除電器62で除
電された感光ドラム11の表面をトナー像と同極性に再
度帯電させる、転写前帯電器60と同様のコロナ帯電器
である。この帯電器63は、再度、感光ドラム11の表
面をトナー像と同極性に再度帯電させることで、トナー
粒子の感光ドラム11表面への凝集効果を高める。従っ
て、第二の発明に係る電子写真プリンタにおける記録方
法においては、感光ドラム11の表面を、第一転写前帯
電器61によりトナー像と同極性に帯電させ、除電器6
2でトナー像と逆極性に帯電させて除電し、補助スクイ
ズローラ70で余剰の液体トナー、特に、液体キャリア
を除去した後、帯電器63でトナー像と同極性に再度帯
電させる。
【0042】しかも、上記プロセスは、各色相のトナー
像が現像されるごとに繰り返されて、各色相のトナー像
が中間転写ドラム31に転写積層される。従って、トナ
ー像は、余剰の液体キャリアが除去されているうえ、ト
ナー粒子が感光ドラム11の表面に高い密度で凝集して
いる。このため、第二の発明に係る電子写真プリンタ
は、第一の発明に係る電子写真プリンタ1に比べると、
一層ドットテーリング現象の発生を抑制することができ
る。
【0043】ここで、除電手段は、図3に示すように、
除電器62に代えて除電ランプ64を使用してもよい。
感光ドラム11の除電は、除電ランプ64を使用した光
除電の方が帯電器による除電に比べると、感光ドラム1
1表面へ凝集したトナー粒子の凝集状態をゆるめること
なく除電できるという利点がある。また、第三の発明に
係る電子写真プリンタは、図4に示すように、第一転写
前帯電器65、除電器66及び第二転写前帯電器67を
感光ドラム11の回転方向に対して補助スクイズローラ
70の下流側にこれらの順に配置したものである。
【0044】従って、第三の発明に係る電子写真プリン
タにおける記録方法においては、感光ドラム11の表面
を、補助スクイズローラ70で余剰の液体トナーを除去
した後、第一転写前帯電器65によりトナー像と同極性
に帯電させ、除電器66でトナー像と逆極性に帯電させ
て除電し、帯電器67でトナー像と同極性に再度帯電さ
せる。
【0045】従って、トナー像は、余剰の液体トナーが
除去されているうえ、トナー粒子が感光ドラム11の表
面に高い密度で凝集している。このため、第三の発明に
係る電子写真プリンタは、第一の発明に係る電子写真プ
リンタ1に比べると、一層ドットテーリング現象の発生
を抑制することができる。尚、除電手段は、図5に示す
ように、除電器66に代えて除電ランプ68を使用して
もよい。
【0046】ここで、第一の発明に係る電子写真プリン
タ1と第三の発明に係る電子写真プリンタとにおいて、
得られたカラープリントに基づいてドットテーリング現
象の抑制効果を比較した。この比較は、記録紙P上の1
ドットを拡大し、画像処理装置で30%印字濃度を境界
に2値化処理を行い、この処理で得られた1ドット形状
のドットテーリング方向の長さaと、これと垂直方向の
長さbとを測定し、この比a/bを評価尺度とした。
【0047】その結果、比a/bは、第一の発明に係る
電子写真プリンタでは1.2〜1.6、第三の発明に係る電
子写真プリンタでは1.0〜1.4となっていた。一方、本
発明の記録装置及び記録方法を使用しない場合、上記比
はa/b>2となっていた。
【0048】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
第一の発明によれば、潜像担持媒体から中間転写媒体へ
現像像を転写する際のドットテーリング現像の発生を抑
制し、画像品質を向上することが可能な記録装置及び記
録方法が提供される。また、第二及び第三の発明によれ
ば、上記効果と共に感光層の劣化を防いで潜像担持媒体
の寿命を延ばすことができるという優れた効果を奏す
る。
【0049】このとき、前記第二又は第三の発明に係る
記録装置において、前記除電手段を除電ランプとする
と、第一の帯電手段によって付与された潜像担持媒体表
面の電荷を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置及び記録方法を説明するもの
で、第一の発明に係る電子写真プリンタの正面図であ
る。
【図2】本発明の第二の発明に係る電子写真プリンタの
要部を示す正面図である。
【図3】第二の発明の変形例を示すもので、電子写真プ
リンタの要部を示す正面図である。
【図4】本発明の第三の発明に係る電子写真プリンタの
要部を示す正面図である。
【図5】第三の発明の変形例を示すもので、電子写真プ
リンタの要部を示す正面図である。
【符号の説明】
1 電子写真プリンタ 10 感光手段 11 感光ドラム(潜像担持媒体) 12 除電器 13 帯電器 14 表面電位計 20 現像手段 21〜24 現像ユニット 21a 液槽 21b 現像ローラ 21c スクイズローラ 30 中間転写手段 31 中間転写ドラム(中間転写媒体) 32 帯電器 33 プレヒータ 40 クリーニング手段 41 クリーニングローラ 50 転写手段 51,52 熱ローラ 53 定着ベルト 60 転写前帯電器 61 第一転写前帯電器 62 除電器 63 第二転写前帯電器 64 除電ランプ 65 第一転写前帯電器 66 除電器 67 第二転写前帯電器 70 補助スクイズローラ 80 搬送手段 80a ローラ P 記録媒体(記録紙)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持媒体上の静電潜像を現像液で現
    像し、現像像を中間転写媒体を介して記録媒体に定着し
    て記録するようにした記録装置であって、現像後の前記
    潜像担持媒体の表面を前記現像像と同極性に一様に帯電
    させる帯電手段及び帯電後の前記潜像担持媒体の表面か
    ら余剰現像液を除去する除去手段を備えていることを特
    徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 潜像担持媒体上の静電潜像を現像液で現
    像し、現像像を中間転写媒体を介して記録媒体に定着し
    て記録するようにした記録装置であって、現像後の前記
    潜像担持媒体の表面に関し、前記現像像と同極性に一様
    に帯電させる第一の帯電手段、前記第一の帯電手段によ
    る帯電とは逆極性に一様に帯電させて除電する除電手
    段、余剰現像液を除去する除去手段及び前記現像像と同
    極性に一様に帯電させる第二の帯電手段がこれらの順に
    配置されていることを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 潜像担持媒体上の静電潜像を現像液で現
    像し、現像像を中間転写媒体を介して記録媒体に定着し
    て記録するようにした記録装置であって、現像後の前記
    潜像担持媒体の表面に関し、余剰現像液を除去する除去
    手段、前記現像像と同極性に一様に帯電させる第一の帯
    電手段、前記第一の帯電手段による帯電とは逆極性に一
    様に帯電させて除電する除電手段及び前記現像像と同極
    性に一様に帯電させる第二の帯電手段がこれらの順に配
    置されていることを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 前記除電手段が除電ランプである、請求
    項2又は3の記録装置。
  5. 【請求項5】 潜像担持媒体上の現像像を中間転写媒体
    を介して記録媒体に記録する記録方法であって、現像後
    の前記潜像担持媒体の表面を、前記現像像と同極性に一
    様に帯電処理した後、帯電後の前記潜像担持媒体の表面
    から余剰現像液を除去することを特徴とする記録方法。
  6. 【請求項6】 潜像担持媒体上の現像像を中間転写媒体
    を介して記録媒体に記録する記録方法であって、現像後
    の前記潜像担持媒体の表面に関し、前記現像像と同極性
    に一様に帯電させ、前記帯電とは逆極性に一様に帯電さ
    せて除電処理し、余剰現像液を除去した後、前記現像像
    と同極性に一様に帯電処理することを特徴とする記録方
    法。
  7. 【請求項7】 潜像担持媒体上の現像像を中間転写媒体
    を介して記録媒体に記録する記録方法であって、現像後
    の前記潜像担持媒体の表面に関し、余剰現像液を除去
    し、前記現像像と同極性に一様に帯電させ、前記帯電と
    は逆極性に一様に帯電させて除電処理した後、前記現像
    像と同極性に一様に帯電処理することを特徴とする記録
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5835826A (en) * 1996-03-13 1998-11-10 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Image forming apparatus and image forming method
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