JPH08258269A

JPH08258269A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH08258269A
Application number: JP6064495A
Authority: JP
Inventors: Daishi Konishi; 題詞小西
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 1995-03-20
Filing date: 1995-03-20
Publication date: 1996-10-08

Abstract

(57)【要約】【目的】感光ドラム上に形成された静電潜像の電位
と、静電吸引式のインクジェットヘッドに印加される電
位との電位差を利用して、インクジェットヘッドから記
録紙上にインクを射出し、記録紙上に画像を形成する。【構成】帯電器２と露光器３とによって形成された静
電潜像が、当接位置Ａにおいて、記録紙Ｐを介してイン
クジェットヘッド４と対峙すると、インクジェットヘッ
ド４には、ＨＶＰＳ１２ａから上記静電潜像の露光部分
の電位との電位差が１ｋｖ程度となるような高電圧が印
加される。この高電圧の印加によって、インクジェット
ヘッド４のノズル６ｂから上記静電潜像の露光部分と当
接する記録紙Ｐ上にインク６ａが射出され、記録紙Ｐ上
に画像が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットヘッド
を用いて記録紙上に画像を形成する画像形成装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、記録紙上に画像を記録する記録方
式の１つに電子写真方式がある。図４は、従来の電子写
真方式の画像記録装置の構成を示す概略図である。感光
体２０は、外周表面に光導電層を有しており、図４中時
計方向に回転可能となっている。感光体２０の周囲に
は、感光体２０の回転方向に沿って、帯電器２１、露光
器２２、現像器２３、転写器２４、除電器２５及びメモ
リ除去ブラシ２６が備えられている。

【０００３】帯電器２１は、感光体２０の外周を一定の
電圧に帯電するために備えられており、露光器２２は、
記録する画像のデータに従って帯電された感光体２０の
表面を露光し、感光体２０上に静電潜像を形成するため
に備えられている。現像器２３は、感光体２０上にトナ
ーを供給して上記静電潜像を現像するための装置であ
り、転写器２４は、感光体２０上の現像を記録紙上へ転
写するための装置である。

【０００４】除電器２５は、転写器２４による現像の転
写終了後の感光体２０の表面を露光して除電するための
装置であり、メモリ除去ブラシ２６は、除電後の感光体
２０上に残留したトナーを掻き乱して、この残留トナー
が次の画像形成プロセスに影響を及ぼさないようにする
ためのものである。尚、上記残留トナーは、次の画像形
成プロセスにおいて現像器２３に回収される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図４の
ような電子写真方式の画像記録装置では、上記のような
画像形成プロセスを行うために様々な装置が必要とな
り、画像記録装置自体の製造コストが高くなるという問
題がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記のような問題解決の
ために、請求項１の発明は、感光体上に画像データの静
電潜像を順次形成し、該静電潜像に基づいて記録紙上に
画像を形成する画像形成装置であって、上記感光体の静
電潜像形成面は記録紙と順次当接し、該当接位置におい
て、記録紙上に画像を現像するための現像装置が、上記
記録紙を介して静電潜像形成面と対向するように備えら
れていることを特徴としている。

【０００７】又、請求項２の発明は、上記現像装置が静
電吸引式のインクジェットヘッドであって、該インクジ
ェットヘッド内のインクが、感光体上の静電潜像の露光
された部分と当接する記録紙上に向かって射出されるこ
とを特徴としている。

【０００８】又、請求項３の発明は、上記感光体の静電
潜像形成面が、誘電体フィルムを介して記録紙と当接す
ることを特徴としている。

【０００９】

【作用】以上のように請求項１の発明によれば、感光体
上の静電潜像形成面と記録紙とが当接する位置で、上記
現像装置によって記録紙上に画像を現像することで、電
子写真方式の画像形成プロセスにおける感光体上の静電
潜像の現像、該現像の記録紙上への転写、現像転写後の
残留トナーの非メモリ化のプロセスが省略できる。これ
によって、感光体上の静電潜像の現像、該現像の記録紙
上への転写、現像転写後の残留トナーの非メモリ化に必
要な装置を画像形成装置内に設ける必要がなくなり、画
像記録装置自体の製造コストを低減できる。

【００１０】又、請求項２の発明によれば、上記現像装
置を静電吸引式のインクジェットヘッドとすることで、
記録紙及び感光体の静電潜像形成面が上記当接位置に来
たときに上記インクジェットヘッドに高電圧を印加する
と、インクジェットヘッド側の電位と、上記静電潜像の
露光部の電位との電位差によって、感光体上の静電潜像
の露光された部分と当接する記録紙に向かってインクジ
ェットヘッド内のインクが射出され、記録紙上に画像が
形成できる。このため、画像形成後の記録紙を加熱・加
圧して、上記画像を記録紙上に定着させる定着器が不要
となり、画像記録装置の製造コストを更に低減できる。

【００１１】又、請求項３の発明によれば、上記感光体
の静電潜像形成面を誘電体フィルムを介して記録紙と当
接させることで、上記静電潜像の電位が記録紙側にリー
クすることが防止される。又、記録紙に付着している紙
粉が感光体側に付着して、感光体を汚すことも防止され
る。これによって、上記静電潜像に従って記録紙上に形
成される画像が不鮮明にならない。

【００１２】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明を説明する。図
１は、実施例画像形成装置の構成を示す図である。感光
ドラム１は、軸部１ａに回転自在に支持されており、駆
動モータ（図２参照）によって、図１中時計方向に回転
する。感光ドラム１の周囲には、感光ドラム１の回転方
向に沿って、帯電器２、露光器３及びインクジェットヘ
ッド４が備えられている。

【００１３】帯電器２は、感光ドラム１の表面を所定の
電位に帯電するための装置であり、露光器３は感光ドラ
ム１の表面に静電潜像を形成するための装置である。本
実施例では、露光器３としてＬＥＤヘッドを適用する
が、レーザースキャナ等も使用可能である。

【００１４】インクジェットヘッド４は、記録紙Ｐ上に
画像を形成するための装置であり、このインクジェット
ヘッド４には、内部にインク６ａが貯留されるインクタ
ンク６が備えられている。インクタンク６内のインク６
ａは、ノズル６ｂからインクジェットヘッド４外部に射
出される。尚、インクジェットヘッド４は、静電吸引方
式のインクジェットであり、感光ドラム１の軸方向に沿
って複数のノズルが千鳥状に設けられている（図５参
照）。

【００１５】インクジェットヘッド４と感光体１とが対
向する位置で、感光体１と記録紙Ｐとが、フィルム部材
７を介して当接するようになっている（以下、感光体１
と記録紙Ｐとが当接する位置を当接位置Ａと記載）。
尚、フィルム部材７は、誘電体のプラスチックシートで
構成されている。搬送ローラ８、９は、記録紙Ｐを当接
位置Ａに搬送するためのローラである。

【００１６】図２は、実施例画像形成装置の回路構成を
示すブロック図である。プリンタＣＰＵ１０は、画像形
成装置の動作を制御するための回路であり、本実施例で
はＲＯＭ、ＲＡＭを内蔵した１チップマイクロコンピュ
ータを使用している。プリンタＣＰＵ９は、画像データ
を発生する画像処理部１０と接続しており、インターフ
ェース回路１３を介して、露光器３、駆動モータＭ及び
帯電器２やインクジェットヘッド４に高電圧を供給する
高圧発生回路（以下ＨＶＰＳと記載）１２ａ、１２ｂと
も接続している。

【００１７】図１及び図２に示されるような画像形成装
置によって、記録紙Ｐ上に画像を形成する場合、画像処
理部１０から画像形成の開始信号がプリンタＣＰＵ１１
に送出される。プリンタＣＰＵ１１は、上記開始信号を
受けると、インターフェース回路１３を介してＨＶＰＳ
１２ａ及び駆動モータＭに信号を送出する。ＨＶＰＳ１
２ａはプリンタＣＰＵ１１から信号を受けると、帯電器
２に高電圧を供給し、帯電器２は、ＨＶＰＳ１２ａから
供給される高電圧によって感光ドラム１を所定電位（以
下、帯電電位Ｖｏと記載）で帯電させる。一方、駆動モ
ータＭはプリンタＣＰＵ１１から信号を受けると、感光
体１を図１中時計方向に回転させる。

【００１８】次に、画像処理部１０から画像信号がプリ
ンタＣＰＵ１１に送出される。プリンタＣＰＵ１１は、
上記画像信号を受けると、インターフェース回路１３を
介して露光器３に画像信号に対応した画像データを送出
する。露光器３にこの画像データが送られると、露光器
３のＬＥＤアレイ（図示せず）が、送られてきた画像デ
ータに対応して選択的に発光する。この図示されないＬ
ＥＤアレイの発光によって、一定電位で帯電した感光ド
ラム１の表面が露光され、感光ドラム１上に静電潜像が
順次形成される（以下、露光器３によって露光された部
分の電位を露光電位Ｖｃと記載）。

【００１９】感光ドラム１上に形成された上記静電潜像
が、上記当接位置Ａまで搬送されると、プリンタＣＰＵ
１１はＨＶＰＳ１２ｂに信号を送出する。ＨＶＰＳ１２
ｂは、上記信号を受けると、インクジェットヘッド４に
高電圧を供給し（以下、現像電位Ｖ１と記載）、インク
タンク６内のインク６ａがノズル６ｂから射出可能な状
態とする。

【００２０】当接位置Ａまで搬送された上記静電潜像
は、上記フィルム部材７を介して記録紙Ｐと当接しなが
ら、インクジェットヘッド４のノズル６ｂと順次対峙す
る。このとき、帯電電位Ｖｏ、露光電位Ｖｃ及び現像電
位Ｖ１は、現像電位Ｖ１＞帯電電位Ｖｏ＞露光電位Ｖｃ
の関係にあり、現像電位Ｖ１と露光電位Ｖｃとの電位差
は１ｋｖ程度となっている（図３参照）。これによっ
て、上記静電潜像の露光部分と当接する記録紙Ｐの上方
に位置するノズル６ｂから、インクタンク６内のインク
６ａが記録紙Ｐ上に射出される。

【００２１】当接位置Ａでインク６ａによって順次画像
が形成された記録紙Ｐは、感光ドラム１から剥離し、上
記搬送ローラ８、９によって画像形成装置外部に設けら
れたトレイ（図示せず）まで搬送される。又、上記のよ
うな画像形成のプロセスが終了した静電潜像は、感光ド
ラム１の回転によって、再度帯電器２と対峙する。この
とき感光ドラム１の上記静電潜像形成面が、帯電器２に
よって再度の帯電電位Ｖｏまで帯電される。この帯電器
２の再度の帯電によって、画像形成終了後の静電潜像の
消去と、次の画像形成のプロセスが開始される。

【００２２】尚、本実施例では、インク６ａを射出して
記録紙Ｐ上に画像を形成したが、インク６ａの代わりに
トナーを使用してもよい。トナーを使用する際には、記
録紙Ｐ上の画像を定着させる必要があるため、上記搬送
ローラ９を加熱ローラと加圧ローラとによって構成し、
定着器として使用する。

【００２３】

【発明の効果】上記のように本発明によれば、電子写真
方式の画像形成プロセスにおける、静電潜像の現像、該
現像の記録紙上への転写及び転写後の感光体上に残留し
たトナーの非メモリ化のプロセスを行うことなく、記録
紙上に画像が形成できる。このため、これらのプロセス
に必要な各種装置を省略することができ、画像形成装置
自体の製造コストの低減が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例画像形成装置の構成を示す概略
図である。

【図２】本発明の実施例画像形成装置の回路構成を示す
ブロック図である。

【図３】本発明の実施例画像形成装置の電位配分を示す
図である。

【図４】従来の電子写真方式の画像形成装置の構成を示
す概略図である。

【図５】本発明の実施例画像形成装置に使用されるイン
クジェットヘッドを図１中下方から見た斜視図である。

【符号の説明】

１感光ドラム２帯電器３露光器４インクジェットヘッド６インクタンク６ｂノズル７フィルム部材１１プリンタＣＰＵ１２ａ、１２ｂＨＶＰＳ１３インターフェース回路Ｍ駆動モータＶｏ帯電電位Ｖｃ露光電位Ｖ１現像電位

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】感光体上に画像データの静電潜像を順次形
成し、該静電潜像に基づいて記録紙上に画像を形成する
画像形成装置であって、上記感光体の静電潜像形成面は
記録紙と順次当接し、該当接位置において、記録紙上に
画像を現像するための現像装置が、上記記録紙を介して
静電潜像形成面と対向するように備えられていることを
特徴とする画像形成装置。
【請求項２】上記現像装置は静電吸引式のインクジェッ
トヘッドであって、該インクジェットヘッド内のインク
は、感光体上の静電潜像の露光された部分と当接する記
録紙上に向かって射出されることを特徴とする請求項１
記載の画像形成装置。
【請求項３】上記感光体の静電潜像形成面は、誘電体フ
ィルムを介して記録紙と当接することを特徴とする請求
項１又は２記載の画像形成装置。