JP3347617B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3347617B2
JP3347617B2 JP32732396A JP32732396A JP3347617B2 JP 3347617 B2 JP3347617 B2 JP 3347617B2 JP 32732396 A JP32732396 A JP 32732396A JP 32732396 A JP32732396 A JP 32732396A JP 3347617 B2 JP3347617 B2 JP 3347617B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は像担持体上に形成さ
れた可視画像を記録材担持体上の記録材に転写し画像を
形成する、例えばカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来例1の画像形成装置の構成
を示す縦断面図である。なお、同図に示す画像形成装置
は、転写ドラムを有する、4色フルカラーの電子写真方
式のレーザービームプリンタである。以下、簡単に説明
する。
【0003】感光ドラム101は、矢印R1方向に回転
し、その表面が帯電器102によって一様に帯電された
後、露光手段103によって画像情報に応じたレーザー
光Eの照射が行われて静電潜像が形成される。静電潜像
は、現像装置104のうちのイエローの現像器によって
トナーが付着されてトナー像として現像される。感光ド
ラム101上のイエローのトナー像は、転写ドラム10
5a表面に担持された転写材P、すなわち画像形成装置
下部の給紙部から搬送されて転写装置105の転写ドラ
ム105a表面に巻き付けられた転写材Pに転写され
る。なお、トナー像転写後の感光ドラム101表面は、
クリーニング装置106によって表面の転写残トナーが
除去される。
【0004】以上の工程を、イエロー以外の他の3色、
すなわちシアン、マゼンタ、ブラックについても行っ
て、転写ドラム105表面の転写材P上に4色のトナー
像が重ねられる。4色のトナー像の転写が終了した転写
材Pは、分離爪108a等によって転写ドラム105a
表面から分離され、定着装置110によって定着された
後、画像形成装置本体外部に排出される。
【0005】次に、上述の転写装置105についてさら
に説明する。転写ドラム105aの外周面には転写材P
を静電的に吸着し矢印R5方向へ搬送する記録材担持体
である転写シート105fが巻装されている。転写材P
は矢印K1方向から供給される。ここで、吸着ローラ1
05gは、駆動装置(不図示)によって転写シート10
5f表面に密着され、吸着帯電ブラシ105cから吸着
電流(電荷)が注入される。吸着ローラ105gは電気
的に接地されているため吸着帯電ブラシ105cから注
入された電流(電荷)とは逆向き(逆極)の電流(電
荷)が誘電(誘起)され、その結果、転写材Pが転写シ
ート105f上に静電的に吸着される。上述の吸着ロー
ラ105gに付着したトナーなどの汚れは、スクレーパ
ー105mによって掻き落とされる。
【0006】なお、図6中の説明しなかった部材につい
ては、参考例の画像形成装置と同じなので、後に図1を
参照して説明するものとする。
【0007】次に、図7を参照して従来例2の画像形成
装置について説明する。
【0008】同図に示す画像形成装置は、複数の画像形
成部を備え、各画像形成部でそれそれ色の異なったトナ
ー像を形成し、これらトナー像を、無端状の転写材担持
体で搬送する同一の転写材上に順次に転写して重ね合わ
せ、4色フルカラーの画像を形成するものである。この
方式は、高速機に採用されている。
【0009】図7に示す画像形成装置は、画像形成装置
本体内に、第1、第2、第3、第4の画像形成部Pa、
Pb、Pc、Pdが併設され、それぞれ異なった色のト
ナー像が、帯電、露光、現像、転写、クリーニングのプ
ロセスを経て形成される。
【0010】画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、そ
れぞれ専用の電子写真感光ドラム3a、3b、3c、3
dを有し、各感光ドラム3a、3b、3c、3d上に各
色のトナー像が形成される。各感光ドラム3a、3b、
3c、3dに隣接して転写材担持体としての搬送ベルト
130が設置され、感光ドラム3a、3b、3c、3d
上に形成された各色のトナー像が、搬送ベルト130上
に担持し搬送される転写材P上に転写される。さらに各
色のトナー像が転写された転写材Pは、定着部50で加
熱及び加圧によりトナー像が定着した後、記録画像とし
て画像形成装置本体外部に排出される。
【0011】さて、この搬送ベルト130が回転し、所
定の位置にあることが確認されると、転写材Pがレジス
トローラ12から搬送ベルト130に送り出され、給紙
ローラ140の位置において、搬送ベルト130と接触
し、転写材Pが第1画像形成部Paの転写部へ向けて搬
送される。これと同時に画像書き出し信号がオンとな
り、それを基準としてあるタイミングで第1画像形成部
Paの感光ドラム3aに対し画像形成を行う。そして感
光ドラム3aの下側の転写部で転写帯電器24aが電界
又は電荷を付与することにより、感光ドラム3a上に形
成されている第1色目のトナー像が転写材P上に転写さ
れる。この転写により転写材Pは搬送ベルト130上に
静電吸着力でしっかりと保持され、第2画像形成部Pb
以降に搬送される。上述の給紙ローラ140に付着した
トナーなどの汚れは、スクレーパ150によって掻き落
とされる。
【0012】なお、図7中の説明しなかった部材につい
ては、実施の形態の画像形成装置と同じなので、後に
図3を参照して説明するものとする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来例
1及び従来例2においては、それぞれの吸着ローラ10
5g及び給紙ローラ140に付着したトナーを除去する
手段として、樹脂性の掻取り部材(スクレーパー)10
5m、150を用いていた。
【0014】しかしながら、スクレーパー105m、1
50は耐久性に乏しく、特に耐久による劣化は、スクレ
ーパー105m、150が、それぞれ吸着ローラ105
gや給紙ローラ140に当接する部分に多量のトナーが
堆積した場合に顕著である。また、吸着ローラ105g
給紙ローラ140の全域にわたってスクレーパー10
5m、150を当接させる必要があり、機械的負荷が大
きくなって過負荷による振動が発生し、これにより画像
に影響を与えたり、吸着ローラ105gや給紙ローラ1
40の正常な動作を妨げる場合があるといった問題点が
あった。
【0015】そこで、本発明は、吸着ローラや給紙ロー
の耐久性を向上させ、これらを正常に動作させるよう
にした画像形成装置を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、トナー像が形成される像担持体と、該像担持体上に
形成されたトナー像が転写される転写材を担持し、該転
写材を前記像担持体との間に設けられた転写位置に搬送
する転写材担持体と、前記像担持体上のトナー像を前記
転写材担持体上の転写材に転写する転写帯電手段と、前
記転写材担持体表面を清掃するクリーニング装置と、前
記転写材担持体表面に当接配置された導電性部材と、
備え、前記転写材担持体移動方向における前記転写帯電
手段の下流側でかつ前記導電性部材の上流側において、
前記転写材担持体表面を前記トナーの帯電極性とは逆極
性に帯電しつつ、前記転写材担持体移動方向における前
記転写帯電手段の下流側でかつ前記導電性部材の上流側
において、前記転写材担持体裏面を前記トナーの帯電極
性と同極性に帯電することで、前記導電性部材に付着し
たトナーを、前記転写材担持体表面に静電的に付着させ
た後、前記クリーニング装置において回収する、ことを
特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】請求項に係る本発明は、前記導電性部材
が転写材を前記転写材担持体に供給するための給紙ロー
ラである、ことを特徴とする。
【0021】請求項に係る本発明は、前記導電性部材
が転写材を前記転写材担持体に案内するための給紙ガイ
ドである、ことを特徴とする。
【0022】〔作用〕以上構成に基づき、導電性部材に
付着したトナーを静電的に転写材担持体に吸着させ、こ
の吸着されたトナーをクリーニング装置によって除去す
ることができる。したがって、例えば、導電性部材に接
触配置されてこれを機械的に除去するためのスクレーパ
ーが不要となる。
【0023】なお、導電性部材としては、吸着ローラ、
給紙ローラ等のローラ状のもの、さらに給紙ガイド等の
板状のものを使用することができる。すなわち、例え
ば、金属、導電性樹脂等の導電性の部材であればよく、
その形状については任意とすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、参考例及び
本発明の実施の形態について説明する。
【0025】図1は、本発明の参考例に係る画像形成装
置の概略構成を示す縦断面図である。なお、同図に示す
画像形成装置は、中間転写ドラムを有する、4色フルカ
ラーの電子写真方式のレーザービームプリンタである。
【0026】まず、画像形成装置全体について簡単に説
明する。
【0027】同図に示す画像形成装置は、像担持体とし
てドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」とい
う)101を備えている。感光ドラム101は、画像形
成装置本体によって回転自在に支持されるとともに駆動
手段(不図示)によって矢印R1方向に回転駆動され
る。感光ドラム101の周囲には、その回転方向に沿っ
てほぼ順に、帯電器102、露光手段103、現像装置
104、転写装置105、クリーニング装置106等が
配設されている。
【0028】感光ドラム101は、矢印R1方向に回転
し、その表面が帯電器102によって一様に帯電された
後、露光手段103によって画像情報に応じたレーザー
光Eの照射が行われて静電潜像が形成される。静電潜像
は、現像装置104のうちのイエローの現像器によって
トナーが付着されてトナー像として現像される。感光ド
ラム101上のイエローのトナー像は、転写ドラム10
5a表面に担持された転写材P、すなわち画像形成装置
下部の給紙部から搬送されて転写装置105の転写ドラ
ム105a表面に巻き付けられた転写材Pに転写され
る。なお、トナー像転写後の感光ドラム101表面は、
クリーニング装置106によって表面に付着していた転
写残トナーが除去される。
【0029】以上の工程を、イエロー以外の他の3色、
すなわちシアン、マゼンタ、ブラックについても行っ
て、転写ドラム105表面の転写材P上に4色のトナー
像が重ねられる。4色のトナー像の転写が終了した転写
材Pは、分離爪108a等によって転写ドラム105a
表面から分離され、定着装置110によって定着された
後、画像形成装置本体外部に排出される。
【0030】以上で、画像形成装置の概略の説明を終
え、つづいて、各部分について詳述する。
【0031】感光ドラム101は、アルミニウム等を円
筒状に形成したドラム基体の外周面に感光層を設けて構
成されたものである。
【0032】帯電器102は、放電ワイヤ、シールド、
グリッドを有するスコロトロンタイプのコロナ放電器を
使用することができる。
【0033】露光手段103は、ポリゴンミラー103
a、レンズ103b、ミラー103c等からなり、リー
ダ部からの色分解された各色毎のカラー画像信号によっ
て変調されたレーザー出力部からのレーザー光Eをポリ
ゴンミラー103aで反射し、レンズ103b及びミラ
ー103cを通じて感光ドラム101の表面に照射し、
各色のカラー画像信号に対応した静電潜像を形成する。
リーダ部は、原稿130が載置される原稿台ガラス13
1と、原稿の画像面を照射する露光ランプ132と、原
稿130からの反射光を集光するレンズ133と、レン
ズ133からの光をカラー色分解画像信号に変換するフ
ルカラーセンサ134とを備えている。なお、このカラ
ー色分解画像信号は、増幅回路(不図示)で増幅された
後、ビデオ処理ユニット(不図示)にて処理を施され、
上述の露光手段103に送られる。
【0034】現像装置104は、イエロー、シアン、マ
ゼンタ、ブラックの各色のトナーをそれそれ収納した4
個の現像器104y、104c、104m、104bk
を備えている。これら現像器104y、104c、10
4m、104bkは、それぞれカム124y、124
c、124m、124bkによって感光ドラム101表
面に接離されるように構成されており、現像に供される
現像器がこれに対応するカムによって感光ドラム101
表面に接触され、それ以外の現像器は、感光ドラム10
1表面から離間される。
【0035】転写装置105は、外周面に転写材Pを静
電的に吸着し矢印R5方向へ搬送する記録材担持体であ
る転写シート105fが巻装されている。転写材Pは矢
印K1方向から供給される。ここで、吸着ローラ105
gは、駆動装置(不図示)によって転写シート105f
表面に密着され、吸着帯電ブラシ105cから吸着電流
(電荷)が注入される。吸着ローラ105gは電気的に
接地されているため吸着帯電ブラシ105cから注入さ
れた電流(電荷)とは逆向き(逆極)の電流(電荷)が
誘電(誘起)され、その結果、転写材Pが転写シート1
05f上に静電的に吸着される。本参考例においては、
転写シート105fとして厚さ150μm、体積低効率
1015Ω・cm以上のPC(ポリカーボネート)フィ
ルムを用いている。
【0036】転写帯電ブラシ105bには正の高圧電源
(不図示)から電流(電荷)が注入され前述したように
感光ドラム101に形成された負帯電のトナー像が転写
材P上に転写される。4色フルカラーの画像形成を行う
際にはこの転写動作を4回繰り返す。4色のトナー像の
転写が終了した転写材Pが、押し上げコロ108bに回
動接近してきたとき、押し上げコロ108bが駆動手段
(不図示)によって駆動され、転写シート105fを剥
離部材である分離爪108a側に押し上げる。このタイ
ミングにほぼ同期して分離爪108aが駆動手段(不図
示)により、転写シート105f方向へ下降する。その
際分離爪コロ(不図示)が転写シート105fに接触
し、分離爪108aの先端が転写シート105fを損傷
するのを防止する。このとき、転写シート105fが押
し上げコロ108bにより変形され、これにより転写材
Pの先端も変形され、転写シート105fから離され
る。そして、転写材Pは分離爪108a上へ移行し、分
離される。
【0037】一方、分離除電器105hは、この分離動
作の間、放電を行い分離補助を行うとともに、転写材P
と転写シート105fとの剥離放電により発生するイオ
ンを中和し、放電ムラなどの発生を防止する。
【0038】一連の転写分離動作が終了すると、転写シ
ートクリーナ(クリーニング装置)116が回転駆動モ
ータ(不図示)により回転し、駆動手段(不図示)によ
り転写シート105fへ当接し、転写シート105fを
介して転写シートクリーナ116に対向するバックアッ
プブラシ117との作用により転写シート105f表面
に付着しているトナーを除去する。また、内側除電器1
05d、外側除電器105eは上述した一連の吸着、転
写、分離動作の前後に動作し、転写シート105fを電
気的に初期化するものである。
【0039】一方、上述の転写ドラム105aから分離
された転写材Pは、分離ガイド(不図示)によって誘導
され、搬送ベルト108dによって定着装置110に搬
送され、ここで定着ローラ、加圧ローラによって加熱加
圧されて、表面のトナー像が定着される。
【0040】トナー像定着後の転写材Pは、画像形成装
置本体外部に排出される。なお、転写材Pの裏面にも画
像形成を行う場合には、定着後の転写材Pは、下方の搬
送路120、反転ローラ121b、反転パス121a等
によって表裏反転された後、中間トレイに収納され、こ
こから転写ドラム105aに向けて再給送され、転写材
Pの裏面に対して上述の表面の場合と同様の画像形成が
なされる。
【0041】図1に示す上述の参考例の画像形成装置
が、図6の従来例1で示す画像形成装置と大きく相違す
る点は、前者の参考例の画像形成装置は、スクレーパー
105mがない点、吸着ローラ105g及び吸着ブラシ
105cの動作及び吸着電流の印加タイミングの制御が
異なる点にある。以下、これらについて図2を参照して
説明する。
【0042】上述の参考例においては、転写装置105
において、一連の、転写材Pの吸着、トナー像の転写、
転写材Pの分離動作の前後に内側除電器105d、外側
除電器105eによって、転写シート105fは電気的
に初期化される。この工程において、吸着ローラ105
g、及び吸着帯電ブラシ105cが転写シート105f
に当接し、かつ、吸着帯電ブラシ105cより吸着電流
(電荷)が注入される。吸着ローラ105gは電気的に
接地されているため、吸着帯電ブラシ105cにより注
入された電流(電荷)とは逆向き(逆極)の電流(電
荷)が(誘起)され、その結果、図2に示すように、吸
着ローラ105gに付着されていたトナーなどの汚れ
は、転写シート105fに吸着される。同時に、転写シ
ートクリーナ116が回転駆動モータ(不図示)により
回転し、駆動手段(不図示)によって転写シート105
fに当接し、転写シート105fを介して該クリーナ1
16に対向するバックアップブラシ117との作用によ
り、先の工程において吸着されて転写シート105f上
にあるトナーなどの汚れを清掃する。
【0043】本参考例においては、転写装置105を構
成する各部材を上述のように制御することで、従来例1
とは異なり、スクレーパーを使用することなく、吸着ロ
ーラ105gに付着していたトナーなど汚れを有効に除
去することができる。これにより、従来例1のようにス
クレーパーを使用した場合の問題点、すなわちスクレー
パーに耐久性がない点、また、スクレーパーによる機械
的負荷が大きくなって過負荷による振動が発生し、これ
により画像に影響を与える点、さらに、スクレーパーが
吸着ローラ105gの正常な動作を妨げる点等を解消す
ることができる。
【0044】〈実施の形態〉 次に、図3を参照して、実施の形態の画像形成装置に
ついて説明する。なお、同図に示す画像形成装置は、複
数の画像形成部を備え、各画像形成部でそれそれ色の異
なったトナー像を形成し、これらトナー像を、無端状の
転写材担持体で搬送する同一の転写材上に順次に転写し
て重ね合わせ、4色フルカラーの画像を形成するもので
ある。この方式は、高速機に採用されている。
【0045】図3に示す画像形成装置は、画像形成装置
本体内に、第1、第2、第3、第4の画像形成部Pa、
Pb、Pc、Pdが併設され、それぞれ異なった色のト
ナー像が、帯電、露光、現像、転写、クリーニングのプ
ロセスを経て形成される。
【0046】画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、そ
れぞれ専用の電子写真感光ドラム3a、3b、3c、3
dを有し、各感光ドラム3a、3b、3c、3d上に各
色のトナー像が形成される。各感光ドラム3a、3b、
3c、3dに隣接して転写材担持体としての搬送ベルト
130が設置され、感光ドラム3a、3b、3c、3d
上に形成された各色のトナー像が、搬送ベルト130上
に担持されて搬送される転写材P上に転写される。さら
に各色のトナー像が転写された転写材Pは、定着部で加
熱及び加圧によりトナー像が定着された後、画像形成装
置本体外部に排出される。
【0047】感光ドラム3a、3b、3c、3dの周囲
には、それぞれ露光ランプ111a、111b、111
c、111d、ドラム帯電器2a、2b、2c、2d、
電位センサ113a、113b、113c、113d、
現像器1a、1b、1c、1d、転写帯電器24a、2
4b、24c、24d、及びクリーナ4a、4b、4
c、4dが設けられ、画像形成装置の上部にはさらに光
源装置(不図示)及びポリゴンミラー117が設置され
ている。
【0048】光源装置から発せられたレーザー光をポリ
ゴンミラー117を回転して走査し、その走査光の光束
を反射ミラーによって偏向し、fθレンズにより感光ド
ラム3a、3b、3c、3dの母線上に集光して露光す
ることにより、感光ドラム3a、3b、3c、3d上に
画像信号に応じた静電潜像を形成する。
【0049】現像器1a、1b、1c、1dには、現像
剤(トナー)としてそれぞれシアン、マゼンタ、イエロ
ー、及びブラックのトナーが、供給装置(不図示)によ
り所定量充填されている。現像器1a、1b、1c、1
dは、それぞれ感光ドラム3a、3b、3c、3d上の
静電潜像にトナーを付着させてシアントナー像、マゼン
タトナー像、イエロートナー像、及びブラックトナー像
として可視化(現像)する。
【0050】転写材Pは転写材カセット10に収容さ
れ、そこから複数の搬送ローラ及びレジストローラ12
を経て搬送ベルト130上に供給され、搬送ベルト13
0による搬送で感光ドラム3a、3b、3c、3dに対
向した転写部に順次送られる。
【0051】搬送ベルト130は、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂シート(PET樹脂)や、ポリフッ化ビニ
リデン樹脂シート、ポリウレタン樹脂シートなどの誘電
体樹脂のシートによって形成されており、その両端部を
互いに重ね合わせて接合し、エンドレス形状にしたも
の、又は継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用い
られている。搬送ベルト14は、駆動ローラ13、従動
ローラ14、15に掛け渡されている。
【0052】さて、この搬送ベルト130が回転し、所
定の位置にあることが確認されると、転写材Pがレジス
トローラ12から搬送ベルト130に送り出され、給紙
ローラ140の位置において、搬送ベルト130と接触
し、転写材Pが第1の画像形成部Paの転写部へ向けて
搬送される。これと同時に画像書き出し信号がオンとな
り、それを基準として所定のタイミングで第1の画像形
成部Paの感光ドラム3aに対し画像形成を行う。そし
て感光ドラム3aの下側の転写部で転写帯電器24aが
電界又は電荷を付与することにより、感光ドラム3a上
に形成されている第1色目のトナー像が転写材P上に転
写される。この転写により転写材Pは搬送ベルト130
上に静電吸着力でしっかりと保持され、第2の画像形成
部Pb以降に搬送される。
【0053】転写帯電器24a、24b、24c、24
dは、コロナ放電器のような非接触帯電器、又はブレー
ド、ローラ、ブラシのような転写帯電部材を用いた接触
帯電器を用いる。非接触帯電器では、オゾンが発生して
しまうこと、空気を介して帯電するため大気の温湿度環
境変動に弱く画像が安定的に形成されない等の問題点が
ある。一方、接触帯電器では、オゾンレス、温湿度環境
変動に強い、高画質等のメリットがある。このような接
触帯電器では、画像形成装置本体の電源がオフのとき、
又は搬送ベルト130上で搬送不良が生じ搬送不良の転
写材Pを取り除く際等、前記転写帯電器と、搬送ベルト
130を介して接触している感光ドラムとを離間させる
ことがある。これは、搬送ベルト130、感光ドラム3
a、3b、3c、3dや転写帯電器を変形、破損させな
いため、又は搬送不良の転写材Pを取り除きやすくする
ためである。
【0054】第2〜第4画の像形成部Pb〜Pdでの画
像形成、転写も第1の画像形成部Paと同様に行われ
る。次いで、4色のトナー像が転写された転写材Pは、
搬送ベルト130の搬送方向下流部で分離帯電器32に
より除電されて静電吸着力が減衰され、分離爪64によ
って搬送ベルト130の端部から離脱する。離脱した転
写材Pは、搬送部62により定着装置9に搬送される。
【0055】定着装置9は、定着ローラ51、加圧ロー
ラ52と、それぞれをクリーニングする耐熱性のクリー
ニング部材54、55と、ローラ51、52内に設置さ
れたローラ加熱ヒータ56、57と、定着ローラ51に
ジメチルシリコーンオイル等の離型剤オイルを塗布する
塗布ローラ50と、そのオイルの溜め53と、加圧ロー
ラ52の表面の温度を検知して定着温度を制御するサー
ミスタ58とから構成されている。
【0056】4色のトナー像を転写された転写材Pは、
定着によりトナー像の混色及び転写材Pへの固定が行わ
れ、4色フルカラーのコピー画像に形成され、排紙トレ
イ63に排出される。
【0057】一方、搬送ベルトクリーニングウェブ19
は、繰り出しローラ17に巻かれていたものが引き出さ
れて、巻取りローラ18に巻かれるものであり、常時、
搬送ベルト130へ当接し、搬送ベルト130上にある
残トナーを清掃している。また、内側除電器21、外側
除電器22は上記に示した一連の画像形成動作の前後に
動作し、搬送ベルト130を電気的に初期化する。
【0058】なお、転写材Pの両面に画像形成が行われ
る場合には、定着後の転写材Pは、画像形成後の第1面
とまだ画像形成がなされていない第2面とが表裏反転さ
れ、一旦、中間トレイ65に搬送される。そして、ここ
から再び、搬送ベルト130に向けて供給され、第1面
と同様にして第2面に画像形成がなされ、定着後、排紙
トレイ上に排出される。
【0059】図3に示す上述の実施の形態の画像形成
装置が、図7の従来例2で示す画像形成装置と大きく相
違する点は、前者の実施の形態の画像形成装置は、ス
クレーパー150がない点、内側除電器21、及び外側
除電器22の制御が異なる点にある。以下、これらにつ
いて図4を参照して説明する。
【0060】図7に示す従来例2では、内側除電器2
1、外側除電器22は、一連の画像形成動作の前後に動
作し、搬送ベルト130を電気的に初期化している。
【0061】これに対し、前述の参考例においては、一
連の画像形成動作の後に行われる、搬送ベルト130を
電気的に初期化する工程に先立って、以下に説明する工
程を追加している。
【0062】図4は、前述の工程を表わす図である。こ
の工程は、内側除電器21及び外側除電器22を動作さ
せることにより、搬送ベルト130の裏面をマイナスに
帯電する一方、表面をプラスに帯電し、搬送ベルト13
0を1周させる工程である。
【0063】この工程により、給紙ローラ140に付着
していたトナー(マイナストナー)は、搬送ベルト13
0に吸着され、搬送ベルトクリーナウェブ19によって
清掃される。
【0064】本実施の形態においては、内側除電器2
1、外側除電器22、搬送ベルト130等を上述のよう
に制御することで、従来例2とは異なり、スクレーパー
を使用することなく、給紙ローラ140に付着していた
トナーなど汚れを有効に除去することができる。これに
より、従来例2のようにスクレーパーを使用した場合の
問題点、すなわちスクレーパーに耐久性がない点、ま
た、スクレーパーによる機械的負荷が大きくなって過負
荷による振動が発生し、これにより画像に影響を与える
点、さらに、スクレーパーが吸着ローラ搬送ベルト13
0の正常な動作を妨げる点等を解消することができる。
【0065】〈実施の形態〉 実施の形態の画像形成装置は、その構成及び動作は、
実施の形態の画像形成装置とほぼ同一であるが、転写
材Pを搬送ベルト130に接触させるための手段が特徴
的に異なるため、この点について説明を行う。
【0066】図5に示すように、本実施の形態において
は、転写材Pを搬送ベルト130に接触させるための手
段として、給紙ガイド(導電性部材)160を用いてい
る。給紙ガイド160は導電性樹脂(例えば、カーボン
分散PET)で構成されており、電気的に接地されてい
る。
【0067】転写材Pは、給紙ガイド160の面に沿っ
て誘導され、搬送ベルト130に接触させられる。
【0068】本実施の形態においても、実施の形態
説明した制御を行うことによって、従来の問題点を支障
なく解決することができた。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
導電性部材に付着したトナーを静電的に転写材担持体に
吸着させ、この転写材担持体に吸着されたトナーをクリ
ーニング装置によって除去することができる。したがっ
て、例えば、導電性部材に接触配置されてこれを機械的
に除去するためのスクレーパーが不要となり、スクレー
パーを使用する場合の問題点、すなわち、スクレーパー
が耐久性に乏しい点、また、転写材担持体の全域に渡っ
てスクレーパーを当接する必要があるため、機械的負荷
が大きく、過負荷による振動によって形成する画像に悪
い影響を与える点、さらに転写材担持体の正常な動作を
妨げる点、等を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例のカラーの画像形成装置の概略構成を示
す縦断面図。
【図2】参考例において、吸着ローラに付着したトナー
を転写ドラムに吸着させるための動作を示す図。
【図3】実施の形態のカラーの画像形成装置の概略構
成を示す縦断面図。
【図4】実施の形態において、給紙ローラに付着した
トナーを搬送ベルトに吸着させるための動作を示す図。
【図5】実施の形態のカラーの画像形成装置の概略構
成を示す縦断面図。
【図6】参考例に対応する従来例1のカラーの画像形成
装置の概略構成を示す縦断面図。
【図7】実施の形態に対応する従来例2のカラーの画
像形成装置の概略構成を示す縦断面図。
【符号の説明】3a、3b、3c、3d 像担持体(感光ドラム) 19 クリーニング装置(搬送ベルトクリーニン
グウェブ24a、24b、24c、24d 転写帯電手段(転写帯電器) 130 転写材担持体(搬送ベルト) 140 導電性部材(給紙ローラ) 150 スクレーパー 160 導電性部材(給紙ガイド P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 - 15/16 103 G03G 21/10 - 21/12 G03G 15/01 - 15/01 117 B65H 5/00 - 5/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が形成される像担持体と、 該像担持体上に形成されたトナー像が転写される転写材
    を担持し、該転写材を前記像担持体との間に設けられた
    転写位置に搬送する転写材担持体と、 前記像担持体上のトナー像を前記転写材担持体上の転写
    材に転写する転写帯電手段と、 前記転写材担持体表面を清掃するクリーニング装置と、 前記転写材担持体表面に当接配置された導電性部材と、
    を備え、 前記転写材担持体移動方向における前記転写帯電手段の
    下流側でかつ前記導電性部材の上流側において、前記転
    写材担持体表面を前記トナーの帯電極性とは逆極性に帯
    電しつつ、 前記転写材担持体移動方向における前記転写帯電手段の
    下流側でかつ前記導電性部材の上流側において、前記転
    写材担持体裏面を前記トナーの帯電極性と同極性に帯電
    することで、 前記導電性部材に付着したトナーを、前記転写材担持体
    表面に静電的に付着させた後、前記クリーニング装置に
    おいて回収する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記導電性部材が転写材を前記転写材
    担持体に供給するための給紙ローラである、ことを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記導電性部材が転写材を前記転写材
    担持体に案内するための給紙ガイドである、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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