JPH08298B2 - Tig溶接方法 - Google Patents

Tig溶接方法

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JPH08298B2
JPH08298B2 JP62031147A JP3114787A JPH08298B2 JP H08298 B2 JPH08298 B2 JP H08298B2 JP 62031147 A JP62031147 A JP 62031147A JP 3114787 A JP3114787 A JP 3114787A JP H08298 B2 JPH08298 B2 JP H08298B2
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憲一 林
穣 本多
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Description

【発明の詳細な説明】 a. 産業上の利用分野 本発明は、トーチの電極と共に溶加ワイヤの先端を被
溶接材の溶接箇所に沿って移動させながら、この溶加ワ
イヤを溶接箇所に送給して溶接を行なうようにしたTIG
溶接方法に関する。
b. 従来の技術とその問題点 この種のTIG溶接方法は、トーチ及び溶加ワイヤ用ガ
イドチップを自動操作装置(ロボット)により移動制御
するようにした自動TIG溶接装置にて、従来より広く実
施されている。
しかしながら、従来のTIG溶接方法にあっては、第4
図〜第6図に示す如き不都合を生じる場合があった。
すなわち、溶接終了に同期してトーチ1及び溶加ワイ
ヤ2の移動が停止され、トーチ1の電極3への溶接電流
の供給が遮断されると共にガイドチップ4を介しての溶
加ワイヤ2の送給が停止されることとなるが、この際に
溶加ワイヤ2の先端2aが第4図に示す如く被溶接材5の
溶接終了箇所A1の溶接部6aに溶着したまま連なってしま
うことが多々あった。また、このような溶着を生じない
場合でも、溶加ワイヤ2の先端2aが第5図に示す如く粒
状に溶融してしまい次回の溶接開始箇所A2の溶接部6bが
第6図に示す如く溶加材過多の状態となってしまうこと
があった。
本発明は、上述の如き不都合を解消すべくなされたも
のであって、その目的は、溶接終了箇所におけるクレー
タ処理を適宜に行なうことができる上に、溶接終了箇所
での溶加ワイヤの溶着並びに溶融防止を図り得るTIG溶
接方法を提供することにある。
c. 問題点を解決するための手段 上述の問題点を解決するために、本発明では、トーチ
の電極と共に溶加ワイヤの先端を被溶接材の溶接箇所に
沿って移動させながら、前記溶加ワイヤを前記溶接箇所
に送給して溶接を行うようにしたTIG溶接方法におい
て、前記トーチの電極及び溶加ワイヤの先端が溶接終了
箇所に達した後に、それ迄のパルス電流値よりも小さな
値のパルス電流に切換えると共に、前記トーチの電極と
溶加ワイヤの先端をそれぞれ溶接進行方向とは逆方向
に、かつ被溶接材から離れる方向にクレータ処理区間だ
け移動させ、しかる後に移動終端にてパルス電流を切
り、それに同期させて溶加ワイヤの送給を停止して引き
戻すようにしている。
以下、本発明の一実施例に付き第1図〜第3図を参照
して説明する。
第1図は、本発明に係るTIG溶接方法を実施する自動T
IG溶接装置の溶加ワイヤ送給機構10を示すものであっ
て、同図において、11は溶加ワイヤ、12は溶加ワイヤ送
給モータ、13は溶加ワイヤ11を繰り出すリール、14はト
ーチ15及び溶加ワイヤ用ガイドチップ16を移動制御する
自動操作装置である。上述の溶加ワイヤ送給モータ12は
図外の制御装置からの制御信号に基いて断続的に駆動さ
れ、これに伴ってリール13から溶加ワイヤ11が繰り出さ
れるようになっている。また、トーチ15の電極17には前
記制御装置から溶接電流(パルス電流)が間欠的に供給
されるようになっている。
次に、この自動TIG溶接装置を用いて溶接を行なう際
の動作に付き述べる。
まず、被溶接材18(第2図参照)が所定位置に配置さ
れると、トーチ15及びガイドチップ16が自動操作装置14
にて溶接開始箇所P1に対応配置され次いで第2図におい
て直線Sで示す軌跡に沿ってトーチ15の電極17が移動さ
れる。そして、トーチ15及び溶加ワイヤ11が移動される
のに伴い、トーチ15の電極17に第3図(B)において溶
接条件Iとして示す如くパルス電流aが溶接電流として
供給されると共に、このパルス電流aに同期して送給モ
ータ12が第3図(A)に示す如く間欠的に正転駆動さ
れ、これに伴って溶加ワイヤ11がリール13から繰り出さ
れて溶接箇所に送給される。これにより、被溶接材18の
溶接箇所P1,P2間に亘って間欠的に溶接が行なわれる。
そして、トーチ15及び溶加ワイヤ11の先端11aが溶接
終了箇所P2に達すると、これらは自動操作装置14にて溶
接方向とは逆方向に向かってかつ被溶接材18から離れる
方向すなわち第2図に示す直線S′に沿って僅かに移動
される。これと同時に、トーチ15には第3図(B)にお
いて溶接条件IIとして示す如く前述の溶接条件Iの場合
よりも小さい値のパルス電流b(クレータ電流)が間欠
的に供給されると共に、このパルス電流bに同期して溶
加ワイヤ11が前述の溶接条件Iの場合よりも遅い速度で
間欠的に送給される。これにより、溶接終了箇所P2の少
し手前の箇所P3がパルス電流bにてクレータ処理され
る。すなわち、本例においては、トーチ15の電極17及び
溶加ワイヤ11の先端11aが溶接終了箇所P2に達した後
に、それ迄のパルス電流値よりも小さな値のパルス電流
に切換えて溶加ワイヤ11を逆方向にクレータ処理区間だ
け移動させることにより、クレータ処理(クレータの穴
埋め処理)がなされる。なお、クレータ処理に際してパ
ルス電流値を小さく切換えるようにしているのは、溶加
ワイヤ11の大きな溶け込みは不要であり、小さな値のパ
ルス電流による少量の溶融で充分だからである。
しかる後、トーチ15が前記箇所P3に至ってアーク・オ
フすると、溶接電流の供給が遮断されると共に溶加ワイ
ヤ11の送給が停止され、溶接終了となる。そして、アー
ク・オフに同期して送給モータ12が図外の制御装置から
の制御信号に基いて第3図(A)に示す如く所定時間T
に亘って逆転駆動され、溶加ワイヤ11の先端11aが溶接
箇所から離れる方向に引き戻される。かくして、既述の
如く溶加ワイヤ11の先端11aを被溶接材18から離れる方
向に移動させることと、引き戻すこととによって、溶接
終了箇所P2の溶接部19への溶加ワイヤ11の溶着或いは溶
加ワイヤ11の先端11aの溶融を起こすことなく溶接する
ことができる。
以上、本発明の一実施例に付き説明したが本発明は既
述の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的
思想に基いて各種の変更が可能である。
例えば、既述の実施例においては溶加ワイヤ11への溶
接電流の供給及び溶加ワイヤ11の送給を間欠的に行なう
ようにしているが、これらを連続的に行なうようにする
場合にも、本発明を適用することができる。また、溶加
ワイヤ11の引き戻しは送給モータ12の逆回転によること
なく、バネ手段等を利用することも可能である。
d. 発明の効果 以上の如く、本発明は、トーチの電極と共に溶加ワイ
ヤの先端を被溶接材の溶接箇所に沿って移動させなが
ら、前記溶加ワイヤを前記溶接箇所に送給して溶接を行
うようにしたTIG溶接方法において、前記トーチの電極
及び溶加ワイヤの先端が溶接終了箇所に達した後に、そ
れ迄のパルス電流値よりも小さな値のパルス電流に切換
えると共に、前記トーチの電極と溶加ワイヤの先端をそ
れぞれ溶接進行方向とは逆方向に、かつ被溶接材から離
れる方向にクレータ処理区間だけ移動させ、しかる後に
移動終端にてパルス電流を切り、それに同期させて溶加
ワイヤの送給を停止して引き戻すようにしたものである
から、次のような作用効果を奏し得る。すなわち、本発
明によれば、トーチの電極及び溶加ワイヤの先端が溶接
終了箇所に達した時点で小さな値のパルス電流への切換
えを行なうと共に溶加ワイヤのいわゆる逆送給を行なう
こにより、適正なクレータ処理を行なうことが可能とな
る。
また、本発明によれば、溶加ワイヤを被溶接材から離
れる方向に移動させ、かつ、引き戻すことによって、溶
接終了箇所での溶加ワイヤの溶接部への溶着を防止でき
ると共に、溶加ワイヤの先端の必要以上の溶融を防止す
ることを助長できる。従って、次回の溶接開始箇所にお
いて溶加材が過多となることなく良好な溶接を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の一実施例を説明するためのも
のであって、第1図は本発明に係るTIG溶接方法を実施
する自動TIG溶接装置の溶加ワイヤ送給機構を示す概略
構成図、第2図は被溶接材の溶接状態を示す断面図、第
3図(A)及び(B)は溶接電流(パルス電流)と溶加
ワイヤの送給タイミングとをそれぞれ示す図、第4図,
第5図及び第6図は従来のTIG溶接方法による場合の欠
点をそれぞれ示すための説明図である。 10……溶加ワイヤ送給機構、11……溶加ワイヤ、 11a……先端、 12……溶加ワイヤ送給モータ、15……トーチ、 17……電極、18……被溶接材、 19……溶接部、 P1……溶接開始箇所、P2……溶接終了箇所。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トーチの電極と共に溶加ワイヤの先端を被
    溶接材の溶接箇所に沿って移動させながら、前記溶加ワ
    イヤを前記溶接箇所に送給して溶接を行うようにしたTI
    G溶接方法において、前記トーチの電極及び溶加ワイヤ
    の先端が溶接終了箇所に達した後に、それ迄のパルス電
    流値よりも小さな値のパルス電流に切換えると共に、前
    記トーチの電極と溶加ワイヤの先端をそれぞれ溶接進行
    方向とは逆方向に、かつ被溶接材から離れる方向にクレ
    ータ処理区間だけ移動させ、しかる後に移動終端にてパ
    ルス電流を切り、それに同期させて溶加ワイヤの送給を
    停止して引き戻すようにしたことを特徴とするTIG溶接
    方法。
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